オンライン秘書の募集はどこで出るか、求められる経験と応募の準備


この記事のポイント
- ✓オンライン秘書の募集が出る3つの経路と
- ✓求人票に並ぶ報酬の水準
- ✓業務委託として受けるときの契約とお金の手続きまでを
「オンライン秘書の募集を探しているのに、見つかるのは企業の秘書職ばかりで、在宅でできる募集がどこにあるのか分からない」。こういうご相談が、本当によく届きます。
大丈夫ですよ。オンライン秘書の募集は確かに出ています。ただ、募集の出方が3つに分かれていて、そのうち2つは検索の仕方を変えないと画面に出てこないのです。
この記事では、募集が出る場所、求人票に並ぶ報酬の水準、求められる経験、そして応募の前に用意しておくものを順番に整理します。事務の経験がある方なら、思っているよりずっと近いところに入口があります。
オンライン秘書の募集は3つの経路で出ている
最初に全体の地図を持っておきましょう。
1つ目は、オンラインアシスタントのサービスを運営している会社の採用です。会社が企業から業務を受け、それを在宅のスタッフに割り振る形です。研修があり、担当を複数人で分ける体制が整っていることが多いので、初めての方が入りやすい入口です。募集は、その会社の採用ページで出ます。求人サイトに出ないことも珍しくありません。
2つ目は、企業や経営者が直接出す募集です。求人サイトや在宅ワークの募集サイトに「オンライン秘書」「オンラインアシスタント」「バックオフィス」といった名前で出ます。仕事の範囲が広く、任される裁量も大きい代わりに、自分で段取りを組む力が求められます。
3つ目は、紹介です。すでにオンライン秘書として働いている人が、手が回らなくなったときに知り合いへ引き継ぐ形です。表に出ないので探せませんが、この経路が想像以上に多いのが実情です。
だから、探すときは1つ目と2つ目を同時に進めます。求人サイトで検索しながら、気になるオンラインアシスタントの会社の採用ページを直接見る。この2本立てで、見つかる数がはっきり変わります。
求人票に「オンライン秘書」と書かれていても中身が違う
同じ名前でも、任される範囲はかなり違います。求人票に並ぶ記載を見ると、その幅がよく分かります。
...-スケジュール管理、撮影データの確認 -秘書的なサポート業務 【経験・資格】<必須スキル>・秘書、事務、営業アシスタント等の実務経験・複数の業務を並行して進められる方・基本的なPC操作ができる方・納期から逆算しスケジュール管理した経験<歓迎スキル>・プロジェクト進行管理の経験・PM、プロジェクトマネージャーの経験・クライアントワークの経験・オンライン秘書の経験... 出典: 求人ボックス
この記載から読み取れることが2つあります。必須とされているのは特別な資格ではなく、事務の実務経験と、納期から逆算して段取りを組んだ経験だということ。そしてもう1つ、歓迎されるのは進行管理の経験だということです。
実際に任される作業は、おおむね次の範囲に収まります。
・日程の調整と会議の設定、会議室やオンライン会議の準備
・メールやチャットの一次対応、問い合わせの振り分け
・資料の作成と体裁の整え、議事録の作成
・請求書や領収書の作成、経費の整理
・出張や宿泊の手配
・顧客情報の入力と更新、名簿の管理
・SNSの投稿の予約、記事の下書きの整え
どれも派手ではありません。けれど、依頼する側が最も助かるのは、こうした細かい仕事が漏れなく進むことです。ここに向いている方は確かにいます。
報酬の水準は、求人票の数字で確かめる
「収入がどれくらいになるか分からないまま応募するのが怖い」。これもよくいただく声です。数字を見て判断できるようにしておきましょう。
求人ボックスに掲載されているオンライン秘書の求人では、平均年収が429万円と示されています。同じページには下側が287万円まで、上側が830万円以上という幅も出ています。正社員や契約社員の募集も含んだ数字なので、在宅で時間を決めて働く形とはそのまま比べられませんが、この職種の全体像を知る手がかりになります。
時間で受ける形の募集では、業務委託で1時間あたり1,800円から3,000円という記載や、1時間あたり1,350円から1,850円という記載が並んでいます。幅が広いのは、任される範囲が違うからです。指示された作業を進める形なら下側、依頼する側の判断を先回りして段取りまで組む形なら上側に寄ります。
