Fiverrで日本語翻訳を受注するやり方|出品文の書き方と単価設定 2026


この記事のポイント
- ✓Fiverrの日本語翻訳のやり方を
- ✓商品設計の視点で解説します
- ✓ワード単価と3段階パッケージの刻み方
結論から書きます。Fiverrで日本語翻訳のやり方を調べている人がつまずくのは、登録手順ではありません。つまずくのは「自分は何を、どの単位で、いくらで売るのか」を決めないまま出品ボタンを押してしまうところです。アカウント登録は10分もあれば終わります。一方で、納品形式と単価の刻み方を決めないまま受注すると、その一件で数日を溶かします。
この記事では、登録手順やプラットフォームの一般論ではなく、日本語翻訳という「商品」の作り方に絞って書きます。具体的には、何を1件として納品するのか、原文の単位をどう数えるのか、3段階のパッケージをどう刻むのか、そして英語で書く商品説明をどう組み立てるのか。この4つを順に潰していけば、出品ページは自然に完成します。逆にここを飛ばすと、後から値上げも仕様変更もできず、身動きが取れなくなります。
日本語翻訳が海外プラットフォームで成立している構造的な理由
まず市場の話をします。海外の受発注プラットフォームで日本語翻訳という商品が成立しているのは、需要と供給の非対称があるからです。
英語圏のアプリ開発者、ECショップ運営者、ゲームスタジオ、YouTubeチャンネル運営者にとって、日本市場は依然として無視できない規模を持っています。彼らはローカライズしたい。しかし社内に日本語がわかる人間はいません。翻訳会社に発注すると最低発注額の壁があり、アプリのUI文言200語だけを訳したいという細かなニーズには合いません。この「小さすぎて翻訳会社に頼めない仕事」が、個人向けプラットフォームに流れてきます。
一方の供給側です。英語から日本語への翻訳は、原則として日本語を母語とする人が担当するのが品質面で自然です。世界の人口比で見れば日本語話者は限られており、そのうち英語の読解ができて、かつ海外プラットフォームで営業する人はさらに少ない。この構造が、日本語話者にとっての相対的な有利さを生んでいます。
「翻訳=プロじゃないと無理」と思われがちですが、実際は機械翻訳+人の手直しレベルを求めている人も多いです。 出典: note.com
この指摘は、市場の実態を的確に捉えています。ただし誤読しないでください。「機械翻訳を貼り付けて出せばいい」という意味ではありません。依頼者が求めているのは「機械翻訳のままでは出せないから、人の判断で直してほしい」という工程そのものです。つまり売っているのは翻訳という作業ではなく、日本語話者としての判断です。ここを取り違えると、機械翻訳をそのまま納品して低評価を受け、アカウントの検索順位を自分で下げることになります。正直なところ、この落とし穴に落ちる出品者は少なくありません。
生成AIの普及で「翻訳の仕事はなくなる」という話は何年も繰り返されています。実務の肌感で言えば、なくなったのは「原文をそのまま置き換えるだけの作業」であって、「この文脈でこの日本語は自然か」を判断する仕事は残っています。むしろ機械翻訳の出力が増えたぶん、それを直せる人への需要は分散して増えているというのが、市場を眺めていての率直な印象です。
商品の輪郭を決める:何を「1件」として売るのか
出品ページを作る前に決めることが3つあります。納品形式、原文の単位、対応分野です。この3つが決まっていないと、単価も説明文も書けません。
納品形式を先に決めておく
翻訳の仕事で最も時間を溶かすのは、訳す作業ではなくレイアウト調整です。ここを最初に潰します。
日本語翻訳で実際に依頼されやすい納品形式は、おおむね次のパターンに分かれます。プレーンテキストやWord文書での納品は最も扱いやすく、初期の主力商品に向いています。バイリンガル形式、つまり左列に原文、右列に訳文を並べた表形式は、依頼者側でチェックしたい場合や、アプリのUI文言のように「どのキーにどの訳が対応するか」を管理したい場合に求められます。字幕ファイルの場合はタイムコード付きのSRT形式が標準で、これは訳すだけでなく1行あたりの文字数制限や表示時間との整合を取る必要があるため、明確に別商品として扱うべきです。
さらに、元のファイルにそのまま上書きする形式があります。スライド資料やデザインファイル、Webサイトのソースコードに直接訳文を入れる依頼です。これは翻訳作業よりレイアウト調整の比重が大きく、日本語は英語より文字幅が広いためテキストボックスから溢れます。安易に受けると2倍以上の工数がかかります。最初のうちは対応形式を絞り、「元ファイルへの流し込みは別途見積もり」と明記しておくのが安全です。
