マイナンバーカード 確定申告 e-tax 在宅 2026|スマホで申告する手順


この記事のポイント
- ✓マイナンバーカードと確定申告
- ✓e-Taxで在宅申告を完結させる手順を2026年版でまとめました
- ✓在宅ワーカーが押さえるべき注意点までデータをもとに客観的に解説します
「マイナンバーカード 確定申告 e-tax 在宅」と検索してこのページにたどり着いたあなたは、おそらく在宅ワークや副業で得た収入があり、今年こそ自宅から確定申告を完結させたいと考えているのではないでしょうか。結論から言うと、マイナンバーカードとスマホ(またはパソコン)さえあれば、確定申告会場へ行かず、書類を郵送せず、自宅にいながら24時間いつでも申告を終わらせることは十分に可能です。本記事では、マイナンバーカードを使ったe-Taxによる在宅申告の手順、必要なもの、パスワードの扱い、マイナポータル連携、そして在宅ワーカーが特につまずきやすいポイントを、国税庁の公開データや市場動向をもとに客観的に整理しました。
正直なところ、確定申告は「難しそう」「税務署が混んでいて行きたくない」という心理的ハードルが高い手続きです。ですが、ここ数年の電子申告環境の整備で、その前提はかなり変わってきました。在宅で働く人にとって、e-Taxは「面倒な義務」ではなく「時間を奪われない合理的な選択肢」になっています。順を追って見ていきます。
マイナンバーカードと確定申告をめぐる現状
まず、在宅申告の話に入る前に、確定申告とe-Taxを取り巻く市場の現状を押さえておきましょう。なぜなら、「自分だけが電子申告に乗り遅れているのでは」という不安は、データを見ればほとんど解消するからです。
国税庁が公表している利用実績では、確定申告における電子申告の利用はすでに多数派になっています。政府広報オンラインは、確定申告とe-Taxの関係について次のように説明しています。
確定申告の時期になりました。令和7年分の確定申告の手続きなどをご紹介します。現在、約4人に3人のかたがe-Tax(国税電子申告・納税システム)を利用されており、確定申告はe-Taxがスタンダードとなっています。e-Taxをご利用いただく場合、確定申告会場への来場や、申告関係書類の持参・郵送が不要となるほか、休日も含め24時間(メンテナンス時間を除く)利用可能で、自宅にいながらご自身の好きな時間にオンラインで申告できるため大変便利です。令和7年分の確定申告は、マイナンバーカードを使って、ご自宅から申告できるe-Taxを是非ご利用ください。
ここで注目したいのは「約4人に3人がe-Taxを利用している」という事実です。つまり、紙で税務署に行く人のほうがすでに少数派になっているということ。在宅で働くあなたが電子申告を選ぶのは、決して特別なことではなく、むしろ標準的な選択です。
なぜ在宅ワーカーにe-Taxが向いているのか
在宅ワーカーや副業で収入を得ている人にとって、e-Taxの相性が良い理由は明確です。第一に、提出のために外出する必要がありません。確定申告会場は例年、申告期限が近づく2月中旬から3月中旬にかけて非常に混雑し、相談に2〜3時間待つことも珍しくありません。在宅で時間を効率的に使いたい人にとって、この待ち時間は大きな機会損失です。
第二に、24時間いつでも申告できる点です。在宅ワークは生活リズムが人それぞれで、深夜や早朝に作業する人も多いでしょう。e-Taxはメンテナンス時間を除き24時間利用できるため、自分の都合の良い時間に申告作業を進められます。
第三に、添付書類の省略です。e-Taxでは、源泉徴収票や一部の控除証明書について、原本の提出や郵送を省略できるケースがあります。書類を封筒に入れて切手を貼って投函する、というアナログな手間が減るのは、地味ですが確実なメリットです。
マイナンバーカードの保有状況と申告の前提