オンラインアシスタントの運営会社に所属する形は、時間あたりの額が安定する代わりに上限も緩やかです。直接契約は額が大きくなり得ますが、仕事が途切れる月の備えが自分の責任になります。どちらが良いということではなく、今の生活で何を優先するかで選ぶものです。
焦らないでほしいのは、最初の契約の額がそのまま続くわけではない点です。半年から1年で任される範囲が変わり、それに応じて条件を見直す流れが普通にあります。
求められるのは資格より「段取りの経験」
必須の資格はありません。ここは安心してよいところです。
代わりに見られているのは3つです。1つ目は、複数の仕事を同時に抱えて落とさずに進めた経験。2つ目は、納期から逆算して自分で順番を決めた経験。3つ目は、相手の言葉を正確に受け取って、書き言葉にまとめられること。
事務職、営業アシスタント、受付、経理、コールセンターなど、会社で人と書類を動かしてきた経験は、そのまま評価の対象になります。ブランクがある方も、そこで身についた段取りは消えていません。
一方で、文章を書く力は思っているより重く見られます。オンライン秘書の仕事は、依頼する側と顔を合わせません。やり取りのほとんどが文字です。用件が分かりやすく、読み返さずに済む文章を書ける人は、それだけで信頼を得ます。
書き方の型を確かめておきたい方には、ビジネス文書検定の出題範囲が実務にそのまま使えます。依頼の断り方、確認の取り方、期日の書き方といった、現場で毎日使う形が並んでいます。
使えると有利になる道具
募集の条件によく並ぶものを挙げておきます。全部そろえてから応募する必要はありません。
・文書と表の作成(Googleドキュメント、スプレッドシート、Word、Excel)
・オンライン会議(Zoom、Google Meet)
・チャット(Slack、Chatwork)
・日程調整(Googleカレンダー、日程調整のサービス)
・情報の共有(Notion、Googleドライブ)
・請求や経費の処理(クラウドの会計サービス、経費精算のサービス)
このうち、表計算の操作だけは先に慣れておく価値があります。関数を書ける必要はありませんが、並べ替え、絞り込み、集計の3つができれば、任せられる範囲がぐっと広がります。
AIの道具を使えることを条件に挙げる募集も出てきました。議事録の下書き、長文の要約、文章の下書きといった作業で、時間の使い方が変わるからです。この分野で企業がどんな支援を求めているかはAIコンサル・業務活用支援のお仕事で確認できます。道具の名前を覚えるより、任された作業のどこを短くできるかを考える習慣のほうが評価されます。
応募の前に用意しておく4つのもの
準備が整っていると、応募のたびに書き直す負担がなくなります。
1つ目は、職務経歴を1枚にまとめたものです。会社名と役職だけでなく、「何人分の日程を調整していたか」「1か月あたりどれくらいの請求書を処理していたか」といった量が書かれていると、読む側は仕事を任せる判断ができます。
2つ目は、稼働できる時間の表です。曜日と時間帯、1週間あたりの合計時間、急ぎの連絡に応じられる時間帯を書きます。ここが曖昧だと、依頼する側は割り振りを決められません。実際、選考で最後まで残るかどうかはこの表の明確さで変わります。
3つ目は、通信と作業の環境です。自宅の回線、静かに通話できる場所があるか、使えるパソコンの種類。オンライン会議に同席する仕事では、背後の音が問題になることがあります。
4つ目は、対応できない範囲をはっきりさせておくことです。電話の一次対応は難しい、平日の昼は連絡が取れない、といった条件を先に伝えるほうが、あとの関係が穏やかになります。断ることは失礼ではありません。これを言えないまま始めた方が、3か月後に苦しくなるのを何度も見てきました。
面談では何を聞かれ、何を聞くか
オンライン秘書の選考は、書類のあとにオンラインでの面談があります。聞かれることはおおむね決まっています。
過去に同時進行で抱えていた仕事の数、優先順位の決め方、判断に迷ったときの確認の取り方、使ったことのある道具、稼働できる時間帯。この5つに落ち着いて答えられれば十分です。うまく話す必要はありません。具体的に答えることのほうが大事です。
そして、こちらから聞くことも決めておきましょう。
