Things 3をMacで使う方法と、チームで共有したくなったときの乗り換え先


この記事のポイント
- ✓Things 3をMacで使う方法を
- ✓エリアとプロジェクトの組み立て方
- ✓今日と明日以降の使い分け
Things 3は、Macで使える個人向けのタスク管理アプリとして長く支持されてきました。画面がすっきりしていて、思いついたことをすぐに書き留められ、毎朝「今日やること」を決める流れが自然に身につく。その使い心地に惹かれて、MacでThings 3を使い始める人は今も多くいます。一方で、仕事が増えて人と一緒に進める案件が出てくると、「このプロジェクトを相手と共有できないか」という壁に必ず当たります。この記事では、Things 3をMacで使い始める手順と、日々の使い方の組み立て方を公式の記載にもとづいて整理し、チームで共有したくなったときにどう考え、どこへ移ればよいかまでを説明します。チームで共有できるボード型の道具の一例として、Pinateca にも触れます。
Things 3とは、どんなアプリか
Things 3は、ドイツのCultured Codeが開発しているタスク管理アプリです。公式サイトでは、自分の1日を計画し、プロジェクトを管理し、目標に向かって進むための「個人向けのタスク管理アプリ」と紹介されています。この「個人向け」という位置付けが、Things 3を理解するうえで一番大切な点です。
Mac App Storeの説明では、主な機能として次の4つが挙げられています。
・To-Do:やることの基本の単位。メモやタグを付け、日付を決め、細かなステップに分けられる
・プロジェクト:大きな目標を、達成するためのTo-Doの集まりとして管理する
・エリア:「仕事」「家族」「資金管理」のように、生活の分野ごとにプロジェクトとTo-Doをまとめる
・プラン:日付を決めたものが「今日」と「明日以降」のリストに表示される
このほか、時刻を決めて通知を受けるリマインダー、決まった間隔で繰り返すTo-Do、夕方以降の予定のための「今夜」、カレンダーの予定とTo-Doを並べて表示する機能、どこからでもTo-Doを作れるクイック入力、メールを転送してTo-Doにする機能などがあります。
大きな目標には“プロジェクト”を作成して、それを達成するための“To-Do”を追加しましょう。計画にアウトラインをつける際に見出しを使うことで、リストをわかりやすく階層にしておけます。 出典: apps.apple.com
Mac版の価格と、ほかの端末との関係
2026年10月13日にMac App Storeで確かめたところ、Mac版のThings 3の価格は8,000円でした。iPhone版は1,500円、iPad版は3,000円で、それぞれ別に購入します。公式のサポートページでは、Things 3は端末の種類ごとの買い切りで、定額の課金はないと説明されています。Apple Watch版はiPhone版に含まれています。
Things is sold separately for Mac, iPad, iPhone, and Vision. The Watch app is included with the iPhone app. 出典: culturedcode.com
端末どうしの同期には、Cultured Codeが提供するThings Cloudを使います。Things Cloudは追加の費用なしで使え、iCloudやDropboxなどほかの同期サービスには対応していません。公式サイトには、WindowsやAndroid、ブラウザでは使えないことも明記されています。Apple製品だけで仕事と生活が完結している人向けの道具だと考えておくと、選ぶときに迷いません。
費用の面では、Macだけで使うなら8,000円、MacとiPhoneで使うなら合計9,500円、iPadも加えると合計12,500円です。定額の課金の道具と比べるときは、何年使うかで1年あたりの費用を割り出すと、比べやすくなります。たとえば3年使うなら、Macだけで1年あたり約2,700円になります。一方で、端末を買い替えても同じApple Accountなら追加の費用なしで入れ直せると、公式のサポートページで案内されています。
Mac版の動作には、macOS 13.3以降が必要です。最新のmacOSに合わせた更新も続いており、App Storeの更新履歴にはmacOS 26やmacOS 27への対応が記されています。
買う前に、15日間のお試し版で確かめる
