完全在宅の内職を探す 外出なしで受けられる作業と注意点


この記事のポイント
- ✓完全在宅の内職を探す人向けに
- ✓外出せずに受けられる作業を手作業の内職とパソコンの在宅ワークに分けて解説します
- ✓家内労働法で決まっている家内労働手帳と工賃の支払い
完全在宅でできる内職を探している方の多くは、「家から一歩も出ずに、空いた時間で少しずつ収入を得たい」と考えています。小さな子どもがいて外に働きに出られない、家族の介護で家を空けられない、体調の都合で通勤が難しい。事情はさまざまですが、共通しているのは、外出しなくても続けられる仕事を探しているという点です。
ところが、「完全在宅」「内職」で検索すると、材料が届く手作業の募集、スマートフォンでできる作業の募集、パソコンを使う募集が入り混じっていて、どれが本当に外出なしで続けられるのか分かりにくくなっています。中には、仕事を紹介すると言いながら、先にお金を払わせることが目的の募集も混ざっています。
この記事では、完全在宅で受けられる内職を、手作業の内職とパソコンやスマートフォンを使う在宅ワークに分けて整理し、それぞれの作業の中身、外出が必要になる場面、法律で決まっている守り、税金の扱い、避けたほうがよい募集の見分け方を順番に説明します。結論を先に書くと、完全在宅の内職は「材料と完成品の受け渡しをどうするか」と「仕事の前にお金を払わせないか」の2点を確かめれば、安心して選べるものが見つかります。
内職と在宅ワークはどう違うか
「内職」という言葉は、もともと、自宅で物の加工や組み立てをして工賃を受け取る仕事を指してきました。最近では、パソコンやスマートフォンを使った自宅での仕事も、広く「内職」と呼ばれることがあります。どちらも自宅でできる仕事ですが、法律での扱いが違います。
手作業の内職(家内労働)
厚生労働省の家内労働のページでは、家内労働者を次のように説明しています。
家内労働者とは、通常、自宅を作業場として、メーカーや問屋などの委託者から、部品や原材料の提供を受けて、一人または同居の親族とともに、物品の製造や加工などを行い、その労働に対して工賃を受け取る人をいいます。 出典: mhlw.go.jp
同じページによると、令和7年10月1日現在、家内労働者は85,177人、委託者は6,249者です。こうした手作業の内職には、家内労働法という法律の守りがあります。
パソコンやスマートフォンの在宅ワーク(自営型テレワーク)
データ入力、文章の作成、画像の加工など、パソコンやスマートフォンを使って自宅で成果物を作る仕事は、厚生労働省では「自営型テレワーク」と呼ばれています。注文者から仕事の委託を受け、情報通信機器を使って、主に自宅などで成果物の作成や役務の提供を行う働き方です。こちらは家内労働法ではなく、業務委託の契約として扱われ、2024年11月に施行されたフリーランス・事業者間取引適正化等法(フリーランス法)などの守りが関わってきます。
どちらを選ぶか
手を動かす細かい作業が好きで、画面を長く見るのが苦手な人は手作業の内職、パソコンの操作に抵抗がなく、作業の量を自分で調整したい人はパソコンの在宅ワークが向いています。どちらも完全在宅で続けられる仕事はありますが、外出が必要になる場面が違うので、次の節で詳しく見ていきます。
完全在宅の内職に向いている人、向いていない人
完全在宅の内職は、誰にでも合う働き方ではありません。始める前に、自分に向いているかどうかを考えておくと、始めてから「思っていたのと違う」と感じることが減ります。
向いている人
・決まった手順の作業を、同じ質で繰り返すことが苦にならない人
・家の用事の合間に、細切れの時間で作業を進めたい人
・人と話すより、黙々と手を動かすほうが落ち着く人
・数や期限を、自分で管理できる人
向いていない人
・短い期間でまとまった収入が必要な人
・同じ作業の繰り返しに、すぐ飽きてしまう人
・作業する場所や、材料を保管する場所が家の中に確保できない人
特に、短い期間でまとまった収入が必要な場合は、内職だけに頼るのは難しいのが現実です。1時間あたりの報酬は、後の節で計算するとおり、外で働くパートより低くなることが少なくありません。内職は、家計の足しや、家にいながら社会とつながる手段として考えると、無理なく続けやすくなります。
