ITパスポートの講師・講座の仕事

長谷川 奈津
長谷川 奈津
ITパスポートの講師・講座の仕事

この記事のポイント

  • ITパスポート 講師 副業を考えている資格保持者向けに
  • 教える側の仕事が動いている三つの市場
  • コマ単価と講座価格の決め方

ITパスポートを持っていて、その知識を人に教える仕事にできないか。この相談は本当に増えています。結論から書くと、教える側の仕事は成立します。ただし成立の条件が、資格そのものではないところにあります。決め手になるのは「誰に教えるか」を先に決められているかどうかです。ここが曖昧なまま「ITを教えます」と言い出した人は、ほぼ例外なく受講者が集まらずに止まります。

この記事では、教える仕事が実際に動いている三つの市場、それぞれの値付けの相場と決め方、最初の受講者をどう集めるか、そして教材の著作権や名乗り方といった法律まわりの注意点までを順に整理します。資格の取り方や試験対策の勉強法は扱いません。すでに持っている資格を、教える仕事に換える話です。

教える側の仕事は三つの市場に分かれている

「ITパスポートの講師」とひとことで言っても、発注の出方も報酬の形もまったく違います。まずここを分けないと、自分がどこを狙うのか決められません。

市場 主な発注元 報酬の形 在宅で完結するか
学校・スクールの非常勤講師 専門学校、高校、資格スクール コマ単価または時給 対面が中心。オンライン開講もある
企業研修の講師 研修会社、事業会社の人事部 半日または一日単位の講師料 オンライン研修なら在宅で完結
個人指導・オンライン講座 個人の受講者、講座プラットフォーム 時間単価、買い切り、月額 完全に在宅で完結する

この三つは、求められる力もそれぞれ違います。学校は授業運営とカリキュラム順守の力、企業研修は受講者の業務に落とす力、個人指導は集客と継続の力です。教える中身は同じでも、評価される軸が別物だという点を先に押さえてください。

学校・スクールの非常勤講師

もっとも募集が可視化されているのがこの市場です。求人サイトを見ると、専門学校の情報系授業を非常勤で担当する募集が継続的に出ています。

専門学校で情報(PC)の授業を担当する非常勤講師を募集しており、週3回の勤務なのでWワークも可能です。情報処理やITパスポートの資格をお持ちで、人に教えることが得意な方を求めており、生徒とコミュニケーションを取りながら授業を進めていただきます。2024年4月1日から勤務可能で、生徒をサポートしながら前向きに取り組める方を歓迎します。交通費が支給され、未経験者やブランクのある方も応募可能です。勤務時間は週2~3回で、9:30~14:40の間の2~4コマを担当します。 出典: 求人ボックス

この募集の書かれ方に、この市場の特徴がよく出ています。週2回から3回、一日に2コマから4コマという条件は、本業を持ちながらでも入れる形です。そして「未経験者やブランクのある方も応募可能」と書かれている点。教えた経験より、資格と人柄で採る運用になっている学校が一定数あります。

つまり、これ、知らない人が本当に多いのですが、講師経験がないことは応募をあきらめる理由になりません。

コマ単価の相場と、聞いておくべきこと

非常勤講師のコマ単価は、3,000円から8,000円あたりに厚い層があります。1コマ90分が多く、単純に時給換算すると悪くない数字に見えます。

ただし、ここに落とし穴があります。授業準備の時間が単価に含まれていない契約が多いという点です。初年度は1コマあたり準備に2時間から3時間かかると見ておいてください。つまり、実質的な時間単価は表示の半分以下になります。二年目以降は教材が使い回せるので改善しますが、初年度の負担は先に織り込んで判断する必要があります。

契約前に確認しておく項目は三つです。教材が学校側で用意されているのか自分で作るのか。試験の作成と採点が業務に含まれるのか。定期試験期間や行事期間の授業がない週の報酬はどうなるのか。この三つを聞かずに始めると、想定と実態がずれます。

企業研修の講師

新入社員研修や、非IT部門向けの社内リテラシー研修で、ITパスポートの範囲がそのまま使われる場面は多くあります。ここは研修会社を経由する形と、事業会社の人事部から直接依頼される形の二通りです。

