Microsoft Loopとは|Teamsで共有できるページとタスクの使い方

@SOHO編集部
@SOHO編集部
Microsoft Loopとは|Teamsで共有できるページとタスクの使い方

この記事のポイント

  • ✓Microsoft Loopとは何かを
  • ✓コンポーネント・ページ・ワークスペースの3つの要素から整理しました
  • ✓Teamsのチャットで表やタスクリストを共有する手順

Microsoft Loopは、Teamsのチャットやメールの中に、全員で同時に書き込める表やタスクリストを差し込める仕組みです。マイクロソフトの Loop と聞いて「新しいアプリなのか、Teamsの機能なのか」が分かりにくいと感じる人は多く、実際には、チャットに埋め込む部品、自由に書けるページ、チームの作業場所という3つの要素でできています。この記事では、Microsoft Loopの仕組みと始め方、Teamsでの使い方、使えるプランと注意点を整理します。社外のメンバーも交えて進捗を回したい場合は、Pinatecaのようなボード型のプロジェクト管理ツールと組み合わせる方法も紹介します。

Microsoft Loopは3つの要素でできている

Microsoft Loopを理解するには、最初に3つの要素を分けて考えると見通しがよくなります。マイクロソフトのサポートページは、Loopを「ツールやデバイス全体でチーム、コンテンツ、タスクを統合する」共同作業の仕組みだと説明し、その中身を3つに分けています。

Loop コンポーネントは、共有されているすべての場所で同期を維持する移植可能なコンテンツです。 コンポーネントを使用すると、Loop ページ、チャット、電子メール、会議、またはドキュメントなどの作業フローで共同作業を行うことができます。 出典: Microsoft サポート Microsoft Loop の概要

3つの要素を表に整理すると、次のようになります。

要素 何か 主に使う場所
Loop コンポーネント 表、タスクリスト、箇条書き、段落などの部品。どこに貼っても中身が同期する Teams のチャット、Outlook のメール、OneNote、Whiteboard
Loop ページ コンポーネントやリンク、メモを1枚に集める自由なキャンバス Loop アプリ
Loop ワークスペース 1つのプロジェクトに関するページをまとめる共有の場所 Loop アプリ

一番よく使われるのは、Loop コンポーネントです。たとえば Teams のチャットにタスクリストのコンポーネントを送ると、受け取った全員がチャットの中でそのリストに書き込めます。同じコンポーネントを Outlook のメールや別のチャットに貼っても、どこで直した内容もすべての場所に反映されます。「最新の版はどれか」をやり取りする必要がなくなるのが、Loop の考え方の中心です。

Loop ページは、コンポーネントを集めて1枚の資料のように使うためのものです。会議の議題、決まったこと、担当ごとの作業を1ページに並べておき、必要な部分だけをコンポーネントとしてチャットに切り出す、という使い方ができます。

Loop ワークスペースは、プロジェクトごとにページを束ねる場所です。新しい企画を始めるときにワークスペースを作り、メンバーを追加して、関係するページをそこに集めていきます。

Loopで何ができるか

Microsoft Loopでできることを、実際の仕事の場面に当てはめて整理します。

1つ目は、チャットの中で情報を一緒に作ることです。会議の日程の候補、備品の発注のリスト、資料の担当分けなど、これまで「表を作ってファイルで送る」「チャットで何度も確認する」でやっていたことを、チャットに表を差し込んで全員が直接書き込む形に変えられます。

2つ目は、タスクの担当と期限をその場で決めることです。タスクリストのコンポーネントでは、タスクごとに担当者と期限を入れられます。後で説明するように、このタスクは Microsoft Planner と同期するので、自分のタスクを Planner の画面でまとめて確かめることもできます。

3つ目は、会議のメモを共同で取ることです。Teams の会議には、議題とメモとフォローアップのタスクを書き込む欄があり、参加者全員が同じメモに書き込めます。会議が終わったあとに議事録を清書して配る手間が減ります。

4つ目は、プロジェクトの資料を1か所に集めることです。ワークスペースにページを作り、企画書の下書き、調べたこと、決まったことを並べておけば、新しく加わったメンバーにもそのワークスペースを見てもらうだけで経緯が伝わります。

