SONICWIREの情報漏えい|最大約42万件の会員情報とパスワードの変え方 2026

@SOHO編集部
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SONICWIREの情報漏えい|最大約42万件の会員情報とパスワードの変え方 2026

この記事のポイント

  • ✓SONICWIREの情報漏えいの可能性について
  • ✓クリプトン・フューチャー・メディアの2026年10月19日の発表をもとに整理します
  • ✓会員最大約42万件の氏名

クリプトン・フューチャー・メディア株式会社は2026年10月19日、同社が運営する「SONICWIRE(ソニックワイヤ)」と「D2R」に第三者による不正アクセスがあり、SONICWIRE会員(ニュースレター購読者を含む)最大約42万件の氏名、メールアドレス、ハッシュ化されたパスワード、住所(請求書や見積書の発行時に入力した場合)などが閲覧・取得された可能性があると発表しました。クレジットカード情報はシステムに保存しておらず、現時点で漏えいの事実は確認されていないとされています。利用者がまずすることは、SONICWIREと同じメールアドレスとパスワードの組み合わせをほかのサービスで使っているなら、そちらのパスワードをすぐに変えること、サービスが再開したら初回のログインでパスワードを再設定すること、クリプトンや関係先を名乗る不審なメールとSMSのURLや添付ファイルを開かないことの3つです。

この記事では、2026年10月20日時点でクリプトン・フューチャー・メディアが公式サイトに出している発表だけを根拠に、分かっていることと調査中のことを分けて整理します。パスワードが対象に入っている事案なので、パスワードを変える順番と、作り直すときの考え方を詳しく書きます。

2026年10月20日時点で分かっていること

発表の要点を並べます。

  • 発表した会社:クリプトン・フューチャー・メディア株式会社
  • 対象のサービス:「SONICWIRE」と「D2R」
  • 何が起きたか:第三者による不正アクセスで、会員の個人情報が閲覧・取得された可能性
  • 不正アクセスの可能性を確認した日時:2026年10月17日20時頃
  • 件数:SONICWIRE会員(ニュースレター購読者を含む)最大約42万件。D2Rの登録店舗には個別に連絡
  • SONICWIRE会員の対象項目:氏名、メールアドレス、ハッシュ化されたパスワード、住所(請求書・見積書の発行時に入力した場合)、システム固有の識別情報(登録日、最終ログイン日など)
  • D2R登録店舗の対象項目:氏名、店舗名、ログインID、ハッシュ化されたパスワード
  • カード情報:システムに保存しておらず、現時点で漏えいの事実は確認されていない
  • 会社の対応:全員のパスワードを無効化。サービスを停止し、再開の時期は未定。警察と個人情報保護委員会に報告済み

件数は「最大約42万件」と発表されています。閲覧・取得された可能性がある件数の上限で、全員の情報が外に出たと確定したものではありません。発表は、上の項目を「2026年10月19日時点で当社が確認している漏えいの可能性がある項目の全容」とし、登録の状況によって対象の項目は異なるとしています。

不正アクセスとは、権限のない人が他人のIDを使ったり、システムの弱いところを突いたりして、本来入れないシステムに入り込むことです。

公表の経緯と、サービスの停止

今回の件の流れを日付順に並べます。

日時 出来事
2026年10月17日 20時頃 SONICWIREとD2Rへの不正アクセスの可能性を確認。侵害されたアカウントの無効化や、社内ドメインのIP制限などの緊急措置
2026年10月17日 23時39分頃 被害の拡大を防ぐため、該当サービスのサーバーの停止を完了
2026年10月18日 警察へ第一報の連絡を完了
2026年10月19日 個人情報保護委員会への報告を完了。公式サイトで発表

発表は、経緯を次のように説明しています。

2026年10月17日(土)20時頃、「SONICWIRE」および「D2R」への不正アクセスの可能性を確認。直ちに状況の確認を行うとともに、侵害アカウントの無効化や社内ドメインのIP制限などの緊急措置を講じ、同日23時39分頃に被害拡大防止のため、該当サービスのサーバーを停止する措置を完了いたしました。 出典: crypton.co.jp

IP制限とは、決められた場所のネットワークからしか接続できないように絞ることです。侵害アカウントの無効化とは、第三者に使われたと考えられるIDを使えなくすることです。

