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内装設計の資格|インテリアプランナーと建築士

@SOHO編集部
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内装設計の資格|インテリアプランナーと建築士

この記事のポイント

  • ✓インテリアコーディネーター
  • ✓内装仕上げ施工の技能検定などで比較します
  • ✓内装の設計に資格が必須になる場面と要らない場面を建築士法と建設業法で確かめ

内装設計の資格を調べ始めると、インテリアプランナー、インテリアコーディネーター、建築士と名前が並び、どれを取れば仕事につながるのかが分かりにくくなります。先に結論を書くと、建物の中の空間を設計する仕事そのものには、多くの場合は資格がなくても携われます。ただし、建物の規模や工事の中身によっては建築士でなければできない設計があり、資格は「できる仕事の範囲」と「仕事を任せてもらえる信頼」の両方に関わってきます。

この記事では、内装設計に資格が要る場面と要らない場面を法律の条文で確かめたうえで、主な資格の試験の中身、日程、受験料、合格率を公式の案内から整理し、目的別にどの資格から取ればよいかを解説します。

内装設計に資格が要るかの結論

内装設計とは、建物の内側の空間について、間取りの使い方、壁や床や天井の仕上げ、照明、家具、設備の配置を計画し、図面にまとめる仕事のことです。この仕事に就くための、内装設計に限った国家資格はありません。インテリアデザイン事務所やリフォーム会社、店舗の設計を手がける会社などで、資格を持たずに内装設計の仕事を始めている人は多くいます。

一方で、資格がまったく関係ないわけではありません。押さえておきたいのは次の3点です。

  1. 建築士でなければできない設計がある:建物の規模や構造によっては、新築だけでなく大規模な修繕や模様替えの設計も建築士の仕事になります。
  2. 工事を請け負うなら建設業の許可が関わる:内装の設計だけでなく工事まで請け負う場合、請負代金の額によっては建設業の許可が要ります。
  3. 民間資格は信頼の裏付けになる:インテリアプランナーやインテリアコーディネーターは、取らなくても仕事はできますが、知識の水準を示す材料として採用や受注の場面で見られます。

つまり、内装設計の資格を考えるときは「その資格がないと法律上できないこと」と「その資格があると任せてもらいやすくなること」を分けて考えるのが近道です。この2つを混ぜてしまうと、必要のない資格に時間をかけたり、逆に必要な資格を後回しにしたりしがちです。

法律で資格が求められる場面と求められない場面

建築士でなければできない設計

建築士法は、建物の用途、構造、延べ面積、高さに応じて、一級建築士、二級建築士、木造建築士でなければ設計や工事監理をしてはならない範囲を定めています。工事監理とは、工事が設計図のとおりに行われているかを確かめる仕事のことです。

たとえば、鉄筋コンクリート造や鉄骨造の建物で延べ面積が300平方メートルを超えるもの、高さが16メートルを超えるもの、地階を除いて4階以上のものを新築するときは、一級建築士でなければ設計ができません。さらに同じ条文の2項で、増築、改築、大規模の修繕、大規模の模様替えをする場合も、その部分を新築とみなして同じ決まりを当てはめるとされています。条文はe-Govの建築士法で読めます。

ここでいう大規模の模様替えとは、建築基準法の定義で、建物の主要構造部(壁、柱、床、はり、屋根、階段)の1種類以上について、その半分を超える部分を作り替えることを指します。壁紙の張り替えや床材の変更、間仕切りのない家具の配置計画のように、主要な構造部分に手を入れない内装の計画は、ふつうはこれに当たりません。逆に、店舗の改装で主要な構造部分にまで手を入れる場合は、建築士が関わる仕事になります。どちらに当たるかは工事の中身で変わるため、判断に迷うときは建築士や自治体の建築指導の窓口に確かめるのが確実です。

工事まで請け負うときの建設業の許可

内装の設計に加えて工事も請け負う場合は、建設業法が関わります。建設業を営むには国土交通大臣か都道府県知事の許可が要りますが、政令で定める軽微な工事だけを請け負う場合は許可が要りません。建設業法施行令では、軽微な工事を「工事1件の請負代金の額が500万円に満たない工事」(建築一式工事の場合は1,500万円未満など)と定めています。内装仕上げの工事は建築一式工事ではないため、500万円の線が目安になります。

