ジョイフルの個人情報漏えいのおそれ|委託先ザイナスへの不正アクセス 従業員・求職者と関係者23,585名 対象と確かめること 2026


この記事のポイント
- ✓ジョイフルの情報漏洩として検索される件を
- ✓2026年3月26日の公式発表で整理
- ✓委託先ザイナスのサーバへの不正アクセスで
ジョイフルの情報漏洩として検索されている件は、ファミリーレストランを展開する株式会社ジョイフルが2026年3月26日に公表した「当社従業員、求職者及びその関係者の個人情報漏えいのおそれについて」です。ジョイフルの委託先である株式会社ザイナスで、再委託先へデータを受け渡すために準備したサーバにサイバー攻撃による不正アクセスがあり、ジョイフルの従業員(ジョイフルに応募した求職者を含む)とその世帯主・配偶者・扶養家族の一部、合計23,585名の個人情報に漏えいのおそれがあるという内容です。同じ日にザイナスも同じ内容のお知らせを出しています。2026年11月1日時点で、ジョイフルとザイナスのお知らせの一覧を見る限り、3月26日の発表のあとに新しい報告は出ていません。発表では、本件に起因する被害や悪影響の報告は受けておらず、ダークウェブ上での情報公開は確認されていないとされています。補償の有無は発表に書かれておらず、連絡先を確認できた人には通知が送られています。
対象かもしれない人がまずすることは、ジョイフルから届いた通知で自分の漏えいした可能性のある情報を確かめること、そして給与口座や家族のことを持ち出す不審な電話や郵便に応じないことです。
ジョイフルの店で食事をした客の情報は、発表の対象として挙げられていません。対象は、従業員、ジョイフルに応募した求職者、その関係者です。
この記事は、2026年11月1日時点でジョイフルとザイナスの公式発表を開き直して確かめた内容だけで書いています。報道で出ている推測や、発表に書かれていない事情は入れていません。
ジョイフルで何が起きたのか
発表の骨子は次のとおりです。
- 2026年1月29日、ジョイフルの委託先であるザイナスが、再委託先へデータを受け渡すために準備したサーバに対し、サイバー攻撃による不正アクセスが行われ、サーバ内のデータベースの一部が削除されていることが判明した
- 同じ日に、ザイナスからジョイフルへ、発生した事象と、被害拡大を防ぐための緊急措置をとった旨の電話報告があり、ジョイフルは本件を認識した
- ジョイフルとザイナスから、個人情報保護委員会へ報告を済ませている
- 従業員(応募した求職者を含む)とその関係者の23,585名について、ジョイフルの面接関係書類や入社書類等に記載された項目の一部に、漏えいのおそれがある
- 原因はサイバー攻撃
- 発表の時点で、被害や悪影響の報告は受けておらず、ダークウェブ上での情報公開は確認されていない
ここで出てくる言葉を、先に言い換えておきます。委託先とは、ジョイフルから仕事を頼まれた外部の会社のことで、今回はザイナスです。再委託先とは、ザイナスがさらに仕事の一部を頼んだ別の会社のことです。ザイナスは、再委託先にデータを渡すための専用のサーバを用意しており、そのサーバが不正にアクセスされました。
ダークウェブとは、通常の検索では出てこない、特別な方法でしか見られないインターネット上の場所のことです。盗まれた情報が売り買いされることがあるため、漏えいの事案では、そこに情報が出ていないかを調べることがあります。今回の発表では、ダークウェブ上での情報公開は確認されていないとされています。
発表の言い方は「漏えいのおそれ」「漏えいした可能性のある情報」です。情報が実際に外へ持ち出された、使われたと確定したわけではありません。この記事でも、発表の言い方のまま書きます。
公表の経緯と2026年11月1日時点の状況
2026年11月1日時点で、公式に出ている報告は次のとおりです。
| 日付 | 出来事 | 分かったこと |
|---|---|---|
| 2026年1月29日 | ザイナスで不正アクセスが判明 | 再委託先へデータを受け渡すためのサーバ内のデータベースの一部が削除されていた。同日ザイナスからジョイフルへ電話で報告 |
| 2026年3月26日 | ジョイフルとザイナスが公表 | 対象の人数と項目別の人数、原因、二次被害の状況、窓口 |
| 2026年11月1日時点 | 続報なし | 両社のお知らせの一覧に、3月26日の発表のあとの報告は見当たらない |