SONICWIREのサイトは、2026年10月20日時点でサービスの一時停止のお知らせを表示しています。そこでは、2026年10月17日22時から両サービスを一時停止していること、原因と影響範囲を調査中であること、調査結果が分かり次第、サイトと公式のXのアカウントで知らせることが書かれています。調査の一環として、同社が運営するSONICWIRE関連のECストアも、あわせてサービスを止めています。

サービスの再開の時期は、2026年10月19日時点で未定とされています。クリプトン・フューチャー・メディアは、公表すべき新しい事実が分かった場合や、再開の目途がついたときは、発表のページを更新する形で知らせるとしています。2026年10月20日時点で、同社のニュースの一覧に出ているこの件のお知らせは10月19日の1本で、更新はまだありません。

クリプトン・フューチャー・メディアとSONICWIRE

クリプトン・フューチャー・メディアは、歌声合成ソフトウェア「初音ミク」の開発で知られる会社です。会社概要のページでは、自社の成り立ちを次のように説明しています。

弊社は効果音などサウンド素材を輸入販売する「音の商社」から創業し、歌声合成ソフトウェア「初音ミク」の開発に留まらず、クリエイターに向けた製品やサービスをクリエイトしています。 出典: crypton.co.jp

同じページには、事業として、音楽制作ソフトウェアの開発・配信や、音楽配信プラットホームなどのWEBシステムの開発・運営が挙げられています。SONICWIREの会員には、音楽や映像を作るクリエイターが多く含まれると考えられます。仕事で音楽や映像を作っている人にとっては、仕事の道具を買うアカウントで起きた漏えいということになります。

漏えいした可能性がある項目と、含まれないと明記された項目

発表に書かれた項目を、サービスごとに分けて表にします。

区分 項目
SONICWIRE会員 氏名
SONICWIRE会員 メールアドレス
SONICWIRE会員 ハッシュ化されたパスワード(ハッシュ値のみ)
SONICWIRE会員 住所(請求書、見積書の発行時に入力した場合)
SONICWIRE会員 システム固有の識別情報(登録日、最終ログイン日など)
D2R登録店舗 氏名、店舗名、ログインID、ハッシュ化されたパスワード(ハッシュ値のみ)
漏えいの事実は確認されていない クレジットカード情報(システムに保存していない)

住所が対象になるのは、請求書や見積書の発行のときに住所を入力した人だけです。請求書や見積書を発行していない人は、住所は含まれていないことになります。ニュースレターだけを購読していた人も、SONICWIRE会員の件数に含まれています。

カード情報について、発表は「SONICWIRE」と「D2R」のシステム自体にカード情報を保存しておらず、現時点で漏えいの事実は確認されていないとしています。そのうえで、過去の決済情報などから何らかの影響が出ていないかを含めて、引き続き調査するとしています。カードについては「影響なし」と確定したわけではなく、調査が続いている段階です。

ハッシュ化されたパスワードとは

今回の項目で一番気をつけたいのは、パスワードが対象に入っている点です。ただし、漏れた可能性があるのはパスワードそのものではなく、「ハッシュ化されたパスワード」です。

ハッシュ化とは、パスワードを決まった計算で別の文字の並びに変換し、元のパスワードに戻しにくくする処理のことです。サービスの側は、利用者が入力したパスワードを同じ計算で変換し、保存してある値と一致するかでログインを判断します。元のパスワードを保存しないので、データが漏れても、すぐにはパスワードが分からないようになっています。

ただし、戻しにくいことと、戻せないことは違います。クリプトン・フューチャー・メディアも、発表で次のように注意を呼びかけています。

漏えいした可能性のあるパスワード情報は、元パスワードへの復元が困難な「ハッシュ処理」がされております。しかし、万が一パスワードが復元された場合、第三者が同じメールアドレスとパスワードの組み合わせを用いて他のサービスへのログインを試みる恐れがございます。 出典: crypton.co.jp

一般に、短いパスワードや、辞書に載っている単語、よく使われる文字の並びは、ハッシュ化されていても推測で当てられやすくなります。攻撃する側は、よく使われるパスワードを片っ端から同じ計算で変換し、漏れた値と一致するものを探すからです。長くて推測されにくいパスワードを使っていた人ほど、復元される危険は小さくなります。

パスワードが復元されたときに一番困るのは、同じメールアドレスとパスワードの組み合わせを、ほかのサービスでも使っている場合です。SONICWIREで使っていた組み合わせを、メール、ネット通販、SNS、音楽の配信サービスなどで使い回していると、そちらに次々とログインされるおそれがあります。