総務省の公表データによれば、マイナンバーカードの人口に対する保有率はすでに高い水準に達しています。多くの人がすでにカードを持っている状態であり、「カードがないから電子申告できない」というケースは年々減っています。もしまだ手元にカードがない場合でも、確定申告自体は別の方式で行えますが、在宅で完結させたいなら、マイナンバーカード方式が最もスムーズです。
なお、税務分野の手続きについて公的な根拠を確認したい場合は、国税庁の公式サイトやe-Taxの公式サイトを一次情報として参照するのが確実です。本記事もこれらの公的情報をベースに整理しています。
マイナンバーカード方式のe-Taxとは何か
e-Taxで確定申告を行う方式には、大きく分けて「マイナンバーカード方式」と「ID・パスワード方式」の2種類があります。在宅で完結させたいなら、知っておくべきは主にマイナンバーカード方式です。
国税庁は、マイナンバーカードを使った在宅申告について次のように案内しています。
ご自宅から、スマホ又はパソコンとマイナンバーカードを利用して、確定申告書等作成コーナーで申告書等を作成、e-Taxによる送信(提出)ができます。このページでは、確定申告書を作成し、マイナンバーカードを利用してe-Taxにより送信する方法(マイナンバーカード方式)をご案内します。
つまり、マイナンバーカード方式とは「カードを本人確認の鍵として使い、確定申告書等作成コーナーで作った申告書をそのままオンライン送信する」仕組みです。事前に税務署へ出向いてIDを発行してもらう必要がなく、カードと対応端末さえあれば在宅で完結します。
マイナンバーカード方式とID・パスワード方式の違い
両者の違いをフェアに整理しておきます。
マイナンバーカード方式は、マイナンバーカードとカードを読み取れる端末(マイナンバーカード読取対応のスマホ、またはICカードリーダーをつないだパソコン)が必要です。一方で、事前の税務署訪問が不要で、マイナポータル連携による自動入力など便利機能をフルに使えるという強みがあります。在宅完結を目指すなら、こちらが本命です。
ID・パスワード方式は、税務署で発行してもらったIDとパスワードがあればカード読み取りなしで申告できる方式です。カードを持っていない、あるいは読み取り対応端末がない人向けの選択肢として用意されています。ただし、IDの発行のために一度税務署へ行く必要があり、「在宅で完結」という観点では一歩劣ります。また、この方式はあくまで暫定的な位置づけとされており、長期的にはマイナンバーカード方式が中心になっていく流れです。
正直なところ、これから環境を整えるなら、最初からマイナンバーカード方式に寄せておくのが合理的だと考えています。一度準備してしまえば、翌年以降は毎年スムーズに申告できるからです。
スマホ申告とパソコン申告、どちらを選ぶか
マイナンバーカード方式は、スマホ単体でもパソコンでも申告できます。どちらを選ぶべきか、これも両者の良い点・悪い点を見ておきましょう。
スマホ申告は、追加の機材が要らないのが最大の利点です。マイナンバーカード読取に対応したスマートフォンであれば、カードをスマホにかざすだけで本人確認ができます。ICカードリーダーを別途買う必要がありません。一方で、入力する項目が多い人(事業所得で経費を細かく入力する場合など)は、小さな画面での作業がやや大変だと感じることがあります。
パソコン申告は、大きな画面で複数の数字を見比べながら入力できるのが利点です。経費の科目が多い在宅ワーカーや、複数の収入源がある人には作業しやすいでしょう。ただし、パソコンでマイナンバーカードを読み取るにはICカードリーダーが必要か、あるいはスマホをカードリーダー代わりに連携させる方式を使うことになります。
結論としては、入力項目が少ない人や副業の所得が比較的シンプルな人はスマホ完結、経費入力が多い人はパソコン(スマホをリーダー代わりに使う)という使い分けが現実的です。
e-Taxによる在宅申告に必要なもの
ここからは実務です。マイナンバーカード方式で在宅申告するために、事前に準備しておくべきものを整理します。当日になって「あれがない」と慌てないよう、申告作業の前にすべて揃えておきましょう。
