表を作るツールの選び方|共有して一緒に更新できる表の作り方

@SOHO編集部
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表を作るツールの選び方|共有して一緒に更新できる表の作り方

この記事のポイント

  • ✓管理ツールの4種類に分けて
  • ✓用途別の選び方を整理しました
  • ✓複数人で共有して一緒に更新できる表の作り方

表を作るツールを探していると、無料のサイト、スマホのアプリ、表計算ソフト、デザインツールと候補が多すぎて、どれを選べばよいのか迷ってしまいます。結論から言うと、表を作るツールは「作った表をどう使うか」で選ぶのがいちばん失敗が少ない方法です。1回印刷して終わる表なら文書作成ソフトやデザインツールで十分ですが、何人かで毎日書き換える表なら、共有と変更履歴がしっかりしたクラウドの表計算ソフトを選ぶべきです。

この記事では、表を作るツールを4種類に分けて、それぞれ得意なことと苦手なことを説明したうえで、用途別の選び方、複数人で共有して一緒に更新できる表の作り方、見やすい表を作る基本のポイントを順に整理します。担当や期限を付けた作業の一覧を表で回していて、行が増えすぎて追いきれなくなってきた人向けに、カードとボードで同じ情報を扱えるPinatecaのような管理ツールに移す方法にも触れます。

表を作るツールは大きく4種類に分かれる

表を作るツールと一口に言っても、作りと得意分野はかなり違います。まずは全体を4つに分けて考えると、候補を絞りやすくなります。

種類 代表的なもの 得意なこと 苦手なこと
表計算ソフト Excel、Googleスプレッドシート、Numbers 計算、並べ替え、絞り込み、大量の行 見た目を凝ったデザインにすること
文書作成ソフト Word、Googleドキュメント、Pages 文章の中に小さな表を入れる 計算、行数の多い表
デザインツール MiriCanvas、Canva など 配色や飾りのある、見せるための表 データの更新、計算
管理ツール タスク管理、プロジェクト管理のサービス 担当、期限、状況の管理と通知 自由な計算、細かい書式

表計算ソフトは、行と列のマス目(セル)に数字や文字を入れ、合計や平均の計算、並べ替え、絞り込みができるソフトです。仕事で使う表の多くはここで作られています。文書作成ソフトは、報告書や案内文の中に小さな表を入れるのに向いています。デザインツールは、配布物やプレゼン資料に載せる「見せる表」を作るための道具です。管理ツールは、表というより「1件ずつの作業」を記録する仕組みで、担当や期限を付けて、状況が変わるたびに書き換えていく使い方に向いています。

紙の表から共有する表へ移ってきた背景

少し前までは、表は「1人が作って、印刷するかメールで添付して配るもの」でした。最新の版がどれか分からなくなる、誰かが手元で直した内容が全体に反映されない、といった困りごとは、ファイルを配る仕組みそのものから生まれていました。

クラウドの表計算ソフトが広く使われるようになり、1つの表をインターネット上に保存して、何人もが同じ表を開いて同時に書き換える使い方が当たり前になりました。テレワークや、社外の協力者と組む仕事が広がったことも、この流れを後押ししています。表を作るツールを選ぶときに「共有して一緒に更新できるか」が大きな基準になっているのは、こうした働き方の変化があるからです。

表計算ソフトで表を作る方法

仕事で使う表の多くは、表計算ソフトで作るのがいちばん手堅い方法です。代表的な3つの特徴を整理します。

Excel

Excelは、Microsoftの表計算ソフトです。関数の種類が多く、ピボットテーブル(大量のデータを項目ごとに集計し直す機能)やグラフも充実しているので、数字を細かく扱う表に向いています。取引先とファイルをやり取りするときに「Excelで送ってください」と指定されることも多く、使い方を覚えておいて損のないソフトです。パソコンに入れて使う版に加えて、ブラウザで使える版もあり、OneDriveに保存した表を複数人で同時に編集することもできます。

Googleスプレッドシート

Googleスプレッドシートは、Googleアカウントがあれば無料で使えるブラウザの表計算ソフトです。Googleのヘルプでは、次のように紹介されています。

Google スプレッドシートは、スプレッドシートの作成や表示形式の設定、他のユーザーとの共同作業ができるオンライン スプレッドシート アプリです。 出典: support.google.com

表は自動でGoogleドライブに保存され、URLを共有するだけで相手も同じ表を開けます。パソコンだけでなくスマホのアプリからも見られるので、外出の多い人や、パソコンを持っていないメンバーがいるチームでも使いやすいのが強みです。共有して一緒に更新する表を作るなら、最初の候補になります。