私自身、翻訳ではなく編集の仕事で似た失敗をしたことがあります。テキストだけ納品するつもりで受けた案件が、実際にはデザインデータへの流し込みと文字組みの調整まで含まれていました。事前に成果物の形を書面で確認していなかったのが原因です。以降、案件を受ける前に「最終的にどのファイル形式で渡せば完了か」を必ず一文で確認するようにしています。
原文の単位を数えるルールを決める
単価を決める前に、何を数えるかを決めます。ここが曖昧だと、納品後に金額でもめます。
英語から日本語への翻訳では、原文である英語のワード数を基準にするのが国際的な慣行です。理由は単純で、依頼者が発注前に自分で数えられるからです。訳文の日本語文字数を基準にすると、訳し方によって数字が変わり、依頼者は発注時点で総額を確定できません。逆に日本語から英語への翻訳では、原文である日本語の文字数を基準にします。いずれも「原文基準」で統一するのが原則です。
ワード数の数え方も明記します。文書作成ソフトのワードカウント機能を基準にするのか、繰り返し出現する文言を割り引くのか。UI文言のように同じ単語が何十回も出るファイルでは、重複分の扱いを決めておかないと、依頼者は「実質100語しかないのに1,000語分請求された」と感じます。商品説明に「重複を含む総ワード数で計算します」と一行書いておくだけで、この種のトラブルはほぼ消えます。
対応分野を最初から絞る
「あらゆる分野の英日翻訳を承ります」という出品は、検索でも埋もれ、依頼者からも選ばれません。分野を絞ったほうが受注は増えます。
絞り方は自分の職歴か趣味の延長で決めます。ITやSaaSのUI文言とヘルプドキュメント、ECの商品説明とレビュー、ゲームのテキストとローカライズ、YouTubeやポッドキャストの字幕、観光と飲食のメニューや案内、学術論文のアブストラクト。この中から1つか2つを選び、その分野の語彙で商品説明を書きます。分野を絞ると単価も上げやすくなります。専門用語の正確さが求められる領域ほど、価格競争から距離を取れるからです。
同じ考え方は他の職種にも共通します。実際、未経験から案件を取る手順を分野別に解説したWebデザイナー やり方徹底解説!未経験からプロになるためのスキル・勉強法でも、汎用スキルの提示ではなく用途を絞った打ち出しが受注の起点になると整理されています。翻訳でも構図は変わりません。
単価の刻み方:3段階パッケージをどう設計するか
Fiverrの出品は、Basic、Standard、Premiumの3段階でパッケージを組めます。この3段階を「同じ商品の量違い」にすると、依頼者は最も安いものを選びます。そうではなく、「含まれる工程の違い」で刻むのが設計の勘所です。
3段階の役割分担
Basicは入口です。小さなボリュームで、翻訳と自己チェックのみ。納期は短め。ここは「この人に頼んで大丈夫か」を試すための商品と割り切ります。金額を最低ラインに置き、レビューを集める役割を持たせます。
Standardが主力です。ボリュームを増やし、用語集の作成と、訳文を寝かせてからの見直しを工程に含めます。多くの依頼者はここを選びます。売上の中心になる想定で、利益が出る価格に設定します。
Premiumは工程を足します。大ボリューム対応に加えて、別視点での校正、依頼者のスタイルガイドへの準拠、納品後の質問対応期間、商用利用や二次利用の範囲を明示するなど。単に量を増やすのではなく「安心を買う商品」にします。
3段階の価格差は、Basicを1としたときStandardが2倍から2.5倍、Premiumが4倍から5倍あたりに落ち着くケースが多く見られます。差が小さすぎると上位を選ぶ理由がなくなり、大きすぎると上位が飾りになります。
手数料と決済コストを織り込んでから価格を出す
ここを甘く見ると、働いた割に手元に残りません。プラットフォームは販売額から手数料を差し引きます。
Fiverrではサービスの販売額に対して20%の手数料が取られます。なので100ドルで案件を受けた場合、実際にもらえるのは80ドルということになります。ちなみにココナラでは22%なので、相場と言ったところでしょうか。実際に見積もりを提示する際には、この手数料も考慮して値段設定しないと割に合わない額になってしまう可能性があります。手数料が高く感じますが、Fiverrを使うことで支払いが滞るなどの問題が起きにくく安心して案件を受けることができるの、そのサービス料と思えば納得です。 出典: yuki-swiss.com
