シンハラ語の動画の字幕と翻訳


この記事のポイント
- ✓シンハラ語の字幕・テロップの在宅仕事を
- ✓尺と話速から作業時間を見積もる方法を軸に整理します
- ✓契約で先に決めるべき条件までを実務の順番で解説します
シンハラ語の字幕の仕事で最初につまずくのは、訳す力ではありません。見積もりです。10分の動画に字幕を付けてほしいと言われて、いくらで受けるべきか、何時間かかるのかが読めない。ここで安く受けてしまい、実際には丸一日かかって手取りが崩れる。この順番で失敗する人を何度も見てきました。この記事では、シンハラ語が使える人が動画の字幕と翻訳を在宅の仕事にするとき、尺と話速から作業時間を逆算する方法を中心に、単価の決まり方、納品形式、契約で先に決めるべきことまでを実務の順番で書きます。翻訳の勉強法や語学の伸ばし方は扱いません。
シンハラ語の字幕案件は、どこから来ているのか
字幕の依頼は、翻訳会社を経由するものと、発注者から直接来るものに大きく分かれます。シンハラ語のように扱える人が少ない言語では、翻訳会社が「対応言語のリストに載せてはいるが、実際は外部の登録者に投げる」という構造になっていることが多く、そこに個人が入る余地があります。
多言語に対応する翻訳会社の案内を見ると、扱う分野の広さと、字幕が翻訳と並ぶサービスとして位置づけられていることがわかります。
アミットでは日本語←→シンハラ語だけでなく、英語←→シンハラ語や多言語←→シンハラ語など、様々な言語ペアの翻訳サービスを提供しています。取り扱い分野は、一般ビジネスやPRから、工業、IT、金融、医療、法律、広報、芸術、エンターテイメント、観光(インバウンド)など多岐にわたります。各案件に最適な訳者が翻訳することで、質の高い翻訳物を提供しています。アミットの豊富な経験と、蓄積されたノウハウに基づく高品質翻訳サービスは、お客様からの信頼も厚く、90%以上のリピーター率を誇ります。 出典: amitt.co.jp
ここで挙がっている分野を見ると、シンハラ語の映像案件がどこから発生するかが読めます。工業とITは企業の技術研修動画、医療は健康診断や受診の案内、観光はインバウンド向けの施設紹介です。
実際に多い依頼の型
依頼の内容は、おおむね次の五つに整理できます。
一つ目は、日本企業が作った安全教育や作業手順の動画に、シンハラ語の字幕を付けるものです。製造、建設、食品、農業の現場で、スリランカ出身の作業者に向けて作られます。動画そのものは日本語で、字幕だけを追加する形です。分量がまとまっており、シリーズで続くことが多い依頼です。
二つ目は、行政や自治体が作る生活案内の動画です。ごみの分別、防災、健康保険、子育て支援といった内容で、多言語版のひとつとしてシンハラ語が入ります。用語が定まっていて調べ物は少ないのですが、公的な表現の正確さが厳しく見られます。
三つ目は、観光やインバウンドの紹介動画です。施設や地域のPRで、意訳の幅が広く、読みやすさが求められます。
四つ目は、逆方向、つまりシンハラ語の映像に日本語字幕を付けるものです。スリランカの現地取材、番組素材、企業の現地拠点で撮影された記録などが該当します。これは日本語の表現力が直接問われるため、シンハラ語ネイティブであることだけでは足りません。
五つ目は、個人や小規模事業者からのものです。YouTubeの動画にシンハラ語字幕を付けたい、商品紹介の動画を現地向けに出したい、という依頼です。予算は小さいものの、継続すると単価交渉がしやすくなります。
字幕は「翻訳」ではなく「尺に収める」仕事
字幕を初めて受ける人が必ず驚くのが、訳した文がそのままでは使えないことです。字幕には物理的な制約があります。
制約は三つです。一画面に表示できる文字数、一枚の字幕を表示できる秒数、そして視聴者が読める速度です。日本語の字幕では一行あたり13文字から16文字、二行までという基準が広く使われています。シンハラ語は文字の形が横に広く、同じ画面幅に入る文字数が日本語より少なくなる場合があります。発注時に文字数の基準が指定されていなければ、実際に映像に載せて表示幅を確認し、こちらから基準を提案するのが確実です。
つまり、字幕の作業は「訳す」と「削る」の二段構えになります。話し手が言ったことを全部訳すと、まず入りません。意味の骨だけを残して、それ以外を落とす判断が要ります。この判断に時間がかかるので、字幕は文書翻訳より単位あたりの作業時間が長くなります。
シンハラ語特有の技術的な壁