マイクロソフトの技術文書も、Loop コンポーネントの使い道として次のような場面を挙げています。

議題をクラウド ソース化したり、グループのアクション アイテムを追跡したり、まとめてメモを取ったりするのは、Loop コンポーネントを使いやすくするためのほんの一部のシナリオです。 出典: Microsoft Learn Microsoft 365 エコシステムの Loop コンポーネントの概要

一方で、Loop は工程表や進捗の集計を作り込むための道具ではありません。期間を横棒で並べる工程表や、作業の状態を列で動かすボードが必要な場合は、Planner や別のプロジェクト管理ツールと役割を分けて考えるほうがうまくいきます。

使えるアカウントとプラン

Microsoft Loopは、使うアカウントの種類によってできることが違います。マイクロソフトのサポートページ「Microsoft 365 サブスクリプション経由での Loop アクセス」に、アカウントごとの扱いが書かれています。

アカウント Loop アプリ Teams や Outlook での Loop コンポーネント
職場または学校のアカウント 使える Teams、Outlook などにアクセスできるユーザーが使える
個人用の Microsoft アカウント iOS、Android、Web で使える まだサポートされていない

職場または学校のアカウントについて、同じページは、Loop アプリはこのアカウントを持つすべてのユーザーが利用でき、2026年2月の時点で、ストレージの条件を満たすユーザーは誰でも Loop ワークスペースの作成やメンバーの追加ができると説明しています。ただし、会社の IT 管理者は、組織の方針として新しいワークスペースやページの作成を無効にできます。会社のアカウントで Loop が使えない場合は、管理者が無効にしている可能性があるので、社内のヘルプデスクに確かめます。

ストレージの条件も見落とせない点です。個人用のワークスペースを使うには OneDrive のサイトが必要で、すべての機能を使うには SharePoint または OneDrive のライセンスが必要だと書かれています。メールボックスだけを持つアカウントでは、使える範囲が限られることがあります。

Copilot の機能を Loop で使うには、職場または学校のアカウントで Copilot のプランが別に必要です。個人用の Microsoft アカウントでは、Microsoft 365 Personal、Family、Premium のプランでも Loop の Copilot 機能は有効にならないと明記されています。どのプランで何が使えるかは改定されることがあるため、導入を決める前にMicrosoft 365 サブスクリプション経由での Loop アクセスのページで今日時点の記載を確かめておきます。

Teamsのチャットで Loop コンポーネントを送る手順

Microsoft Loopを一番手軽に試せるのは、Teams のチャットです。ここでは、タスクリストのコンポーネントを送る流れを例にします。

  1. Teams で、共同作業をしたい相手とのチャットか、グループのチャットを開く
  2. メッセージを入力する欄の下にある Loop のアイコンを選ぶ
  3. 表示された一覧から、送りたいコンポーネントの種類(タスクリスト、表、箇条書きなど)を選ぶ
  4. コンポーネントの上部に、内容がわかる名前を入れる
  5. 最初のタスクや行を書き込み、担当者や期限を入れる
  6. 送信すると、チャットの参加者全員がその場で書き込めるようになる

送ったあとは、チャットの中のコンポーネントにそのまま書き込みます。誰かが行を追加したり、タスクに完了の印を付けたりすると、ほかの参加者の画面にも反映されます。

使い始めのころによくある迷いは、「どこに保存されているのか」という点です。Teams のチャットや Outlook のメールで作ったコンポーネントは、作った人の OneDrive に自動的に保存されます。マイクロソフトの技術文書には、コンポーネントを作るには、チャットやメールの作成者が OneDrive のアカウントを持っている必要があると書かれています。OneDrive の中では、拡張子が .loop のファイルとして保存されます。

もう1つ知っておきたいのは、コンポーネントを大きな画面で編集できることです。チャットの中のコンポーネントは表示が小さいため、行が増えてくると扱いにくくなります。コンポーネントの名前を選ぶと、ブラウザーで大きく開いて編集できます。内容が多くなってきたら、Loop アプリのページに移して管理するのも1つの方法です。