注意したいのは、同じ工事を2つ以上の契約に分けて請け負っても、正当な理由がなければ合計額で判断される点です。許可の要否はe-Govの建設業法と施行令の条文で確かめられます。設計だけを受ける人には関係が薄い話ですが、施工まで一括で頼まれることが多い店舗の内装では、早めに知っておきたい決まりです。

仕上げ材の選び方を縛る内装制限

資格の有無とは別に、内装設計をする人なら誰でも知っておく必要があるのが、建築基準法の内装制限です。内装制限とは、火事のときに燃え広がりにくくするために、建物の用途や規模に応じて、壁と天井の仕上げ材を燃えにくいものにしなければならないという決まりのことです。

建築基準法第35条の2は、劇場や病院、物販店、飲食店などの特殊建築物、3階以上の建物、窓などの開口部がない居室を持つ建物、延べ面積が1,000平方メートルを超える建物、そして調理室や浴室などで、こんろのように火を使う設備を設けた部屋について、壁と天井の室内に面する部分の仕上げを防火上支障がないようにしなければならないと定めています。具体的にどの材料を使えばよいかは政令の技術的な基準で決まっています。

内装設計の仕事でこの決まりが効いてくるのは、飲食店の改装や、住宅の台所まわりの計画です。お客さんが選んだ木の板張りの壁が、その場所では使えないということも起こりえます。設計の早い段階で内装制限に当たるかを確かめておくと、あとから仕上げ材を変更して工事が遅れる事態を避けられます。判断に迷うときは、建築士や自治体の建築指導の窓口に相談します。資格の勉強は、こうした法規の知識を体系的に身につける機会にもなります。

内装設計に関わる主な資格の比較

内装設計に関わる主な資格を、性格ごとに並べると次のとおりです。

資格 種類 実施団体 向いている人
インテリアプランナー 民間資格(団体の独自資格) 公益財団法人建築技術教育普及センター 内装の設計図を描き、工事監理まで担いたい人
インテリアコーディネーター 民間資格 公益社団法人インテリア産業協会 住まいの家具や仕上げ材、設備を提案したい人
一級・二級・木造建築士 国家資格 試験は建築技術教育普及センター 建物の構造を含めて設計したい人
内装仕上げ施工(技能検定) 国家検定 都道府県職業能力開発協会など 床や壁や天井の仕上げの施工に強くなりたい人
キッチンスペシャリスト 民間資格 公益社団法人インテリア産業協会 台所まわりの設計と提案を専門にしたい人
商業施設士 民間資格 公益社団法人商業施設技術団体連合会 店舗や商業施設の空間づくりに関わりたい人

この中で「内装の設計」という仕事の中身に最も近いのはインテリアプランナーです。インテリアコーディネーターは提案と選定に、建築士は建物全体の設計に、技能検定は施工の技術に重心があります。自分が担いたい仕事が「図面を描くこと」なのか「お客さんに選んでもらうこと」なのか「工事を仕上げること」なのかで、選ぶ資格が変わります。

インテリアプランナーの試験と登録

インテリアプランナーは、内装の設計を専門に行う技術者の資格です。実施している建築技術教育普及センターは、資格の位置づけをこう説明しています。

インテリアプランナーは、インテリアデザイン事務所、建築設計事務所、建設会社、インテリア関連産業等で、住宅・店舗・事務所・公共建築物等様々な用途の建築物を対象として、次のような業務を行います。 出典: 建築技術教育普及センター「インテリアプランナー試験について」

続けて、デザインイメージづくり、インテリアエレメント(家具やカーテン、照明器具など室内を構成する要素)のコーディネート、リフォームの提案と設計、設計図書の作成、工事監理が業務として挙げられています。もともとは国土交通大臣が認定する審査証明事業として昭和62年度に始まり、平成13年度からは同センターの独自の資格制度として続いています。国家資格ではない点は押さえておきます。

試験の流れと日程

試験は学科試験と設計製図試験の2段階で、原則として学科試験に合格した人が設計製図試験に進みます。学科試験は年齢や学歴の制限がなく誰でも受けられ、建築士の資格を持っている人は学科試験が免除されて設計製図試験から受けられます。学科試験の合格は、その後4年度にわたって設計製図試験の受験に使えます。

令和8年の日程は、学科試験が6月21日、設計製図試験が11月15日(試験時間6時間)で、設計製図試験の合格発表は令和9年1月21日ごろの予定です。受験手数料は学科試験が9,900円、設計製図試験が16,500円(いずれも税込)です。