ジョイフルは、コーポレートサイトのコーポレートニュースの「重要」の欄に、2026年3月26日付で発表を載せています。発表の本文はPDFの形です。ザイナスは、自社のサイトの新着情報に「当社が取り扱うジョイフル従業員、求職者及びその関係者の個人情報漏えいのおそれについて」の題で、同じ日に載せています。2つの発表は、主語がジョイフルかザイナスかの違いを除き、ほぼ同じ文面です。
2026 年1月 29 日、ザイナスが、再委託先へデータを受け渡すために準備したサーバに対し、サイバー攻撃による不正アクセスが行われ、同サーバ内のデータベースの一部が削除されていること(以下「本件」といいます。)が判明しました。 出典: 株式会社ジョイフル「当社従業員、求職者及びその関係者の個人情報漏えいのおそれについて」
判明した1月29日から公表の3月26日まで、およそ2か月の間があります。発表では、対象の人には報告とお詫びを進めているものの、連絡先の確認が難しい人もいるため、発表を通じて知らせると説明しています。公表の時期の理由について、これ以上の説明はありません。
なお、ジョイフルのコーポレートニュースの「重要」の欄には、2026年1月30日と1月31日付で、食中毒事故についてのお知らせも並んでいます。これは個人情報とは関係のない別の件です。
漏えいのおそれがある項目と人数
発表では、ジョイフルの面接関係書類や入社書類等(発表では「関係書類」)に記載された項目について、項目ごとの人数を出しています。
| 項目 | 対象人数 |
|---|---|
| 従業員コード及び面接ID | 23,585名 |
| 氏名 | 1,191名 |
| 続柄 | 1,175名 |
| 住所/郵便番号 | 638名 |
| 生年月日 | 80名 |
| 所得の見積額 | 29名 |
| 障害の有無や程度 | 92名 |
| 給与口座 | 51名 |
| 既往歴の有無や程度(無しの方を含む) | 2,397名 |
| 性別 | 2,397名 |
| 国籍(日本または日本以外) | 2,397名 |
| 職歴 | 2,397名 |
| 関係書類に記載された家族に関する氏名から障害の有無や程度までの情報の一部事項 | 1,189名 |
| 関係書類に記載された本人に関する上記以外の一部事項 | 23,585名 |
項目を、発表の書き方に合わせて分けると次のようになります。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 漏えいのおそれがある項目(発表に記載) | 上の表の14項目。人によって含まれる項目が違う |
| 会社が「含まれない」と明記した項目 | 発表に明記はない |
「関係書類に記載された本人に関する上記以外の一部事項」は、23,585名全員が対象とされていますが、具体的にどの事項かは発表に書かれていません。この記事でも中身を推測しません。自分の場合にどの事項が含まれるかは、ジョイフルから届く通知か、窓口で確かめてください。
発表では、家族に関する項目も挙げられています。従業員の世帯主・配偶者・扶養家族が「関係者」として対象に入っているのは、入社のときの書類に家族の情報を書く欄があるためと読めます。扶養家族とは、従業員の収入で生活していて、税や社会保険の手続きで扶養に入れている家族のことです。
人数の読み方:23,585名と項目ごとの人数
この件では、23,585名という数字が目立ちますが、すべての人のすべての項目に漏えいのおそれがあるわけではありません。発表は次のように説明しています。
- 対象人数は項目別の件数で、同じ人が複数の項目に重なって含まれている
- 漏えいした可能性のある情報の範囲は人によって違う
- すべての対象者が、全項目について漏えいした可能性があるわけではない
表で見ると、23,585名全員にかかるのは「従業員コード及び面接ID」と「本人に関する上記以外の一部事項」です。氏名は1,191名、住所/郵便番号は638名、給与口座は51名と、項目によって人数は大きく違います。
従業員コードとは、会社が従業員を見分けるために付けている番号のことで、面接IDは応募者の面接を管理するための番号と読めます。番号だけでは、外部の人がそれを誰のものか結びつけることは難しい場合が多いと考えられますが、ほかの項目と組み合わさるとどうなるかは、人によって違います。
