ホットペッパービューティーを解約する手順と、解約前に確かめておくこと

杉山 リュウ
杉山 リュウ
ホットペッパービューティーを解約する手順と、解約前に確かめておくこと

この記事のポイント

  • ✓ホットペッパービューティーの解約には
  • ✓お客様側の会員の退会と
  • ✓サロン側の掲載の停止の2つがあります

ホットペッパービューティーの解約を調べると、話が2つ混ざって出てきます。お客様として登録している会員をやめたい人の話と、サロンとして掲載をやめたい人の話です。どちらも「解約」と呼ばれますが、手続きの場所も、確かめるべきことも、まったく違います。

結論から書くと、お客様側の退会はマイページから自分で手続きでき、予約が残っていなければその場で終わります。一方、サロン側の掲載の停止は契約の話なので、契約書と担当の営業に確かめるところから始まります。そして掲載をやめると、予約管理に使っていたSALON BOARDも使えなくなります。この記事では、公式のヘルプとSALON BOARDのよくある質問の記載をもとに、両方の手順と、サロンが解約の前に数字で確かめておきたいことを整理します。

「解約」が指すのは2つ。会員の退会とサロンの掲載停止

最初に、自分がどちらに当たるかを確かめておきましょう。

立場 やりたいこと 手続きの場所
お客様(予約する側) HOT PEPPER Beautyの会員をやめる マイページの会員情報
お客様(予約する側) リクルートIDそのものをやめる リクルートIDの退会手続き
サロン(予約を受ける側) HOT PEPPER Beautyへの掲載をやめる 契約の窓口(担当の営業など)

お客様の側でも、HOT PEPPER Beautyだけをやめるのか、リクルートIDそのものをやめるのかで、影響の範囲が変わります。リクルートIDは、リクルートの複数のサービスで共通に使うアカウントのことです。これをやめると、ほかのサービスの会員機能も一緒に使えなくなります。

サロンの側は、Webの画面で解約ボタンを押す形ではなく、掲載の契約を終える手続きになります。契約の期間や途中でやめるときの扱いは、契約の内容によって違います。ここを確かめずに「来月からやめます」と伝えると、思ったより長く掲載料がかかる、ということも起こり得ます。

検索している人の多くは、どちらかの立場で困っています。前半でお客様側の退会を、後半でサロン側の掲載停止を扱うので、必要なところから読んでください。

お客様がHOT PEPPER Beautyを退会する手順

お客様側の退会は、マイページから自分で手続きできます。リクルートの公式ヘルプには、次のように書かれています。

HOT PEPPER Beauty会員の退会は、お客様ご自身でマイページからお手続きが可能です。 出典: recruit-help.jp

公式ヘルプに載っている手順を、順番に並べると次のとおりです。

  1. マイページの「会員情報」をクリックする(パスワードの入力を改めて求められる)
  2. 「会員情報変更」画面の右下にある「ホットペッパービューティーを退会する」をクリックする
  3. 「ホットペッパービューティーの退会」画面で注意事項を確認し、アンケートに入力して「退会確認へ」をクリックする
  4. 「ホットペッパービューティー退会確認」画面で内容を確かめ、「退会する」ボタンをクリックする
  5. 「ホットペッパービューティー退会完了」画面が出たら手続きは完了

退会が終わると、HOT PEPPER Beautyからのメールは届かなくなり、会員情報も使えなくなります。公式ヘルプによると、退会したあとに同じメールアドレスでログインすると、新しく登録し直す形になります。

予約が残っていると退会できない

ここで一番つまずきやすいのが、予約が残っている場合です。公式ヘルプには、確定した予約や、サロンの返信を待っている仮の予約がある場合は退会できないと書かれています。退会のボタンが見つからない、押しても進まないというときは、まずマイページで予約中のサロンがないかを確かめてください。

メールがしばらく届くことがある

メールマガジンを受け取る設定にしていた場合、退会のタイミングによっては、配信が止まったあとにも数回メールが届くことがあると公式ヘルプに書かれています。退会直後にメールが来ても、手続きが失敗したとは限りません。

ほかのサービスのメールは止まらない

リクルートIDを使ってほかのサービスのメールマガジンを受け取っている場合、そちらは退会後も届き続けます。すべてのメールを止めたいときは、それぞれのサービスで配信の設定を変える必要があります。