自分に向いているかどうか分からない場合は、少ない量から試してみるのが一番です。最初の1〜2週間で、作業の速さ、疲れ方、家の用事との両立のしやすさを確かめてから、続けるかどうかを決めます。
外出なしで受けられる手作業の内職
手作業の内職には、いろいろな種類があります。求人サイトには、次のような募集が見られます。
【仕事内容】シール貼りなど 完全在宅ワーク/未経験OK 子供が寝た後のスキマ時間に...<仕事内容> 好きな時間に…在宅ワーク!/ 主にお願いする作業はコチラ <1>シール貼り<2>商品の袋入れ など 出典: 求人ボックス
この募集のように、手作業の内職でよく見られる作業には次のようなものがあります。
・シール貼り:商品やパッケージに、ラベルやシールを決まった位置に貼る作業
・袋入れ、箱詰め:商品や部品を袋や箱に決まった数だけ入れる作業
・検品:届いた商品に傷や汚れがないかを確かめる作業
・組み立て:小さな部品を組み合わせて、製品の一部を作る作業
・縫製や手芸:布製品の縫製や、アクセサリーの組み立てなどの作業
・宛名書きや封入:ダイレクトメールの封筒に宛名を書いたり、チラシを入れたりする作業
どの作業も、特別な資格は必要ありません。ただし、作業の正確さと、決められた数を期限までに仕上げることが求められます。工賃は1個あたりで決まることが多く、1個あたりの工賃は小さいため、まとまった収入を得るには相応の数をこなす必要があります。
外出が必要になる場面
手作業の内職で外出が必要になるのは、材料の受け取りと完成品の納品です。業者の担当者が自宅まで届けてくれる、宅配便で届いて完成品も宅配便で返送する、という形であれば、外出せずに続けられます。反対に、「近くの営業所まで材料を取りに来てください」という形の募集もあるので、応募の前に受け渡しの方法を確かめます。
外出なしで受けられるパソコン・スマートフォンの作業
パソコンやスマートフォンを使う在宅ワークは、材料の受け渡しがないので、完全在宅で続けやすいのが特徴です。
・データ入力:手書きの書類や画像の内容を、表計算ソフトなどに打ち込む作業
・文字起こし:会議やインタビューの録音を聞いて、文章にする作業
・文章の作成:商品の説明文や、Webサイトの記事を書く作業
・画像の加工や選別:写真の明るさを整える、指定された条件の画像を選ぶ作業
・アンケートへの回答やモニター:商品やサービスを使って感想を書く作業
・オンラインでの事務の補助:メールの返信やスケジュールの調整など、事務の手伝い
求人サイトの中には、「完全在宅」「スマホ1台でOK」「24時間いつでも」といった言葉を並べた募集もあります。こうした言葉は、作業の時間の自由さを示すものですが、実際に何をする仕事なのかが分かりにくい募集もあります。仕事の中身、報酬の決まり方、契約の相手が具体的に書かれているかを、必ず確かめてください。
必要な道具
パソコンを使う作業では、パソコン、安定したインターネット回線、表計算や文章作成のソフトが必要です。スマートフォンだけでできる作業もありますが、文字の入力が多い作業はパソコンのほうが速く正確に進められます。
手作業の内職との違い
パソコンの在宅ワークは、手作業の内職より、1件あたりの報酬が高めになることがあります。その代わり、タイピングの速さや、ソフトの操作に慣れていることが求められます。また、業務委託として扱われるので、家内労働法の守りの対象にはなりません。
「スマホ1台で」「24時間OK」の募集の中身を見極める
完全在宅の内職を探していると、次のような募集を目にすることがあります。
【仕事内容】完全在宅ワーク・全国どこから・スマホ1台でOK・配信時間は24時間OK!・未経験OK・副業 WワークOK・内職OK...完全在宅で通勤のストレスなし、家事や育児、プライベートとの両立がしやすい 出典: 求人ボックス
この募集のように、「内職OK」と書かれていても、中身はスマートフォンで動画や音声を配信する仕事、という募集もあります。配信の仕事は、物を作って工賃を受け取る内職とは性格がまったく違います。人前に顔や声を出すこと、見ている人とやり取りをすること、収入が配信の人気に左右されることなど、内職とは別の向き不向きがあります。