原因について発表されていること

原因について、発表で分かっているのは「第三者による不正アクセス」があったことと、侵害されたアカウントがあったことです。発表の緊急措置に「侵害アカウントの無効化」とあるので、何らかのアカウントが不正に使われたと読めますが、どのアカウントが、どのような手口で使われたのかは書かれていません。

クリプトン・フューチャー・メディアは、外部の専門機関への調査の依頼を含めた詳しい調査を続け、システムのセキュリティ対策、監視体制、情報管理体制を抜本的に見直すとしています。原因の詳しい中身は、2026年10月20日時点では調査中です。ここでも推測は書きません。

クリプトン・フューチャー・メディアの対応と、発表に書かれていないこと

発表に書かれた対応を並べます。

  • 侵害されたアカウントの無効化と、社内ドメインのIP制限
  • SONICWIREとD2Rのサーバーの停止(10月17日23時39分頃に完了)
  • SONICWIRE関連のECストアの停止
  • 全員のパスワードの無効化
  • 同社が運営するほかのサービスも含めたセキュリティ対策の増強と、継続的な監視。対応の完了後の不正アクセスは確認されていない
  • 10月18日に警察へ第一報、10月19日に個人情報保護委員会へ報告
  • 対象の利用者に、登録のメールアドレス宛てにお詫びと案内を順次送る
  • D2Rの対象店舗には個別に連絡
  • 外部の専門機関への調査依頼を含めた詳しい調査の継続

個人情報保護委員会とは、個人情報の扱いを監督する国の機関です。不正アクセスなど不正な目的によるおそれがある漏えいや、本人の数が1,000人を超える漏えいは、会社にこの委員会への報告が義務付けられています。

発表に書かれていないことも整理します。お詫びや補償の有無、サービスの再開の時期、購入した製品のダウンロードやライセンスの扱いは、2026年10月20日時点の発表には書かれていません。書かれていないことについて、あるともないとも推測はしません。再開の案内は、発表のページの更新、SONICWIREのサイト、公式のXのアカウントで出るとされているので、そちらを確かめます。

自分が対象かを確かめる方法

対象の利用者には、登録しているメールアドレス宛てに、お詫びと案内が順次送られるとされています。SONICWIREの会員だった人、ニュースレターを購読していた人は、対象になっている可能性があります。

ここで気をつけたいのは、お詫びのメールを装った偽メールが届きうる点です。本物の案内がメールで届く以上、それに似せた偽メールが送られてくることは十分に考えられます。とくに今回は、全員のパスワードが無効化され、再開後にパスワードの再設定が必要になります。「パスワードを再設定してください」という本物の案内と、それを装った偽メールが混ざりやすい状況です。

届いたメールが本物かどうかは、次の手順で確かめます。

  1. メールの中のリンクは押さず、クリプトン・フューチャー・メディアの公式サイトを自分で開き、ニュースのページにこの件の案内が出ているかを確かめる
  2. サービスが再開したかどうかは、自分で開いたSONICWIREのサイトで確かめる。2026年10月20日時点では一時停止中
  3. 再開前にパスワードの再設定やカード情報の入力を求めるメールが届いたら、偽物を疑う

SONICWIREに登録していたかどうか覚えていない場合は、メールの受信箱で「SONICWIRE」「ソニックワイヤ」「クリプトン」などの言葉で検索すると、購入の確認やニュースレターのメールが見つかることがあります。

ニュースレターだけを購読していた人へ

今回の件数「最大約42万件」には、ニュースレターの購読者も含まれています。製品を買ったことはなく、ニュースレターだけを受け取っていた人も、対象になっている可能性があります。

ニュースレターだけの購読者の場合、どの項目が登録されていたかは、登録のときに何を入力したかで変わります。発表は、登録の状況によって対象の項目は異なるとしています。メールアドレスだけを登録していたなら、主に気をつけるのは偽メールです。購読の登録のときにパスワードを作った覚えがあるなら、そのパスワードをほかのサービスで使っていないかを確かめ、使っていれば変えておきます。

購読をやめたい場合も、サービスが一時停止している間は、メールの中の「配信停止」のリンクを押すのは控えます。停止中のサービスの配信停止を装ったリンクは、偽のサイトへの入口になりえます。再開の発表が出てから、自分で開いた公式サイトで手続きします。