自分がどの項目に当たるかは、人数の表からは分かりません。ジョイフルは、連絡先を確認できた人に通知を送り、漏えいした可能性のある情報を知らせています。通知の中身が、その人にとっての答えになります。
委託先のザイナスと、データが渡る流れ
ザイナスは、大分市と東京都港区に本社がある会社で、自社のサイトでは、システム開発、テクニカルサポート(SES)、人材開発・研修などの事業を紹介しています。今回の発表では、ザイナスはジョイフルから業務を受託しており、その業務に関連して本件が起きたとされています。ザイナスがジョイフルから受託していた業務の具体的な中身は、発表に書かれていません。
発表の言葉から読み取れるデータの流れは、次のとおりです。
- ジョイフルが、面接関係書類や入社書類等に記載された情報を持っている
- ジョイフルが、業務をザイナスに委託している
- ザイナスが、業務の一部を再委託先に頼んでおり、再委託先へデータを受け渡すためにサーバを準備していた
- そのサーバが、サイバー攻撃による不正アクセスを受けた
つまり、不正にアクセスされたのは、ジョイフル自身のシステムではなく、委託先のザイナスが準備したサーバです。ただし、対象の人にとって大事なのは、どの会社のサーバだったかより、自分のどの情報が含まれていたかです。窓口はジョイフルに設けられているので、問い合わせはジョイフルの窓口にしてください。両社の発表でも、問い合わせはジョイフルの窓口にと案内しています。
再委託先の会社の名前は発表に書かれていません。再委託先のシステムが攻撃を受けたとは書かれておらず、攻撃を受けたのはザイナスが準備した受け渡し用のサーバとされています。この違いを取り違えないようにしてください。
原因についてジョイフルとザイナスが説明していること
発表に書かれている原因は「サイバー攻撃」です。不正にアクセスされたのは、ザイナスが再委託先へデータを受け渡すために準備したサーバで、そのサーバ内のデータベースの一部が削除されていたことが判明のきっかけでした。
データベースとは、情報を整理して保存し、検索や更新ができるようにした仕組みのことです。今回は、そのデータベースの一部が削除されていたと説明されています。削除されたということは、誰かがサーバに入って操作したことを意味しますが、その際に情報が持ち出されたかどうかは、発表では「漏えいのおそれ」という言い方にとどまっています。
発表に書かれていないこととして、攻撃の手口、侵入の経路、再委託先の会社の名前、サーバに保存されていたデータの全体の量、データベースが削除された理由があります。これらは、2026年11月1日時点で公表されていません。報道や解説記事の中には、攻撃の中身を推測しているものもありますが、この記事では書きません。
ジョイフルとザイナスの対応
発表に書かれている両社の対応は次のとおりです。
- ザイナスは、判明した日に被害拡大を防ぐための緊急措置をとり、ジョイフルに電話で報告した
- ジョイフルとザイナスから、個人情報保護委員会へ報告した
- 対象の人に、報告とお詫びを進めている
- 連絡先を確認できた人には、通知を送り、漏えいした可能性のある情報を知らせている
- ジョイフルに問い合わせ窓口を設けている
- 今後同様の事案を防ぐため、ジョイフルとザイナスが緊密に連携し、再発防止に努める
緊急措置の中身や、再発防止の具体的な取り組みは、発表に書かれていません。補償やお詫びの品についても書かれていません。発表に無いことは、この記事でもあるとは書きません。情報漏えいの事案でお詫び金やポイントが出た例と、利用者が確かめることは、情報漏洩の補償はもらえるのか|お詫び金・ポイントの例と利用者が確かめること 2026で説明しています。
自分が対象かを確かめる方法
対象になりうるのは、次のどれかに当たる人です。
- ジョイフルの従業員として働いている、または働いていた人
- ジョイフルに応募した求職者(採用されなかった人を含むかは、発表では「ジョイフルに応募した求職者を含みます」とだけ書かれている)
- 上の人の世帯主・配偶者・扶養家族として、入社書類等に記載された人
どの時期に働いていた人、どの時期に応募した人が対象かは、発表に書かれていません。そのため、「何年前に辞めたから対象外」と自分で決めずに、気になる人は窓口に問い合わせるのが確実です。