手数料率や出金の条件は運営側の判断で変わりうるため、実際の設定前に必ず公式ヘルプで最新の数字を確認してください。ここでは「引かれる前提で価格を決める」という考え方が本題です。
差し引かれるのは手数料だけではありません。海外プラットフォームからの入金には、出金手数料と為替の換算が絡みます。ドル建てで受け取り、円に替える段階で為替レートに上乗せされる分があります。さらに出金サービスによっては固定手数料がかかるため、少額を頻繁に引き出すと目減りします。まとめて出金するほうが率としては有利になる場合が多いのですが、為替の変動リスクは逆に抱えることになります。
したがって価格設定は、次の順序で逆算します。まず、その作業に何時間かかるかを見積もる。次に、自分が確保したい時間あたりの手取りを決める。その積が「手元に残したい金額」です。そこから手数料や出金や為替の目減りを見込んで割り戻し、表示価格を決めます。感覚的には、手元に残したい金額の1.3倍前後を表示価格の目安にしておくと、想定から大きく外れません。
なお、時間あたりの手取りを考えるときの参照点として、国内の職種別の相場を見ておくと基準がぶれません。文章に関わる職種の相場は著述家,記者,編集者の年収・単価相場にまとまっており、時給換算の下限を自分の中で決める材料になります。海外案件だからといって、この下限を割る価格で受ける理由はありません。
追加オプションで単価を積み上げる
パッケージ本体の価格を上げにくいときは、追加オプションを設計します。オプションは「本体には含めない工程」を切り出したものです。
現実的に使いやすいのは、納期短縮、修正回数の追加、用語集の作成と納品、字幕のタイミング調整、原文のワード数超過分の追加、商用利用や二次利用の範囲拡大、そして納品ファイル形式の追加です。特に納期短縮は、依頼者側に明確な価値があり、こちらの工程も読みやすいため設定しやすいオプションです。
修正回数は必ず上限を切ってください。無制限にすると、翻訳の好みの問題で延々と往復することになります。1回から2回までを標準とし、それ以上はオプションとして明示します。ここを曖昧にした出品者が疲弊していくのを、何度も見てきました。
英文の商品説明の書き方
日本語翻訳を売るのに、商品説明は英語で書きます。ここで手を抜くと、どれだけ実力があっても発注に至りません。ポイントは「うまい英語を書くこと」ではなく「誤解の余地がない英語を書くこと」です。
タイトルは動詞と限定条件で組む
タイトルは検索の入口です。装飾語を削り、何をするのかを先頭に置きます。
避けたいのは、最上級の形容詞を並べたタイトルです。best、perfect、amazingといった語は、依頼者にとって情報量がゼロで、検索キーワードとしても機能しません。代わりに、言語方向、分野、成果物を入れます。「英語から日本語へ」「アプリのUI文言を」「ネイティブが」という3要素が入っていれば、必要な情報は揃います。
分野を入れたタイトルは検索母数こそ小さくなりますが、その分だけ意図が合った依頼者に届きます。母数の大きい一般語で埋もれるより、狭い語で上位に出るほうが受注につながります。この考え方は、国内の案件獲得でも同じです。手順を工程ごとに分解したRPAエンジニア やり方の全技術!未経験から案件獲得する手順でも、専門領域を明示した打ち出しが最初の実績づくりで効くと解説されています。
説明文は「読み飛ばされる前提」で組む
依頼者の多くは英語のネイティブではありません。長文を読ませる構成にすると、離脱します。次の順序で、短い文と箇条書きを組み合わせます。
冒頭の2文で、自分が何者で何を提供するかを述べます。日本語を母語とすること、対応する分野、扱う言語方向。ここで結論が伝わらなければ、以降は読まれません。
次に、納品物に含まれるものを箇条書きにします。訳文のファイル形式、用語の統一、敬体か常体かの選択、納品までの日数、修正回数。曖昧語を避け、数字で書きます。
続けて、含まれないものを明記します。ここを書く出品者は少ないのですが、実際にはトラブルを最も減らす項目です。デザインファイルへの流し込みは含まない、原文の校正は含まない、公証翻訳や証明書付きの翻訳は扱わない、といった線引きを先に示します。断ることを書いても発注は減りません。むしろ、条件が合う依頼者だけが来るようになります。
最後に、発注時に送ってほしいものを書きます。原文ファイル、想定読者、文体の希望、参考にしたい既存の日本語資料、締切。これを説明文にも書いておくと、依頼者が発注前に準備してくれます。