こうした募集に応募する前には、次の点を確かめます。
・具体的に何をする仕事なのか(配信、チャットでの会話、作業の代行など)
・報酬が何に応じて決まるのか(時間、件数、見ている人の数など)
・顔や声、名前を出す必要があるか
・契約の相手の会社名と所在地、連絡先
・仕事を始める前に支払うお金がないか
「内職」という言葉だけで選ぶと、思っていた仕事と違うことがあります。募集の言葉ではなく、仕事の中身で判断してください。
家内労働法で決まっている守り
手作業の内職をする家内労働者には、家内労働法による守りがあります。委託者(仕事を頼む業者)に、次のような義務が決められています。
家内労働手帳の交付
家内労働法の第3条では、委託者は、委託をするにあたって、家内労働者に家内労働手帳を交付しなければならないと定めています。家内労働手帳とは、仕事の内容、工賃の単価、工賃の支払期日、受け取った物品の数量、支払われた工賃の額などを記録する手帳のことです。委託者は、委託をするたびにこれらを手帳に書き込まなければなりません。
手帳があれば、どの仕事をいくらで受け、いつ支払われるのかが記録に残ります。後で工賃の額をめぐって行き違いが起きたときにも、手帳が確かな記録になります。委託者が手帳を渡してくれない場合は、その業者と取引を続けてよいかを慎重に考えます。
工賃の支払い
同じ法律の第6条では、工賃は原則として通貨で全額を支払わなければならず、委託者が完成品を受け取った日から1か月以内に支払わなければならないと定めています。毎月の締め日を決めている場合は、締め日から1か月以内です。
最低工賃
地域や業種によっては、最低工賃が決められています。最低工賃とは、家内労働者に支払う工賃の最低額のことで、委託者はこれを下回る工賃で仕事を頼むことはできません。自分の仕事に最低工賃が決められているかどうかは、都道府県の労働局で確かめられます。
安全と健康
接着剤や塗料などを使う作業では、安全と健康への配慮も必要です。厚生労働省の家内労働のページには、安全衛生の好事例集も掲載されています。換気をする、手袋を使うなど、作業の手引きに書かれた注意を守ります。
内職で受け取った工賃と税金
完全在宅の内職で受け取った工賃にも、税金がかかる場合があります。ただし、家内労働者には、税金の計算で有利になる特例があります。
家内労働者等の必要経費の特例
国税庁のタックスアンサー(No.1810)によると、家内労働者等の場合、必要経費として69万円まで認められる特例があります。これは令和8年分の金額で、令和7年分は65万円、令和2年分から令和6年分までは55万円でした。実際にかかった経費が69万円より少なくても、所得の計算では69万円まで経費として差し引けます。
ここで言う家内労働者等には、家内労働法に規定する家内労働者のほか、外交員、集金人、電力量計の検針人、特定の者に対して継続的に人的役務の提供を行うことを業務とする人が含まれます。
所得税がかからない目安
同じタックスアンサーによると、この特例に該当する所得しかない人で、その年の総収入金額が173万円以下の場合は、基礎控除の104万円と合わせて、本人に所得税は課されません。また、総収入金額が131万円以下の場合は、家族の所得税の計算で、配偶者控除や扶養控除の対象になります。
ただし、パートなどの給与の収入金額が69万円以上ある場合は、この特例は受けられません。給与と内職の両方がある場合は計算が変わるので、事情に合わせて税務署で確かめてください。
社会保険の扶養は別の基準
税金の扶養と、健康保険の扶養は、基準が別です。健康保険の扶養に入っている人は、内職の収入によって扶養から外れることがあります。基準は加入している健康保険によって確かめ方が違うので、家族の勤め先や健康保険の窓口に確認してください。
避けたほうがよい内職の募集
完全在宅の内職を探す人を狙った、悪質な勧誘もあります。仕事を紹介すると言いながら、実際には教材や道具を売ることが目的の勧誘です。
仕事の前にお金を払わせる
