STORES予約の料金|決済までつなぐと何が変わるか

前田 壮一
前田 壮一
STORES予約の料金|決済までつなぐと何が変わるか

この記事のポイント

  • stores 予約 料金を公式の料金ページとFAQの記載だけで整理しました
  • そして事前決済の手数料がパッケージプランの加入でどう変わるかまで確認できます

まず、安心してください。「stores 予約 料金」で調べていて金額が頭に入ってこないのは、皆さんの理解力の問題ではありません。このサービスの料金は、予約プランの月額と、事前決済の手数料という2つの体系が組み合わさっていて、しかも後者はSTORESのパッケージプランに入っているかどうかで変わる仕組みになっているからです。表を1枚見ただけで全体像がつかめないのは、当然のことです。

この記事では、公式の料金ページとFAQに実際に書かれている記載だけを使って、その2つの体系を分けて整理します。無料で使える範囲はどこまでか。有料に上げるとしたら年契約と複数月契約でいくら違うか。そして決済までつないだときに、手数料と月額と業務がどう動くのか。数字は2026年9月2日時点の公式ページの記載です。リスクになりそうな点も、隠さずそのまま書きます。

料金表より先に確認しておきたいこと

金額を比べる前に、そのサービスが今も普通に契約できるかを確認しておくと無駄が減ります。サービス自体の提供終了、新規申し込みの受付停止、提携先や関連サービスの終了、先の日付が決まっているプラン改定。この4つです。

STORES 予約について公式サイトを確認した範囲では、この4点はいずれも記載が見当たりませんでした。お知らせ欄は2026年8月まで更新が続いており、料金ページには「無料ではじめる」「資料ダウンロード」の導線が現在も設置されています。

ただし、URLについては大事な変更があります。公式ドメインが stores.jp から stores.fun へ移っており、旧URLはHTTP 301の恒久的な移動として新URLへ転送されます。あわせて公式のお知らせに「ストアーズ、ロゴデザインをリニューアル」(2026.08.03)が出ており、「『ストアーズ』のサービスロゴおよびSTORES 株式会社のコーポレートロゴを、2026年8月3日よりリニューアルしました。」と記載されています。ヘルプセンターとFAQは現在も旧ドメイン側で稼働しているため、公式ページのURLがサイト内で2つに分かれて見える状態です。記事やブックマークに残す場合は移行後のSTORES 予約の料金ページを使ってください。

期限のある告知もひとつあります。「全東信加盟店さま向けの『キャッシュレス決済導入 特別相談窓口』と『STORES 決済端末の無償提供』を2026年9月30日まで再延長」(2026.08.27)という内容です。これは終了ではなく延長の告知ですが、日付が区切られています。またAmazonギフトカードのプレゼントキャンペーンについても「本キャンペーンは予告なく内容を変更・終了する場合があります。」との但し書きがあります。キャンペーンを前提に予算を組むのは避けたほうが無難です。

料金の全体像は3つの契約形態で決まる

ここが最初のつまずきどころです。同じプランでも、契約形態によって月額が変わります。税表記は料金ページの各プランに「税込」と明記されており、FAQの料金表にも金額ごとに「(税込)」が付記されています。初期費用については「初期費用は無料です。」と明記があります。

プラン 年契約・一括払い 年契約・分割払い 複数月契約・一括払い(請求書のみ)
フリー 0 記載なし 記載なし
スモール 9,790 10,890 12,980
チーム 19,690 20,790 22,880
ビジネス 28,600 29,700 31,790
エンタープライズ 66,000 77,000 77,000

すべて円/月・税込です。複数月契約については「* 最短3ヶ月以上から契約できるプランです。単月での契約はできません。」とあり、単月での契約はそもそも用意されていません。「上記の月額費用は、契約した期間の月額費用を一括払いした場合の金額です。」という注記もついています。

スモールで見ると、年契約・一括払いの9,790円と複数月契約の12,980円では月あたり3,190円の差があります。1年間なら38,280円です。柔軟さを買うと、それなりの値段がつくということです。公式FAQも「年契約は同プランの月額契約より月額換算で割安になるため、長期的にご利用される予定が見えている場合におすすめです。」と書いています。