合格率と登録の条件

公表されている令和7年度の結果では、学科試験は実受験者594人のうち合格者314人で合格率52.9%、設計製図試験は333人のうち合格者87人で合格率26.1%でした。学科は半数ほどが通りますが、設計製図で4人に1人ほどに絞られる試験です。数字は試験結果のページで確かめられます。

合格したあとに「インテリアプランナー」として登録するには、インテリアか建築に関する学歴、建築士の免許、インテリアに関する2年以上の実務経験のいずれかが要ります。学科試験だけに合格した人は、条件なしで「アソシエイト・インテリアプランナー」として登録できます。登録の有効期間は5年で、更新講習を受けて更新しないと登録が抹消されます。登録申請の手数料はインテリアプランナーが11,000円、アソシエイトが2,200円(税込)です。

インテリアコーディネーターの試験

インテリアコーディネーターは、住まい手にとって快適な住空間をつくるために、内装、家具、ファブリックス(カーテンや布地)、照明器具、住宅設備などの幅広い商品知識をもとに提案や助言を行う専門職として、インテリア産業協会が認定している資格です。住宅メーカー、インテリアメーカー、工務店、販売店などで、お客さんと話しながら仕上げ材や家具を決めていく仕事で生かされます。

試験の中身

試験は一次試験と二次試験に分かれています。一次試験は全36問の択一式で、テストセンターのパソコンで答えるCBT方式です。範囲は、インテリアの歴史、計画、エレメント、構造と構法と仕上げ、環境と設備、表現、関連する法規や規格など9つの分野にわたります。二次試験はプレゼンテーションと論文で、出された課題に対して平面図や立面図などの図面と文章で答えます。受験資格は年齢、学歴、職業、経験を問いません。

日程と受験料

第44回(2026年度)は、一次試験が9月15日から10月15日までの期間に希望の日時を選んで受ける形で、二次試験は12月6日です。受験料は一次と二次をまとめて受ける基本タイプが14,850円、一次試験だけを先に受けるタイプが11,550円、一次免除で二次試験だけを受けるタイプが11,550円(いずれも税込)です。一次試験に合格すると、次の年度から3年間は一次試験が免除されます。詳しい要項はインテリア産業協会の受験概要で確かめられます。

インテリアプランナーと比べると、インテリアコーディネーターは図面の描き込みよりも、商品知識と提案の力に重心があります。内装の設計を仕事の中心にしたい人はインテリアプランナー、住まいの提案や販売の場面で力を発揮したい人はインテリアコーディネーター、と考えると選びやすくなります。

建築士を目指すかどうかの考え方

内装設計を続けていくと、構造に関わる改装や、ある程度の規模の店舗を任される場面で、建築士の資格が必要になることがあります。ここでは、どんな人が建築士まで視野に入れるべきかを整理します。

二級建築士の受験資格

二級建築士と木造建築士の受験資格は、建築士法第15条で、建築に関する学歴に応じて必要な実務経験の年数が決められています。指定科目を修めて大学、短大、高専、高校、専門学校などを卒業した人は、最短0年で受験できます。建築に関する学歴がない人は、建築の実務経験が7年以上必要です。内装の設計事務所で働いてきた人が、その経験を実務として受験資格に使えるかどうかは、仕事の中身によって判断されるため、建築技術教育普及センターの実務経験の要件で確かめます。

合格率の目安

令和7年の二級建築士試験は、学科と設計製図を通した総合の合格率が22.6%で、実受験者20,597人のうち合格者は4,645人でした。数字は二級建築士試験の結果に載っています。インテリアプランナーの設計製図と同じくらいの絞られ方で、学科と製図の両方に十分な準備期間が要ります。

建築士まで目指すべきなのは、店舗やオフィスの改装で構造や防火の判断まで自分で責任を持ちたい人、将来は設計事務所を開きたい人です。住宅の内装の提案やリフォームの範囲で働きたい人は、まずインテリアプランナーかインテリアコーディネーターを取り、必要になった段階で建築士を考える順番でも遅くありません。インテリアプランナーは建築士なら学科が免除されるため、建築士を先に取った人が内装の専門性を示すために後から取る例もあります。

施工や設備に強くなる資格

内装設計の質は、現場で実際にどう仕上がるかを知っているかどうかで大きく変わります。設計の資格に加えて、施工や設備の資格を持つことで、描いた図面が現場で無理なく形になるかを判断できるようになります。

