危険物取扱者の講師・講座の仕事


この記事のポイント
- ✓危険物取扱者 講師 副業の実態をまとめました
- ✓個人指導という4つのルートごとに
- ✓始め方と値付けの考え方
危険物取扱者の免状を持っていて、現場での取り扱い経験もある。その状態で「教える側」に回れないかと考える人は少なくありません。結論から書きます。教える仕事は成立します。ただし成立の仕方が4つに分かれていて、そのどれを狙うかで準備するものも値段の付き方も全く違います。企業の保安教育、資格スクールの講義、オンライン講座の自主制作、個人指導。この4つを混ぜて考えると迷子になります。この記事では4ルートを分けたうえで、それぞれの始め方と値付けを整理します。
教える仕事が発生している場所
求人票に現れる講師の募集
まず、どんな形で募集が出ているかを見ておきます。危険物取扱者を条件に含む講師系の募集は、実際に求人媒体に存在します。
【特徴】シフト制/22時完全終業/集団指導 職業訓練や若者向けのビジネス研修・講座の講師募集 【PR】経験者厚遇...危険物取扱者の資格をお持ちの方、販売職経験者歓迎 【契約期間】 出典: 求人ボックス
この募集で注目したいのは、危険物取扱者の免状と販売職経験が並列で書かれている点です。つまり講師として求められているのは、資格そのものではなく「教えられる人」であることが分かります。免状は応募条件の一つに過ぎません。
正直なところ、この種の募集はシフト制の非常勤枠が中心で、副業として組み込むにはやや制約が強いのが実情です。ただし入口としては悪くありません。講師実績が全くない状態から、まず登壇経験を作る場としては使えます。
教育需要が消えない構造的な理由
危険物を扱う事業所には、保安教育の実施が求められます。これは一過性のイベントではなく、継続的に発生する義務です。事業所は毎年、あるいは定期的に教育を実施し続けます。
そして事業所の側には、教育を内製する余力が常にあるわけではありません。担当者が異動する、教材が古い、そもそも教える人がいない。この状態になると外部の力を借りることになります。ここに市場が生まれます。
もう一つの需要源が、資格取得の教育です。危険物取扱者試験は受験者数の多い国家資格で、企業が従業員に取得を促すケースも珍しくありません。合格まで面倒を見る講座には、常に一定の需要があります。
対面からオンラインへの移動
2020年前後を境に、研修の実施形態は大きく変わりました。集合研修が前提だった保安教育や資格講座に、オンライン開催という選択肢が加わったためです。
この変化は副業として講師をやりたい人にとって追い風です。会場に出向く必要がなくなれば、平日夜や週末の時間に講義を入れられます。移動時間がゼロになると、同じ拘束時間で受けられる本数が増えます。2時間の講義のために往復3時間移動していた人が、その3時間を別の仕事に回せるという話です。
ルート1: 企業の保安教育を請ける
何を教えるのか
事業所内の保安教育は、法令の理解と現場の手順を組み合わせた内容になります。取り扱っている危険物の性質、事故事例、緊急時の対応、日常点検の要点。ここに、その事業所固有の設備の話が乗ります。
一般論だけの研修は評判が悪くなります。受講者は現場の人なので、自分たちの設備の話が出てこない時点で興味を失うためです。したがって事前のヒアリングが仕事の半分を占めます。
値付けの考え方
企業研修の値付けは、講義時間ではなく準備時間を含めた総工数で考えます。2時間の研修に対して、ヒアリングと教材作成で6時間から10時間かかるのが普通です。
外部講師の謝金は、半日研修で3万円から10万円程度のレンジが目安になります。金額の幅は、教材を新規に作るかどうかで大きく変わります。既存の教材を流用できる2回目以降は準備工数が激減するので、同じ金額でも時間あたりの手取りは上がります。
初回だけ準備費を別立てにして請求する方法もあります。「教材作成費5万円、講義料1回4万円」という組み方です。この形にしておくと、2回目以降の値引き圧力に対して説明がしやすくなります。
受注ルート
企業研修を直接取るのは、実績がない段階では難しい領域です。現実的なのは3つのルートです。
1つ目が、研修会社への登録です。企業研修を仲介する事業者は複数あり、講師として登録しておくと案件が回ってきます。手数料は取られますが、営業を代行してもらえる形になります。