「登録料」「教材費」「材料の購入費」「保証金」などの名目で、仕事を始める前にお金を払わせる募集は、まず疑ってください。仕事を提供すると言って誘い、その仕事に必要だとして商品やサービスを買わせる取引は、特定商取引法の業務提供誘引販売取引にあたる場合があります。いわゆる内職商法・モニター商法と呼ばれるものです。法律で勧誘の仕方や契約書面の交付などが決められていて、条件を満たせばクーリング・オフ(一定期間内の無条件の契約解除)もできます。くわしくは消費者庁の特定商取引法のページで確かめられます。
「必ず稼げる」とだけ書いてある
仕事の中身、工賃の単価、受け渡しの方法が書かれておらず、「誰でも」「必ず」「簡単に」といった言葉ばかりが並ぶ募集は、注意が必要です。まっとうな内職の募集であれば、何を、いくらで、どう受け渡すかが説明されているはずです。
完成品の買い取りを約束する
「材料セットを買えば、作った完成品を買い取ります」という勧誘では、後になって「品質が基準に満たない」として買い取りを断られる例があります。材料の代金だけが残ることになるので、材料を自分で買う形の内職には、特に慎重になってください。
困ったときの相談先
お金を払ってしまった、契約をやめたい、という場合は、消費者ホットライン(188)に電話すると、最寄りの消費生活センターなどの相談窓口につながります。工賃が支払われない、家内労働手帳を渡してもらえない、といった家内労働のトラブルは、都道府県の労働局に相談できます。
完全在宅の内職の探し方
完全在宅の内職は、次のような場所で探せます。
求人サイトと求人情報の検索サイト
「内職」「在宅」で検索すると、多くの募集が見つかります。募集の中から、受け渡しの方法、工賃の単価、契約の相手(会社名、所在地、連絡先)がはっきり書かれているものを選びます。
地域の情報
地域の業者からの内職は、受け渡しの方法が分かりやすく、顔の見える取引になりやすいのが利点です。内職の相談先や紹介の窓口があるかどうかは、地域によって違うので、住んでいる市区町村やハローワークに問い合わせてみます。
在宅ワークの仲介サイト
パソコンを使う在宅ワークは、クラウドソーシングや在宅ワークの仲介サイトで探せます。仲介サイトの中には、仲介の手数料をとらずに、依頼者と受け手が直接取引できるものもあります。中間の手数料がかからない分、受け手の手元に残る報酬が厚くなります。
応募の前に確かめること
どの場所で見つけた募集でも、応募の前に次の点を確かめます。
・仕事の中身と、1件または1個あたりの報酬
・材料や完成品の受け渡しの方法と、送料を誰が負担するか
・報酬の支払日と支払いの方法
・契約の相手の会社名、所在地、連絡先
・仕事の前に支払うお金がないか
応募のときに業者へ確かめることと聞き方
募集に書かれていない条件は、応募のときに業者へ確かめます。条件を聞くことは失礼ではありません。まっとうな業者であれば、きちんと答えてくれます。反対に、条件を聞いたとたんに答えをはぐらかしたり、「まずは登録を」と急がせたりする業者は、取引の相手として慎重に考えたほうがよい相手です。
確かめたい点は次のとおりです。
・作業の中身と、1個または1件あたりの工賃
・1回に届く材料の量と、納期までの日数
・材料と完成品の受け渡しの方法と、送料を誰が負担するか
・不良品が出たときの扱い(工賃から差し引かれるか、やり直しか)
・工賃の締め日と支払日、支払いの方法
・家内労働手帳を交付してもらえるか(手作業の内職の場合)
聞き方の例を挙げます。
「シール貼りの内職の募集を拝見しました。応募を考えております。1回にお送りいただく材料の量と納期、送料の負担、工賃の締め日と支払日を教えていただけますでしょうか。また、家内労働手帳の交付についても教えていただけますと助かります。」
このように、確かめたい点をまとめて一度に聞くと、業者の手間も少なく、答えも比べやすくなります。複数の業者の答えを並べて比べると、条件のよしあしが見えてきます。
完全在宅の内職を始める手順
ここまでの内容を、実際に始めるまでの手順として並べ直します。
手順1:使える時間と場所を決める
1日に何時間、どの時間帯に作業できるかを書き出します。手作業の内職の場合は、材料と完成品を保管する場所と、作業する机の広さも確かめます。小さな子どもがいる家庭では、部品を誤って口に入れないよう、作業場所と保管場所を子どもの手の届かない場所に決めておきます。