Mac版は8,000円と、タスク管理アプリとしては安くありません。買う前に、自分の仕事の流れに合うかを確かめたい人のために、公式サイトからお試し版をダウンロードできます。公式のサポートページによると、お試し版は最初に起動してから15日間、すべての機能を制限なく使えます。
お試しの期間が終わったあとも、登録したTo-Doは見られますが、変更は保存も同期もされなくなります。購入すると、お試しの間に登録したTo-Doをそのまま引き継げます。続けない場合は、アプリを削除するだけで、自動の更新や隠れた費用はないと案内されています。なお、iPhone版とiPad版にはお試し版がありません。App Storeで買い切りの形をとっているため、お試しの仕組みを用意できないと公式サイトで説明されています。Mac版でお試しをすれば、iPhone版とiPad版の使い心地もほぼ分かるとされています。
お試し版は、ダウンロードフォルダからアプリケーションフォルダに移してから使うよう案内されています。そのまま使うとmacOSで問題が起きることがあるためです。
MacでThings 3を使い始める手順
Things 3をMacで使い始めるときは、次の順で進めると迷いません。
1. アプリを入れて、Things Cloudのアカウントを作る
Mac App Storeから購入するか、お試し版を入れます。iPhoneやApple Watchでも使う予定があるなら、最初にThings Cloudのアカウントを作っておきます。アカウントはメールアドレスで作り、Apple Accountでのサインインには対応していません。1台のMacだけで使い、同期が要らないなら、Things Cloudを使わずに使うこともできます。
2. エリアを3つから5つ作る
最初に、生活の分野ごとにエリアを作ります。「仕事」「家のこと」「お金」「学び」のように、3つから5つ程度に絞るのがおすすめです。エリアを細かく分けすぎると、To-Doをどこに入れるか迷う時間が増えます。
3. 進めている案件をプロジェクトにする
エリアの中に、進めている案件をプロジェクトとして作ります。プロジェクトは「終わりがあるもの」に使うのが基本です。「Webサイトの改修」「確定申告」「引っ越し」のように、終わったら完了にできるものをプロジェクトにします。プロジェクトの中は見出しで区切れるので、「準備」「作業」「確認」のように段階で分けておくと、どこまで進んだかが一目で分かります。
4. 頭の中のことを、まず全部書き出す
最初の日は、頭の中にある「やらなければ」をすべてクイック入力で書き出します。この時点では、どのプロジェクトに入れるか、いつやるかは決めなくて構いません。書き出したものは、受信箱にあたる「インボックス」にたまります。
5. インボックスを整理して、今日やることを決める
書き出したTo-Doを、エリアやプロジェクトに振り分け、日付を決めます。今日やるものは「今日」へ、日付が決まっているものは日付を入れ、いつかやるものは「いつか」へ移します。Things 3の使い方の中心は、この「振り分けて、今日を決める」作業を毎日繰り返すことです。
ほかのアプリからの移行
公式のサポートページによると、Things 3はAppleのリマインダー、Todoist、OmniFocusからの取り込みに対応しています。ほかのアプリから移る場合は、いったんリマインダーに移してからThings 3に取り込む方法が案内されています。テキストを貼り付けると、1行ずつTo-Doに変える機能もあります。ただし公式は、大量のデータを取り込む前に、白紙から始めて必要なものだけを手で移すことも検討するよう勧めています。移行は、タスクを棚卸しするよい機会になります。
毎日の使い方の組み立て
Things 3を続けられる人とやめてしまう人の差は、機能の使いこなしではなく、毎日の流れを決めているかどうかにあります。おすすめの流れは次のとおりです。
朝:「今日」を見て、やる順番を決める
朝は「今日」のリストを開き、その日に終わらせるものを確かめます。多すぎる場合は、明日以降に送ります。カレンダーと連携していれば、その日の予定も同じ画面に並ぶので、会議や打ち合わせの合間に何ができるかを見積もれます。
日中:思いついたら、すぐにクイック入力
作業の途中で思いついたことは、その場で処理せず、クイック入力で書き留めて元の作業に戻ります。どのアプリを使っている最中でも、キーボードの操作だけで入力の窓を呼び出せるのが、Mac版の大きな強みです。
夕方:インボックスを空にして、明日を決める