2つ目が、現在の勤務先や取引先からの派生です。社内で保安教育を担当した経験があるなら、それが実績になります。ただし就業規則の確認は必須です。競業に当たらないか、副業として届出が要るかを先に整理しておいてください。
3つ目が、コンサルティング案件への同乗です。安全管理体制の見直しを請けている事業者が、教育部分だけを外部講師に振ることがあります。研修や指導を業務委託で請ける形の案件は、ITコンサルティング・講師のお仕事のように、講師業務そのものを募集単位にしているカテゴリで探すと見つかりやすくなります。
ルート2: 資格スクールで教える
対面講義と映像講義
資格スクールの講師には2つの形があります。教室での対面講義と、収録した映像講義です。
対面講義は1コマ90分で8,000円から2万円程度が目安です。時間拘束があり、会場に行く必要があるため、副業としては組み込みにくい面があります。
映像講義は、収録時に拘束されるものの、その後は繰り返し使われます。買い取り契約なら1本あたりの報酬が決まり、レベニューシェア契約なら受講者数に応じて分配されます。買い取りのほうが確実ですが、講座がヒットしたときの上限も決まります。
求められるのは合格させる技術
資格スクールが講師に求めているのは、危険物の深い知識ではありません。合格させる技術です。この違いは大きい。
試験には出題傾向があります。頻出の計算問題、間違えやすい選択肢のパターン、丸暗記でよい部分と理解が要る部分の切り分け。実務経験が長い人ほど、ここでつまずくことがあります。現場では重要でも試験には出ない話を延々としてしまい、受講者の合格率が上がらないという現象です。
正直に書くと、この点は実務家出身の講師が最も陥りやすい罠です。教える前に、直近の出題傾向を自分で解き直しておくことを勧めます。
表示に関する注意
集客の文言には規制があります。「必ず合格」「合格保証」といった表現は、実態が伴わなければ景品表示法上の問題になり得ます。合格率を出す場合も、算出の母数を明示しない表示は不当表示と判断される可能性があります。
事業者側が作った広告文であっても、講師として名前が出ている以上は無関係ではいられません。数字を出す表示については、根拠資料の有無を事前に確認しておくべきです。
ルート3: オンライン講座を自分で作る
販売の場を選ぶ
自分で講座を作って売る場合、販売の場は3種類あります。学習プラットフォームへの出品、動画配信サービスでの月額販売、そして自分のサイトでの直販です。
学習プラットフォームは集客をしてくれる代わりに、手数料が高くなります。プラットフォームによっては販売価格の半分近くが引かれることもあります。自分のサイトでの直販は手数料が低い代わりに、集客を全部自分でやることになります。
現実的な組み立ては、まずプラットフォームで実績と受講者の声を集め、その後に直販へ移す形です。実績がゼロの状態で直販を始めても、買う理由が読者側に生まれません。
講座の設計
危険物取扱者の講座を作るとき、テーマの決め方が成否を分けます。「乙4合格講座」という枠は既に競合が多く、後発で参入しても埋もれます。
狙うべきは、既存講座が薄い領域です。たとえば、複数類の受験を目指す人向けの講座、法令科目に絞った短期講座、物理化学が苦手な人だけを対象にした基礎講座。対象を狭めるほど競合が減り、受講者から見た「自分向け」の度合いが上がります。
尺の設計も重要です。10時間を超える大型講座は作るのに時間がかかり、完走率も下がります。最初は2時間から3時間の講座を1本作り、反応を見てから拡張するほうが安全です。
制作にかかる手間
動画講座の制作には、スライド作成、収録、編集、サムネイル作成という工程があります。ここで挫折する人が多いのが実情です。
スライドと図解の制作は、専用ツールを使えるかどうかで所要時間が数倍変わります。制作系ツールの基礎を体系的に確認しておきたいなら、Adobe認定プロフェッショナル Adobe Expressのような認定の出題範囲が、必要な操作の一覧としてそのまま使えます。資格を取る必要はありませんが、何ができれば足りるかの目安にはなります。
収録は、最初から凝らないほうがいい。マイクの音質だけは確保して、映像はスライドと音声で十分です。顔出しの有無で完走率が劇的に変わるという根拠は乏しく、むしろ更新のしやすさを優先したほうが長続きします。
値付けの目安
オンライン講座の価格は、3,000円から15,000円のレンジに大半が収まります。市販のテキストが2,000円前後で買えるため、それを上回る理由を提示できないと価格を上げられません。
