保育園・幼稚園の紹介動画制作費|園児募集向けの料金相場と依頼のコツ 2026


この記事のポイント
- ✓保育園・幼稚園の紹介動画制作費の相場を内訳とともに解説
- ✓園児募集を目的とした動画の種類
- ✓フリーランスへ直接依頼するメリットまで
「保育園 紹介動画 制作費」で検索している方の多くは、園児募集のパンフレットだけでは伝わらない園の雰囲気を、動画で保護者に届けたいと考えているのではないでしょうか。ただ、動画制作は依頼した経験がない方にとって、費用の見当がつきにくい分野です。結論から言うと、保育園・幼稚園向けの紹介動画は撮影規模や編集の作り込み具合によって10万円〜200万円程度と幅が広く、園児募集用のシンプルな動画であれば15万円〜50万円台に収まるケースが多いというのが実務上の相場です。この記事では、費用の内訳、費用が変わる要因、制作会社とフリーランスの違い、依頼の流れ、失敗しない選び方まで、発注する側が意思決定できる粒度で解説します。
保育園・幼稚園で動画活用が増えている背景
まず、なぜ今、保育園・幼稚園業界で紹介動画のニーズが急増しているのかを押さえておきましょう。少子化が進む一方で、保育園・幼稚園の数自体は都市部を中心に一定数維持されており、園児獲得の競争は年々激しくなっています。従来はホームページのテキストと写真、紙のパンフレットが園児募集の主な手段でした。しかし、保護者世代がスマートフォンでSNSや動画を日常的に消費する世代へと移行したことで、静止画中心の情報発信では園の魅力が十分に伝わらなくなっています。
具体的には、園の一日の流れ、行事の様子、先生たちの人柄、施設の安全性といった「言葉では伝えにくい情報」を動画は圧倒的に効率よく伝えられます。厚生労働省が公表している保育を取り巻く状況に関する資料でも、保育の質や安心感を保護者にどう伝えるかが継続的な論点として扱われており、情報発信の手段そのものが問われている状況です。
企業紹介動画の制作費用は撮影の有無や規模、依頼する制作会社によって大きく変わります。なお、一般的には10万〜200万円程度が目安です。 出典: readycrew.jp
この幅の広さは保育園・幼稚園の紹介動画にもそのまま当てはまります。園見学の代わりになるようなクオリティの高い動画を目指すのか、SNSでの拡散を狙った短尺動画にするのかによって、必要な予算は大きく変わってきます。この記事を読み終える頃には、自分の園がどのゾーンの予算感で、何を依頼すればよいのかが具体的にイメージできるようになっているはずです。
保育園・幼稚園向け動画の種類と目的の整理
紹介動画といっても、目的によって作るべき動画のタイプはまったく違います。依頼前にどの種類の動画が必要かを整理しておかないと、見積もりの比較すらできません。
園児募集用のブランディング動画
いわゆる「園紹介動画」で、園の理念、施設、行事の様子をダイジェスト形式でまとめたものです。ホームページのトップやSNS広告で使われることが多く、尺は2〜4分程度が一般的です。園長先生や職員のインタビューを入れると、より説得力のある動画になります。
職員採用向けのリクルート動画
保育士不足が続くなかで、採用目的の動画ニーズも増えています。園児募集用の紹介動画とは訴求ポイントが異なり、働きやすさ、福利厚生、職員同士の雰囲気などを前面に出す構成になります。園児募集用の動画と混同して同じ内容で使い回すと、どちらの目的にも刺さらない中途半端なものになりがちなので注意が必要です。
行事撮影・記録動画
運動会や発表会などの行事を撮影し、園児募集向けの素材として二次利用するケースもあります。行事の記録として保護者に販売する場合と、募集用素材として編集し直す場合とでは、必要な撮影クオリティやカメラの台数が変わってきます。
・保育園の動画制作はどのくらい費用がかかるのか? ・どのような動画を作ればよいのか? ・園紹介動画と採用動画は何が違うのか? ・制作会社はどのように選べばよいのか? ・子どもの顔出しが難しい場合でも動画制作できるのか?
