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副業の選び方|目的と時間から合う仕事を探す

@SOHO編集部
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副業の選び方|目的と時間から合う仕事を探す

この記事のポイント

  • ✓目的・使える時間・初期費用の3つから順に整理しました
  • ✓働き方の4つの型のメリットとデメリット
  • ✓在宅でできる仕事と向いている人

副業の選び方で迷う人の多くは、「何が稼げるか」から探し始めて、候補が多すぎて決められなくなります。先に決めるべきなのは仕事の名前ではなく、何のために働くのか、1週間に何時間使えるのか、最初にいくらまでならお金をかけられるのかの3つです。この記事では、その3つから候補を絞る方法、働き方の型ごとの向き不向き、避けたい募集の見分け方、会社員が確かめておく決まりと税金の基準、候補を小さく試して続けるまでの流れを順番に説明します。

副業を選ぶ人が増えている背景と、迷いやすい理由

副業を考える人が増えた理由は、収入の不安だけではありません。厚生労働省は副業・兼業の促進に関するガイドラインで、副業を希望する理由を次のように並べています。

収入を増やしたい、1つの仕事だけでは生活できない、自分が活躍できる場を広げる、様々な分野の人とつながりができる、時間のゆとりがある、現在の仕事で必要な能力を活用・向上させる等さまざまであり、また、副業・兼業の形態も、正社員、パート・アルバイト、会社役員、起業による自営業主等さまざまである。 出典: 厚生労働省 副業・兼業の促進に関するガイドライン

理由も働き方もこれだけ幅があるので、「おすすめの副業」を他人の一覧から選ぶと、自分の目的や暮らしに合わないものを掴みやすくなります。収入を急いで伸ばしたい人と、将来の独立に向けて実績を作りたい人では、同じ仕事でも満足度がまったく違います。

在宅の仕事が広がって、選択肢が多すぎる

パソコンとインターネットがあれば受けられる仕事は、この10年ほどで大きく広がりました。文章を書く、画像や動画を作る、データを整える、SNSを運用する、オンラインで教える、作品を売るなど、家にいながら選べる仕事は数えきれません。選択肢が多いことは良いことですが、比べる基準を持たないまま一覧を眺めても、どれも良さそうに見えて決め手がなくなります。

「すぐに稼げる」という言葉に引っ張られやすい

副業を探し始めた人の目に入りやすいのが、短い期間で大きな収入を約束する広告です。こうした広告は、仕事そのものではなく教材や講座の販売が目的のことがあります。選び方の基準を先に持っておくと、こうした誘いを候補から外す判断も早くなります。

選ぶ前に決める3つのこと

副業の選び方は、目的、使える時間、使えるお金の3つを紙に書き出すところから始まります。どれか1つでも曖昧なままだと、始めたあとに「思っていたのと違う」となりやすくなります。

目的:何のために働くのか

目的は大きく4つに分かれます。

  • 収入を伸ばす(家計の補い、貯蓄、借入の返済)
  • 技術を身につける(今の仕事の幅を広げる、転職に備える)
  • 独立の準備をする(取引先と実績を先に作っておく)
  • 人とのつながりややりがいを得る(本業では出会えない人と働く)

目的が収入なら、時間あたりの報酬と支払いの確かさを重視します。目的が技術なら、報酬が低めでも学びの多い仕事を選んで構いません。独立の準備なら、継続して頼んでくれる取引先が作れるかどうかが一番の基準になります。

時間:1週間に何時間使えるのか

次に、1週間のうち副業に使える時間を、曜日ごとに書き出します。平日の夜に1時間ずつなのか、週末にまとめて半日なのかで、選べる仕事が変わります。目安として、平日に1時間、週末に3時間使えるなら、1週間でおよそ8時間です。この時間で回せる量の仕事を選ぶことが、続けるための最初の条件になります。