・依頼の連絡はどの道具で来るのか、返信はどれくらいの速さを求められるのか
・作業の記録をどう残すのか、時間の申告はどの単位か
・担当する相手は1社か複数か、繁忙の波はあるか
・契約の期間と、終わるときの申し出の期限
・報酬の締め日と支払日
この5つを聞いておくと、始まってからの行き違いがほとんどなくなります。聞いて嫌がられることはありません。むしろ、この質問が出る人は仕事の段取りが分かっていると受け取られます。
業務委託として受けるときのお金の手続き
在宅のオンライン秘書は、業務委託で受ける形が多くなります。雇われて働く形とは、手続きが変わります。
まず、報酬から所得税が引かれる場合と引かれない場合があります。源泉徴収されたときは、支払われた額と引かれた額が分かる書類を保管してください。確定申告のときに使います。
次に、確定申告です。国税庁の案内では、給与を1か所から受けていて、給与と退職所得以外の所得の合計が20万円を超える人は確定申告をしなければならないとされています。会社員として働きながらオンライン秘書を副業で受ける場合は、この基準に当たるかどうかを確認してください。住民税の扱いは別なので、金額が小さくても市区町村の案内を見るのが安全です。
給与を1か所から受けていて、かつ、その給与の全部が源泉徴収の対象となる場合において、各種の所得金額(給与所得、退職所得を除く。)の合計額が20万円を超える人 出典: 国税庁
消費税の扱いも押さえておきましょう。取引先から適格請求書の発行を求められることがあります。適格請求書を出せるようにするには登録が必要で、登録すると消費税の申告義務が生まれます。登録するかどうかは取引先との関係と自分の売上で判断が変わるため、国税庁のインボイス制度の案内を見たうえで、税務署か税理士に相談してください。ここは一般論で決められる話ではありません。
経費の整理も先に決めておくと楽になります。通信費、パソコンの購入費、作業用の机や椅子、業務で使うサービスの利用料。どこまでを仕事のものとして扱うかは使用の割合で判断します。領収書を月ごとにまとめる習慣をつけるだけで、申告の作業が半分になります。
契約書と、秘密の扱い
オンライン秘書は、依頼する側の内部の情報に触れる仕事です。顧客の名簿、売上の数字、まだ公表されていない計画。だからこそ、条件を書面にしておくことが自分を守ります。
契約書で確認するのは、業務の範囲、報酬の額と計算の方法、支払の期日、契約の期間、秘密保持、成果物の権利、そして終わらせるときの手続きです。NDAという名前の秘密保持契約を別に結ぶこともあります。
厚生労働省が運営する自営型テレワークの支援サイトには、委託する側と受ける側の取引について、代金の支払遅延や不当な減額が禁止されていることが説明されています。委託として受ける立場でも、条件を一方的に変えられるわけではありません。取引の形が整っているかどうかを、最初の契約で確かめておいてください。
情報の扱いで気をつけるのは、道具の選び方です。個人の端末で仕事の書類を扱うときは、家族と共用しているアカウントで作業しないこと、預かった資料を共有の場所に残したままにしないこと。この2つは事故が起きやすい場所です。作業が終わったら、預かった資料を削除するところまでを手順に入れておきましょう。
稼働時間の設計と、掛け持ちのしかた
オンライン秘書を続けている方からのご相談で最も多いのが、時間の使い方です。
1社だけを受ける形は、収入が読みやすい代わりに、その契約が終わると収入がゼロになります。2社から3社を受ける形は、1社が終わっても残りがあります。ただし、連絡の窓口が増えるので、頭の切り替えの負担が大きくなります。
おすすめしているのは、時間帯で区切る形です。午前は1社目、午後は2社目という具合に、作業する相手を時間で分けます。同じ1日で何度も切り替えると、確認の抜けが出やすくなります。
それから、返信の速さを約束しすぎないこと。「連絡には1時間以内に返します」と言ってしまうと、その1時間おきに端末を見る生活になります。「平日の9時から17時の間に確認し、その日のうちに返します」という形に落ち着けると、暮らしのほうが壊れません。
ここは本当に大事なところです。在宅の仕事で体調を崩す方の多くは、作業の量ではなく、待機している時間の長さで疲れています。自分の連絡できる時間を決めて伝えること。これは相手への配慮でもあります。