Numbers

Numbersは、Appleの表計算ソフトで、MacやiPhone、iPadで無料で使えます。1枚のシートの上に表やグラフを自由に並べられる作りで、見た目の整った表を作りやすいのが特徴です。iCloudを通して共有し、ほかの人と一緒に編集することもできます。ただし、チームの中にWindowsのパソコンを使う人がいる場合は、ExcelかGoogleスプレッドシートにそろえたほうがやり取りで困りません。

表計算ソフトを選ぶときの目安

3つのうちどれを選ぶかは、相手と使い方で決めると迷いません。取引先からExcelのファイルで受け取り、Excelのファイルで返す仕事が多いならExcel。社内や仲間内で、URLを共有して同時に書き換える表が中心ならGoogleスプレッドシート。Macだけの少人数で、見た目の整った資料を作りたいならNumbersです。どれも基本の操作は似ているので、1つ覚えればほかに移るのはそれほど難しくありません。

文書作成ソフトとデザインツールで表を作る方法

表計算ソフトほどの計算は要らず、見た目を整えた表を1枚作りたいときは、文書作成ソフトやデザインツールのほうが早い場合があります。

Word やGoogleドキュメントで作る表

報告書や案内文、議事録の中に、5行ほどの小さな表を入れたいだけなら、文書作成ソフトの表の機能で十分です。行と列の数を指定して挿入し、文字を入れて、罫線と背景の色を整えるだけで完成します。文章と表が1つのファイルにまとまるので、相手に渡すときも分かりやすくなります。

一方で、文書作成ソフトの表は計算が苦手です。金額の合計を出したい、行を並べ替えたい、行が数十行を超えるといった表は、表計算ソフトで作ってから、必要な部分だけを文書に貼り付けるほうが、あとで直すときに楽になります。

貼り付けるときは、表計算ソフトの表を画像として貼るのか、文書の表として貼るのかで、あとの手間が変わります。画像として貼ると見た目は崩れませんが、数字を直すたびに貼り直しが必要です。文書の表として貼ると文書の中で直せますが、元の表計算ソフトの表とは別物になるので、どちらか一方を正として決めておかないと、数字が食い違う原因になります。

デザインツールで作る見せるための表

チラシやプレゼン資料、SNSの投稿に載せる表は、配色や文字の大きさ、余白まで整えた「見せる表」が求められます。こうした表は、デザインツールのテンプレートを使うと短い時間で作れます。デザインツールのMiriCanvasは、表を作る機能について次のように案内しています。

MiriCanvasで、見やすいデザインの表作成を始めてみましょう。気に入った表デザインにデータを入力するだけで、レポートやプレゼン資料にそのまま使える表が完成します。 出典: miricanvas.com

同じページでは、無料プランでも表を作成でき、テンプレートや素材も無料で使えると説明されています。デザインの経験がなくても、テンプレートを選んで数字を入れ替えるだけで見栄えのする表になるのは大きな利点です。

ただし、デザインツールで作った表は、基本的に画像やPDFとして書き出して使うものです。中の数字を毎週書き換える、件数が増えていく、といった使い方には向きません。元のデータは表計算ソフトで管理し、見せるときだけデザインツールで整える、と役割を分けるのが現実的です。

スマホのアプリや無料の表作成サイト

スマホで手早くメモ代わりの表を作るアプリや、ブラウザで開いてすぐ使える無料の表作成サイトもあります。買い物の一覧や、ちょっとした比較表を作るには手軽で便利です。ただし、仕事の表に使うときは、作った表がどこに保存されるのか、ほかの人と共有できるのか、サービスが終わったときにデータを取り出せるのかを先に確かめておきます。CSV(表のデータを文字だけで保存する、多くのソフトで読み込める形式)やExcelの形式で書き出せるかどうかが、1つの目安になります。

用途別に見た表を作るツールの選び方

ここまでの特徴を、よくある用途ごとに当てはめると次のようになります。

用途 向いているツール 選ぶ理由
見積もりや請求の金額をまとめる表 Excel、Googleスプレッドシート 計算式で合計や税額を自動で出せる
報告書の中に入れる小さな表 Word、Googleドキュメント 文章と表を1つのファイルにまとめられる
チラシやプレゼンに載せる表 MiriCanvas などのデザインツール テンプレートで見た目を短時間で整えられる
何人かで毎日書き換える一覧表 Googleスプレッドシート URLで共有し、同時に編集できる
担当と期限が付いた作業の一覧 管理ツール、または表計算ソフト 状況の変化と担当の割り振りを追いやすい
当番表やシフト表のような枠の表 表計算ソフト、時間割の形の管理ツール 曜日と時間の枠に名前を入れる形が作りやすい