退会できないときに確かめること

手順どおりに進めても退会できないときは、次の2つの原因が考えられます。

「無断キャンセル」の表示が出ている

公式ヘルプによると、予約の無断キャンセルなどで利用規約に違反している可能性があると判断されると、マイページに次のような内容の表示が出て、一部の機能が使えなくなります。この状態では、会員情報の変更も、マイページからの退会もできません。

「無断キャンセルがある」とのメッセージが表示される場合、一部機能が制限されるため、会員情報の変更はできません。 出典: recruit-help.jp

この場合でも、公式ヘルプには別の手続きの入り口が案内されていて、そこからログインすると退会の操作ができます。また、マイページやサロンの検索は引き続き使えると書かれています。

HOT PEPPER Beautyの退会とリクルートIDの退会を取り違えている

HOT PEPPER Beautyだけをやめたいのに、リクルートIDの退会を進めてしまうと、影響が大きくなります。公式ヘルプには、リクルートIDを退会すると保有しているリクルートポイントが消滅し、元に戻せないこと、そしてHOT PEPPER Beautyを含むすべての参画サイトの会員機能が使えなくなることが書かれています。予約の履歴も見られなくなり、登録し直しても戻りません。

ポイントが残っている人は、退会の前に使い切るか、HOT PEPPER Beautyだけの退会にとどめるかを考えてから進めてください。

サロンが掲載をやめる前に、契約書で確かめること

ここからは、サロン側の話です。サロンがHOT PEPPER Beautyへの掲載をやめるのは、Webの会員の退会とは性質がまったく違います。掲載は契約にもとづくサービスなので、やめ方も契約の中身で決まります。

掲載料は、公式のSALON BOARDのよくある質問でも「お問い合わせください」とされていて、一律の金額が公開されていません。契約の期間、更新の仕組み、途中でやめる場合の扱いも、サロンごとの契約によって違う可能性があります。ネット上には「途中解約で違約金がかかる」「何か月前に申し出る必要がある」といった情報もありますが、それが自分の契約に当てはまるかは、契約書を見なければ分かりません。

解約を考え始めたら、まず次の4点を契約書で確かめてください。

  1. 契約の期間と、次の更新日
  2. 更新しない場合に、いつまでに誰へ申し出る必要があるか
  3. 契約の途中でやめる場合の扱いと、かかる費用の有無
  4. 掲載をやめたあと、予約や顧客の情報をいつまで見られるか

契約書で分からない点は、担当の営業か、契約の窓口に問い合わせます。問い合わせた日付、相手の名前、回答の内容はメモに残しておくと、あとで食い違いが起きたときに確かめられます。

ここで大切なのは、解約の申し出と、掲載をやめたあとの準備を、同時に進めないことです。順番としては、まず契約の条件を確かめ、次に掲載をやめたあとの予約の受け方を用意し、最後に申し出る。この順番を守ると、予約を受けられない空白の期間を作らずに済みます。

掲載をやめると、SALON BOARDも使えなくなる

サロンにとって、掲載の停止で一番影響が大きいのは、予約管理の道具であるSALON BOARDです。SALON BOARDのよくある質問には、次のように書かれています。

SALON BOARDをご利用いただくには、HOT PEPPER Beautyへの掲載が必要です。 出典: salonboard.com

同じページには、SALON BOARD自体は無料で使えるものの、HOT PEPPER Beautyへの掲載が必要であることも書かれています。つまり、SALON BOARDは掲載とセットの道具で、掲載をやめるとSALON BOARDの利用の前提がなくなります。

SALON BOARDの公式サイトでは、主な機能として次のものが挙げられています。

機能 公式サイトの説明
ネット予約 24時間のネット予約で集客機会を広げる
予約の一元管理 電話予約もネット予約もまとめて管理
顧客管理 来店履歴や予約情報できめ細かく対応
販促 決まった条件に合わせたメッセージの配信や限定クーポン
会計と集計 会計と集計・分析

掲載をやめると、これらをすべて別の方法で置き換える必要があります。とくに見落としやすいのが、予約の前日に送っていたお知らせや、来店後のメッセージなど、自動で動いていた仕組みです。毎日意識していなかった作業ほど、止まったときに気づくのが遅れます。

解約の前に、SALON BOARDで日々どの機能を使っているかを書き出してみてください。予約の受付、予約の確認の連絡、前日のお知らせ、顧客のカルテ、クーポンの配信、売上の集計。それぞれについて、掲載をやめたあとに何で代わりにするかを決めておくと、移行の漏れが防げます。