お金:最初にいくらまでかけられるのか

パソコンや通信環境など、すでに持っている道具で始められる副業は多くあります。一方で、ソフトの利用料、教材、材料費、販売サービスの手数料がかかる仕事もあります。最初にかけてよい上限の額を決めておくと、高額な講座を勧められたときにも判断がぶれません。上限は、失っても暮らしに響かない額にしておきます。

目的別の選び方

目的ごとに、選ぶ基準と向いている仕事の傾向は次のように変わります。

収入を伸ばしたい人

収入が目的なら、仕事を始めてから報酬が入るまでの期間が短く、支払いの条件がはっきりしている仕事を選びます。雇われて働くアルバイトや、仕事を仲介するサービスを通した業務委託の案件がこれに当たります。時間あたりの報酬は、最初は低めに出ることが多いので、半年ほどの期間で単価がどう変わるかを見て判断します。

技術を身につけたい人

技術が目的なら、今の仕事と少し重なる分野を選ぶと伸びが早くなります。事務職なら資料作りやデータ整理、営業職なら提案書や文章の作成、販売職ならSNSの運用といった具合です。文章の仕事を選ぶなら、企業の文書の書き方を体系的に学べるビジネス文書検定のような資格で基礎を確かめておく方法もあります。資格がなくても受けられる仕事は多いですが、学ぶ順番の目安になります。

独立の準備をしたい人

独立が目的なら、単発の作業よりも、同じ相手から継続して頼まれる仕事を選びます。毎月の定例の作業、決まった曜日の更新作業、相談役のような仕事は、独立したあとも続く取引になりやすい型です。報酬の額より、相手との関係が続くかどうかを基準にします。

人とのつながりを得たい人

本業では出会えない人と働きたいなら、地域の活動、オンラインのコミュニティの運営、イベントの手伝いなど、人と関わる時間の長い仕事が合います。収入は小さくても、そこで得た縁が次の仕事につながることがあります。

使える時間別の選び方

同じ仕事でも、使える時間の形によって向き不向きがあります。

1週間に5時間未満の人

時間が限られている人は、締め切りが短く、1回の作業が1〜2時間で終わる仕事が向いています。短い文章の作成、画像の簡単な加工、アンケートへの回答、データの入力などです。1件ごとに完結するので、忙しい週は休むこともできます。ただし、時間あたりの報酬は低めになりやすいので、収入の目的には合いにくい面があります。

1週間に5〜15時間の人

この時間があれば、数日から2週間程度の納期の案件を受けられます。記事の作成、バナーや資料のデザイン、SNSの投稿の作成と運用、小さなWebサイトの更新などです。平日の夜と週末の両方を使うことになるので、本業の繁忙期を先に確かめてから受けます。

1週間に15時間以上の人

まとまった時間があれば、継続の案件や、規模の大きい制作にも手が届きます。ただし、雇われて働く副業の場合、本業と副業の労働時間は合算して扱われます。この点は後の「会社員が選ぶ前に確かめる決まり」の節で説明します。

時間の形で見ると分かること

平日の昼に連絡が取れない人は、打ち合わせや即時の返信が多い仕事を避けたほうが続きます。逆に、週末にしか時間がない人は、締め切りを週明けに設定してもらえる相手を選ぶと無理がありません。使える時間の量だけでなく、どの時間帯に動けるかを相手に先に伝えておくことが大切です。

副業の4つの型と、それぞれのメリット・デメリット

副業は、お金の生まれ方によって4つの型に分けると比べやすくなります。

型 主な例 メリット デメリット
雇われて働く アルバイト、パート 報酬が時給で決まり、支払いが確か 時間と場所が決まる。本業と労働時間が合算される
技術で請け負う 記事作成、デザイン、開発、事務の代行 在宅で時間を選びやすい。単価を伸ばせる 最初は実績がなく単価が低い。自分で営業する
物を作って売る ハンドメイド作品、デジタルの素材 好きなことを形にできる 材料費と在庫を抱える。手数料がかかる
発信して収益を得る ブログ、動画、SNS 一度作ったものが長く読まれる 収益が出るまで時間がかかり、見通しが立てにくい