必要なものは大きく分けて、本人確認のための「マイナンバーカードと読取環境」、申告内容を計算するための「収入・経費・控除の資料」、そして納税や還付のための「口座情報」の3グループです。
本人確認のために必要なもの
第一に、有効期限内のマイナンバーカードです。カードには電子証明書の有効期限があり、これが切れていると申告に使えません。有効期限はカード券面に記載されているので、申告前に確認しておきましょう。電子証明書の有効期限はカード本体の有効期限とは別に設定されている点に注意が必要です。
第二に、マイナンバーカードを読み取る端末です。スマホの場合はマイナンバーカード読取に対応した機種、パソコンの場合はICカードリーダー、または読取対応スマホをリーダーとして連携させる仕組みが必要になります。
第三に、各種パスワード(暗証番号)です。マイナンバーカードには複数の暗証番号が設定されており、申告では主に「署名用電子証明書の暗証番号(英数字6文字以上16文字以下)」と「利用者証明用電子証明書の暗証番号(数字4桁)」を使います。これを忘れていると申告が止まってしまうので、事前に思い出しておくことが重要です。
収入・経費・控除に関する資料
申告内容を正しく計算するために、以下のような資料を手元に集めておきます。
給与所得がある人は源泉徴収票、業務委託や副業で報酬を得ている人は支払調書や入金明細・取引履歴、事業所得がある人は1年分の売上と経費を集計した帳簿や領収書類が必要です。在宅ワークの場合、報酬の支払元が複数になることも多いため、すべての入金を漏れなく集計しておくことが大切です。
控除関係では、生命保険料控除証明書、社会保険料の支払額がわかる資料、医療費控除を受ける場合は1年分の医療費の集計、ふるさと納税をしている場合は寄附金受領証明書(またはワンストップ特例の対象外であれば必要書類)などを準備します。控除は申告し忘れると税額が高くなるだけで、漏れても税務署が親切に教えてくれるわけではありません。自分で漏れなく拾うことが節税の基本です。
還付・納税のための口座情報
申告の結果、税金が還付される場合は受け取り用の銀行口座、納税する場合は納付方法の準備が必要です。e-Taxではダイレクト納付や口座振替、クレジットカード納付、コンビニ納付(QRコード)など複数の方法が用意されています。在宅で完結させたいなら、口座を登録しておくダイレクト納付や、ネットで完結するクレジットカード納付が便利でしょう。口座番号や金融機関名はあらかじめ控えておきます。
マイナンバーカードでe-Tax申告する手順
準備が整ったら、いよいよ申告作業です。ここではスマホを使ったマイナンバーカード方式を中心に、申告の流れを順を追って解説します。パソコンの場合も基本的な流れは同じです。
全体像としては、「確定申告書等作成コーナーにアクセスする」「マイナンバーカードで本人確認(ログイン)する」「マイナポータル連携で取得できる情報を取り込む」「収入・控除を入力して申告書を作成する」「内容を確認してe-Tax送信する」「納税または還付の手続きをする」という流れになります。
ステップ1:確定申告書等作成コーナーにアクセスする
申告書の作成は、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」で行います。検索エンジンで作成コーナーを探すか、国税庁の公式サイトからたどってアクセスしましょう。在宅ワーカーが特に確認しておきたいのは、自分のスマホやブラウザが推奨環境に該当しているかどうかです。
作成コーナーでは「作成開始」を選び、提出方法として「e-Tax(マイナンバーカード方式)」を選択します。スマホ申告の場合は、専用のアプリ(マイナポータルアプリなど)の準備を求められることがあるため、画面の案内に従って事前にインストールしておきます。アプリの準備でつまずく人が一定数いるので、申告期限ギリギリではなく余裕を持って取りかかることをおすすめします。
