ユートラストは紹介型だからこそ副業との相性が分かれる

中西 直美
中西 直美
ユートラストは紹介型だからこそ副業との相性が分かれる

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この記事のポイント

  • ユートラスト(YOUTRUST)で副業を探すのは自分に向いているのか
  • 仕事専用SNSという紹介型サービスの仕組み
  • 向いている人と向いていない人

「ユートラストって、副業に使えるんでしょうか」。このご相談、ここ1年ほどで本当に増えました。名前は聞くけれど実態がよくわからない、登録したけれど何をすればいいかわからない、そもそも自分が使っていいサービスなのかわからない。そういう戸惑いの声です。

先に結論をお伝えします。ユートラスト(YOUTRUST)は「合う人にはとても合うけれど、合わない人には何も起きない」タイプのサービスです。求人サイトのように応募ボタンを押せば話が進むわけではなく、人とのつながりを土台にして声がかかる設計だからです。だからこそ、向き不向きをはっきり知っておくことが、時間を無駄にしない一番の近道になります。

この記事では、ユートラストがどういう仕組みで動いているのか、どんな人に向いていてどんな人には別の経路のほうが早いのか、そして副業を探すときに使える経路全体の中でどこに位置づけられるのかを、できるだけ中立に整理します。焦らなくて大丈夫です。順番に見ていきましょう。

そもそも副業を探す人が増えている背景

まず、あなたが今「副業を探そう」と考えていること自体が、まったく特別なことではないという話からさせてください。カウンセリングの現場でも、副業を検討している方の相談は年々増えています。しかもその動機が、以前とはずいぶん変わってきました。

「お金のため」から「不安のため」へ

10年ほど前まで、副業の相談といえば動機はほぼお金でした。住宅ローン、教育費、車の買い替え。目的がはっきりしていて、必要な金額も見えていました。

ところが最近のご相談は少し違います。「いくら欲しい」ではなく「このまま1社だけに依存しているのが怖い」という言い方をされる方が多いんです。実際、40代の方から「会社が急に事業を畳んだ同期を3人見た」「役職定年が視野に入ってきた」といった話をよく聞きます。つまり、副業が収入の追加ではなく、リスク分散の手段として語られるようになりました。

心理学の世界には「統制感」という言葉があります。難しく聞こえますが、要は「自分の人生を自分でハンドリングできている感覚」のことです。これが失われると、人は強い不安を感じます。副業を始めた方が「金額は大きくないけど気持ちが楽になった」とおっしゃるのは、この統制感が戻るからなんですね。

だから、副業探しで焦る必要はありません。金額の大小より「自分で選べる状態を作れたか」のほうが、あなたのメンタルにとっては大きな意味を持ちます。

会社側の受け止め方も変わってきた

もうひとつ大きいのが、企業側の姿勢の変化です。厚生労働省はモデル就業規則を改定し、副業・兼業を原則認める方向へ舵を切りました。届出制にしている企業も増えています。制度の詳細や最新の考え方は厚生労働省のサイトで確認できます。

とはいえ、実際には会社ごとに温度差が相当あります。「許可制」と書いてあるのに、申請すると渋い顔をされる。「認めている」と言いながら、競合避止の条項が広すぎて実質的にほとんど何もできない。こういうケースは珍しくありません。

ここは大事なところなので、先にお伝えしておきます。ユートラストであれ他のサービスであれ、副業を始める前に必ず自社の就業規則を確認してください。「バレなければいい」という発想でスタートすると、後から精神的に非常につらくなります。実際、副業そのものではなく「隠していること」がストレス源になって相談に来られる方がいます。堂々とできる状態を作るのが、長続きの条件です。

副業の入り口が「求人応募」だけではなくなった

かつて副業を探すといえば、求人サイトで案件を見つけて応募する、というのがほぼ唯一の方法でした。今はそこに、いくつかの経路が加わっています。

ひとつは、クラウドソーシングや在宅ワーク求人サイトのような公募型のマッチング。案件が並んでいて、条件を見て応募します。数が多く、始めやすいのが特長です。

もうひとつが、SNSや知人経由で声がかかる紹介型。ユートラストはこちらの系統に入ります。案件が並んでいる場所というより「あなたを知っている人が、あなたを思い出しやすくする場所」に近い設計です。