シンハラ文字は、子音字に母音記号が上下左右から結合する構造を持っています。この結合の処理が環境によって崩れることがあり、テキストとしては正しいのに、映像に焼き付けたら記号がずれて表示された、という事故が起きます。
対策は単純です。納品前に、発注者が使う再生環境と同じ形で一度確認することです。字幕ファイル(SRTなど)だけを納品する案件でも、こちらで一度映像に重ねて表示を見ておくと事故が減ります。フォントの指定がある案件では、そのフォントがシンハラ文字を持っているかを最初に確認してください。持っていない場合、代替フォントに置き換わって表示が変わります。
文字コードの指定も忘れがちです。字幕ファイルはUTF-8で作るのが標準ですが、古い編集ソフトを使っている発注者に渡すと文字化けすることがあります。納品時に「UTF-8で作成しています」と一文添えるだけで、差し戻しが減ります。
尺と話速から作業時間を見積もる
ここが本題です。見積もりを勘でやめると、単価の交渉が一気に楽になります。
まず尺あたりの語数を把握する
日本語の話速は、落ち着いたナレーションで1分あたり300文字前後、対談や講演のように会話寄りだと350文字から400文字に上がります。実際の作業では、この差が効きます。同じ10分の動画でも、ナレーション主体なら約3,000文字、会話主体なら約4,000文字を扱うことになります。
見積もりの最初にやるべきことは、動画を全部見ることではなく、冒頭の1分を書き起こして文字数を数えることです。それを尺で掛ければ、全体の分量が推定できます。この作業は5分で終わります。
作業時間の内訳
字幕の作業は、次の工程に分かれます。
聞き取りと書き起こしが、尺の2倍から3倍。音声が明瞭で、原稿が支給されていればゼロになります。原稿があるかないかで、見積もりは倍近く変わります。
スポッティング(字幕の表示開始と終了の時刻を決める作業)が、尺の2倍前後。発注者側でタイムコードの入ったファイルが用意されている場合はゼロです。
翻訳と尺合わせが、尺の4倍から6倍。ここが最も重く、専門用語が多い動画では8倍を超えることもあります。
見直しと表示確認が、尺の1倍から2倍。
合計すると、原稿なし・スポッティングありの案件で、尺の9倍から13倍の時間がかかる計算になります。10分の動画なら90分から130分です。
計算例で確かめる
10分の日本語の作業手順動画に、シンハラ語字幕を付ける案件で考えます。原稿の支給なし、タイムコードなし、専門用語は中程度とします。
書き起こしに25分、スポッティングに20分、翻訳と尺合わせに55分、見直しと表示確認に15分。合計115分です。
ここで自分の時間単価を決めます。仮に3,500円とすれば、この案件の下限は約6,700円になります。ここに、修正対応の余地と、初回のやりとりの時間を足して見積もりを出します。逆に、発注者から「5,000円で」と言われたら、その金額では時間単価が割れることが即座にわかります。断るか、原稿の支給を条件にするか、判断ができるようになります。
見積もりを数字で示せると、値段の交渉が「感情」ではなく「条件」の話になります。原稿があれば安くできます、と言えることが、こちらの強みになります。
単価の決まり方
字幕の単価は、分単価で示されることが多く、次に文字単価、まれに一本いくらという固定です。
分単価は、映像1分あたりいくらという計算です。希少言語では相場の公開情報がほとんどありませんが、英語と日本語の映像翻訳が分単価で扱われる慣行はそのまま流用されます。シンハラ語は対応できる人が少ないため、主要言語より高い水準を提示しても通ることがあります。
文字単価は、原稿がある場合に使われます。書き起こしとスポッティングを発注者側でやってくれる案件では、実質的に文書翻訳と同じ計算になります。
映像翻訳の案件がどのような形で募集されているかは、クラウドソーシングの募集ページを見るとつかめます。
映像翻訳・出版翻訳・メディア翻訳の仕事・案件一覧ページです。クラウドソーシング・アウトソーシングに強いランサーズでは、映像翻訳・出版翻訳・メディア翻訳の仕事情報の検索から納品、報酬の受け取りまで、すべて完結します。時間や場所にとらわれず、在宅や副業などさまざまな働き方を実現可能です。24時間365日のサポート体制をご用意しています。仕事、業務委託/副業案件、求人をお探しのフリーランスの方はまず会員登録がおすすめです。 出典: lancers.jp
加算の根拠になる条件
見積もりに上乗せしてよい条件は、はっきりしています。