ジョイフルは、連絡先を確認できた人に通知を送っています。通知が届いていれば、自分の漏えいした可能性のある情報が書かれているはずです。届いていない人の中には、引っ越しなどで連絡先が分からなくなっている人もいると考えられます。発表でも、連絡先の確認が困難な人がいるため発表を通じて知らせると説明しています。
通知が届いていないが心当たりがある人は、次の窓口に問い合わせてください。
- 株式会社ジョイフル 個人情報漏えいお問い合わせ窓口
- 電話:0120-133-636
- 受付時間:平日 10:00から18:00
問い合わせのときは、働いていた店や時期、応募した時期、当時の住所などを伝えられるようにしておくと、話が早く進みます。
通知が届いたときに確かめる順番
ジョイフルから通知が届いた人は、次の順番で読んでいくと、自分がすることを決めやすくなります。
- 差出人がジョイフルで、窓口の番号が0120-133-636になっているかを確かめる。番号が違う場合は、通知そのものが偽物の可能性があるので、公式の発表に載っている番号で確かめる
- 自分について、漏えいした可能性のある情報としてどの項目が書かれているかを見る
- 給与口座、住所/郵便番号、家族に関する項目、健康や障害に関する項目が含まれるかを確かめる
- 含まれる項目に合わせて、この記事の次の節の手順を選ぶ
- 分からないことがあれば、平日10:00から18:00に窓口に問い合わせる
通知の中に、お金の支払い、口座の暗証番号の入力、本人確認のための書類の返送を求める内容があれば、すぐに応じず、窓口に電話して本物かを確かめてください。両社の発表には、対象者に支払いや暗証番号を求めるといった案内はありません。
通知は、自分にとっての範囲を知るための一番確かな手がかりです。読み終わったら捨てずに、家族と共有できる場所に保管しておくと、あとで不審な連絡が来たときに照らし合わせられます。
対象かもしれない人がすること
届いた通知を読み、保管する
ジョイフルからの通知には、その人にとって漏えいした可能性のある情報が書かれています。どの項目が含まれるかで、このあとすることが変わるので、まず通知を読み、捨てずに保管してください。
給与口座が含まれる人は、口座の動きを見る
給与口座は51名が対象とされています。発表の時点で被害の報告は受けていないとされていますが、通知で給与口座が含まれると知らされた人は、銀行のアプリや通帳で、身に覚えのない引き出しや振込がないかを見ておくと安心です。口座番号を知っていることを材料にして、銀行や役所を名乗り、暗証番号やキャッシュカードを聞き出そうとする連絡には気をつけてください。暗証番号は、電話で誰に聞かれても答えないでください。
住所や家族の情報が含まれる人は、郵便と電話に用心する
住所/郵便番号は638名、家族に関する情報は1,189名が対象とされています。住所や家族の続柄が知られた場合、家族の名前を出して信用させようとする電話や郵便が来ることがありえます。住所が漏れたおそれがあるときの備えは、個人情報が流出して住所が漏れたときの対応|起きることと防ぎ方の順番にまとめています。
しなくてよいこと
発表に挙げられていない項目について、この件だけを理由に手続きを急ぐ必要は示されていません。たとえば、パスワードやクレジットカード番号は発表の項目にありません。また、ジョイフルの店で食事をしただけの客は、発表の対象として挙げられていません。客として何かのサービスに登録した情報も、発表の項目には挙げられていません。この件をきっかけに、ジョイフルを名乗って会員情報やパスワードを変えるよう求めるメールやSMSが届いても、それは発表の内容とは関係がないので、本文のURLを開かずに無視してください。気になる場合は、ジョイフルの公式サイトから、自分でお知らせを確かめるのが確実です。
退職した人と、応募だけした人が確かめること
対象には、いまジョイフルで働いている人だけでなく、ジョイフルに応募した求職者も含まれると明記されています。退職した人については、発表に「退職者」という言葉はありませんが、「従業員」の範囲に過去に働いていた人が含まれるかどうかは書かれていません。自分で判断せず、心当たりがあれば窓口に確かめるのが確実です。
退職した人や、応募だけした人が確かめておきたいことは次のとおりです。
