Obsidianでタスク管理をする方法と、専用アプリと比べたときの違い

@SOHO編集部
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Obsidianでタスク管理をする方法と、専用アプリと比べたときの違い

この記事のポイント

  • ✓Obsidianでタスク管理をする方法を
  • ✓標準のチェックボックス
  • ✓Bases のカンバン表示

メモや調べ物を Obsidian にまとめるようになると、「やることも同じ場所で管理できないか」と考えるのは自然な流れです。ところが、Obsidian でタスク管理を始めようとすると、プラグインの種類が多く、記事ごとに勧める方法が違い、何から手を付ければよいか分からなくなりがちです。

結論から書くと、個人のタスク管理なら、Obsidian の標準機能だけでも十分に回せます。チェックボックスで書き、デイリーノートで毎日の入口を作り、検索で未完了のものを集める。足りない部分だけをプラグインで補えば、迷走せずに済みます。一方で、複数人で担当や期限を共有したい場面では、Obsidian の仕組みそのものに限界があり、専用のタスク管理アプリのほうが向いています。

この記事では、Obsidian でタスク管理をする方法を段階を追って説明し、そのうえで専用アプリと比べたときの違いを整理します。チームで使う場面の選択肢の1つとして、無料から使えるプロジェクト管理の Pinateca にも触れます。

Obsidianでタスク管理をしたい人が増えている背景

Obsidian は、パソコンの中に保存した Markdown のファイルをノートとして扱うアプリです。Markdown とは、記号を少し添えるだけで見出しや箇条書きを表せる、ただのテキストの書き方のことです。データはクラウドではなく自分の端末に保存され、ファイルはほかのテキストエディタでもそのまま開けます。

公式の料金ページは、Obsidian 本体を「制限なく無料」と案内しています。アカウント登録も不要です。仕事で使う場合の商用ライセンスは、1ユーザーあたり年間50ドルで用意されていますが、購入は必須ではなく、組織で使う場合に開発の支援として勧めている位置づけです。料金を払うのは、端末間の同期(Sync)や Web への公開(Publish)といった追加のサービスを使うときだけです。

Do I have to pay for commercial use? No. You are not required to pay for a commercial license, however if you are using Obsidian for work in an organization we encourage you to purchase a commercial license to keep Obsidian independent and 100% user-supported. 出典: Obsidian Pricing

仕事で使うときに商用ライセンスの支払いは必須ではない、ただし組織で使うなら購入を勧める、という趣旨です。

無料で使えて、データが手元に残り、メモとタスクを同じ場所で扱える。この3つがそろうため、「メモは Obsidian、タスクは別のアプリ」と分けていた人が、タスクも Obsidian に寄せたいと考えるようになります。会議のメモの中に出てきた「来週までに見積もりを送る」という一行を、そのままタスクとして扱えるのは、メモ帳型のツールならではの強みです。

ただし、Obsidian はもともとタスク管理のために作られたアプリではありません。通知、担当者の割り当て、他人との同時編集といった、タスク管理アプリなら当たり前にある機能は、標準では持っていません。この性格を知ったうえで、どこまでを Obsidian に任せるかを決めることが、迷走しないための出発点になります。

標準機能だけでできるタスク管理

まずは、プラグインを何も入れない状態でできることを確かめます。ここだけで足りる人も少なくありません。

チェックボックスでタスクを書く

Obsidian の公式ヘルプでは、行の先頭にハイフンと半角スペースを書き、続けて [ ] を書くとタスクの一覧になると説明しています。完了したものは、かっこの中を x にします。

- [ ] 見積書を作って送る
- [x] 打ち合わせの日程を返信する

閲覧の表示(Reading view)では、チェックボックスをクリックするだけで完了と未完了を切り替えられます。書き方の詳細は 公式ヘルプの基本の書式 に載っています。

チェックボックスは、どのノートの中にも書けます。会議のメモの最後に「この打ち合わせで決まったこと」としてタスクを並べておけば、話の流れとやることが同じ画面に残ります。あとで「なぜこの作業をすることになったのか」を確かめたいとき、前後の文脈ごと読み返せるのは大きな利点です。

タスクを書く場所を決める

標準機能で回すときに大事なのは、タスクを書く場所の決まりを最初に作ることです。あちこちのノートに書き散らすと、どこに何があるか分からなくなります。よく使われる決め方は次の3つです。

