EC・D2Cコンサルの向き不向きは、売上の数字を毎日見られるかで分かれる


この記事のポイント
- ✓EC・D2Cコンサルの向き不向きを
- ✓発想力やセンスではなく数字との距離という一点から整理しました
- ✓毎日売上を見られる人と見られない人で何が変わるのか
EC・D2Cコンサルに向いているのはどんな人か。結論から言うと、判断軸は一つです。売上の数字を毎日見られるかどうか。発想力でも、話のうまさでも、マーケティングの知識量でもありません。この記事では、なぜこの一点が適性を分けるのかを構造から説明したうえで、向いている人と向いていない人の特徴、自分で適性を確かめる方法、そして業務の型による向き不向きの違いを整理します。
適性を分けるのは、数字との距離です
まず、この仕事の中身を正確に押さえておきます。EC・D2Cの支援で行うのは、要するに「なぜこの数字がこう動いたのか」を説明し、次に何をするかを決める作業です。
売上は、訪問数と購入率と客単価の掛け算で説明できます。この三つのどれが動いたのかを見て、原因を絞り、手を打つ。派手に見える提案も、突き詰めればこの分解の上に乗っています。
そして重要なのは、この分解は毎日見ていないと精度が上がらないという点です。月に一度だけ数字を見る人は、変化の原因を季節要因と施策の効果に切り分けられません。毎日見ている人は、「先週の火曜から購入率が落ちた」という粒度で異常に気づけます。
毎日見るとは、何をすることか
長時間の分析をするという意味ではありません。5分で十分です。
管理画面を開いて、前日の売上と注文件数を見る。訪問数を見る。広告の消化額を見る。在庫切れの商品がないか確認する。異常がなければそれで終わり。異常があれば、その日のうちに原因を探す。
この5分を、休日も含めて続けられるか。これが適性の実体です。
見ない人に何が起きるか
数字を見ない期間が長いと、問題の発見が遅れます。在庫切れが3日続いていた、広告が停止していた、価格の設定ミスで赤字で売っていた。こうした事故は、毎日見ていれば当日に気づけます。月末にまとめて見る運用だと、2週間気づかないこともある。
さらに悪いのは、月末の報告が「後付けの説明」になることです。数字の動きを日々見ていないので、なぜそうなったのかを推測で書くしかない。推測で書いた説明は、発注側にも伝わります。正直なところ、ここで信頼を失う人はかなり多い。
向いている人に共通する5つの特徴
数字との距離を軸にすると、向いている人の輪郭がはっきりします。
1つ目は、変化に気づくのが好きなこと
昨日と今日の違いに反応できる人です。数字が並んでいる画面を見て、「あれ、ここだけ違う」と感じられるかどうか。この感覚は訓練で伸びますが、そもそも苦痛ではない人のほうが続きます。
2つ目は、原因を一つに決めつけないこと
売上が落ちたとき、すぐに「広告が悪い」と決めつけない。訪問数、購入率、客単価のどれが動いたのかを確認してから話す。この手順を面倒がらない人は、提案の精度が高くなります。
3つ目は、地味な作業に耐えられること
EC支援の実務は、商品ページの修正、画像の差し替え、レビューの分類といった作業の積み重ねです。華やかな戦略の話は全体の一部にすぎません。実際の業務の粒度はEC運用代行・商品登録のお仕事やECサイト制作・運用・画像制作のお仕事にまとまっていて、募集されている作業を見ると、この仕事が何でできているかが分かります。
4つ目は、悪い数字を隠さないこと
伸びなかった月に、それを正直に報告できるか。ここは性格の問題に見えますが、実務では決定的です。悪い数字を先に出す人は、対策の相談ができます。隠す人は、発覚したときに一気に信頼を失います。
5つ目は、相手の事業に興味を持てること
自分の得意な手法を当てはめるのではなく、その事業者が何を売っていて、誰が買っているのかに関心を持てるか。商品への理解が浅いまま出した提案は、だいたい外れます。
向いていない可能性がある5つの傾向
こちらもフェアに書きます。ただし、傾向であって断定ではありません。多くは工夫で補えます。
一つ目は、数字を見るのが精神的に負担な人です。数字が悪いと落ち込んで画面を開けなくなる。これは真面目な人ほど起きやすい傾向です。対処としては、見る項目を減らして機械的な確認作業にしてしまう方法があります。
二つ目は、結論を急ぎすぎる人です。1週間で効果が出ないと施策を変えてしまう。EC支援の施策は、検索順位の変化やリピートの発生に数か月かかるものが多いので、待てないと何も検証できません。
