人事の副業求人の見つけ方|採用や労務の経験を在宅で活かせる募集と条件

@SOHO編集部
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人事の副業求人の見つけ方|採用や労務の経験を在宅で活かせる募集と条件

この記事のポイント

  • ✓人事の副業求人の見つけ方を
  • ✓研修などの仕事の種類別に整理しました
  • ✓在宅で受けやすい募集の条件

人事の経験を副業に生かしたいと考えたとき、どんな募集があり、どこで探せばよいのか、在宅でどこまでできるのかが分からず、一歩を踏み出せない人は少なくありません。結論から言うと、人事の副業の求人は、スタートアップや中小企業の採用の実務の手伝いを中心に、業務委託の形で多く見られ、その多くはオンラインで完結します。一方で、社会保険の手続きのように資格がないと受けられない業務や、採用の仕事の受け方によっては法律の許可が関わる業務もあります。この記事では、人事の副業の仕事の種類、求人の探し方、受ける前に確かめる条件と決まりを順に整理します。

人事の副業の求人が増えている背景

人事の副業の求人が増えている背景には、採用に力を入れたいものの、人事の担当者を正社員として十分に雇えない企業の事情があります。とくに、成長の途中にあるスタートアップや、人事の専任者がいない中小企業では、社長や管理部門の担当者が片手間で採用を行っていることが少なくありません。こうした企業にとって、経験のある人に必要な時間だけ手伝ってもらえる副業や業務委託の形は、使いやすい選択肢です。

人事の仕事がオンラインで進められるようになったことも、副業の広がりを後押ししています。求人の掲載、応募者とのやり取り、面接、社内の打ち合わせまで、多くの作業がオンラインのサービスで完結するようになりました。採用の管理のためのサービスや、オンラインの面接が当たり前になったことで、会社に通わなくても採用の実務を手伝えるようになっています。

働く側の事情もあります。厚生労働省は副業・兼業の促進に関するガイドラインを公表しており、副業を認める企業も増えてきました。人事の仕事で身につけた経験を、本業以外の会社で生かしたいと考える人が、副業として人事の仕事を受ける形が広がっています。副業・兼業の考え方は、厚生労働省の副業・兼業のページで確かめられます。

人事の副業で受けやすい仕事の種類

人事の副業の求人は、扱う仕事によっていくつかの種類に分けられます。自分の経験がどの種類に生かせるかを考えると、応募する募集を絞りやすくなります。

採用の実務の手伝い

最も多いのが、採用の実務を手伝う仕事です。求人の媒体の運用、応募者の書類の確認、面接の日程の調整、応募者への連絡、採用の進み具合の管理などを担当します。採用の管理のサービスを使った作業が多く、在宅で完結しやすい仕事です。人事の実務経験がある人なら、比較的始めやすい分野です。

スカウトの文面の作成と送信

転職のサービスのデータベースから、企業の求める人材を探し出し、スカウトの文面を作って送る仕事です。応募を待つだけでは人材が集まらない職種で、企業から直接声をかけるために使われます。候補者の経歴を読み取る力と、相手に響く文面を書く力が求められます。

面接と選考の手伝い

面接官として選考に加わる仕事や、面接の質問の設計、評価の基準づくりを手伝う仕事です。面接の経験が豊富な人に向いています。企業の事業や文化を理解したうえで面接する必要があるため、継続して同じ企業を担当する形が多くあります。

求人票と採用の広報

求人票の文章を作る、採用のページや採用の広報の記事を書く、会社の魅力を伝える資料を作る、といった仕事です。どんな人に来てほしいかを整理し、それを伝わる言葉にする力が求められます。文章の仕事に近い分野で、人事の経験とライティングの力を組み合わせて生かせます。

採用の戦略と体制づくり

どの職種を、いつまでに、何人採用するか、どの手段で人材を集めるか、といった採用の計画を立てる仕事です。採用の担当者がいない企業で、採用の仕組みそのものを作ることもあります。採用の責任者などの経験がある人に向いた、報酬が比較的高い仕事です。

人事制度づくりと研修

評価の制度、給与の制度、等級の制度などの人事制度の設計を手伝う仕事や、社員の研修を企画したり、講師を務めたりする仕事です。制度の設計は、企業の経営の方針を理解したうえで進める必要があり、経験の長い人に向いています。