英文そのものについては、複雑な構文を使わないことが最優先です。1文を短くし、受動態を減らし、専門用語には注釈を添える。日本語で書いた文章を機械翻訳にかけただけの英語は、独特の不自然さが残ります。訳した後に必ず声に出して読み、意味が二通りに取れる箇所を潰してください。翻訳を商品にする以上、自分の商品説明の言語品質は、そのまま実力の証明として読まれます。
受注が伸びない出品に共通する型
ここまでの内容を踏まえて、伸び悩む出品に共通するパターンを整理します。
第一に、価格が安すぎるケースです。実績がないうちは安くしたくなりますが、下げすぎた価格は後で上げられません。既存の依頼者は前の価格を覚えていますし、レビューの数が増えるほど価格改定は目立ちます。入口のBasicだけを安くし、主力のStandardは最初から適正価格に置く。この構成であれば、後から入口だけを閉じることができます。
第二に、対応範囲を広げすぎるケースです。すべての分野に対応すると書くと、依頼者は「この人は何の専門家でもない」と読みます。分野を絞った出品を複数作るほうが、検索の露出も受注率も上がります。
第三に、納品形式を決めていないケースです。前述の通り、レイアウト調整は翻訳とは別の作業です。含まれる形式と含まれない形式を明記していない出品は、想定外の工数を必ず背負います。
第四に、コミュニケーションの初動が遅いケースです。海外の依頼者とは時差があります。返信が24時間遅れると、実質的に1往復が失われます。長文の完璧な返信を作るより、短くても早く返すほうが評価につながります。
第五に、税務を後回しにするケースです。海外プラットフォームから受け取った報酬も、日本の居住者であれば当然に所得として扱われます。年間の所得額や本業の有無によって申告の要否と手続きが変わるため、早い段階で国税庁の情報を確認し、必要なら税務署に相談してください。ドル建ての入金は円換算の基準日をどこに置くかも整理が必要です。帳簿は最初から付けておくほうが、後で遡るより圧倒的に楽です。
海外プラットフォームと国内の直接取引を、どう組み合わせるか
ここからは、在宅ワークの受発注市場を長く運営してきた立場からの観察を書きます。
20年この市場を見てきて一貫しているのは、長く続く人ほど「単発の作業を売る」段階から「この人に任せると楽だという関係を作る」段階へ、意識的に移っているという点です。翻訳は特にそれが顕著な職種です。一度その企業の製品と用語と文体を理解した人に続けて頼むほうが、依頼者にとって圧倒的に効率がいい。だから継続の力学が働きやすい。逆に言えば、毎回はじめての相手と単発で取引し続ける構造だけに乗っていると、いつまでも時間を切り売りすることになります。
もうひとつ、額面と手取りの話をします。プラットフォームを介した取引では、販売額から一定割合が引かれます。これは決済の安全や紛争解決の仕組みへの対価であり、実績がない段階では合理的なコストです。ただし関係が続くようになった後まで、同じ割合を払い続ける必要があるかは別の問題です。中間マージンが乗らない直接の取引形態であれば、依頼者は同じ予算でより多くを頼めますし、受け手の手取りは厚くなります。運営者として見てきた限り、この「双方が得をする」構造に気づいた人から、働く時間を増やさずに収入の質を変えていきます。手数料0%で直接やり取りできる仲介の形は、金額そのものより「同じ仕事で手取りが厚くなる」という質の面で効いてきます。
現実的な組み立て方はこうです。海外プラットフォームは、実績とレビューを積む場、そして英語圏の依頼者と接点を持つ場として使う。並行して、国内の在宅ワーク求人サイトや業務委託マッチングサービスで、継続前提の案件を探す。翻訳単体では単価が伸びにくくても、周辺スキルと組み合わせると案件の幅が広がります。海外製ツールの日本語ドキュメント整備、越境ECの商品ページ運用、海外向けの問い合わせ対応など、言語と業務が地続きになっている仕事は国内側にも一定量あります。
その周辺領域として現実的なのが、AI関連の業務支援です。生成AIの出力を日本語として整える工程は、まさに翻訳者の判断力が効く領域で、AIコンサル・業務活用支援のお仕事では業務にAIを組み込む支援の仕事内容が整理されています。マーケティング寄りに広げるなら、AI活用と販促を横断するAI・マーケティング・セキュリティのお仕事も、言語スキルを持つ人が入りやすい入口です。技術寄りに寄せる場合は、開発案件の全体像をまとめたアプリケーション開発のお仕事を見ておくと、ローカライズ案件で開発側とどう会話すべきかの土地勘がつきます。
