muCommanderの使い方と、Macで左右に並べて使うファイル管理アプリの選び方


この記事のポイント
- ✓muCommanderの使い方を
- ✓F5やF6などの既定のキー
- ✓FTPやSFTPへの接続
muCommanderは、画面を左右2つに分けて、片方からもう片方へファイルをコピーしたり移動したりできる、無料のファイル管理アプリです。WindowsやLinuxでも動くため、職場はWindows、自宅はMacという人が同じ操作で使えるのが特徴です。この記事では、muCommanderを入れて最初の作業を終えるまでの手順、覚えておくと速くなるキー操作、FTPやSFTPでサーバのファイルを扱う方法、そしてMacで使うときにつまずきやすい点を、順を追って説明します。muCommanderが合わなかった人のために、Macのファイル管理アプリを選ぶときの見方もまとめ、その候補の1つとして Atriens にも触れます。
muCommanderとはどんなアプリか
muCommanderは、オープンソース(設計図にあたるソースコードが公開され、誰でも無料で使えるソフト)として開発されているファイル管理アプリです。公式サイトでは、アプリの性格を次のように紹介しています。
muCommander is an open source, dual-pane file manager available on all major operating systems 出典: mucommander.com
日本語にすると「主要なOSのすべてで使える、オープンソースの2画面のファイル管理アプリ」です。2画面(デュアルペイン)とは、ウインドウを左右に分け、それぞれに別のフォルダを表示する作りのことです。左に「コピーしたいファイルがあるフォルダ」、右に「コピー先のフォルダ」を開いておき、キーを1つ押すだけでコピーが終わります。
この作りは、1980年代に広まったNorton Commanderという古いファイル管理ソフトの流れをくんでいます。いまでもWindowsのTotal Commanderや、各種の2画面ファイラーに受け継がれていて、ファイルを大量に動かす仕事をする人には根強い人気があります。
公式サイトの機能一覧によると、muCommanderでできる主なことは次のとおりです。
| できること | 内容 |
|---|---|
| ファイルの基本操作 | コピー、移動、名前の変更、まとめて名前の変更、メールで送る |
| タブ | 1つの画面の中で複数のフォルダを切り替える |
| ブックマーク | よく使う場所をすぐ開けるように登録する |
| 接続先 | 手元のディスクのほか、FTP、SFTP、SMB、NFS、HTTP、Amazon S3など |
| クラウド | DropboxとGoogleドライブ |
| 圧縮ファイル | ZIP、RAR、7z、TAR、GZip、BZip2、ISOなどの中身を開く |
| その他 | チェックサム(ファイルが壊れていないかを確かめる値)の計算、キーの割り当ての変更、見た目の変更 |
2026年10月時点の公式サイトでは、最新版は5月14日に公開された1.6.2で、macOS、Windows、Linuxなど向けに配布されています。ライセンスはGNU GPL v3で、使うのに料金はかかりません。
muCommanderを入れて起動するまでの手順
最初に、Macに入れる手順を確かめます。ここが試験に出る、というほどではありませんが、最初のダウンロードで選ぶファイルを間違えると起動しないので、落ち着いて選んでください。
- 公式サイトの「Download」の欄を開く
- macOS向けのdmgファイルが3種類並んでいるので、自分のMacに合うものを選ぶ
- ダウンロードしたdmgを開き、muCommanderのアイコンを[アプリケーション]フォルダへドラッグする
- [アプリケーション]フォルダからmuCommanderを起動する
手順2の選び方は次のとおりです。
| Macの種類 | 選ぶファイル |
|---|---|
| Appleシリコン(M1以降のチップ)のMac | arm64 |
| IntelチップのMac | x64 |
| macOS 10.15(Catalina)以前 | noarch |
自分のMacがどちらのチップかは、Appleメニューの[このMacについて]で確かめられます。「チップ」の欄にApple M1、M2などと書かれていればarm64、「プロセッサ」の欄にIntelと書かれていればx64です。
公式サイトのダウンロード欄には、muCommanderを動かすにはJava 11以降が必要と書かれています。Javaは、muCommanderが動く土台になっている仕組みです。起動しないときは、公式サイトが案内しているadoptium.netからJavaを入れてから試してください。