導入までの日数にも差があります。「クレジットカードでのお支払いの場合、ご登録後すぐにご利用を開始できます。請求書払いの場合は、お申し込み完了から最短1営業日〜3営業日でご利用可能になります。」とのことです。開店日が決まっている方は、この数日を工程に入れておいてください。

無料のフリープランで受けられる範囲

フリープランは0円で、公式の説明文は「予約システムをいますぐ無料ではじめたい」です。上限は次のとおりです。

プラン 月間予約件数 予約ページ公開数 登録スタッフ数
フリー 50 2 記載なし(ハイフン)
スモール 200 10 記載なし(ハイフン)
チーム 300 10 3
ビジネス 2000 50 20
エンタープライズ 5000 100 無制限

無料で受けられるのは月50件まで、予約ページは2つまでです。予約ページ公開数という軸は、メニューやレッスンの種類が多い店に効いてきます。1つの店舗でも、体験レッスン用と通常レッスン用でページを分けたい、平日と週末で分けたいという運用にすると、2ページはすぐ埋まります。

フリープランで制限がかかる項目も具体的に書かれています。予約受付時のアンケート設定はフリーとスモールが最大1項目で、チーム以上が最大50項目。メールとSMSの保存期間はフリーとスモールが1ヶ月、チームとビジネスが3ヶ月、エンタープライズが1年。Google Analytics 4連携はスモールとチームがオプション提供で、ビジネスとエンタープライズは1タグまで無料です。

予約が上限を超えたときの扱いも決まっています。「各有料プランの月間予約件数を超える場合、50件ごとに1,078円(税込)の予約手数料で予約受付可能数を追加できます。」つまり超過した瞬間に止まるのではなく、追加購入で受け続けられる作りです。1,078円で50件なので、1件あたりおよそ22円という計算になります。

なお無料お試しについては、FAQの記事一覧に「トライアルプランからフリープラン(無料プラン)へ変更するには?」という記事があり、トライアルという区分の存在は確認できます。ただし期間や使える機能の範囲は、今回確認したページには記載がなく、公開資料では確認できませんでした。料金ページ上の導線は「無料ではじめる」というフリープランへの入口です。

料金が上がる3つの軸

公式FAQに明記があります。「各プランは『月間予約件数』『予約ページ公開数』『登録スタッフ数』を基準に上限が設定されています。」

登録スタッフ数が軸に入っているのが、このサービスの特徴です。チームが3名、ビジネスが20名、エンタープライズが無制限。スタッフを増やすと料金が上がる可能性がある設計なので、指名予約を運用する店は人数の見込みを先に立ててください。

プラン選定の目安も公式が言葉で示しています。「スタッフごとの予約管理が必要な場合はチーム以上、複数の予約ページや高度な集客機能を活用したい場合はビジネス以上、複数店舗・大規模運用や高度なセキュリティ要件がある場合はエンタープライズが目安となります。」

店舗数は本体プランの課金軸としては書かれていません。ただし「5店舗以上を運営されている場合はご相談ください」という個別相談の案内があり、「ご利用状況に合わせたプラン・決済手数料を提案」「専任チームによる運用サポート」とされています。多店舗は表の外で決まる、と理解しておけばよいと思います。

プランの並びについては、公式のオウンドメディアが次のように説明しています。

プランは、月額料金0円の「フリープラン」、予約・決済や顧客管理といった基本的な機能を使いたい方におすすめな「スモールプラン」、スタッフの予約管理やアンケートなど、より柔軟な設定をしたい方におすすめな「チームプラン」、より多い件数の予約や、たくさんのスタッフを管理したい方におすすめな「ビジネスプラン」、より強固なセキュリティ対策と大規模な予約受付をしたい方におすすめな「エンタープライズプラン」があります。 出典: stores.fun

決済手数料はプランでは変わらない

ここがこの記事の本題です。事前クレジットカード決済の手数料は、予約の有料プランの種類では変わりません。公式FAQにはっきり書かれています。「STORES 予約 の有料プラン(スモール・チーム・ビジネス・エンタープライズ)の種類によって、事前クレジットカード決済手数料が変わることはありません。」