そして、既存の取引先から追加で仕事をもらう継続型。これは副業経験者が最も多く挙げる経路でもあります。

この3つは競合ではなく、併用するものです。どれかひとつに絞る必要はありません。この記事の後半で、あなたの状況に合わせた組み合わせ方を整理します。

ユートラスト(YOUTRUST)とは何をするサービスなのか

ここからが本題です。ユートラストがどういう仕組みで動いているのか、できるだけ具体的に見ていきます。

「仕事専用SNS」という位置づけ

ユートラストは自らを「仕事専用SNS」と説明しています。ここが理解の出発点です。求人サイトではなく、SNSなのです。

SNSですから、まず自分のプロフィールを作ります。経歴、スキル、興味のある領域、そして「副業に興味あり」「転職に興味あり」といった転職・副業への意欲のステータスを設定できます。そのうえで、実際に一緒に働いたことのある人や知人とつながっていきます。

そして、つながった人やそのつながりの先にいる人から、募集情報が見えたり、逆に企業側から声がかかったりする。これが基本の流れです。

公式サイトでは、副業向けの機能について次のように説明されています。

YOUTRUST(ユートラスト)では、エンジニア・マーケター・プロダクトマネージャーなど221職種から自分に合った副業を探せます。リモート・週1日〜の案件も多く、本業を続けながら無理なく始められるのが特徴です。副業に興味はあるけれど何から始めればいいかわからない方も、カジュアル面談でスキルや条件をすり合わせた上で開始できるので安心です。 出典: youtrust.jp

ここで注目していただきたいのは「カジュアル面談」という言葉です。いきなり応募して選考、ではなく、まず話してみるところから始まる設計になっています。これが、このサービスの性格をよく表しています。

「つながり」が土台になる仕組み

一般的な求人サイトでは、あなたと企業の間に接点はありません。応募という行為で初めて接点が生まれます。だから履歴書や職務経歴書で自分を説明する必要があり、書類選考というフィルターが挟まります。

紹介型のサービスでは、この前提が変わります。誰かがあなたを知っている、あるいは知っている人の知っている人である、という状態がスタート地点になります。

これが何をもたらすか。ひとつは、信用のショートカットです。書類だけで判断されるのではなく「この人と一緒に働いたことがある人が近くにいる」という情報が、判断材料として効きます。もうひとつは、案件の性質の違いです。公募に出さない、出したくない案件が動きやすくなります。

ただし、これは裏を返すと制約でもあります。つながりが少ない状態では、そもそも情報が回ってきません。ここが向き不向きを分ける最大のポイントです。

想定されている利用者層

公式の説明では、こういう方に向いているとされています。

スキルはあるけど副業経験がない方、今の仕事にモヤモヤを感じている方に特におすすめです。「まずは話を聞いてみたい」という気持ちからスタートできます。 出典: youtrust.jp

「スキルはあるけど副業経験がない」という表現が、対象を明確にしています。つまり、実務経験がすでにあることが前提です。

職種としては、エンジニア、デザイナー、マーケター、プロダクトマネージャー、人事、営業といった、いわゆるIT・スタートアップ界隈の職種が中心です。これは、このサービスが育ってきた土壌がその領域だからです。

実際に紹介型で仕事の形が変わっていった例として、人事領域の方の経歴がnoteに公開されています。

広島大学経済学部を卒業後、中央電力株式会社に入社。電力自由化が騒がれている中で、ごりっごりのレガシースタイルな営業を経験。おじさんと仲良くするスキルと根性が身につく。根性だけではない営業をやってみたい&東京に行きたいと思い、総合人材企業の株式会社キャリアデザインセンターに入社。人材紹介を4年ほど経験。当時からスタートアップが好きだったが、人材紹介とスタートアップの相性の悪さに悩み、別角度から支援ができる株式会社ポテンシャライトに入社。複数のスタートアップ企業のRPO(採用代行)に関わる。縁あって、2022年6月からフリーランス人事となり、人材紹介の立ち上げや人事・RPOなどをやっています 出典: note.com

