履歴書の英検の書き方|正式名称と級の書き方


この記事のポイント
- ✓履歴書の資格欄に英検を書くときの正式名称「実用英語技能検定」と級ごとの書き方の見本
- ✓取得年月の確かめ方と合格証明書の再発行
- ✓英検CSEスコアやTOEICと並べる書き方
履歴書の資格欄に英検を書こうとして、「英検2級」で良いのか、正式な名前で書くべきなのか、何年何月に合格したのか思い出せない、と手が止まる人は少なくありません。英検の資格の書き方には決まった形があり、正式名称の「実用英語技能検定」と級、合格した年月をそろえて書けば、採用の担当者に正しく伝わります。この記事では、履歴書での英検の正式な書き方、級ごとの見本、取得年月の確かめ方、何級から書くとよいか、英検CSEスコアやほかの英語の試験と並べるときの書き方、一次試験だけ合格した場合や勉強中の場合の扱いまでを、主催する日本英語検定協会の案内をもとに順に説明します。
履歴書の英検の書き方の基本
英検は、公益財団法人日本英語検定協会が実施し、文部科学省が後援している英語の検定試験です。英検という呼び名は略称で、正式な名前は「実用英語技能検定」です。日本英語検定協会の合格証明書の案内でも、試験の名前は「実用英語技能検定」と書かれています。
履歴書の資格欄は、正式名称で書くのが基本です。資格欄は、応募する人が持っている資格を正確に伝えるための欄なので、略称ではなく正式な名前を使います。英検の場合は、次のように書きます。
| 年 | 月 | 免許・資格 |
|---|---|---|
| 2024 | 6 | 実用英語技能検定2級 合格 |
書き方の要点は次の4つです。
- 名前は「英検」ではなく「実用英語技能検定」と書く
- 級を正確に書く(準1級、準2級プラスなどを省略しない)
- 末尾に「合格」と書く
- 年と月は、合格した年月を書く
主催する団体の名前(日本英語検定協会)まで書く必要はありません。資格欄の1行に収まるように、試験の名前、級、合格の3つを書けば十分です。
ここで迷いやすいのが、「取得」と「合格」のどちらを使うかです。英検は試験に合格することで級が認められるものなので、「合格」と書くのが自然です。運転免許のように免許が交付されるものは「取得」と書くのが一般的で、英検とは使い分けます。
応募先が英検の名前をよく知っている場合でも、正式名称で書くことで、書類を丁寧に作る人だという印象につながります。履歴書全体で書き方をそろえることも大切で、ほかの資格も正式名称で書きます。
級ごとの正式な書き方の見本
英検には8つの級があります。日本英語検定協会の各級の目安のページでは、1級、準1級、2級、準2級プラス、準2級、3級、4級、5級が並んでいます。級ごとの書き方の見本を示します。
| 級 | 資格欄の書き方 |
|---|---|
| 1級 | 実用英語技能検定1級 合格 |
| 準1級 | 実用英語技能検定準1級 合格 |
| 2級 | 実用英語技能検定2級 合格 |
| 準2級プラス | 実用英語技能検定準2級プラス 合格 |
| 準2級 | 実用英語技能検定準2級 合格 |
| 3級 | 実用英語技能検定3級 合格 |
| 4級 | 実用英語技能検定4級 合格 |
| 5級 | 実用英語技能検定5級 合格 |
準2級プラスは、準2級と2級の間に設けられた級です。比較的新しい級なので、応募先の担当者が知らない場合もあります。その場合でも、正しい名前で書いておけば、面接で聞かれたときに「準2級と2級の間の級です」と説明できます。
級の数字は、履歴書全体で半角か全角のどちらかにそろえます。手書きの履歴書なら漢数字の「二級」でも誤りではありませんが、日本英語検定協会の表記に合わせて算用数字の「2級」と書くほうが分かりやすくなります。
複数の級に合格している場合は、もっとも上の級だけを書くのが一般的です。たとえば3級、準2級、2級と順に合格した場合、資格欄には2級だけを書けば足ります。下の級まで並べると、資格欄の行数を使ってしまい、ほかの資格を書く場所が足りなくなるからです。
取得年月の確かめ方