選ぶときに確かめたい点は、次の5つです。

  • 誰と共有するか(社内だけか、社外の人も見るか)
  • 何人が書き換えるか(1人か、複数人か)
  • どのくらいの頻度で更新するか(1回きりか、毎日か)
  • 計算が要るか(合計や集計を自動で出したいか)
  • どの端末で見るか(パソコンだけか、スマホでも見るか)

この5つのうち、「複数人が」「毎日のように」書き換える表は、最初からクラウドの表計算ソフトで作っておくと、あとで作り直す手間がかかりません。反対に、1人で作って1回配るだけの表に、共有の仕組みを用意する必要はありません。

共有して一緒に更新できる表の作り方

ここからは、Googleスプレッドシートを例に、何人かで共有して一緒に更新する表を作る手順を説明します。Excelのブラウザ版でも、考え方はほとんど同じです。

手順1:表の目的と列を先に決める

最初にやるべきことは、表のマス目を作ることではなく、表で何を管理したいのかを決めることです。たとえば、チームの作業の一覧なら「作業名」「担当」「期限」「状況」「メモ」の5列、といった具合に、列の名前を先に書き出します。

列を決めるときは、1つの列には1種類の情報だけを入れるのが基本です。「担当と期限」を1つの列にまとめてしまうと、あとで担当ごとに絞り込んだり、期限の順に並べ替えたりできなくなります。

手順2:入力のルールをそろえる

一緒に更新する表でいちばん崩れやすいのが、入力の書き方です。日付を「10/17」と書く人と「10月17日」と書く人が混ざると、並べ替えが正しく動きません。状況の列も「対応中」「作業中」「進行中」と人によって言葉が違うと、絞り込みのときに取りこぼしが出ます。

これを防ぐには、状況の列に「プルダウン」(あらかじめ決めた選択肢から選んで入力する仕組み)を設定し、「未着手」「対応中」「確認待ち」「完了」のように選べる言葉を決めておきます。日付の列は表示形式を日付にそろえておくと、カレンダーから選べるようになり、書き方のばらつきがなくなります。

手順3:見出しの行を固定し、絞り込みを使えるようにする

行が増えてくると、下のほうを見ているときに列の名前が見えなくなります。1行目の見出しを固定しておくと、どこまで下に移動しても列の名前が表示されたままになります。あわせて、見出しの行にフィルタ(条件に合う行だけを表示する機能)を設定しておけば、「自分の担当だけ」「期限が今週のものだけ」といった絞り込みがすぐにできます。

手順4:共有の相手と権限を決める

表ができたら、共有する相手と、その人ができることを決めます。Googleのヘルプでは、共有の権限について次のように説明しています。

Google ドライブに保存しているファイルやフォルダは他のユーザーと共有できます。 Google ドライブから共有する際は、共有相手のファイルに対する権限(編集、コメント、閲覧のみ)を管理できます。 出典: support.google.com

書き換える人には「編集者」、内容を見て意見だけ伝える人には「閲覧者(コメント可)」、見るだけの人には「閲覧者」を割り当てます。全員を編集者にしておくと手軽ですが、うっかり行を消されたり、列の並びを崩されたりする危険も高まります。表の形を管理する人を1人か2人に決め、ほかの人には必要な範囲の権限だけを渡すのが安全です。

手順5:変更履歴の見方を全員で確認しておく

一緒に更新する表では、「誰がいつ書き換えたか」を後から確かめられることが大切です。Googleのヘルプによると、スプレッドシートでは右上の最終編集アイコンから、ファイルの最終更新者と変更日時を確認でき、以前の版を表示して復元することもできます。間違って大事な行を消してしまっても、以前の版から戻せることを全員が知っていれば、安心して書き込めるようになります。

手順6:社外の人と共有するときの決まりを作る

取引先や業務を頼んでいるフリーランスなど、社外の人と表を共有するときは、社内だけで使う表よりも慎重に決まりを作ります。まず、「リンクを知っている全員」が開ける設定にせず、相手のメールアドレスを指定して共有するのが基本です。リンクだけで開ける設定にすると、URLが転送されたときに、関係のない人まで中身を見られてしまいます。