Loop アプリでワークスペースとページを作る

チャットで使うコンポーネントに慣れてきたら、Loop アプリでワークスペースとページを作ってみます。Loop アプリは、Web では loop.cloud.microsoft で開けるほか、iOS と Android のアプリもあります。

ワークスペースを作る流れは、おおむね次のとおりです。

  1. Loop アプリを開き、職場または学校のアカウントでサインインする
  2. 新しいワークスペースを作り、プロジェクトの名前を付ける
  3. 一緒に使うメンバーを追加する
  4. ワークスペースの中に、議事録、作業の一覧、調べたことなどのページを作る
  5. ページの中で、表やタスクリストなどのコンポーネントを挿入する

ページの中では、キーボードの「/」を入力すると、挿入できる部品の一覧が表示されます。ここから表やタスクリストを選んで挿入します。マイクロソフトはテンプレートも用意していて、会議のメモやプロジェクトの計画といった、よく使う形のページを最初から作れます。

ページで作った表やタスクリストは、コンポーネントとして切り出し、Teams のチャットや Outlook のメールに貼れます。ページとチャットのどちらで直しても、内容は同期します。ページを「元の資料」、チャットを「話し合いの場」として使い分けると、情報が散らばりにくくなります。

ワークスペースとページを使うときに気をつけたいのは、削除の扱いです。マイクロソフトのサポートページによると、削除したコンポーネントはごみ箱から元に戻せますが、削除したワークスペースは元に戻せません。プロジェクトが終わったワークスペースを整理するときは、残したいページを先に別の場所に移しておくと安心です。

タスクリストと Planner の同期

Microsoft Loopのタスクリストは、Microsoft Planner と同期します。Planner は、マイクロソフトのタスク管理の道具で、チームのタスクを一覧やボードで管理できます。

マイクロソフトのサポートページは、タスクリストの仕組みを次のように説明しています。

タスク リストは、他の Loop コンポーネントと同様に、共有されているすべての場所で同期を維持する移植可能なコンテンツです。 移植性に加えて、これらのタスクは Microsoft Planner と同期するため、ユーザーは選択したアプリケーションからタスクを管理できます。 出典: Microsoft サポート Loop タスク リストとコラボレーション ノートから Planner でタスクを管理する

同じページによると、タスクリストに1つ以上のタスクを追加すると、Planner にプランが作られます。Teams のチャットで作ったタスクリストも、Outlook のメールで作ったタスクリストも、Planner の画面から確かめられるということです。

ただし、タスクリストやコラボレーションノートの中で追加や変更ができるのは、タスクの名前、担当者、期限だけです。チェックリストや添付ファイルなど、ほかのタスクの機能を使う場合は、タスクのメニューから「Planner で開く」を選んで、Planner の画面で編集します。

この仕組みを理解しておくと、使い分けがしやすくなります。チャットの中では「誰が、いつまでに、何をするか」をすばやく決め、細かい手順や資料の添付は Planner で管理する、という分担です。チャットで決めたことが、そのままタスクの一覧に入るので、決めたことの記録漏れが減ります。

会議のメモで使う

Teams の会議では、Loop の仕組みを使った会議のメモを取れます。マイクロソフトのサポートページでは、会議のメモは「コラボレーション ノート」と呼ばれています。

会議を予約するときに、Teams の予定表から新しい会議を作り、議題の追加を選ぶと、議題、会議のメモ、フォローアップのタスクの欄が表示されます。フォローアップのタスクの欄はタスクリストになっていて、会議で決まった作業を、名前、担当者、期限とともに書き込めます。この欄に入れたタスクも Planner と同期します。

会議のメモを使うと、会議の進め方が変わります。これまでは、書記の役の人が会議中にメモを取り、終わったあとに清書して配っていました。コラボレーション ノートでは、参加者全員が同じメモに書き込めるので、議題ごとに担当者が自分で要点を書き、最後に全員でフォローアップのタスクを確かめて会議を終える、という流れにできます。

運用のコツは、議題を会議の前に書いておくことです。会議の予定を送る時点で議題の欄を埋め、参加者に事前に目を通してもらうと、会議の時間を話し合いに使えます。会議のあとは、フォローアップのタスクの担当者がそれぞれ Planner で自分のタスクを確かめ、期限までに進めます。