資格欄に書く年月は、合格した年月です。何年も前に合格した級だと、正確な年月を覚えていないことがよくあります。確かめる方法を整理します。
まず、手元の書類を見ます。英検に合格すると、合格証書(賞状)と合格証明書が届きます。日本英語検定協会の案内では、合格者には合否通知と合格証書を送るときに、合格証明書を無料で1通発行していると説明されています。これらの書類に、合格した回や日付が書かれています。
書類が見つからない場合は、受験者マイページで確かめます。マイページでは、受験の記録や、デジタル証明書を確認できます。デジタル証明書とは、合格証明書の電子版のことで、2024年度から提供が始まり、2018年度以降に実施された試験に対応しています。
合格証明書をなくした場合は、有料で再発行を申し込めます。案内では、次のように示されています。
発行手数料(再発行時) 1通1,200円(各級とも、税・送料込み) 出典: eiken.or.jp
再発行の申し込みは、受験者マイページか、現金書留による郵送で行います。マイページから申し込めるのは2018年度以降で過去6年間に受験したものに限られ、それより前の証明書が必要な人は郵送で申し込みます。届くまでは、ウェブで申し込んで入金が確認されてから、通常1週間から10営業日ほどかかり、11月から1月は申し込みが集中して時間がかかるとされています。2026年4月1日からは、郵送で申し込むときに顔写真付きの身分証明書の提出が必須になりました。
応募先から合格証明書の提出を求められていない場合でも、年月の確認のために手元に1通あると安心です。合格証書(賞状)は、なくしても再発行できない点に注意してください。
どうしても正確な月が分からない場合は、受験した回から考えます。英検は年に3回の実施が基本で、合格の発表はそれぞれの試験のあとに行われます。合格した回が分かれば、年度と月の見当がつきますが、資格欄にはなるべく書類で確かめた年月を書いてください。
何級から履歴書に書けるか
英検は何級でも履歴書に書くことができます。資格は事実として持っているものなので、書いてはいけない級はありません。ただし、仕事で英語力を伝えたいなら、目安を知っておくと書くかどうかの判断がしやすくなります。
日本英語検定協会の各級の目安では、それぞれの級の程度が次のように示されています。
| 級 | 程度の目安 |
|---|---|
| 1級 | 大学上級程度 |
| 準1級 | 大学中級程度 |
| 2級 | 高校卒業程度 |
| 準2級プラス | 高校上級程度 |
| 準2級 | 高校中級程度 |
| 3級 | 中学卒業程度 |
| 4級 | 中学中級程度 |
| 5級 | 中学初級程度 |
同じページでは、2級のあたりに「2級から海外留学」「履歴書で評価される」という目安の言葉が添えられています。2級は、社会的な話題について、文章や話の展開をつかみながら要点や詳細を理解し、自分の考えを詳しく伝えられる水準とされています。
転職情報サイトの解説も、次のように説明しています。
履歴書に英検は何級でも記載できますが、英語力のアピールになるのは2級以上が一般的です。ただし資格はあくまでも客観的な指標ですので、保持する級が2級に満たない場合でも英語力をアピールできる経験が書ければ、選考において有利に働く可能性があります。 出典: tenshoku.mynavi.jp
準2級や3級を書くかどうかは、応募する仕事と、ほかに書ける資格の数で決めます。英語を使わない仕事に応募する場合や、資格欄にほかの資格がない場合は、準2級や3級でも、学び続ける姿勢を示す材料として書いてかまいません。英語を使う仕事に応募する場合は、級だけでなく、実際に英語を使った経験を自己PRの欄で補います。
高校生や大学生がアルバイトに応募する場合も、3級や準2級を書いておくと、外国人のお客様が多い職場では話のきっかけになることがあります。学生にとっては、取り組んできたことを示す材料の1つになります。
英検CSEスコアを書くかどうか