次に、社外の人に見せてよい列と、見せたくない列を分けます。たとえば、作業の一覧に社内の単価や評価のメモが入っているなら、その列は別のシートに分け、社外の人には作業の一覧のシートだけを共有します。仕事が終わったら共有を外すことも忘れないようにします。共有した相手の一覧は、ファイルの共有の画面でいつでも確かめられるので、月に1回見直す日を決めておくと、外し忘れを防げます。

一緒に更新する表で起きやすい困りごとと対策

共有の表は便利な一方で、使い始めてしばらくすると、決まった困りごとが出てきます。代表的なものと対策を整理します。

同じ表のコピーが何枚もできてしまう

「自分用に少し直したい」と表をコピーする人が出ると、似た表が何枚もできて、どれが最新か分からなくなります。最新の表は1枚だけと決め、表のファイル名に「正」や「最新」といった言葉を入れず、置き場所のフォルダを固定しておくのが基本です。個人の作業用に別の見方が欲しいときは、コピーを作るのではなく、フィルタの表示を自分用に切り替える機能を使うと、元の表を崩さずに済みます。

書き換えに誰も気づかない

表の中身が変わっても、開いてみるまで誰も気づかない、というのも共有の表の弱点です。急ぎの変更は、表を書き換えたうえで、チャットで「○行目の期限を変えました」と一言伝える決まりにしておくと、見落としが減ります。コメントの機能で相手を指名すると通知が届くので、特定の人に確認してほしいときに便利です。

行が増えすぎて追いきれなくなる

作業の一覧を表で管理していると、終わった行が下に積み上がり、数百行を超えたあたりで、いま動いている作業がどれなのか見つけにくくなります。完了した行は月ごとに別のシートへ移す、状況の列で「完了」を除いて表示する、といった整理を決まった日に行います。

それでも追いきれなくなってきたら、表の使い方そのものを見直す時期です。担当と期限と状況を持った行が数十件以上あり、毎日のように状況が変わるなら、表計算ソフトよりも管理ツールのほうが向いています。この点は、後の「表で回しきれなくなったときの次の手」の節で詳しく説明します。

見やすい表を作るための基本のポイント

どのツールを使っても、見やすい表の基本は変わりません。共有する表ほど、見た人がすぐに読み取れる作りにしておくことが大切です。

1つの表には1つの目的だけを持たせる

作業の一覧と、金額の集計と、連絡先の一覧を1つの表に詰め込むと、どの列が何のためにあるのか分からなくなります。目的が違う情報は、シートを分けるか、別の表にします。

見出しは短く、単位を書いておく

列の見出しは「金額(円)」「所要時間(時間)」のように、短い言葉に単位を添えておきます。単位が書いていないと、入力する人によって「円」と「千円」が混ざるといった食い違いが起きます。

色は意味を決めて、少なく使う

色を付けすぎると、どこが大事なのか分からなくなります。「期限切れは赤」「完了は灰色」のように、色の意味を決めて2色から3色に絞ります。条件付き書式(決めた条件に合うセルに自動で色を付ける機能)を使うと、期限を過ぎた行が自動で赤くなるので、手で塗る手間も塗り忘れもなくなります。

数字は右にそろえ、桁区切りを入れる

金額や件数の数字は右にそろえ、3桁ごとに区切りを入れると、桁の違いがひと目で分かります。文字は左にそろえるのが基本です。小さなことですが、読む人の負担が大きく変わります。

結合したセルは使いすぎない

見出しを中央にそろえるためにセルを結合すると、見た目は整いますが、並べ替えやフィルタ、コピーがうまく動かなくなることがあります。データとして使う表では、セルの結合はできるだけ避け、見せるための表だけで使うようにします。

表計算ソフトで覚えておきたい基本の関数

表計算ソフトの強みは、計算を自動にできることです。関数(決まった計算をまとめて行う命令)をいくつか覚えるだけで、手で電卓をたたく作業がほとんどなくなります。ExcelとGoogleスプレッドシートで共通して使える、基本の関数を整理します。

関数 できること 使う場面の例
SUM 指定した範囲の数字を合計する 月ごとの売上の合計
AVERAGE 指定した範囲の平均を出す 1件あたりの作業時間の平均
COUNTIF 条件に合うセルの数を数える 状況が「完了」の作業の件数
SUMIF 条件に合う行の数字だけを合計する 担当者ごとの売上の合計
IF 条件によって表示を切り替える 期限を過ぎたら「遅れ」と表示する
VLOOKUP 別の表から対応する値を探して表示する 商品コードから商品名と単価を引く