では何で変わるのか。STORESのパッケージプラン(フリープランかスタンダードプランか)への加入状況と、中小特別料率の適用有無です。

フリープラン スタンダードプラン
中小特別料率 未適用 5.5% 3.6%
中小特別料率 適用 5.2% 3.3%

「決済ごとの固定額はかかりません。」とも明記されています。対象は「予約完了時のお支払い」「月謝の集金」「回数券の販売」です。

スタンダードプランは「月額3,300円(税込・年契約月払いの場合)から利用でき」とされ、「※月払い契約の場合は、1店舗あたり月額3,960円(税込)です。」という注記がついています。つまり月3,300円を足すと、決済手数料が5.2%から3.3%へ下がる構造です。差は1.9%

この1.9%が3,300円に見合うのはどこからか、計算しておきます。3,300円を1.9%で割ると173,684円です。月の事前決済額がおおよそ17万円を超えるなら、スタンダードプランに入ったほうが決済手数料の削減分で月額を回収できる計算になります。それ未満なら、フリープランのまま5.2%で受けたほうが総額は安く済みます。ここは店の規模で答えが割れるところなので、自分の月商を入れて計算してみてください。

公式の料金ページも、この関係を次のように説明しています。

スタンダードプランを利用すると、予約時の支払い請求や月謝・回数券販売時の、クレジットカード決済手数料が3.3%〜※になります。当日の会計が不要になり、無断キャンセルの防止にもつながります。 出典: stores.fun

決済までつなぐと現場で何が変わるか

金額の話が続いたので、業務の話もしておきます。事前決済を入れると、当日の会計がなくなります。施術やレッスンが終わったあとにレジへ移動して、金額を打ち込んで、釣り銭を出して、領収書を書く。この一連が消えるということです。1件あたり3分だとして、月200件なら600分、つまり10時間です。

無断キャンセルの扱いも変わります。先にお金をいただいているので、来なかったときの損失が売上の全損にはなりません。ここは業種によって効き方が大きく違うところで、1件の単価が高く、枠が埋まると他の客を断らざるを得ない業種ほど効きます。

さらにパッケージのスタンダードプランに入ると、追加で次の内容がついてくると記載されています。「対面キャッシュレス決済 1.98%〜(中小特別料率適用時/VISA・Mastercard)」「STORES ネットショップ/STORES レジ のスタンダードプラン機能」「決済端末2の無償貸出(年契約かつ所定の条件を満たす場合)」。オンラインと対面の両方を1つの契約でまとめられる形です。

公式のオウンドメディアも、この位置づけを次のように書いています。

月額料金3,300円(税込)のスタンダードプランでも、STORES 予約 の一部有料機能を利用できます。STORES レジ や STORES 決済 と連携できるため、業務の効率化とよりよい顧客体験を実現できます。 出典: stores.fun

POSレジとの連携はオプション扱いで、月額3,300円から、スタンダードプランへの加入が条件です。公式の説明は「予約情報は自動でPOSレジに連携し、顧客・売上データをまとめて管理できます。」となっています。

月額に乗るオプション

料金ページの「機能追加オプション」から、公式表記のまま並べます(すべて税込)。

連携・オプション 月額料金 条件
POSレジ連携(STORES レジ) 3,300円〜 スタンダードプランへの加入が必要
かんざし連携 5,500円 チームプラン以上
LINEミニアプリ連携 4,400円 スモールプラン以上
タグの追加埋め込み 5,500円 1個ごと、スモールプラン以上
SMS追加配信 5,500円 200通ごと、ビジネスプラン以上
RemoteLOCK連携 4,400円 チームプラン以上
入金サイクル短縮化 2,200円 スモールプラン以上

見落としやすいのは「入金サイクル短縮化」です。月額2,200円で「月1回の入金サイクルを週1回に変更できます。」とあります。裏を返すと、標準の入金は月1回だということです。資金繰りが厳しい時期にこの差は効くので、開業直後の方は頭に入れておいてください。