雇われて働く型

時給で働くので、働いた時間に応じた報酬が確実に入ります。初めての副業で収入を優先するなら、もっとも見通しの立てやすい型です。一方で、勤務の時間と場所が決まるため、本業の残業や体調と調整する手間がかかります。

技術で請け負う型

業務委託として仕事を受ける型で、在宅の副業の多くがこれに当たります。成果物に対して報酬が支払われるので、作業が速くなるほど時間あたりの報酬が上がります。始めたばかりの時期は実績がないため、低めの単価から積み上げることになります。

物を作って売る型と、発信する型

作品を売る型は、材料と在庫のお金が先に出ていきます。発信する型は、収益が出るまで半年から1年以上かかることも珍しくありません。どちらも、収入をすぐに必要としている人には向きにくい型です。技術で請け負う仕事と組み合わせて、片方で収入を確保しながら育てる人もいます。

今の仕事と経験から候補を探す方法

まったく新しい分野よりも、今の仕事や過去の経験の延長にある副業のほうが、最初の仕事を受けやすくなります。

経験の棚卸しをする

まず、これまでの仕事で「人から頼まれたこと」「褒められたこと」「時間をかけずにできること」を書き出します。たとえば、社内の資料をいつも整えていた、表計算ソフトで集計表を作っていた、新人に仕事を教えていた、といった内容です。本人にとっては当たり前の作業でも、外から見ると十分に仕事になります。

書き出したものを仕事の名前に置き換える

書き出した内容を、仕事として募集されている名前に言い換えます。資料を整えていた人は「資料作成」「事務の代行」、集計表を作っていた人は「データ整理」、新人に教えていた人は「オンラインの講師」「マニュアル作成」です。仕事を仲介するサービスで、その名前で検索して、どんな案件があるか、どのくらいの単価で募集されているかを見ます。

分野ごとの報酬の幅を見ておく

同じ「デザイン」でも、仕事の種類や経験によって報酬には大きな幅があります。デザイナーの年収・単価相場では、デザインの仕事の年収と単価の幅をまとめて見られます。副業として受ける場合の単価を考えるときの、ひとつの目安になります。

在宅でできる主な副業と、向いている人

在宅で始めやすい副業を、向いている人と合わせて紹介します。

文章を書く仕事

Webの記事、商品の説明文、メールマガジンなどを書く仕事です。文章を書くことに抵抗がなく、調べものが苦にならない人に向いています。始めたばかりの時期は単価が低めですが、専門の分野を持つと上がりやすくなります。単価の上げ方はWebライターが文字単価を上げる方法【2026年版】|1円→5円のステップで段階ごとに説明しています。

デザインや画像を作る仕事

バナー、SNSの投稿画像、資料の見た目を整える仕事です。デザインのソフトを使った経験がある人や、色や配置を考えるのが好きな人に向いています。仕事の幅と収入の伸び方はWebデザイナー 年収のリアル:30代フリーランスが語る稼ぎ方とキャリアパスで詳しく扱っています。

SNSの運用やECの運営を手伝う仕事

中小のブランドやお店の中には、商品を作る力はあっても、SNSの投稿やネット販売の運営まで手が回らないところが少なくありません。投稿の作成、商品の撮影の段取り、商品ページの文章、注文の管理などをまとめて手伝う仕事は、販売や接客の経験がある人に向いています。数字を見て改善する仕事なので、感覚よりも記録を付けることが得意な人が伸びます。

開発やAIを使った業務の支援

プログラミングができる人は、Webサイトやアプリの開発、業務の自動化を受けられます。どんな案件があるかはアプリケーション開発のお仕事で全体を見渡せます。また、生成AIを業務に取り入れたい企業の相談に乗る仕事も出てきています。AIコンサル・業務活用支援のお仕事では、その仕事の内容と求められる経験を紹介しています。