- ジョイフルに届け出ている住所や電話番号が、いまの連絡先と同じか。引っ越していると、通知が届いていない可能性がある
- 応募のときに、どんな書類を出したか。履歴書のほかに、面接のときに記入した書類があったか
- 入社のときに、家族の情報や給与の振込口座を届け出たか
- 退職のあと、給与を受け取っていた口座をいまも使っているか
給与口座を届け出ていた人で、その口座をいまも使っている場合は、通知で給与口座が含まれるかを確かめる意味があります。窓口に問い合わせるときは、働いていた店の名前、働いていた時期、応募した時期、当時の住所を手元に用意しておくと、本人の確認や調べが早く進みます。
連絡先が変わっていて通知が届いていない人は、窓口に問い合わせることで、自分が対象かどうか、どの項目が含まれるかを確かめられる可能性があります。
給与口座が含まれると知らされたときの手順
給与口座は51名が対象とされています。通知で給与口座が含まれると知らされた人は、次の順番で確かめておくと落ち着いて対処できます。
- その口座を、いまも使っているかを確かめる。使っていない口座でも、残高があれば対象になる
- 銀行のアプリやネットバンキング、通帳で、身に覚えのない入出金がないかを見る
- 入出金の通知をメールやアプリで受け取る設定があれば、使えるようにしておく
- 身に覚えのない動きがあれば、すぐに銀行の公式の窓口に連絡する
- 銀行を名乗って口座の確認や手続きを求める電話やSMSには、その場で応じず、銀行の公式の番号にかけ直す
口座の番号が知られたおそれがあるからといって、すぐに口座を解約したり、番号を変えたりする必要があるかどうかは、発表には書かれていません。不安な場合は、取引している銀行の窓口に相談してください。
家族に一声かけておきたい理由
この件の特徴は、従業員本人だけでなく、世帯主・配偶者・扶養家族の情報も対象に入っていることです。家族は、自分の情報がジョイフルの書類に書かれていたことを知らない場合があります。
通知で家族に関する項目が含まれると知らされた人は、家族に次のことを伝えておくと安心です。
- ジョイフルの委託先への不正アクセスで、家族の情報の一部に漏えいのおそれがあること
- 2026年11月1日時点で、被害の報告は受けていないとされていること
- ジョイフルや銀行、役所を名乗って、家族の名前を出して個人情報やお金の話をする電話があっても、その場で答えずに切ること
- 不安なときは、ジョイフルの窓口(0120-133-636、平日10:00から18:00)に問い合わせられること
特に、高齢の家族や、離れて暮らす家族には、具体的に伝えておくと効きます。「息子さんの勤め先の件で」「お母さまの扶養の件で」のように、家族の事情を知っているかのように話す電話は、本物らしく聞こえやすいからです。
健康や障害に関する情報が含まれる人へ
発表の項目には、「既往歴の有無や程度(無しの方を含む)」(2,397名)と「障害の有無や程度」(92名)が含まれています。既往歴とは、これまでにかかった病気のことです。病歴や障害に関する情報は、個人情報保護法で要配慮個人情報と呼ばれ、本人が不当な差別や偏見を受けないよう、扱いに特に配慮が求められる情報とされています。
既往歴の項目は「無しの方を含む」とされているので、「既往歴は無い」と書いた人も人数に入っています。この項目に当たると知らされても、病気の情報が書かれていたとは限りません。
健康や障害の情報が含まれると知らされた人は、次の点を心に留めておいてください。
- 病院や保険会社、福祉の窓口を名乗って、病気や障害のことを持ち出して連絡してくる相手には、その場で答えない
- 健康食品や治療を勧める勧誘で、自分の病気を知っているかのような話をされたら、どこで知ったかを問い、応じない
- 不安があれば、ジョイフルの窓口に、自分の場合にどの項目が含まれるかを確かめる
不審な電話・郵便・メールの見分け方
電話の場合
ジョイフル、ザイナス、銀行、役所を名乗る電話で、暗証番号、キャッシュカード、口座の手続き、お金の支払いの話が出たら、いったん切ってください。そのうえで、自分で調べた公式の番号に電話して確かめます。ジョイフルの窓口の番号は0120-133-636です。
郵便の場合
封筒やはがきに書かれた連絡先に、すぐ電話しないでください。差出人の会社の公式サイトに載っている番号と照らし合わせてから連絡します。