労務の相談と社内の手続きの整備

就業規則の見直しの手伝い、勤怠の管理の仕組みづくり、社内の手続きの整備など、労務に関わる仕事もあります。ただし、労務の仕事の中には、次に説明するように、社会保険労務士の資格がないと受けられない業務があります。

資格がないと受けられない業務

人事の副業を受けるときに、必ず知っておかなければならないのが、社会保険労務士の資格が必要な業務です。社会保険労務士法では、社会保険労務士でない人が、報酬を得て業として行ってはならない業務が定められています。

社会保険労務士又は社会保険労務士法人でない者は、他人の求めに応じ報酬を得て、第二条第一項第一号から第二号までに掲げる事務を業として行つてはならない。 出典: laws.e-gov.go.jp

ここでいう事務には、労働や社会保険に関する法令に基づいて行政機関に出す申請書や届出書などの書類を作ること、その書類の提出の手続きを代わりに行うこと、行政機関に対する申請などを代理すること、などが含まれます。たとえば、社員が入社したときの社会保険の加入の届出の書類を作って出す作業を、副業として報酬を得て引き受けることは、社会保険労務士でなければできません。

人事の経験がある人は、会社員として社内でこうした手続きを担当してきたことも多いはずです。社員として自分の会社の手続きを行うことと、他の会社から報酬を得て手続きを代行することは、扱いが違います。副業の募集の中に、社会保険や労働保険の手続きの代行が含まれている場合は、資格がないまま引き受けないよう注意してください。条文の全文はe-Govの社会保険労務士法のページで確かめられます。

一方、社内の手続きの流れを整理する、勤怠の管理のサービスの設定を手伝う、手続きの書類を作るのではなく社員向けの案内の資料を作る、といった仕事は、資格がなくても受けられる場合が多くあります。どこまでが資格の必要な業務にあたるかは仕事の中身によって変わるため、迷う場合は依頼主と作業の範囲を明確にし、必要に応じて社会保険労務士に相談してください。

採用の仕事と職業安定法の決まり

採用に関わる副業では、職業安定法の決まりも知っておく必要があります。職業安定法は、仕事を探す人と雇う企業を結び付ける活動について定めた法律です。

まず、職業紹介です。職業安定法では、職業紹介を「求人及び求職の申込みを受け、求人者と求職者との間における雇用関係の成立をあつせんすること」と定めており、報酬を受けて職業紹介を行う事業には、厚生労働大臣の許可が必要とされています。知人を企業に紹介して、採用が決まったら報酬を受け取る、といった形を事業として続けると、この許可が問題になることがあります。

次に、委託募集です。職業安定法第36条では、労働者を雇おうとする者が、自分が雇っている人以外の人に報酬を与えて労働者の募集に従事させようとするときは、厚生労働大臣の許可を受けなければならないと定められています。

労働者を雇用しようとする者が、その被用者以外の者をして報酬を与えて労働者の募集に従事させようとするときは、厚生労働大臣の許可を受けなければならない。 出典: laws.e-gov.go.jp

この許可を受けるのは、仕事を依頼する企業の側です。採用の手伝いの中でも、どんな作業がこの「募集に従事させる」ことにあたるかは、作業の中身によって変わります。採用の副業を受けるときは、自分の作業が企業に代わって人材を勧誘する活動にあたるかどうかを依頼主と確かめ、判断に迷う場合は、依頼主から都道府県の労働局に確認してもらうと安心です。法律の全文はe-Govの職業安定法のページで確かめられます。

求人票を作るときに守る決まり

求人票や採用のページの文章を作る副業では、文章の分かりやすさに加えて、募集に関する法律の決まりを守る必要があります。依頼主の会社が責任を負う決まりですが、文章を作る側が知らないと、決まりに反する文章を作ってしまうおそれがあります。

まず、労働条件の明示です。職業安定法では、労働者の募集を行う者などに、募集に当たって、仕事の内容、賃金、労働時間その他の労働条件を明示するよう求めています。求人票を作るときは、仕事の内容や給与、勤務の時間、休日、勤務地などを、応募者が誤解しない形で書きます。実際の条件と違う内容や、良く見せるためにあいまいにした表現は避けます。

次に、性別による差別の禁止です。男女雇用機会均等法では、事業主は、労働者の募集と採用について、性別にかかわりなく均等な機会を与えなければならないと定められています。「男性歓迎」「女性限定」のように、性別を限定したり、どちらかを優先したりする表現は、原則として使えません。職種の名前も、「営業マン」「看護婦」のような性別を示す呼び方は避けます。