インターネットから入れたアプリを初めて開くとき、Macは安全のための確認画面を出します。開発元を確認できないという表示で止まった場合は、Appleメニューの[システム設定]から[プライバシーとセキュリティ]を開き、セキュリティの欄に出ている案内から開く操作を選びます。この確認は、入手元が公式サイトであることを確かめたうえで進めてください。
左右2画面の基本の操作
起動すると、ウインドウが左右に分かれ、それぞれにフォルダの中身が一覧で表示されます。この2つの一覧のうち、いま操作の対象になっている側を「アクティブな側」と呼びます。キーで操作するときは、どちらの側がアクティブかを常に意識するのが、2画面のアプリを使いこなすいちばんのこつです。
基本の流れは次のとおりです。
- 左の一覧で、コピーしたいファイルがあるフォルダを開く
- Tabキーを押して右の一覧に移り、コピー先のフォルダを開く
- もう一度Tabキーを押して左に戻り、ファイルを選ぶ
- F5キーを押すと、右のフォルダへのコピーの画面が出るので、確かめて実行する
ここで「コピー先を入力しなくてよい」のが2画面の強みです。Finderなら、コピー先のウインドウを別に開いてドラッグするか、コピーしてから移動先を開いて貼り付ける、という2段階になります。muCommanderでは、反対側に開いているフォルダが、自動でコピー先になります。
ファイルを複数選ぶときは、Finderと同じように、Shiftキーを押しながら範囲を選んだり、Commandキーを押しながら1つずつ選んだりできます。選んだファイルは色が変わるので、どれが対象かを目で確かめてから操作します。
教える立場から一言添えると、最初の1日はマウスで操作して構いません。2画面の考え方に慣れる前にキー操作を全部覚えようとすると、どちらの側で何をしているのかが分からなくなり、かえって間違えます。初めて2画面のアプリを使う人によくあるのが、左右を取り違えて、コピー元のフォルダへファイルを戻してしまう失敗です。慣れるまでは、操作の前に「いまアクティブなのはどっちか」を声に出すくらいでちょうどよいです。
覚えておくと速くなる既定のキー
muCommanderの本領は、キーボードだけでファイルを動かせることにあります。公開されているソースコードで確かめた、既定のキーの割り当ては次のとおりです。
| キー | 操作 |
|---|---|
| Tab | 左右のアクティブな側を切り替える |
| F3 | ファイルの中身を見る |
| F4 | ファイルを編集する |
| F5 | 反対側へコピーする |
| F6 | 反対側へ移動する |
| Shift+F6 | 名前を変える |
| F7 | 新しいフォルダを作る |
| F8 | 削除する |
Macで使う場合は、これに加えてCommandキーを使う割り当てがあります。新しいタブを開くのはCommand+T、2つのフォルダの中身を比べるのはCommand+Mです。キーの割り当ては設定画面で自分の好みに変えられます。
覚える順番は、F5(コピー)、F6(移動)、Tab(切り替え)の3つからで十分です。この3つだけで、ファイル整理の作業の大半は片付きます。F7とF8は、慣れてから足していけばよい、と考えてください。勉強と同じで、全部を一度に覚えようとせず、毎日使う操作から体に入れるのが近道です。
MacBookでF5などが効かないとき
Macのキーボードでは、いちばん上の段のキーが、初めは画面の明るさや音量の調整に割り当てられています。そのため、F5を押したつもりでも、muCommanderにはF5として届きません。
Appleの公式ヘルプでは、2つの方法を案内しています。1つ目は、fnキー(地球儀のマークのキー)を押しながらF5などを押す方法です。2つ目は、設定を変えて、fnキーなしで標準のファンクションキーとして使えるようにする方法です。
サイドバーの「ファンクションキー」をクリックし、「F1、F2などのキーを標準のファンクションキーとして使用」を選択します。 出典: support.apple.com
具体的には、Appleメニューの[システム設定]から[キーボード]を開き、[キーボードショートカット]を押して、サイドバーの[ファンクションキー]で設定します。ただし、この設定にすると、ほかのアプリでも明るさや音量の調整にfnキーが必要になります。muCommanderを毎日使うならこの設定に、ときどき使うだけならfnキーを押す方法に、と使い分けるのがおすすめです。
タブとブックマークで行き来を減らす