単価データから逆算する、翻訳スキルの置き場所
最後に、客観的なデータから翻訳という商品の位置づけを整理します。
在宅ワークの職種別に単価の分布を見ていくと、言語スキル単体で完結する仕事は、上限が読みやすい代わりに天井も見えやすいという特徴があります。文章に関わる職種の相場感は著述家,記者,編集者の年収・単価相場で確認できますが、ここで重要なのは平均値そのものより「何と組み合わせると分布の上側に行けるか」です。
分布の上側にいる人に共通するのは、言語スキルに技術理解か業務理解のどちらかが乗っている点です。技術側に寄せるなら、開発の周辺知識を持つ人材の相場はソフトウェア作成者の年収・単価相場で確認できます。翻訳者がソフトウェア開発そのものをやる必要はありませんが、リポジトリの構造やローカライズファイルの仕組みがわかるだけで、任される範囲は明確に広がります。ネットワークの基礎を体系的に押さえたい場合はCCNA(シスコ技術者認定)のような資格の学習範囲が、技術文書を訳す際の土台になります。
業務側に寄せるなら、文書設計の型を身につけるアプローチがあります。ビジネス文書検定で扱われる文書の構造や敬語の運用は、翻訳の納品物をそのまま業務で使える水準に引き上げるための基礎です。訳文が日本語として正しくても、日本のビジネス文書の型に合っていないと、依頼者側で手直しが発生します。そこまで含めて仕上げられる人は、次も指名されます。
品質検証の視点を持つのも有効な方向です。訳文の検品を工程として設計できる人は少なく、QAエンジニア やり方の全手順!未経験から高単価案件を掴む技術で解説されている検証の考え方は、翻訳の品質管理にほぼそのまま応用できます。チェックリストを作り、抜けを機械的に潰す。この発想を持ち込むだけで、納品物の安定感は変わります。
海外プラットフォームでの日本語翻訳は、始めるハードルが低く、しかし商品設計を怠ると疲弊しやすい仕事です。納品形式を決め、原文の単位を決め、パッケージを工程で刻み、含まないものまで英語で明記する。この4つを先に固めてから出品ボタンを押せば、受注後の消耗は大幅に減ります。そして実績が積み上がったら、単発の取引だけに依存しない置き場所を国内側にも作っておく。この二段構えが、翻訳スキルを長く使い続けるための現実的な設計です。なお、手数料率や出品ページの仕様は運営側の更新で変わることがあるため、実際の設定時には必ず公式のヘルプページで最新の内容を確認してください。
よくある質問
Q. Fiverrの日本語翻訳は、英語のワード数と日本語の文字数のどちらで単価を決めるべきですか?
原文基準に統一するのが原則です。英語から日本語なら原文である英語のワード数、日本語から英語なら日本語の文字数で計算します。依頼者が発注前に自分で総額を確認できるためです。あわせて、重複する文言を含めるかどうかも商品説明に明記しておくと、納品後の金額トラブルを防げます。
Q. 3段階のパッケージは、どう差をつければよいですか?
量だけで差をつけると最安値が選ばれます。Basicは小ボリュームで翻訳と自己チェックのみ、Standardは用語集作成と見直し工程を追加、Premiumは別視点の校正やスタイルガイド準拠、納品後の質問対応まで含める、というように工程で刻みます。価格差はBasicを1として、Standardが2倍前後、Premiumが4倍前後が目安です。
Q. 英文の商品説明で、必ず書いておくべき項目は何ですか?
含まれるものだけでなく「含まれないもの」を書くことです。デザインファイルへの流し込みは対象外、原文の校正は含まない、公証翻訳は扱わない、といった線引きを先に示します。加えて修正回数の上限、納品ファイル形式、発注時に送ってほしい資料の一覧を箇条書きにしておくと、条件の合う依頼者だけが来るようになります。
Q. 機械翻訳や生成AIを使って納品してもよいのでしょうか?
出力をそのまま渡すのと、下訳として使って全文に目を通すのは別の作業です。依頼者が求めているのは、機械翻訳のままでは出せない部分を日本語話者の判断で直す工程そのものです。用語集の作成、文体の統一、時間を空けてからの読み直しを工程に組み込めば、AIを使っていても納品物の責任は自分で持てます。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
朝比奈 蒼@SOHO編集部
ITメディア編集者
IT系メディアで編集・ライティングを担当。クラウドソーシング業界の動向やサービス比較など、客観的な視点での記事を執筆しています。
関連記事
カテゴリから探す

