nimocaの情報漏えい|利用履歴照会サービス 521件 カード番号・生年月日 確かめること 2026


この記事のポイント
- ✓nimocaの情報漏洩を調べた人へ
- ✓株式会社ニモカは2026年10月6日
- ✓利用履歴照会サービスへの不正アクセスで521件のカード番号
「nimoca 情報漏洩」と調べた人への答えを先に書きます。 交通系ICカード「nimoca」を運営する株式会社ニモカは2026年10月6日、nimoca利用履歴照会サービスへの第三者による不正アクセス(公開WEBサービスへの攻撃)で、一部のお客さまの個人情報が漏えいしたことが判明したと発表しました。 漏えいした件数は521件で、項目はnimocaのカード番号(裏面のNRで始まる17桁の英数字)、生年月日、利用履歴照会サービスに登録されているメールアドレスです。 氏名、住所、電話番号、性別、利用履歴などの漏えいは確認できていないとされています。
2026年11月1日時点では、10月4日に「利用履歴照会の一時停止について」、10月6日に情報漏えいの発表、10月15日に「利用履歴照会サービス再開のお知らせ」が出ています。 10月15日のお知らせでは、利用履歴照会サービスのパスワードが漏えいした事実はなく、パスワードを変更する必要はないこと、本件に関する二次被害は確認されていないことが書かれています。 nimocaのカードは、この間も通常どおり使えると発表されています。 お詫びの品や補償については、発表に記載はありません。
利用者がまずすることは3つです。
- 10月4日に、利用履歴照会サービスから身に覚えのないメールが届いていないかを確かめる
- 株式会社ニモカを装うメールのURLを開かず、個人情報や認証情報を入力しない
- 不審なメールが届いたら、nimocaコールセンター(050-3616-2155、8時から20時、年中無休)に知らせる
以下、株式会社ニモカの公式発表で確かめられた範囲だけで、経緯、項目、原因、対応、確かめ方を順に整理します。 報道の数字や推測は書いていません。
株式会社ニモカの発表で分かっていること(2026年11月1日時点)
最初に、2026年11月1日時点で公式発表から確かめられる事実を並べます。
- 発表した会社:株式会社ニモカ
- 発表の日付:2026年10月6日(「nimoca 利用履歴照会サービスへの第三者からの不正アクセス(公開WEBサービスへの攻撃)による情報漏えい」)
- 発生した日時:2026年10月4日(日)0時頃から17時40分(サービスの停止まで)
- 対象のサービス:nimoca利用履歴照会サービス
- 漏えいした件数:521件
- 漏えいした情報:nimocaのカード番号、生年月日、利用履歴照会サービスに登録されているメールアドレス
- 漏えいが確認できていない情報:氏名、住所、電話番号、性別、利用履歴など
- パスワード:利用履歴照会サービスのパスワードが漏えいした事実はない(10月15日のお知らせ)
- ほかのシステム:nimocaサービスに関するほかのシステムやデータベースへの不正アクセスは確認されていない
- 公開と不正利用:漏えいした情報が不特定多数に公開された事実や、不正利用された事実は確認されていない(10月6日時点)
- 二次被害:本件に関する二次被害は確認されていない(10月15日時点)
- サービス:10月4日17時40分に停止し、10月15日に再開
会社の表現は「情報漏えい」「漏えいしたことが判明」です。 この件は「おそれ」や「可能性」ではなく、漏えいしたと会社が書いている事案です。 この記事でも、その表現に合わせて書きます。
対象は、nimocaを持っている人全員ではありません。 利用履歴照会サービスに登録していた人のうち、521件が対象です。 利用履歴照会サービスに登録していない人は、カード番号などがこのサービスに登録されていないので、発表の範囲では対象に入りません。
利用履歴照会サービスとはどんなサービスか
利用履歴照会サービスは、nimocaで電車やバスに乗った記録や、買い物、チャージの記録を、Webで確かめられるサービスです。 nimocaを持っているだけでは使えず、自分でWebから登録した人だけが使えます。