  • 1つのノート(例:「やること」)にすべてのタスクを書く
  • 案件ごとのノートに、その案件のタスクを書く
  • 毎日のノート(デイリーノート)に、その日のタスクを書く

最初は1つのノートにまとめる方法がいちばん迷いません。案件が3つ、4つと増えてきたら、案件ごとのノートに分け、毎日の入口としてデイリーノートを使う、という順に広げていくと無理がありません。

デイリーノートで毎日の入口を作る

デイリーノートは、Obsidian に最初から入っているコアプラグインの1つです。今日の日付のノートを開き、まだなければ自動で作ります。公式ヘルプでは、日記や、やることの一覧、その日の記録に使う例が挙げられています。

開き方と保存先

左端のリボンにあるカレンダーのアイコン、またはコマンドパレットから今日のデイリーノートを開くコマンド(英語の表示では Open today's daily note)を実行すると、今日のノートが開きます。標準では、ファイル名は「2026-10-15」のような年月日の形です。設定で保存先のフォルダを決めておくと、日付のノートが他のノートに混ざりません。

テンプレートで毎日の型をそろえる

毎日同じ見出しを手で書くのは手間です。テンプレートのコアプラグインを使えば、デイリーノートを作るたびに決まった型を差し込めます。公式ヘルプでも、「Tasks」という見出しの下に空のチェックボックスを用意したテンプレートの例が紹介されています。

たとえば次のような型にしておくと、朝にノートを開いた時点で、何を書けばよいかが決まります。

## 今日やること
- [ ]

## 待ちの案件
- [ ]

## メモ

「待ちの案件」の欄は、相手からの返事を待っているものを書く場所です。自分の手を離れているタスクを別の欄に分けておくと、「今日自分が手を動かすもの」がはっきりします。

前日の残りをどう扱うか

デイリーノートで回すときに必ず出てくる悩みが、前日に終わらなかったタスクの扱いです。標準機能には、未完了のタスクを翌日に自動で引き継ぐ仕組みはありません。前日のノートを開いて、終わっていないものを今日のノートに書き写すのが基本です。

この書き写しは手間に見えますが、毎朝「本当に今日やるのか」を見直す機会にもなります。3日続けて書き写したタスクは、やる気の問題ではなく、作業が大きすぎるか、そもそも不要になっている可能性があります。そう気づけたら、作業を小さく分けるか、思い切って削除します。

検索で未完了のタスクを集める

案件ごと、日付ごとにノートを分けると、今度は「全体で何が残っているのか」が見えにくくなります。ここで役立つのが、標準の検索機能です。

Obsidian の検索には、タスクだけを対象にする演算子があります。公式ヘルプによると、task: はタスクの中から探し、task-todo: は未完了のタスクだけ、task-done: は完了したタスクだけを探します。

検索の書き方 見つかるもの
task-todo:"" すべての未完了のタスク
task-todo:見積 「見積」を含む未完了のタスク
task-done:請求 「請求」を含む完了済みのタスク
task:(電話 OR メール) 「電話」か「メール」を含むタスク

検索結果からは、元のノートの該当の行に飛べます。よく使う検索は、ノートの中に検索の結果を埋め込む形で保存しておけば、毎回入力しなくて済みます。

検索で集める方法の弱点は、期限で並べ替えられないことです。標準のタスクには「期限」という項目がないため、「今週が期限のもの」だけを取り出すことはできません。期限で管理したい人は、次に説明する Bases か、Tasks プラグインを検討します。

Basesでタスクをカンバン表示にする

Bases は、Obsidian に新しく加わったコアプラグインです。ノートの「プロパティ」をもとに、ノートの一覧を表やカードの形で表示します。プロパティとは、ノートの先頭に書く「状態:進行中」「期限:2026-10-20」のような項目と値の組のことです。

公式ヘルプによると、Bases の表示の種類には、表、リスト、カード、地図に加えて、カンバンがあります。カンバン表示は Obsidian 1.14 以降で使え、指定したプロパティの値ごとに列が分かれ、ノートがカードとして並びます。

1タスク1ノートで回す

Bases でタスクを扱うときは、1つのタスクを1つのノートとして作ります。チェックボックスの1行ではなく、ノート1枚が1枚のカードになる、という考え方です。

  1. タスク用のフォルダを作る
  2. タスクのノートに「状態」「期限」「案件」のプロパティを付ける
  3. Bases の新しいビューでカンバンを選び、「状態」でグループ分けする