D2Rに登録している店舗の担当者へ

D2Rの登録店舗については、氏名、店舗名、ログインID、ハッシュ化されたパスワードが対象とされ、対象の店舗には個別に連絡しているとされています。店舗の担当者がしておきたいことを挙げます。

  • クリプトン・フューチャー・メディアからの個別の連絡が届いているかを、登録のメールアドレスで確かめる
  • D2Rで使っていたログインIDとパスワードの組み合わせを、店舗のほかの業務のシステムや、店舗のメールで使っていないかを確かめ、使っていれば変える
  • 店舗の中で複数の人が同じアカウントを使っていた場合は、使っていた全員に、この件と注意点を伝える
  • クリプトンを名乗る連絡で、支払い先の口座の変更や請求の確認を求められたら、公式の窓口で確かめてから対応する

店舗のアカウントは、担当者の交代のたびに引き継がれ、同じパスワードが長く使われていることがあります。今回の件をきっかけに、店舗で使っているアカウントとパスワードの一覧を見直し、担当者ごとに分けられるものは分けておくと、次に何か起きたときに影響の範囲をすぐに確かめられます。

利用者がすること

漏えいした可能性がある項目に、ハッシュ化されたパスワードとメールアドレスが入っています。やることを、急ぐ順に並べます。

1. 同じ組み合わせを使っているほかのサービスのパスワードを、すぐに変える

一番急ぐのはこれです。発表も、同じ組み合わせをほかのサービスで使っている場合は、該当するサービスのパスワードを速やかに変えるよう求めています。SONICWIREの再開を待つ必要はありません。SONICWIREのパスワードはすでに無効化されているので、先に、ほかのサービスを守ります。

変える順番は、被害が大きくなりやすいものからです。

  1. メールのアカウント。ほかのサービスのパスワードを再設定するときの受け皿になるので、最初に変える
  2. 銀行、カード会社、決済のサービス
  3. ネット通販、音楽や動画の配信サービス、ソフトウェアの購入サイト
  4. SNS、クラウドのストレージ

SONICWIREのパスワードを思い出せない場合は、パスワード管理アプリやブラウザに保存したパスワードの一覧で、SONICWIREのパスワードがほかのサービスと同じになっていないかを確かめられます。

2. サービスの再開後、初回のログインでパスワードを再設定する

全員のパスワードは無効化されています。サービスが再開したら、初回のログインのときにパスワードを再設定します。手続きは、メールのリンクからではなく、自分で開いたSONICWIREのサイトから行います。新しいパスワードは、ほかのサービスと違うものにします。

3. 二段階認証を設定する

二段階認証とは、パスワードに加えて、スマートフォンに届く確認コードなどをもう1つ入力しないとログインできないようにする仕組みです。パスワードが知られても、すぐには乗っ取られにくくなります。メール、銀行、ネット通販、SNSなど、設定できるサービスから順に設定しておきます。

4. 不審なメールとSMSを開かない

発表は、クリプトンや関係先を装ったメールや連絡が届く可能性があるとして、不審なメールやSMSに記載されたURLや添付ファイルを開かないこと、個人情報やパスワードを入力したり答えたりしないことを求めています。

5. カードの明細を見ておく

カード情報はシステムに保存しておらず、現時点で漏えいの事実は確認されていないとされています。ただ、過去の決済情報などからの影響は調査中です。念のため、SONICWIREで使ったカードの明細に、身に覚えのない請求がないかを見ておきます。心当たりのない請求があれば、カードの裏面の番号でカード会社に連絡します。

自分のメールアドレスやパスワードが、ほかのサービスの漏えいにも巻き込まれていないかを確かめたい人は、海外の漏えい情報を検索できるサービスの使い方を解説したHave I Been Pwnedの使い方|メールアドレスとパスワードの漏洩を確認する方法と、大手クラウドの過去の漏洩が参考になります。

パスワードを作り直すときの考え方

パスワードを変えるなら、推測されにくいものにします。避けたいのは次のようなパスワードです。

  • 8文字程度の短いもの
  • 辞書に載っている単語をそのまま使ったもの
  • 「password」「123456」のような、よく使われる文字の並び
  • 生年月日、電話番号、名前、好きな曲やキャラクターの名前を含むもの
  • ほかのサービスと同じもの、末尾の数字だけを変えたもの