さらに、年齢についての決まりもあります。労働施策総合推進法では、募集と採用について、年齢にかかわりなく均等な機会を与えることが求められており、年齢の制限を設けられるのは、厚生労働省令で定める例外の場合に限られます。求人票に年齢の条件を入れたいと依頼主から言われた場合は、例外にあたるかどうかを依頼主に確かめてもらう必要があります。

こうした決まりを知っていると、依頼主に「この表現は避けたほうがよい」と提案でき、人事の専門家として信頼されることにつながります。

スカウトの文面の書き方

スカウトの文面の作成は、人事の副業の中でも依頼の多い仕事です。転職のサービスに登録している人は、多くの企業からスカウトを受け取っているため、ありきたりの文面では読まれません。読まれるスカウトには、いくつかの共通点があります。

1つめは、相手の経歴を読んだうえで書かれていることです。「〇〇のご経験を拝見し」のように、相手の経歴のどこに注目したのかを具体的に書くと、一斉に送られた文面ではないことが伝わります。

2つめは、なぜその人に声をかけたのかが分かることです。会社が今どんな課題を抱えていて、相手の経験がそれにどう生きるのかを、短く書きます。

3つめは、相手が次に何をすればよいかが分かることです。まずはカジュアルな面談で話を聞いてもらうのか、応募してもらうのか、次の行動をはっきり示します。

4つめは、長すぎないことです。会社の説明を長々と書くより、相手に関係のある点に絞ったほうが読まれます。

スカウトの送信を副業で受ける場合は、1通あたりの作業時間を記録しておくと、報酬の見積もりに役立ちます。候補者の経歴を読み込む時間が長くなりやすいため、1日に送れる数の目安を把握しておくことが大切です。

人事の副業の求人の探し方

副業や業務委託に特化した求人サービス

副業や業務委託の仕事を専門に扱う求人サービスには、人事の募集が多く掲載されています。スタートアップや成長中の企業が、採用の手伝いや人事制度づくりを副業の人に頼む募集を出しています。週に何時間、どんな作業を、どんな報酬で頼みたいかが書かれていることが多く、条件を比べやすいのが特徴です。

企業の採用ページ

企業の採用ページで、副業や業務委託の人事の人材を募集していることもあります。興味のある業界の企業や、事業に共感できる企業の採用ページを見て、副業の募集がないかを確かめてみます。

仲介サイトとクラウドソーシング

業務委託の仲介サイトには、スカウトの文面の作成、求人票の作成、採用の書類の確認など、作業の範囲が決まった単発の仕事が掲載されています。実績を作るきっかけとして使えます。

人のつながり

人事の副業は、知人や以前の同僚からの紹介で始まることも多い仕事です。人事の仕事は会社の内部の情報に触れるため、信頼できる人に頼みたいと考える企業が多いからです。人事の勉強会やコミュニティに参加し、自分が副業を受けられることを周りに伝えておくと、声がかかることがあります。

どの経路で探す場合も、最初は自分の経験にいちばん近い募集から応募するのが近道です。たとえば、IT企業でエンジニアの採用を担当してきた人なら、IT企業のエンジニアの採用の手伝い、というように、業界と職種の両方が近い募集を選ぶと、すぐに成果を出しやすく、次の仕事につながる実績になります。

募集を見るときに確かめる条件

人事の副業の募集を見るときは、次の条件を確かめておくと、受けてから困ることが減ります。

  • 作業の範囲(採用の実務のどの部分を担当するのか)
  • 稼働の時間(週に何時間、平日の日中に対応が必要か)
  • 連絡の方法と、返信が求められる時間の目安
  • 報酬の形(時給か、月額か、成果に応じた報酬か)
  • オンラインで完結するか、出社が必要な日があるか
  • 使う採用の管理のサービスや連絡のツール
  • 秘密保持の取り決め
  • 契約の期間と、終了の条件

とくに注意したいのが、稼働の時間と連絡の時間です。人事の副業では、平日の日中に応募者への連絡や面接の調整が必要になることが多く、本業の時間と重なることがあります。平日の日中に対応できない場合は、そのことを最初に伝え、作業の範囲を調整してもらいます。

報酬の形も確かめておきます。採用が決まった人数に応じて報酬が決まる成果報酬の形は、採用が決まらなければ報酬が少なくなります。また、成果に応じて報酬を受ける形が、職業紹介にあたらないかにも注意が必要です。副業として始める段階では、時給や月額の形のほうが、収入の見通しを立てやすくなります。