内装仕上げ施工の技能検定

技能検定とは、働く人の技能を国が定めた基準で検定する制度のことで、合格すると技能士を名乗れます。厚生労働省の技能検定職種一覧には、建設関係の職種として内装仕上げ施工が含まれています。床や壁、天井の仕上げ材を張る技術を問う検定で、施工の会社で働く人が技能の証明として受けることが多い資格です。設計をする人が受ける例は多くありませんが、施工の手順と納まり(材料どうしの取り合いや端部の処理)を体で知っていると、図面の描き方が具体的になります。

キッチンスペシャリストと商業施設士

キッチンスペシャリストは、台所の設計と設備の提案を専門とする資格で、インテリアコーディネーターと同じインテリア産業協会が実施しています。住宅のリフォームでは台所の入れ替えの相談が多く、配管や換気、収納の知識をまとめて示せる資格です。商業施設士は、店舗や商業施設の空間づくりに関わる資格で、建築技術教育普及センターの案内によると、インテリアプランナーは商業施設士試験の実技試験を実務経験なしで受けられ、学科の一部も免除されます。店舗の内装を専門にしたい人は、インテリアプランナーの次の一歩として考えられます。

現場の安全を知っておく

内装の工事では、高い所での天井の作業、電動工具の扱い、接着剤や塗料の換気など、けがや体調不良につながる場面があります。設計をする人が現場に立ち会うときも、ヘルメットの着用や足場への立ち入りの決まりを守ることが前提です。設計の段階で、作業しにくい高さや狭い場所を減らす工夫をしておくことも、現場の安全に役立ちます。

目的別のおすすめの選び方

ここまでの内容を、目的ごとにどの資格から取ればよいかに整理します。

  • 住宅の内装やリフォームの設計をしたい:インテリアプランナーの学科試験から始め、アソシエイト登録を経て設計製図試験を目指します。実務経験が2年以上たまれば登録の条件も満たせます。
  • 住宅メーカーや販売店で提案の仕事をしたい:インテリアコーディネーターが向いています。一次試験を先に受けて合格し、翌年以降に二次試験に集中する分け方もできます。
  • 店舗やオフィスの改装に深く関わりたい:インテリアプランナーで内装の専門性を固め、構造に関わる改装まで担うなら二級建築士を目指します。店舗に特化するなら商業施設士も候補です。
  • 施工の会社で設計と現場をつなぐ役割を担いたい:内装仕上げ施工の技能検定や、建築施工管理技士などの施工の資格が力になります。
  • 台所や水まわりのリフォームを専門にしたい:キッチンスペシャリストを、インテリアコーディネーターと組み合わせて取る人が多い分野です。

どの道を選んでも共通して大事なのは、資格の勉強と並行して、実際に描いた図面やパースを作品としてためていくことです。資格は知識の水準を示し、作品は実際の力を示します。この2つがそろって初めて、仕事を任せる側は安心して依頼できます。

資格がない段階で内装設計の仕事に就く道

資格を取ってから仕事を探すのではなく、仕事に就いてから資格を取る人も多くいます。インテリアプランナーの登録にはインテリアに関する2年以上の実務経験が条件の1つになっているように、内装設計の資格は実務とセットで考えられています。資格がない段階で入りやすいのは、次のような仕事です。

  • 設計事務所やデザイン事務所のアシスタント:先輩の設計者の指示で図面の清書、模型づくり、仕上げ材のサンプル集め、打ち合わせの資料づくりを担います。
  • CADオペレーター:手描きのスケッチや修正の指示をもとに、CADで図面を仕上げる仕事です。図面の決まりごとと寸法の感覚が身につきます。
  • リフォーム会社やショールームの営業や提案の担当:お客さんの要望を聞き、仕上げ材や設備を選ぶ仕事から入り、設計の担当に移る道があります。
  • 内装の施工の会社:現場の管理や職人の手配に関わりながら、納まりや工期の感覚を身につけます。

求人票を見るときは、「未経験可」と書かれていても、CADの操作をどこまで求めているかを確かめます。CADの種類(AutoCAD、Jw_cad、Vectorworksなど)が指定されている場合は、無料の体験版や学習用の版で基本の操作を練習しておくと、面接で話せることが増えます。また、入社後に資格の取得を支援する制度(受験料の補助や講座の費用の補助)があるかも、長く働くうえで大事な条件です。

働きながら資格を目指す場合、毎日の仕事で扱う図面や仕上げ材の知識が、そのまま試験の勉強になります。仕事で分からなかったことを試験の参考書で調べ、参考書で学んだことを仕事で確かめる。この往復を続けると、知識が定着しやすくなります。