三つ目は、決めた作業を毎日続けるのが苦手な人です。気分が乗ったときにまとめてやるタイプは、支援業務では不利になります。ただ、確認の作業を自動化して通知だけ受け取る形にすれば、かなり緩和できます。
四つ目は、説明を組み立てるのが苦手な人です。この仕事は最終的に報告で評価されます。文章を書く比重が高い職種の相場は著述家,記者,編集者の年収・単価相場で確認できますが、EC支援でも文章力は実質的な単価に効いてきます。書くのが極端に苦手なら、報告の型を固定して埋めるだけの形にする工夫が要ります。
五つ目は、相手の判断を待てない人です。事業者には社内の事情があり、提案がすぐ通るとは限りません。通らないことを個人的に受け取ってしまうと消耗します。
「センスがない」は理由になりません
よくある誤解として、EC・D2C支援にはマーケティングのセンスが要るという話があります。正直なところ、これはどうかと思います。
支援会社の実績を見ると、この仕事の正体がよく分かります。
3,000件以上のサポート実績を活かして、EC運営のすべてをアウトソーシングしており、EC運営代行サービスは15年の経験があります。 出典: idiom-inc.co.jp
3,000件以上の実績、15年の経験。この数字が示しているのは、この領域の力が件数の積み上げでできているという事実です。ひらめきではなく、繰り返し見た事例の数が判断の精度を作っている。
つまり、いま知識がないことは適性の問題ではありません。件数を数え始められるかどうか、そして数え続けられるかどうかが問題です。
自分の適性を確かめる方法
向き不向きを頭で考えても答えは出ません。実際に試すほうが早い。無料でできる確認方法を三つ挙げます。
方法1:身近な店の数字を1か月追う
知人が運営しているネットショップでも、自分で作った小さな販売ページでもかまいません。毎日5分、数字を見る習慣を30日続けてみてください。
30日のうち何日続いたか。25日以上見られたなら、この仕事の中核部分は問題なく回せます。10日で止まったなら、仕組みを作らないと厳しい。
方法2:数字の動きを文章にしてみる
1週間分の数字を見て、何が起きたのかを400字で書いてみる。書けるかどうかより、書く作業が苦痛かどうかを確認してください。この作業が毎月来ます。
書いた文章を表や図にまとめる練習も兼ねられます。資料作成の基本操作はMOS PowerPoint(Microsoft Office Specialist)やMOS Word(Microsoft Office Specialist)で扱われる範囲で身につくので、あわせて確認しておくと実務に入ったときの速度が違います。
方法3:小さな案件を1件だけ受けてみる
適性を確かめる最も確実な方法は、実際に受けることです。運用の実作業から始めれば、管理画面の数字に毎日触れられます。副業として始める場合の全体像はEC/D2Cコンサルの副業|ネットショップ支援で稼ぐ方法にまとまっているので、進め方の目安になります。
1件だけ、期間を区切って受ける。3か月やってみて、数字を見るのが苦にならなければ続ける。苦痛なら、そこで判断すればいい。頭で悩む時間より、この3か月のほうが確実な答えを出します。
業務の型によって、向き不向きは変わります
「EC・D2Cコンサル」と一括りにされますが、中身は三つに分かれます。それぞれ求められる資質が違うので、片方に向いていなくても、もう片方には向いている場合があります。
運用実務が中心の型は、正確さと継続性が問われます。商品登録、在庫管理、ページ更新。決められた手順をミスなく回せる人が強い。数字を毎日見る習慣とも相性が良い型です。
制作が中心の型は、納品物の品質で評価されます。画像、ページ構成、原稿。締切までに仕上げる力が中心なので、日々の数字確認の比重は下がります。開発の要素まで担う場合の単価水準はソフトウェア作成者の年収・単価相場が参考になります。
助言と伴走が中心の型は、説明力と判断力が問われます。この型の業務内容はEC/D2C・店舗運営コンサルのお仕事で扱われている範囲で、単価は上がりますが報告と定例の比重が大きくなります。数字を毎日見る力に加えて、それを人に伝える力が必要になる型です。
型を選ぶときの考え方
自分の適性がはっきりしないうちは、運用実務の型から入るのが合理的です。理由は三つあります。数字に毎日触れられること、成果物が目に見えるので評価が明確なこと、そして向いていないと分かったときの損失が小さいことです。