たとえば、作業の一覧で「完了」になった件数を数えたいときは、状況の列を範囲にして COUNTIF を使います。担当者ごとに売上をまとめたいときは SUMIF を使えば、担当者の名前を条件にしてその人の行だけを合計できます。

関数を使うときに大事なのは、入力の書き方がそろっていることです。状況の列に「完了」と「済み」が混ざっていると、COUNTIF は「完了」だけを数えて「済み」を取りこぼします。前の節で説明したプルダウンの設定は、見た目をそろえるためだけでなく、関数を正しく動かすためにも欠かせません。

計算式の入ったセルは、ほかの人がうっかり数字で上書きしてしまうと、合計が合わなくなります。計算式の入った列は背景を薄い色にしておく、Googleスプレッドシートなら範囲を保護して編集できる人を限る、といった工夫をしておくと、共有の表でも計算が崩れにくくなります。

目的別に見た表の組み方の例

表を一から作るとき、どんな列を用意すればよいか迷う人は多いはずです。よく使われる3つの表について、列の組み方の例を示します。

作業の一覧表

チームの作業を管理する表は、「作業名」「担当」「開始日」「期限」「状況」「メモ」の6列が基本です。状況はプルダウンで「未着手」「対応中」「確認待ち」「完了」から選ぶようにし、期限を過ぎて完了になっていない行に条件付き書式で色を付けます。完了した行は月末に別のシートへ移すと、いま動いている作業だけが上に並ぶ状態を保てます。

問い合わせや申し込みの受付表

届いた問い合わせや申し込みを記録する表は、「受付日」「名前」「連絡先」「内容」「担当」「対応状況」「返信日」の7列が目安です。個人の連絡先を扱うので、共有する相手は対応する人に限り、閲覧の権限も必要な人だけに渡します。返信日の列を空欄のまま並べ替えれば、まだ返信していない受付がすぐに見つかります。

当番表やシフト表

当番表やシフト表は、横に日付や曜日、縦に名前や時間帯を並べた、枠の形の表になります。作業の一覧表と違い、1行が1件の作業ではなく、マス目の1つが「誰がいつ担当するか」を表すのが特徴です。人数と日数が少なければ手で名前を入れても十分ですが、順番に回していく当番なら、関数で自動に割り当てる方法もあります。給与の計算や労働時間の管理まで表で行う場合は、勤め先の決まりに沿った計算になっているかを、担当の部署に確かめてから使うようにします。

表で回しきれなくなったときの次の手

共有の表は、少人数で、作業の数がそれほど多くないうちは十分に回ります。ところが、作業が数十件を超え、担当が何人にも分かれ、状況が毎日のように変わるようになると、表のままでは次のような困りごとが目立ってきます。

  • いま止まっている作業がどれか、表を上から下まで読まないと分からない
  • 担当が替わったときの経緯が、メモの列に書ききれない
  • 作業ごとのやり取りが、表とチャットに分かれて散らばる
  • 期限が近いことに、表を開くまで気づけない

こうした場面では、1件ずつの作業をカードとして扱い、担当、期限、状況を付けて動かしていく管理ツールが向いています。表の1行がカード1枚にあたり、状況の列が「未着手」「対応中」「完了」といった列(レーン)に置き換わるイメージです。

その選択肢の1つが、カンバンやガントチャートなど複数の見方で同じ作業を扱えるPinatecaです。公式サイトによると、Pinatecaにはカンバン、ガント、カレンダー、リスト、ディスカッション、グリッド、時間割、リソースの8種類のボードがあり、全種類を無料プランから使えます。このうちリストのボードは、全件を表の形で並べて絞り込み、まとめて直す使い方ができるので、これまで表で管理していた人でも移りやすい作りです。カードには担当と締切を付けられ、カスタムフィールドで「見積もりの工数」「顧客名」のような自分たちの項目を追加することもできます。カードごとのコメントやチャットもあるため、作業のやり取りを表とチャットに分けずに済みます。

料金は、5人までのチームならボード10個まで無料で、6人目または11個目のボードからはスタンダードプラン(1人あたり月額500円・税抜、年払いなら1人あたり月額400円)になると案内されています。

Pinatecaは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

なお、管理ツールに移したからといって、表計算ソフトが要らなくなるわけではありません。金額の集計や、細かい計算が要る表は、これからも表計算ソフトの得意分野です。作業の進み具合は管理ツール、数字の集計は表計算ソフト、と役割を分けて使うのが、多くのチームにとって無理のない形です。