メールやSMSの場合
発表の項目にメールアドレスは挙げられていません。それでも、事案を知った人を狙って、ジョイフルを名乗るメールやSMSが送られてくることはありえます。本文のURLを開かず、公式サイトから確かめてください。見分け方は、フィッシング詐欺メールの見分け方|5秒で振り分ける手順と開いた後の対処で説明しています。
答えてしまったとき
暗証番号やカードの情報を伝えてしまった、キャッシュカードを渡してしまった場合は、すぐに銀行やカード会社に連絡して止めてもらい、警察にも相談してください。
応募や入社の書類を出す側が知っておきたいこと
今回の件は、仕事に応募したり、入社したりするときに会社へ出す書類が、その会社の委託先や再委託先にも渡ることがある、ということを示しています。採用や人事の仕事は、外部の会社に委ねられていることが珍しくありません。
応募や入社のときに確かめておけることは次のとおりです。
- 応募のページや書類に書かれた、個人情報の扱いの説明(利用目的や、外部に委託することがあるか)を読む
- 書類に書く項目のうち、必須かどうか分からないものは、採用の担当者に確かめる
- 応募したあと、採用されなかった場合に書類がどう扱われるかを確かめる
- 退職するときに、自分の情報がどれくらいの期間保存されるかを確かめる
ジョイフルのサイトには、個人情報保護方針のページがあります。会社ごとに、こうしたページで取り扱いの決まりを公開しているので、気になる人は応募の前に読んでおくと安心です。退会や退職のあとに情報の削除を求められるかどうかの考え方は、退会したら個人情報は削除されるのか|消してもらう請求の方法と確かめ方 2026で説明しています。
人事の情報を外部に委ねる会社の側が確かめておくこと
今回の件は、採用や人事の情報を外部の会社に委ねている企業にとっても、自社の流れを見直すきっかけになります。とくに、委託先がさらに別の会社に仕事を頼む再委託があると、データがどこに、どのくらいの期間保存されているかが見えにくくなります。
人事の情報を外部に委ねている会社が、自社の側で確かめておけることは次のとおりです。
- 委託先が再委託をしているか、している場合はどの会社に、どの情報を渡しているかを把握しているか
- データの受け渡しに使う保存場所が、受け渡しが終わったあとも残っていないか
- 受け渡しに使うサーバに、誰がどこからアクセスできるかが決まっているか
- 委託先で異常が起きたとき、何時間以内に、どの窓口に知らせてもらうかを契約で決めているか
- 応募者や従業員から問い合わせが来たとき、自社で答えられる窓口を用意できるか
今回の発表では、ザイナスは判明した日のうちにジョイフルに電話で報告しており、ジョイフルは自社に問い合わせ窓口を設けています。委託先で起きたことでも、本人からの問い合わせを受けるのは、情報を集めた会社の側になります。
どこまでの管理が求められるかは、会社の規模や扱う情報、契約の内容で変わります。個別の判断は、個人情報保護委員会の案内や、専門家への相談で確かめてください。
続報が出たときに見るところ
この件の続報が出るとすれば、次の2か所に載ると考えられます。
- ジョイフルのコーポレートサイトの、コーポレートニュースの「重要」の欄
- ザイナスのサイトの新着情報
2026年11月1日時点で、どちらにも3月26日の発表のあとの報告は見当たりません。報道や解説記事には、発表に書かれていない推測や、別の会社の事案の話が混ざっていることがあるので、数字や項目は、両社の発表で確かめてください。
在宅で仕事をする人が気をつけること
在宅で業務委託の仕事を受けている人の中には、取引先から応募者の名簿や、従業員の書類のデータを預かって入力や整理をする人もいます。今回の件のように、委託先、さらにその先の再委託先へとデータが渡っていく流れの中で、在宅で働く人が再委託先の一人になることもあります。
個人情報保護委員会の漏えい等の対応のページでは、事業者に委員会への報告が義務づけられる場合として、要配慮個人情報を含む漏えい等、不正に使われるとお金の被害が出るおそれがある漏えい等、不正の目的で行われたおそれがある漏えい等、本人の数が1,000人を超える漏えい等を挙げています。いずれも、実際に漏えいした場合だけでなく、そのおそれがある場合も含まれます。報告は発覚したら速やかに行い、不正の目的で行われたおそれがある場合は発覚日から60日以内とされています。同じページには、委託先で起きた場合の報告の記入例も載っています。