この方のように、業界内で顔が見えている状態の方は、紹介型のサービスと相性がよくなります。逆に言えば、まだ業界内でのつながりがゼロに近い方が同じ動き方をしても、同じようには進みません。ここは正直にお伝えしておきたい部分です。

費用と登録のハードル

利用者側の登録・利用は無料で始められる形が一般的です。ただし、サービスの料金体系や機能は変更されることがあります。実際に使う前には必ず公式サイトで最新の条件を確認してください。この記事に書いてある内容も、あくまで執筆時点の一般的な理解として読んでいただければと思います。

登録自体のハードルは高くありません。プロフィールを作り、つながりを増やしていく。難しいのは登録ではなく、その後の「動かし方」のほうです。

副業探しの経路を4つに整理する

ユートラストが自分に合うかどうかを判断するには、他の経路と並べて見るのが一番わかりやすいと思います。副業を探すときの経路を4つに分けて整理します。

経路1:公募型のマッチングサイト

在宅ワーク求人サイトやクラウドソーシングがここに当たります。案件が一覧で並んでいて、条件を見て応募する形です。

長所は、とにかく数が見えることです。どんな仕事があって、いくらくらいで動いているのかが可視化されます。副業を始めたばかりの方にとって、この「相場観がつく」効果は想像以上に大きいです。自分のスキルが市場でどう評価されるのかを知らないまま交渉すると、極端に安く受けてしまったり、逆に高すぎて話が流れたりします。

短所は、競争があることです。人気案件には応募が集まります。ただし、これは職種によってかなり違います。汎用性の高い作業ほど競争が激しく、専門性が高い領域ほど応募者が少ないという傾向があります。

職種ごとにどんな仕事があるのかを俯瞰したい方には、キャリア・副業・人生相談のお仕事のような職種別ガイドが役に立ちます。仕事内容と必要なスキル、案件の探し方が職種単位でまとまっているので、自分の経験がどの枠に当てはまるのかを確認する用途に向いています。

経路2:紹介型のSNSサービス

ユートラストがここです。前述の通り、つながりを土台にして声がかかる設計です。

長所は、選考プロセスが軽いこと、そして公募に出ない案件に触れられる可能性があることです。カジュアル面談から入れるので、いきなり「応募します」と腹をくくらなくてよい心理的な軽さもあります。

短所は、能動的に案件を「探す」動きが取りにくいことです。声がかかるのを待つ時間が発生します。そして、つながりの数と質に結果が強く依存します。

経路3:既存の取引先・人脈からの直接依頼

実は、副業経験者に「最初の案件はどこから来ましたか」と聞くと、この経路が非常に多いです。前職の同僚、取引先、勉強会で知り合った人。

長所は、信用が最初からあることです。単価交渉もしやすく、条件も柔軟になりやすい。短所は、そもそも該当する人脈がなければ使えないことと、断りにくい関係性ができてしまうリスクがあることです。

ここでひとつ、現場でよく聞く注意点をお伝えします。知人からの依頼は条件を曖昧にしたまま始まりがちです。「まあ、いくらでもいいよ」「そのうち決めよう」。これが後々のストレスになります。相手が知人であればあるほど、最初に書面で条件を決めてください。金額、納期、修正回数、支払期日。この4つだけでも紙にしておくと、関係が壊れずに済みます。

経路4:自分から発信して見つけてもらう

ブログ、SNS、ポートフォリオサイトでの発信です。時間はかかりますが、積み上がると継続的に問い合わせが来る資産になります。

長所は、来る依頼の質が高くなりやすいこと。あなたの考え方や作風を見たうえで声をかけてくるので、ミスマッチが起きにくいです。短所は、成果が出るまでの時間が読めないことです。

