める配くんの情報漏えい|ディライトフル 配信先のメールアドレス等の一部 調査結果と確かめること 2026


この記事のポイント
- ✓める配くんの情報漏洩について
- ✓2026年6月19日の初報と8月14日の調査結果を株式会社ディライトフルの公式発表で整理
- ✓配信先のメールアドレス等の一部が外部に漏えい(取得)された事実が確認されました
める配くんの情報漏洩について、メール配信システム「める配くん」を運営する株式会社ディライトフルは、2026年6月19日に一部のサーバーへの第三者による不正アクセスと、それによると考えられる情報漏洩を初めて公表しました。8月14日の調査結果では、外部の専門調査機関の調査で、サーバーに保管していた利用企業の配信先情報(メールアドレス等)の一部が外部に漏えい(取得)されていた事実が確認されたと発表しています。件数は発表されていません。2026年11月1日時点で、漏えいが確認された利用企業には個別に連絡し、配信先の読者への案内も利用企業と連携して進めているとされ、二次被害は確認されていません。補償についての記載はありません。 める配くんを使う会社からメールマガジンやお知らせを受け取っていた人がまずすることは、メールを送ってきた会社からの案内が届いていないかを確かめること、身に覚えのないメールの添付ファイルやURLを開かないこと、気になる場合は配信元の会社かディライトフルの窓口に配信元の会社名を添えて問い合わせることの3つです。
この記事は、2026年11月1日時点でめる配くんの公式ブログに載っているお知らせを開き直して確かめた内容だけで書いています。報道の数字や推測は入れていません。
める配くんの不正アクセスで何が起きたのか
める配くんは、会社や店がメールマガジンやお知らせを多くの相手に一斉に送るためのメール配信システムです。利用する会社(契約者)は、送り先のメールアドレスの一覧をめる配くんのサーバーに登録し、そこからメールを配信します。メールを受け取る側の読者は、配信元の会社のメールとして受け取るため、める配くんという名前を知らないことがほとんどです。
8月14日の調査結果で発表された骨子は次のとおりです。
- 6月19日付で知らせた第三者による不正アクセスについて、外部の専門調査機関による調査が完了した
- サーバーに保管していた利用企業の配信先情報(メールアドレス等)の一部が、外部に漏えい(取得)されていた事実が確認された
- すべての利用企業の情報が漏えいしたわけではなく、影響が確認されたのは利用企業の一部
- 漏えいが確認された利用企業には個別に順次連絡し、対象の読者への案内も利用企業と連携して進めている
- 漏えいが確認されなかった利用企業にも、その旨を順次連絡している
- 個人情報保護委員会と総務省に、法令とガイドラインに基づいて所定の報告を行った
- 二次被害は、現時点で確認されていない
ここで大切なのは、漏えいした「配信先情報」が、める配くんを使う会社が登録した読者の情報だという点です。読者は、める配くんと直接の契約をしていなくても、利用企業のメールマガジンに登録していれば、対象に含まれている可能性があります。
配信先情報について、発表では「メールアドレス等」と書かれています。メールアドレスのほかにどの項目(氏名など)が含まれていたかは、公式の発表には具体的に書かれていません。利用企業ごとに登録していた項目が違うことも考えられるため、自分の分にどの項目が含まれていたかは、配信元の会社からの案内か、窓口で確かめるのが確実です。
メール配信システムに読者の情報がある理由
ここからは、める配くんに限らない一般的な説明です。
会社がメールマガジンを送るとき、数千、数万の相手に、ふだん使いのメールソフトから一斉に送ることはできません。送信の数に上限があったり、迷惑メールと判定されやすくなったりするためです。そこで多くの会社は、一斉に送るための専用のサービスを契約し、そのサービスのサーバーに読者のメールアドレスの一覧を登録して配信します。
このとき、読者の情報を集めたのはメールマガジンを出している会社ですが、情報が保存されている場所は配信サービスのサーバーです。個人情報の扱いでは、こうした形を「委託」と呼びます。委託とは、会社が自分で集めた個人情報の扱いの一部を、外部の会社に任せることです。