音声が不明瞭な場合。現場の騒音が入っている、複数人が同時に話している、マイクが遠い。こうした素材は書き起こしの時間が倍になります。見積もり前に必ず素材を確認し、状態が悪ければその場で伝えてください。
専門用語が多い場合。医療、法律、機械の型番や規格名が出てくる素材は、調べ物の時間が跳ね上がります。用語集の支給を条件にするか、調査分を加算するかのどちらかです。
焼き付け(映像に字幕を合成して納品する)を求められる場合。これは編集作業であり、翻訳とは別の工数です。分けて見積もってください。
急ぎの納期。翻訳会社の案内でも、特急対応が別のサービスとして扱われています。個人で受ける場合も、通常の納期と特急の料金を分けておくのが自然です。
納品前に必ず確認する項目
差し戻しの原因は、訳の中身よりも形式に集中します。次の項目を毎回確認してください。
ファイル形式が指定通りか。SRTなのかVTTなのか、Excelの表形式なのか。指定がなければ先に聞きます。
文字コードがUTF-8か。改行コードの指定がある場合はそれも合わせます。
一枚の字幕の表示時間が短すぎないか。1秒未満で消える字幕は読めません。
行数と文字数が基準内か。基準がない案件では、こちらで決めた基準を納品時に伝えます。
固有名詞の表記が全編で統一されているか。人名、地名、製品名は、最初に一覧を作ってから訳し始めると崩れません。
映像に載せた状態で文字が欠けていないか。特にシンハラ文字の結合部分は、環境によって表示が変わります。
用語集と表記の統一が、二本目以降の速度を決める
同じ発注者から続けて依頼が来る分野では、用語の扱いが作業速度を左右します。安全教育の動画でいえば、「保護具」「立入禁止」「点検」「報告」といった語は、シリーズを通して同じ訳語で出す必要があります。一本目で使った訳語を控えておかないと、二本目で別の言い方を使ってしまい、発注者から「前回と違う」と指摘されます。指摘されてからの直しは、最初から統一しておく手間の何倍もかかります。
用語集の作り方は簡単で、表計算ソフトに三列を作るだけです。原語、訳語、備考。備考には「この現場では機械の名称を英語のまま残す」といった判断の理由を書いておきます。半年後の自分は必ず忘れているので、理由まで残すことに意味があります。
この用語集は、発注者に見せる資料としても効きます。納品時に添えると、翻訳の判断が場当たりでないことが伝わります。次の依頼で「前回の用語集に合わせてください」と言われるようになれば、こちらが基準を握っている状態です。基準を握っている人は、他の翻訳者に差し替えられにくくなります。
固有名詞の扱いも先に決めます。人名、地名、会社名、製品名をシンハラ文字に転写するのか、ラテン文字のまま残すのか。転写する場合の綴りをどうするか。ここは発注者に確認すべき事項であり、確認せずに決めてしまうと、後から全編の差し替えになります。最初のやりとりで一度聞いておけば、あとの作業が全部楽になります。
音声素材の状態を、受注前に確認する
見積もりを外す最大の原因は、音声の状態です。文字にできない音は訳せません。
確認したいのは四点です。話者が何人いるか。同時に話す場面があるか。背景に機械音や環境音が入っていないか。方言や訛りが強くないか。スリランカ国内でも地域差があり、素材によっては標準的な話し方から離れることがあります。
素材を先に受け取れない場合は、せめてサンプルとして冒頭の数分だけを送ってもらってください。「全体は渡せないが冒頭だけなら」という発注者は多く、それだけでも見積もりの精度は上がります。サンプルすら見せてもらえない案件は、条件を確定できないまま受けることになるため、単価に余裕を持たせるか、見積もりを条件付きにするのが安全です。
自動の文字起こしを下敷きに使う手もあります。ただしシンハラ語の自動認識は、主要言語ほど精度が出ません。日本語素材の書き起こしには使えても、シンハラ語素材の書き起こしには過度に期待しないほうがよい、というのが現状の実感です。下敷きとして使い、必ず耳で全部確認する前提で組み込んでください。
請求と税金の扱いを先に整える
字幕の仕事は納品と入金の間が空きやすい分野です。請求のやり方を最初に決めておくと、資金の流れが読めるようになります。
請求書には、案件名、尺、単価の根拠、数量、金額、支払期日、振込先を書きます。単価の根拠を書いておくのが要点で、「映像1分あたりの単価かける尺」と明記しておけば、次の案件でも同じ計算で通ります。適格請求書の登録をしているかどうかで記載事項が変わるため、自分の状況に合わせて様式を用意してください。