nimocaのサイトの案内によると、登録の流れは「カード確認」「ご本人確認」「本登録」「登録完了」の順で、最初のカード確認では、カード番号とメールアドレスを登録します。 登録したメールアドレスは、登録の際の本人確認と、履歴照会サービスに関する連絡の目的以外には利用しないと書かれています。 ログインの画面では、NRで始まるカード番号と、半角英数の4文字以上10文字以下のパスワードを入力します。
この作りから分かるのは、利用履歴照会サービスには、カード番号、メールアドレス、パスワードなどの情報が、登録した人の分だけ保存されているということです。 今回漏えいしたのは、このうちのカード番号、生年月日、メールアドレスで、パスワードは漏えいしていないと発表されています。
交通費の精算や家計の管理のために、このサービスを使っている人は少なくないはずです。 自分が登録したかどうかを覚えていない人は、過去に「nimoca」や「利用履歴照会」という言葉を含むメールを受け取っていないかを、受信箱で探してみると思い出す手がかりになります。
公表の経緯:10月4日の停止から10月15日の再開まで
この件は、10日あまりの間に3回のお知らせがありました。 日付順に整理します。
2026年10月4日(日)9時頃:コールセンターへの問い合わせ
10月6日の発表によると、10月4日の9時頃、お客さまからnimocaコールセンターに「身に覚えのないメールが届いた」という問い合わせがあり、調査が始まりました。 調査の結果、利用履歴照会サービスに対する第三者による不正アクセスが確認され、一部のお客さまの登録メールアドレスあてに、登録情報の一部を含むメールが送信されていたことが分かったとされています。
2026年10月4日(日)17時40分:サービスを停止
同じ日の17時40分から、利用履歴照会に関するすべてのサービス(新規登録、利用履歴照会など)が停止されました。 nimocaのサイトには同じ日に「利用履歴照会の一時停止について」が掲載されています。
本日お客さまより、同サービスからのお知らせとして、身に覚えのないメールが届いたとのご連絡をいただきました。 原因は調査中ですが、システムを一時停止させていただいております。 出典: nimoca「利用履歴照会の一時停止について」
2026年10月6日:情報漏えいの発表
株式会社ニモカは、プレスリリースとして情報漏えいを発表しました。 発生日時、概要、件数(521件)、漏えいした情報、サービスの停止、お客さまへのお願い、今後の対応、問い合わせ先がここで示されています。
2026年10月15日:利用履歴照会サービスを再開
同社は「利用履歴照会サービス再開のお知らせ」で、サービス停止後に原因の調査と再発防止の対策(自動プログラムによる不正アクセスへの対策、プログラム改修など)を実施し、安全性が確認できたため、利用履歴照会サービスを再開すると発表しました。 このお知らせでは、パスワードの扱い、パスワードの変更や退会を希望する場合の手順、メールアドレスの変更方法も案内されています。
2026年11月1日時点:その後の報は出ていない
nimocaのお知らせ一覧を2026年11月1日に確かめたところ、10月15日の再開のお知らせより後に、この件についての新しいお知らせは出ていません。 10月6日の発表では「新たにお知らせすべき事項が判明した場合は、速やかに公表いたします」と書かれています。
10月6日の発表と10月15日のお知らせで加わったこと
10月6日の発表から10月15日のお知らせで加わった点を、表で並べます。
| 項目 | 10月6日の発表 | 10月15日のお知らせ |
|---|---|---|
| サービス | 10月4日17時40分から停止 | 再開 |
| パスワード | 記載なし | 漏えいした事実はなく、変更の必要はない |
| 二次被害 | 不正利用された事実は確認されていない | 本件に関する二次被害は確認されていない |
| 再発防止策 | 原因と影響を調査中 | 自動プログラムによる不正アクセスへの対策、プログラム改修など |
| 利用者向けの手続き | 不審なメールはコールセンターへ | パスワード変更(再登録)、退会、メールアドレス変更の手順 |
10月6日の発表だけを読んでいた人は、パスワードについての案内が10月15日に出ていることを知らないかもしれません。 再開のお知らせの全文は、nimocaのお知らせ「利用履歴照会サービス再開のお知らせ」で読めます。
漏えいした情報と、漏えいが確認できていない情報