委託先のサーバーが不正アクセスを受けると、委託元の会社(メールマガジンを出している会社)が集めた読者の情報が、まとめて漏えいすることがあります。読者から見ると、自分が登録した会社とは別の会社で起きた事案に巻き込まれた形になります。
める配くんの件で、読者への案内を「利用企業と連携して」進めるとされているのは、読者との関係を持っているのが利用企業の側だからです。ディライトフルは読者の連絡先を持っていても、読者がどの会社のメールマガジンに、どういう経緯で登録したかまでは分かりません。
公表の経緯:6月19日の初報から8月14日の調査結果まで
める配くんの公式ブログに掲載されたお知らせを日付の順に整理すると、次のようになります。
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 2026年6月15日(月) | サーバーのログを監視していたところ、一部のサーバーに異常なアクセスを検知。不正アクセスと情報漏洩と考えられる痕跡を確認し、サーバーを停止 |
| 2026年6月17日まで | 不正アクセスを受けたサーバーについて、外部との通信を遮断する応急措置を完了 |
| 2026年6月19日 | 初報「一部サーバーへの第三者による不正アクセスによるシステム障害及び情報漏洩についてのお知らせ」 |
| 8月14日より前 | 「システムセキュリティ強化に関するご報告とお詫び」。実施した対策を報告 |
| 2026年8月14日 | 「不正アクセスに関する調査結果および関係機関への報告について」。配信先情報の一部の漏えい(取得)を確認 |
初報では、調査が必要なサーバーを使う利用企業のアカウントについて、個別に連絡したうえでサービスを止めたと書かれていました。一方、そうした連絡を受けていない利用企業のアカウントは、調査中のサーバーから隔離されたサーバーにあり、パスワードの変更や2段階認証、脆弱性への対応、エンジニアによる監視を行っているので使ってよい、と案内されています。
セキュリティ強化の報告には、ページの中に日付の記載はありません。ただ、本文に「8月14日までに個人情報保護委員会への最終報告を完了させる予定」と書かれていることから、8月14日の調査結果より前に出たお知らせだと分かります。
8月14日の調査結果は、次のように書かれています。
外部専門機関による調査の結果、当社サーバーに保管しておりましたお客様の配信先情報(メールアドレス等)の一部が、外部に漏えい(取得)されていた事実が確認されました。なお、すべてのお客様の情報が漏えいしたわけではなく、調査により影響が確認されたのはご利用いただいているお客様の一部となります。 出典: meruhaikun.com(不正アクセスに関する調査結果および関係機関への報告について)
初報のあとに使えなくなったアカウントと、その後
初報の時点では、調査が必要なサーバーを使う利用企業のアカウントは、個別に連絡したうえでサービスを止めたとされていました。そうした利用企業は、しばらくの間、める配くんからメールマガジンを送れない状態だったことになります。
その後のセキュリティ強化の報告では、不正アクセスが確認されたサーバーはすでに閉鎖し、対象の利用企業のデータは、セキュリティを強めた新しいサーバーへ順次移していると案内されています。8月14日の調査結果では、いずれの利用企業についても、安全性の確認とセキュリティ対策を済ませ、通常どおりサービスを提供していると書かれています。
読者の側から見ると、登録していたメールマガジンが6月ごろにしばらく届かなかった場合、配信元の会社がめる配くんの止められたサーバーを使っていた可能性があります。ただし、届かなかった理由はほかにも考えられるため、それだけで対象と決めつけず、配信元の会社に確かめてください。
漏えいした情報と、分かっていないこと
発表で分かっていることと、分かっていないことを分けると、次のとおりです。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 漏えい(取得)された事実が確認されたもの | 利用企業の一部が登録していた配信先情報(メールアドレス等)の一部 |
| 漏えいが確認されなかったもの | 影響が確認されなかった利用企業の配信先情報(その旨を順次連絡) |
| 発表されていないこと | 漏えいした件数、影響を受けた利用企業の数と名前、メールアドレス以外の項目 |