報酬は半日または一日単位で、半日で3万円から8万円、一日で5万円から15万円あたりが相場です。研修会社を通すと中間マージンが乗るため、同じ内容でも直接依頼のほうが手取りは厚くなります。

この市場で評価されるのは、教科書の内容をそのまま話す力ではありません。受講者の業務に翻訳する力です。経理部門向けなら電子帳簿保存法とシステムの話に寄せる、営業部門向けなら顧客データの取り扱いとセキュリティに寄せる。同じシラバスの内容でも、切り口を変えられる講師にリピートが来ます。

企業研修に近い領域の仕事として、ITコンサルティング・講師のお仕事には、教えることと助言することの中間にある依頼がどう発注されているかが整理されています。研修の依頼から業務改善の相談に広がっていく流れは、実際によく起きます。

オンライン研修という選択肢

コロナ禍を境に、企業研修のオンライン開催が定着しました。これは在宅で講師業をやりたい人にとって、市場が広がったことを意味します。移動時間がないため、一日に複数社の研修を入れることもできます。

ただし、オンラインは対面より難易度が高い側面があります。受講者の反応が見えないため、一方的に話し続けてしまいやすい。実務では、15分に一度は問いかけや小テストを挟む設計にしておかないと、後半で完全に離脱されます。

個人指導とオンライン講座

完全に在宅で完結するのがこの市場です。形は三つあります。

一つ目は、マンツーマンのオンライン個人指導です。時間単価は2,000円から6,000円あたり。集客の手間はかかりますが、単価の決定権が自分にあります。

二つ目は、動画講座の販売です。一度作れば繰り返し売れる形ですが、作成に50時間以上かかることが普通で、しかも試験のシラバス改定に合わせた更新が必要になります。作りっぱなしにはできません。

三つ目は、月額制の学習サポートです。質問対応と進捗管理を月3,000円から10,000円程度で提供する形。継続率が読めるようになると、収入がいちばん安定します。

誰に教えるかを先に決める

冒頭に書いた条件の話に戻ります。この市場で止まる人は、対象が広すぎることがほぼ唯一の原因です。

「ITパスポートを教えます」では選ばれません。「事務職として働きながら受験する人向け」「文系出身で理系用語に抵抗がある人向け」「学び直しで受験する五十代向け」というところまで絞ると、そこにいる人は自分のことだと分かります。対象を絞ると母数が減ると心配されますが、実際には逆です。絞らないと、誰の目にも留まりません。

キャリアの相談を受ける形の仕事に広げていくなら、キャリア・副業・人生相談のお仕事に、経験を人に伝える仕事の発注のされ方がまとまっています。資格の指導から、その先のキャリア相談へ広がっていくのは自然な流れです。同じように資格を持つ人が相談業に展開した事例としてはキャリアコンサルタント資格の活かし方|副業・独立ガイド【2026年版】マンション管理士の副業|管理組合のコンサルティング【2026年版】が参考になります。

値付けをどう決めるか

値付けの相談もよく受けます。判断の軸を三つに整理します。

軸1: 受講者が得るものの大きさで決める

時間で決めると、必ず安くなります。2時間の指導だから6,000円、という計算は、受講者から見ると根拠がありません。

代わりに、受講者が何を得るかで考えます。資格を取ることで手当が付く会社なら、月3,000円の資格手当は年で36,000円です。転職の条件が変わる人なら、金額はもっと大きくなります。この文脈で見れば、合格までの伴走に30,000円という設定は、受講者にとって回収できる投資です。

軸2: 安すぎる設定は続かない

時間単価1,500円で個人指導を始めた人が、半年で止めるのを何度も見てきました。準備と連絡の時間を入れると、実質の時給が最低賃金を下回るからです。値付けは、自分が続けられる水準から逆算してください。安く始めて後から上げるのは、既存の受講者との関係があるぶん難しくなります。

軸3: 値上げの根拠を先に作っておく

合格者数、受講者の声、教材の改訂履歴。これらを記録しておくと、値上げの説明ができます。記録がないと、値上げは「なんとなく高くなった」と受け取られます。

最初の受講者をどう集めるか

個人で講座を始める場合、最初の受講者が最大の壁です。相談を受けたときにお伝えしている順番を書きます。

段階1: 無料の場で教える回数を作る

いきなり有料で募集しても、実績がないと申し込みは入りません。まず、教える場数を作ります。地域の公民館や図書館が主催する市民向け講座、勤め先の社内勉強会、知人からの依頼。無料または実費のみで3回ほど教えると、自分の説明のどこが通じないかが見えてきます。