資格の費用と勉強の進め方

かかる費用の目安

公式の案内で確かめられる受験料と登録料を合わせると、インテリアプランナーは学科9,900円、設計製図16,500円、登録11,000円で、すべて1回で通れば合計37,400円です。インテリアコーディネーターは一次と二次をまとめて受ける基本タイプで14,850円です。これに、参考書や通信講座、製図の道具の費用が加わります。設計製図の試験は手描きの図面が基本になるため、製図板や三角定規、テンプレートなどの道具をそろえる必要があります。

勉強の進め方

インテリアプランナーの学科やインテリアコーディネーターの一次試験は、範囲が広い知識の試験です。歴史、構法と仕上げ、環境と設備、法規のように分野ごとに区切り、過去の問題を繰り返し解いて出題の傾向をつかむのが基本です。インテリアプランナーは過去の試験問題を公式のページで公開しています。

設計製図や二次試験は、知識だけでは通りません。決められた時間の中で、条件を読み取り、図面と文章にまとめる練習が要ります。インテリアプランナーの設計製図の課題は8月下旬ごろに公表されるため、そこから試験日までの約2か月半で、課題に沿った図面を何度も描いて時間配分を体に覚えさせます。日々の仕事でCADを使っている人ほど、手描きの速さに苦労しやすいので、早めに手を動かし始めるのがおすすめです。

学び直しの費用には、条件を満たせば国の教育訓練給付金が使える講座もあります。対象の講座かどうかは、申し込む前に講座の案内とハローワークで確かめます。

履歴書の資格欄の書き方

内装設計の仕事に応募するときは、資格の名前を正式な名称で書きます。略した名前で書くと、採用の担当者が資格の種類を取り違えることがあります。資格欄は取得した年月の古い順に、1行に1つずつ書くのが基本です。

  • インテリアプランナーの場合:試験に合格して登録した人は「インテリアプランナー 登録」と書きます。学科試験だけに合格して登録した人は「アソシエイト・インテリアプランナー 登録」と書き、上位の資格と区別します。
  • インテリアコーディネーターの場合:「インテリアコーディネーター資格 取得」と書き、資格者として登録した年月を添えます。
  • 建築士の場合:「二級建築士免許 取得」のように、級と「免許」を書きます。
  • 技能検定の場合:「1級内装仕上げ施工技能士」のように、級と職種の名前をそのまま書きます。
  • CADの場合:資格を持っていればその正式な名前を書き、資格がなくても使えるCADの種類は、自己紹介や職務経歴の欄に「AutoCADで平面図、展開図の作成が可能」のように具体的に書きます。

インテリアプランナーのように更新がある資格は、登録が今も有効かどうかを確かめてから書きます。有効期間が切れている資格を、今も持っているかのように書くことは避けます。勉強中の資格がある場合は、資格欄の最後に「インテリアプランナー設計製図試験に向けて勉強中(学科試験合格)」のように、進み具合を正直に書くと意欲が伝わります。

年収と需要の見方

内装設計の仕事の収入は、勤め先の種類(設計事務所、リフォーム会社、住宅メーカー、店舗の内装会社)や地域、担当する物件の規模によって大きく変わり、資格だけで決まるものではありません。会社によっては資格手当を設けているところもありますが、金額や対象の資格は会社ごとに違うため、求人票で確かめるのが確実です。デザイン職全体の相場はデザイナーの年収・単価相場で、会社員とフリーランスの両方の水準を職種ごとに見られるので、自分の目指す働き方の目安をつかむ参考になります。

需要の面では、新しく建物を建てるよりも、今ある住宅や店舗を改装して使い続ける動きが広がっていて、リフォームや店舗の改装の設計には安定した依頼があります。特に、店舗はテナントの入れ替わりのたびに内装を作り直すことが多く、短い期間で図面をまとめられる人が重宝されます。住宅では、間取りの変更や台所や浴室の入れ替えと合わせて、照明や収納まで含めた提案を求められることが増えています。

資格が収入に効いてくるのは、仕事を任せる側が「この人なら安心して任せられる」と判断する材料になるときです。資格の名前そのものより、資格の勉強で身につけた法規や構法の知識を、提案や図面の正確さとして見せられるかどうかが大切です。たとえば、内装制限に当たる部屋の仕上げ材を最初から正しく選べる、既存の建物の図面から主要構造部に手を入れない改装案を組み立てられる、といった力は、打ち合わせの回数を減らし、工事の段取りを早めることにつながります。こうした積み重ねが、次の依頼や昇給の判断の材料になっていきます。