英検CSEスコアとは、英検の成績を級をまたいで同じ物差しで示す点数のことです。日本英語検定協会の案内では、英検の成績表では5級から1級のすべての級で、合否に加えて英検CSEスコアが表示されると説明されています。3級から1級では、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4技能それぞれのスコアと、合計のスコアが表示されます。
合格証明書にも、2016年度第1回の試験からは英検CSEスコアが表示されています。
履歴書の資格欄には、級の合格だけを書くのが一般的です。英検CSEスコアは必ず書くものではありませんが、合格した級の中で高い点数をとった場合や、不合格だったが上の級に近い点数をとった場合には、自己PRの欄で補足すると英語力が伝わりやすくなります。資格欄に書く場合は、次のように級の後ろに添えます。
| 年 | 月 | 免許・資格 |
|---|---|---|
| 2025 | 10 | 実用英語技能検定2級 合格(英検CSEスコア2300) |
点数を書くときは、成績表や証明書に書かれた数字をそのまま写します。日本英語検定協会では、英検CSEスコア証明書も1通1,200円で発行しています。応募先からスコアの証明を求められた場合は、こちらを提出します。
年の書き方と資格欄の並べ方
資格欄に英検を書くときは、年の表記と並べる順番もそろえます。
年の表記は、西暦と和暦のどちらでもかまいません。大切なのは、学歴と職歴の欄、資格欄、提出する日付まで、履歴書全体でどちらか一方にそろえることです。英検の合格年月だけ西暦で、ほかが和暦という書き方は、読みにくくなります。和暦で書く場合は「令和6年」のように元号から書きます。
資格欄の並べ方には、2つの考え方があります。1つは、合格や取得の古い順に並べる方法です。履歴書の学歴と職歴と同じ考え方で、もっとも一般的な並べ方です。もう1つは、応募する仕事に関係の深い資格を先に書く方法です。英語を使う仕事に応募するなら、英検を上の行に書くことで、目に留まりやすくなります。
どちらで並べる場合も、運転免許などの免許を先に、検定などの資格を後に書く形も広く使われています。たとえば次のような書き方です。
| 年 | 月 | 免許・資格 |
|---|---|---|
| 2019 | 3 | 普通自動車第一種運転免許 取得 |
| 2021 | 2 | 実用英語技能検定2級 合格 |
| 2023 | 11 | 日商簿記検定2級 合格 |
最後の行の次の行に、右寄せで「以上」と書いて締めます。
TOEICなどほかの英語の試験と並べるとき
英検のほかに、TOEICなど別の英語の試験も受けている場合は、両方を資格欄に書けます。それぞれ正式な名前で書きます。
TOEICにはいくつかの種類があり、もっとも受験者が多いのは、聞く力と読む力を測るTOEIC Listening & Reading Testです。実施する国際ビジネスコミュニケーション協会の案内では、リスニングが約45分間で100問、リーディングが75分間で100問、合計約2時間で200問に答える試験と説明されています。履歴書には、次のように書きます。
| 年 | 月 | 免許・資格 |
|---|---|---|
| 2024 | 6 | 実用英語技能検定2級 合格 |
| 2025 | 7 | TOEIC Listening & Reading Test 780点 取得 |
TOEICは合否のない試験なので、「合格」ではなく点数と「取得」を書きます。
英検とTOEICの両方を書くかどうかは、応募先によって考えます。企業の採用では、TOEICの点数を基準にしているところが多くあります。求人票に「TOEIC○点以上」と書かれている場合は、TOEICを必ず書きます。一方、教育や子ども向けの仕事では、英検のほうがなじみがあることもあります。両方を持っているなら、両方とも書いておけば、どちらの物差しで見る担当者にも伝わります。
なお、英検とTOEICの点数を単純に換算して書くことはしません。資格欄には、実際に合格した級と、実際にとった点数だけを書きます。
一次試験だけ合格した場合と勉強中の場合
英検の3級から1級は、一次試験に合格したあと、二次試験(面接)に合格して初めてその級の合格になります。一次試験だけ合格して二次試験に合格していない場合は、その級に合格したことにはならないので、資格欄に「合格」とは書きません。