この段階で必ずやってほしいのが、参加者に感想を書いてもらうことです。名前の掲載可否も一緒に確認しておきます。この感想が、次の段階で唯一の材料になります。

段階2: 教える内容を文章で公開する

つまずきやすい単元の解説を、ブログや文章共有サービスに書いて公開します。目的は集客そのものではなく、「この人は説明が分かりやすい」と判断してもらう材料を置いておくことです。

10本ほど書き溜まると、問い合わせの経路になります。動画のほうが効果が高いように見えますが、作成の負担が大きく、続かないことが多い。文章から始めるほうが現実的です。

段階3: 少人数の有料講座を開く

定員5名程度の講座を、オンライン会議ツールで開きます。この規模なら、全員の反応を見ながら進められます。価格は、2時間3,000円から5,000円あたりから始める人が多い印象です。

段階4: 講座プラットフォームや求人経由に広げる

自分で集める形と並行して、講師を募集している場に登録します。学習支援サービス、オンライン家庭教師のプラットフォーム、在宅ワーク求人サイトの講師募集。ここは集客を任せられるかわりに手数料が引かれます。自分で集める経路と両方持っておくと、収入の波が小さくなります。

正直なところ、段階1と段階2を飛ばして段階3から始めようとする人が多すぎます。教えた経験がないまま有料の講座を開くと、当日の進行で必ず詰まります。順番を守ってください。

講座を一つ作るまでの工程

「教えるのは得意だから、講座はすぐ作れる」と考える人がいますが、実際にはかなりの工数がかかります。6時間の入門講座を一つ作る場合の内訳を書きます。

工程 時間の目安 やること
到達点の設定 2時間 受講後に何ができるようになるかを、行動の形で書き出す
単元の分解 3時間 到達点から逆算して、教える順番と時間配分を決める
資料の作成 20時間 スライドと配布資料を作る。図が多いほど時間がかかる
演習問題の作成 8時間 理解を確認する問題と、解説を用意する
通し練習 4時間 実際に声に出して時間を計る。ほぼ必ず時間が足りなくなる
修正 5時間 通し練習で削る部分と足す部分を直す

合計で42時間ほどになります。この工数を回収できる価格と回数を先に見積もらないと、作ったのに開催が1回で終わる、という結果になります。

見落とされやすいのが最後の通し練習です。頭の中では6時間で収まると思っていた内容が、実際に話すと9時間分あった、というのはよくあることです。削る作業は、作る作業より難しい。ここを飛ばさないでください。

受講者がつまずく場所を知っておく

教える相手が非IT職の社会人や学生である場合、つまずく場所には偏りがあります。ここを事前に知っているかどうかで、講座の評価は大きく変わります。

テクノロジ系では、ネットワークの階層構造とデータベースの正規化で止まる人が多い傾向があります。どちらも、なぜその仕組みが必要になったのかという背景を先に話さないと、暗記の対象になってしまいます。

マネジメント系では、プロジェクトマネジメントの工程管理と、システム監査の位置づけが分かりにくいところです。実務でその工程に関わった経験がない人にとって、言葉だけでは像が結びません。受講者の職場で起きている話に置き換える工夫が要ります。

ストラテジ系では、経営戦略の各種手法と会計の指標が壁になります。ここは、受講者の勤め先の決算情報を題材にすると一気に理解が進みます。ただし、他社の内部情報を扱うことになる場合は取り扱いに注意してください。

こうした「どこで止まるか」の情報は、教えた回数からしか溜まりません。だから段階1が要るわけです。

名乗り方と、教材の著作権

ここは法律にかかわる部分なので、丁寧に書きます。

資格の名乗り方

ITパスポート試験は、情報処理の促進に関する法律にもとづく情報処理技術者試験の一区分です。国家試験ではありますが、この資格を持っていることで特定の業務を独占的に行える性質のものではありません。したがって「ITパスポート試験に合格しています」と事実を書くのは問題ありませんが、実在しない認定資格のような肩書きに言い換えるのは避けてください。