事務の代行やオンラインの講師

データの入力、資料の作成、メールの対応などを代わりに行う事務の代行は、会社で事務をしてきた人が始めやすい仕事です。人に教えることが得意なら、語学や楽器、パソコンの使い方などをオンラインで教える仕事もあります。

仕事を探す場所の選び方

選ぶ仕事が決まったら、どこで探すかも選び方の一部になります。場所によって、見つかる仕事の種類と、取引の守られ方が違います。

仕事を仲介するサービス

業務委託の案件を探すなら、仕事を仲介するサービスが入口になります。案件の数が多く、募集の文面で仕事の内容と単価の幅を比べられます。サービスによって、手数料の有無と額、報酬の支払いを仲介するかどうか、契約の形が違うので、登録する前に利用規約と手数料の案内を読みます。

求人サイトと地域の求人

雇われて働く副業なら、求人サイトやハローワークで、勤務の時間や曜日を条件に探せます。短時間や週末だけの求人を絞り込める検索の機能を使うと、本業と両立できる仕事が見つけやすくなります。

知人や元の勤め先からの紹介

紹介の仕事は、相手の人柄や支払いの確かさが分かっているので始めやすい反面、条件を曖昧にしたまま引き受けてしまいがちです。知り合いからの仕事でも、仕事の範囲、報酬、納期をメールで残しておくと、あとで行き違いが起きにくくなります。

避けたい副業と、危ない募集の見分け方

副業の選び方でもっとも大切なのは、何を選ぶかよりも、何を選ばないかです。

仕事の前にお金を払わせる募集

「仕事を紹介するので、先に教材を買ってください」「登録料を払えば案件を回します」という形の募集は、特定商取引法で業務提供誘引販売取引として規制されている取引の形です。仕事で収入が得られると言って勧誘し、教材や器具の購入などでお金を払わせる取引のことを指します。こうした取引には、契約の書面を受け取ってから20日間は無条件で契約を解除できる仕組みがあります。詳しくは消費者庁の特定商取引法の案内で確かめられます。

収入の額だけを強く打ち出す広告

仕事の内容や必要な技術が書かれておらず、収入の額や「誰でも」「スマホだけで」といった言葉ばかりが目立つ広告は、候補から外します。まっとうな募集には、仕事の内容、納期、報酬の決め方、発注する側の会社名が書かれています。

口座や荷物の受け取りを頼む仕事

自分の名義の口座を貸す、届いた荷物を別の住所に送り直す、といった仕事は、犯罪に巻き込まれるおそれがあります。報酬が高く見えても引き受けません。困ったときは、地域の消費生活センター(消費者ホットライン188)に相談できます。

会社員が選ぶ前に確かめる決まり

会社に勤めている人は、副業を選ぶ前に勤め先の決まりを確かめます。

就業規則で副業の扱いを見る

厚生労働省は、副業・兼業について「原則、副業・兼業を認める方向とすることが適当である」とガイドラインで示しています。ただし、会社が制限できる場合として、仕事に支障がある場合、会社の秘密が漏れる場合、競合する仕事で会社の利益を損なう場合、会社の名誉や信用を傷つける場合の4つが挙げられています。勤め先の就業規則に、届け出が必要か、禁止されている仕事の種類があるかを先に確かめます。厚生労働省の副業・兼業のページには、ガイドラインとあわせて会社と働く人それぞれの手引きがあります。

雇われる副業は、労働時間が合算される

本業も副業も雇われて働く場合、労働基準法では2つの勤め先の労働時間を合算して扱います。合算して法定の労働時間を超えると、割増賃金の支払いの問題が出てきます。そのため、副業先から勤務の時間について確認を求められることがあります。

一方で、ガイドラインには「労基法が適用されない場合(例 フリーランス、独立、起業、共同経営、アドバイザー、コンサルタント、顧問、理事、監事等)」は労働時間が通算されないと書かれています。業務委託で受ける副業は合算の対象になりませんが、働きすぎにならないよう自分で時間を管理する必要がある点は同じです。