LINEから予約を受けたい場合は、LINEミニアプリ連携が月4,400円で、スモールプラン以上が条件です。フリープランでは足せません。無料で始めてLINE予約も使いたい、という組み合わせはこのサービスでは成立しないので、そこが必須なら最低でも年契約・一括払いで月9,790円のスモール、あわせて月14,190円からの計算になります。

API連携はビジネスプラン以上で、料金の記載はありません。「予約情報をSalesforceやCRM、社内基幹システム、その他業務系システムに自動連携できます。」とされています。エンタープライズ限定では、予約ページ公開数を100ページ単価11,000円、予約数を1,000件ごとに11,000円で追加できます。

予約の受け方と対応業種

予約ページのタイプは、レッスン・イベントタイプ、メニュータイプ、メニュータイプ(複数スタッフ登録)、スクールタイプの4種類です。ホームページやブログへの予約ボタンの埋め込み、予約カレンダーの埋め込みにも対応しています。Googleで予約もプラン詳細表に項目として掲載されています。

そのほかの受付設定として、予約受付・キャンセル・変更期限の設定、スタッフの指名予約、グループ予約受付、キャンセル待ち設定、承認制の予約受付設定、予約回数の制限設定、シークレットページの作成、QRコードセルフチェックイン機能が挙がっています。予約者向けと管理者向けのアプリも用意されています。

一方で、電話での予約受付については、公式サイトに機能としての記載が見当たりませんでした。電話が主力の店で、電話予約もシステム上で一元管理したいという要件がある場合は、問い合わせて確認してください。

対応業種としては、料金ページの導入事例に美容室・サロン、医療・ヘルスケア、スクール・教室、食品・飲料のタグが並んでいます。サイト全体のナビゲーションはアパレル・雑貨、美容・サロン、フィットネス、コーヒー・カフェ、大規模・多店舗向けという区分です。「医療特別料率」という料金メニューもナビゲーションに存在しますが、内容は今回確認したページには記載がなく、公開資料では確認できませんでした。医療機関の方は、この料率を先に問い合わせる価値があります。

予約以外にできることとしては、顧客管理、顧客情報の一括登録、予約と顧客情報のCSVダウンロード、顧客ブロック、回数券と月謝の販売と予約受付、メルマガとDMの配信、SMSの手動と自動配信、初回無料クーポン機能、レビュー受付可否の設定、ブログ更新機能が掲載されています。一方でカルテについては、公式サイトに記載が見当たりませんでした。施術の記録を細かく残す運用が必要な業種では、ここが判断の分かれ目になります。

回数券と月謝を売るときにかかるお金

レッスンや施術を継続で買ってもらう運用を考えている方は、この項目を見てください。回数券と月謝の販売はプラン詳細表に掲載されており、「回数券・月謝の販売」「回数券・月謝を利用した予約受付」「回数券・月謝購入時メッセージカスタマイズ」「回数券・月謝購入時情報カスタマイズ」という4つの項目に分かれています。専用の機能ページも用意されています。

費用の考え方は事前決済と同じです。回数券の販売も月謝の集金も事前クレジットカード決済の対象なので、パッケージのフリープランのままなら5.2%、スタンダードプランに入っていれば3.3%が引かれます(いずれも中小特別料率の適用時)。回数券は1回の決済額が大きくなりやすいので、ここで手数料の差が最も目立ちます。

たとえば10回分の回数券を5万円で販売する場合、手数料は5.2%なら2,600円、3.3%なら1,650円です。1枚あたりの差は950円で、月に4枚売れば3,800円。スタンダードプランの月額3,300円をこれだけで超えます。回数券を主力にする店なら、パッケージへの加入は早めに検討する価値があります。

月謝の集金を自動化すると、現場の作業も変わります。毎月の集金袋、未納者の把握、催促の連絡といった業務がなくなるためです。この部分は金額に表れにくいのですが、担当者の心理的な負担としては大きい部分です。集金の督促は誰にとっても気の重い仕事で、しかも人間関係にひびが入りやすい。ここを仕組みに任せられるかどうかは、料金表の数字には出てこない差として効いてきます。