また、「講師」という呼称自体には資格要件がありません。ただし、学校教育法にもとづく学校の教員として採用される場合は、その学校種ごとの要件が別途あります。専門学校の非常勤講師については実務経験等で認められる運用が一般的ですが、これは学校側が判断する事項なので、募集要項で確認するのが確実です。※個別の要件については、応募先の学校または所管の教育委員会に確認してください。

似た論点として、士業の独占業務があります。たとえば行政書士や税理士のように、法律で特定の行為が有資格者に限定されている資格では、名乗り方も業務範囲も厳格に定められています。国家資格ごとの違いはITパスポート行政書士の資格ガイドを見比べると分かりやすくなっています。教える内容が特定の士業の独占業務に触れる場合、たとえば受講者の確定申告の個別相談に答えるといった行為は、講師の役割を超える可能性があります。線を引いておいてください。

教材の著作権

自作の教材でも、注意が要る箇所があります。

過去問題を教材に載せる場合、試験問題にも著作権があります。試験を実施する機関が公開している利用条件を確認してください。市販の参考書の図表をスライドに転載するのも、原則として権利者の許諾が必要です。

引用の要件を満たせば許諾なしに使える場合もありますが、要件は明確に定まっています。自分の説明が主で引用が従であること、引用部分が明確に区別されていること、出典が示されていること。この要件を満たさない転載は、たとえ無償の勉強会でも問題になります。

学校や研修会社に納品した教材の権利がどちらに帰属するかも、契約で確認しておく項目です。譲渡した教材を自分の講座に流用すると、契約違反になる場合があります。※判断に迷うケースは、弁護士に相談してください。

契約と報酬まわりで先に決めておくこと

講師の仕事は、契約の形が案件ごとにばらばらです。始める前に、次の点を確認してください。

雇用契約か業務委託か

学校の非常勤講師は、雇用契約になることが多い形です。この場合、労働時間や社会保険の扱いが業務委託とは変わります。本業を持ちながら副業として受けるときは、勤務時間の合算や社会保険の加入要件に関わる可能性があるため、条件を確認しておく必要があります。

企業研修や個人指導は、業務委託であることがほとんどです。この場合は、報酬の支払期日や取引条件の明示について、フリーランスの取引適正化に関する法律で発注側に義務が定められています。条件が何も示されないまま作業に入るのは、法律の想定していない状態です。

中止・延期になったときの扱い

研修や授業は、受講者が集まらない、先方の都合で延期になるといった理由で流れることがあります。準備を終えた後に中止になった場合の報酬をどう扱うかは、事前に書面で決めておいてください。これ、決めていないと必ずもめます。実務では、開催日の7日前を境に、それ以降のキャンセルは全額または半額という設定にしている人が多い形です。

報酬から引かれるもの

個人に対する講師料は、所得税法上の源泉徴収の対象になる場合があります。契約した金額と振込額が一致しないのは、これが理由であることが大半です。制度の詳細は国税庁の資料で確認できます。研修会社を経由する場合は、これに加えて仲介手数料が引かれます。手取りで比較する習慣を付けてください。

副業として回すときの時間の組み方

平日の夜と土日だけで回すなら、無理のない範囲は月に4回から6回の開催です。それ以上入れると、準備と質問対応が本業を圧迫します。学校の非常勤は平日の昼間に固定されるため、本業が在宅勤務でない限り両立は難しい。副業として始めるなら、オンラインの個人指導か土日開催の講座から入るのが現実的です。

運営者として見てきた、教える仕事が続く人の共通点

在宅ワークの仲介を長く運営してきた立場から、現場の実感を書きます。

教える仕事で長く続いている人には、共通点があります。教える内容を磨くことより、受講者がつまずく場所の記録を溜めることに時間を使っている点です。どの単元で質問が集中するか、どういう説明をしたときに理解が進んだか。この記録が溜まると、教材が受講者の実態に合っていきます。逆に、内容の網羅性だけを追いかけた講座は、受講者から見ると教科書と変わりません。

もう一つ、収入の構造の話をします。研修会社を経由する案件では、中間マージンが乗ります。同じ10万円の研修でも、講師に届く金額は経路で変わります。手数料0%の直接取引が効いてくるのは、単発ではなく年に何度も呼ばれる関係になったときです。発注する側から見ても、同じ予算でより多くの回数を頼めるようになります。この構造は、継続の関係になってから効いてきます。

