MacBookでexFATを使う場面と、Windowsと共有できる形式でディスクを初期化する手順


この記事のポイント
- ✓MacBookでexFATを使う場面と
- ✓WindowsとMacの両方で読み書きできる形式で外付けディスクやUSBメモリを初期化する手順を
- ✓Appleの公式ガイドに沿って解説します
MacBookで使っている外付けのディスクを、会社や取引先のWindowsのパソコンにつないだら読めなかった。逆に、Windowsで使っていたUSBメモリをMacBookにつないだら、ファイルは見えるのに保存ができない。在宅で仕事をしていると、こうした場面に出会うことがあります。原因の多くは、ディスクの「形式」がMacとWindowsの片方にしか合っていないことです。
この記事では、MacBookでexFATを使うべき場面と、WindowsとMacの両方で読み書きできる形式でディスクを初期化する手順を、Appleの公式ガイドに沿って説明します。APFSやMS-DOS(FAT)との違い、初期化の画面で選ぶ「方式」の意味、初期化の前に必ずやるバックアップ、exFATで気をつけたい取り出し方まで扱います。外付けディスクやNAS、iCloud Driveなど保存先が増えて整理に困っている人向けに、複数の保存先を1つのサイドバーに並べられるMacのファイル管理アプリAtriensにも触れます。
exFATとは、MacとWindowsの両方で読み書きできるディスクの形式
ディスクの形式とは、ファイルをディスクの中にどう並べて記録するかの決まりのことです。正式には「ファイルシステムフォーマット」と呼ばれます。同じUSBメモリでも、どの形式で初期化したかによって、読み書きできるパソコンが変わります。
Appleの公式ガイドは、Macのディスクユーティリティで扱える形式を次のように説明しています。
Macのディスクユーティリティは、複数のファイルシステムフォーマットに対応しています: Apple File System(APFS): macOS 10.13以降で使用されているファイルシステム。 MS-DOS(FAT)およびExFAT: Windowsとの互換性があるファイルシステム。 出典: support.apple.com
つまり、MacBookとWindowsのパソコンの両方で同じディスクを使いたいなら、選ぶべきはexFATかMS-DOS(FAT)のどちらかです。APFSはMacのための形式なので、Windowsでは標準のままでは読めません。
それぞれの形式の特徴を整理すると、次のようになります。
| 形式 | 主に使う場面 | Windowsで読み書き | 公式ガイドでの位置づけ |
|---|---|---|---|
| APFS | Macだけで使うディスク | 標準ではできない | macOS 10.13以降の標準の形式 |
| Mac OS拡張(ジャーナリング) | 古いMacとの共有、一部のバックアップ | 標準ではできない | 以前のmacOSで使われていた形式 |
| exFAT | MacとWindowsで共有する32GBを超えるディスク | できる | Windows互換の形式 |
| MS-DOS(FAT) | MacとWindowsで共有する32GB以下のディスク | できる | Windows互換の形式 |
最近の外付けSSDやHDD、USBメモリの多くは容量が32GBを超えています。そのため、MacとWindowsで共有する目的なら、実際にはexFATを選ぶ場面がほとんどです。
MacBookでexFATを使うのはどんな場面か
形式の違いが分かっても、自分の使い方でexFATを選ぶべきか迷う人は多いはずです。人事や採用の仕事で、社内のWindowsと自宅のMacを行き来する人が迷いやすいのは、だいたい次の4つの場面です。
会社のWindowsと自宅のMacBookでデータを受け渡す
会社ではWindows、自宅ではMacBookという働き方は珍しくありません。クラウドのストレージが使えない職場や、容量の大きなファイルを扱う場面では、外付けのディスクで受け渡すことになります。この場合はexFATが向いています。どちらのパソコンでも、追加のソフトを入れずに読み書きできるからです。
取引先にデータを渡す
写真や動画の素材、印刷用の大きなデータを取引先に渡すとき、相手がWindowsかMacかは分からないことがあります。相手の環境が分からないときは、exFATで初期化したディスクで渡すのが無難です。渡す前に、相手のパソコンで読めるかを一言確かめておくと、行き違いを防げます。
大きな動画ファイルを扱う