2画面に慣れてきたら、次に覚えたいのがタブとブックマークです。どちらも、よく使う場所へ移動する手間を減らすための機能です。
タブは、左右それぞれの一覧の中に、複数のフォルダを開いておく仕組みです。Macでは、Command+Tで新しいタブを開けます。たとえば左側に「受け取った素材」「作業中」「納品済み」の3つのタブを開き、右側に「クライアントごとの共有フォルダ」を開いておけば、タブを切り替えるだけで、毎日の整理の流れが1つの画面の中で完結します。
ブックマークは、よく使う場所に名前を付けて登録しておく機能です。公式サイトでは「Universal bookmarks」と呼ばれていて、手元のフォルダだけでなく、SFTPのサーバや共有フォルダの場所も同じように登録できます。毎回フォルダを何階層もたどる代わりに、ブックマークの一覧から選ぶだけで目的の場所が開きます。
登録しておくと便利な場所の例を挙げます。
・案件ごとの作業フォルダ
・ダウンロードフォルダ(受け取ったファイルの確認用)
・お客様のWebサイトのサーバ(SFTP)
・iCloud Driveのフォルダ
・外付けディスクのバックアップ先
タブとブックマークの使い分けは、「今日の作業で行き来する場所はタブ」「ときどき行く場所はブックマーク」と覚えておくと迷いません。授業の準備で、今週使う教材は机の上、来月の教材は棚、と分けておくのと同じ考え方です。
ファイル名をまとめて変える
写真や書類が数十個あり、名前を「案件名_連番」のようにそろえたいとき、Finderで1つずつ名前を変えるのは大変です。muCommanderには、まとめて名前を変える機能(バッチリネーム)があり、公式サイトの機能一覧にも挙がっています。
使い方の流れは次のとおりです。
- 名前を変えたいファイルを複数選ぶ
- メニューから、まとめて名前を変える項目を開く
- 新しい名前の型を決める(元の名前の一部を残す、連番を付ける、日付を付けるなど)
- 画面に表示される「変更後の名前」の一覧を確かめてから実行する
手順4の確認は、必ず目で見てください。連番の桁数(1、2、3なのか、001、002、003なのか)を間違えると、並び順が崩れます。10個を超えるファイルに連番を付けるなら、001のように桁をそろえておくと、どのアプリで開いても順番どおりに並びます。
なお、Mac標準のFinderにも、複数のファイルを選んで右クリックし、名前を変える項目を選ぶと、まとめて名前を変える画面が出ます。連番を付ける程度ならFinderでも足ります。muCommanderの強みは、サーバ上のファイルや圧縮ファイルの中など、Finderが直接扱えない場所でも同じ操作ができる点にあります。
FTP・SFTPやクラウドのファイルを扱う
muCommanderが、Mac標準のFinderと大きく違うのは、サーバのファイルを手元のフォルダと同じ感覚で扱えることです。公式サイトの機能一覧には、FTP、SFTP、SMB(社内の共有フォルダでよく使われる方式)、NFS、HTTP、Amazon S3などへの対応が挙がっています。
FTPとSFTPは、Webサイトのファイルをサーバへ送るときなどに使う通信の方式です。SFTPは通信の中身が暗号化されるので、いまはSFTPを選ぶのが基本です。Webサイトの更新を請け負う仕事では、レンタルサーバの管理画面でSFTPの接続情報(サーバの住所、ユーザー名、パスワードか鍵)を確かめ、それをmuCommanderに入力します。
使い方の流れは次のとおりです。
- メニューから、サーバに接続する項目を選ぶ
- 接続の方式(SFTPなど)を選び、サーバの住所、ユーザー名、パスワードを入力する
- 接続すると、片側の一覧にサーバのフォルダが表示される
- 反対側に手元のフォルダを開き、F5でコピーすれば、手元とサーバの間でファイルを送れる
muCommanderには、接続情報を保存する「資格情報の管理」の機能があります。毎回入力する手間は省けますが、共用のMacで使う場合は、保存しない選択も考えてください。お客様のサーバの情報は、契約で取り扱いが決まっていることが多いからです。
Macの標準の機能だけでは、SFTPのサーバを開いてファイルをやり取りすることはできません。サーバのファイルを扱う仕事が多い人にとって、muCommanderが選ばれる大きな理由はここにあります。
圧縮ファイルの中身を開かずに見る
muCommanderでは、ZIPやRAR、7zなどの圧縮ファイルを、フォルダと同じように開いて中身を見られます。公式サイトの機能一覧に挙がっている対応形式は、ZIP、RAR、7z、TAR、GZip、BZip2、ISO/NRG、AR/Debなどです。