会社員が副業として受ける場合、給与以外の所得が年間20万円を超えると確定申告が必要になります。これは売上ではなく経費を引いた後の所得です。編集ソフトの利用料、辞書や資料、通信費の一部は経費になり得ます。住民税は所得税と扱いが違い、20万円以下でも申告が必要になる場合があるため、詳細は国税庁の案内と自治体の説明を確認してください。
字幕の見た目についても、確認しておくと差し戻しが減る項目があります。表示位置を画面下部で固定するのか、話者によって左右に振るのか。話者名を入れるのか。効果音や場面の説明を字幕に含めるのか。字幕の背景に黒帯を敷くのか、白抜き文字に縁取りだけを付けるのか。どれも発注者の好みで決まる部分で、正解はありません。最初の一枚を作った時点で画面写真を送り、これでよいかを確認してから残りを進めると、全部作り終えてからの手戻りを避けられます。
契約で先に決めておくこと
映像の仕事は、修正のやりとりが長引きやすい分野です。契約の条件を先に決めておかないと、無償の修正が延々と続きます。
修正の回数を決めてください。「初回納品後、2回までの修正を含む」と書いておくだけで、線が引けます。それを超える修正や、素材そのものが差し替わった場合の再作業は、別料金だと最初に伝えます。
著作権と利用範囲も確認が要ります。字幕の翻訳文には翻訳者の権利が発生し得ますが、業務委託では成果物の権利を発注者に譲渡する条項が入るのが一般的です。譲渡するかどうか、譲渡する場合に使用範囲がどこまでかを、契約書または発注書で確認してください。二次利用(別の媒体への転載、他社への提供)まで含むかどうかで、価格は変わってよい部分です。
そして、2024年11月に施行されたフリーランス保護新法(特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律)です。発注者が組織である場合、業務内容・報酬額・支払期日などを書面または電磁的方法で明示する義務があり、成果物の受領日から起算して60日以内のできる限り短い期間内に報酬を支払う義務があります。これ、知らない人が本当に多いのですが、「修正がまだ終わっていないから」という理由で支払いを止め続けることは、この法律の考え方に沿いません。条件をメールで残しておけば、それが記録になります。難しい契約書は要りません。
法務まわりの手続きを業として扱う資格の範囲は行政書士にまとまっています。自分の契約書を自分で整えるぶんには問題ありませんが、他人の契約書作成を有償で請け負う形にするなら、行政書士法や弁護士法との関係を確認する必要があります。ここは断定できる話ではないので、業務の形を広げる前に確認してください。
翻訳の品質を客観的に示す枠組みについてはJTF翻訳品質認証が参考になります。希少言語では資格で選ばれる場面は多くありませんが、企業案件では判断材料のひとつとして見られることがあります。
一人で受けるか、組んで受けるか
シンハラ語から日本語へ訳す案件では、日本語側の仕上げをどうするかという問題が必ず出ます。意味は完全に取れているのに、日本語の字幕としては硬い、あるいは尺に収まらない。ここで無理をせず、日本語を母語とする書き手と組む選択があります。
組み方は二通りです。ひとつは、自分が下訳を作り、日本語話者が字幕としての表現を整える形。もうひとつは、日本語話者が作った訳文を自分が原語と突き合わせて確認する形です。前者は速く、後者は精度が高くなります。案件の性格で使い分けます。
組む場合の注意は、発注者への説明です。第三者に作業の一部を渡すことを、契約で禁じている発注者がいます。秘密保持の条項に「再委託の禁止」が入っていないかを、受注前に確認してください。禁止されている場合に無断で渡すと、契約違反になります。確認して許可を得たうえで組めば、問題は起きません。報酬の分け方も先に決めておきます。工程ごとに割合を決めておくのが、後で揉めない方法です。
逆方向、日本語からシンハラ語へ訳す案件では、現地の読み手に自然かどうかを確認できる相手を一人確保しておくと、品質が安定します。長く現地を離れている場合、言い回しが古くなっていることに自分では気づけません。
現場を長く見てきた立場からの観察
在宅ワークの市場を20年見てきた立場から言うと、映像翻訳で長く続いている人は、訳が上手い人ではなく、素材の状態を先に確認する人です。
依頼が来た瞬間に「やります」と答えてから素材を開き、音が割れていることに気づいて青くなる。この流れで疲弊する人が非常に多い。逆に、受注前に「素材を先に見せてください」と言える人は、無理な案件を最初から避けられます。断ることは信頼を落としません。むしろ、条件を確認してから受ける人のほうが、次も声がかかります。