Outlookのメールで使う

Loop コンポーネントは、Teams だけでなく Outlook のメールでも使えます。メールで日程の候補を集めたり、複数の人に作業を割り振ったりするときに便利です。

マイクロソフトのサポートページによると、新しいメールの作成画面にある[共同作業]のグループに Loop コンポーネントが表示され、一覧から[タスク リスト]を選ぶと、メールの本文にタスクリストを作れます。タスクに担当者を割り当てると、その人はメールの宛先に自動で追加されます。

メールでの使い方が向いているのは、Teams を使っていない部署の人や、チャットよりメールでのやり取りに慣れている人を巻き込みたい場面です。たとえば、社内の行事の準備で「受付」「会場の手配」「備品の発注」といった作業を、関係者にメールで一度に割り振れます。受け取った人は、メールの中のタスクリストに直接、完了の印や進み具合を書き込めます。

メールで使うときに注意したいのは、返信が重なったときの見え方です。コンポーネントの中身は常に最新の状態に同期されるので、古いメールを開いても、表示されるのは今の内容です。「このメールを送った時点ではどうだったか」を残しておきたい場合は、コンポーネントとは別に、本文に要点を書いておくと後で確かめやすくなります。

うまく使えないときの確かめ方

Microsoft Loopを使い始めると、「ワークスペースを作れない」「ページを保存できない」といった問題に当たることがあります。マイクロソフトのサポートページは、既知の問題として「作成した Loop ワークスペースとページを保存できませんでした」という表示が出る場合の対処を挙げています。

個人用の Microsoft アカウントで使っている場合は、そのアカウントで一度 outlook.com にサインインすると、次に Loop を使うときに必要な設定が整うと案内されています。

職場や学校のアカウントで使っている場合は、次の点を確かめます。

  • アカウントに Exchange Online のメールボックスがあるか
  • そのメールボックスが共有メールボックスになっていないか
  • 組織の SharePoint のルートサイトに、少なくとも読み取りの権限があるか

これらは個人では直せないことが多いので、社内の Microsoft 365 の管理者かヘルプデスクに相談します。相談するときは、表示された文言、使っているアカウントの種類、試した操作を伝えると話が早く進みます。

それでも解決しない場合は、組織の方針で Loop が無効になっていないかを管理者に確かめます。会社によっては、情報の管理の方針から、ワークスペースやページの作成を止めていることがあります。その場合は、使いたい理由と使う範囲を整理して、管理者に相談するところから始めます。

保存と共有で注意したいこと

Microsoft Loopは便利な一方で、保存と共有の仕組みに独特の決まりがあります。導入してから困らないように、主な注意点を整理します。

  • Teams や Outlook で作ったコンポーネントは、作った人の OneDrive に保存される
  • .loop ファイルを別のライブラリに移すと、チャットやメールの中でコンポーネントが読み込まれなくなる
  • .loop ファイルをダウンロードした場合、OneDrive か SharePoint にアップロードし直さないと開けない
  • Loop は現在、ゲストや外部のユーザーとの共有をサポートしていない
  • メールの外部の受信者は、組織が共有を有効にしていない限り、コンポーネントを見たり編集したりできない
  • 2024年6月25日以降、Loop のワークスペースとページはストレージの容量に数えられる

特に気をつけたいのは、作った人の OneDrive に保存されるという点です。作った人が異動や退職でアカウントを使わなくなると、そのコンポーネントの扱いに影響が出ることがあります。長く使う資料は、チャットのコンポーネントのままにせず、Loop ワークスペースのページにまとめておくと安全です。

ストレージの容量にも注意が必要です。マイクロソフトのサポートページには、Microsoft のクラウドストレージの容量を超えると、メールの送受信ができなくなることがあると書かれています。動画や大きな画像を多く貼り込むと、容量を早く使ってしまいます。

社外との共有の制限は、取引先や業務委託のメンバーと一緒に仕事をする場合に大きな問題になります。社内のチームだけで使うなら Loop は使いやすい道具ですが、外部の人と同じページを見ながら進めたい場合は、別の方法を考える必要があります。