1日の終わりに、インボックスにたまったTo-Doを振り分け、明日の「今日」になるものを決めます。この5分の作業があるかどうかで、翌朝の動き出しが大きく変わります。
週に1回:プロジェクトを見直す
週に1回は、すべてのプロジェクトを開き、止まっているものがないか、期限が近いものがないかを確かめます。終わったプロジェクトは完了にし、新しく始まった案件をプロジェクトにします。
音楽の制作にたとえると、日々の流れは録音、週の見直しはミックスの作業に似ています。録音の段階では細かいことを気にせずにどんどん素材を集め、ミックスの段階で全体のバランスを整える。Things 3も、日中は書き留めることに集中し、夕方と週末に整える、という役割分担をすると、管理そのものに時間を取られずに済みます。
タグと繰り返しを使いこなす
Things 3の基本はエリアとプロジェクトですが、タグと繰り返しを組み合わせると、管理の手間がさらに減ります。
タグは、To-Doに付ける目印です。エリアやプロジェクトをまたいで、同じ性質のTo-Doを絞り込むときに使います。よく使われるのは、作業の場所や道具を表すタグです。「パソコン」「電話」「外出」のようなタグを付けておけば、外出先でできるTo-Doだけ、電話で済むTo-Doだけを一覧にできます。公式のサポートページでも、タグを使って優先度を付ける方法が紹介されています。タグを増やしすぎると付けるのが面倒になるので、最初は5つ前後に絞ります。
繰り返しは、決まった間隔で発生するTo-Doを自動で作る機能です。毎週の報告、毎月の請求書の発行、季節ごとの点検のように、忘れてはいけない定期の作業に向いています。繰り返しのTo-Doは、決めた日になると「今日」に表示されるので、毎回登録し直す必要がありません。フリーランスの人なら、毎月の請求と、年に一度の確定申告の準備を繰り返しで登録しておくと、事務の作業の抜けを防げます。
チェックリストも便利な機能です。To-Doの中に細かな手順をチェックリストとして書けるので、「納品」のTo-Doの中に「データの書き出し」「ファイル名の確認」「送付」のような手順を並べられます。同じ手順を何度も使う場合は、プロジェクトやチェックリストをひな型として使い回す方法が公式のサポートページで紹介されています。
iPhoneとApple Watchで使うとき
Things 3は、Macだけでなく、iPhoneやApple Watchと組み合わせると、外出先でも使えるようになります。iPhone版を購入し、Things Cloudで同期すれば、Macで登録したTo-DoがiPhoneにも表示されます。
公式のサポートページによると、iPhone版はキーボードの操作には対応していませんが、機能はMac版とほぼ同じです。移動中に思いついたことをiPhoneで書き留め、Macに戻ってから振り分ける、という使い方ができます。
Apple Watch版は、iPhone版を購入すると使えます。公式のサポートページでは、Apple Watch版は本格的な管理の道具ではなく、手首でさっと確かめて完了にするための小さな版として作られており、「今日」のリストだけを表示すると説明されています。Apple Watchで使うには、Things Cloudへの接続が必要です。打ち合わせの合間に、手首で次のTo-Doを確かめて完了にする、といった使い方に向いています。
取引先ごとの案件を管理する例
フリーランスや副業で、複数の取引先の仕事を同時に進めている人が、Things 3で案件を管理する例を紹介します。
エリアは「取引先A」「取引先B」「自分の事業」「事務」のように、取引先ごとに分けます。取引先が多い場合は、エリアを「受注の仕事」としてまとめ、取引先はタグで分ける方法もあります。
案件ごとにプロジェクトを作り、見出しで「打ち合わせ」「制作」「修正」「納品」「請求」のように段階を分けます。プロジェクトには締め切りを設定し、各段階のTo-Doには取りかかる日を入れます。修正の依頼のように、相手から来るものを待っているTo-Doには「返事待ち」のタグを付け、「今日」から外しておきます。
「事務」のエリアには、請求書の発行、入金の確認、経費の記録、確定申告の準備などを繰り返しのTo-Doとして登録します。案件の「請求」の段階が終わったら、事務のエリアの入金の確認に印を付ける、という流れにしておくと、入金の確認漏れを防げます。
音楽の制作の仕事なら、1曲を1つのプロジェクトにして、「打ち合わせ」「デモ」「本制作」「修正」「納品」の見出しで分けると、複数の曲を並行して進めても、どの曲がどの段階にあるかが分かります。