一次試験だけ合格した場合は、資格欄には書かず、自己PRや本人希望の欄で「実用英語技能検定準1級の一次試験に合格し、二次試験に向けて準備しています」のように書く方法があります。どうしても資格欄に書きたい場合は、「実用英語技能検定準1級 一次試験合格」と事実をそのまま書き、合格と紛らわしくないようにします。
上の級を目指して勉強している場合も、勉強中であることを伝えられます。資格欄の最後に、次のように書く方法が一般的です。
| 年 | 月 | 免許・資格 |
|---|---|---|
| 2023 | 2 | 実用英語技能検定2級 合格 |
| 現在、実用英語技能検定準1級の合格に向けて勉強中 |
受験の予定が決まっている場合は、「2027年1月受験予定」のように予定の時期を添えると、具体的に伝わります。勉強中と書いた場合は、面接で勉強の進み具合を聞かれることがあるので、使っている教材や1日の勉強時間を答えられるようにしておきます。
何年も前に合格した級をどう扱うか
学生のころに合格した級を、社会人になってから履歴書に書くことは、まったく問題ありません。ただし、合格してから時間が経っていると、今の英語力が合格したときと同じとは限らないと受け取られることがあります。
転職情報サイトの解説は、古い資格について次のように書いています。
ただし、あまりにも取得時期が古い場合には、応募先によっては評価が低くなる、評価対象とならないといった可能性があるため、必要に応じてほかの資格やスコア、英語を活用した経験などと併せてアピールすると良いでしょう。 出典: tenshoku.mynavi.jp
古い級を書くときは、今の英語力を示す材料を添えます。たとえば、仕事で英語のメールをやり取りしている、英語の資料を読んでいる、海外の取引先と打ち合わせをしている、といった経験を自己PRの欄に書きます。最近になってTOEICを受けた点数があれば、あわせて書くと、今の英語力が伝わります。
また、日本英語検定協会の案内では、入試や教員採用試験などで証明書を提出する場合、提出先によっては証明書の有効期限を定めている場合があるとされています。応募先の募集要項に、一定の期間内に取得した資格や、発行から一定の期間内の証明書を求める決まりがないかを確かめてください。
自己PRの欄で英語力を伝える書き方
資格欄に書けるのは、級と合格の年月だけです。英語を使って何ができるかを伝えるには、自己PRの欄を使います。業務で英語を使った経験や留学の経験は、資格と同じくらい、場合によってはそれ以上に評価されることがあります。資格欄の1行では伝わらない実務の力を、自己PRの欄で具体的な場面とともに示すことが大切です。
自己PRの欄で英語力を伝える文の例を示します。
「実用英語技能検定2級を取得したあとも、英語のニュースを毎朝読む習慣を続けています。前職では、海外の取引先からの英語のメールの一次対応を担当し、問い合わせの内容を日本語にまとめて社内に共有していました。」
書くときのポイントは、級の名前を繰り返すだけで終わらせず、「英語で何をしてきたか」と「入社後に何ができるか」をつなげることです。英語のメール、資料の読み取り、電話の取り次ぎ、外国人のお客様の案内など、具体的な場面を書くと、採用の担当者は仕事で任せられることを思い描きやすくなります。
就職活動のエントリーシートで英検を書くとき
新卒の就職活動では、履歴書のほかに、会社ごとのエントリーシートやWebの登録画面で資格を書く場面があります。エントリーシートとは、応募する会社が用意する独自の応募書類のことで、資格欄の形式も会社ごとに違います。
エントリーシートでも、資格の名前は履歴書と同じく「実用英語技能検定」と級で書きます。入力できる文字数が少ない欄で、正式名称が収まらない場合は「英検2級」のように略してもかまいません。ただし、同じ会社に出す履歴書とエントリーシートで表記が違うと読みにくくなるので、略した場合は、もう一方の書類でも同じ表記にそろえるか、正式名称を書ける側だけ正式名称にするかを決めておきます。