4つの経路の比較

経路 案件を探せるか 始めるまでの速さ 信用の作られ方 向いている段階
公募型マッチング 探せる 速い 実績と提案文 副業を始めたばかり
紹介型SNS 探しにくい 中程度 人のつながり 業界内に知人がいる
既存人脈 探せない 非常に速い 過去の共働経験 経験が長い人
自己発信 探せない 遅い 発信内容の蓄積 中長期の投資

この表を見ていただくとわかる通り、それぞれ性格がまったく違います。だから「どれが一番いいか」という問いにはあまり意味がありません。あなたが今どの段階にいるかで、有効な経路が変わります。

ユートラストが向いている人・向いていない人

ここが、この記事で一番お伝えしたい部分です。

向いている人の4つの条件

1つ目は、すでに実務経験が数年以上あることです。紹介型のサービスは「この人は何ができるか」が周囲にある程度伝わっている状態を前提としています。経験が浅いと、つながりを作っても声がかかる材料が足りません。

2つ目は、IT・Web・スタートアップ領域に近い職種であることです。エンジニア、デザイナー、マーケター、プロダクトマネージャー、人事、事業開発。このあたりの職種は、サービス内の求人と噛み合いやすいです。

3つ目は、業界内に一緒に働いた人がいることです。前職の同僚、取引先、勉強会の仲間。この人たちとつながることでネットワークが動き出します。ゼロからつながりを作るのは、このサービスの設計上かなり時間がかかります。

4つ目は、すぐに副業を始めたいわけではないことです。カジュアル面談から入る設計なので、話を聞きながら数ヶ月かけて機会を探る、という使い方に向いています。今月中に収入を作りたい、という方には別の経路のほうが現実的です。

向いていない人の4つのパターン

逆に、次のような方にはおすすめしにくいです。

まず、業界内のつながりがほぼゼロの方。これは能力の問題ではなく、単純に仕組みが噛み合いません。まず公募型で実績を作り、その過程で知り合った人とつながるほうが順序として自然です。

次に、IT系以外の職種の方。たとえば経理事務、翻訳、ライティング、イラスト、音楽制作、占い、講師といった領域は、公募型のマッチングサイトのほうが案件の絶対数が多く、探しやすいです。作曲・編曲・効果音・ジングルのお仕事のように、専門領域ごとに案件の探し方をまとめたガイドを見ると、自分の職種でどこに案件が集まっているかの見当がつきます。

3つ目は、期限を切って収入を作りたい方。声がかかるのを待つ設計は、期限のあるニーズと相性が悪いです。

4つ目は、本業の会社に副業を知られたくない方。仕事専用SNSという性質上、プロフィールは公開されます。公開範囲の設定は機能として用意されていることが多いですが、完全に隠しながら使うことを前提にすると、そもそもサービスの利点が消えてしまいます。就業規則を確認して、堂々と使える状態を先に作るほうが健全です。

判断のための簡単なチェック

迷っている方のために、簡単な目安を置いておきます。

・一緒に働いたことのある人を10人以上、名前を挙げられる ・その人たちのうち何人かは、今もSNSでつながっている ・自分の職種はIT・Web領域に近い ・3ヶ月から半年かけて機会を探す時間の余裕がある

このうち3つ以上当てはまるなら、試してみる価値があります。1つ以下なら、まず別の経路で足場を作ってからのほうが結果が出やすいと思います。

副業を始める前に必ず確認しておきたいこと

サービス選びの前に、どうしても押さえておいてほしい実務的なポイントがあります。カウンセリングの現場で、ここを飛ばしたせいで苦しくなった方を何人も見てきました。

就業規則と競業避止の確認

繰り返しになりますが、これが最優先です。就業規則で副業がどう扱われているか、届出が必要か、どこまでが禁止されているか。

特に見落とされがちなのが競業避止の条項です。「同業他社での業務は禁止」と書かれている場合、あなたのスキルが一番活きる領域がそのまま禁止領域になることがあります。この場合、少し離れた領域で始めるか、会社と相談するかの判断が必要になります。