項目は、発表の表現のまま表にします。
| 区分 | 項目 | 備考 |
|---|---|---|
| 漏えいした情報 | nimocaのカード番号 | 裏面に記載のNRで始まる17桁の英数字 |
| 漏えいした情報 | 生年月日 | |
| 漏えいした情報 | 利用履歴照会サービスに登録されているメールアドレス | |
| 漏えいが確認できていない情報 | 氏名、住所、電話番号、性別、利用履歴など | 10月6日の発表 |
| 漏えいした事実はない情報 | 利用履歴照会サービスのパスワード | 10月15日のお知らせ |
・利用者が登録している交通系 IC カード「nimoca」のカード番号
・生年月日
・当該サービスへ登録されているメールアドレス 出典: 株式会社ニモカ「nimoca 利用履歴照会サービスへの第三者からの不正アクセス(公開 WEB サービスへの攻撃)による情報漏えい」
カード番号とは、nimocaの裏面に書かれている「NR」で始まる17桁の英数字のことです。 発表で漏えいしたとされているのはこのnimocaのカード番号で、クレジットカードの番号は漏えいした情報に挙げられていません。 クレジットnimocaを使っている人も、発表の範囲では、クレジットカードの番号が漏えいしたわけではありません。
この表から読み取れることは2つあります。 1つ目は、利用履歴照会サービスのログインに使う情報のうち、カード番号は外に出たが、パスワードは漏えいしていないことです。 利用履歴照会サービスのログイン画面は、カード番号とパスワードを入力する作りになっています。 パスワードが漏えいしていないので、カード番号だけでログインすることはできません。 2つ目は、メールアドレスと生年月日の組み合わせが外に出たことです。 生年月日は、ほかのサービスで本人確認の質問やパスワードの手がかりに使われることがあるので、その点は後の節で備えを書きます。
原因:利用履歴照会サービスへの不正アクセス
原因について、2026年11月1日時点の発表で分かっているのは次のことです。
- 利用履歴照会サービスに対して、第三者による不正アクセス(公開WEBサービスへの攻撃)があった
- 一部のお客さまの登録メールアドレスあてに、登録情報の一部を含むメールが送信されていた
- そのメールは、利用者の所定の入力に応じてサービスから自動で送信されるもので、不正に情報を取得した第三者から送信されたものではない
- 再発防止として、自動プログラムによる不正アクセスへの対策、プログラム改修などを実施した
公開WEBサービスとは、インターネットから誰でもアクセスできる形で提供されているWebのサービスのことです。 自動プログラムによる不正アクセスとは、人の手ではなく、プログラムで大量に入力や操作を繰り返すアクセスのことです。 再発防止策にこの対策が挙げられていることから、自動プログラムによるアクセスが関係していたことがうかがえますが、どの機能がどのように使われたかの詳しい説明は発表にありません。 この記事では、発表に書かれていない手口は推測で書きません。
ここで利用者にとって大事なのは、10月4日に届いた「身に覚えのないメール」の扱いです。 同社は、一部のお客さまに届いたメールはシステムから自動的に送信されたもので、第三者から送信されたものではないと書いています。 つまり、そのメール自体は株式会社ニモカのシステムから届いた本物のメールで、偽物のメールではありません。 一方で、自分が操作していないのにメールが届いたということは、誰かがそのサービスで自分の情報に関わる入力をした可能性があるということです。
同社は、nimocaサービスに関するほかのシステムやデータベースへの不正アクセスは確認されていないと書いています。 nimocaのチャージ、乗車、買い物、ポイントなどのシステムに不正アクセスがあったという記載はありません。
株式会社ニモカの対応
公式発表に書かれている対応を時系列でまとめます。 発表に無い対応は書いていません。
- 10月4日9時頃:コールセンターへの問い合わせを受けて調査を開始
- 10月4日17時40分:利用履歴照会に関するすべてのサービス(新規登録、利用履歴照会など)を停止
- 10月4日:サイトに「利用履歴照会の一時停止について」を掲載
- 10月6日:情報漏えいを発表し、不審なメールへの注意を呼びかけ