在学中に合格した級は、高校生のときのものでも書けます。大学で上の級を目指しているなら、「現在、準1級の合格に向けて勉強中」と書き添えると、学び続けていることが伝わります。英語を使わない職種に応募する場合でも、英検の合格は、目標を決めて勉強を続けた経験として面接の話題になります。合格までにどのくらいの期間をかけ、どんな方法で勉強したかを、自分の言葉で話せるようにしておくとよいでしょう。
職務経歴書やWebの応募フォームでの書き方
転職の応募では、履歴書と一緒に職務経歴書を出すことが多く、Webの応募フォームで資格を入力する場面もあります。それぞれの書き方を整理します。
職務経歴書には、資格の欄を設けて、履歴書と同じ正式名称と合格年月を書きます。職務経歴書は自由な形式で作れるので、資格の行に、英語を使った業務の内容を1行添えることもできます。たとえば「実用英語技能検定準1級(2022年10月合格)。海外の取引先とのメールの対応を3年間担当」のように書きます。
Webの応募フォームでは、資格の名前を一覧から選ぶ形式と、自由に入力する形式があります。一覧から選ぶ形式では、「英検」「実用英語技能検定」のどちらかが出てくるので、それを選んで級を選びます。自由に入力する場合は、履歴書と同じく「実用英語技能検定2級」と書きます。
複数の書類を出すときは、履歴書、職務経歴書、応募フォームで資格の書き方をそろえます。書類によって年月や名前が違うと、確認の手間をかけさせてしまいます。
英検S-CBTで合格した場合の書き方
英検には、紙の試験のほかに、テストセンターのコンピューターで受ける英検S-CBTという受け方があります。英検S-CBTとは、リーディングやリスニングをパソコンの画面で解き、スピーキングはマイクに吹き込んで答える方式の英検のことです。原則として毎週土日に実施され、1日で4つの技能をまとめて受けられるため、社会人や学生が都合に合わせて受けやすい方式です。
英検S-CBTで合格した場合に、資格欄の書き方を変える必要はありません。日本英語検定協会の英検S-CBTの案内では、次のように説明されています。
英検(従来型)と実施方式の違いはありますが、問題形式や難易度、級認定、合格証明書発行、英検CSEスコア取得等はすべて同じです。 出典: eiken.or.jp
つまり、英検S-CBTで2級に合格した人も、紙の試験で2級に合格した人も、得られる級は同じです。資格欄には、どちらも「実用英語技能検定2級 合格」と書きます。「英検S-CBT2級」のように受け方の名前を入れると、別の試験のように見えてしまうので、受け方は書かないほうが伝わりやすくなります。
年月は、英検S-CBTの場合も、合格した回の結果が出た時期を目安にします。英検S-CBTは同じ検定の回の中で同じ級を何度か受けられるため、受けた日と合格の時期がずれることがあります。迷ったときは、受験者マイページの記録や合格証明書の日付をそのまま写してください。面接で受け方を聞かれたら、「コンピューターで受ける方式で合格しました」と口頭で添えれば十分です。
英検Jr.や英検IBAは資格欄に書けるか
日本英語検定協会は、英検のほかにも名前に「英検」が付くテストを実施しています。名前が似ているため、履歴書に書くときに取り違えやすいものを整理します。
英検Jr.は、小学生などの子どもを主な対象にしたテストです。協会の案内では、小学校での外国語活動を支えるテストとして紹介されており、級の合格を認定する英検とは目的が違います。英検Jr.を受けたことがあっても、「実用英語技能検定」の級として資格欄に書くことはできません。社会人の履歴書で英検Jr.を書く場面はほとんどないと考えてよいでしょう。
英検IBAは、学校や教育委員会が団体で実施するテストです。協会の案内では、結果が「英検級レベル」「CEFRレベル」「CSEスコア」という目安で示されると説明されています。ここでいう英検級レベルは、どのくらいの級に相当する力かを示す目安であって、その級に合格したという認定ではありません。学校で英検IBAを受けて「2級レベル」と出た人でも、資格欄に「実用英語技能検定2級 合格」とは書けません。