確定申告のライン

副業の所得が年間20万円を超えると、給与所得者でも確定申告が必要になります。ここでいう所得は売上ではなく、売上から経費を引いた金額です。

また、住民税は20万円以下でも申告が必要になるケースがあります。このあたりの取り扱いは国税庁のサイトで確認するのが確実です。会計処理を楽にしたい方はfreeeマネーフォワードのようなクラウド会計を早めに入れておくと、後から領収書の山と格闘せずに済みます。

一点、心の話をさせてください。確定申告を「面倒だから」と後回しにする方は多いのですが、実際に苦しいのは作業そのものではなく「やらなきゃいけないのにやっていない」という状態が頭の隅に居座り続けることです。これを心理学では未完了の課題と呼びます。作業自体は数時間で終わることが多いので、早めに片付けたほうが精神的にずっと楽です。

契約書と条件のすり合わせ

紹介型でも公募型でも、条件は必ず文書に残してください。業務範囲、報酬額、支払期日、修正の回数、著作権の扱い、そして解約条件。

フリーランス・事業者間取引適正化等法の施行により、発注者側には取引条件の明示義務が課されています。制度の内容は公正取引委員会のサイトで確認できます。この法律があることを知っているだけでも、条件が曖昧なまま流されにくくなります。

稼働時間の見積もりを甘くしない

これは本当によくある失敗です。「週5時間くらいなら大丈夫」と思って引き受けたら、実際には打ち合わせ、確認、修正で倍かかった。

私自身、独立して間もない頃に同じ失敗をしました。オンライン相談を週3件受ければ十分回ると計算していたのですが、実際には記録の整理、次回の準備、日程調整のやり取りで、相談時間そのものの倍近い時間がかかっていました。3ヶ月ほどで自分の首が絞まり、一度件数を減らして立て直しました。

見積もりのコツは、作業時間に1.5倍から2倍を掛けることです。これで大体、現実に近づきます。

本業のパフォーマンスを守る線引き

副業を始めた方が最初に崩すのが睡眠です。夜、本業を終えてから副業を始めて、寝るのが遅くなる。これが2週間続くと、本業の集中力が落ちます。

対策はシンプルで、稼働する曜日と時間帯を先に決めてしまうことです。「平日は一切やらない、土曜の午前だけ」のように、枠を固定する。空いた時間にやろうとすると、必ず睡眠時間から削られます。

副業の入り口として現実的な選択肢の広げ方

ユートラストが合わない方、あるいは併用したい方のために、他の入り口についても整理しておきます。

資格を軸に案件を探す

すでに持っている資格が、そのまま副業の入り口になることがあります。たとえば行政書士は、書類作成の代行や相談業務など、独立系の仕事につながりやすい国家資格です。資格の難易度や実務での使われ方がまとまっているので、取得を検討している段階の方にも参考になります。

デザイン・制作系であればAdobe認定プロフェッショナル Adobe Expressのような、比較的取り組みやすい認定資格もあります。実務経験の証明が難しい方にとって、資格は「話を聞いてもらう入り口」として機能します。

どの資格が副業に効きやすいかを俯瞰したい方は、副業に役立つ資格ランキング20選|取得難易度と収入アップ効果にまとめがあります。取得難易度と収入への効果を並べて比較しているので、時間対効果で選びたい方に向いています。

語学スキルを活かす

英語ができる方は、翻訳や教育系の案件が視野に入ります。ただし、資格による評価の違いを知らないまま動くと遠回りになることがあります。TOEIC vs 英検|副業に活かすならどっち?翻訳・教育案件での評価の違いで、案件側がどちらをどう見ているかを整理しています。

対人スキルを活かす

人の話を聞くことが得意な方には、相談系の仕事という選択肢があります。チャット・電話占いの副業入門|プラットフォーム比較と相場では、この領域のプラットフォームの違いと報酬の考え方をまとめています。占いに限らず、傾聴を軸にした仕事の構造を知る資料としても読めます。