いきなり助言中心の型に入ると、経験が薄いまま説明を求められる場面が来ます。ここで詰まると、適性の問題ではなく準備の問題で挫折します。
発注する側から見た「向いている人」
視点を変えて、事業者が誰に頼みたいかを見ておきます。ここが分かると、自分の何を伸ばせばいいかが見えます。
20年以上の地方の中小企業さまのご支援をしてきている弊社だからわかる実情があります。D2C、EC、DXといっても地方企業にとってはそう簡単ではないということ。理由はさまざまありますが、まず、弊社のようなコンサル・システム会社・制作企業の初期コストが高すぎてリスクがありすぎること。※弊社は低コストで開始可能です!さらに、余裕のある人員体制ではなく、かつ、目的とする事業参入の知識と経験のある人員がいないこと。採用するとしても、年収500~600万円くらいが相場であり、間接部門の若い社員を駆り出すのが関の山。。。 出典: top1-consulting.com
EC担当を採用すると年収500万円から600万円の相場になり、社内には判断できる人がいない。この状態で外部に頼むわけです。
だから事業者が求めているのは、優れた戦略家ではありません。自社の数字を代わりに見てくれて、異常があれば教えてくれて、次に何をすべきかを一緒に決めてくれる人です。この期待を知っていると、適性の判断軸が「発想力があるか」ではなく「数字を毎日見られるか」に置かれる理由が腑に落ちます。
年齢や経歴は、思ったほど関係しません
適性を心配する人の多くが、実は年齢や学歴や職歴を気にしています。ですが、この領域で評価を得ている人の経歴を見ると、共通しているのは経験の積み上げであって、出発点ではありません。
元船井総合研究所のWEBグループのトップとして、立ち上げ&拡大を行い、個人でもトップコンサルタントとして社内No.1の実績を持つ(2015年1月末退職)。業界No.1、海外チャネルで勝てるEC・通販ビジネスに成長させたクライアント企業数は、70社以上あり、累計1,000件以上の通販・EC案件を経験している。現在は越境ECを含めた海外WEBマーケティングに集中し、日系&クライアントの実績を拡大させている 出典: top1-consulting.com
70社以上、累計1,000件以上。この数字に近道はありません。逆に言えば、件数を積む場所さえ確保できれば、出発点は問われないということです。
小売の経験、接客の経験、在庫管理の経験。どれもこの仕事に接続します。関係ないように見える経歴のほうが、事業者の現場感覚に近い場合すらあります。
収入面から見た適性の考え方
適性の話をするとき、収入の見通しも一緒に考えておくべきです。
作業単価が低い状態が長く続くと、向いている人でも続きません。多くのクラウドソーシングでは報酬から16.5%から20%程度の手数料が引かれます。年間100万円の報酬なら16.5万円から20万円が消える計算です。
手数料0%で事業者と直接やり取りする形なら、同じ作業量でも手元に残る額が変わります。適性があっても手取りが薄ければ続けられないので、この構造は最初に押さえておく価値があります。
自営業として働く場合の将来の備えについても、早めに輪郭を知っておくと判断がしやすくなります。制度の全体像はiDeCo(イデコ)の始め方と節税メリットを徹底解説!効率的な資産形成術に、手続きの流れはiDeCo やり方 ガイド:フリーランスのための賢い老後資金準備術にまとまっています。会社員と自営業で使える枠が違うという点は、働き方を選ぶときの材料になります。
数字を毎日見る習慣を、無理なく作る方法
適性の話で終わらせず、習慣そのものを作りにいく方法も書いておきます。向いていないと思っていた人が、仕組みを変えただけで続くようになる例はよくあります。
見る項目を5つに固定する
毎日の確認で見るのは5項目だけにします。前日の売上、注文件数、訪問数、広告の消化額、在庫切れの有無。これ以上増やすと時間がかかり、続きません。
大切なのは、この段階では分析しないことです。数字を見て、異常があるかないかだけを判定する。異常がなければ1分で終わります。判断や考察は、週に一度まとめて行えばいい。毎日の作業に思考を混ぜると、確実に続かなくなります。
見る時間を固定する
朝の身支度のあと、通勤前、昼休みの最初。時間を決めて、既存の習慣にくっつけると定着しやすくなります。「空いた時間に見る」と決めた人は、まず続きません。