クラウドソーシング入門
クラウドソーシングの基礎知識・始め方・サイト比較

副業・在宅ワーク
副業・在宅ワークの始め方と対象者別ガイド

フリーランス
フリーランスの独立・営業・実務ノウハウ

お金・税金
確定申告・節税・経費・ローンなどお金の知識

スキルアップ
プロフィール・提案文・単価交渉などのテクニック

比較・ランキング
サービス比較・おすすめランキング

AI活用
職種別にChatGPT・生成AIを活用して業務効率化・収益化するノウハウ

最新トレンド
市場動向・法改正・AIなど最新情報

発注者向けガイド
クラウドソーシングで外注・人材探しをする企業・個人向け

転職・キャリア
転職エージェント・転職サイト比較・キャリアチェンジ

看護師
看護師の転職・副業・フリーランス・キャリアガイド

薬剤師
薬剤師の転職・副業・キャリアパスガイド

保険
生命保険・医療保険・フリーランスの保険設計

採用・求人
無料求人掲載・採用コスト削減・人材募集の方法

オフィス・ワークスペース
バーチャルオフィス・コワーキング・レンタルオフィス

法律・士業
契約トラブル・士業独立開業・フリーランス新法

シニア・50代
シニア世代のキャリアチェンジ・副業・年金

セキュリティ
サイバーセキュリティ・脆弱性対策・情報保護

金融・フィンテック
暗号資産・決済・ブロックチェーン・金融テクノロジー

経営・ビジネス
経営戦略・ガバナンス・事業承継・知財

ガジェット・機材
フリーランスに役立つPC・デバイス・周辺機器

子育て×働き方
子育てと在宅ワークの両立・保育園・時間管理

補助金・助成金
個人事業主・フリーランスが使える公的補助金・助成金・給付金の申請ガイド

アウトソーシング・外注ガイド
SNS運用・経理・広告など、業務のアウトソーシング(外注)を検討する企業・個人向け。費用相場・依頼の流れ・失敗しない選び方