価格を上げる要素は3つです。質問対応が付いているか、教材の更新が保証されているか、そして講師が実務経験者かどうか。3つ目は免状保持者にとって有利な条件です。「現場で扱っている人が教える」という点は、テキストにはない価値になります。
ルート4: 個人指導とマンツーマン
一番早く始められる形
4つのルートの中で、最も早く始められるのが個人指導です。教材を作り込む必要がなく、市販テキストを使いながら進められるためです。
対象は、独学で行き詰まった人、複数回受験して合格していない人、会社から取得を指示されて期限が迫っている人。この層は切実で、価格に対する感度も比較的低くなります。
値付けと形式
個人指導の相場は1時間あたり3,000円から8,000円程度です。オンライン会議ツールで実施すれば移動時間はゼロになります。
回数券方式にすると収入が読みやすくなります。1時間単発を5,000円、5回券を22,000円という組み方です。受講者側にも継続の動機が生まれます。
キャリアの相談を含めた形にすると、指導の幅が広がります。資格取得の先にある転職や副業の設計まで扱う相談業務は、キャリア・副業・人生相談のお仕事に近い領域で、試験対策と組み合わせる余地があります。相談業を本格的に組み立てるなら、キャリアコンサルタント資格の活かし方|副業・独立ガイド【2026年版】に、資格を相談業務に接続する手順がまとまっています。
集客をどうするか
個人指導の集客は、無料の情報発信が起点になります。試験の解説を短い記事や動画で出し続け、そこから相談につなげる形です。
即効性はありません。3か月から6か月は反応がない前提で始めるべきです。ただし一度回り出すと、広告費をかけずに継続的に問い合わせが入る状態になります。
教える仕事で踏んではいけない線
免状で保証される範囲を超えない
ここは慎重に扱うべき論点です。危険物取扱者の免状が保証しているのは、消防法とその下位法令に定められた危険物の取扱いに関する事項です。免状を持っていることが、他の分野の指導資格を意味するわけではありません。
たとえば、事業所の許可申請書類の作成を報酬を得て代行することは、行政書士法の規制に関わる可能性があります。研修の中で「書類の書き方を教える」ことと、「書類を作って渡す」ことは別の行為です。この線引きは事前に確認しておくべきで、判断が付かない場合は専門家に相談する必要があります。行政書士という資格が扱う業務の範囲は行政書士の資格ガイドで整理されているので、線を引く際の参照先になります。
法令の原文を確認したい場合はe-Gov法令検索の消防法から辿れます。研修資料を作るときは、条文の版が最新かどうかを毎回確認する習慣を付けてください。
事業所固有の情報を持ち出さない
現在の勤務先で得た情報を、別の場所での講義に使うのは危険です。設備の構成、事故の詳細、取引先の名称。これらは営業秘密に該当し得ます。
事例を使いたい場合は、公表されている事故事例を使うのが安全です。消防庁や関係機関が公表している資料には、教材に使える事例が揃っています。
断定の度合いを調整する
受講者は分かりやすい断定を求めます。「この場合はこうすればいい」と言い切ってほしい。しかし危険物の運用には、所轄消防本部の判断や市町村条例による差があります。
講師として誠実なのは、確実な部分と確認が要る部分を分けて伝えることです。「原則はこう、ただし所轄への確認が要る」という言い方は、受講者にとって面倒に感じられますが、後で困るのは受講者本人です。
4ルートをどう組み合わせるか
始める順番
実績がない状態から始めるなら、順番は個人指導、オンライン講座、資格スクール、企業研修の順を勧めます。
個人指導は準備が最も軽く、受講者の反応を直接得られます。ここで「どこが分かりにくいのか」を掴んでから講座を作ると、内容の精度が上がります。資格スクールと企業研修は、実績を提示できるようになってから狙うほうが通りやすくなります。
収入の性質が違う
4つのルートは、収入の性質が異なります。個人指導と対面講義は、働いた時間の分だけ収入になる労働集約型です。オンライン講座は、作った後に繰り返し売れる資産型です。企業研修はその中間で、教材を作り込めば2回目以降の工数が下がります。
副業として組み立てるなら、労働集約型で当面の収入を作りながら、資産型を並行して育てるのが現実的です。片方だけに寄せると、時間が足りなくなるか収入が立たないかのどちらかになります。