資格と職種のデータから見る、講師業の位置づけ

最後に、周辺のデータからこの仕事の位置を確認します。

ITパスポートの資格ガイドを見ると、この試験が証明するのは特定の職種の専門性ではなく、業務でITを扱うための共通の土台だと分かります。教える仕事で効くのは、まさにこの点です。専門家向けではなく、これから学ぶ人向けに説明できる位置にいるということだからです。

報酬の天井を見るときは、隣接する職種と並べると分かります。ソフトウェア作成者の年収・単価相場は技術そのものを提供する仕事の水準で、著述家,記者,編集者の年収・単価相場は情報を整えて伝える仕事の水準です。講師業は後者に近い構造をしていて、時間の切り売りにとどまるか、教材という資産を持てるかで上限が変わります。

分野を広げるなら、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事にある領域が近くにあります。生成AIの社内利用ルールや情報セキュリティの啓発は、いま研修の依頼が増えている分野です。ITパスポートの範囲と重なる部分が多く、既存の教材を組み替えて対応できます。資格そのものの位置づけを確認しておきたい場合はITパスポートは転職・副業に役立つ?取得メリットと活かし方もあわせて読むと、教える側に回る判断がしやすくなります。

もう一点、教える仕事の伸ばし方について書いておきます。講座を一つ作ると、そこから派生する仕事が出てきます。企業向けの研修資料の作成代行、学習教材のレビュー、資格取得を目指す社員へのメンタリング。いずれも、教えた経験がないと受けられない依頼です。講師業を「授業をする仕事」と狭くとらえず、「学ぶ人の隣で伴走する仕事」と考えると、受けられる依頼の幅が変わります。

最後に、始める順番についてもう一度だけ整理します。まず教える相手を一つに絞る。次に無料でよいので実際に教えて、つまずく場所を記録する。そのうえで少人数の有料講座を開き、感想を材料に価格と内容を直していく。この順で進めれば、教材も価格の根拠も自然に溜まっていきます。逆に、教材を完璧に作り込んでから募集を始めようとすると、作り込みの途中で試験のシラバスが改定され、作業がやり直しになることがあります。走りながら直すほうが、この分野では合っています。

教える仕事は、資格を持っているだけでは始まりません。ただ、誰に教えるかを決めて、つまずく場所を記録し、権利と契約の線を引く。この三つを押さえれば、在宅で長く続けられる仕事になります。法律はあなたの味方です。線を引くことを恐れずに始めてください。

よくある質問

Q. ITパスポートだけで講師の仕事はできますか?

学校の非常勤講師や企業研修では、資格に加えて授業運営や業務への翻訳力が見られます。個人指導やオンライン講座なら資格保持者が自分で始められますが、対象を絞れていないと受講者が集まりません。誰に教えるかを先に決めることが、資格より重要です。

Q. 非常勤講師のコマ単価はどのくらいですか?

1コマ90分で3,000円から8,000円あたりに厚い層があります。ただし授業準備の時間が単価に含まれない契約が多く、初年度は1コマあたり2時間から3時間の準備が必要です。実質の時間単価は表示の半分以下になる前提で判断してください。

Q. 過去問題を自作の教材に載せてもよいですか?

試験問題にも著作権があるため、実施機関が公開している利用条件を必ず確認してください。引用の要件を満たす形であれば許諾なしに使える場合もありますが、自分の説明が主であること、引用部分が明確に区別されていること、出典が示されていることが必要です。判断に迷う場合は弁護士に相談してください。

Q. 個人指導の値付けはどう決めればよいですか?

時間で計算すると必ず安くなります。受講者が資格取得で得るもの、たとえば月3,000円の資格手当なら年36,000円という文脈から逆算してください。あわせて、自分が続けられる水準を下回らないことが条件です。安く始めて後から上げるのは、既存の受講者がいるぶん難しくなります。

この記事について

@SOHO
編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

公開:2026年7月31日最終更新:2026年8月31日
長谷川 奈津

この記事を書いた人

長谷川 奈津@SOHO編集部

行政書士・元企業法務

企業法務で数多くのフリーランス契約を扱った経験を活かし、フリーランス向けの法律・契約・権利に関する記事を執筆。「法律はあなたの味方です」がモットー。

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