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DIY代行の仕事の受け方|家具の組み立てや棚の取り付けを副業にするには

@SOHO編集部
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DIY代行の仕事の受け方|家具の組み立てや棚の取り付けを副業にするには

この記事のポイント

  • ✓DIY代行を副業として受けたい人向けに
  • ✓よく頼まれる作業の種類
  • ✓資格が要る作業と要らない作業の線引き(電気工事士法・建設業法)

家具の組み立てや、棚の取り付け、カーテンレールの交換。自分では当たり前にできるこうした作業を、「やり方が分からない」「道具がない」「時間がない」という人の代わりに引き受ける。DIY代行は、手先の器用さと道具の扱いに慣れた人が、週末や空いた時間に始めやすい副業の1つです。

一方で、始めようとすると、「資格は要らないのか」「料金はいくらにすればよいのか」「壁に穴を開けて失敗したらどうするのか」と、不安も出てきます。DIY代行で大切なのは、技術そのものより、受けてよい作業と受けてはいけない作業の線を引き、お客様と作業の範囲と料金を事前にきちんと約束することです。

この記事では、法令の条文で確かめた資格の線引きをもとに、DIY代行の仕事の中身、料金の決め方、見積もりと約束の書面、賃貸住宅での注意、保険、集客、税金の手続きまでを順に整理します。

DIY代行とは、どんな仕事か

DIY代行とは、本来は住んでいる人が自分で行う日曜大工の作業を、代わりに引き受ける仕事のことです。便利屋のサービスの一部として提供されることも多く、個人が副業として受ける例も増えています。

よく頼まれる作業には、次のようなものがあります。

  • 家具の組み立て:通販で買った棚、机、ベッド、収納家具など
  • 壁や天井への取り付け:棚板、フック、カーテンレール、ブラインド、時計、絵や鏡
  • 家具の調整や補修:脚の高さの調整、扉の建て付けの調整、取っ手の交換、小さな傷の補修
  • 床や壁の簡単な仕上げ:タイルカーペットの敷き込み、貼ってはがせる壁紙の施工、簡単な塗装
  • 家電まわりの設置:テレビを壁掛けの金具やスタンドに載せる、配線をまとめる
  • 子どもやペットのための安全対策:転倒防止の器具の取り付け、ベビーゲートの設置

頼む人は、高齢の方、ひとり暮らしの方、子育てで手が回らない家庭、引っ越したばかりの家庭などが中心です。「作業そのものは難しくないが、重い物を持てない」「工具をそろえるほどではない」という理由で頼む人も多く、大がかりな工事ではなく、1時間から半日程度で終わる作業が多いのが特徴です。

DIY代行の仕事の魅力は、作業が終わったその場で、お客様に喜んでもらえることです。暮らしの中の小さな不便を解決する仕事なので、一度頼んだ人から次の依頼や紹介が来やすいのも特徴です。

資格が要る作業と、要らない作業の線引き

DIY代行を始めるときに、最初に押さえておきたいのが、法律で資格や許可が求められる作業の線引きです。ここを間違えると、知らないうちに法律に反する作業を引き受けてしまうことになります。

電気の配線に関わる作業は、電気工事士の資格が要る

照明やコンセント、スイッチに関わる作業は、電気工事士法で、電気工事士の資格を持つ人でなければ行えないとされている作業が多くあります。ただし、電気工事士法施行令の第1条には、資格がなくてもできる「軽微な工事」が定められています。たとえば、電圧600ボルト以下で使う差込み接続器やソケット、ローゼットなどの接続器にコードを接続する工事などです。

つまり、コンセントに差し込むだけの照明や、天井の差込み口にそのまま取り付けるタイプの照明器具を付けるような作業と、壁の中の配線に手を加えてコンセントやスイッチを交換したり増やしたりする作業とでは、扱いがまったく違います。後者は電気工事士の資格が必要な作業です。

DIY代行として受けるときは、「配線に触れる作業は受けない」と最初から決めておくのが安全です。お客様から頼まれても、自分が資格を持っていなければ断り、電気工事の事業者を案内します。どこまでが軽微な工事に当たるかの判断がつかない作業も、受けないのが確実です。

大きな工事は、建設業の許可が要ることがある

建設業法では、建設工事を請け負う営業をするには、原則として建設業の許可が必要です。ただし、軽微な建設工事だけを請け負う場合は、許可は要りません。建設業法施行令は、軽微な建設工事を次のように定めています。

法第三条第一項ただし書の政令で定める軽微な建設工事は、工事一件の請負代金の額が五百万円(当該建設工事が建築一式工事である場合にあつては、千五百万円)に満たない工事又は建築一式工事のうち延べ面積が百五十平方メートルに満たない木造住宅を建設する工事とする。 出典: e-Gov 法令検索 建設業法施行令

DIY代行で受けるような、家具の組み立てや棚の取り付けは、そもそも金額がこの基準よりはるかに小さいので、建設業の許可が問題になることはまずありません。同じ条文には、1つの工事を2つ以上の契約に分けて請け負うときは、それぞれの契約の金額を合計して判断すること、お客様が材料を用意する場合はその材料の市場価格も代金に含めて判断することも書かれています。