採用の実務を副業で担当する1週間の例

人事の副業がどのように進むのかを、週に数時間、スタートアップの採用の実務を手伝う場合を例に整理します。

週の初めに、依頼主の採用の担当者とオンラインで短い打ち合わせをします。今週の目標(面接の件数、スカウトの送信数など)と、優先する職種を確かめます。副業の場合は、この打ち合わせを週1回、30分程度に決めておくと、本業と両立しやすくなります。

平日の夜には、採用の管理のサービスにログインし、新しく届いた応募者の書類を確認します。書類の確認の結果と、面接に進めるかどうかの意見をサービスの中に書き込みます。スカウトの候補者の検索と文面の作成も、平日の夜の時間に進めます。

面接の日程の調整や応募者への連絡は、返信が遅れると応募者が離れてしまうため、決まった時間にまとめて対応します。昼休みに一度、夜に一度、といった形で対応の時間を決め、依頼主にも伝えておきます。

週の終わりには、その週の進み具合を短くまとめて報告します。何件の応募があり、何件の面接が行われ、どこで候補者が離れているかを数字で示すと、依頼主は次の打ち手を考えやすくなります。

このように、作業の時間と連絡の時間を決めておくことが、副業として無理なく続けるコツです。

面接に加わるときに気を付けること

面接官として選考に加わる副業では、公正な採用選考の考え方を身につけておくことが欠かせません。厚生労働省は、採用選考の基本的な考え方として、応募者の基本的人権を尊重すること、応募者の適性と能力に基づいた基準で行うことの2点を挙げています。

同じ厚生労働省の案内では、家族や生活環境に関することなど、応募者の適性や能力とは関係のない事項で採否を決めないこと、そうした事項を応募用紙に書かせたり面接で質問したりして把握しないことが重要だと説明されています。採用の基準にしないつもりでも、聞いてしまえば結果として採否に影響し、就職差別につながるおそれがあるためです。たとえば、家族の職業や家庭の状況、生まれた場所、信じている宗教、支持する政党などを面接で聞くことは避けます。

副業として面接に加わる場合、依頼主の会社の社員ではないため、会社の面接の決まりを十分に知らないまま面接に入ってしまうことがあります。面接の前に、評価の基準と質問の内容を依頼主と確かめ、聞いてはいけない質問の一覧を共有しておくと安心です。詳しくは厚生労働省の公正な採用選考の基本のページで確かめられます。

面接の評価は、採用の管理のサービスなど、依頼主が指定する場所に記録します。評価には、応募者の発言や行動の事実と、それをどう評価したかを分けて書くと、ほかの面接官や依頼主が判断しやすくなります。

報酬の考え方

人事の副業の報酬は、仕事の種類と求められる経験によって大きく変わります。採用の書類の確認や日程の調整のような実務の作業は時給で、採用の戦略づくりや人事制度の設計のように経験が求められる仕事は月額や案件単位で決まることが多くあります。

副業の報酬を考えるときは、作業の時間だけでなく、打ち合わせの時間、依頼主の会社や事業を理解するための時間も含めて考えます。最初の1か月は、会社のことを知るための時間が多くかかり、時間あたりの報酬が低くなりがちです。長く続けるほど、同じ時間でできることが増えていきます。

報酬の交渉では、自分の経験でどんな成果を出せるかを具体的に示すことが大切です。「採用の担当者として年間で何職種の採用を担当した」「スカウトの文面を見直して返信の割合を高めた」のように、経験を具体的に伝えると、報酬の根拠を示しやすくなります。

業務委託の契約の形

人事の副業は、業務委託の契約で受けることが多くあります。業務委託には、決まった成果物を完成させることを約束する形(請負)と、決まった作業を行うことを約束する形(準委任)があります。人事の副業では、採用の実務を手伝うといった作業を約束する、準委任の形が多く見られます。

準委任の形では、作業の時間や内容に対して報酬が支払われ、採用が決まるかどうかという結果までは約束しないのが一般的です。契約書では、作業の範囲、稼働の時間の目安、報酬の計算の方法、報告の方法、契約の期間と終了の条件を確かめます。

個人で働くフリーランスに仕事を頼む事業者には、取引の条件をはっきり示すことや、報酬を期日までに支払うことなどが、フリーランス・事業者間取引適正化等法で求められています。条件があいまいなまま作業を始めず、メッセージや書面で確かめて残しておいてください。