業務委託で内装設計の仕事を受けるときの考え方

内装設計は、図面とパースのやりとりが中心になる仕事なので、業務委託や在宅の形でも受けやすい分野です。CADでの図面の清書、既存の平面図からのパースづくり、店舗の改装案のレイアウト図などは、打ち合わせと現地の調査を除けば、自宅で作業を進められます。

業務委託で受けるときに大事なのは、どこまでが自分の仕事かを契約の前に決めておくことです。たとえば、図面を描くだけなのか、工事監理まで担うのか、建築士でなければできない範囲が含まれていないかを、依頼の段階で確かめます。建築士の範囲に入る設計を資格なしで引き受けることはできないため、規模の大きな改装では、建築士と組んで役割を分ける形が現実的です。

契約の前に確かめておきたいことは、ほかにもあります。修正は何回まで報酬に含まれるのか、図面のデータの形式(CADの元データを渡すのか、PDFだけか)、描いた図面を自分の作品集に載せてよいか、報酬の支払いはいつか、の4点です。2024年11月に施行されたフリーランス法(特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律)では、業務を委託する事業者は、業務の内容、報酬の額、支払期日などの取引条件を書面やメールなどで示すことが求められ、報酬の支払期日は成果物を受け取った日から60日以内のできるだけ短い期間で決めることとされています。条件があいまいなまま作業を始めず、示された条件を記録として残しておくと、あとの行き違いを防げます。法律の解説は厚生労働省のフリーランスの取引に関するページで確かめられます。

フリーランスと在宅ワークの仲介を20年続けてきた運営者として見てきた限りでは、図面の仕事で長く依頼が続く人は、資格の数よりも「修正が少ない」「質問の返しが速い」という評価を積み重ねています。依頼する側から見れば、図面の直しが1回減るだけで工事の段取りが早まるためです。また、仲介の手数料が乗らない直接の取引では、依頼する側は同じ予算でより多くの図面を頼め、受ける側は手数料0%で報酬をそのまま受け取れます。双方にとって、やりとりの回数を増やしやすい形です。

業務委託の仕事を探すときは、描いた図面やパースを見せる準備から始めます。Webライターのポートフォリオの作り方|案件獲得率が上がるテンプレート付き【2026年版】はライター向けの内容ですが、作品を目的ごとに並べ、依頼する側が知りたい情報を添えるという考え方は、内装の図面やパースの作品集にもそのまま使えます。資格の勉強で描いた製図の課題も、守秘義務のない作品として並べられます。

内装設計の資格は、まず自分が担いたい仕事を決め、その仕事に近い資格から1つずつ取っていくのが確実です。法律で求められる範囲を知り、資格で知識を示し、作品で力を示す。この3つを積み上げていけば、勤めながらでも独立してからでも、任される仕事の幅は着実に広がっていきます。

よくある質問

Q. 内装設計の仕事は資格がなくてもできますか?

できます。内装設計に限った国家資格はなく、資格なしで設計事務所やリフォーム会社で働いている人は多くいます。ただし、建物の規模や構造によっては、大規模な修繕や模様替えの設計も建築士でなければできません。工事の中身で判断が変わるため、迷うときは建築士や自治体の建築指導の窓口に確かめてください。

Q. インテリアプランナーとインテリアコーディネーターはどちらを先に取るべきですか?

内装の図面を描く仕事を中心にしたいならインテリアプランナー、住まいの家具や仕上げ材の提案や販売の場面で働きたいならインテリアコーディネーターが向いています。両方とも受験資格の制限はなく、出題範囲に重なる分野もあるため、片方に合格してからもう一方に進む人もいます。

Q. インテリアプランナーの合格率はどのくらいですか?

令和7年度の結果では、学科試験の合格率が52.9%、設計製図試験の合格率が26.1%でした。学科は約半数が合格しますが、設計製図で絞られる試験です。学科に合格すれば、その後4年度は設計製図試験の受験に使えるため、学科を先に通してから製図の練習に時間をかける進め方ができます。

Q. インテリアプランナーの資格に更新はありますか?

あります。インテリアプランナーとアソシエイト・インテリアプランナーの登録の有効期間は5年で、期間が終わる前に建築技術教育普及センターの更新講習を修了し、更新の登録を受ける必要があります。更新しないと登録が抹消されるため、登録した年を控えておき、講習の申込期間を毎年確かめておくと安心です。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年1月29日最終更新:2026年10月27日
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