体調と本業への影響を見積もる

副業を始めると、睡眠や休息の時間が削られやすくなります。本業の繁忙期、家族の予定、通院などを書き出し、副業に使える時間に無理がないかを確かめます。本業に支障が出ると、就業規則で制限できる場合に当たるおそれもあります。

税金と扶養で、選び方が変わる点

副業の収入が増えると、税金と扶養の手続きが関わってきます。どの仕事を選ぶかによって、所得の種類と手続きが変わります。

所得税の確定申告が必要になる基準

国税庁の案内では、給与を1か所から受けていて年末調整を受けている人は、給与以外の所得の合計額が20万円を超えると確定申告が必要になります。所得とは、収入から必要経費を差し引いた額のことです。副業もアルバイトで給与として受け取る場合は、2か所から給与を受けている扱いになり、基準の考え方が変わります。詳しくは国税庁の給与所得者で確定申告が必要な人の案内で確かめられます。

住民税は20万円以下でも申告が要る

20万円の基準は所得税だけの話です。住民税には同じ基準がないため、所得税の確定申告をしない場合でも、住民税の申告が必要になります。また、住民税は会社員の場合、給与から差し引かれる特別徴収という方法で納めるのが原則です。副業の所得の分を自分で納める普通徴収にできるのは、給与以外の所得の場合に限られます。副業がアルバイトで給与として受け取る場合は選べない点に注意します。徴収の方法は東京都主税局の個人住民税の案内のように、住んでいる自治体のページで確かめます。

家族の扶養に入っている人

配偶者や親の健康保険の扶養に入っている人は、年間の収入の見込みが130万円未満であることが条件の1つです。60歳以上の人や障害のある人は180万円未満、19歳以上23歳未満の人は令和7年10月1日以降の認定から150万円未満とされています。日本年金機構の被扶養者の収入要件の案内に基準が載っています。収入の数え方は加入している健康保険によって違うことがあるので、扶養者の勤め先や健康保険の窓口で確かめます。

雇われる副業と、業務委託の副業の違い

同じ仕事内容でも、雇われて働くのか、業務委託で受けるのかによって、守られ方と手続きが違います。

雇われて働く場合

アルバイトやパートとして雇われる場合は、最低賃金や労働時間の決まりが適用されます。報酬は給与として支払われ、勤め先が源泉徴収をします。条件によっては雇用保険や社会保険の対象になります。

業務委託で受ける場合

業務委託は、仕事の完成や作業の遂行に対して報酬を受け取る契約です。労働時間の決まりや最低賃金は適用されず、経費の計算や確定申告は自分で行います。その代わり、働く時間と場所を自分で決めやすく、単価を自分で交渉できます。

2024年11月に施行されたフリーランス・事業者間取引適正化等法では、個人に仕事を頼む事業者に対して、仕事の内容、報酬の額、支払いの期日などを書面やメールで示すことを義務づけています。業務委託で副業を始めるときは、こうした条件が文字で示されているかを確かめてから引き受けます。厚生労働省のフリーランスの取引に関するページに、相談の窓口も載っています。

候補を比べるときの5つの基準

候補が複数あるときは、同じ物差しで並べて比べます。次の5つの基準で、1つずつ3段階で評価すると、感覚だけで選ぶより迷いが減ります。

基準1:目的に合っているか

最初に書き出した目的に、その仕事がどれだけ近いかを見ます。収入が目的なのに、収益が出るまで1年以上かかる発信の仕事を選ぶと、途中で気持ちが続かなくなります。目的と仕事の型がずれていないかを最初に確かめます。

基準2:使える時間で回せるか

候補の仕事について、1件あたりにかかる時間の目安を調べます。募集の文面に作業時間の目安が書かれていることもありますし、経験者の発信から推し量ることもできます。1週間に使える時間で、少なくとも1件は無理なく終わらせられるかを見ます。

基準3:始めるのにかかるお金

道具、ソフトの利用料、材料費、販売サービスの手数料などを合計して、最初に決めた上限に収まるかを見ます。毎月かかる費用がある仕事は、1年間でいくらになるかで考えます。