MS-DOS(FAT)には、1つのファイルの大きさに上限があります。一般に、FAT32と呼ばれる形式では1つのファイルが4GB未満でなければ保存できないとされています。撮影した動画や、まとめて圧縮したデータは4GBを超えることがよくあるので、大きなファイルを扱うならexFATを選びます。
Macだけで使うなら、exFATにする必要はない
反対に、そのディスクをMacBookだけで使うなら、exFATにする理由はありません。AppleのガイドはAPFSについて、強力な暗号化やスナップショットなどの特徴があり、最近のMacで使われているフラッシュやSSDのストレージに合わせて作られていると説明しています。Macだけで使うディスクはAPFS、Windowsとも共有するディスクはexFAT、と分けて考えるのが基本です。
1台の大きなディスクを、Mac用とWindows共有用の2つの区画に分けて使う方法もあります。ディスクユーティリティにはディスクの中に区画を作る機能があり、Appleの公式ガイドでも「物理ディスクにパーティションを作成する」手順が案内されています。ただ、区画を分けると管理が複雑になり、どちらの区画に何を保存したか分からなくなりがちです。仕事で使うなら、用途ごとにディスクそのものを分けるほうが取り違えが起きにくく、おすすめです。
初期化の前に、必ずデータを別の場所にコピーする
ここからは初期化の手順に進みますが、その前に必ず知っておいてほしいことがあります。ディスクを初期化すると、そのディスクの中のファイルはすべて削除されます。 Appleのガイドも、手順の前にはっきりと警告しています。
警告: ディスクまたはボリュームをフォーマットすると、そのすべてのファイルが消去されます。フォーマットする前に、必要なファイルを別のボリュームに保存してください。 出典: support.apple.com
初期化の前には、次の3つを確かめてください。
- ディスクの中に必要なファイルが残っていないか、フォルダを1つずつ開いて見る
- 必要なファイルは、MacBookの内蔵ディスクか、別の外付けディスクにコピーする
- コピーしたファイルが開けることを、いくつか実際に開いて確かめる
3番目を省く人が多いのですが、コピーの途中で止まっていたり、一部のファイルだけがコピーされていなかったりすることがあります。初期化してから気づいても、元には戻せません。
もう1つ大事なのは、初期化するディスクを取り違えないことです。MacBookに外付けのディスクを複数つないでいると、ディスクユーティリティの一覧に似た名前が並びます。初期化するディスク以外は、いったん取り外しておくのが安全です。人事の現場では、応募書類の控えが入ったディスクと空のディスクを取り違え、初期化の直前で気づいたという例もあります。初期化するときは、対象のディスク以外を抜くことを手順の最初に入れておきましょう。
MacBookでディスクをexFATで初期化する手順
Appleの公式ガイド(MacのディスクユーティリティでWindowsコンピュータ用にディスクをフォーマットする)に沿って、手順を説明します。前の節のバックアップが終わっていることを、もう一度確かめてから進めてください。
- 初期化したい外付けディスクやUSBメモリを、MacBookにつなぐ
- ディスクユーティリティを開く(Finderの「アプリケーション」フォルダの中の「ユーティリティ」フォルダにある。Spotlightで「ディスクユーティリティ」と入力しても開ける)
- メニューの「表示」から「すべてのデバイスを表示」を選ぶ
- 左のサイドバーで、初期化したいディスクを選ぶ
- ツールバーの「消去」をクリックする
- 「方式」のポップアップメニューで、パーティション方式を選ぶ
- 「フォーマット」のポップアップメニューで「exFAT」を選ぶ
- ボリュームの名前を入力する
- 「消去」をクリックし、終わったら「完了」をクリックする
手順3の「すべてのデバイスを表示」が大事な理由
ディスクユーティリティを開いた直後は、ディスクの中の「ボリューム」だけが表示されていることがあります。ボリュームとは、ディスクの中に作られた区画のことです。ボリュームだけを選んで消去すると、方式を選べなかったり、ディスク全体が思った形式にならなかったりします。「すべてのデバイスを表示」にすると、ディスクそのもの(一覧のいちばん上の階層)が表示されるので、それを選びます。
手順6の「方式」はどれを選ぶか
方式とは、ディスクの中の区画をどう管理するかの決まりで、正式には「パーティション方式」と呼ばれます。Appleの公式ガイド(Macのディスクユーティリティで利用できるパーティション方式)では、次の3つが説明されています。
| 方式 | 公式ガイドの説明 |
|---|---|