Things 3が合う人、合わない人
ここまでの内容をふまえて、Things 3が合う人と合わない人を整理しておきます。
Things 3が合うのは、次のような人です。
・MacとiPhoneなど、Apple製品だけで仕事と生活が完結している人
・自分のタスクを、自分のペースで整理したい人
・機能の多さより、画面の見やすさと操作の気持ちよさを重視する人
・定額の課金ではなく、買い切りで道具をそろえたい人
反対に、次のような人には合わない可能性があります。
・家族や同僚、取引先とタスクを共有して進めたい人
・WindowsやAndroid、ブラウザでも同じタスクを見たい人
・ガントチャートで日程の重なりを管理したい人
合わない点が1つでも当てはまる場合は、お試し版の15日間で、その点がどの程度困るかを確かめてから購入を決めると安心です。
Things 3でつまずきやすい点
使い始めた人がつまずきやすい点も、先に知っておくと対策できます。
1つ目は、「今日」にTo-Doを入れすぎることです。やりたいことを全部「今日」に入れると、毎日終わらないリストを見ることになり、達成感が得られません。「今日」には、実際に終わらせられる量だけを入れます。
2つ目は、締め切りと予定日の混同です。Things 3には、To-Doに取りかかる日と、締め切りの日を別々に設定できます。取りかかる日は「今日」や「明日以降」に表示される日、締め切りは守らなければならない日です。両方を同じ日にしてしまうと、余裕のない計画になります。
3つ目は、返事待ちのTo-Doの扱いです。相手の返事を待っているTo-Doが「今日」に残り続けると、自分ではどうにもできないもので画面が埋まります。公式のサポートページにも、返事待ちのTo-Doを「今日」から外して、後で見つけやすくする方法の記事があります。タグで「返事待ち」を付けておく方法が手軽です。
Things 3は、チームで共有できない
ここからが、この記事の後半の主題です。Things 3は、個人向けのタスク管理アプリとして作られており、To-Doやリストを他の人と共有する機能がありません。公式のサポートページには、次のように明記されています。
Can I share my to-dos with others? No. Things does not support real-time sharing (collaboration) of to-dos or lists at this time. 出典: culturedcode.com
つまり、Things 3の中で、相手にTo-Doを割り当てたり、同じプロジェクトを一緒に更新したりすることはできません。これはThings 3の欠点というより、個人の頭の中を整理する道具に徹するという設計の選択です。共有の機能を入れれば、画面も操作も複雑になります。Things 3が多くの人に支持されてきたのは、その複雑さを持ち込まなかったからでもあります。
それでも、仕事をしていると、共有が必要になる場面は必ず出てきます。フリーランスとして取引先と案件を進めるとき、小さなチームを作って仕事を分担するとき、家族と家の用事を分けるとき。そうした場面で、Things 3の中だけで何とかしようとすると、相手にメールやチャットで進み具合を伝え、相手の返事をThings 3に書き写す、という二重の作業が生まれます。
共有が必要になったときの3つの考え方
Things 3を使っていて共有が必要になったときの考え方は、大きく3つあります。
1. 個人の管理はThings 3のまま、共有の部分だけ別の道具にする
一番負担が少ないのは、自分の頭の中の整理はThings 3に残し、人と一緒に進める案件だけを共有のできる道具で管理する方法です。Things 3の「今日」には、「共有ボードを確認する」というTo-Doを1つ入れておけば、二つの道具を行き来するきっかけになります。個人の作業が多く、共有の案件が少ない人に向いています。
2. 共有の案件が増えたら、チーム向けの道具に移る
共有の案件が増え、Things 3と共有の道具の両方に同じことを書く場面が多くなったら、チーム向けの道具に移ることを考えます。チーム向けの道具には、担当の割り当て、コメントのやり取り、進み具合の見える化といった、Things 3にない機能があります。
3. Appleの標準のリマインダーで共有する