解約する前に、数字で確かめておきたいこと

「やめるかどうか」を決めるときは、感覚より先に数字を見るのが確実です。掲載料が高いと感じるかどうかは、その掲載からどれだけのお客様が来ているかで決まるからです。

確かめたい数字は、次の4つです。

1. 掲載経由の新規客の数

月ごとに、HOT PEPPER Beautyから予約した新規のお客様が何人いたかを数えます。直近6か月から12か月分を並べると、季節の波も見えてきます。

2. 新規客1人あたりの獲得費用

1か月の掲載料を、その月の掲載経由の新規客の数で割ります。たとえば、ある月の掲載料が5万円で、掲載経由の新規客が10人なら、1人あたりの獲得費用は5,000円です。この数字は、サロンによって大きく違います。

3. 新規客がリピートした割合

掲載経由で初めて来たお客様のうち、2回目の来店につながった人の割合です。初回だけで終わる人が多いと、獲得費用を回収できません。逆に、リピートの割合が高ければ、獲得費用が高めでも元が取れます。

4. 売上に占める掲載経由の割合

既存のお客様を含めた全体の売上のうち、HOT PEPPER Beautyからの予約がどれくらいを占めているかです。この割合が大きいほど、掲載をやめたときの影響も大きくなります。

この4つを並べると、判断の材料がそろいます。新規客1人あたりの獲得費用が、そのお客様が通い続けてくれた場合の売上に比べて十分小さいなら、掲載を続ける理由があります。反対に、新規客がほとんど来ていない、来てもリピートしない、売上の大半が既存のお客様という状態なら、掲載をやめても影響は小さい可能性があります。

よくあるのが、こんな例です。ある個人サロンのオーナーは、「ほとんどの予約がホットペッパーから来ている」と感じていました。ところが予約の経路を1件ずつ数えてみると、ネット予約の多くは既存のお客様が予約の手段として使っていただけで、新規のお客様は月に数人でした。感覚と数字がずれることは珍しくありません。だからこそ、解約を決める前に一度数えてみる価値があります。

掲載を続けたほうがよいケースもある

数字を見た結果、掲載を続けたほうがよいと判断できるケースもあります。解約ありきで考えず、次に当てはまるかを確かめてください。

1つ目は、開業して間もないサロンです。既存のお客様がまだ少なく、新規のお客様の多くを掲載サイトから得ている段階では、掲載をやめると予約が大きく減るおそれがあります。地図の検索やSNSからの集客が育つまでには時間がかかるので、その間は掲載を続け、並行して自前の入り口を育てるほうが安全です。

2つ目は、駅前や繁華街など競合の多い場所にあるサロンです。近くに同じ業種の店が多いと、お客様は掲載サイトで比べて選ぶことが多くなります。掲載をやめると、比べる候補にすら入らなくなる可能性があります。

3つ目は、新規客のリピートの割合が高いサロンです。掲載経由で来たお客様の多くが通い続けてくれるなら、獲得費用は長い目で見て回収できています。この場合は、掲載をやめるより、掲載のプランや出し方を見直すほうが効果的なこともあります。

反対に、既存のお客様の紹介や再来店で予約がほぼ埋まっている、掲載経由の新規客がリピートしない、掲載料に見合う新規客が来ていない、といった状態が続いているなら、解約を検討する材料がそろっていると言えます。

解約の申し出から掲載停止までのスケジュール例

契約の条件によって変わりますが、準備の順番の目安として、掲載をやめる日から逆算したスケジュールの例を示します。

時期 やること
3か月前 契約書で期間・更新日・申し出の期限を確かめる。数字の集計を始める
2か月前 新しい予約の方法を決めて設定する。顧客の情報の控えを取り始める
2か月前から 既存のお客様に新しい予約の方法を案内し、並行して使ってもらう
1か月前 契約の窓口に申し出る(申し出の期限は契約によって違う)
停止の直前 停止日より後の予約を確かめ、該当するお客様に連絡する
停止後 地図の検索やSNSの店の情報を、新しい予約の方法に書き換える

ポイントは、申し出の前に新しい予約の方法を動かし始めておくことです。申し出てから慌てて準備すると、予約を受けられない期間ができたり、お客様への案内が間に合わなかったりします。

また、停止日を月末にするか、更新日の直前にするかで、かかる掲載料が変わる可能性があります。契約の更新日の前後で費用がどう変わるかも、担当の営業に確かめておきましょう。

既存のお客様への案内の例

既存のお客様に予約の方法が変わることを伝えるときは、短く、具体的に伝えるのがコツです。来店時に手渡すカードや、店内の掲示、予約の確認の連絡に添える文面の例を挙げておきます。