技術・専門領域で単価を上げる

エンジニアやマーケターの方は、自分の市場価値を数字で把握しておくと交渉が楽になります。ソフトウェア作成者の年収・単価相場著述家,記者,編集者の年収・単価相場のような職種別の相場データは、時給換算の目安を作るときに使えます。

AI関連やセキュリティ領域は、ここ数年で需要が明確に伸びている分野です。AI・マーケティング・セキュリティのお仕事に、どういう案件が動いているかがまとまっています。専門性が高い分、応募者が少なく単価も維持されやすい傾向があります。

在宅ワーク市場を長く見てきた立場からの観察

ここで少し、この市場を20年見てきた運営者としての視点を書かせてください。

紹介型のサービスが増えたことで、「人とのつながりが仕事につながる」という話がよく語られるようになりました。これは事実ですが、運営者として見てきた限りでは、その中身はもう少し具体的です。長く続いている人は、つながりの数を増やすことにはあまり時間を使っていません。使っているのは「この人に任せると楽だ」と思われる状態を作ることのほうです。

具体的には、返信が早い、確認事項を先にまとめて聞く、納品物に想定される質問への回答を添える。派手さはありませんが、これができる人には次の依頼が自動的に集まります。逆に、スキルは高いのに毎回やり取りが重い人は、単発で終わりがちです。紹介が発生するかどうかも、結局はここで決まっています。声をかける側は「この人を紹介して、自分の信用が下がらないか」を無意識に判断しているからです。

もうひとつ、額面と手取りの話をしておきたいと思います。副業の経路を選ぶとき、多くの方は提示された金額だけを見ます。しかし実際に手元に残る金額は、その間に何が挟まっているかで変わります。中間のマージンが乗らない直接取引の形では、依頼する側は同じ予算でより多くの仕事を頼めますし、受ける側は同じ仕事でも手取りが厚くなります。手数料0%という条件が意味を持つのは、金額の数字そのものよりも、この「同じ働きで手元に残るものの厚みが変わる」という質の部分です。

長く見ていると、この差が数年単位で効いてくるのがわかります。同じ時間を使っているのに、手元に残るものが違う。そしてその差は、続けるかどうかの判断に静かに影響します。手取りが薄い状態で頑張り続けた方が、ある日「割に合わない」と気づいて全部やめてしまう。この光景を何度も見てきました。だから経路選びは、始める前に一度立ち止まって考える価値があります。

職種データから読み取れる副業の実像

蓄積された職種別のデータを眺めていると、いくつか興味深い傾向が見えてきます。

「副業向き」の職種には共通点がある

副業として成立しやすい職種を並べてみると、共通点があります。

ひとつは、成果物が明確に切り出せることです。記事1本、デザイン1点、動画1本のように、単位で区切れる仕事は副業に向いています。逆に、常時対応が必要な仕事や、チームの中に常駐していないと進まない仕事は、本業と並行するのが難しくなります。

もうひとつは、時間帯の自由度です。相手の営業時間内にしか動けない仕事は、会社員の副業としては選択肢が狭まります。夜間や週末に作業できる仕事のほうが、現実的に続きます。

キャリア・副業・人生相談のお仕事のような相談系の仕事は、この2つの条件を両方満たしやすい領域です。1件ごとに区切れて、時間帯も調整しやすい。ただし、相談を受ける仕事は感情的な負荷がかかるので、件数の管理が重要になります。

単価差は「代替されにくさ」で決まる

職種別の単価データを見ると、同じ「制作」でも単価に大きな幅があります。この差がどこから来ているかというと、ほとんどが代替されにくさです。

誰でもできる作業は、単価が下がります。特定の業界知識や、複数のスキルの掛け合わせが必要な仕事は、単価が維持されます。ソフトウェア作成者の年収・単価相場のデータを見ると、同じエンジニアでも領域によって相場が違うことがわかります。

副業で単価を上げたい方に、現実的なアドバイスをひとつ。新しいスキルをゼロから学ぶより、今持っているスキルに「業界知識」を掛け合わせるほうが早いです。医療業界を知っているライター、製造業を知っているデザイナー。この組み合わせは、代替が難しくなります。