| テストの名前 | 主な対象 | 資格欄に級の合格として書けるか |
|---|---|---|
| 実用英語技能検定(英検) | 小学生から社会人まで | 書ける |
| 英検S-CBT | 英検と同じ | 書ける(英検と同じ級が得られる) |
| 英検Jr. | 子ども | 書けない |
| 英検IBA | 学校・教育委員会の団体受験 | 書けない(結果は級の目安) |
学校で受けたテストが英検だったのか、英検IBAだったのかが分からない場合は、手元に合格証書や合格証明書があるかどうかで見分けられます。級の合格証書が届いていれば英検です。証書がなく成績表だけが手元にある場合は、英検IBAなどのテストだった可能性があるので、資格欄には書かずにおくのが安全です。
合格証明書の提出を求められたときの段取り
応募先によっては、履歴書に書いた英検の級について、合格証明書の提出を求められることがあります。英語を使う仕事の採用や、教員採用試験、学校の入試などでよくある手続きです。慌てないように、段取りを整理しておきます。
まず、手元に合格のときに届いた無料の合格証明書が残っているかを確かめます。残っていれば、それを提出します。なくしている場合は、受験者マイページか郵送で再発行を申し込みます。再発行は1通1,200円で、ウェブで申し込んだ場合は入金の確認後、郵送の場合は書類の到着後に、通常1週間から10営業日ほどで届くとされています。11月から1月は申し込みが集中するため、提出の締め切りから逆算して早めに動きます。
合格証明書には、和文と英文の2種類があります。日本の会社に出すなら和文、外資系の会社や英文の応募書類に添えるなら英文、と用途に合わせて選びます。英文の履歴書に英検を書くときは、英文の合格証明書に書かれた試験の名前と級の表記に合わせると、書類と証明書の表記がそろいます。
注意したいのは、協会から応募先の会社や学校に証明書を直接送ってもらうことはできない点です。協会の案内では、送付先を提出する団体にした申し込みは受け付けないとされています。いったん自分の手元に届けてもらい、応募書類と一緒に提出します。デジタル証明書を使える提出先であれば、受験者マイページからデジタル証明書の共有の手続きをする方法もあります。どちらの形で提出すればよいかは、応募先の案内に従ってください。
提出する前に見直したい書き間違い
英検の書き方は単純に見えますが、提出された履歴書を見ると、同じような書き間違いがよく見られます。資格欄を書き終えたら、次の点を1つずつ見直してください。
| よくある書き方 | 直した書き方 | 直す理由 |
|---|---|---|
| 英検2級 | 実用英語技能検定2級 合格 | 資格欄は正式名称で書く |
| 実用英語技能検定2級 取得 | 実用英語技能検定2級 合格 | 試験に合格して級が認められるもの |
| 実用英語技能検定準二級 合格 | 実用英語技能検定準2級 合格 | 協会の表記に合わせて算用数字にする |
| 日本英語検定協会 英検2級 | 実用英語技能検定2級 合格 | 主催団体の名前は要らない |
| 実用英語技能検定準2級+ 合格 | 実用英語技能検定準2級プラス 合格 | 級の名前を省略しない |
年月の欄も見直します。合格した年月ではなく、申し込んだ年月や受けた年月を書いてしまうことがあります。また、学歴の欄が和暦なのに資格欄だけ西暦になっていないか、ほかの資格と年月の並びが前後していないかも確かめます。
手書きの履歴書で書き間違えたときは、修正テープや二重線で直さず、新しい用紙に書き直すのが基本です。パソコンで作る場合は、資格欄の級の数字が全角と半角で混ざっていないか、印刷する前に画面を拡大して確かめます。
最後に、面接で英検について聞かれたときに答えられるかも確かめておきます。いつ、どの級に合格したか、なぜ受けたのか、今も英語を使っているかの3つは、聞かれることの多い質問です。資格欄の1行と、面接での受け答えの内容がそろっていれば、書いた資格がそのまま信頼につながります。
在宅の仕事の応募で英検を伝えるときの考え方
最後に、フリーランスや在宅の仕事を長く仲介してきた運営者の立場から、在宅の仕事に応募するときの英検の伝え方を考えます。