基準4:今の経験を生かせるか

まったく新しい分野は、学ぶ時間がかかるうえ、最初の仕事を受けるまでに時間がかかります。今の仕事や過去の経験と重なる部分が多い仕事ほど、早く実績を作れます。

基準5:続けた先に何が残るか

半年、1年と続けたときに、手元に何が残るかを考えます。技術、実績、取引先、作品の在庫、読者など、残るものは仕事によって違います。目的が独立の準備なら取引先が残る仕事を、技術を身につけるのが目的なら技術が残る仕事を選びます。

比較の表を作る

5つの基準を横に、候補の仕事を縦に並べた表を作ると、どこで差がつくのかが一目で分かります。合計の点数が同じなら、目的に近い仕事を優先します。表は一度作って終わりではなく、試したあとの実感で点数を付け直すと、次に選ぶときの材料になります。

候補を絞って、小さく試す手順

候補が2〜3つに絞れたら、いきなり大きく始めず、小さく試してから本格的に取り組みます。

  1. 候補の仕事について、募集の内容と単価の幅を10件ほど調べる
  2. 必要な道具や技術を書き出し、すでに持っているものと、これから用意するものに分ける
  3. 小さな案件を1〜2件受けて、実際にかかった時間を記録する
  4. 1時間あたりの報酬と、作業の楽しさや疲れ方を振り返る
  5. 1〜3か月続けてから、続けるか、別の候補に移るかを決める

完璧を目指しすぎない

初めての仕事では、出来を気にして手が止まりがちです。副業の始め方を解説した記事にも、次のような助言があります。

とくにスキル系の副業では、最初から完璧な成果物を出そうと気負いがちです。まずは60%の完成度でもよいので「やってみる」「提出してみる」というスピード感を大切にしましょう。 出典: biz.moneyforward.com

もちろん、相手に渡す成果物の質は大切です。ただ、初めての仕事を受けるまでの準備に何か月もかけるより、小さな仕事を受けて相手の反応から学ぶほうが、自分に合うかどうかを早く判断できます。

記録を付けて比べる

試した仕事ごとに、受けた日、納品した日、かかった時間、報酬、経費、相手からの反応を記録します。この記録は、仕事を比べる材料になるだけでなく、確定申告のときにも必要になります。表計算ソフトで1行1件にしておけば十分です。

長く続けるコツと、見直しの時期

副業は、始めることより続けることのほうが難しい仕事です。

目標を小さく区切る

最初から大きな収入を目標にすると、思うように伸びない時期にやめたくなります。「1か月に2件受ける」「3か月で実績を5件にする」のように、自分で動かせる数字を目標にすると、達成の手応えを得やすくなります。

相手との関係を大切にする

継続して頼まれる人は、作業の出来だけでなく、連絡の早さ、締め切りの守り方、分からないことを早めに聞く姿勢が評価されています。新しい相手を探す時間が減るほど、作業に使える時間が伸びます。

休む週をあらかじめ決めておく

本業の繁忙期や家族の行事がある週は、副業の仕事を受けないと先に決めておきます。相手にも、受けられない期間を早めに伝えておけば、急な断りで信用を落とすことはありません。休む週を予定に組み込んでおくと、疲れがたまって続けられなくなる事態を避けられます。

半年ごとに見直す

半年に1回、目的、使える時間、時間あたりの報酬を見直します。本業の状況や家族の事情が変われば、合う副業も変わります。続けている仕事が目的に合わなくなっていれば、別の型に移ることも選び方の一部です。

暮らしの段階ごとに見る選び方

同じ人でも、暮らしの段階が変われば合う副業が変わります。

子育てや介護と両立したい人

子どもの送り迎えや家族の通院で、急に予定が変わる人は、決まった時間に拘束されない仕事が向いています。締め切りまでの日数に余裕がある案件や、1件ごとに完結する作業を選ぶと、予定が崩れた週も無理なく調整できます。打ち合わせが多い仕事は、相手に連絡のつく時間帯を先に伝えておきます。