この5つの疑問は、実際に保育園・幼稚園の動画制作を検討する担当者が最初にぶつかる論点そのものです。特に「子どもの顔出しが難しい場合」については後述しますが、個人情報保護の観点から、保護者の同意取得プロセスを制作会社やフリーランスと事前にすり合わせておく必要があります。
保育園・幼稚園向け動画制作の費用相場
ここからは具体的な金額の話に入ります。費用は「撮影の有無」「編集の作り込み」「使用素材の量」で大きく変動します。
費用帯別の目安
シンプルなスライドショー型(既存の写真を使ってテロップと音楽を入れるだけ)であれば5万円〜15万円程度に収まります。撮影から行う場合、半日程度の撮影と編集を含めて20万円〜50万円が目安です。園長・職員のインタビュー撮影、複数日にまたがるロケハン、ドローン撮影、ナレーション録音などを加えると50万円〜100万円台に上がっていきます。制作会社によっては企画構成の段階から入り、コンセプト設計からまるごと請け負う100万円〜200万円台のプランも存在しますが、園児募集用の紹介動画に限って言えば、そこまでの規模が必要になるケースは多くありません。
費用の内訳を理解する
見積もりを比較する際に必ず確認したいのが内訳です。動画制作費は大きく分けて次の要素で構成されます。
企画・ディレクション費:構成案の作成、撮影スケジュールの調整、全体の進行管理にかかる費用です。園の魅力をどう見せるかという設計部分にあたり、ここが雑だと撮影素材が良くても仕上がりがちぐはぐになります。
撮影費:カメラマンの人件費、機材費、園までの交通費が含まれます。撮影日数、カメラマンの人数、機材のグレード(4Kカメラ・ジンバル・ドローンの有無)によって変動します。
編集費:撮影素材を編集する工程で、カット割り、テロップ、BGM、色調補正などが含まれます。編集の作り込みが深いほど工数が増え、費用も上がります。
ナレーション・音楽費:プロのナレーターに依頼する場合や、有料の音楽素材を使う場合に発生します。職員の声を使う、フリー素材の音楽を使うといった工夫でこの部分は圧縮できます。
その他:交通費、園児・保護者への同意書取得サポート、修正対応の回数上限などが、見積もりによって含まれていたり別途請求だったりします。この「別途請求」の範囲を事前に確認しないと、追加費用でトラブルになりやすい部分です。
費用が変わるポイント
同じ「保育園紹介動画」というオーダーでも、以下の要素次第で見積もりは倍近く変わることがあります。
- 撮影日数:1日で完結するか、行事に合わせて複数日撮影するか
- 出演人数と撮影範囲:園児全体を撮るのか、特定のクラスに絞るのか
- 編集の作り込み:シンプルなカット編集か、モーショングラフィックスやアニメーションを加えるか
- 修正回数:初回提出後の修正が何回まで無料か、それ以降は追加費用が発生するか
- 納品形式:SNS用の縦型・横型など複数バージョンが必要か
これらは見積もり依頼の段階で必ず伝えるべき情報です。逆に言えば、これらを曖昧にしたまま見積もりを取ると、後から「思っていたのと違う」という費用トラブルに発展しやすくなります。
私自身、行政書士としてフリーランスの契約相談を受ける中で、動画制作の発注トラブルの相談を受けたことがあります。ある保育園の事務担当者が、口頭のやり取りだけで動画制作を依頼したところ、納品後に「修正は1回まで」という条件を初めて知らされ、追加の修正費用を請求されて揉めたケースです。つまり、契約書や見積書に修正回数の上限を明記してもらうことが、後々のトラブル回避の最大の武器になります。これ、知らない人が本当に多いんです。
保育園・幼稚園向け動画制作会社の選び方
制作会社選びで失敗しないためのチェックポイントを整理します。
過去の制作実績を確認する
保育園・幼稚園向けの動画制作実績があるかどうかは非常に重要です。一般企業のPR動画と、子どもを撮影する動画とでは、必要な配慮がまったく異なります。子どもの動きに合わせた撮影技術、保護者対応の経験、個人情報保護への理解がある制作会社を選ぶべきです。
個人情報・肖像権への対応を確認する
保育園・幼稚園の動画制作で最も気を配るべきなのが、園児の顔出しに関する同意取得です。すべての保護者から動画出演の同意を得られるとは限らないため、モザイク処理や後ろ姿での撮影、同意を得られた園児のみを撮影対象にするといった配慮が必要です。この対応をどこまで制作会社側がサポートしてくれるかは、見積もり時に必ず確認しましょう。同意書のひな型を用意してくれる制作会社もあれば、園側で全て準備する前提の会社もあります。