初報の題には「情報漏洩」という言葉が入っていましたが、何が漏れたかは調査中とされていました。8月14日の調査結果で、漏れたのが配信先情報の一部であり、それが取得されていた事実が確認されたという段階に進みました。
利用企業の名前は、める配くんの発表には載っていません。どの会社のメールマガジンが対象なのかは、ディライトフルが利用企業と連携して読者に案内を進めている、とされています。利用企業の中には、自社の公式サイトで、める配くんの件についてお知らせを出しているところもあります。自分が登録しているメールマガジンの配信元の会社のサイトを見て、お知らせが出ていないかを確かめるのも一つの方法です。
「漏えい(取得)」という書き方の意味
8月14日の調査結果は、「外部に漏えい(取得)されていた事実が確認されました」と書いています。「漏えい」の後ろに「取得」と添えられているのは、攻撃者が配信先情報を実際に手に入れたことが、調査で確かめられたという意味です。
情報漏えいの発表では、「漏えいした可能性」「漏えいのおそれ」という書き方がよく使われます。これは、情報が見られる状態にあったが、持ち出されたかどうかまでは確定できない場合の言い方です。める配くんの初報も、「情報漏洩と考えられる痕跡」という書き方で、確定はしていませんでした。
調査結果では、可能性の段階から、取得された事実の確認へと進んでいます。対象の範囲は「利用企業の一部」が登録していた「配信先情報の一部」に絞られていますが、その範囲については、情報がすでに外に出ている前提で備える必要があります。この記事でも、公式の言い方のまま書きます。
原因として発表されていること
原因について、公式の発表に書かれているのは次の点です。
- 一部のサーバーが、第三者による不正アクセスを受けた
- 侵入に使われたソフトウェアの弱点を解消したと、セキュリティ強化の報告に書かれている
- 攻撃者が仕込んだプログラムや、不正に使われていたアカウントと通信の経路を特定し、すべてのサーバーから削除・遮断した
セキュリティ強化の報告によると、「今回の侵入に利用されたソフトウェアの弱点」を解消したとされています。どのソフトウェアの、どのような弱点だったのかは、公式の発表には書かれていません。いつから不正アクセスが続いていたのか、攻撃者が誰なのかも書かれていません。分からないことは分からないままにしておき、推測で埋めないことが大切です。インターネット上には、原因や影響を受けた会社の名前を断定する書き込みが出回ることがありますが、ディライトフルの公式の発表や、各社の公式サイトで確かめられないものは、事実として受け取らないようにしてください。
ディライトフルの対応と、2026年11月1日時点で分かっていること
2026年11月1日時点で公式ブログから確かめられる対応は、次のとおりです。
| 対応 | 内容 |
|---|---|
| 初動 | 異常なアクセスを検知したサーバーを停止し、疑いのあるサーバーもネットワークから隔離。6月17日までに外部との通信を遮断 |
| 利用企業への連絡 | 漏えいが確認された利用企業には個別に順次連絡。確認されなかった利用企業にもその旨を順次連絡 |
| 読者への案内 | 対象の配信先(読者)への連絡と案内を、利用企業と連携して進めている |
| サーバー | 不正アクセスが確認されたサーバーは閉鎖済み。対象の利用企業のデータは、セキュリティを強めた新しいサーバーへ順次移行 |
| 関係機関 | 個人情報保護委員会と総務省へ所定の報告 |
| サービス | 安全性の確認とセキュリティ対策を済ませ、通常どおり提供 |
| 窓口 | 株式会社ディライトフル ご相談窓口(メール) |
補償やお詫びの品についての記載は、初報、セキュリティ強化の報告、調査結果のいずれにもありません。発表にないことは分からないため、ここでも推測しません。漏えいの補償の考え方は情報漏洩の補償はもらえるのかで整理しています。
発表された再発防止の対策
セキュリティ強化の報告と調査結果には、実施した対策が並んでいます。主なものを、専門用語を言い換えて整理すると次のとおりです。
| 対策 | 中身 |
|---|---|
| 不正なプログラムと経路の排除 | 攻撃者が仕込んだプログラム、不正に使われたアカウント、通信の経路を特定し、すべてのサーバーから削除・遮断 |
