フリーランスの家賃を経費にする方法|按分計算のやり方

この記事のポイント
- ✓フリーランスが自宅の家賃を経費にする「家事按分」の方法を解説
- ✓面積比・時間比での按分計算のやり方
- ✓税務調査で指摘されないポイント
フリーランスとして自宅で仕事をしているなら、家賃の一部を経費に計上できます。これを「家事按分」と呼びます。
僕のところに相談に来るフリーランスの方の3人に1人は、家賃を経費にしていません。「なんとなく怖い」「税務署に指摘されそう」という理由が多いのですが、正しいやり方で計上すれば何の問題もありません。むしろ、計上しないほうが損です。
家事按分とは何か
家事按分とは、自宅で仕事をしている場合に、プライベートと事業で共用している経費を合理的な基準で分けることです。家賃だけでなく、電気代、水道代、インターネット代なども対象になります。
経費にできる主な住居関連費用
| 費用 | 按分の目安 | 按分基準 |
|---|---|---|
| 家賃 | 20〜50% | 面積比 |
| 電気代 | 20〜40% | 使用時間 |
| インターネット代 | 50〜80% | 使用時間 |
| 水道代 | 10〜20% | 使用時間 |
| 火災保険料 | 面積比と同じ | 面積比 |
家賃の按分計算のやり方
面積比で計算する方法(最も一般的)
自宅の総面積に対して、仕事で使っているスペースの割合を計算します。
計算例:
- 自宅の総面積:60平米
- 仕事用スペース(書斎):12平米
- 家賃:月10万円
按分率 = 12平米 ÷ 60平米 = 20% 月額経費 = 10万円 × 20% = 2万円 年間経費 = 2万円 × 12ヶ月 = 24万円
この24万円が経費になります。所得税率20%の方なら、年間で約4.8万円の節税効果です。
仕事専用の部屋がない場合
リビングの一角で仕事をしている場合は、使用時間で按分する方法もあります。
計算例:
- リビング面積:20平米(全体60平米の33%)
- 1日の仕事時間:8時間(24時間の33%)
- 複合按分率:33% × 33% = 約11%
この場合は少し控えめな数字になりますが、合理的な根拠があれば税務署も認めてくれます。
賃貸と持ち家で異なるポイント
賃貸の場合
賃貸の場合は家賃をそのまま按分計算します。管理費や共益費も同じ按分率で経費にできます。敷金は経費になりませんが、礼金は20万円未満なら按分して経費計上が可能です。
持ち家の場合
持ち家の場合は家賃がないため、以下の費用を按分します:
- 住宅ローンの利息部分(元本は経費にならない)
- 固定資産税
- 建物の減価償却費
- 火災保険料
- 修繕費
注意点として、住宅ローン控除を受けている場合は、事業用割合が50%を超えると住宅ローン控除が受けられなくなります。按分率は30〜40%に抑えておくのが無難です。
税務調査で指摘されないためのポイント
按分率の根拠を残す
「なんとなく30%」ではなく、実際の面積を測って計算した根拠を書面で残しておきましょう。間取り図に仕事スペースを書き込んで保存しておくのが簡単です。
仕事専用スペースを明確にする
できれば仕事用の部屋を確保し、プライベートの物は置かないのがベスト。完全に事業専用のスペースがあれば、その面積分の按分率は自信を持って計上できます。
帳簿に毎月記録する
年末にまとめて計上するのではなく、毎月の家賃支払い時に按分して記帳しましょう。会計ソフトなら「自動仕訳」機能で設定しておけば手間なしです。
会計ソフトでの設定方法
freee、マネーフォワード、やよいなど主要な会計ソフトには、家事按分の自動計算機能が付いています。
設定手順(freeeの場合):
- 「確定申告」→「家事按分」を選択
- 勘定科目「地代家賃」を選択
- 按分比率を入力(例:30%)
- 保存すると自動で経費が計算される
一度設定すれば、毎月自動的に按分計算してくれるので、確定申告時の作業が大幅に減ります。
よくある質問
Q. 引っ越した場合はどうする?
引っ越し前と引っ越し後でそれぞれ按分計算します。家賃や面積が変わった場合は、その月から新しい按分率を適用してください。
Q. 家賃を経費にすると住宅手当に影響する?
フリーランスに住宅手当はありませんので影響ありません。会社員の副業で家賃按分する場合も、会社の住宅手当とは無関係です。
@SOHOは手数料0%なので、案件の報酬がそのまま売上になります。さらに家賃の按分計上で経費を増やせば、手取りをしっかり守れます。
@SOHOで在宅ワークの案件を見つけよう
自宅で働くフリーランスにとって、家賃の経費計上は基本中の基本。在宅案件を増やして、経費もしっかり計上しましょう。