見積もりの内訳が明確かどうか
「一式○○円」という大雑把な見積もりではなく、企画費・撮影費・編集費が分かれて記載されているかを確認してください。内訳が不明瞭な見積もりは、後から追加費用が発生しやすい傾向があります。
制作会社とフリーランスの違い
制作会社に依頼する場合、企画からナレーター手配、複数カメラでの撮影までワンストップで対応してもらえる安心感があります。一方で、制作会社は営業担当・ディレクター・カメラマン・編集者と複数人が関わるため、その分の人件費や管理コストが見積もりに上乗せされます。
フリーランスの映像クリエイターへ直接依頼する場合、間に仲介会社を挟まない分、同じ予算でもより多くの撮影時間や修正対応にあてられる傾向があります。特に、園児募集用の紹介動画のようにワンオペで完結できる規模の案件では、企画から撮影・編集まで一人で対応できるフリーランスに直接依頼することで、中間マージンがなくその分費用を抑えられるケースが多く見られます。ただし、フリーランス個人に依頼する場合は、体調不良などによる納期遅延リスクや、契約書の取り交わしを自分たちで整える必要がある点は理解しておく必要があります。
保育園・幼稚園の動画制作を依頼する流れ
実際に依頼する際の標準的な流れを把握しておくと、初めての発注でもスムーズに進められます。
ステップ1:目的とターゲットの整理
まず、誰に向けた、何のための動画かを園内で整理します。「来年度の園児募集用に、ホームページとSNS広告で使う2分程度の動画」のように、用途を具体化しておくと見積もり依頼がスムーズです。
ステップ2:複数社・複数人から見積もりを取る
最低でも2〜3件から見積もりを取ることをお勧めします。制作会社1社とフリーランス1〜2名を比較すると、費用感の違いがより明確になります。同じ条件(撮影日数・尺・修正回数)を揃えて依頼することが、正確な比較の前提条件です。
ステップ3:企画構成案のすり合わせ
見積もりが決まったら、どんなシーンを撮影するか、誰にインタビューするかといった構成案をすり合わせます。この段階で保護者への同意取得のスケジュールも決めておきましょう。
ステップ4:撮影
多くの場合、平常保育の様子と、行事(運動会・発表会など)を組み合わせて撮影します。行事に合わせる場合は、天候リスクも考慮したスケジュールにしておくと安心です。
ステップ5:編集・確認・修正
編集後の初稿を確認し、修正依頼を出します。修正回数の上限は契約前に必ず確認しておくべきポイントです。
ステップ6:納品
SNS用の縦型、ホームページ用の横型など、使用先に合わせた複数フォーマットでの納品を依頼できるかも事前に確認しておくとよいでしょう。
保育園・幼稚園の動画制作で成果を出すポイント
費用をかけて動画を作っても、成果につながらなければ意味がありません。成果を出すためのポイントを整理します。
冒頭3秒で興味を引く構成にする
SNSで拡散される動画は、冒頭の数秒で視聴を続けるかどうかが決まります。園の魅力を最初に凝縮して見せる構成を、企画段階で意識してもらいましょう。
職員の「人柄」を見せる
保護者が保育園・幼稚園を選ぶ際、施設の綺麗さよりも「先生たちがどんな人か」を重視する傾向があります。園長や担任の先生が話すシーンを入れることで、保護者の安心感につながりやすくなります。
尺は長すぎないようにする
園児募集用の動画は2〜4分程度が視聴完了率の面でバランスが良いとされています。長すぎる動画は最後まで見てもらえず、伝えたい情報が届かないまま終わってしまいます。
@SOHOデータから見る発注者の動画制作依頼傾向
在宅ワーク・業務委託マッチングの求人データを見ていくと、映像制作関連のスキルを持つフリーランスへの発注ニーズは年々多様化しています。企業紹介動画やリクルート動画の制作を依頼したい発注者と、映像編集・撮影を専門とするフリーランスをつなぐ案件は、教育・保育業界からの相談も含めて着実に増加している分野です。
映像制作を依頼できるフリーランスを探す際は、アプリケーション開発のお仕事のように専門職種ごとに整理された求人ガイドを参考にすると、どんなスキルセットの人材が市場にいるのかを把握しやすくなります。また、映像編集者やカメラマンへの発注を検討する際、ソフトウェア作成者の年収・単価相場のような単価データベースを見ておくと、業種は異なっても、フリーランスへの発注における適正単価の感覚をつかむ材料になります。