- 停止の間:原因の調査と再発防止の対策(自動プログラムによる不正アクセスへの対策、プログラム改修など)
- 10月15日:安全性が確認できたとして利用履歴照会サービスを再開
- 今後:再発防止の対策とともに、セキュリティ対策と監視体制の強化に努めると発表
対象の521件のお客さまに個別の連絡をしたかどうかについては、2026年11月1日時点の発表に記載がありません。 自分が対象かどうか分からない場合は、後の節で書くnimocaコールセンターに問い合わせてください。
お詫びの品、ポイント、金銭の支払いについても、発表に記載はありません。 ほかの会社の事案で補償がどう扱われてきたかは、情報漏洩の補償はもらえるのか|お詫び金・ポイントの例と利用者が確かめること 2026で整理しています。 株式会社ニモカが同じ対応をするかどうかは、発表が無い以上分かりません。
自分が対象かを確かめる方法
対象かどうかを確かめる手がかりは、発表の範囲では次の2つです。
- 利用履歴照会サービスに登録しているか
- 10月4日に、利用履歴照会サービスから身に覚えのないメールが届いたか
確かめる手順は次のとおりです。
- 自分のnimocaを利用履歴照会サービスに登録しているかを思い出す(登録していなければ、発表の範囲では対象に入らない)
- 登録している場合は、登録したメールアドレスの受信箱で、10月4日に利用履歴照会サービスから届いたメールを探す
- 迷惑メールのフォルダも確認する
- 届いていた場合、自分がその日にサービスを操作していなければ、身に覚えのないメールに当たる
10月4日のメールは、同社によればシステムから自動で送られた本物のメールです。 そのため、メールが届いていたことは、対象に入っている手がかりになりえます。 ただし、発表は「一部のお客さまへ…メールが送信されていました」と書いているだけで、521件とメールが届いた人が同じかどうかは明記していません。 判断がつかない場合は、nimocaコールセンターで確かめるのが確実です。
利用履歴照会サービスに登録していない人は、カード番号、生年月日、メールアドレスがこのサービスに保存されていないので、この件で漏えいする情報がありません。 nimocaを持っているだけの人が、この件で特に手続きをする必要を示す発表はありません。 それでも、登録したかどうかを思い出せない人は、コールセンターに、自分のカード番号が利用履歴照会サービスに登録されているかを確かめたいと相談するのが確実です。 問い合わせの前に、手元のnimocaの裏面にあるNRで始まるカード番号を控えておくと、話が早く進みます。
対象の人と、対象かもしれない人がすること
漏えいした項目に合わせて、要ることだけを書きます。
1. 株式会社ニモカを装うメールに注意する
メールアドレスが漏えいしているので、株式会社ニモカやnimocaを名乗るメールが届く可能性があります。 同社は10月15日のお知らせで、不審なメールを受け取ったときの注意として、次の3つを挙げています。
- メール内のURLへアクセスしない
- 個人情報や認証情報を入力しない
- 添付ファイルを開かない
「ポイントが失効します」「カードが停止されます」「本人確認のためカード番号を入力してください」といった文面で、偽のサイトに誘導する手口が考えられます。 カード番号が外に出ているので、メールの中に自分の本物のカード番号が書かれていても、それだけで本物のメールだと判断しないでください。 偽のメールの見分け方は、フィッシング詐欺メールの見分け方|5秒で振り分ける手順と開いた後の対処にまとめています。
2. 不審なメールはコールセンターに知らせる
10月6日の発表では、身に覚えのない不審なメールを受け取った場合は、メールに書かれたURLにアクセスせず、nimocaコールセンターに知らせるよう求めています。 知らせることで、同社が被害の広がりを把握する手がかりにもなります。
3. パスワードは変える必要がないが、変えたい場合の手順を知っておく
同社は、利用履歴照会サービスのパスワードが漏えいした事実はないので、パスワードを変更する必要はないと書いています。 それでも変えたい場合は、もう一度「新規登録」が必要だと案内されています。 手順は次のとおりです。
- nimocaコールセンターに連絡する
- 同社で登録情報を削除してもらう
- 「新規登録のご案内」を確認し、新規登録をする