こうすると、「未着手」「進行中」「確認待ち」「完了」の列にカードが並びます。公式ヘルプによると、カードを別の列にドラッグすると、そのノートのプロパティの値も書き換わります。列の見出しの横にある追加のボタンから、その列の値を持った新しいノートも作れます。

向いている作業と向いていない作業

1タスク1ノートの形は、1件ごとに調べたことや経緯を書き残したい作業に向いています。たとえば、取引先ごとの対応や、記事1本ごとの執筆の進み具合のように、1件に書くことが多い仕事です。

反対に、「牛乳を買う」「請求書を送る」のような一言で終わるタスクまでノートにすると、ファイルが増えすぎて扱いにくくなります。小さなタスクはチェックボックス、中くらい以上の作業は1ノートとして Bases で管理する、と大きさで分けるのが現実的です。

Tasksプラグインで期限と繰り返しを扱う

期限、繰り返し、完了日まできちんと管理したい人に広く使われているのが、コミュニティプラグインの Tasks です。コミュニティプラグインとは、Obsidian の開発元ではなく、利用者や有志の開発者が作って公開している追加機能のことです。

入れ方

Tasks の公式の説明では、次の手順で入れるよう案内しています。

  1. 設定のコミュニティプラグインから「Tasks」を検索する
  2. インストールして有効にする
  3. 設定を確認する。必要なら最初にグローバルフィルターを決める

グローバルフィルターとは、たとえば「#task」というタグが付いた行だけをタスクとして扱う設定です。会議のメモの中の単なるチェックリストまでタスクとして集まってしまうのを防げます。

期限の書き方と集め方

Tasks では、タスクの行の後ろに記号と日付を書いて、期限や予定日を付けます。期限はカレンダーの絵文字の後ろに日付を書く形です。そのうえで、ノートの中に tasks という名前のコードの枠を書き、「未完了」「明日より前が期限」のような条件を並べると、保管庫全体から条件に合うタスクが集まります。

- [ ] 請求書を送る 📅 2026-10-31

集めた一覧の中でチェックを入れると、元のノートの行も完了になります。繰り返しのタスク(毎月末の請求書の作成など)も設定でき、完了すると次の回のタスクが作られます。

入れすぎに注意する

Tasks は高機能ですが、条件の書き方を覚える必要があります。公式の説明にも、何百件ものタスクを一度に表示すると編集の動作が遅くなる、という注意があります。最初は「未完了で、今日までが期限のもの」の1つの一覧だけを作り、それで足りなくなってから条件を追加するのが、続けるコツです。

カンバンのプラグインと、プラグイン選びのポイント

カンバンの表示には、Bases のほかに、コミュニティプラグインの Kanban もあります。1つの Markdown のファイルの中に列とカードを並べる形で、Bases が登場する前から使われてきました。なお、このプラグインの公式の説明には、現在は新しい保守の担い手を募集していると書かれています。

プラグインを選ぶときは、次の3点を確かめておくと、あとで困りません。

  • 最後に更新された時期と、保守が続いているか
  • そのプラグインを外したとき、書いた内容が普通の Markdown として読めるか
  • 標準機能(デイリーノート、検索、Bases)で同じことができないか

Obsidian の強みは、データがただのテキストのファイルとして残ることです。独自の書き方に頼るプラグインを重ねるほど、その強みは薄れていきます。標準機能でできることは標準機能で行い、どうしても足りない部分だけをプラグインで補う。この順番を守ると、数年後に道具を替えたくなったときも困りません。

迷走しないための運用のステップ

ここまでの機能を、実際の運用の順に並べ直すと次のようになります。いきなり全部を整えず、1段ずつ進めるのがポイントです。

  1. 1つのノートにチェックボックスでタスクを書き出す(1週間)
  2. デイリーノートとテンプレートで、毎朝の入口を作る
  3. 案件が増えたら、案件ごとのノートに分け、検索で未完了を集める
  4. 期限で並べたくなったら、Bases か Tasks プラグインのどちらかを入れる

Obsidian でタスク管理がうまくいかない人に多いのは、最初の1日で理想の仕組みを作ろうとして、テンプレートやプラグインの設定に時間を使い果たしてしまう形です。仕組みづくりそのものが楽しくなり、肝心のタスクが進まない、という状態です。仕組みは、実際に困ったことが起きてから直せば間に合います。