表を作る力が生きる在宅の仕事

表を作るツールを使いこなす力は、在宅の仕事でもそのまま評価されます。依頼の多い分野と、身につけておきたいスキルを見ておきます。

表を作る仕事の例

在宅でできる仕事の中には、表を作る作業そのものが中心になるものが少なくありません。たとえば、紙の資料やPDFの内容を表計算ソフトに入力して整える仕事、取引先ごとの売上を集計して報告用の表にまとめる仕事、社内の手続きの一覧表や申請書のひな形を作る仕事などです。契約書や社内文書のひな形づくりの依頼については、ビジネス文書・契約書作成のお仕事で、どんな依頼があり、どう進めるのかを紹介しています。

関数と自動化まで扱えると依頼の幅が広がる

表に数字を入れるだけでなく、関数で集計を自動にする、毎月の繰り返しの作業をマクロや自動化のツールで減らす、といったところまで扱えると、依頼の幅が大きく広がります。表計算ソフトの作業を自動化したい、という相談は多く、RPA・業務自動化ツールのお仕事では、決まった手順の作業をソフトに任せる仕事の内容と始め方を説明しています。

さらに進んで、表計算ソフトでは扱いきれない量のデータを扱う仕組みや、業務用のアプリを作る方向に進む人もいます。こうした仕事の相場は、ソフトウェア作成者の年収・単価相場で確かめられます。

長く見てきた立場から見た、表の仕事で信頼される人の共通点

@SOHOは2004年から在宅ワークとフリーランスの仲介を続けてきました。その中で見えてきたのは、表を作る仕事で長く頼られる人ほど、「きれいな表を作る」ことより「あとで誰が触っても崩れない表を作る」ことに力を入れているという傾向です。

依頼する側が本当に困っているのは、表の見た目ではなく、担当者が替わったとたんに誰も直せなくなる表や、入力する人によって書き方がばらばらになる表です。列の意味を見出しに書いておく、入力の選択肢をプルダウンで決めておく、計算式の入ったセルに色を付けて「ここは触らない」と分かるようにしておく。こうした小さな気配りが、「次もこの人に頼みたい」という評価につながっています。

もう1つ見えてくるのは、直接やり取りする仕事ほど、こうした工夫が相手に伝わりやすいことです。仲介する会社を通さず、依頼する人と受ける人が直接話せる形なら、表をどう使っているのか、何に困っているのかを最初に聞き取れます。中間の手数料が乗らない手数料0%のやり取りであれば、依頼する側は同じ予算でより丁寧な作り込みを頼めて、受ける側の手取りも厚くなります。表を作るツールの使い方を覚えたら、「どう使われる表なのか」を相手に聞くところから始めてみてください。表を作る仕事の具体的な進め方は、ビジネス文書・契約書作成のお仕事でも確かめられます。

よくある質問

Q. 表を作るツールは無料のものだけで足りますか?

多くの用途は無料のツールで足ります。Googleスプレッドシートは Googleアカウントがあれば無料で使え、共有や同時の編集もできます。MacやiPhoneならNumbersも無料です。取引先からExcelのファイルを指定される仕事が多い場合や、大量のデータを細かく集計したい場合は、Excelを用意しておくとやり取りがスムーズになります。

Q. 共有した表を間違って消してしまったときは戻せますか?

Googleスプレッドシートでは、右上の最終編集アイコンから以前の版を表示し、その版を復元できます。誰がいつ書き換えたかも確かめられます。ただし、以前の版に戻すとその後の変更も元に戻るため、必要な変更が含まれていないかを確かめてから復元してください。Excelのブラウザ版でも、バージョン履歴から以前の版を開けます。

Q. 見やすい表にするために最初に気をつけることは何ですか?

1つの表に1つの目的だけを持たせ、列の見出しを短くして単位を添えることです。色は意味を決めて2色から3色に絞り、数字は右にそろえて桁区切りを入れます。並べ替えや絞り込みを使う表では、セルの結合を避けると、あとで扱いやすくなります。

Q. 表計算ソフトから管理ツールに移すのはどんなときですか?

担当と期限と状況を持った作業が数十件を超え、毎日のように状況が変わる場合が目安です。表のままだと、止まっている作業を探すのに時間がかかり、やり取りもチャットと表に分かれて散らばります。作業の進み具合は管理ツールで追い、金額の集計などは表計算ソフトで続ける、と役割を分けると無理なく移れます。

この記事について

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編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年8月28日最終更新:2026年10月19日
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この記事を書いた人

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@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。

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