ステップ2:マイナンバーカードで本人確認(ログイン)する
提出方式を選んだら、マイナンバーカードを使って本人確認を行います。スマホの場合は、画面の指示に従って利用者証明用電子証明書の暗証番号(数字4桁)を入力し、スマホの背面などにマイナンバーカードをかざして読み取ります。
ここでよくあるつまずきが、カードの読み取りエラーです。スマホのケースが厚い、カードを置く位置がずれている、暗証番号の入力ミスといった理由で読み取れないことがあります。カードを置く位置はスマホの機種によって異なるので、うまく読めないときは少しずつ位置をずらして試すのがコツです。なお、暗証番号は連続して一定回数間違えるとロックされてしまうため、慎重に入力してください。
私自身、はじめて家でこの読み取りをやったとき、スマホケースを付けたまま何度も失敗し、原因がわからずしばらく悩みました。結局、ケースを外したらあっさり読み取れたのですが、こういう小さなつまずきで「やっぱり電子申告は難しい」と感じてしまう人は多いと思います。ですが、原因はたいてい単純なところにあります。
ステップ3:マイナポータル連携で情報を自動取得する
マイナンバーカード方式の大きな魅力が、マイナポータル連携による情報の自動取得です。事前にマイナポータルと連携設定をしておくと、給与所得の源泉徴収票、公的年金、医療費、生命保険料控除、ふるさと納税の寄附金控除などの情報を、申告書に自動で取り込めるケースがあります。
これにより、手入力の手間と入力ミスのリスクを大きく減らせます。在宅ワーカーで控除項目が多い人ほど、この恩恵は大きいでしょう。ただし、連携には事前の準備期間が必要だったり、すべての情報が自動取得できるわけではなかったりするため、連携できる項目とできない項目を確認したうえで、足りない部分は手入力で補う、という前提で進めるのが現実的です。
ステップ4:収入・経費・控除を入力する
自動取得できなかった項目は手入力します。在宅ワークの所得区分は、その働き方によって「事業所得」になる場合と「雑所得」になる場合があります。継続的・本格的に事業として行っているなら事業所得、副業的・一時的なものなら雑所得として扱われることが一般的ですが、判断に迷う場合は税務署や税理士に確認するのが安全です。
事業所得・雑所得では、収入から必要経費を差し引いた金額が課税対象になります。在宅ワークの経費としては、通信費、パソコンや周辺機器の購入費(金額により減価償却)、作業に使うソフトの利用料、自宅の一部を仕事に使っている場合の家事按分した家賃・光熱費などが挙げられます。経費の集計は、領収書や明細をもとに正確に行いましょう。
控除関係も忘れずに入力します。基礎控除、社会保険料控除、生命保険料控除、医療費控除、ふるさと納税の寄附金控除など、自分が対象になるものを漏れなく反映させます。控除を入れ忘れると、本来より多く税金を払うことになります。
ステップ5:内容を確認してe-Tax送信する
入力が終わったら、計算結果と申告内容を確認します。税額(納付額または還付額)が表示されるので、自分の認識と大きくずれていないかをチェックしましょう。極端に税額が高い・低い場合は、収入や控除の入力ミス、所得区分の誤りが疑われます。
内容に問題がなければ、署名用電子証明書の暗証番号(英数字6文字以上16文字以下)を入力し、再度マイナンバーカードをかざして電子署名を行います。そのうえで送信ボタンを押すと、e-Taxへの送信が完了します。送信後は受付結果(受信通知)を必ず確認し、正常に受け付けられたことを記録として残しておきましょう。
ステップ6:納税または還付の手続きをする
申告の結果、納税が必要な場合は、納付期限までに納税します。e-Taxではダイレクト納付、クレジットカード納付、コンビニ納付(QRコード)など複数の方法から選べます。在宅で完結させたいなら、ネット上で手続きが終わる方法が便利です。