圧縮ファイルを選んでEnterキーを押すと、中に入っているファイルの一覧が表示されます。必要なファイルだけを選んで、反対側のフォルダへF5でコピーすれば、その1つだけを取り出せます。全部を展開してから要らないものを削除する、という手間がかかりません。
仕事で役立つ場面は、たとえば次のようなときです。
・取引先から届いた大きなZIPのうち、必要な資料が1つだけのとき
・Windowsで作られたRARの中身を、展開する前に確かめたいとき
・同じ名前のファイルが入った圧縮ファイルが何本も届き、どれに目当てのものがあるか探したいとき
公式のよくある質問には、注意点も書かれています。Macのアプリ(.app)は、実はフォルダの形をしているため、muCommanderでダブルクリックするとアプリが起動せず、中身が開いてしまいます。アプリとして起動したいときは、既定ではShift+Enterの「システムの方法で開く」を使います。OpenOfficeの文書も中身がZIPの形なので、同じように扱われます。
チェックサムで、受け渡したファイルが壊れていないかを確かめる
公式サイトの機能一覧には、チェックサムの計算も挙がっています。チェックサムとは、ファイルの中身から計算する短い文字列のことで、中身が1文字でも変わると、まったく違う値になります。送る側と受け取る側で同じ値になれば、途中で壊れたり、すり替わったりしていないことを確かめられます。
たとえば、動画の素材のような大きなファイルを受け渡すとき、ダウンロードが途中で切れて、末尾が欠けたファイルを受け取ってしまうことがあります。見た目のファイル名は同じなので、開いてみるまで気づきません。送る側がチェックサムの値を一緒に伝えておけば、受け取った側はmuCommanderで同じ計算をして、値が一致するかを確かめるだけで済みます。
muCommander自身の公式サイトも、ダウンロード欄にそれぞれのファイルのチェックサム(sha256という方式の値)を載せています。muCommanderを入れるときに、ダウンロードしたdmgの値が公式サイトの値と一致するかを確かめれば、正しいファイルを入手できたかを確認できます。
Macでは、muCommanderを使わなくても、ターミナルで shasum -a 256 ファイル名 と入力すれば、同じsha256の値を計算できます。値は長い英数字の並びですが、全部を見比べなくても、最初と最後の8文字ほどが一致していれば、実用上は同じファイルと考えてよいでしょう。
チェックサムは、大きなファイルを受け渡す仕事ほど役に立ちます。「届いたファイルが開けない」というやり取りで半日つぶれるより、最初に値を1つ確かめるほうが、送る側と受け取る側の双方の時間を守れます。
Macで使うときに知っておきたい弱点
どんな道具にも、得意と不得意があります。muCommanderを仕事の中心に据える前に、次の点を知っておくと、期待とのずれが起きません。
| 気になる点 | 内容 |
|---|---|
| 見た目 | Javaで作られているため、Macの標準のアプリとは見た目や操作の手触りが少し違う |
| 右クリックのメニュー | Macの標準の右クリックのメニューは使えないと、公式のよくある質問に書かれている |
| ファイルの検索 | 公式のよくある質問では、執筆の時点では特定のファイルを探す機能がないと説明している |
| 日本語の情報 | 解説は英語が中心で、日本語の手引きは多くない |
| ファンクションキー | MacBookではfnキーか設定の変更が必要 |
ファイルの検索がないのは、意外と大きな違いです。「あのファイル、どこに保存したっけ」というときは、Macに入っているSpotlight(Command+スペースで開く検索)を併用することになります。
また、iCloud Driveのフォルダは、公式のよくある質問によると、ホームフォルダの中の「ライブラリ」から「Mobile Documents」を開いた先の「comappleCloudDocs」にあり、ブックマークに登録しておくとすぐ開けます。Finderなら最初からサイドバーに並んでいる場所なので、ここにも手触りの違いが出ます。
仕事のファイルを扱うときの安全の決まり
キー1つでファイルが動くのは、muCommanderの長所であると同時に、注意が要る点でもあります。お客様から預かったファイルや、サーバ上の公開中のファイルを扱うなら、次の決まりを自分の中で作っておくと事故を防げます。
1つ目は、F8で削除する前に、確認画面の文面を必ず読むことです。手元のフォルダでの削除と、SFTPなどでつないだサーバ上での削除では、取り消せるかどうかが違います。サーバ上のファイルは、一般に削除するとその場で消え、Macのゴミ箱からは戻せません。