Microsoft Loopのメリットとデメリット

ここまでの内容をもとに、Microsoft Loopのメリットとデメリットを整理します。

メリットは次のとおりです。

  • Teams や Outlook の中で、ほかのアプリに移らずに共同作業ができる
  • どこで直しても内容が同期するので、最新の版を探す手間がない
  • タスクリストが Planner と同期し、タスクの管理と話し合いがつながる
  • 会議のメモを全員で書け、議事録を清書して配る手間が減る
  • Microsoft 365 を契約している会社なら、追加の道具を入れずに始められることが多い

デメリットは次のとおりです。

  • 社外のゲストや外部のユーザーとの共有に対応していない
  • 個人用の Microsoft アカウントでは、Teams や Outlook でのコンポーネントがまだ使えない
  • 作った人の OneDrive に保存されるため、ファイルの管理の考え方に慣れが必要
  • 工程表や作業の状態を列で動かすボードのような、進捗の管理に特化した画面はない
  • 会社の管理者の設定によっては、ワークスペースやページを作れない

まとめると、Loop は「社内のチームが、Teams や Outlook の中で素早く情報をそろえる」ための道具です。反対に、社外のメンバーを交えたプロジェクトや、締め切りの重なりを見ながら工程を管理したい場面では、ほかの道具を組み合わせるほうが向いています。

ほかの道具との使い分け

Microsoft 365 には、Loop と似た役割を持つ道具がいくつかあります。どれを使うか迷ったときの目安を整理します。

道具 向いている使い方
Loop コンポーネント チャットやメールの中で、表やタスクを全員で素早く書き込む
Loop ワークスペース プロジェクトの資料や議事録をページとして集める
Planner チームのタスクを一覧やボードで管理し、細かい手順や添付を付ける
OneNote 個人やチームのノートを長く書きためる
Word 社外に渡す正式な文書を作る

使い分けの基本は、「話し合いながら決めることは Loop、決まったことの管理は Planner、長く残す文書は Word や OneNote」です。Loop のタスクリストは Planner と同期するので、チャットで決めたタスクを Planner で管理する流れは、追加の手間なく作れます。

迷いやすいのは、OneNote と Loop ページの違いです。OneNote は、個人やチームが長い期間にわたってノートを書きためることに向いています。Loop ページは、特定のプロジェクトのために、表やタスクを含む資料を一緒に作ることに向いています。OneNote の中に Loop コンポーネントを貼ることもできるので、普段のノートは OneNote で書き、共同で直したい部分だけを Loop コンポーネントにする使い方もできます。

社外のメンバーとも進捗を回したいときの候補

Microsoft Loopは社内のチームで使うには便利ですが、先に触れたとおり、ゲストや外部のユーザーとの共有には対応していません。取引先や業務委託のメンバーと一緒にプロジェクトを進める場合、Loop のページを見てもらえないという壁に当たります。また、締め切りの重なりを見たい、止まっている作業を一目で把握したい、という進捗の管理には、ボードやガントチャートを持つ道具のほうが向いています。

こうした場面で試せる候補の1つが、ボード型のプロジェクト管理ツールの Pinateca です。公式サイトによると、カンバン、ガント、カレンダー、リスト、時間割など8種類のボードとチャットが、無料プランから使えます。ボードを作るときに種類を選び、同じ案件をカンバンで動かす日と、ガントで締め切りを並べる日を使い分けられます。カードごとのコメントとワークスペースごとのチャンネルがあり、話し合いとタスクがつながる考え方は Loop に近いものです。

社外のメンバーとの共同作業については、権限のロールを自分で作れることと、社外のゲストを招待できることが公式サイトに書かれています。料金のページによると、5人まで、ボード10個までのフリープランがあり、クレジットカードの登録は不要です。6人目、または11個目のボードからは、1人あたり月額500円(税抜)のスタンダードプランになると案内されています。