手順2:手作業かパソコンかを選ぶ
前の節の内容をもとに、手作業の内職とパソコンの在宅ワークのどちらが自分に合うかを選びます。迷ったら、両方の募集をいくつか見比べて、作業の中身と報酬の決まり方を比べます。
手順3:条件のはっきりした募集に応募する
前の節で挙げた確認の項目を満たす募集を選び、応募します。最初は少ない量から始め、作業にかかる時間を確かめてから量を増やします。
手順4:記録をつける
受けた仕事、作った数、受け取った工賃や報酬を記録します。手作業の内職であれば、家内労働手帳の記録と自分の記録を照らし合わせます。記録は、税金の申告のときにも役立ちます。
1時間あたりの報酬で考える
内職の工賃は1個あたり、在宅ワークの報酬は1件あたりで決まることが多く、一見すると高いのか安いのかが分かりにくくなっています。比べるときは、1時間あたりにいくらになるかに直して考えます。
たとえば、1個あたり3円のシール貼りで、1時間に200個貼れるなら、1時間あたりの工賃は600円です。慣れて1時間に300個貼れるようになれば、900円になります。同じように、1件あたり100円のデータ入力で、1件に10分かかるなら、1時間あたり600円です。
ここに、材料の受け取りや梱包にかかる時間、作業の準備と片付けの時間も入れて考えると、実際の1時間あたりの報酬はもう少し下がります。最初の1週間は、作業の時間と数を記録し、自分の速さを確かめてから、続けるかどうかを判断します。
内職は、1時間あたりの報酬だけで見ると、外で働くパートより低くなることが少なくありません。それでも選ばれるのは、通勤の時間がかからず、家の用事の合間に少しずつ進められるという、時間の使い方の自由さがあるからです。報酬と自由さのどちらを優先するかを、自分の事情に照らして決めることが大切です。
不良を出さないための作業の工夫
手作業の内職では、仕上がりの質が次の仕事につながります。不良品が続くと、工賃から差し引かれたり、仕事を回してもらえなくなったりすることがあります。
最初に見本と手順を確かめる
材料が届いたら、作業を始める前に、見本と作業の手順書をよく読みます。シールを貼る位置、袋に入れる数、折り方の向きなど、細かな決まりを確かめます。分からない点があれば、作業を始める前に業者に問い合わせます。間違った手順で大量に作業してしまうと、やり直しの手間が大きくなります。
数を区切って確かめる
10個や20個ごとに、出来上がったものを見本と見比べます。作業に慣れてくると、知らず知らずのうちに手順が崩れることがあります。区切りごとに確かめれば、間違いに早く気づけます。
材料の数を最初に数える
届いた材料の数が、伝えられた数と合っているかを、作業を始める前に数えます。足りない場合や、傷のある材料が混ざっている場合は、すぐに業者に連絡します。作業の後で数が合わないと、どこで足りなくなったのかが分からなくなります。
作業場所を清潔に保つ
食べ物や飲み物、ペットの毛が材料や完成品に付くと、不良品になります。作業する机は、食事の机と分けるのが理想です。分けられない場合は、作業の前に机を拭き、作業中は飲み物を手の届かない場所に移します。
月の収入の見込みを立てる
完全在宅の内職を始める前に、月にどれくらいの収入になりそうかを、自分の使える時間から計算しておきます。見込みを立てておくと、家計の計画が立てやすくなり、条件の違う募集を比べるときの物差しにもなります。
計算の仕方は単純です。1日に作業できる時間、1か月に作業できる日数、1時間あたりの報酬を掛け合わせます。
たとえば、1日2時間、月に20日作業でき、1時間あたりの報酬が600円なら、月の収入の見込みは24,000円です。同じ条件で1時間あたりの報酬が900円になれば、36,000円になります。
ここで大切なのは、1時間あたりの報酬を、作業の時間だけでなく、材料の受け取り、梱包、準備と片付けの時間も含めて計算することです。また、業者によっては、材料が届かない時期や、仕事の量が減る時期があります。毎月同じ量の仕事があるとは限らないので、見込みは少し控えめに立てておきます。