20代から30代の会社員

本業の経験がまだ浅い時期は、副業を技術を伸ばす場として選ぶ人が多くいます。本業と少しずらした分野を選ぶと、両方の経験が組み合わさって、転職や独立のときの強みになります。ただし、本業で覚えるべきことが多い時期に副業を詰め込みすぎると、両方が中途半端になります。

40代から50代以降の人

長く働いてきた人は、経験そのものが副業の材料になります。業界の知識、人の育て方、取引先との調整の仕方などは、相談役、マニュアル作り、研修の講師といった仕事に生かせます。定年の後も続けられる仕事を選んでおくと、収入の柱を少しずつ移していくこともできます。

運営者の視点から見た、選び方で差がつく点

在宅ワークと業務委託の仲介を20年以上続けてきた運営者として見てきた限りでは、副業が長く続く人ほど、仕事の名前ではなく「自分が誰の何を楽にできるか」から選んでいます。事務の経験がある人は事務の困りごとを、販売の経験がある人は売り場の困りごとを解決する仕事を選び、そこから少しずつ範囲を広げていく傾向があります。

直接の取引は、受け手の手元に残る額が厚い

仲介の手数料が大きいサービスを通すと、同じ予算の仕事でも受け手に届く額は小さくなります。依頼する側と受ける側が手数料0%で直接取引できる形なら、依頼する側は同じ予算でより多くの仕事を頼め、受ける側は手取りが厚くなります。副業の選び方では、仕事の種類だけでなく、どこで仕事を探すかも、手元に残る額を左右する要素です。

仕事の分野ごとの傾向を見て、次の一歩を決める

在宅で受けられる仕事は、AIやマーケティング、セキュリティの分野で特に幅が広がっています。AI・マーケティング・セキュリティのお仕事では、こうした分野の仕事の内容と、どんな経験が求められるかを紹介しています。調査や分析の経験を生かしたい人は、研究者の年収・単価相場で専門性が報酬にどう表れるかを見ておくと、副業から先のキャリアを考える材料になります。目的と時間を書き出したうえで、こうした仕事の一覧から候補を2〜3つ選び、小さく試すところから始めてください。

よくある質問

Q. 副業の選び方で、最初に決めることは何ですか?

最初に決めるのは、副業の目的、1週間に使える時間、最初にかけてよいお金の上限の3つです。収入を伸ばしたいのか、技術を身につけたいのか、独立の準備をしたいのかで、選ぶべき仕事は変わります。使える時間とお金の上限を先に決めておくと、続けられない仕事や、高額な講座を勧める募集を早い段階で候補から外せます。

Q. 会社員が副業を選ぶときに気をつけることは何ですか?

勤め先の就業規則で、副業の届け出が必要か、禁止されている仕事の種類があるかを先に確かめます。雇われて働く副業は本業と労働時間が合算されるので、働きすぎにならないかも見積もります。給与以外の所得が20万円を超えると所得税の確定申告が必要になり、20万円以下でも住民税の申告は必要です。

Q. スキルがなくても選べる副業はありますか?

データの入力、アンケートへの回答、簡単な文章の作成、アルバイトなどは、特別な技術がなくても始めやすい仕事です。ただし時間あたりの報酬は低めになりやすいので、収入を伸ばしたい人は、今の仕事の経験に近い分野で技術を身につけながら、単価の上がる仕事に移っていく道を考えておくと続けやすくなります。

Q. 避けたほうがよい副業の見分け方はありますか?

仕事を始める前に教材費や登録料などのお金を払わせる募集、仕事の内容が書かれず収入の額ばかりを強調する広告、口座の貸し出しや荷物の転送を頼む仕事は避けます。教材の購入などを条件に仕事を紹介する取引は特定商取引法の規制の対象で、困ったときは消費者ホットライン188で相談できます。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年1月3日最終更新:2026年10月31日
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