もうひとつの観察は、一本で終わらせない人が残るということです。安全教育の動画を一本訳した人が、続編を頼まれ、社内マニュアルの翻訳を頼まれ、現場の掲示物の文言まで任される。希少言語では、依頼者が「この言語はこの人」と決めたがるので、この流れが起きやすい。最初の一本を丁寧に納めることの価値が、他の言語より大きい分野です。
そして手取りです。同じ1分3,000円の案件でも、間に何社挟まるかで自分に届く額は変わります。中間マージンが乗らない直接の関係なら、依頼者は同じ予算でより多く頼めますし、受け手の手取りは厚くなります。手数料0%という条件は、一件の金額より、一年分を合計したときに差として現れます。
案件の探し方と、周辺の仕事へのつなげ方
映像翻訳と通訳がどのような形で募集されるかは、映像翻訳・字幕・通訳のお仕事にまとまっています。案件の書かれ方を知っておくと、自分のプロフィールに何を書けば引っかかるかが逆算できます。字幕の仕事から、教える側に広げる道もあり、翻訳・ライティングレッスンのお仕事には言語を教える形の依頼が並びます。時間を売る形の相談業務についてはキャリア・副業・人生相談のお仕事が近い構造です。
報酬の水準を判断するときは、言語を扱う職種全体の相場を見ておくと、自分の見積もりが市場から外れていないかを確認できます。著述家,記者,編集者の年収・単価相場は、文章を扱う仕事の賃金水準の目安になります。技術系の素材を扱う案件が増えてきた場合はソフトウェア作成者の年収・単価相場も見ておくと、技術文書の翻訳に単価を寄せる根拠になります。
主要言語の字幕案件がどう動いているかを知っておくことも役に立ちます。英語翻訳の副業ガイド|TOEIC何点から仕事ができる?と中国語翻訳の副業ガイド|需要が高いジャンルと単価の目安には、案件の探し方と単価の考え方が整理されています。競合の多い言語で使われている手法は、希少言語でもそのまま流用できるものが多くあります。自分で仕事を集める側に回るなら、検索から人を呼ぶ考え方をまとめたSEO対策・MEO対策の副業で稼ぐ方法|必要なスキルと案件相場が参考になります。
字幕の仕事は、語学力そのものより、時間の読みと形式の正確さで評価が決まります。尺から工数を計算できるようになれば、安く受けてしまう事故はなくなります。数字で説明できる人は、値段を守れます。
よくある質問
Q. シンハラ語の字幕は10分の動画でどのくらい時間がかかりますか?
原稿の支給がなく、スポッティングも自分で行う場合、尺の9倍から13倍が目安です。10分の動画なら90分から130分になります。書き起こしが尺の2倍から3倍、スポッティングが2倍前後、翻訳と尺合わせが4倍から6倍、見直しが1倍から2倍という内訳です。原稿が支給されると全体が半分近くまで下がります。
Q. 字幕の単価はどうやって決めればいいですか?
映像1分あたりの分単価が基本です。冒頭1分を書き起こして文字数を数え、尺で掛けて全体量を推定し、工程ごとの時間を積み上げてから自分の時間単価を掛けます。この計算ができると、提示された金額で時間単価が割れるかどうかを即座に判断でき、原稿支給を条件にする交渉もできます。
Q. シンハラ語の字幕で技術的に注意することは何ですか?
文字の結合部分が環境によって崩れて表示されることがあります。納品前に必ず映像に重ねた状態で表示を確認してください。フォント指定がある案件では、そのフォントがシンハラ文字を持っているかを最初に確認します。ファイルはUTF-8で作成し、その旨を納品時に伝えると差し戻しが減ります。
Q. 修正が何度も来る場合はどうすればいいですか?
受注時に修正回数を決めておくのが唯一の対策です。「初回納品後2回までの修正を含む」と書面かメールに残し、それを超える修正や素材差し替えによる再作業は別料金だと先に伝えます。フリーランス保護新法では、成果物の受領日から60日以内に報酬を支払う義務が発注者側にあります。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
長谷川 奈津@SOHO編集部
行政書士・元企業法務
企業法務で数多くのフリーランス契約を扱った経験を活かし、フリーランス向けの法律・契約・権利に関する記事を執筆。「法律はあなたの味方です」がモットー。
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