「いつもご来店いただき、ありがとうございます。〇月〇日から、ご予約の受付を当店の予約ページに切り替えます。これまでのご予約はそのまま有効です。次回からは、こちらのページ(またはQRコード)からご予約ください。ご不明な点は、お気軽にスタッフまでお声がけください。」

案内では、次の3点を必ず入れます。切り替わる日付、今の予約がどうなるか、新しい予約の方法です。「なぜ切り替えるのか」は書かなくても構いません。お客様が知りたいのは、自分が次に何をすればよいかです。

案内は1回で終わらせず、切り替えの前後で2〜3回繰り返します。一度伝えただけでは、次の予約のときに忘れてしまうお客様が少なくないからです。

解約の前にやっておく準備

掲載をやめると決めたら、申し出の前に次の準備を進めます。

顧客の情報の控えを取る

お客様の連絡先、来店の履歴、施術の内容などを、自分で管理できる形で控えておきます。SALON BOARDから何をどの形式で書き出せるか、掲載をやめたあといつまで見られるかは、担当の営業に確かめてください。手作業で控える場合は、少なくとも直近1年に来店したお客様の分を優先します。

控えておきたい項目は、次のとおりです。

項目 控える理由
名前と連絡先(電話番号・メールアドレス) 新しい予約の方法を案内するため
最後の来店日 来店が途絶えたお客様に連絡する時期を決めるため
来店の回数 常連のお客様を優先して案内するため
施術の内容と担当のスタッフ 次の来店で同じ対応をするため
注意事項(アレルギーや好みなど) 安全と満足のため

すべてを一度に移す必要はありません。まずは名前と連絡先と最後の来店日だけを控え、施術の内容は来店のたびに新しい道具へ書き足していく、という進め方でも十分です。

お客様の個人情報を扱うので、控えたデータの保存場所とパスワードの管理には気をつけてください。

予約中のお客様への対応を決める

掲載をやめる日より後に予約が入っているお客様には、予約がそのまま有効なのか、新しい予約の方法は何かを伝える必要があります。来店時に口頭で伝える、店内に案内を貼る、次回の予約を新しい方法で取ってもらう、といった準備を、停止日の1〜2か月前から始めると混乱が少なくなります。

新しい予約の受け方を先に動かす

掲載をやめる日に新しい予約の方法を始めるのではなく、少し前から並行して動かします。既存のお客様には新しい方法で予約してもらい、慣れてもらってから掲載を止める流れです。

店の情報を自分で出せる場所を整える

検索で店を見つけてもらう入り口を、自分で持っておきます。Googleの地図や検索に店の情報を出す仕組み、Instagramなどのアカウント、お店のWebサイトなどです。掲載をやめると、ホットペッパービューティーの店舗ページから来ていた人の入り口がなくなるので、その代わりになる場所に、予約の方法を分かりやすく書いておきます。

掲載をやめたあとの集客をどう組み立てるか

掲載をやめたあとのサロンの集客は、大きく分けて「新しいお客様に見つけてもらう」と「来てくれたお客様にまた来てもらう」の2つです。

新しいお客様に見つけてもらうには、地域名と業種で検索されたときに店の情報が出るようにしておくことが基本になります。地図の検索に出る店の情報、写真を見て選んでもらえるSNSのアカウント、口コミの返信などを、少しずつ整えていきます。掲載サイトに比べると、すぐに予約が増える方法ではありません。数か月かけて育てる前提で考えてください。

来てくれたお客様にまた来てもらうには、予約の前日のお知らせ、来店後のお礼、次の来店のきっかけになる連絡が効きます。SALON BOARDでメッセージを自動で送っていたサロンは、この部分が止まると、気づかないうちにリピートの割合が下がることがあります。

クーポンの扱いも見直しておきましょう。掲載サイトでは、初回の割引のクーポンが新規のお客様を呼ぶ大きな理由になっていることがあります。掲載をやめたあとも同じ割引を続けるのか、紹介の特典や回数券のように既存のお客様に向けた特典へ切り替えるのかを決めておくと、値引きに頼りすぎない集客に移りやすくなります。

もう1つ考えたいのが、無断キャンセルの対策です。掲載サイトの予約では、サイトの仕組みが無断キャンセルの抑止として働いていた面があります。自前で予約を受けるようになったら、予約の確認の連絡やキャンセルの規定を、自分で案内する必要があります。