| 弱点の解消 | 侵入に使われたソフトウェアの弱点を解消し、外から内部のファイルや設定に入れないように見直し |
| ログインの守りの強化 | 24時間以内に5回ログインに失敗すると一時的に自動でロックする仕組みを、APIの認証に追加 |
| 管理用パスワードの変更 | サーバーを管理するすべてのアカウントのパスワードを一斉に変更 |
| SMS送信の管理画面 | 許可したIPアドレスからだけ入れるように制限し、パスワードも変更 |
| 見張りの強化 | 不審な変化を自動で確かめるプログラム、異常を担当者に知らせる仕組み、WAF、IDS/IPSなどを導入 |
WAFとは、Webサイトへの攻撃の型を見つけて止める防御の仕組みのことです。IDS/IPSとは、ネットワークを流れる不審な通信を見つけて知らせたり止めたりする仕組みのことです。どちらも、外からの攻撃を入口で見つけるための対策です。
公式サイトには「サイバーセキュリティ強化の取り組みについて」というページもあり、入口の防御、アカウントの保護、運用と見張りの3つの層で対策を進めていると説明されています。利用企業の担当者は、自社のアカウントで2段階認証が有効になっているか、管理画面に入れる担当者が必要な人だけになっているかも、あわせて見直しておくと安心です。
自分が対象かを確かめる方法(読者の場合)
める配くんの件で、読者が対象かどうかを自分で調べる方法はありません。める配くんという名前を知らなくても、登録しているメールマガジンの配信元の会社がめる配くんを使っていれば、対象に含まれている可能性があります。
調査結果は、読者に向けて次のように案内しています。
ご自身の情報が本件の対象となっているか確認をご希望の場合は、メールの配信元である事業者様(当社契約者様)、または下記のお問い合わせ窓口までご連絡ください。 出典: meruhaikun.com(不正アクセスに関する調査結果および関係機関への報告について)
確かめる順番は次のとおりです。
- 登録しているメールマガジンやお知らせの配信元の会社から、める配くんの件についての案内が届いていないかを見る
- 配信元の会社の公式サイトに、お知らせが出ていないかを見る
- 案内が見当たらないが気になる場合は、配信元の会社に問い合わせる
- ディライトフルの窓口に問い合わせる場合は、メールの配信元の会社名を添える
ディライトフルの窓口に問い合わせるときに配信元の会社名を添えるのは、調査結果で「該当の有無を速やかに確認するため」と頼まれているためです。どの会社のメールマガジンかが分からないと、窓口の側でも探しようがありません。
いくつものメールマガジンに登録している人は、すべての配信元に問い合わせるのは大変です。その場合は、まず受信箱で「お詫び」「不正アクセス」「める配くん」といった言葉で検索し、配信元の会社からの案内が届いていないかを確かめると、手間を減らせます。案内が届いていない会社でも、公式サイトにお知らせを出していることがあるため、気になる会社だけ公式サイトを開いて確かめるとよいでしょう。
自分の受信箱で、配信元を見分ける手がかりもあります。メールマガジンの末尾に書かれた配信停止の案内や、送り主の会社名を見ておくと、問い合わせのときに伝えやすくなります。
利用企業(契約者)が確かめること
める配くんを使っている会社の担当者は、次の点を確かめてください。
- ディライトフルから、漏えいが確認されたか、確認されなかったかの連絡が届いているか
- 漏えいが確認された場合、自社の配信先のどの範囲が対象か
- 読者への案内を、ディライトフルとどう分担して進めるか
- 自社でも個人情報保護委員会への報告が必要かどうか
4つ目は、自社が個人情報をどう扱っていたかによって判断が変わります。個人情報保護委員会の「漏えい等の対応とお役立ち資料」では、不正の目的で行われたおそれがある行為による漏えい(またはそのおそれ)や、本人の数が1,000人を超える漏えいなどの場合に、事業者に報告が義務付けられていると説明されています。委託先で起きた漏えいでも、自社の扱いがどうなるかは、個人情報保護委員会の漏えい等の対応のページや、委員会の相談窓口で確かめてください。この記事では、個別の会社が報告の対象になるかどうかを断定しません。
不正アクセスが確認されたサーバーを使っていた会社は、データを新しいサーバーへ移す作業が進められていると案内されています。システムにアクセスできない場合は、[email protected] に連絡するよう書かれています。