配信まわりの費用も確認しておきます。メルマガとDMの手動配信、一斉配信、リマインドメールの自動配信はプラン詳細表に含まれていますが、SMSの手動と自動配信はビジネスプランとエンタープライズプランで月100件までという条件です。それ以上送るなら、SMS追加配信のオプションが200通ごとに月5,500円で乗ります。メールで届かない層にSMSで届けたい業種は、この行を先に見ておいてください。

サポートと移行、解約について

「専門チームがサポートします」という記載があり、導入相談フォーム、資料ダウンロードフォーム、FAQサイト、ヘルプセンターが用意されています。2026年夏のアップデートで「おまかせスタート」というセットアップ代行支援の提供開始も告知されており、「STORES でのお店づくり、設定は全部おまかせください。」とされています。

他社からの移行については「移行の可否や手段は、現在ご利用中のシステムやデータの形式によって異なります。具体的な進め方は個別にご相談を承ります」との案内です。既存の顧客名簿や予約履歴を持ち込みたい場合は、契約前に相談してください。ここを後回しにすると、乗り換えのタイミングで手作業の入力が発生します。

解約は「解約のお手続きは、管理画面から所定の方法でお申し入れいただけます。」とされ、詳細条件はヘルプページ参照との案内です。年契約が基本なので、途中解約の扱いは契約前に確認しておくべき項目です。電話サポートの有無については、公式サイトに記載が見当たりませんでした。

他の予約システムと並べるとどうか

RESERVAは料金がすべて税込表記で、フリーが0円、年払いでブルー3,850円、シルバー6,600円、ゴールド13,200円、エンタープライズ23,100円、スイート46,200円という6段階です。課金の軸は月間予約件数、登録顧客件数、機能数の3つで、スタッフ数は軸に入っていません。オンライン決済の手数料は全プラン4.9%です。

つまり、スタッフ数で料金が動くかどうかがこの2つの分かれ目になります。スタッフの多い店ならRESERVAの軸のほうが読みやすく、決済まで含めて店舗運営をひとつにまとめたいならSTORES 予約の構造が向いています。無料プランの予約上限はどちらも月50件で同じです。

美容室向けのリザービアは基本料金が公開されておらず、オプション料金だけが税抜表記で出ています。医療機関向けのドクターキューブは全面的に個別見積もりで、金額の記載がありません。表で並べて比べられるのはRESERVAとSTORES 予約の2つだけ、というのが現状です。同じ会社の別サービスを比べる観点はBASEとSTORESを比較|ネットショップ開設はどっちが正解?【2026年版】にも整理しています。

自分の店の金額を出す手順

数字を並べただけでは決まらないので、順番を決めておきます。

・月の予約件数を数える。50件以下ならフリー、200件までならスモールが候補 ・予約ページをいくつ作るか数える。3つ以上ならフリーでは足りない ・スタッフに個別の予約管理をさせるか決める。させるならチーム以上 ・事前決済の月額を見積もる。17万円を超えるならスタンダードプラン加入を検討 ・LINE予約が必要か決める。必要ならスモール以上に月4,400円が乗る ・入金は月1回で回るか確認する。回らないなら月2,200円 ・支払いは年契約一括か、複数月契約か決める。柔軟さを取ると月3,190円高い

具体的に当てはめてみます。スタッフ3名でメニュー予約を受け、月の予約が180件、事前決済が月25万円という個人サロンの場合。予約件数200件のスモールで足り、スタッフごとの管理が必要ならチームです。事前決済25万円は先ほどの分岐点17万円を超えているので、スタンダードプランへの加入が有利になります。年契約・一括払いのチーム19,690円にスタンダードプラン3,300円を足して月22,990円、決済手数料は25万円の3.3%で8,250円。合計で月31,240円という見積もりになります。

この7項目に答えると、月額はほぼ確定します。最初の見積もりで漏れやすいのは4番目と6番目です。決済手数料と入金サイクルは、予約システムの料金表を眺めているだけでは意識に上りにくい項目だからです。月額だけを比べて決めたあとに、手数料の分だけ想定より利益が薄いと気づく、という順番になりがちです。先に7項目を埋めてから、はじめて他社と比べてください。