還付がある場合は、登録した口座に後日振り込まれます。e-Taxで申告すると、書面申告よりも還付までの期間が短くなる傾向があるとされており、これも電子申告のメリットの1つです。還付金の振込までには一定の期間がかかるため、すぐに振り込まれなくても慌てる必要はありません。
パスワード(暗証番号)でつまずかないために
在宅申告で最も多いトラブルの1つが、マイナンバーカードのパスワード(暗証番号)まわりです。ここは別途まとめて押さえておきましょう。
マイナンバーカードには複数の暗証番号があり、確定申告では主に2種類を使います。1つは利用者証明用電子証明書の暗証番号で、これは数字4桁です。「ログイン」のような本人確認の場面で使います。もう1つは署名用電子証明書の暗証番号で、こちらは英数字6文字以上16文字以下です。申告書を電子署名して送信する場面で使います。
暗証番号を忘れた・ロックされた場合の対処
暗証番号を忘れてしまった、あるいは間違えすぎてロックされてしまった場合は、再設定が必要になります。国税庁はこの再設定について、コンビニのキオスク端末を使う方法を案内しています。
予約から24時間以内にコンビニ等にマイナンバーカードを持参しキオスク端末(マルチコピー機)で初期化・再設定(手続可能な時間…6:30~23:00)
このように、暗証番号のロックや忘却は、コンビニのマルチコピー機で初期化・再設定できる場合があります。手続き可能な時間が決まっている点には注意が必要です。在宅完結を目指していても、暗証番号のロックだけは外出が必要になることがあるため、申告作業は時間に余裕を持って始め、暗証番号は事前に確認しておくのが鉄則です。
暗証番号トラブルを避けるコツ
暗証番号トラブルを避けるための実務的なコツを挙げておきます。第一に、申告作業を始める前日までに、暗証番号を一度確認しておくこと。当日いきなり入力して間違える人が多いからです。第二に、入力は落ち着いて、1文字ずつ確認しながら行うこと。ロックは連続した入力ミスで発生するので、焦って何度も試すのが最も危険です。第三に、家族で複数のカードを管理している場合、誰のどの暗証番号かを取り違えないこと。
このあたりは地味ですが、在宅申告がスムーズに終わるかどうかを左右する重要なポイントです。
マイナンバーカードを使ったe-Tax申告のメリット
ここで、在宅でマイナンバーカード方式のe-Tax申告を行うメリットを、改めて整理しておきます。データや傾向を踏まえて客観的に見ていきましょう。
時間と移動のコストを削減できる
最大のメリットは、確定申告会場へ行く必要がないことです。先述の通り、申告期間中の会場は混雑し、相談に長時間待つことも珍しくありません。在宅ワーカーにとって、この待ち時間は本来稼働できたはずの時間です。e-Taxなら自宅から、しかも24時間いつでも申告でき、移動と待ち時間のコストをまるごと削減できます。
添付書類の省略と還付の早期化
e-Taxでは、一部の添付書類について原本の提出や郵送を省略できます。源泉徴収票などを封筒に入れて送る手間が減るのは、地味ながら確実なメリットです。また、e-Taxで申告した場合、書面申告に比べて還付までの期間が短くなる傾向があるとされています。還付を早く受け取りたい人にとっては、これも電子申告を選ぶ理由になります。
入力ミスの低減とマイナポータル連携
確定申告書等作成コーナーは、入力した数字をもとに税額を自動計算してくれます。電卓で手計算する場合に比べ、計算ミスのリスクが大きく下がります。さらにマイナポータル連携を使えば、控除証明書などの情報を自動で取り込めるため、転記ミスも減らせます。控除項目が多い在宅ワーカーほど、この恩恵は大きいでしょう。
一度準備すれば翌年以降も楽になる
マイナンバーカード方式の準備は、初回こそアプリのインストールや暗証番号の確認などで少し手間がかかります。ですが、一度環境を整えてしまえば、翌年以降は同じ流れで毎年申告できます。確定申告は毎年発生する手続きですから、初回の手間を「翌年以降の楽さへの投資」と捉えると、準備する価値は十分にあると考えています。