掲載をやめたあとによく起きることと、その対処

掲載をやめたあとの数か月は、思わぬところで手間が出ます。よく起きることを先に知っておくと、慌てずに済みます。

古い店舗ページから予約しようとするお客様がいる

検索の結果や、お客様のブラウザのお気に入りに、以前の店舗ページが残っていることがあります。そこから予約できないと分かったお客様が、別の店に流れてしまうこともあります。地図の検索に出る店の情報やSNSのプロフィールに、新しい予約の方法を目立つ形で書いておき、電話で問い合わせがあったときも新しい方法を案内できるようにしておきます。

予約の確認の連絡が届かないという問い合わせが増える

新しい予約システムに切り替えると、お客様のメールの設定によって、予約完了やお知らせのメールが迷惑メールのフォルダに入ることがあります。初めて予約したお客様には、メールが届かないときは迷惑メールのフォルダを確かめてほしいと、予約ページや来店時に伝えておくと問い合わせが減ります。

新規のお客様が一時的に減る

掲載をやめた直後は、新規のお客様が減るのが普通です。地図の検索やSNSからの集客は、数か月かけて少しずつ育ちます。最初の1〜2か月で判断せず、3か月から6か月の数字で、掲載していたときと比べてください。その間に、既存のお客様の再来店の割合が保てているかも合わせて見ます。

売上の集計の形が変わる

SALON BOARDの集計を使っていた場合、新しい道具では集計の項目や形が変わります。掲載していたときの数字と比べられるように、少なくとも月ごとの来店数、新規と既存の内訳、売上の3つは、同じ定義で記録し続けておくと、掲載をやめた判断が正しかったかを後から確かめられます。

SALON BOARDの代わりを選ぶときの比べ方

掲載をやめたあとの予約システムを選ぶときは、料金の安さだけで決めると後悔しやすくなります。SALON BOARDで使っていた機能のうち、何を引き継ぐ必要があるかを先に決めてから、次の観点で比べてください。

予約の件数とスタッフの数の上限

無料や安いプランは、月の予約件数やスタッフの数に上限があることが多いです。今の月の予約件数と、予約を受けるスタッフの人数を数えて、上限に収まるかを確かめます。上限を超えたときに予約が止まるのか、追加料金で続けられるのかも大事な違いです。

予約の前後のメッセージを自動で送れるか

予約完了の連絡、前日のお知らせ、来店後のお礼を自動で送れるかどうかは、無断キャンセルとリピートの割合に直結します。無料の範囲で使えるのか、有料のプランだけなのかも確かめてください。

顧客の情報を取り込めるか

控えた顧客の情報を、CSVなどの形で取り込めるかを確かめます。取り込めない場合は、手作業で登録し直すことになり、移行に時間がかかります。

事前決済の有無と手数料

予約のときにカードで先払いしてもらう仕組みを使うかどうかで、選ぶべきサービスが変わります。使う場合は、決済の手数料がいくらかかるかを、毎月の売上と掛け合わせて見積もっておきます。

やめるときの条件

初期費用、最低の契約期間、解約金の有無を確かめておきます。今回の掲載の解約で契約の条件の大切さを実感した人ほど、次の道具ではやめやすさを重視したほうが安心です。

予約の受付を自分で持つときの候補

掲載をやめたあとに予約の受付を自分で持つ場合、予約を受けるだけでなく、前日のお知らせや来店後のお礼まで自動にできるかが、SALON BOARDの代わりを探すときの分かれ目になります。そうした使い方の候補の1つが、予約システムのRizaflowです。

Rizaflowの公式の料金ページによると、フリープランは初期費用・月額とも無料で、予約は月50件、スタッフ1名までです。この範囲で、予約カレンダーと予約フォーム、予約完了・リマインダー・御礼メール、キャンセル用のURL、会員マイページ、顧客管理とメールの開封計測が使えます。期限はなく、予約ページの下にサービス名の表示が入ります。予約が増えてきたら、ライトプラン(月額3,300円・税込、予約は月300件まで)でサービス名の表示が外れ、スタンダードプラン(月額7,700円・税込)でスタッフ10名までの指名とシフト管理が加わります。

乗り換えの面では、今使っているシステムから書き出した顧客のCSVを管理画面から取り込めること、初期費用も解約金もなく、いつでも解約できることが公式の料金ページに書かれています。予約ページを公開するまでは今の運用を続けられるので、前の節で書いたように、掲載をやめる前に並行して動かす形をとれます。ひとりで営むサロンが、掲載をやめたあとの予約の受付を無料の範囲で試したいときは、Rizaflowの料金と機能の一覧で中身を確かめてみてください。