2つ目は、F6の移動よりF5のコピーを先に使うことです。移動は、元の場所からファイルがなくなります。移動先を取り違えると、どこに行ったか探す羽目になります。慣れるまでは、コピーしてから、コピー先で開けることを確かめ、そのあとで元のファイルを削除する、という2段階にすると安心です。
3つ目は、サーバに上書きする前に、サーバ側のファイルを手元に1つ控えておくことです。Webサイトの更新で古いファイルを上書きしてしまい、表示が崩れても元に戻せない、という失敗は珍しくありません。作業の前に、変更するファイルだけを手元の「控え」のフォルダへコピーしておけば、何かあってもすぐ戻せます。
4つ目は、作業を始める前に、左右どちらがどの場所かを声に出して確かめることです。前の章でも触れましたが、2画面のアプリでの事故の多くは、左右の取り違えから起きます。とくに、片側が手元、片側がサーバという組み合わせのときは、送る向きを間違えると、古いファイルで新しいファイルを上書きしてしまいます。
この4つは、muCommanderに限らず、ファイルを扱うどの道具にも通じる決まりです。
1週間で手になじませる練習の順番
新しい道具は、使い方を読んだだけでは身につきません。資格の勉強でテキストを読み終えても、問題を解いてみると手が止まるのと同じです。muCommanderも、毎日の実際の作業で少しずつ使って覚えるのが確実です。ここでは、1日15分ほどの練習で、1週間かけて手になじませる順番を紹介します。
1日目は、マウスだけで使います。左右の一覧で別々のフォルダを開き、ドラッグでコピーしてみます。目的は、「左と右に別々の場所が開いている」という感覚に慣れることです。
2日目は、Tabキーで左右を切り替える練習をします。切り替えるたびに、アクティブな側の色が変わることを確かめます。この日はまだコピーをキーでしなくて構いません。
3日目に、F5のコピーとF6の移動を使います。練習用のフォルダを2つ作り、中身の要らないファイルで試します。本番のファイルでいきなり試さないのが大事です。
4日目は、F7で新しいフォルダを作り、Shift+F6で名前を変えます。ここまでで、整理の作業に必要な操作はひととおりそろいます。
5日目は、タブとブックマークを使います。毎日開く場所を3つ選んで、ブックマークに登録します。
6日目は、圧縮ファイルを開いて中身を確かめ、1つだけ取り出す練習をします。受け取ったZIPがあれば、それを使います。
7日目は、ふだんの整理の作業を、最初から最後までmuCommanderで通してみます。Finderより速く終わったか、それとも手間が増えたかを、自分の感覚で比べます。
この1週間で「速くなった」と感じたなら、muCommanderはあなたの作業に合っています。「Finderのほうが楽だった」と感じたなら、それも大事な結果です。道具は、作業に合うかどうかで選ぶもので、高機能なものを使うことが目的ではありません。
Macのファイル管理アプリを選ぶときの見方
muCommanderが合うかどうかは、毎日どんなファイル作業をしているかで決まります。次のチェックリストで、自分の作業に近いものを数えてみてください。
| 作業 | 合う道具の目安 |
|---|---|
| 2つのフォルダの間で、毎日大量にコピーや移動をする | 2画面のファイラー(muCommanderなど) |
| サーバとの間でSFTPでファイルをやり取りする | muCommanderなど、接続先に対応したもの |
| WindowsとMacの両方で同じ操作をしたい | muCommanderのように複数のOSで動くもの |
| 外付けディスクやNAS、クラウドのフォルダを案件ごとに整理したい | 場所をまとめて並べられるファイル管理アプリ |
| フォルダを開いたまま、そこでコマンドを打ちたい | ターミナルを内蔵したファイル管理アプリ |
| たまにファイルを整理するだけ | Mac標準のFinderで十分 |
Finderで十分な人も多いことは、先に押さえておきます。Finderのウインドウでもタブは使えますし、カラム表示(フォルダを左から右へたどっていく表示)を使えば、深い場所のファイルも見つけやすくなります。2つのフォルダを並べたいだけなら、Finderのウインドウを2つ開いて左右に並べる方法でも用は足ります。