一人で抱え込まないための工夫
オンライン秘書は、依頼する側と1対1になりやすい仕事です。会社の中なら隣の席に聞ける相手がいますが、在宅では自分で判断するしかありません。
「これを聞いたら能力を疑われるのでは」と思って確認を飲み込んでしまう。そして間違ったまま進めて、あとで大きな手戻りになる。こういうご相談が本当に多いのです。
確認は、早いほど軽くなります。作業を始める前の1行の質問と、終わってからの謝罪では、相手の負担も自分の気持ちの重さもまったく違います。「この作業はAとBのどちらで進めますか」と先に聞ける関係を、最初の1か月で作っておきましょう。
同じ立場の人とつながっておくのも効きます。オンラインアシスタントの運営会社に所属する形だと、担当同士の相談の場があることが多く、それが続けやすさにつながっています。直接契約で1人で受けている方は、意識して外の場を持ってください。孤独は性格の問題ではなく、環境の問題です。環境は変えられます。
1日の流れを具体的に見てみる
仕事の中身は、時間の流れで見るといちばん分かりやすくなります。あるご相談の例をもとに、よくある1日を並べてみます。
朝は、預かっている受信箱を開くところから始まります。夜のうちに届いた連絡を、返信が必要なもの、依頼する側の判断が必要なもの、こちらで処理できるものの3つに分けます。この仕分けだけで20分ほどかかります。次に、判断が必要なものをまとめて1通の連絡にして送ります。1件ずつ聞くと相手の手が止まるので、まとめて渡すのが基本です。
午前の後半は、日程の調整です。会議の希望が重なっているところを整理し、候補を出して先方に送ります。オンライン会議の招待を作り、必要な資料を添えます。ここで抜けやすいのが、時間帯の表記と移動の余白です。連続して予定を入れてしまい、当日に無理が出る形は避けます。
午後は、まとまった作業に充てます。資料の体裁を整える、請求書を作る、名簿を更新する。この時間は連絡を確認しない時間だと決めておくと、進みが安定します。
夕方は、状況の共有です。今日進んだこと、明日やること、判断を待っていることを短くまとめて送ります。この1通があるかないかで、依頼する側の安心感はまったく変わります。長い報告はいりません。3行で足ります。
1日の合計は4時間から5時間ほど。こうして並べると、特別な技能より、決まった順番を守る力が効く仕事だと分かります。
応募する先を見分ける5つの目
募集を見つけたら、条件の良さだけで飛び込まないでください。見るところを決めておくと、合わない先を落とせます。
1つ目は、業務の範囲が書かれているかどうか。「秘書業務全般」としか書かれていない募集は、始まってから範囲が広がっていきます。作業の例が具体的に並んでいる募集のほうが、あとで揉めません。
2つ目は、稼働時間の書き方です。「1日3時間程度」なのか「必要に応じて」なのか。後者は、待機している時間が長くなりやすい形です。
3つ目は、報酬の計算の単位です。時間で計算するのか、作業の件数なのか、月ごとに固定なのか。固定の場合は、どこまでの量が含まれるのかを確認します。含まれる量が書かれていない固定の契約は、忙しい月に負担が偏ります。
4つ目は、連絡の手段と時間帯です。深夜や休日に連絡が来る前提の募集は、文面のどこかにその気配が出ます。「即レス」「スピード感」という言葉が強く出ている募集は、生活の時間に入り込む可能性があると見ておきましょう。
5つ目は、契約の終わり方です。いつまでの契約か、続けないときは何日前に伝えるのか。ここが書かれている募集は、条件を整える意識がある先です。
この5つのうち3つ以上が曖昧なら、面談で確かめてから判断してください。確かめても曖昧なままなら、見送る判断も立派な選択です。
始まってから起きやすい行き違いと、その直し方
契約のあとに出てくる困りごとも、型が決まっています。先に知っておけば、慌てずに対処できます。
一番多いのは、範囲がじわじわ広がることです。最初は日程の調整だけだったのが、資料の作成、経費の処理、問い合わせの対応まで増えていく。これは相手に悪気がなく、頼りにされている証でもあります。ただ、そのまま受け続けると時間あたりの取り分が下がります。「この作業も含めるなら、契約の時間を見直させてください」と、早い段階で伝えてください。増えてから3か月経ってからでは言いにくくなります。