e-Tax在宅申告でつまずきやすい注意点
メリットが多い一方で、在宅申告には注意すべき点もあります。フェアに見ておきましょう。
推奨環境・対応端末を事前に確認する
スマホ申告の場合、マイナンバーカード読取に対応していない機種では、その端末単体では読み取りができません。また、ブラウザやアプリのバージョンが推奨環境を満たしていないと、途中で動かなくなることがあります。申告作業を始める前に、自分の端末が推奨環境に該当するかを必ず確認しておきましょう。確認を怠ると、入力途中でつまずいて二度手間になります。
申告期限ギリギリは避ける
確定申告には期限があります。期限が近づくと、e-Taxのアクセスが集中して動作が重くなったり、わからないことを相談したくても税務署が混み合っていたりします。在宅で落ち着いて申告したいなら、期限の数週間前には作業を始めるのが賢明です。期限直前のトラブルは精神的にも負担が大きく、余計なミスを招きます。
所得区分・経費の判断は慎重に
在宅ワークの所得が事業所得なのか雑所得なのか、ある支出が経費として認められるかどうかは、個別の状況によって判断が分かれます。自己判断で進めて後から問題になるより、迷ったら税務署の相談窓口や税理士に確認するほうが安全です。特に、自宅家賃や光熱費の家事按分は、合理的な根拠を説明できる範囲にとどめるのが基本です。
帳簿・書類の保存義務を忘れない
e-Taxで送信したからといって、領収書や帳簿を捨ててよいわけではありません。これらの書類には保存義務があり、後から内容を確認できる状態にしておく必要があります。在宅ワーカーは書類が散らかりがちなので、年初から領収書を一箇所にまとめておく、入金明細を月ごとに整理しておくといった習慣が、翌年の申告を格段に楽にします。
在宅ワーカーの所得と確定申告データから見える傾向
ここからは、在宅で働く人の収入や職種という観点から、確定申告との関係を客観的に考察します。
在宅ワーク・業務委託で働く人は、収入の支払元から源泉徴収されているケースと、されていないケースが混在します。源泉徴収されている場合、確定申告をすることで払いすぎた税金が還付される可能性があります。逆に、源泉徴収されていない報酬が多い場合は、申告によって納税が必要になることもあります。どちらにせよ、年間の所得が一定額を超える在宅ワーカーは、確定申告が避けて通れない手続きです。
職種による単価・収入の違いを把握する
在宅ワークと一口に言っても、職種によって単価や年収の水準は大きく異なります。たとえば、文章を書く仕事と開発系の仕事では相場が違います。自分の職種の相場を把握しておくことは、確定申告で見込まれる税額をあらかじめイメージするうえでも役立ちます。
職種別の収入水準を確認したい場合は、年収・単価相場をまとめたデータが参考になります。文章を書く仕事に携わる人は著述家,記者,編集者の年収・単価相場で相場感をつかめますし、開発系で在宅収入を得ている人はソフトウェア作成者の年収・単価相場が参考になります。これらのデータは、自分の収入が市場のどのあたりに位置するのかを客観的に知るのに役立ちます。
仕事の領域ごとに考える申告の備え
在宅ワークの領域によって、収入の安定性や経費の構造は変わってきます。たとえば開発系の仕事は単価が比較的高い傾向があり、機材やソフトの経費も発生しやすい領域です。在宅で取り組める仕事の種類を知りたい人は、アプリケーション開発のお仕事で開発系の業務内容を確認できます。
近年伸びている領域としては、AIの活用を支援する仕事もあります。企業のAI導入を支援する業務は需要が拡大している分野で、こうした仕事に興味がある人はAIコンサル・業務活用支援のお仕事や、より幅広くAI・マーケティング・セキュリティのお仕事を見ると、どんな業務委託案件があるのかをイメージしやすいでしょう。収入源の種類が増えれば増えるほど、確定申告での集計はていねいに行う必要があります。