| GUIDパーティションマップ | IntelプロセッサまたはAppleシリコンを搭載したすべてのMacで選ぶ。Windowsの一部の新しいパソコンでも使える |
| マスターブートレコード | Windowsのすべてのパソコンとの互換性を保つときに選ぶ |
| Appleパーティションマップ | PowerPCを搭載した古いMacとの互換性を保つときに選ぶ |
会社のWindowsが古い機種かもしれない場合や、相手のパソコンが分からない場合は、「マスターブートレコード」を選ぶと、より多くのWindowsで読める状態になります。相手が新しいWindowsで、Macでも使うことが中心なら「GUIDパーティションマップ」でも使えます。迷ったら、Windowsとの互換性を優先してマスターブートレコードを選ぶのが分かりやすい判断です。
手順8の名前は11文字まで
Appleの公式ガイドには、Windows用にフォーマットするときのボリューム名は最大11文字と書かれています。日本語の名前は避け、「SHARE01」「WORK2026」のように半角の英数字で短く付けておくと、どちらのパソコンでも表示が崩れません。
いまのディスクの形式を確かめる方法
初期化する前に、そもそも手元のディスクが今どの形式になっているかを確かめておくと、初期化が必要かどうかを判断できます。すでにexFATになっていれば、初期化せずにそのまま使えるからです。
確かめ方は2つあります。
- Finderのサイドバーでディスクを選び、メニューの「ファイル」から「情報を見る」を開く。「フォーマット」の欄に形式が表示される
- ディスクユーティリティを開き、サイドバーでディスクを選ぶ。右側の上のほうに、容量と一緒に形式が表示される
「ExFAT」と表示されていれば、MacとWindowsの両方でそのまま使えます。「APFS」や「Mac OS拡張」と表示されていれば、Windowsでは標準のままでは読めません。「Windows NT ファイルシステム(NTFS)」と表示されていれば、Windowsで初期化されたディスクで、MacBookからは書き込めない状態です。
新しく買った外付けディスクやUSBメモリは、最初からexFATやFATで初期化されて売られていることもあります。製品の箱や説明書に「Windows用」「Mac用」と書かれていても、まずはこの方法で実際の形式を見てから、初期化するかどうかを決めましょう。必要のない初期化をしなければ、それだけデータを失う危険も減ります。
USBメモリやSDカードをexFATにするとき
外付けのSSDやHDDだけでなく、USBメモリやSDカードも同じ手順で初期化できます。ただし、いくつか気をつけたい点があります。
カメラやレコーダーで使うSDカードは、機器のほうで初期化する
デジタルカメラやICレコーダー、ドライブレコーダーで使うSDカードは、その機器の初期化の機能で初期化するのが一般的です。機器によっては、自分で初期化したカードでないと正しく記録できないものがあります。MacBookで写真や録音を取り込むだけなら、カードの形式を変える必要はありません。取り込みが終わったら、カードは機器に戻してから初期化してください。
容量の小さいUSBメモリは、使う機器を先に確かめる
32GB以下の小さなUSBメモリは、MS-DOS(FAT)とexFATのどちらでも初期化できます。会社の複合機やプロジェクター、テレビなどに差して使う予定があるなら、その機器がexFATに対応しているかを説明書で確かめてください。対応していない機器では、exFATのUSBメモリは読めないことがあります。
使い終わったUSBメモリを手放すとき
不要になったUSBメモリやディスクを人に譲ったり処分したりするときは、中のファイルを削除するだけでは不十分なことがあります。Appleの公式ガイドでは、消去の画面で「セキュリティオプション」がクリックできる場合に、消去したデータを上書きする回数を選べると説明されています。この確実な消去は一部のストレージでしか使えず、SSDでは使えないとも書かれています。仕事のデータが入っていたものは、会社の決まりに沿って処分しましょう。
32GB以下ならMS-DOS(FAT)、32GBを超えるならexFAT
フォーマットの選択肢に「MS-DOS(FAT)」と「exFAT」の2つが並んでいて、どちらにするか迷う人もいるでしょう。Appleの公式ガイドは、ディスクの容量で選び分けるよう説明しています。
- MS-DOS(FAT):ディスクのサイズが32GB以下の場合
- exFAT:ディスクのサイズが32GBを超える場合