講座づくりに使う時間の見積もり
意外と見落とされるのが、講座制作にかかる時間です。3時間の動画講座を作るのに、スライド作成から編集まで含めて40時間から80時間かかることは珍しくありません。
本業を持ちながらこの時間を確保するには、週末をまとめて使う設計が要ります。平日1時間ずつでは、編集作業のような集中を要する工程が進みません。作業の性質に合わせて時間を配置するのが、続けるコツです。
運営者から見た、教える副業が続く条件
在宅で完結する仕事の発注と受注を長く見てきた立場から言うと、教える仕事で長く続いている人には共通点があります。教える内容よりも、教えた後の面倒見に時間を使っていることです。
講義が終わった後の質問に返信する、試験前に一言送る、合格報告に反応する。これらは請求できる作業ではありません。しかし、この積み重ねが次の依頼を生みます。企業研修も個人指導も、再依頼と紹介が収入の大半を占めるようになるからです。
もう一つ観察していることがあります。単価が上がる人は、値上げを交渉して上げているのではなく、断る案件が出てきた結果として上がっています。埋まっている時間に対して依頼が来るから、条件の良いものを選ぶようになる。この順序は、専門性を売る仕事に共通する構造です。
手数料の話も書いておきます。仲介を挟む形は、実績がない段階では合理的です。営業を代行してもらえるからです。ただし指名で依頼が来るようになった後も仲介に留まると、同じ仕事で手取りが薄くなります。手数料0%で直接やり取りできる場を併用すると、発注側は同じ予算で多く頼め、受け手は手取りが厚くなる。金額の話ではなく、手取りの質が変わるという意味です。
案件データから見た講師業の位置づけ
在宅で受けられる仕事を職種横断で眺めると、講師や指導系の案件は件数こそ多くないものの、単価のばらつきが小さいという特徴があります。ライティングのように10倍の価格差が生じることが少ないのは、時間拘束を伴う仕事だからです。
これは副業として組み込む上では利点になります。稼働時間が読めれば、本業との配分を設計できるためです。逆に言えば、時間を超えた収入は作れません。時間を超えるには、オンライン講座のような資産型を持つ必要があります。
同じ構造は他の専門資格でも見られます。管理系の資格を相談業務に転換する流れはマンション管理士の副業|管理組合のコンサルティング【2026年版】に整理されており、教える仕事と相談する仕事が地続きであることが分かります。技術系のスキルを講座や制作に転換する例としてはWordPressカスタマイズで稼ぐ|副業エンジニアの実践法【2026年版】も参考になります。
報酬水準の物差しとして、技術職や編集職の分布を見ておくのも有効です。ソフトウェア作成者の年収・単価相場や著述家,記者,編集者の年収・単価相場には職種別の収入分布がまとまっており、自分の時間単価がどの位置にあるかを確認できます。教材の企画や集客の設計まで手を広げるなら、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事にある集客支援や運用改善の案件が、そのまま自分の講座運営の練習にもなります。
最後に現実的な話を書きます。危険物取扱者の免状を持つ人は多数いますが、その中で教える側に回っている人はごく少数です。理由は難易度ではなく、単に「やってみた人が少ない」ことにあります。個人指導なら初期投資はほぼゼロで始められます。まず1人教えてみるところから、判断材料が揃い始めます。
教材を作る手順と、更新をどう回すか
最初に作るのは目次ではなく問題集
講座の教材づくりを目次から始めると、たいてい途中で止まります。話したいことが多すぎて構成が膨らみ、収録に入る前に力尽きるためです。
順序を逆にすると進みます。まず受講者に解かせる問題を並べ、その問題を解くために必要な説明だけを書く。この作り方をすると、内容が自動的に絞られます。危険物取扱者試験のように出題範囲が定まっている分野では、この方法が特に有効です。
問題は自作でなくても構いません。市販の問題集を教材として指定し、そのうち受講者がつまずきやすい設問だけを解説する形にすれば、著作権の問題を避けながら制作時間を大きく削減できます。実際、個人指導ではこの形が主流です。
説明の粒度を決める
教える相手によって、必要な粒度は変わります。すでに現場で危険物を扱っている人と、まったくの未経験者では、前提知識が違いすぎるためです。