利用履歴照会サービスのパスワードは、半角英数の4文字以上10文字以下で設定する作りです。 このパスワードをほかのサービスでも使い回している場合は、ほかのサービス側のパスワードを別のものに変えておくと安心です。 今回漏えいしたメールアドレスと、使い回しているパスワードがほかの場所で漏れていた場合、その組み合わせでほかのサービスにログインを試される心配があるためです。 使い回しの見直し方と、どのサービスから変えるかの順番は、パスワードが漏洩したらどうなる|変更の順番と使い回しの見直し方 2026で説明しています。 4文字から10文字という長さの範囲の中でも、なるべく長く、生年月日や電話番号など推測しやすいものを含まないパスワードにしておくと安全です。
4. 退会したい場合
利用履歴照会サービスをもう使わない場合は、退会もできます。 手順は、nimocaコールセンターに連絡し、同社で登録情報を削除してもらう、の2段階だと案内されています。 退会しても、nimocaのカード自体はこれまでどおり使えます。
5. メールアドレスを変えたい場合
登録しているメールアドレスを変えたい場合は、利用履歴照会サービスの「メールアドレスを変更される方」から変更できると案内されています。 カード番号、パスワード、新しいメールアドレスを入力して、変更のボタンを押す手順です。 漏えいしたメールアドレスに偽のメールが増えてきた場合などに使えます。
6. 生年月日を手がかりにしているものを見直す
生年月日が漏えいしているので、ほかのサービスのパスワードや暗証番号に生年月日を使っている場合は、変えておくと安心です。 スマートフォンのロック解除の番号やキャッシュカードの暗証番号など、生年月日から推測しやすいものは、この機会に見直してください。 自分のメールアドレスが過去にどこで漏れているかを調べる方法は、Have I Been Pwnedの使い方|メールアドレスとパスワードの漏洩を確認する方法と、大手クラウドの過去の漏洩で紹介しています。
株式会社ニモカを装う連絡の見分け方
この件で一番気をつけたいのは、漏えいしたメールアドレスに届く偽の連絡です。 発表と、同社が示している注意から、見分けるときの確認点を並べます。
- 本文に自分のカード番号や生年月日が書かれていても、それだけで本物と判断しない。どちらも今回漏えいした情報に入っている
- 「パスワードの再設定が必要」と急がせるメールは、発表の内容と合わない。同社はパスワードの変更は必要ないと案内しており、変更したい場合もコールセンターへの連絡から始まる
- 「カードが停止されます」「残高が失効します」と期限で急がせる文面は、偽のメールでよく使われる
- 添付ファイルつきのメールは開かない。同社も添付ファイルを開かないよう呼びかけている
- リンクを押さず、ブックマークしておいた公式のサイトから、お知らせ一覧に同じ内容があるかを確かめる
届いた連絡ごとの動き方を表にします。
| 届いた連絡 | 考えられる狙い | 動き方 |
|---|---|---|
| パスワードの入力を求めるメール | 偽のログイン画面への誘導 | リンクを押さず、コールセンターに知らせる |
| カード番号の確認を求めるメールやSMS | 本人確認を装った情報の聞き出し | 応じない。公式のお知らせ一覧に同じ案内があるかを見る |
| 「ポイントの交換期限」を知らせるメール | 偽のサイトでの個人情報の入力 | リンクを押さず、公式アプリや公式サイトで残高やポイントを見る |
| nimocaを名乗る電話 | 生年月日などを使って本人と思わせる | いったん切り、050-3616-2155に自分からかけ直す |
| 利用履歴照会サービスからの身に覚えのないメール | 誰かが自分の情報で操作している可能性 | コールセンターに知らせ、必要なら再登録や退会を相談する |
最後の行は、偽物とは限りません。 10月4日の件のように、システムから本物のメールが届くこともあります。 自分が操作していないのにサービスからメールが届いたら、それ自体が異変の知らせです。 そのメールのリンクから操作せず、コールセンターに電話で知らせてください。
nimocaカードはそのまま使える
この件で、nimocaのカードを使い続けてよいかを気にしている人もいるはずです。 同社は10月6日の発表で、nimocaカードは通常どおり使えると書き、10月15日のお知らせでも、引き続き使えると案内しています。