容量が32GB以下の小さなUSBメモリなら、MS-DOS(FAT)を選んでかまいません。古い機器(カーナビ、プリンター、テレビなど)につなぐ予定があるなら、こちらのほうが読める機器が多い傾向があります。一方で、前の節で触れたように、FAT32では1つのファイルの大きさに上限があるため、4GBを超える動画を入れる予定があるなら、容量にかかわらずexFATを選ぶほうが安心です。
まとめると、次のように判断できます。
| 状況 | 選ぶ形式 |
|---|---|
| 32GBを超えるディスクをMacとWindowsで共有する | exFAT |
| 4GBを超えるファイルを入れる | exFAT |
| 32GB以下のUSBメモリを古い機器でも使う | MS-DOS(FAT) |
| Macだけで使う | APFS |
exFATで使うときに気をつけたいこと
exFATはMacとWindowsの両方で使える便利な形式ですが、気をつけたい点もあります。
取り外す前に、必ず「取り出す」をする
exFATは、APFSのような書き込みの記録を残す仕組みを持たない、比較的単純な形式だと一般に説明されています。そのため、書き込みの途中でケーブルを抜くと、ファイルやディスクの情報が壊れやすいとされています。MacBookから外すときは、Finderのサイドバーでディスク名の横にある取り出しのボタンを押すか、デスクトップのディスクのアイコンをゴミ箱に移して取り出してから抜いてください。Windowsでも、タスクバーから安全に取り外す操作をしてから抜きます。
Time Machineのバックアップ先には向かない
Macの標準のバックアップ機能であるTime Machineについて、Appleのサポート(Time Machineで使えるバックアップディスク)は、外付けディスクやNASなどのバックアップ先を説明しています。同じページでは、古いバージョンのmacOSではAPFSではなくMac OS拡張の形式で作られたバックアップディスクがあると書かれており、バックアップ用のディスクはMac向けの形式で用意するのが前提になっています。Windowsとの受け渡しに使うexFATのディスクとは分けて、Time Machine用には別のディスクを用意しましょう。
暗号化はできない
APFSには「APFS(暗号化)」という、ディスクの中身をパスワードで守る選択肢があります。exFATにはこの選択肢がありません。応募書類や顧客の名簿など、個人情報を含むファイルをexFATのディスクで持ち歩くのは避け、どうしても必要な場合は、ファイルそのものにパスワードをかけるか、会社の決まりに沿った方法で受け渡してください。人事の現場では、個人情報の入ったディスクの紛失は、それだけで大きな問題になります。
Windowsで初期化したディスクをMacBookで使う場合
ここまではMacBookで初期化する手順を説明しましたが、Windowsで初期化したディスクをMacBookで使う場合もあります。WindowsでexFATを選んで初期化したディスクは、通常そのままMacBookでも読み書きできます。
一方で、Windowsの標準の形式であるNTFSで初期化されたディスクは、MacBookでは読むことはできても、そのままでは書き込めないことが一般に知られています。ある技術系の投稿でも、写真の保存用にMacとWindowsの両方で使えるよう設定したという体験が紹介されていて、どちらで初期化するかに迷う人が多いことがうかがえます。
空のHDDが家から出てきたので、写真保存用に使用することにしました。 ちょうど、Windowsに保存してある写真をMacで編集したいな(Google Driveでやりとりしようとするととても時間がかかる&すぐに15GB超えてしまう…)と思っていたので、両方で使えるように設定しました。 出典: qiita.com
NTFSのディスクにMacBookから書き込みたい場合は、中のデータを別の場所にコピーしたうえで、exFATで初期化し直すのが確実です。会社から貸し出されたディスクの場合は、勝手に初期化せず、情報システムの担当者に相談してください。会社のディスクには、管理のためのソフトや暗号化がかかっていることがあります。
ディスクの容量と入れ替えの目安
外付けのディスクは、容量に余裕がなくなってくると、ファイルの保存や読み込みに時間がかかるようになります。ある解説記事は、入れ替えの目安を次のように書いています。
HDDファイルの容量が圧迫してくると、Macの動作も遅くなり、イライラするし、時間ももったいないです。容量の残り20%を切る頃を目安に新しいHDDに切り替えていくのが良いでしょう。 出典: fanc.co.jp
残りの容量は、Finderでディスクを選び、メニューの「ファイル」から「情報を見る」を開くと確かめられます。仕事で使うディスクは、年に1回程度、使っていない古いファイルを整理するか、新しいディスクへの入れ替えを考える時期を決めておくと、慌てずに済みます。