推測されにくくするには、長さを確保するのが一番の近道です。意味のつながらない単語を3つか4つ組み合わせ、間に記号を挟むと、覚えやすいまま長いパスワードを作れます。サービスごとに違うパスワードを覚えるのが難しい場合は、パスワード管理アプリに任せます。アプリが作る長いパスワードをそのまま使い、アプリを開くための主パスワードだけを自分で覚えておく形です。

警察庁も、IDとパスワードの使い回しをしないよう呼びかけています。

複数のサイトで同じID、パスワードを登録していると、一つでもID、パスワードを盗まれたら、銀行やSNS、インターネット通信販売サービスなど全てのサービスが乗っ取られる被害に遭ってしまいます。 出典: npa.go.jp

偽のメールとSMSの見分け方

今回の件で送られやすいと考えられる偽の連絡の例を挙げます。

  • 「サービス再開のお知らせ。下記よりパスワードを再設定してください」というメール
  • 「お詫びとしてクーポンを差し上げます。受け取りにはカード情報の登録が必要です」というメール
  • 「ライセンスの再認証が必要です。ログインしてください」というメール
  • クリプトン以外の、音楽や配信のサービス、決済の会社を名乗るメール

見分けるときに見るところは次のとおりです。

  1. リンクの行き先。パソコンならマウスを乗せ、スマートフォンなら長押しして、行き先のアドレスを表示させる。公式のドメインと違うなら開かない
  2. 時期。2026年10月20日時点ではサービスは一時停止中。再開の発表が出ていないのに「再開しました」と案内するメールは疑う
  3. 入力を求められる情報。カード番号や、ほかのサービスのパスワードを求める内容は疑う
  4. 急がせる言葉。「本日中」「至急」「アカウントが削除されます」と期限を切る文面

偽のサイトにパスワードを入力してしまった場合は、そのパスワードを使っているすべてのサービスで、すぐにパスワードを変えます。カード番号を入力してしまった場合は、カード会社に連絡して利用の停止と再発行を相談します。お金の被害が出たときは、最寄りの警察署にも相談します。

問い合わせ窓口

発表に載っている問い合わせ先は、ユーザー向けと報道機関向けで分かれています。

内容 窓口
本件に関するユーザー向けの問い合わせ クリプトン・フューチャー・メディアの公式サイトの問い合わせフォーム(発表のページにリンクあり)
本件に関する報道機関向けの問い合わせ 同社の公式サイトの報道機関向けの問い合わせフォーム

発表のページには、電話の窓口は載っていません。問い合わせは、発表のページに載っているリンクから、公式サイトの問い合わせフォームを開いて行います。偽のメールに書かれた連絡先には連絡しないようにします。

偽の連絡で実際にお金の被害が出た場合は、消費者ホットライン「188」に電話すると、近くの消費生活センターにつながります。国民生活センターによると、土日祝日の10時から16時に地域の消費生活センターが開いていない場合は、188で国民生活センターが相談を受け付けています(一部地域や年末年始などを除く)。会社が個人情報の扱いについて法律に沿った対応をしていないと感じたときは、個人情報保護委員会の「個人情報保護法相談ダイヤル」(03-6457-9849、受付時間は9時30分から17時30分、土日祝日と年末年始を除く)に相談できます。

在宅で仕事をする人が気をつけること

音楽制作や動画制作、ゲームの開発などを在宅で請け負っている人の中には、仕事で使う音素材やソフトウェアを、仕事用のメールアドレスで購入している人もいます。そうした人は、今回の件で仕事への影響も考えておく必要があります。

まず、請求書や見積書を発行したときに住所を入力していれば、その住所も対象に入っています。自宅を事業の拠点にしている人は、事業の住所と自宅の住所が同じことが多いので、郵便物や訪問による接触にも注意します。住所が知られたときの備えは、住所が漏れたときの記事に、確かめる順番と相談先をまとめています。

次に、仕事のアカウントのパスワードです。SONICWIREと同じ組み合わせを、取引先とのファイル共有のサービスや、仕事のメール、制作物の納品に使うクラウドのストレージで使っていた場合は、最優先で変えます。そのアカウントの中に、取引先から預かった未発表の楽曲や映像、顧客の名簿などが入っているなら、なおさらです。