10月15日のお知らせでは、その理由として、利用にはカードそのものが必要であることと、システム全体でさまざまなセキュリティ対策を実施していることが挙げられています。 nimocaで電車やバスに乗ったり買い物をしたりするには、カードを機械にかざす必要があります。 カード番号が分かっても、カードそのものが無ければ乗車や支払いはできないという説明です。
カードの再発行が必要だという案内は、発表にはありません。 カード番号が漏えいしたことを理由に、カードを作り直す手続きを求められているわけではありません。 不安が強い場合は、再発行が必要かどうかもnimocaコールセンターに相談できます。
一方で、カードをなくしたときは話が別です。 カードそのものを持っている人なら使えるので、なくしたときはすぐに紛失再発行の手続きをしてください。 これは今回の件と関係なく、普段から知っておきたい手順です。
家族のnimocaを登録している人が確かめること
利用履歴照会サービスは、カードごとに登録する作りです。 子どもの通学用のnimocaや、家族のnimocaを、保護者が自分のメールアドレスで登録している家庭もあるはずです。 その場合、この件で漏えいした情報は、家族のカード番号と、登録に使われた生年月日、そして保護者のメールアドレスの組み合わせになりえます。
家族のカードを登録している人は、次の点を確かめてください。
- 家族の分も含めて、どのカードを利用履歴照会サービスに登録したかを書き出す
- それぞれの登録に使ったメールアドレスの受信箱で、10月4日に届いたメールを探す
- 届いていたカードがあれば、そのカードについてnimocaコールセンターに確かめる
- 子どもが自分のスマートフォンでメールを受け取っている場合は、偽のメールのリンクを押さないよう家族で話しておく
子どもの生年月日が外に出た可能性がある場合でも、発表の範囲では、氏名や住所の漏えいは確認できていません。 それでも、子ども向けのゲームや学習のサービスで生年月日を本人確認に使っているものがあれば、パスワードの見直しをしておくと安心です。
家族のカードの登録をもう使わない場合は、退会して登録情報を削除してもらうこともできます。 使わない登録を残さないことは、同じような事故が起きたときに対象に入る機会を減らすことにつながります。
問い合わせ窓口
公式発表に載っている窓口は次のとおりです。
- 窓口:nimocaコールセンター
- 電話:050-3616-2155
- 受付時間:8時から20時、年中無休
この窓口は、10月6日の発表と10月15日のお知らせの両方に「お問い合わせ先」として載っています。 パスワードの変更(再登録)や退会を希望する場合も、ここに連絡します。 問い合わせるときは、電話口でパスワードそのものを伝える必要はありません。 相手からパスワードを聞かれるような電話がかかってきた場合は、いったん切って、この番号に自分からかけ直してください。
個人情報の扱いについて一般的な相談をしたいときは、国の個人情報保護委員会の「個人情報保護法相談ダイヤル」(03-6457-9849、受付時間9時30分から17時30分、土日祝日と年末年始を除く)があります。 詳しくは個人情報保護法相談ダイヤルのページに載っています。
在宅で仕事をする人が気をつけたいこと
在宅で仕事をしている人でも、取引先との打ち合わせや出張でnimocaを使い、交通費の精算のために利用履歴を見ている人がいるはずです。 利用履歴照会サービスの登録メールアドレスを、仕事用のメールアドレスにしている場合は、そのアドレスに届く偽のメールに気をつけてください。 交通系ICカードを名乗る偽のメールだけでなく、取引先を名乗る請求書や、ファイル共有の通知を装うメールが増えることも考えられます。
交通費の精算で利用履歴の画面やデータを取引先に渡している人は、その資料にカード番号が写っていないかも確かめておくとよいでしょう。 カード番号だけで使えるものではありませんが、自分の情報を必要以上に外に出さない習慣は、取引先の信用にもつながります。