もう1つのコツは、週に1回、全体を見直す時間を決めておくことです。金曜日の夕方などに、未完了のタスクを検索で集め、終わったもの、不要になったもの、来週やるものに分けます。毎日の書き写しで見落としたタスクも、ここで拾えます。

タスクの書き方で差がつくポイント

どの方法を選んでも、タスクの1行の書き方が悪いと、一覧はすぐに使えなくなります。道具の設定より先に、書き方の決まりを持っておくと効果が大きく出ます。

動詞で終わる形にする

「見積書」「A社」のように名詞だけで書くと、あとで読み返したときに何をすればよいか分かりません。「A社に見積書をメールで送る」のように、誰に、何を、どうするかまで書き、動詞で終わる形にします。検索で集めたとき、行だけを読んで手を動かせる状態が理想です。

30分から2時間で終わる大きさに分ける

「企画書を作る」のような大きな作業は、そのままでは手を付けにくく、何日も残り続けます。「企画書の目次を作る」「競合の3社の料金を調べる」「本文の下書きを書く」のように、1回で終わる大きさに分けます。目安は30分から2時間です。分けた結果をチェックボックスの入れ子(字下げした下の階層)にしておけば、大きな作業と小さな作業の関係も残せます。

期限は「本当の期限」だけを書く

すべてのタスクに期限を付けると、期限の重みがなくなり、遅れても気にしなくなります。取引先との約束や、支払いの締め日のように、守らないと誰かが困る期限だけを書き、それ以外は「今週やる」「いつか」のような欄で分けます。Tasks プラグインを使う場合も、期限の項目は本当の期限だけに使い、自分の予定は予定日の項目で分けると、一覧の意味がはっきりします。

完了したタスクは消さずに残す

完了したタスクは削除せず、チェックを入れたまま残しておきます。Obsidian のノートはテキストのファイルなので、残しておいても使う容量はわずかです。月末に task-done: で完了したものを集めれば、その月に何をしたかの記録になります。取引先への作業報告や、請求書の明細を作るときにも役立ちます。

在宅の仕事を例にした管理の組み立て

具体的な場面として、在宅で文章の作成とデータの整理の仕事を、3社から受けている人を考えてみます。

フォルダとノートの分け方

保管庫の中に「案件」というフォルダを作り、取引先ごとに1枚ずつノートを作ります。各ノートの先頭には、プロパティとして「取引先」「状態」「次の期限」を書いておきます。本文には、依頼の内容、やりとりの要点、タスクのチェックボックスを並べます。

---
取引先: A社
状態: 進行中
次の期限: 2026-10-24
---
## 依頼の内容
商品紹介の記事 月4本

## やること
- [ ] 10月分の2本目の構成を送る
- [ ] 修正の指摘を反映する

毎日の入口と週の見直し

毎朝、デイリーノートを開き、各案件のノートから今日やるものを書き写します。週末には、案件のフォルダを Bases の表で表示し、「次の期限」で並べ替えて、来週の山場を確かめます。Bases の表なら、取引先ごとの状態と期限を1画面で見渡せます。

請求の時期に使う

月末には、各案件のノートで完了したタスクを見返し、その月に納めたものを確かめます。単価が本数や時間で決まる仕事なら、ここで数を数えて請求書を作ります。やりとりの要点と完了の記録が同じノートにあるため、「この修正は追加の料金になるはずだった」といった確認も、その場でできます。

この形なら、プラグインを1つも入れずに始められます。期限の通知が欲しくなったときだけ、カレンダーのアプリに締め切りを登録する、といった補い方で十分に回ります。

Obsidianでのタスク管理が向いている人と向いていない人

ここまでの内容を踏まえて、Obsidian でのタスク管理が合うかどうかの目安を整理します。

向いているのは、次のような人です。

  • 1人で仕事を進めることが多く、タスクを人と分け合う場面が少ない
  • 調べ物や下書きのメモと、やることを同じ場所で見たい
  • データを自分の端末に残し、将来ほかの道具に移せる形にしておきたい
  • 仕組みを自分で少しずつ整えることが苦にならない

反対に、次のような人は、専用のタスク管理アプリのほうが早く落ち着きます。

  • 期限の前に通知が届かないと、締め切りを忘れてしまう
  • 2人以上で担当を分け、互いの進み具合を確かめる必要がある
  • 設定や記法を覚えるより、開いてすぐ使える画面がほしい