Rizaflowは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

どの予約システムを選ぶ場合でも、2〜3か月は掲載と並行して使い、予約の件数、無断キャンセルの件数、リピートの割合を記録しておくと、掲載をやめる判断を数字で下せます。

サロンの集客を支える仕事の広がり

最後に、サロンが掲載サイトに頼らない集客に移ることが、在宅で働く人の仕事とどうつながるかを見ておきます。

掲載サイトをやめたサロンは、地図の検索に出る店の情報の整備、SNSの投稿、予約システムの設定、お客様へのメッセージの文面づくりなど、これまでサイトが肩代わりしていた作業を自分で持つことになります。オーナーが施術をしながら全部をこなすのは難しく、こうした作業を外部に頼むサロンが増えています。

こうした仕事は、デジタルのマーケティングの一部として扱われることが多く、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事では、その仕事の内容と始め方を紹介しています。予約データの集計や、集客の効果の測り方を手伝える人は、小さなお店から重宝されます。

予約システムの設定や、予約ページの作り込みを手伝う仕事もあります。お店ごとのメニューや所要時間、スタッフの勤務の組み方を予約システムに正しく登録するのは、意外と手間のかかる作業です。システムの仕組みに明るい人なら、アプリケーション開発のお仕事のように、道具そのものを作る側に回る道もあります。

文章の面でも出番があります。お客様への案内文、予約完了やお知らせのメールの文面、店の紹介文など、掲載サイトでは決まった枠の中で書いていた文章を、自分たちの言葉で書き直す必要が出てくるからです。書く仕事の相場は、著述家,記者,編集者の年収・単価相場で整理しています。

また、お店の経営の判断を数字で支える立場として、中小企業診断士という国家資格もあります。資格がなくても集計や分析の手伝いはできますが、経営の相談に深く関わりたい人には、学ぶ価値のある分野です。

在宅ワークの市場を長く見てきた運営者の立場から言えば、小さなお店の仕事が長く続く人ほど、作業の代行にとどまらず「数字を見て次の一手を一緒に考える」関係をつくっています。仲介の手数料がかからない直接の取引なら、同じ予算でお店はより多くを頼め、受け手の手取りも厚くなります。掲載サイトに払っていた費用の一部が、地域のお店を支える人たちの仕事に回る。そうした流れの中に、在宅で働く人の出番があります。

よくある質問

Q. ホットペッパービューティーの退会ボタンが見つからないのはなぜですか?

確定した予約や、サロンの返信を待っている仮の予約が残っていると退会できません。マイページで予約中のサロンがないかを確かめてください。また、無断キャンセルなどで機能が制限されている場合は、マイページから退会できず、公式ヘルプに案内されている別の手続きの入り口から進める必要があります。

Q. ホットペッパービューティーを退会するとリクルートポイントはどうなりますか?

HOT PEPPER Beautyだけを退会した場合、リクルートIDはそのまま残るので、ポイントはほかの参画サイトで使えます。一方、リクルートIDそのものを退会すると、保有しているポイントは消滅し、元に戻せません。ポイントが残っている人は、どちらの退会を進めているかを必ず確かめてください。

Q. サロンが掲載をやめるとSALON BOARDは使えますか?

SALON BOARDのよくある質問には、利用にはHOT PEPPER Beautyへの掲載が必要と書かれているため、掲載をやめると利用の前提がなくなります。顧客の情報や予約の記録をいつまで見られるか、何を書き出せるかは契約によって違う可能性があるので、解約の申し出の前に担当の営業に確かめてください。

Q. 掲載の途中解約に違約金はかかりますか?

掲載料や契約の条件は公式サイトで一律に公開されておらず、サロンごとの契約によって扱いが違う可能性があります。ネット上の情報が自分の契約に当てはまるとは限らないため、契約書で期間、更新日、途中でやめる場合の扱いを確かめ、分からない点は担当の営業に問い合わせてください。

この記事について

@SOHO
編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

公開:2026年9月23日最終更新:2026年10月4日
杉山 リュウ

この記事を書いた人

杉山 リュウ@SOHO編集部

フリーランスデータアナリスト

外資系コンサルでデータ分析を担当後、フリーランスに独立。Python・SQL・BIツールを駆使し、データ分析・BI・統計系の記事を執筆しています。

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