次に多いのが、判断の押し戻しです。こちらで決められない内容を尋ねているのに、「任せます」と返ってくる。このときは、選択肢を2つ作って提示する形に変えます。「AとBのどちらかで進めます。ご意見がなければ月曜にAで進めます」。この書き方なら、相手が決めなくても止まりません。
3つ目は、報酬の支払いの遅れです。締め日と支払日を契約書で決めていれば、そこを根拠に確認を出せます。感情を入れず、「先日お送りした請求書について、支払予定日を教えてください」と事実だけを聞きます。それでも動かない場合は、取引の記録を残したうえで相談できる窓口を探してください。
4つ目は、相手の担当者が変わることです。引き継ぎが十分でないと、それまでの経緯が全部消えます。作業の手順を自分の側でも記録に残しておくと、こういうときに強い立場になれます。記録は自分を守る道具です。
単価を上げていく順番
同じ時間で受け取る額を大きくしていく道筋も、はっきりしています。
最初は、指示された作業を正確に期日どおりに返すこと。次に、頼まれる前に気づいて確認を入れること。その次に、作業の手順を整えて他の人にも回せる形にすること。ここまで来ると、依頼する側は手放せなくなります。
範囲を広げる方向もあります。文章を書く仕事、記事の下書き、SNSの運用、簡単な資料の設計。文章の単価を上げていく順番はWebライターが文字単価を上げる方法【2026年版】|1円→5円のステップにまとまっています。見た目を整える仕事へ広げていく道はWebデザイナー 年収のリアル:30代フリーランスが語る稼ぎ方とキャリアパスが参考になります。文章を扱う仕事の報酬の幅は著述家,記者,編集者の年収・単価相場で確かめられます。
条件を見直すときは、感覚ではなく記録で話しましょう。1か月にどれだけの作業を、どれだけの時間で処理したか。この記録があれば、「もっとください」ではなく「この範囲を続けるにはこの条件が必要です」と伝えられます。伝え方が変わると、相手の受け取り方も変わります。
最初の3か月で身につけておく型
始めたあと、何を優先すればいいのか分からなくなる方が多いので、順番を書いておきます。
最初の1か月は、相手の型を覚える期間です。連絡の言葉づかい、資料の形式、日程の入れ方の癖、決裁の流れ。これを自分用の手順書にまとめていきます。手順書は箇条書きで構いません。この1か月で作った手順書が、あとで自分の財産になります。
2か月目は、抜けを減らす仕組みを作ります。依頼を受けたらその場で一覧に書き加える、終わったら印を付ける、期日が近いものを毎朝見る。この3つを回すだけで、漏れはほとんど消えます。記憶に頼るのをやめた人から、信頼が積み上がります。
3か月目は、先回りを始めます。毎月同じ時期に発生する作業を見つけて、頼まれる前に準備しておく。会議の前に必要な資料を集めておく。期日が近い案件を先に知らせる。ここまで来ると、依頼する側の負担が目に見えて軽くなります。
この3か月で作った手順書と一覧は、次の契約でもそのまま使えます。2社目、3社目を受けるときの立ち上がりが早くなり、同じ時間で受けられる量が変わってきます。慌てて仕事の数を重ねるより、この型を作るほうが結局は早いのです。
焦らなくて大丈夫ですよ。最初の3か月は、収入より段取りを作る時期だと思ってください。
家庭や本業と両立させるための現実的な線引き
在宅で働くと、仕事と生活の境目がなくなります。ここは制度が守ってくれない部分なので、自分で線を引く必要があります。
まず、作業する場所を決めてください。食卓でも構いませんが、「ここに座っているときは仕事」という約束を自分と家族の間で作ります。場所が切り替わると、頭も切り替わります。
次に、連絡を見ない時間を決めます。夕食の時間、子どもを寝かせる時間、休日の午前。この時間は端末を別の部屋へ移しておくだけで十分です。すべての連絡に即座に応じる必要はありません。応じられる時間を先に伝えておけば、相手も予定を組めます。
3つ目は、体調が悪い日の伝え方を先に決めておくことです。「今日は作業を明日に回させてください」と1行送れる関係を、最初のうちに作っておきます。無理をして品質が落ちるほうが、相手にとっても困ります。これは甘えではなく、続けるための設計です。