どちらか一方に決める必要はありません。自分の頭の中を整理する場所としての Obsidian と、人と約束した作業を共有する場所としての専用のアプリ。役割で分けると、それぞれの良さを生かせます。

よくあるつまずきと直し方

Obsidian でタスク管理を始めた人が、数週間たって手が止まる理由は、だいたい決まっています。代表的なものと、その直し方を挙げます。

タスクがどこにあるか分からなくなる

会議のメモ、デイリーノート、案件のノートと、あちこちにチェックボックスを書いた結果、全体が見えなくなる形です。直し方は、検索の task-todo:"" を1つのノートに埋め込み、「未完了の全件」を毎朝見る場所を1つに決めることです。書く場所は自由でも、見る場所が1つあれば、取りこぼしは防げます。

プラグインの設定に時間を取られる

Tasks の条件の書き方や、テンプレートの細かい調整に夢中になり、本来の仕事が進まない形です。設定を変えてよいのは週に1回の見直しの時間だけ、と決めておくと、毎日の作業に食い込みません。

スマートフォンで開くと内容が古い

パソコンで書いたタスクがスマートフォンに反映されていない、という相談もよく見かけます。Obsidian は端末に保存する仕組みなので、同期の方法を用意しない限り、端末ごとに別の内容になります。Obsidian Sync を契約するか、同期の方法を1つに決めて、外出先で確かめる必要があるかどうかを先に判断しておきます。

期限を過ぎても気づかない

標準機能にも Tasks にも、期限の前に通知を出す機能はありません。締め切りを忘れやすい人は、取引先との約束の期限だけを、通知の出るカレンダーにも登録しておきます。二重の管理に見えますが、守らないと困る期限は数が限られるため、手間はそれほどかかりません。

チームで使うときに知っておきたいObsidianの限界

個人では使いやすい Obsidian も、複数人で同じタスクを管理しようとすると、いくつかの壁に当たります。

共有には全員の有料の同期が要る

Obsidian で保管庫を他の人と共有する公式の方法は、有料の Obsidian Sync の共有の機能です。公式ヘルプによると、共有された保管庫に参加する全員が、有効な Sync の契約を持っている必要があります。料金ページでは、Sync は年払いで1ユーザーあたり月額4ドル(月払いでは5ドル)からと案内されています。

同時編集と権限の細かい設定がない

同じヘルプでは、同じファイルを同時に共同で編集する機能はまだないこと、相手の編集は同期が終わってから反映されることが説明されています。複数の人が同じファイルを同時に書き換えた場合は、同期のときに変更が統合されます。また、権限の細かい設定には対応しておらず、招待された人は持ち主と同じ権限を持ちます(招待できるのは持ち主だけ)。1つの共有の保管庫に参加できるのは最大 20人 までです。

担当と通知の仕組みがない

いちばん大きな違いは、担当者と通知です。Obsidian のタスクには「誰の担当か」を表す決まった項目がなく、期限が近づいても通知は届きません。プロパティやタグで担当者名を書くことはできますが、相手に知らせる仕組みはないため、結局はチャットやメールで別に連絡することになります。

個人のメモとタスクを1か所で扱う、という Obsidian の良さは、チームで使うとそのまま弱点になります。メモの中に埋もれたタスクは、書いた本人以外には見つけにくいからです。

専用のタスク管理アプリと比べたときの違い

Obsidian と、チームで使うことを前提にした専用のタスク管理アプリの違いを、表で整理します。

項目 Obsidian 専用のタスク管理アプリ
データの保存先 自分の端末(Markdown のファイル) サービスのクラウド
メモとの一体感 高い。メモの中にタスクを書ける 低い。タスクごとに説明欄を書く
担当者の割り当て 標準の項目はない 標準の機能
期限の通知 標準ではない 標準の機能
複数人の同時利用 全員の有料の同期が必要 招待するだけで使えることが多い
ガントチャート 標準ではない 多くのサービスで用意されている
表示の自由度 プラグイン次第で高い サービスが用意した範囲

個人で、考えながら作業を進める人には Obsidian が合います。調べ物のメモ、文章の下書き、やることが同じ場所にあるため、行き来の手間がありません。

一方、2人以上で仕事を分け合う、取引先と進み具合を共有する、期限の遅れを全員が見える形で把握したい、という場面では専用のアプリが合います。こうした場面で Obsidian を無理に使うと、担当や期限の確認をチャットで補うことになり、かえって手間が増えます。