取引先に知らせるかどうかの考え方も整理しておきます。今回漏えいした可能性があるのは、SONICWIREに登録した本人の情報で、取引先の情報が含まれているわけではありません。そのため、自分の情報が対象になっただけなら、取引先に知らせなければならない場面とは一般に考えにくいです。業務委託の契約で、セキュリティの事故をすぐに報告する取り決めがある場合は、それに従います。

一方で、使い回していたパスワードで仕事のアカウントに不正なログインがあり、取引先から預かった情報に第三者が触れたおそれが出た場合は、話が変わります。個人情報保護委員会は、事業者が国に漏えいを報告しなければならない場面として、病歴など特に配慮が必要な情報が含まれる場合、カード番号などお金の被害につながる情報が含まれる場合、不正アクセスなど不正な目的によるおそれがある場合、本人の数が1,000人を超える場合の4つを示しています。

下記の要件に該当する場合、漏えい等報告が義務付けられています。 出典: ppc.go.jp

預かっている情報に第三者が触れたおそれがあるときは、何が起きたか、どの情報が含まれていた可能性があるか、自分が何をしたかを、分かる範囲ですぐに取引先に伝えます。報告や本人への連絡を誰がするかは、契約や事情で変わるので、自分だけで判断せず、取引先の担当者や個人情報保護委員会の相談窓口に確かめながら進めます。

運営者の視点:仕事のアカウントは使い回しから切り離す

今回の件のように、パスワードが対象に入っている漏えいでは、漏れたサービスそのものより、同じパスワードを使っていたほかのサービスで被害が出やすくなります。会社がすぐにパスワードを無効化しても、利用者がほかのサービスで同じ組み合わせを使っていれば、そこまでは守れません。

在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた@SOHOの編集部として、在宅で仕事を受ける人に伝えたいのは、仕事のアカウントを、趣味や買い物のアカウントのパスワードから切り離しておくことです。仕事のメール、ファイル共有、納品に使うサービスだけでも、ほかと違う長いパスワードと二段階認証にしておけば、どこかで漏えいが起きても、取引先の情報まで被害が及ぶ危険を大きく減らせます。依頼者と受け手が直接やり取りする手数料0%の取引では、受け手の手取りが厚くなる一方で、アカウントの管理も本人に任されます。

情報セキュリティの知識は、それ自体が仕事にもなります。企業の情報セキュリティ対策の支援や、偽メールへの対応の手順づくりといった仕事の内容は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で紹介しています。アプリやサービスを作る側として、パスワードの安全な保存やログインの仕組みに関わりたい人は、アプリケーション開発のお仕事も参考になります。ログインにパスワード以外の要素を組み合わせる仕組みを比べたい人はMFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較|2026年の認証セキュリティ決定版を、偽メールを見抜く訓練を職場で進めたい人は社員のセキュリティ意識を向上させるフィッシングメール模擬訓練の効果|2026年最新の従業員教育ガイドを読んでおくと、漏えいの公表が出たときに落ち着いて動けます。

よくある質問

Q. SONICWIREの情報漏えいで、パスワードそのものが漏れたのですか?

2026年10月19日の発表では、漏えいした可能性があるのは、元のパスワードに戻しにくくする処理をしたハッシュ化されたパスワードだとされています。ただし、万が一復元された場合に備えて、同じメールアドレスとパスワードの組み合わせをほかのサービスで使っている人は、そちらのパスワードを速やかに変えるよう求められています。

Q. SONICWIREのパスワードは、今すぐ変える必要がありますか?

クリプトン・フューチャー・メディアは、全員のパスワードを無効化したとしています。SONICWIREの側は、サービスの再開後の初回ログインでパスワードを再設定します。今すぐ急ぐのは、SONICWIREと同じ組み合わせを使っているほかのサービスのパスワードの変更です。

Q. SONICWIREはいつ再開しますか?

2026年10月19日時点で、再開の時期は未定とされています。再開の目途がついたときは、発表のページの更新、SONICWIREのサイト、公式のXのアカウントで知らせるとされています。再開の発表が出ていないのに再開を案内するメールが届いたら、偽物を疑います。

Q. クレジットカード情報は漏れましたか?

発表では、SONICWIREとD2Rのシステムにはカード情報を保存しておらず、現時点で漏えいの事実は確認されていないとされています。ただし、過去の決済情報などからの影響が出ていないかは引き続き調査するとしています。念のため、SONICWIREで使ったカードの明細を確かめておきます。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年10月20日
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