20年近くフリーランス・在宅ワーク市場を見てきた立場から言えば、映像制作のような「一度きりの単発発注」で終わりがちな案件ほど、実は継続的な関係構築の余地が大きい分野です。園児募集用の動画は一度作って終わりではなく、翌年度以降も行事の記録や採用動画として撮り直しのニーズが発生します。長く付き合えるクリエイターを見つけられれば、毎回一から発注先を探す手間が省け、園の雰囲気を理解した上での提案も受けやすくなります。単発の安さだけで選ぶのではなく、"この人になら継続して任せられる"という関係性に投資する視点を持つと、結果的に総コストは下がっていくというのが、現場を見てきた実感です。
また、仲介会社を通す発注では、その分のマージンが料金に上乗せされる構造になっています。フリーランスへ直接発注する形を取れば、同じ予算でもより多くの撮影時間や修正対応にあてられる、あるいは同じクオリティをより低い予算で実現できる、という構造上のメリットがあります。これは金額の大小の話ではなく、依頼者・受注者の双方にとって"手取りが厚くなる"取引の質の話です。中間マージンが発生しない直接取引の形は、限られた予算で質の高い動画を作りたい保育園・幼稚園にとって、検討する価値のある選択肢だと言えます。
在宅ワークとの両立を考えているフリーランスの保護者にとっても、保育園・幼稚園という現場は身近な存在です。フリーランスの育児と仕事の両立|保育園・時間管理・収入の実例では、フリーランスとして働きながら子どもを保育園に預ける際の実例をまとめています。動画制作を依頼する保育園側の担当者にとっても、フリーランスという働き方への理解を深める材料になるはずです。あわせて、在宅ワークと保育園|自治体に認められるための就労証明書の書き方では、フリーランスが保育園の入園審査を通すための就労証明書の書き方を解説しており、園側が保護者対応をする際の背景知識としても参考になります。
私が行政書士として相談を受ける中でも、フリーランスへの発注に関する契約トラブルは後を絶ちません。特に「口頭の約束だけで進めてしまい、後から言った言わないになる」というパターンが最も多い相談内容です。フリーランス保護新法の施行以降、発注者側にも報酬支払期日の明示や、業務内容の書面提示といった義務が明確化されています。保育園・幼稚園という組織であっても、フリーランスへ業務委託する以上はこの法律の適用対象になり得ます。つまり、動画制作の発注であっても、口約束ではなく簡単な業務委託契約書や発注書を交わしておくことが、園側・受注者側の双方を守ることにつながるのです。法律はあなたの味方です。しっかりと契約書を交わした上で、安心して動画制作を依頼していただければと思います。
公的機関・関連参考情報
本記事の内容に関連する公的機関や信頼できる情報源は以下の通りです。最新情報は公式サイトで確認してください。
よくある質問
Q. 保育園の紹介動画はどのくらいの費用で作れますか?
既存の写真を使ったシンプルな動画であれば5万円〜15万円程度、撮影から行う場合は20万円〜50万円程度が目安です。撮影日数や編集の作り込み具合によって変動します。
Q. 制作会社とフリーランス、どちらに依頼すべきですか?
ワンストップの安心感を求めるなら制作会社、コストを抑えたいなら仲介を介さないフリーランスへの直接依頼が選択肢になります。実績と個人情報対応力の確認が重要です。
Q. 園児の顔出しが難しい場合でも動画は作れますか?
可能です。同意を得られた園児のみを撮影対象にする、モザイク処理をかける、後ろ姿や手元のみを撮影するといった配慮で対応できます。事前に制作者側と対応方針をすり合わせておきましょう。
Q. 動画制作の見積もりで確認すべき点は何ですか?
企画費・撮影費・編集費が内訳ごとに明記されているか、修正回数の上限、交通費など追加費用の有無を確認してください。契約書や発注書で条件を書面化しておくことも重要です。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
長谷川 奈津@SOHO編集部
行政書士・元企業法務
企業法務で数多くのフリーランス契約を扱った経験を活かし、フリーランス向けの法律・契約・権利に関する記事を執筆。「法律はあなたの味方です」がモットー。
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