両方を使い分ける人も多くいます。考えたことや調べたことは Obsidian に書き、人と分け合う作業だけを専用のアプリに登録する、という分け方です。

チームのタスクを無料から試せる選択肢

チームで使う専用のアプリの1つとして、Pinateca があります。公式ページによると、カンバン、ガント、カレンダー、リスト、ディスカッション、グリッド、時間割、リソースの 8種類 のボードが、無料プランからすべて使えます。カードには担当や期限を付けられ、チャットとカードごとのコメントも同じ画面の中にあります。

料金ページでは、無料プランは5人まで、ボードは10個までと案内されています。6人目以降やボードを増やしたい場合は、スタンダードプラン(1人あたり月額500円、年払いなら1人あたり月額400円)です。Trello からのインポートにも対応しています。

Obsidian とつなげる使い方としては、ChatGPT や Claude から Pinateca のボードを読んだり、カードを作ったりできる点があります。公式ページでは、AI に「今週締切のカードを教えて」と頼むとボードを読んで答える例が紹介されています。Obsidian で考えをまとめ、その中から人に渡す作業だけを Pinateca のカードにする、という分け方もできます。

Pinatecaは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

個人のタスク管理は Obsidian で十分、チームの分を専用のアプリに移す。こう切り分けると、Obsidian の良さを残したまま、共有の不便さだけを解消できます。

在宅の仕事でタスク管理が問われる場面

在宅で仕事を受ける人にとって、タスク管理は自分のためだけのものではありません。複数の取引先から仕事を受けるようになると、期限の重なりを把握できているかどうかが、そのまま信用につながります。

在宅ワークの仲介を長く運営してきた立場から見ると、継続して依頼を受け続ける人に共通するのは、作業の速さよりも「進み具合を聞かれる前に伝えている」ことです。期限の2日前に「予定どおり進んでいます」と一言送る、遅れそうなら早めに相談する。こうした連絡ができるのは、自分の抱えている仕事を一覧で把握している人だけです。どの道具を使うかより、全体を見渡せる仕組みを持っていることのほうが大切です。

依頼する側と受ける側が直接やりとりする仕事では、仲介の手数料が乗らない分、受け手の手取りが厚くなる一方で、進行の管理は当事者に任されます。だからこそ、受け手が自分で期限と作業を管理できることが、次の依頼につながります。

AI の業務への取り入れ方を支援する仕事では、こうした道具の使い分けを提案する力そのものが求められます。どのような依頼があるかは AIコンサル・業務活用支援のお仕事 にまとめています。調査や分析を受ける仕事の報酬の目安は、研究者の年収・単価相場 で確かめられます。道具にかかる費用の見直しについては、中小企業のSaaS費用管理術2026|サブスクコストを30%削減する方法 で、使っていない契約を見つける手順を紹介しています。

よくある質問

Q. Obsidianのタスク管理は無料でできますか?

できます。Obsidian 本体は無料で、チェックボックス、デイリーノート、検索、Bases といったタスク管理に使う機能も追加料金なしで使えます。コミュニティプラグインの Tasks も無料で公開されています。料金がかかるのは、端末間の同期の Obsidian Sync や、Web への公開の Obsidian Publish を使うときです。

Q. スマートフォンでもObsidianのタスクを確認できますか?

Obsidian にはスマートフォン向けのアプリがあり、同じ保管庫を開ければタスクを確認できます。ただし、パソコンとスマートフォンで同じ内容を見るには、Obsidian Sync などで保管庫を同期する必要があります。期限が近づいたときの通知は標準では届かないため、通知が必要なら別の方法を組み合わせます。

Q. TasksプラグインとBasesはどちらを使えばよいですか?

1行で終わる小さなタスクに期限や繰り返しを付けたいなら Tasks、1件ごとに経緯やメモを書き残したい作業をカンバンで見たいなら Bases が向いています。どちらか一方から始め、足りなくなったらもう一方を試すと迷いません。両方を同時に入れると、タスクを書く場所が分かれて管理が難しくなります。

Q. Obsidianでチームのタスク管理はできますか?

Obsidian Sync の共有の機能を使えば保管庫を共有できますが、参加する全員に有料の契約が必要で、同じファイルの同時編集や担当者への通知の機能はありません。2人以上で担当や期限を分け合うなら、チームでの利用を前提にした専用のタスク管理アプリを併用するほうが手間が少なく済みます。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年8月3日最終更新:2026年10月17日
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@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。

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