在宅で人事の副業をするときの情報の扱い

人事の仕事は、応募者の履歴書、職務経歴書、面接の評価、社員の給与など、個人の情報を数多く扱います。在宅で作業するときは、会社の中で作業するとき以上に、情報の扱いに気を付ける必要があります。

作業は、依頼主が指定するサービスの中で行い、応募者の情報を自分のパソコンに保存しないことが基本です。どうしても保存が必要な場合は、作業が終わったら決められた方法で削除します。家族と共用のパソコンで作業する場合は、利用者のアカウントを分け、ほかの人が見られないようにします。

カフェなど外で作業するときは、画面をのぞき見されない場所を選び、公共の無線の回線を使うときは注意します。オンラインの面接は、周りに人がいない部屋で行います。応募者の話が家族に聞こえるような環境は避けてください。

本業の会社の情報と、副業の会社の情報を混ぜないことも大切です。本業で知った応募者の情報や、社員の情報を、副業の仕事で使うことは許されません。逆も同じです。

会社員が人事の副業を受けるときの注意

会社員が人事の副業を受ける場合は、まず勤め先の就業規則で副業が認められているかを確かめます。厚生労働省のモデル就業規則では、副業・兼業を原則として認めつつ、労務提供上の支障がある場合、企業の秘密が漏れる場合、会社の名誉や信用を損なう場合、競業によって会社の利益を害する場合には、禁止や制限ができるとしています。

人事の副業で、とくに気を付けたいのが、競業と人材の引き抜きです。本業の会社と同じ業界の企業の採用を手伝うと、本業の会社と人材を取り合うことになる場合があります。本業で接点のあった人材に、副業の会社のスカウトを送るといったことは、本業の会社との信頼関係を損ないます。副業を始める前に、勤め先に届け出て、副業の内容を伝えておくと安心です。

副業の収入があると、税金の申告が必要になることがあります。国税庁の案内では、給与を1か所から受けている会社員で、給与と退職金以外の所得の合計が20万円を超える人は確定申告が必要とされています。業務委託の報酬は、収入から必要経費を差し引いた所得として扱われます。住民税は、所得税とは別に申告が必要になる場合があるので、住んでいる市区町村の案内も確かめてください。

採用の道具に慣れておく

人事の副業では、依頼主の会社が使っている道具をすぐに使いこなせることが求められます。会社の中で働く人事と違い、副業の人には操作を一から教える時間が取られないことが多いためです。

採用の実務でよく使われるのが、採用の管理のサービスです。応募者の情報、選考の進み具合、面接の評価、応募者とのやり取りを1か所で管理するもので、多くの会社が何らかのサービスを使っています。サービスによって画面や機能は違いますが、応募者を選考の段階ごとに動かす、評価を書き込む、メッセージを送る、といった基本の操作は共通しています。いくつかのサービスに触れた経験があると、新しい会社の仕事にもすぐに入れます。

転職のサービスのスカウトの機能も、副業でよく使う道具です。候補者を条件で探す方法、スカウトの文面の保存の仕方、送信の上限などは、サービスごとに違います。依頼主から使うサービスを聞いたら、作業を始める前に操作の方法を確かめておきます。

このほか、オンラインの面接のツール、チャットのツール、表計算のソフト、日程の調整のサービスなどもよく使われます。応募の段階で、使ったことのある道具を伝えておくと、依頼する側は作業を任せやすくなります。

道具の権限の扱いにも注意します。副業の人には、作業に必要な範囲だけの権限が与えられることが一般的です。必要以上の情報が見えてしまう場合は、依頼主に伝えて権限を見直してもらうと、情報の扱いの面でも安心です。

応募の準備

人事の副業に応募するときは、自分の経験を、依頼する企業が判断しやすい形で示すことが大切です。

まず、担当してきた人事の業務を具体的に書き出します。採用なら、どんな職種を、どのくらいの規模で、どんな手段で採用してきたか。人事制度なら、どんな制度の設計や運用に関わったか。数字で示せるものは、採用した人数や応募から採用までの期間など、守秘の取り決めに反しない範囲で示します。

次に、使えるサービスやツールを書きます。採用の管理のサービス、転職のサービスのスカウトの機能、オンラインの面接のツール、表計算のソフトなど、副業の作業で使う道具に慣れていることは、すぐに作業を始められることの証明になります。