現場経験者には、試験に出る形での整理が要ります。日々やっている作業が、法令のどの条文に対応しているのかを結び付ける説明です。未経験者には、そもそも物質の性質から入る必要があります。同じ講座で両方に対応しようとすると、どちらにも刺さらない内容になります。
対象を絞ることを恐れないでください。「現場で乙4を使っているが、甲種を受けたい人向け」といった設定にすると、説明の粒度が一意に決まり、教材づくりが一気に楽になります。
法改正への対応を仕組みにする
教材を作った後に必ず来るのが、法令や試験制度の変更です。放置すると、古い内容を教え続けることになります。
現実的な運用は、教材の中で変わりやすい部分を最初から分離しておくことです。数量や手続きの記述をスライドの特定の枚数にまとめておけば、改正時にそこだけ差し替えられます。動画講座なら、変わりやすい部分を別の短い動画に切り出しておくと、再収録の範囲が最小になります。
年に1回は教材を見直す日をあらかじめ決めておくことを勧めます。受講者から指摘されて気づく形になると、信用に響きます。
質問対応の設計
質問対応を無制限に付けると、講座の単価に対して工数が合わなくなります。かといって一切なしにすると、価格を上げられません。
落としどころは、回数か期間で区切る形です。「購入後90日間、メールでの質問は5回まで」という条件を明示しておけば、受講者側も要点を整理して聞くようになります。結果として、双方の時間が短くなります。
同じ質問が繰り返し来るようなら、それは教材の欠陥を示すサインです。次の更新でその箇所を厚くすれば、質問そのものが減ります。この循環が回り始めると、講座は手離れの良い収入源になります。
受講者の合格後をどう扱うか
見落とされがちなのが、合格した後の関係です。試験に受かった時点で講座との関係は終わりますが、受講者本人の関心はそこで消えません。免状を取った先に何ができるのか、どう仕事に結び付けるのかという疑問が残ります。
ここに追加の講座を用意している事業者はほとんどありません。合格対策の講座は飽和していても、その先を扱う講座は空白のままです。現場経験のある講師なら、免状の使い方、実務での注意点、保安監督者になるまでの流れといった内容を組める余地があります。
合格者に向けた短い講座を1本用意しておくだけで、既存の受講者に対して二度目の販売が成立します。新規の集客より、既存の受講者への案内のほうが圧倒的にコストが低い。この構造は、講座を副業として続けるうえで最も効きます。
よくある質問
Q. 危険物取扱者の免状があれば講師の資格になりますか?
免状は消防法上の危険物の取扱いに関するものであり、それ自体が指導資格を意味するわけではありません。ただし資格講座や企業の保安教育では、実務経験のある免状保持者が講師として求められる場面があります。募集の条件は事業者ごとに異なるため、応募前に必須要件を確認してください。
Q. 講師の副業はいくらくらいの報酬になりますか?
形式によって差があります。資格スクールの対面講義は90分1コマで8,000円から2万円程度、企業の保安教育は半日で3万円から10万円程度が目安です。個人指導は1時間3,000円から8,000円のレンジが多く、オンライン講座は1本3,000円から15,000円の価格帯に集中しています。
Q. 実績ゼロでも始められるルートはどれですか?
個人指導が最も早く始められます。市販テキストを使って進められるため教材の作り込みが不要で、オンライン会議ツールがあれば実施できます。独学で行き詰まった人や複数回受験している人が主な対象です。ここで得た反応をもとに講座を作ると、内容の精度が上がります。
Q. 集客の文言で気をつけることはありますか?
「必ず合格」「合格保証」といった表現は、実態が伴わなければ景品表示法上の問題になり得ます。合格率を掲載する場合も、算出の母数を明示しない表示は不当表示と判断される可能性があります。事業者が作った広告でも講師名が出る以上は無関係ではないため、根拠資料の有無を事前に確認してください。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
朝比奈 蒼@SOHO編集部
ITメディア編集者
IT系メディアで編集・ライティングを担当。クラウドソーシング業界の動向やサービス比較など、客観的な視点での記事を執筆しています。
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