読者がすること
漏えいしたのはメールアドレス等の配信先情報なので、読者がすることは、メールを通じた二次的な被害を防ぐことが中心です。
配信元の会社から案内が届いたときに確かめる点
配信元の会社から、める配くんの件についての案内が届いたら、次の点を落ち着いて読みます。
- 自分のどのメールアドレスが対象とされているか
- メールアドレスのほかに、どの項目が含まれているか
- 問い合わせ先として書かれている窓口が、配信元の会社の公式サイトに載っているものと同じか
- リンクを開いてログインや個人情報の入力を求める内容になっていないか
本物の案内は、何が起きたか、何が含まれるか、どこに問い合わせればよいかを伝えるものです。案内の中で、すぐにカード番号の入力やパスワードの再設定を求めてくるものは、本物の案内を装った偽物を疑ってください。案内のメールは削除せずに保存しておくと、あとで偽のメールと見比べるときの手がかりになります。
身に覚えのないメールへの備え
調査結果は、身に覚えのない不審なメールを受け取った場合、添付ファイルを開いたり本文のURLにアクセスしたりしないよう呼びかけています。漏えいしたメールアドレスには、次のようなメールが届くことがあります。
- 登録しているメールマガジンの配信元の会社を名乗り、「情報漏えいのお詫び」としてポイントや金券の受け取りを案内するメール
- 「お客様情報の確認のため」として、ログインやカード情報の入力を求めるメール
- 配送業者や銀行、カード会社を名乗るメール
配信元の会社からの本物のお知らせかどうか迷ったら、メールのリンクを開かず、自分でその会社の公式サイトを開いて、同じ内容のお知らせが出ているかを確かめます。偽のメールの見分け方はフィッシング詐欺のメールの見分け方で、迷惑メールが急に増えたときの対処は迷惑メールが急に増えたときにすることで整理しています。
受信箱で偽のメールを見分ける手がかり
偽のメールは、本物そっくりの見た目で届くことがあります。次の手がかりを1つずつ確かめると、見分けやすくなります。
- 送り主のメールアドレスの「@」より後ろが、配信元の会社の公式サイトのドメインと同じか
- 本文のリンクにマウスを重ねたとき(スマートフォンでは長押ししたとき)に表示される行き先が、公式サイトのドメインか
- 「本日中」「24時間以内」のように、急いで手続きさせようとしていないか
- ふだんのメールマガジンでは聞かれない、カード番号や暗証番号、生年月日の入力を求めていないか
- 宛名が「お客様」だけになっていて、ふだんのメールマガジンと書き方が違っていないか
どれか1つでも当てはまったら、リンクを開かず、配信元の会社の公式サイトを自分で開いて確かめます。送り主の名前の表示は簡単に偽れるため、名前だけを見て判断しないことが大切です。
パスワードについて
める配くんの発表では、漏えいしたのは配信先情報(メールアドレス等)とされていて、読者のパスワードが含まれるとは書かれていません。メールマガジンの登録だけなら、読者がパスワードを登録していないことも多いはずです。
ただし、メールアドレスが知られると、そのアドレスを使ったログインを試されることがあります。メールアカウントやよく使う通販のサービスで、パスワードの使い回しをしていないかを見直し、多要素認証を設定しておくと安心です。パスワードの見直し方はパスワードが漏れたときにすることにまとめています。
配信停止を考えるとき
今回の件をきっかけに、もう読んでいないメールマガジンの配信を止めたい人もいるでしょう。配信停止は、メールの末尾にある案内から手続きするのが一般的ですが、偽のメールの中にも「配信停止はこちら」というリンクが入っていることがあります。配信停止は、配信元の会社の公式サイトにログインして手続きするか、本物だと確かめたメールから進めてください。
利用企業が読者に送る案内で気をつけること
める配くんを使っている会社の中には、これから読者に案内を送るところもあるでしょう。案内そのものが偽のメールと見分けにくくならないよう、次の点に気をつけると、読者が安心して読めます。
- 送り主の名前とメールアドレスを、ふだんのメールマガジンと同じにする
- 何が起きたか、どの項目が対象か、二次被害が確認されているかを、短く書く