見込みを立ててみて、目標の収入に届かない場合は、作業の時間を増やすか、1時間あたりの報酬が高い仕事を探すか、内職とパートの組み合わせを考えるか、のいずれかになります。どれを選ぶかは、家庭の事情と、使える時間によって決めます。
家族の理解と協力を得ておく
完全在宅の内職は、家の中が職場になります。家族の理解と協力がないと、作業の時間が確保できなかったり、材料や完成品を保管する場所をめぐって気まずくなったりします。始める前に、家族と次の点を話し合っておきます。
・作業する時間帯(この時間は作業に集中したい、という時間)
・作業する場所と、材料や完成品を保管する場所
・小さな子どもやペットが、材料に触れないようにする工夫
・材料の受け取りを、自分が不在のときに家族に頼めるか
家族が手伝ってくれる場合もあります。家内労働法では、家内労働者が同居の親族とともに作業することも想定されています。ただし、手伝ってもらう場合も、作業の手順と品質の決まりは同じです。家族に頼む作業は、手順の簡単なものから始めてもらうと、不良品を出さずに済みます。
内職の収入が家計にどう役立っているかを家族と共有しておくと、協力も得やすくなります。月の収入の見込みと実際の収入を一緒に見ておくと、続けるかどうかの判断も家族と一緒にできます。
体への負担と続け方
完全在宅の内職は、同じ姿勢で細かい作業を長く続けることが多い仕事です。続けるためには、体への負担にも気を配ります。
手作業の内職では、手元の作業に集中するあまり、首や肩、腰に負担がかかりがちです。作業する机と椅子の高さを合わせ、手元を明るくして、目を細めずに作業できるようにします。1時間に一度は手を止めて、立ち上がって体を動かす時間を作ります。
パソコンの作業では、画面との距離や明るさを調整し、目を休める時間を意識して取ります。体の不調が続く場合は、無理をせずに医療機関に相談してください。
外に出ない生活が続くと、人と話す機会が減りがちです。作業の合間に家族と話す、地域の集まりに顔を出すなど、仕事の外での人とのつながりも大切にすると、気持ちの面でも長く続けやすくなります。
病棟で働いていた頃、入院中の患者さんが手先のリハビリを兼ねて細かい手作業をしている姿をよく見ました。手を動かす作業には気持ちを落ち着かせる面もありますが、夢中になって休憩を忘れると、かえって疲れをためてしまいます。内職でも同じで、時間を決めて区切るほうが、結果として長く続けられます。
在宅の仕事の幅を広げるには
完全在宅の内職から始めて、少しずつ仕事の幅を広げていく人もいます。
データ入力や文字起こしで文章に触れる機会が増えると、文章を書く仕事に移る人がいます。ビジネス文書の書き方を体系的に学びたい人には、ビジネス文書検定の資格ガイドが参考になります。文章の仕事で報酬を上げていく道筋は、Webライターが文字単価を上げる方法【2026年版】|1円→5円のステップで段階ごとに整理されています。
画像の加工や選別の作業に慣れてくると、デザインの仕事に関心を持つ人もいます。デザインの仕事の報酬の水準は、デザイナーの年収・単価相場で確かめられます。生成AIを使った事務作業の効率化に関わる仕事も増えていて、その中身はAIコンサル・業務活用支援のお仕事にまとめられています。
フリーランス・在宅ワークの市場を長く見てきた運営者の立場から言えば、在宅の仕事で長く続く人ほど、作業の量より「この人に任せると安心」という信頼を積み重ねています。期限の前に納める、分からない点は作業の前に確かめる、ミスがあれば正直に伝える。こうした積み重ねが、継続の依頼と、より条件のよい仕事につながっています。中間の手数料がかからない直接のやり取りであれば、依頼者は同じ予算でより多くの仕事を頼め、受け手も手元に残る報酬が厚くなります。
完全在宅の内職は、選び方さえ間違えなければ、家庭の事情に合わせて無理なく続けられる働き方です。受け渡しの方法と報酬の条件を確かめ、仕事の前にお金を払わせる募集を避ける。この2点を守って、自分に合う仕事を探してください。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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