仕事で取引先の個人情報を預かっている人は、自分が漏えいを起こしたときの扱いも知っておきましょう。 個人情報保護委員会は「漏えい等の対応とお役立ち資料」のページで、漏えい等の報告が義務付けられる場合を示しています。 その中には、不正の目的をもって行われたおそれがある行為による漏えい等(例として不正アクセスによる漏えい)が挙げられており、人数にかかわらず報告の対象になります。 報告の期限は、発覚したらまずは速やかに報告すること、不正な目的で行われたおそれがある場合は発覚日から60日以内と書かれています。 詳しくは漏えい等の対応とお役立ち資料で確かめてください。
在宅の仕事でできる備えを並べます。
- 交通系ICカードや買い物のサービスに登録するメールアドレスと、取引先とのやり取りに使うメールアドレスを分ける
- 生年月日や電話番号をパスワードに使わない
- 取引先に渡す精算の資料には、カード番号など不要な情報を載せない
- 使わなくなったサービスは退会して、登録情報を削除してもらう
小さな件数の漏えいでも備えは同じ(運営者の視点)
フリーランスと在宅ワークの市場を20年運営してきた立場から見ると、521件という件数は、大きな事案に比べれば小さく見えます。 それでも、漏えいした本人にとっては1件が自分の情報です。 件数の大小に関係なく、偽の連絡に乗らない、使い回しをしない、使わないサービスから登録情報を削除する、という備えは変わりません。
この件で印象的なのは、利用者からの「身に覚えのないメールが届いた」という1本の問い合わせで調査が始まり、その日のうちにサービスが止められたことです。 自分に届いた違和感のあるメールを、その会社の窓口に知らせることは、ほかの利用者を守ることにもつながります。 在宅で長く仕事を続けている人ほど、取引先のシステムで気になることがあればすぐに伝え、それが信頼関係の土台になっているように見えます。
セキュリティの知識は、自分を守るだけでなく仕事にもなります。 在宅で受けられるセキュリティ関連の仕事の種類と探し方は、@SOHOのAI・マーケティング・セキュリティのお仕事で紹介しています。 中間マージンの乗らない直接の取引では、こうした気づきを伝えられる人ほど、取引先から長く頼まれやすくなります。
株式会社ニモカは、新たにお知らせすべき事項が分かれば速やかに公表すると書いています。 2026年11月1日時点では続報は出ていないので、利用履歴照会サービスに登録している人は、nimocaのお知らせ一覧をときどき確かめておくと安心です。
よくある質問
Q. nimocaを持っている人は全員対象ですか?
全員ではありません。対象は、nimoca利用履歴照会サービスに登録していた人のうちの521件です。利用履歴照会サービスに登録していない人は、カード番号などがこのサービスに保存されていないので、発表の範囲では対象に入りません。対象かどうか分からない場合は、nimocaコールセンター(050-3616-2155、8時から20時、年中無休)で確かめてください。
Q. 漏えいしたカード番号で、勝手にnimocaを使われることはありますか?
株式会社ニモカは、nimocaの利用にはカードそのものが必要であり、システム全体でさまざまなセキュリティ対策を実施していると説明し、カードは引き続き使えると案内しています。漏えいしたのはNRで始まるnimocaのカード番号で、クレジットカードの番号は漏えいした情報に挙げられていません。カードの再発行を求める案内も出ていません。
Q. 利用履歴照会サービスのパスワードは変えたほうがいいですか?
同社は、パスワードが漏えいした事実はなく、変更する必要はないと案内しています。変えたい場合は、nimocaコールセンターに連絡して登録情報を削除してもらい、もう一度新規登録をする手順です。同じパスワードをほかのサービスでも使っている場合は、ほかのサービス側を別のパスワードに変えておくと安心です。
Q. 10月4日に届いた身に覚えのないメールは偽物ですか?
同社によれば、10月4日に一部のお客さまに届いたメールは、利用履歴照会サービスのシステムから自動で送信されたもので、第三者から送信されたものではありません。ただし、メールアドレスが漏えいしているので、今後は株式会社ニモカを装う偽のメールに注意が必要です。URLを開かず、個人情報や認証情報を入力しないでください。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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