使い分けの例としては、社内の打ち合わせや日々の連絡は Teams と Loop で行い、社外のメンバーと一緒に進める案件の工程と担当は Pinateca のボードで管理する、という形が考えられます。どちらか一方に寄せるのではなく、共有したい相手と管理したい内容に合わせて選ぶと、無理がありません。詳しい機能と料金はPinatecaの紹介ページで確かめられます。Pinatecaは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

社内に導入するときの段取り

Microsoft Loopを会社やチームで使い始めるときは、いきなり全員に広げるより、小さく試してから広げるほうがうまくいきます。導入の段取りを順に並べます。

  1. IT 管理者に、組織で Loop アプリとコンポーネントが有効になっているかを確かめる
  2. 1つのチームで、Teams のチャットにタスクリストや表を送る使い方を試す
  3. 会議のメモ(コラボレーション ノート)を、定例の会議で使ってみる
  4. よく使う形のページをテンプレートとして決め、ワークスペースの作り方をそろえる
  5. 保存先と共有の範囲、ワークスペースを整理するときの決まりを文書にする
  6. 試したチームの感想をもとに、ほかのチームに広げる

特に大事なのは、5番目の決まりづくりです。コンポーネントは誰でも気軽に作れるため、使い始めると、同じような表やタスクリストが複数のチャットに散らばりがちです。「プロジェクトの正式なタスクは、ワークスペースのこのページで管理する」「チャットで作ったコンポーネントは、決まったらページに移す」といった決まりを最初に作っておくと、情報が迷子になりません。

社外の人が関わる案件では、Loop で何を共有できないかを、最初にチームで確かめておくことも欠かせません。社外のメンバーに共有するつもりで作ったコンポーネントが見えていなかった、ということが起きないよう、社内用と社外用の道具を分けておきます。

道具を使いこなす人の仕事が広がっている

Microsoft 365 のような道具が、チャット、メール、会議、タスクをつなげる方向に進むにつれて、「道具を入れる」だけでなく「道具をどう使うかを決めて定着させる」仕事の需要が広がっています。Loop のように、使い方の自由度が高い道具ほど、チームに合わせた決まりづくりと、最初の使い方の手ほどきが成果を左右します。

在宅ワークとフリーランスの仲介を長く続けてきた運営者として見てきた限りでは、業務改善の支援を長く頼まれる人は、道具の機能に詳しいだけでなく、相手のチームの仕事の流れを聞き取り、「この会議のメモはこう取る」「このタスクはここで管理する」と具体的な形に落とし込める人です。道具そのものは誰でも契約できますが、定着させるところまで付き合える人は多くありません。

こうした仕事の中身は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で紹介しています。AI や業務の道具を会社に導入し、使い方を定着させる支援の仕事の種類と、求められる力が整理されています。社内の業務を道具で効率化する仕組みを自分で作りたい場合は、アプリケーション開発のお仕事も参考になります。業務アプリの開発の仕事がどのように頼まれ、どんな技術が使われているかが紹介されています。

在宅勤務やリモートでの共同作業を会社として進める場合は、テレワーク 助成金 2026で、テレワークの環境づくりに使える助成金の考え方を確かめられます。道具の選び方と、その費用をどう手当てするかを合わせて考えると、導入の計画が立てやすくなります。

よくある質問

Q. Microsoft Loopは無料で使えますか?

個人用の Microsoft アカウントでも、iOS、Android、Web の Loop アプリは使えます。ただし、Teams や Outlook での Loop コンポーネントは個人用アカウントではまだサポートされていません。職場や学校のアカウントで使える範囲は、契約しているプランや OneDrive のライセンス、管理者の設定で変わるため、マイクロソフトの公式ページで確かめてください。

Q. Teamsで送ったLoopコンポーネントはどこに保存されますか?

Teams のチャットや Outlook のメールで作ったコンポーネントは、作った人の OneDrive に .loop ファイルとして自動的に保存されます。ファイルを別のライブラリに移すと、チャットの中で読み込めなくなることがあります。長く使う内容は、Loop ワークスペースのページにまとめておくと管理しやすくなります。

Q. Loopのタスクリストは Planner と連動しますか?

連動します。タスクリストに1つ以上のタスクを追加すると Planner にプランが作られ、タスクの名前、担当者、期限が同期します。タスクリストの中で変更できるのはこの3つだけで、チェックリストや添付ファイルを使う場合は「Planner で開く」から Planner の画面で編集します。