継続案件が生活を安定させる

データを見ていて印象的なのは、単発案件の数が多い人より、継続案件を数本持っている人のほうが、副業を長く続けているという点です。

理由は単純で、毎月新しい案件を探し続けるのは、思っている以上に消耗するからです。営業活動そのものに時間がかかり、しかもそれは無償の時間です。継続案件が2本か3本あると、この探す時間がほぼゼロになります。

だから副業を始めるときの目標設定は、「月にいくら」よりも「継続してくれる取引先を何社作るか」のほうが機能します。最初の1社を作るまでが一番大変ですが、そこを越えると景色が変わります。

焦らないことが、結果的に一番早い

最後に、心の話を少しだけ。

副業を始めようとする方の多くが、最初の1ヶ月で焦ります。応募しても返事が来ない、登録したのに何も起きない、周りは順調そうに見える。

これは、ごく普通のことです。副業が軌道に乗るまでの期間は、多くの方で数ヶ月かかります。半年かかる方も珍しくありません。焦って条件の悪い案件を受けてしまうと、そこで疲弊して全体が止まります。

私がカウンセリングでお伝えしているのは、「3ヶ月は種まきの期間だと決めてしまう」という考え方です。成果が出なくても当たり前の期間だと最初から決めておくと、返事が来ないことに一喜一憂しなくて済みます。心理的な負荷が下がると、判断も冷静になります。

ユートラストのような紹介型のサービスは、まさにこの「時間をかけて機会を待つ」形と相性がいい設計です。すぐに結果が欲しい方には向きませんが、半年から1年のスパンで自分の選択肢を広げたい方にとっては、悪くない選択肢だと思います。

そして、待っている間に何もしないのではなく、公募型で実績を作りながら、発信もしながら、つながりも育てる。この並行が、結局一番早いんです。焦らなくて大丈夫。あなたのペースで、ひとつずつ進めていきましょう。

よくある質問

Q. ユートラストは未経験でも副業を見つけられますか?

公式の説明では「スキルはあるけど副業経験がない方」が対象とされており、実務経験があることが前提の設計です。業界内のつながりを土台に声がかかる仕組みのため、実務経験や人脈がない状態では情報が回ってきにくくなります。まずは公募型の在宅ワーク求人サイトで実績を作り、その過程でできたつながりを活かすほうが順序として自然です。

Q. ユートラストの利用に料金はかかりますか?

利用者側は無料で登録・利用できる形が一般的です。ただし料金体系や機能は変更されることがあるため、実際に使う前に必ず公式サイトで最新の条件を確認してください。この記事の内容も執筆時点の一般的な理解であり、最新情報の保証はできません。条件を自分の目で確認する習慣が、副業全般でのトラブル回避につながります。

Q. 会社に知られずに副業を始めることはできますか?

仕事専用SNSという性質上、プロフィールは基本的に公開されます。公開範囲の設定機能はありますが、隠して使うことを前提にすると利点が失われます。それ以上に、隠していること自体が精神的な負担になり、相談に来られる方も少なくありません。まず就業規則を確認し、届出が必要なら手続きを踏んで、堂々と続けられる状態を作るほうが健全です。

Q. 副業の収入がいくらから確定申告が必要ですか?

給与所得者の場合、副業の所得が年間20万円を超えると確定申告が必要です。この所得は売上から経費を引いた金額を指します。なお住民税については20万円以下でも申告が必要になるケースがあるため注意が必要です。取り扱いの詳細は国税庁のサイトで確認し、クラウド会計サービスを早めに導入しておくと後の作業が楽になります。

この記事について

@SOHO
編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

公開:2026年6月12日最終更新:2026年9月6日
中西 直美

この記事を書いた人

中西 直美@SOHO編集部

産業カウンセラー・キャリアコンサルタント

大手人材会社でキャリアカウンセラーとして15年間従事した後、フリーランスの産業カウンセラーとして独立。在宅ワーカーのメンタルヘルスケアを専門に活動しています。

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