異常の基準を先に決めておく
「訪問数が前週同曜日比で30%以上落ちたら調べる」のように、数値の基準を決めておきます。基準がないと、毎回その場で悩むことになり、判断の負担が積み上がります。基準があれば、機械的に判定できます。
記録は一行でよい
確認したことを、日付と一行のメモで残します。「異常なし」「広告が午後に停止、再開済み」。この記録が、月末に報告を書くときの材料になります。記録がないと、月末に管理画面をさかのぼる作業が発生します。この積み重ねが、報告作成の時間を大きく左右します。
続く人と、途中で止まる人の分岐点
同じように始めても、3か月後に続いている人と止まっている人がいます。分岐点は二つあります。
一つ目は、数字が悪い日にも見られるかどうかです。伸びている時期は誰でも見ます。落ちている時期に画面を開けるかどうかが分かれ目になります。ここを乗り切る方法は、確認を判断から切り離すことです。数字を見る行為を、評価ではなく点検だと捉え直す。飛行機の点検と同じで、異常があるかないかを確かめるだけの作業にしてしまう。
二つ目は、見た結果を誰かに伝える相手がいるかどうかです。ひとりで見ているだけだと、続ける理由が弱くなります。週に一度でいいので、気づいたことを事業者に短く送る。送る前提があると、見る行為に意味が生まれます。
向いていないと感じたときの選択肢
3か月試して、それでも数字を見るのが苦痛なら、無理に続ける必要はありません。制作中心の型に移る、運用の実作業だけを担う形にする、あるいは別の職種を検討する。どれも後退ではなく、合わない場所から離れる正当な判断です。
ただし、判断する前に一度だけ確認してほしいことがあります。苦痛の原因が数字そのものではなく、成果を求められる圧力にある場合があるからです。その場合は、契約の条件を見直すことで解決することもあります。数字を見るのが嫌なのか、評価されるのが嫌なのか。ここを切り分けてから決めてください。
未経験から適性を育てるための具体的な順序
向き不向きは、生まれつき決まっているものではありません。数字を見る力は、順番を守れば伸ばせます。ここでは、その順序を書きます。
第1段階:数字の名前を覚える
最初にやるのは、分析ではなく用語の把握です。訪問数、セッション、転換率、客単価、直帰率、広告費用対効果。管理画面に並んでいる項目が何を意味しているのかを、まず一通り確認します。
ここを飛ばして分析に進もうとすると、数字を見ても意味が像を結びません。用語を押さえるだけなら、数日で終わります。急がば回れの典型です。
第2段階:数字の平常値を知る
次に、その店の平常値を把握します。平日の訪問数はどのくらいか、週末はどう変わるか、月初と月末で注文件数がどう動くか。
異常を見つけるには、正常を知っている必要があります。平常値を知らないまま数字を見ても、それが良いのか悪いのか判断できません。最低でも1か月、できれば3か月分の推移を眺めて、この店の普通の形を頭に入れます。
第3段階:変化の理由を一つ挙げてみる
平常値が分かったら、変化を見つけたときに理由の仮説を立てます。最初は当たらなくて構いません。大切なのは、理由を考える癖をつけることです。
「金曜の訪問数が伸びたのは、SNSの投稿が拡散したからではないか」。この仮説を、アクセスの流入元を見て確かめる。当たっていれば自信になりますし、外れていれば別の要因を知ることになります。どちらでも学びが残ります。
第4段階:仮説を打ち手に変える
理由が分かるようになったら、次は打ち手です。訪問数が足りないなら集客、購入率が低いならページや価格、客単価が低いなら品揃えや同梱の提案。
この段階まで来ると、提案の中身が推測ではなく観察に基づくものになります。発注側が支援者に期待しているのは、まさにこの部分です。
段階を飛ばすと苦しくなる
未経験から入った人が挫折するのは、多くの場合この順序を飛ばしたときです。用語も平常値も分からないうちに提案を求められ、答えられずに自信を失う。
最初から助言中心の案件を受けると、この事態が起きやすくなります。運用の実作業から入ることを勧めるのは、第1段階から第2段階を、仕事として給与を受け取りながら進められるからです。
適性を補う道具と体制
数字を見るのが苦手な人でも、道具と体制で補える部分があります。
まず、確認の自動化です。売上や在庫の異常を自動で通知する仕組みを使えば、毎日画面を開かなくても異常に気づけます。設定に時間はかかりますが、一度作れば負担が大きく下がります。