- 読者にしてほしいことを、具体的に書く(身に覚えのないメールの添付ファイルやURLを開かない、など)
- 案内の中にログインや個人情報の入力を求めるリンクを入れない
- 同じ内容を自社の公式サイトのお知らせにも載せ、メールから公式サイトを確かめられるようにする
- 問い合わせ先を、電話番号やメールアドレスで明記する
特に大切なのは、案内の中にログインを求めるリンクを入れないことです。本物の案内にリンクが入っていると、読者は偽のメールのリンクとの区別がつかなくなります。詳しく知らせたいことがある場合は、「公式サイトのお知らせをご覧ください」と書き、読者が自分で公式サイトを開くようにすると安全です。
める配くんを名乗る連絡への備え
読者の多くはめる配くんと直接の関わりがないため、「める配くん」や「ディライトフル」を名乗るメールが読者に直接届くことは、ふつうは考えにくい状況です。調査結果でも、読者への連絡は利用企業と連携して進めるとされています。
もし、める配くんやディライトフルを名乗り、次のような内容のメールが届いたら、まず疑ってください。
- 補償金の受け取りのために口座番号を入力させる
- 本人確認のためにカード番号や生年月日を入力させる
- 調査の協力費の支払いのためにギフトカードの番号を送らせる
ディライトフルの窓口は、公式ブログに載っているメールアドレス([email protected])です。電話番号は公式の発表に載っていません。電話で「める配くんの調査の件」と名乗る相手から個人情報を聞かれても、答えないでください。
家族や職場に伝えるときのポイント
家族や職場の同僚が、同じ会社のメールマガジンに登録していることもあります。める配くんの件を伝えるときは、次の点を押さえると、相手が慌てずに済みます。
- 漏えいしたのは、める配くんを使う会社の配信先情報(メールアドレス等)の一部であること
- すべての利用企業の読者が対象ではないこと
- 身に覚えのないメールの添付ファイルやURLを開かないこと
- 気になる場合は、配信元の会社か、ディライトフルの窓口に配信元の会社名を添えて問い合わせること
職場のメールアドレスでメールマガジンに登録している場合は、職場の情報システムの担当者にも伝えておくと、不審なメールが届いたときに社内で注意を呼びかけやすくなります。
問い合わせ窓口
窓口は、調査結果に次のように載っています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 株式会社ディライトフル ご相談窓口 |
| メールアドレス | [email protected] |
| 営業時間 | 平日 10:00から12:00、13:00から17:00 |
読者が問い合わせるときは、メールの配信元の会社名を必ず添えます。自分のメールアドレスと、受け取っていたメールマガジンの名前も書いておくと、確認が早く進みます。
まずは配信元の会社に問い合わせるのも一つの方法です。配信元の会社は、自社の読者のどの範囲が対象かをディライトフルから知らされている立場にあるため、読者の問い合わせに答えやすいことがあります。配信元の会社の問い合わせ先は、メールの末尾ではなく、その会社の公式サイトで確かめてください。返事を待つ間も、身に覚えのないメールへの注意は続けます。問い合わせた日付と、相手から聞いた内容を控えておくと、あとで続報と見比べるときに役立ちます。
メール配信システムの漏えいが続いていることについて
2026年は、める配くんのほかにも、会社がメールマガジンの配信に使う外部のサービスが不正アクセスを受け、配信先のメールアドレスが漏えいした事案がいくつも発表されています。たとえば、ブラストメールの件はブラストメールの不正アクセスで、Cuenote FCの件はCuenote FCの情報漏洩で整理しています。
こうした事案では、読者は自分が登録したメールマガジンの配信元の会社しか知らず、その会社がどの配信サービスを使っているかまでは分かりません。そのため、1つの配信サービスの漏えいで、多くの会社のメールマガジンの読者が同時に対象になります。
読者の側でできることは限られますが、次の点を心がけると、こうした事案に巻き込まれたときの影響を小さくできます。
- メールマガジンの登録には、ふだん使いとは別のメールアドレスを使う
- 読まなくなったメールマガジンは、本物のメールか公式サイトから配信を止める