一方、素材が外付けディスクやNASに分かれていて、案件ごとにFinderのウインドウを何枚も開いている人は、場所をまとめて並べられる道具のほうが楽になります。そうした場面で使える選択肢の1つが Atriens です。左右2画面のファイラーではありませんが、外付けディスクやNAS、iCloud Driveの場所を、案件ごとのまとまりとして同じサイドバーに並べられ、並べてもファイル自体は元の場所から動きません。アイコン・リスト・カラム・ギャラリーの4つの表示を切り替えられ、開いているフォルダの場所から始まるターミナルを同じ画面に出せます。ZIPの作成と展開や、重複ファイルを探す機能もあります。対応するのはmacOS 14以降で、Macの中で使う機能は無料です。有料になるのはiPhoneやiPadから自宅のMacを操作する場合だけです。FTPやSFTPでサーバにつなぐ機能は公式の機能一覧に記載がないため、サーバとのやり取りが中心ならmuCommanderのほうが向いています。Atriensは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
道具選びで大事なのは、全部を1本でまかなおうとしないことです。サーバとのやり取りはmuCommander、日々のフォルダ整理は別のアプリ、というように、作業ごとに使い分けて構いません。
ファイル管理の腕は、在宅の仕事でどう評価されるか
ファイルの整理は地味な作業ですが、在宅で仕事を受ける人にとっては、信頼に直結する技能です。納品物の取り違え、古い版の送付、ファイル名のつけ方のばらつきは、どれも依頼する側の手間を増やします。
フリーランスや在宅の仕事を長く見てきた運営者の立場から言えば、継続して依頼される人ほど、ファイルの受け渡しのルールを自分から整えています。たとえば、納品のフォルダの名前に日付と版の番号を付ける、受け取った素材と自分が作ったものを別のフォルダに分ける、といった小さな決まりです。腕の差が出にくい作業だからこそ、ここを丁寧にする人が「任せて楽な人」として選ばれます。中間の手数料が乗らない直接のやり取りでは、こうした信頼がそのまま次の依頼につながり、受け手の手取りの厚さとして返ってきます。
サーバのファイルを扱う仕事に興味がある人は、アプリケーション開発のお仕事で、開発の案件で求められる技術や仕事の種類を確かめられます。AIを業務に取り入れる支援の仕事では、ファイルやデータの整理の手伝いから入ることも多く、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で、仕事の中身と求められる力を紹介しています。
素材のやり取りが多い職種の報酬の目安を知りたい人は、デザイナーの年収・単価相場で、職種ごとの単価の幅と経験年数による違いを確かめられます。在宅の作業環境を会社として整える場合は、テレワーク 助成金 2026で、テレワークの導入に使える助成金の種類と申請の流れをまとめています。
muCommanderは、使いこなすまでに少し練習が要るアプリです。ただ、F5、F6、Tabの3つを覚えた日から、ファイルの整理にかかる時間ははっきり縮みます。まずは1週間、毎日のファイル整理をmuCommanderで試してみて、自分の作業に合うかどうかを確かめてください。
よくある質問
Q. muCommanderは無料で使えますか?
無料で使えます。muCommanderはオープンソースのソフトで、公式サイトではGNU GPL v3のライセンスで公開されていると案内しています。macOS、Windows、Linux向けのファイルが公式サイトで配布されており、使うための料金はかかりません。開発を支援したい人向けに寄付の窓口も用意されています。
Q. MacBookでF5キーを押してもコピーされないのはなぜですか?
Macのキーボードの最上段のキーは、初めは明るさや音量の調整に割り当てられているためです。fnキーを押しながらF5を押すか、システム設定のキーボードから、F1やF2などを標準のファンクションキーとして使う設定に変えると、muCommanderにF5として届くようになります。
Q. muCommanderでSFTPのサーバにつなげますか?
つなげます。公式サイトの機能一覧には、FTP、SFTP、SMB、NFS、Amazon S3などへの対応が挙がっています。サーバの住所、ユーザー名、パスワードなどの接続情報を入力すると、片側の一覧にサーバのフォルダが表示され、反対側の手元のフォルダとの間でコピーできます。
Q. muCommanderでファイルを検索できますか?
公式のよくある質問では、執筆の時点では特定のファイルを探す機能はないと説明しています。ファイルの場所が分からないときは、Macに入っているSpotlightを併用して探すのが現実的です。検索をよく使う人は、検索の機能を持つファイル管理アプリと使い分けると作業が止まりません。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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