導入作業と運用を誰が担当するか

予約システムの選定は、金額の比較よりも要件の整理のほうが時間を食います。予約ページを何種類作るのか、スタッフの権限をどう分けるのか、既存の顧客データをどう持ち込むのか。この整理ができていれば、プラン選びは30分で終わります。逆に整理せずに申し込むと、契約したあとに上位プランへ変更することになります。

要件整理から候補の絞り込みまでを外部に頼む形は、業務システムの選定支援として一般的です。どんな依頼になるかはAIコンサル・業務活用支援のお仕事にまとまっています。ツールの導入だけでなく、導入後に社内で定着させるところまで含む案件が多い領域です。

予約ボタンやカレンダーを自社サイトに埋め込む、タグを仕込んで効果を測るといった実装はアプリケーション開発のお仕事の範囲です。数時間から数日で終わる作業なので、単発の業務委託として頼みやすい部分でもあります。発注側として妥当な金額を判断したいときは、ソフトウェア作成者の年収・単価相場で職種としての相場を確認しておくと基準ができます。

予約が入ったあとのメール文面や問い合わせ対応を任せる選択肢もあります。どこまで頼めるかはオンライン秘書サービス比較|料金・対応業務で選ぶ【2026年版】に整理してあります。案内文の分かりやすさはキャンセル率に直結するので、文章を書ける人に任せる価値がある領域です。

運営者として見てきた限りでの補足

在宅ワークと業務委託の市場を20年運営してきた立場から、ひとつだけお伝えします。予約システムの導入で成果が出る店とそうでない店の差は、機能の数ではなく「決済まで通したかどうか」に出ることが多いです。予約だけをオンラインにすると、当日の会計と無断キャンセルはそのまま残ります。手数料を払ってでも決済まで通した店のほうが、結果として現場の時間が空いて、次の施策に手が回っています。

外注についても同じ構造があります。仲介の手数料が乗る経路では、依頼者が払った金額と受け手に届く金額の間に差が生まれます。手数料0%の直接取引なら、同じ予算でより多く頼めて、受け手の手取りも厚くなる。長く続いている関係を見ていると、依頼者は単価を叩くのではなく「任せておけば考えなくて済む相手」を作りにいっています。予約システムの設定と運用は、まさにそういう任せ方が合う仕事です。

料金表の数字は公式サイトで確認できます。決められないのは、自分の店が事前決済でいくら受けるつもりなのかという見込みだけです。そこを決めれば、この記事のどの行が自分の行なのかは、もう見えているはずです。

よくある質問

Q. STORES 予約は無料で使えますか?

フリープランがあり、月額0円で使えます。上限は月間予約50件、予約ページ公開数2つです。予約受付時のアンケート設定は最大1項目、メールとSMSの保存期間は1ヶ月に制限されます。事前クレジットカード決済もフリープランのまま使えますが、手数料は中小特別料率の適用時で5.2%、未適用で5.5%になります。

Q. 有料プランはいくらからですか?

年契約・一括払いの場合、スモールが月9,790円、チームが19,690円、ビジネスが28,600円、エンタープライズが66,000円です(すべて税込)。同じスモールでも年契約・分割払いなら10,890円、最短3ヶ月からの複数月契約なら12,980円と、契約形態で金額が変わります。初期費用は無料です。

Q. 決済手数料は予約プランを上げると安くなりますか?

安くなりません。公式FAQに「有料プラン(スモール・チーム・ビジネス・エンタープライズ)の種類によって、事前クレジットカード決済手数料が変わることはありません。」と明記されています。手数料が下がるのは、STORESのスタンダードプラン(月3,300円から・税込)に加入した場合で、中小特別料率の適用時に5.2%から3.3%になります。

Q. 月の予約が上限を超えたらどうなりますか?

有料プランでは、50件ごとに1,078円(税込)の予約手数料を払うことで予約受付可能数を追加できます。1件あたりおよそ22円の計算です。継続的に超えるなら上位プランへ切り替えたほうが安く済みますが、繁忙期だけ一時的に超える場合は追加購入で対応するほうが総額を抑えられます。