- メールマガジンの登録に、必要のない項目(生年月日や電話番号など)を入力しない
在宅で仕事をする人が気をつけること
在宅で仕事をする人の中には、取引先のメールマガジンの配信を代行したり、配信先の一覧を管理したりする仕事を受けている人もいます。こうした仕事では、配信サービスに登録した配信先の一覧が、取引先から預かった個人情報になります。
配信の代行を受けている人は、次の点を確かめておくと、今回のような事案が起きたときに慌てずに済みます。
- 取引先が使っている配信サービスの名前と、契約者が誰か(取引先か、自分か)
- 配信サービスのアカウントのパスワードを、ほかのサービスと分けているか
- 配信サービスからの重要なお知らせが、誰の受信箱に届くようになっているか
- 配信先の一覧を、自分のパソコンにも保存していないか
配信サービスの側で漏えいが起きた場合でも、取引先は読者への案内や報告の判断を迫られます。配信サービスからお知らせが届いたら、自分で判断して抱え込まず、すぐに取引先へ伝えることが、取引先を守ることにつながります。
フリーランス・在宅ワークの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、長く取引が続く人ほど、預かった配信先の一覧を自分の手元に残さず、作業が終わったら返すか削除しています。地味な手当てですが、中間の手数料が乗らない直接の取引では、こうした信頼がそのまま次の依頼につながります。
情報を守る力を仕事に生かす
メール配信の仕事は、文面を書くことだけでなく、配信先の一覧を正しく扱うことまで含めて信頼されます。小さな会社の中には、メールマガジンの配信の代行、配信先の一覧の整理、読者への注意喚起の文面づくりなどを、外部の人に頼むところがあります。今回のような発表を正確に読み、「何が漏えいしたのか」「読者に何を伝えればよいか」を整理する作業も、その一つです。
在宅で受けられるセキュリティ関連の仕事の種類は、@SOHOのAI・マーケティング・セキュリティのお仕事で紹介しています。
める配くんの件は、2026年11月1日時点で8月14日の調査結果が最新で、件数と利用企業の名前は発表されていません。メールマガジンを受け取っていた人は、配信元の会社からの案内の確認、身に覚えのないメールへの注意、気になる場合の配信元の会社か窓口への問い合わせの3つを先に済ませてください。
よくある質問
Q. める配くんを使ったことがなくても対象になりますか?
対象になる可能性があります。漏えいしたのは、める配くんを使う会社が登録していた配信先(読者)の情報です。読者はめる配くんと直接の契約をしていなくても、登録しているメールマガジンの配信元がめる配くんを使っていれば対象に含まれることがあります。配信元の会社か、ディライトフルの窓口に配信元の会社名を添えて確かめてください。
Q. 何件漏えいしたのですか?
2026年8月14日の調査結果では、漏えいした件数は発表されていません。発表されているのは、利用企業の一部が登録していた配信先情報(メールアドレス等)の一部が外部に漏えい(取得)されていた事実が確認されたこと、すべての利用企業の情報が漏えいしたわけではないことです。件数は推測せず、続報が出たら公式ブログで確かめてください。
Q. パスワードを変える必要はありますか?
める配くんの発表では、漏えいしたのは配信先情報(メールアドレス等)とされ、読者のパスワードが含まれるとは書かれていません。ただし、メールアドレスを使ったログインを試されることがあるため、メールアカウントやよく使うサービスでパスワードを使い回していないかを見直し、多要素認証を設定しておくと安心です。
Q. 問い合わせ先の電話番号はありますか?
公式の発表に載っている窓口は、株式会社ディライトフル ご相談窓口のメールアドレス([email protected])で、営業時間は平日10:00から12:00と13:00から17:00です。電話番号は載っていません。問い合わせるときは、メールの配信元の会社名を添えると、該当するかの確認が早く進みます。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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