さらに、副業で対応できる時間と、対応できない時間をはっきり書きます。週に何時間作業できるか、平日の日中に連絡が取れるか、面接に入れる曜日はいつか、といった条件を最初に伝えておくと、企業は任せられる作業を判断しやすくなります。

応募の文面は、丁寧であることより、相手が知りたいことが書かれていることが大切です。ビジネスの文章を短く正確に書く力は、人事の仕事そのものでも求められます。ビジネス文書検定で学ぶ文章の基本は、求人票や応募者への連絡の文面を書くときにも役立ちます。

副業から広がる人事の仕事

人事の副業を続けていると、経験の幅が広がり、より大きな仕事を任されるようになります。採用の実務から始めて、採用の戦略づくりや人事制度の設計へと仕事が広がる人もいます。複数の企業の採用を手伝うと、業界や会社の規模による違いが分かり、本業の仕事にも生かせる知見がたまります。

人事の経験を文章の仕事に生かす道もあります。採用の広報の記事、人事の専門メディアの記事、転職を考える人向けの記事など、人事の知識を持つ書き手を求める場面は少なくありません。文章の仕事で報酬を上げていく考え方は、Webライターが文字単価を上げる方法【2026年版】|1円→5円のステップで説明されています。

また、AIを使った採用の効率化や、人事の業務へのAIの導入を手伝う仕事も生まれています。人事の実務を知っていることは、AIをどの作業に使えるかを判断するうえで大きな強みになります。

運営者として見てきた、人事の副業が続く人

在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた運営者の立場から見ると、人事のように企業の内側に深く関わる仕事で長く続いている人には共通点があります。それは、自分の経験のやり方を押し付けるのではなく、依頼主の会社の事情に合わせた進め方を提案できることです。大企業で通用したやり方が、社員が数十人の会社でそのまま通用するとは限りません。会社の規模や文化を理解したうえで、無理なく続けられる仕組みを一緒に作れる人ほど、長く頼りにされています。

依頼主との直接の取引も、人事の副業を続けやすくします。仲介の手数料がかからない手数料0%の直接取引では、依頼する側は同じ予算で多くの時間を頼め、受ける側は手取りが厚くなります。人事の仕事は、会社の内部の情報に触れ、信頼関係の上に成り立つ仕事です。同じ会社と長く付き合い、会社のことを深く理解するほど、提案の質も上がっていきます。

人事の副業は、資格が必要な業務と法律の決まりを押さえたうえで、自分の経験が生きる仕事の種類を見極めて探すことが大切です。採用の実務の手伝いのように始めやすい仕事から実績を作り、少しずつ仕事の幅を広げていってください。人事の業務にAIを取り入れる仕事に興味がある人は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で、どんな仕事があるかを確かめられます。

よくある質問

Q. 人事の副業にはどんな仕事がありますか?

採用の実務の手伝い、スカウトの文面の作成と送信、面接と選考の手伝い、求人票や採用の広報の作成、採用の戦略づくり、人事制度の設計、研修の企画や講師などがあります。とくに多いのは、スタートアップや中小企業の採用の実務を手伝う仕事で、採用の管理のサービスを使ってオンラインで完結することが多い分野です。

Q. 人事の副業で資格がないと受けられない業務はありますか?

社会保険労務士法では、社会保険労務士でない人が、報酬を得て、労働や社会保険の法令に基づく申請書などの作成や提出の代行などを業として行うことを禁じています。社員の入社に伴う社会保険の届出の書類を作って出す作業などは、副業として報酬を得て引き受けられません。迷う場合は作業の範囲を依頼主と確かめてください。

Q. 人事の副業は在宅でもできますか?

採用の実務の手伝い、スカウトの送信、求人票の作成、オンラインの面接など、多くの作業は在宅で完結します。ただし、応募者への連絡や面接の調整は平日の日中に必要になることが多く、本業の時間と重なる場合があります。応募者の個人情報を扱うため、作業は依頼主が指定するサービスの中で行い、自分のパソコンに保存しないことが基本です。

Q. 会社員が人事の副業をするときに気を付けることは?

勤め先の就業規則で副業が認められているかを確かめ、必要なら届け出ます。同じ業界の企業の採用を手伝うと、本業の会社と人材を取り合うことになる場合があるため、競業や引き抜きにあたらないかを確かめてください。給与以外の所得が年20万円を超えると確定申告が必要になる場合があります。

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年9月18日最終更新:2026年10月16日
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