Q. 社外の取引先とLoopのページを共有できますか?

マイクロソフトのサポートページには、Loop は現在、ゲストや外部のユーザーとの外部共有をサポートしていないと書かれています。メールの外部の受信者も、組織が共有を有効にしていない限り、コンポーネントを見たり編集したりできません。社外のメンバーと進める案件では、社外のゲストを招待できる別の道具を使う方法を考えてください。

この記事について

@SOHO
編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年5月3日最終更新:2026年10月18日
@SOHO編集部

この記事を書いた人

@SOHO編集部

フリーランス・在宅ワークの専門メディア

@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。

@SOHOで仕事を探してみませんか?

手数料0%・登録無料のクラウドソーシング。フリーランスの方も企業の方も、今すぐ始められます。

関連記事

カテゴリから探す

クラウドソーシング入門

クラウドソーシング入門

クラウドソーシングの基礎知識・始め方・サイト比較

職種別ガイド

職種別ガイド

職種・スキル別の案件獲得方法と単価相場

副業・在宅ワーク

副業・在宅ワーク

副業・在宅ワークの始め方と対象者別ガイド

フリーランス

フリーランス

フリーランスの独立・営業・実務ノウハウ

お金・税金

お金・税金

確定申告・節税・経費・ローンなどお金の知識

スキルアップ

スキルアップ

プロフィール・提案文・単価交渉などのテクニック

比較・ランキング

比較・ランキング

サービス比較・おすすめランキング

AI活用

AI活用

職種別にChatGPT・生成AIを活用して業務効率化・収益化するノウハウ

最新トレンド

最新トレンド

市場動向・法改正・AIなど最新情報

発注者向けガイド

発注者向けガイド

クラウドソーシングで外注・人材探しをする企業・個人向け

転職・キャリア

転職・キャリア

転職エージェント・転職サイト比較・キャリアチェンジ

看護師の転職・求人

看護師の転職・求人

看護師の転職・派遣・単発バイト・副業など働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

薬剤師の転職・求人

薬剤師の転職・求人

薬剤師・登録販売者の転職・派遣・パートなど働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

介護職の転職・求人

介護職の転職・求人

介護職・介護福祉士・ケアマネジャー・訪問介護員の転職・派遣・夜勤など働き方のガイド

保育士の転職・求人

保育士の転職・求人

保育士・保育補助・幼稚園教諭の転職・派遣・パートなど働き方のガイド

医療職の転職・求人

医療職の転職・求人

医師・産業医・リハビリ職・歯科衛生士・管理栄養士・医療事務の転職や働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

保険

保険

生命保険・医療保険・フリーランスの保険設計

採用・求人

採用・求人

無料求人掲載・採用コスト削減・人材募集の方法

オフィス・ワークスペース

オフィス・ワークスペース

バーチャルオフィス・コワーキング・レンタルオフィス

法律・士業

法律・士業

契約トラブル・士業独立開業・フリーランス新法

シニア・50代

シニア・50代

シニア世代のキャリアチェンジ・副業・年金

セキュリティ

セキュリティ

サイバーセキュリティ・脆弱性対策・情報保護

金融・フィンテック

金融・フィンテック

暗号資産・決済・ブロックチェーン・金融テクノロジー

ガジェット・機材

ガジェット・機材

フリーランスに役立つPC・デバイス・周辺機器

子育て×働き方

子育て×働き方

子育てと在宅ワークの両立・保育園・時間管理

補助金・助成金

補助金・助成金

個人事業主・フリーランスが使える公的補助金・助成金・給付金の申請ガイド

M&A・事業売却

M&A・事業売却

会社売却・事業承継・事業譲渡を考える経営者向け。売却の流れ、税金、従業員への伝え方、仲介会社の選び方

アウトソーシング・外注ガイド

アウトソーシング・外注ガイド

SNS運用・経理・広告など、業務のアウトソーシング(外注)を検討する企業・個人向け。費用相場・依頼の流れ・失敗しない選び方