Apple製品だけを使う少人数の共有なら、標準のリマインダーアプリの共有リストを使う方法もあります。リストを共有し、項目を相手に割り当てられます。ただし、プロジェクトの段階分けや、進み具合をボードで見る、といった管理には向いていません。
チーム向けの乗り換え先を選ぶときの見どころ
チーム向けの道具に移ると決めたら、次の点を比べて選びます。
・相手の端末を選ばないか(WindowsやAndroidの人とも共有できるか、ブラウザで使えるか)
・担当と期限を決め、相手に通知が届くか
・進み具合を、ボードやガントチャートで見られるか
・タスクごとにコメントでやり取りでき、チャットとつながっているか
・何人まで、どの機能まで無料で使えるか
・Things 3から移るときに、データをどう移せるか
Things 3はApple製品専用で、ブラウザでも使えないため、共有する相手がWindowsやAndroidを使っている場合は、一つ目の点が特に大切になります。データの移行については、Things 3から直接取り込める道具は多くありません。終わった案件は移さず、進行中の案件だけを手で移すと決めておくと、移行の負担を小さくできます。
チームで共有できるボード型の道具を試す
チームで共有できる道具の中でも、Things 3から移る人に合いやすいのが、ボード型の道具です。タスクをカードにして、「これから」「作業中」「確認待ち」「済み」のような列に並べ、進んだら隣の列に動かします。Things 3のプロジェクトと見出しの考え方に近く、カードに担当と期限、メモ、添付ファイルをまとめられます。
こうした道具の1つが Pinateca です。カンバン、ガント、カレンダー、リストなど8種類のボードとチャットが最初から使え、5人まで、ボード10個までなら無料で使えます。ガントのボードでは、カードの期間が横棒で並び、締め切りの重なりが見えます。チャットはワークスペースごとのチャンネルとカード単位のコメントに分かれていて、相手とのやり取りをタスクのすぐ隣に残せます。ブラウザで使えるので、相手がWindowsやAndroidを使っていても同じボードを見られます。Trelloから移る場合はファイルを読み込むだけで移行できますが、Things 3からの取り込みは用意されていないため、進行中の案件を手で移す形になります。ChatGPTやClaudeから話しかけてボードのカードを読んだり作ったりする仕組みも公開されています。Pinatecaは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
料金は、6人目、または11個目のボードから有料になり、公式の料金ページではスタンダードのプランが1人あたり月額500円(税抜、年払いなら1人あたり月額400円)と案内されています。少人数のチームなら、まず無料の範囲で試し、Things 3と並べて使ってみてから決められます。
Things 3からチーム向けの道具へ移す手順
チーム向けの道具に移ると決めたら、次の順で進めると、移行の途中で混乱せずに済みます。
1つ目は、移す範囲を決めることです。Things 3のすべてを移す必要はありません。共有が必要な案件のプロジェクトだけを選び、自分だけの作業はThings 3に残すのか、すべてを移すのかを先に決めます。
2つ目は、移す前にプロジェクトを整理することです。終わっているのに完了にしていないTo-Do、もうやらないと決めたTo-Doを片付けてから移すと、新しい道具を最初からすっきりした状態で使い始められます。
3つ目は、新しい道具で、ボードの列を決めることです。Things 3の見出しで使っていた段階の名前を、そのままボードの列の名前にすると、移ったあとも迷いません。
4つ目は、進行中のTo-Doをカードとして移し、担当と期限を入れることです。Things 3では自分のための日付だった「取りかかる日」は、チームのボードでは担当者が着手する日として共有されます。相手と相談して日付を決め直すよい機会にもなります。
5つ目は、一緒に使う人を招待し、1週間ほど並行して使うことです。この間はThings 3の該当のプロジェクトを消さずに残しておき、新しい道具で問題なく回ることを確かめてから、Things 3の側を完了にします。
移行の作業は、案件の数が多いほど時間がかかります。忙しい時期を避け、1つの案件から試して、使い勝手を確かめてから広げていくと、仕事を止めずに移れます。
個人のThings 3と、チームのボードを併用するときのコツ
Things 3とチーム向けの道具を併用する場合は、どちらに何を書くかの線引きを決めておくことが大切です。おすすめの線引きは次のとおりです。