新しいディスクに入れ替えるときは、次の順番で進めると安全です。
- 新しいディスクを用途に合った形式(共有するならexFAT)で初期化する
- 古いディスクから新しいディスクへファイルをコピーする
- コピーしたファイルがいくつか開けることを確かめる
- 古いディスクは、しばらく予備として手元に残しておく
exFATのディスクが読めない、調子が悪いときの確かめ方
exFATのディスクを使っていると、ある日突然MacBookで表示されなくなったり、ファイルが開けなくなったりすることがあります。多くは、取り出しの操作をせずに抜いたことや、書き込みの途中で電源が切れたことがきっかけです。慌てて初期化する前に、次の順番で確かめてください。
- ケーブルやUSBの差し込み口を替えて、もう一度つないでみる
- ディスクユーティリティを開き、サイドバーにディスクが表示されているかを見る
- 表示されていれば、ボリュームを選んで「First Aid」を実行する
- 直らなければ、ディスクそのものを選んで「First Aid」を実行する
Appleの公式ガイド(Macのディスクユーティリティでストレージデバイスを修復する)では、ディスクを検証して修復するには、ディスクの中の各ボリュームで順にFirst Aidを実行してから、ディスク自体でも実行するよう説明されています。First Aidとは、ディスクの中の記録の食い違いを調べて直す機能のことです。ただし、同じガイドには、ディスクユーティリティですべての問題を見つけたり直したりできるわけではないとも書かれています。もうすぐ故障するという警告が表示された場合は、修復はできないので、データのバックアップを作ってディスクを交換するよう案内されています。
First Aidで直らない場合に、すぐに初期化するのは避けてください。初期化すると中のファイルはすべて削除されます。まだ読めるファイルがあるなら、先に別のディスクへコピーできるだけコピーします。Windowsのパソコンが手元にあるなら、そちらで読めるかを試してみるのも1つの方法です。大切なデータが入っていて自分で取り出せない場合は、データの復旧を専門に扱う業者に相談する選択肢もあります。
仕事でディスクを受け渡すときの決めごと
形式を正しく選んでも、受け渡しの決めごとがあいまいだと、行き違いは起きます。取引先や社内のメンバーと外付けのディスクでデータをやり取りするなら、最初に次の点を決めておくと安心です。
| 決めること | 決め方の例 |
|---|---|
| ディスクの形式 | 共有用はexFAT、方式はマスターブートレコード |
| ボリュームの名前 | 半角英数字で11文字以内(例:SHARE01) |
| フォルダの分け方 | 案件名ごとにフォルダを作り、その下に日付のフォルダを作る |
| ファイル名の付け方 | 日付_案件名_版(例:20261014_A社_v2) |
| 個人情報の扱い | 個人情報を含むファイルは入れない、または会社の決まりに従う |
| 返却と消去 | 受け渡しが終わったら中身を削除し、削除したことを伝える |
ファイル名に日本語を使うこと自体はできますが、機種の違いによって表示が崩れることがあります。取引先が海外の場合や、古い機器で読む可能性がある場合は、ファイル名も半角英数字にそろえておくほうが安全です。
人事の現場でも、応募者のデータや面接の録画をディスクで受け渡す場面では、こうした決めごとを紙1枚にまとめておくのが一般的です。担当者が替わっても同じやり方で受け渡しができ、「どれが最新の版か分からない」という混乱も防げます。
保存先が増えてきたら、ファイルの整理の仕方を見直す
在宅で仕事を続けていると、保存先は少しずつ増えていきます。MacBookの内蔵ディスク、Windowsとの受け渡し用のexFATのディスク、Time Machine用のディスク、NAS、iCloud Drive。Finderでは、それぞれの保存先を別々に開く必要があり、「あの資料はどのディスクに入れたか」を探す時間が増えていきます。
複数の保存先を1つのサイドバーで扱えるAtriens
Atriensは、Macのファイル管理アプリです。公式サイトによると、外付けディスクやNAS、iCloud Driveなど、ばらばらの場所にあるフォルダを、1つのサイドバーの中で案件ごとにまとめて並べられます。サイドバーは「どこに何があるか」の見取り図で、並べ替えてもファイルそのものは元の場所から動きません。たとえば「A社の採用」という見出しの下に、内蔵ディスクの書類と、exFATのディスクに入れた面接の録画をまとめて並べる、という使い方ができます。