在宅の仕事の応募では、紙の履歴書ではなく、プロフィールの文章や提案の文で資格を伝える場面が多くなります。この場合も、正式名称と級を書いたうえで、英語を使ってどんな作業ができるかを書くことが大切です。英語の資料の要約、英語のサイトの調べもの、簡単な翻訳など、作業の名前で書くと、依頼する側は任せられる仕事を思い描きやすくなります。
英語の資料を調べて記事を書く仕事では、英検の級よりも、実際に書いた記事を見せられるかどうかが判断の材料になります。書いた記事の見せ方はWebライターのポートフォリオの作り方|案件獲得率が上がるテンプレート付き【2026年版】で、作品の選び方から説明しています。英語の資料を読める強みを単価に結び付ける考え方は、Webライターが文字単価を上げる方法|1円→5円にステップアップする戦略【2026年版】が参考になります。応募の文やプロフィールを分かりやすく書く力を確かめたい人には、文書の構成と表現の力を測るビジネス文書検定もあります。
英語の技術資料を読む機会が多いIT分野でも、英語力は強みになります。ネットワークの資格の中には、英語の資料で学ぶ人が多いものもあり、その一例がCCNA(シスコ技術者認定)です。海外の情報をもとにした仕事の全体像は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事でも紹介しています。
運営者として見てきた限りでは、在宅の仕事で長く続く人ほど、資格の級を並べるより、「この人に頼めば英語の資料も任せられる」と思ってもらえる仕事ぶりで信頼を積み重ねています。英検の合格は、その信頼の入り口として役立ちます。仲介の手数料がかからない直接の取引であれば、同じ予算で依頼する側はより多くを頼め、受ける側は手数料0%で手取りが厚くなります。英語の力を持つ人ほど、その力を生かせる仕事を直接受ける働き方と相性がよいと言えます。
履歴書の英検の書き方は、正式名称の「実用英語技能検定」と級、合格の年月をそろえることが基本です。書類で年月を確かめ、自己PRの欄で英語を使ってできることを添えて、英語力が正しく伝わる書類に仕上げてください。
よくある質問
Q. 履歴書には「英検」と書いてもよいですか?
略称の「英検」でも意味は伝わりますが、履歴書の資格欄は正式名称で書くのが基本です。正式名称は「実用英語技能検定」で、「実用英語技能検定2級 合格」のように級と合格を続けて書きます。主催する日本英語検定協会の名前まで書く必要はありません。履歴書全体で、ほかの資格も正式名称にそろえると読みやすくなります。
Q. 英検に合格した年月が分からないときはどうすればよいですか?
合格証書や合格証明書に合格した回や日付が書かれているので、まず手元の書類を確かめます。見つからない場合は受験者マイページで受験の記録やデジタル証明書を確認できます。合格証明書は1通1,200円で再発行でき、マイページからは2018年度以降で過去6年間に受験したものを申し込めます。それより前は郵送で申し込みます。
Q. 英検は何級から履歴書に書けますか?
英検は何級でも履歴書に書けます。日本英語検定協会の各級の目安では、2級は高校卒業程度とされ、2級のあたりに「履歴書で評価される」という目安の言葉が添えられています。準2級や3級でも、学び続けている姿勢を示す材料として書けます。英語を使う仕事に応募するなら、自己PRの欄で実際に英語を使った経験を補いましょう。
Q. 二次試験に合格していなくても資格欄に書けますか?
3級から1級は二次試験に合格して初めてその級の合格になるため、一次試験だけの合格を「合格」と書くことはできません。伝えたい場合は、自己PRの欄で「準1級の一次試験に合格し、二次試験に向けて準備中」のように事実をそのまま書きます。資格欄に書くなら「一次試験合格」と明記し、級の合格と紛らわしくならないようにします。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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