次に、記録の外部化です。気づいたことをその場でメモに残す習慣を持つと、記憶に頼らずに済みます。記憶に頼る運用は、支援先が増えたときに必ず破綻します。
そして、役割の分担です。数字を見るのが得意な人と、文章を書くのが得意な人が組む形もあります。ひとりで全部を背負う必要はありません。実際、支援会社が組織で受けているのは、この分担を組織の中でやっているからです。
個人で働く場合でも、繁忙期だけ作業を他の人に依頼する形は取れます。そのときは、守秘の取り決めと権限の管理を忘れないでください。事業者の情報を第三者に渡すことになるため、再委託を認める条項が契約にあるかを事前に確認する必要があります。
独自データから見える適性の実態
在宅ワークと業務委託の募集を長く見てきた立場から、適性に関する観察を書きます。
まず、募集の文面と実際の業務にはずれがあります。タイトルが「EC・D2Cコンサル」でも、業務内容を読むと商品登録とレポート作成が中心というケースは珍しくありません。応募する側が「自分は戦略を考えるのが好きだから向いていない」と判断してしまうことがありますが、実態は運用が主体です。タイトルではなく業務内容の記述で判断してください。
20年この市場を見てきた立場から言えば、長く続いている人に共通しているのは、単発の作業をこなす速さではなく「この人に任せると楽だ」という関係を作る力でした。数字の異常を先に教えてくれる。聞かなくても状況が分かる報告が届く。確認事項がまとまって来る。こうした振る舞いが、次の依頼を呼びます。
そして興味深いのは、この振る舞いの土台がやはり「毎日数字を見ているかどうか」だという点です。毎日見ている人は、相手が気づく前に異常を伝えられる。見ていない人は、聞かれてから調べることになる。この差が、能力の差として受け取られます。
運営者として見てきた限りでは、中間マージンの有無もこの継続性に効いています。仲介が入らない直接取引では、同じ予算で依頼者はより多くを頼めて、受け手の手取りは厚くなる。手取りが厚いというのは金額の大小の話ではなく、日々の5分を続ける気力を保てるかどうかの話です。薄い手取りで拘束だけが増えると、適性のある人でも手が止まります。
最後にもう一度書きます。向き不向きの判定は、頭の中で完結しません。30日間、毎日5分だけ数字を見る。それが続いたなら、この仕事はあなたに向いています。続かなかったなら、続く仕組みを作るか、別の型を選べばいい。判断材料は、そこにしかありません。
よくある質問
Q. EC・D2Cコンサルに向いているかどうかは、どう確かめられますか?
身近なネットショップの数字を毎日5分だけ見る習慣を30日続けてみてください。25日以上続いたなら中核部分は回せます。あわせて1週間分の数字の動きを400字で説明する練習をすると、月次報告の作業が苦痛かどうかも確認できます。頭で考えるより、この2つを試すほうが確実です。
Q. マーケティングの知識がなくても始められますか?
知識量より、事例を積み上げられるかどうかが問われる領域です。支援会社の実績を見ても、3,000件以上のサポートや15年の経験といった積み上げが評価の土台になっています。小売や接客や在庫管理の経験は現場感覚として活きるため、出発点が違っても不利にはなりません。
Q. 数字を毎日見るのが苦手な場合はどうすればよいですか?
見る項目を減らして機械的な確認作業にしてしまう方法があります。前日の売上、注文件数、訪問数、広告消化額、在庫切れの有無。この5つだけを決めて、判断や分析は後回しにする。異常を通知で受け取る設定にできる場合は、それも負担を下げます。
Q. 助言中心の仕事と運用中心の仕事、どちらから始めるべきですか?
適性がはっきりしないうちは運用中心の型が合理的です。数字に毎日触れられること、成果物が目に見えるので評価が明確なこと、向いていないと分かったときの損失が小さいことが理由です。助言中心の型は単価が上がる一方で、報告と定例の比重が大きくなります。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
朝比奈 蒼@SOHO編集部
ITメディア編集者
IT系メディアで編集・ライティングを担当。クラウドソーシング業界の動向やサービス比較など、客観的な視点での記事を執筆しています。
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