ほかにも、タブと分割の表示、zipの作成と展開、重複したファイルの検出、フォルダごとのターミナルといった機能が公式サイトに載っています。外出先のiPhoneやiPadから自宅のMacを操作することもできます。対応しているのはmacOS 14以降で、無料でダウンロードでき、アカウントの登録は要りません。
ディスクの初期化そのものは、この記事で説明したとおりmacOS標準のディスクユーティリティで行います。そのうえで、増えた保存先を行き来する手間を減らしたいときに、こうしたファイル管理アプリを使うと作業が楽になります。
Atriensは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
在宅の仕事でデータを扱う人を見てきて分かること
@SOHO編集部が2004年から在宅ワークとフリーランスの仲介を続けてきた中で見てきた限りでは、データの受け渡しで信頼を落とす人と、信頼を積み上げる人の差は、技術の高さよりも準備の丁寧さにあります。受け取った相手のパソコンで確実に開ける形式で渡す、ファイル名を分かりやすく付ける、個人情報の扱いを最初に確かめる。こうした小さな気配りが、「この人に任せると楽」という評価につながっていきます。
運営を続ける中で見てきた範囲でも、取引先と直接やり取りする働き方ほど、こうした実務の丁寧さがそのまま次の依頼につながります。仲介の会社を挟まない直接の取引では、データの受け渡しの方法も自分たちで決めます。その分、仲介の手数料が引かれず、同じ予算でも受け取る金額が厚くなります。手数料0%で直接取引できる環境は、実務の丁寧さが報われやすい環境でもあります。
写真や動画、デザインの素材のように大きなデータを扱う仕事では、ディスクの形式の知識は欠かせません。デザインの仕事の相場はデザイナーの年収・単価相場で確かめられます。データの守り方や情報の扱いに関心があるなら、セキュリティを含む仕事の内容を紹介したAI・マーケティング・セキュリティのお仕事も参考になります。
在宅で働く環境を整える費用については、国の助成の仕組みもあります。ディスクやパソコンなど機器をそろえる前に、使える制度がないかをテレワーク 助成金 2026で確かめておくとよいでしょう。ディスクの形式は一度決めてしまえば、毎日意識するものではありません。最初に用途ごとに形式を分けておくことが、あとで困らないためのいちばんの近道です。
よくある質問
Q. exFATで初期化すると、中のデータはどうなりますか?
初期化すると、そのディスクの中のファイルはすべて削除されます。Appleの公式ガイドでも、フォーマットする前に必要なファイルを別のボリュームに保存するよう警告しています。初期化の前に必要なファイルを別のディスクにコピーし、コピーしたファイルが実際に開けることを確かめてから作業してください。初期化するディスク以外は取り外しておくと、取り違えを防げます。
Q. exFATとMS-DOS(FAT)はどちらを選べばよいですか?
Appleの公式ガイドでは、ディスクのサイズが32GB以下ならMS-DOS(FAT)、32GBを超えるならexFATを選ぶよう説明されています。最近の外付けディスクやUSBメモリの多くは32GBを超えるので、MacとWindowsで共有するならexFATを選ぶ場面がほとんどです。4GBを超える動画などを入れる予定がある場合もexFATが向いています。
Q. 方式はGUIDパーティションマップとマスターブートレコードのどちらにしますか?
Appleの公式ガイドでは、GUIDパーティションマップはすべてのMacと一部の新しいWindowsで使え、マスターブートレコードはWindowsのすべてのパソコンとの互換性を保つときに選ぶと説明されています。相手のWindowsが古いかもしれない場合や、どのパソコンで使うか分からない場合は、マスターブートレコードを選ぶと読める機器が広がります。
Q. exFATのディスクをTime Machineのバックアップに使えますか?
Time Machineのバックアップ用のディスクは、APFSなどMac向けの形式で用意するのが前提になっています。Windowsとの受け渡しに使うexFATのディスクとは分け、バックアップ用には別のディスクを用意するのが安全です。どの形式が使えるかはAppleのサポートページ「Time Machineで使えるバックアップディスク」で確かめてください。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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