取引先の個人情報を預かる仕事をするときは、次の点を確かめておくと安心です。
- 受け渡しのために用意した保存場所に、仕事が終わったあともデータを残していないか
- 受け渡しに使うサーバやクラウドのアカウントに、多要素認証を設定しているか
- データの受け渡しの方法と、終わったあとの削除の決まりを、取引先と決めているか
- 不審なことに気づいたとき、すぐ取引先に知らせる連絡先を知っているか
多要素認証とは、パスワードに加えて、スマートフォンに届く確認コードなど別の手段でも本人を確かめる仕組みのことです。導入の考え方は、MFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較|2026年の認証セキュリティ決定版で紹介しています。どこまでが自分の責任になるかは、契約の内容や事情で変わるので、ここでは断定できません。
フリーランス・在宅ワークの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、長く取引が続く人ほど、納品物の質だけでなく、預かった情報を最後まで丁寧に扱う姿勢で信頼を得ています。受け渡しが終わったデータを削除して報告する、といった地味な手当てが、そのまま次の依頼につながっていきます。中間の手数料が乗らない直接の取引では、こうした信頼がそのまま手取りの厚さに結びつきます。
情報を守る力を仕事に生かす
委託先の管理、データの受け渡しの決まり、事案の発表の読み方は、企業の人事や情報管理を支える仕事でも求められる知識です。中小企業が補助金を使ってセキュリティの対策を整える方法は、中小企業のサイバーセキュリティ対策2026|IT導入補助金で防御力を強化する方法で紹介しています。@SOHOのAI・マーケティング・セキュリティのお仕事では、在宅で受けられるセキュリティ関連の仕事の種類と探し方を紹介しています。
ジョイフルの件は、2026年11月1日時点で3月26日の発表のあとに続報がなく、被害や悪影響の報告は受けていないとされています。ジョイフルで働いていた人、応募した人、その家族は、届いた通知で自分の項目を確かめ、給与口座や家族の話を持ち出す不審な連絡に応じないこと、不安なときはジョイフルの窓口に問い合わせることを先に済ませてください。
よくある質問
Q. ジョイフルの店で食事をしただけでも対象になりますか?
発表で挙げられた対象者は、ジョイフルの従業員(ジョイフルに応募した求職者を含む)と、その世帯主・配偶者・扶養家族です。店を利用した客は対象として挙げられていません。対象の項目も、面接関係書類や入社書類等に記載された項目です。食事をしただけの人が対象になったとは、発表に書かれていません。
Q. 23,585名全員の氏名や住所が漏えいしたおそれがあるのですか?
いいえ。発表の人数は項目別の件数で、同じ人が複数の項目に重なっています。23,585名全員にかかるのは従業員コード及び面接IDなどで、氏名は1,191名、住所/郵便番号は638名、給与口座は51名です。人によって含まれる項目が違うので、届いた通知で自分の項目を確かめてください。
Q. 通知が届いていませんが、昔ジョイフルで働いていました。どうすればよいですか?
ジョイフルは連絡先を確認できた人に通知を送っており、確認が難しい人もいると説明しています。心当たりがある人は、株式会社ジョイフル 個人情報漏えいお問い合わせ窓口(電話 0120-133-636、平日10:00から18:00)に問い合わせてください。働いていた店や時期を伝えられるようにしておくと話が早く進みます。
Q. 2026年11月1日時点で、続報は出ていますか?
ジョイフルのコーポレートニュースとザイナスの新着情報を2026年11月1日時点で確かめたところ、2026年3月26日の発表のあとに、この件の続報は見当たりませんでした。補償やお詫びの品も発表には書かれていません。今後両社が発表した場合は、そちらが正しい情報になります。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
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