・チームのボードには、ほかの人が見る必要のあるタスクだけを書く
・Things 3には、自分だけの作業と、チームのタスクを進めるための細かな手順を書く
・チームのボードで自分に割り当てられたカードは、その日に着手するものだけをThings 3の「今日」に書く
この線引きがあれば、同じことを二つの道具に書く場面は、その日に着手するカードだけに限られます。Things 3は「自分が今日やること」を決める場所、チームのボードは「全体の進み具合」を共有する場所、と役割を分けると、両方の良さを活かせます。
在宅で働く人のタスク管理と、関わる仕事
在宅で働くフリーランスや副業の人にとって、タスク管理は、仕事の質と収入に直結します。複数の取引先の案件を同時に進め、それぞれの締め切りを守り、請求や確定申告のような事務の作業も自分で回す必要があるからです。Things 3のような個人向けの道具で自分の1日を組み立て、取引先と共有する案件はチーム向けの道具で管理する、という使い分けは、在宅で働く人の間でよく見られる形です。
タスク管理の道具の企画、画面の設計、開発、導入の支援には、多くのフリーランスが関わっています。スマートフォンやブラウザで動く道具を作る仕事の中身はアプリケーション開発のお仕事で紹介しています。会社や個人の業務にAIや新しい道具を取り入れる支援の仕事はAIコンサル・業務活用支援のお仕事で整理しています。画面のデザインの仕事の報酬の目安はデザイナーの年収・単価相場にまとめています。
長く在宅ワークの仲介の現場を見てきた立場から言えば、取引先から長く頼られている人ほど、自分のタスク管理と、相手との進み具合の共有を分けて考えています。自分の頭の中は自分の道具で整理し、相手には必要な情報だけを、相手が見やすい形で渡す。その積み重ねが「この人に任せると楽だ」という信頼につながります。仲介の手数料が乗らない手数料0%の直接取引で仕事を受けている人にとって、その信頼は、次の依頼と手元に残る額の両方に関わるものです。
Things 3は、個人の1日を組み立てる道具として、今も優れた選択肢です。まずはMac版のお試しで15日間使い、自分の毎日の流れに合うかを確かめてください。そのうえで、人と共有する案件が増えてきたら、共有の部分だけをチーム向けの道具に移すところから始めると、無理なく使い分けられます。
よくある質問
Q. Things 3のMac版はいくらですか?
2026年10月13日にMac App Storeで確かめたところ、Mac版は8,000円の買い切りでした。iPhone版は1,500円、iPad版は3,000円で、それぞれ別に購入します。Apple Watch版はiPhone版に含まれています。定額の課金はなく、端末間の同期に使うThings Cloudも追加の費用なしで使えます。
Q. Things 3は無料で試せますか?
Mac版は、公式サイトからお試し版をダウンロードでき、最初に起動してから15日間、すべての機能を制限なく使えます。購入すれば、お試しの間に登録したTo-Doを引き継げます。iPhone版とiPad版にはお試し版がないため、まずMac版で使い心地を確かめるのが確実です。
Q. Things 3で家族や同僚とタスクを共有できますか?
できません。公式のサポートページに、To-Doやリストをリアルタイムで共有する機能には対応していないと明記されています。共有が必要な場合は、自分の管理はThings 3に残し、共有する案件だけをチーム向けの道具や、Appleのリマインダーの共有リストで管理する方法があります。
Q. Things 3はWindowsやブラウザで使えますか?
使えません。公式のサポートページでは、Things 3が使えない環境としてWindows、Android、Linux、ブラウザが挙げられています。使えるのはMac、iPad、iPhone、Apple Watch、Apple Vision Proで、同期にはThings Cloudを使います。Apple製品以外の端末と行き来する人は、ほかの道具を検討してください。
この記事について
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監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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