Q. LINEから予約を受けたい場合の費用はどうなりますか?

LINEミニアプリ連携は月額4,400円(税込)で、スモールプラン以上が条件です。フリープランには追加できません。したがって最小構成でも、年契約・一括払いのスモール9,790円と合わせて月14,190円からになります。公式の説明では「LINEからの予約受付に加え、LINE上にて予約完了・リマインド案内が可能です。」とされています。

この記事について

@SOHO
編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

公開:2026年8月24日最終更新:2026年9月3日
前田 壮一

この記事を書いた人

前田 壮一@SOHO編集部

元メーカー管理職・43歳でフリーランス転身

大手電機メーカーで品質管理を20年間担当した後、42歳でフリーランスに転身。中高年のキャリアチェンジや副業の始め方を、自身の経験をもとに発信しています。

@SOHOで仕事を探してみませんか?

手数料0%・登録無料のクラウドソーシング。フリーランスの方も企業の方も、今すぐ始められます。

関連記事

カテゴリから探す

クラウドソーシング入門

クラウドソーシング入門

クラウドソーシングの基礎知識・始め方・サイト比較

職種別ガイド

職種別ガイド

職種・スキル別の案件獲得方法と単価相場

副業・在宅ワーク

副業・在宅ワーク

副業・在宅ワークの始め方と対象者別ガイド

フリーランス

フリーランス

フリーランスの独立・営業・実務ノウハウ

お金・税金

お金・税金

確定申告・節税・経費・ローンなどお金の知識

スキルアップ

スキルアップ

プロフィール・提案文・単価交渉などのテクニック

AI活用

AI活用

職種別にChatGPT・生成AIを活用して業務効率化・収益化するノウハウ

最新トレンド

最新トレンド

市場動向・法改正・AIなど最新情報

発注者向けガイド

発注者向けガイド

クラウドソーシングで外注・人材探しをする企業・個人向け

転職・キャリア

転職・キャリア

転職エージェント・転職サイト比較・キャリアチェンジ

看護師の転職・求人

看護師の転職・求人

看護師の転職・派遣・単発バイト・副業など働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

薬剤師の転職・求人

薬剤師の転職・求人

薬剤師・登録販売者の転職・派遣・パートなど働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

介護職の転職・求人

介護職の転職・求人

介護職・介護福祉士・ケアマネジャー・訪問介護員の転職・派遣・夜勤など働き方のガイド

保育士の転職・求人

保育士の転職・求人

保育士・保育補助・幼稚園教諭の転職・派遣・パートなど働き方のガイド

医療職の転職・求人

医療職の転職・求人

医師・産業医・リハビリ職・歯科衛生士・管理栄養士・医療事務の転職や働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

保険

保険

生命保険・医療保険・フリーランスの保険設計

採用・求人

採用・求人

無料求人掲載・採用コスト削減・人材募集の方法

オフィス・ワークスペース

オフィス・ワークスペース

バーチャルオフィス・コワーキング・レンタルオフィス

法律・士業

法律・士業

契約トラブル・士業独立開業・フリーランス新法

シニア・50代

シニア・50代

シニア世代のキャリアチェンジ・副業・年金

セキュリティ

セキュリティ

サイバーセキュリティ・脆弱性対策・情報保護

金融・フィンテック

金融・フィンテック

暗号資産・決済・ブロックチェーン・金融テクノロジー

経営・ビジネス

経営・ビジネス

経営戦略・ガバナンス・事業承継・知財

ガジェット・機材

ガジェット・機材

フリーランスに役立つPC・デバイス・周辺機器

子育て×働き方

子育て×働き方

子育てと在宅ワークの両立・保育園・時間管理

補助金・助成金

補助金・助成金

個人事業主・フリーランスが使える公的補助金・助成金・給付金の申請ガイド

アウトソーシング・外注ガイド

アウトソーシング・外注ガイド

SNS運用・経理・広告など、業務のアウトソーシング(外注)を検討する企業・個人向け。費用相場・依頼の流れ・失敗しない選び方