スキルの裏付けが収入と申告に与える影響
在宅ワークで安定して収入を得るには、スキルの裏付けがあると有利です。文章系の仕事であれば、文書作成の基礎力を示すビジネス文書検定のような資格が信頼につながります。技術系であれば、ネットワークの基礎を証明するCCNA(シスコ技術者認定)のような資格が、案件獲得の後押しになることがあります。
収入が増えれば、確定申告で扱う金額も増え、納税額も大きくなります。だからこそ、e-Taxによる在宅申告の仕組みを早いうちに習得しておくことには合理性があります。収入が増えてから慌てて申告方法を調べるより、収入が伸びる前に手続きの型を作っておくほうが、長期的にははるかに楽です。
申告の具体的な操作で迷ったときの参考情報
実際の操作画面で迷ったときは、画像付き・手順付きで解説された記事が役立ちます。スマホでの完結手順を確認したい人はフリーランスのe-Tax確定申告|スマホで完結する手順を画像付きで解説が参考になります。初心者向けにe-Taxの全体像を知りたい人はe-Taxでフリーランスの確定申告|初心者向け手順ガイドが、画面付きで操作手順を追いたい人はe-Taxで確定申告するやり方|フリーランス向けに画面つきで手順を解説が、それぞれ具体的な手順を補ってくれます。本記事と合わせて読むと、つまずきやすいポイントをより細かくカバーできます。
在宅ワーカーにとって、確定申告は「働き方の自由」の裏側にある責任の1つです。マイナンバーカードとe-Taxを使えば、その責任を自宅にいながら、最小限の手間で果たせます。データが示す通り、すでに多くの人が電子申告を選んでいます。あなたが在宅申告に踏み出すための環境は、もうほとんど整っているのです。
よくある質問
Q. e-Taxのマイナンバーカード読み取りはスマホでもできますか?
できます。iOSとAndroidの両方でfreeeの公式アプリが対応しており、スマホでマイナンバーカードをかざして電子署名を行います。ICカードリーダーを別途購入する必要はありません。
Q. スマホで確定申告をする際、マイナンバーカードは必須ですか?
マイナンバーカード方式で申告する場合は必須です。マイナンバーカードがない場合は、事前に税務署でIDとパスワードを発行してもらう「ID・パスワード方式」もありますが、利便性を考えるとマイナンバーカードを作成することをお勧めします。
Q. e-Tax提出に必要な機材は何ですか?
マイナンバーカードと、ICカードリーダーまたはNFC対応スマホです。対応スマホがあれば、別途機材購入は不要です。
Q. マイナンバーカードから会社に副業がバレることはありますか?
マイナンバー(個人番号)そのものが原因で、勤務先の会社に副業がバレることは基本的にありません。行政機関が税金や社会保険の計算を正確に行うためにマイナンバーを利用しますが、その個人の所得情報や就業履歴が民間企業に対して直接開示されることは法律で固く禁じられているからです。会社に発覚する原因の多くは、前述した「住民税の通知額の変化」によるものです。
Q. マイナンバーカードを持っていない場合、どうすればいいですか?
マイナンバーカードがない場合、65万円控除を受けるには「電子帳簿保存」を行う必要がありますが、これは事前の承認や優良な電子帳簿の要件(訂正削除履歴の保存など)が非常に厳格です。基本的には、マイナンバーカードを早急に作成し、e-Taxを利用するのが最も現実的です。
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この記事を書いた人
朝比奈 蒼
ITメディア編集者
IT系メディアで編集・ライティングを担当。クラウドソーシング業界の動向やサービス比較など、客観的な視点での記事を執筆しています。
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