会社員として働きながら副業で受ける場合は、勤務先の就業規則も確認してください。副業の届出が必要な会社もあります。競合する会社の仕事を受けられない決まりがあることもあります。始めてから知ると、どちらにも迷惑がかかります。
市場の数字と、20年この市場を見てきた立場からの観察
数字をもう一度置きます。求人ボックスのオンライン秘書のページでは、30日以内の新着求人数が13,084件と示されています。募集がない職種ではありません。そして平均年収429万円という幅の中に、在宅で時間を決めて働く形も、企業の中で働く形も混ざっています。
在宅ワークの市場を20年運営してきた立場から見ると、この仕事で長く続いている方には共通点があります。作業の速さではなく、「この人に任せると楽だ」という状態を作ることに時間を使っていることです。連絡の返しが読みやすい、期日の前に状況が分かる、判断の必要なところだけを聞いてくる。この3つがそろうと、依頼する側は他の人に替える理由がなくなります。
運営者として見てきた限りでは、取り分の構造も無視できません。仲介が重なるほど、依頼する側が出した予算と受ける側の手取りの差は開きます。中間の手数料が乗らない直接の取引なら、依頼する側は同じ予算でより多くを任せられ、受ける側の手取りは厚くなります。手数料0%の関係を数本持てるかどうかが、同じ稼働時間で残るお金を決めています。
もう1つ、募集の出方について気づいていることがあります。オンライン秘書の募集は、年度の切り替わりと、事業年度の終わりの前に多くなる傾向があります。人手が足りなくなるのは、決算の作業や新しい体制の準備が重なる時期だからです。今すぐに合う募集がなくても、探すのをやめないでください。3か月見続けていれば、条件の合うものは回ってきます。
そして、募集を待つ間にできることがあります。稼働できる時間の表を仕上げる、職務経歴を1枚にまとめる、表計算の並べ替えと集計に慣れておく、預かった情報の扱い方を決めておく。この4つが整っている人は、募集が出た日に応募できます。準備が終わっている人と、これから準備する人とでは、選考に残る確率がまったく違います。
最後に1つだけ。オンライン秘書の募集を探し始めた方に、いつもお伝えしていることがあります。応募する数を増やす前に、稼働できる時間の表と職務経歴の1枚を仕上げてください。この2つがあれば、募集を見つけたその日に応募できます。準備が整っている人の前に、募集は必ず回ってきます。
よくある質問
Q. オンライン秘書の募集はどこで見つかりますか?
3つの経路があります。オンラインアシスタントのサービスを運営する会社の採用ページ、企業や経営者が求人サイトや在宅ワークの募集サイトに直接出す募集、そして現役の担当者からの紹介です。運営会社の募集は求人サイトに出ないことがあるため、気になる会社の採用ページを直接見る形と併用してください。
Q. 未経験でもオンライン秘書として採用されますか?
特別な資格は必要ありません。求人票で必須とされているのは、秘書や事務、営業アシスタントなどの実務経験と、複数の業務を並行して進めた経験、納期から逆算して段取りを組んだ経験です。事務職や受付、経理の経験があれば評価の対象になります。研修のある運営会社から始めるのが入りやすい道です。
Q. 報酬はどれくらいが目安ですか?
求人ボックスのオンライン秘書の求人では平均年収429万円、幅は287万円から830万円以上と示されています。業務委託の募集では1時間あたり1,800円から3,000円という記載も出ています。任される範囲が広く、段取りまで組む形ほど上側に寄ります。
Q. 副業でオンライン秘書をすると確定申告が必要ですか?
国税庁の案内では、給与を1か所から受けていて、給与と退職所得以外の所得の合計が20万円を超える場合は確定申告が必要とされています。住民税の申告は別の扱いなので、20万円以下でも市区町村の案内を確認してください。適格請求書の登録が必要かは取引先と売上で変わるため、税務署か税理士に相談するのが確実です。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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