ガスや水道の配管に関わる作業も受けない

ガス機器の接続や、水道の配管に手を加える作業も、法律で資格や事業者の指定などが求められる分野です。DIY代行の範囲を超える作業として、受けないと決めておきます。蛇口のパッキンの交換のような作業でも、水が止まらなくなったときの責任を考えると、慣れていないうちは受けないほうが無難です。

線引きをお客様に伝える

受けない作業を決めたら、それをホームページや申し込みの案内に書いておきます。「電気の配線、ガス、水道の配管に関わる作業はお受けしていません」と最初から示しておけば、お客様もほかの事業者を探しやすく、断るときに気まずくなることもありません。

始めるために必要な道具と準備

DIY代行を始めるのに、特別な資格は要りませんが、仕事として受けるための道具と準備は必要です。

基本の道具

最初にそろえておきたいのは、次のような道具です。

  • 電動ドライバーとドリル、ビットの一式
  • 下地を探す道具(壁の中の柱や下地の位置を調べる器具)
  • 水平器、メジャー、さしがね、マスキングテープ
  • 脚立
  • 各種のねじ、壁用のアンカー、くぎ
  • 養生のためのシート、布、掃除の道具

壁への取り付けで失敗が多いのは、下地のない場所にねじを打ち、重さを支えられずに落ちてしまうことです。下地を探す道具は、DIY代行では欠かせません。石こうボードの壁なのか、木の壁なのか、コンクリートなのかによって、使う道具や部品が変わるので、壁の種類ごとの取り付け方を練習しておきます。

移動の手段

道具を運ぶので、車があると便利です。車がない場合は、受ける作業を家具の組み立てなど道具の少ないものに絞り、近い地域だけで受ける形にします。

練習

家族や知人の家で、無料か材料費程度で作業をさせてもらい、作業にかかる時間を計っておきます。料金を決めるときに、この時間の記録が役に立ちます。

料金の決め方

DIY代行の料金は、地域、作業の内容、使う部品、移動の距離によって大きく違います。決まった相場があるわけではないので、次の手順で自分の料金表を作ります。

  1. 近くの便利屋や、マッチングサイトに出ている同じ作業の料金を調べ、地域の目安をつかむ
  2. 作業ごとに、自分がかかる時間を練習の記録から見積もる
  3. 移動にかかる時間と費用(燃料代、駐車場代、交通費)を見積もる
  4. 道具の消耗や、ねじなどの部品の費用を見積もる
  5. 1時間あたりに受け取りたい金額を決め、作業時間と移動時間を掛けて、費用を加える

料金の形には、主に3つあります。

料金の形 内容 向いている作業
作業ごとの定額 「家具の組み立て1点いくら」のように作業ごとに決める 家具の組み立て、カーテンレールの取り付けなど内容が決まっている作業
時間制 「1時間いくら」で、かかった時間に応じて払ってもらう 内容が決まっていない作業、複数の小さな作業のまとめ
見積もり制 現場を見てから金額を出す 壁の状態によって手間が変わる作業、大きめの作業

始めたばかりのころは、作業ごとの定額にすると、お客様にとって分かりやすく、依頼のハードルが下がります。ただし、組み立てる家具の大きさや部品の数で手間が大きく変わるので、「部品の数がこれ以上の大型家具は別料金」のように、条件を書いておきます。

出張費を別に設けるかどうかも決めておきます。近い地域は出張費なし、離れた地域は距離に応じて加算、という形にすると、遠方の依頼で赤字になることを防げます。

安すぎる料金で始めると、依頼は来ても手元に残る金額が少なく、続けるのが難しくなります。最初から自分が納得できる料金を出し、その代わりに仕上がりの丁寧さと、事前の説明の分かりやすさで選んでもらうことを目指します。

見積もりと、お客様との約束を書面にする

DIY代行で起きるトラブルの多くは、作業の範囲と料金の思い違いです。「棚を付けてもらうつもりだったが、壁の補修も含まれていると思っていた」「追加の料金がかかるとは聞いていなかった」といった行き違いを防ぐため、作業の前に、次のことを書面やメッセージで取り決めておきます。

  • 作業の内容と範囲(何を、どこに、いくつ)
  • 料金の内訳(作業料、出張費、部品代)と、追加料金がかかる場合の条件
  • 作業の日時と、取り消しのときの扱い
  • 部品や材料を誰が用意するか
  • 作業中に壁や床を傷めた場合の対応
  • 支払いの方法と時期

見積もりの段階で、壁の種類や取り付けたい物の重さを写真で送ってもらうと、当日に「この壁には付けられない」と分かって作業が無駄になることを防げます。

作業が終わったら、お客様と一緒に仕上がりを確かめ、問題がないことを確認してから代金を受け取ります。取り付けた棚にどのくらいの重さまで載せられるか、扉の調整が緩んだときにどうすればよいかなど、使い方の注意も伝えておきます。

お客様の家を訪ねて作業するので、個人情報の扱いにも気を配ります。住所や電話番号、家の中の様子などを、ほかの人に話したり、許可なくSNSに載せたりしないことは、信頼の基本です。作業の写真を実績として紹介したい場合は、必ずお客様の許可を取り、住所や家族が分かるものが写らないようにします。

作業の当日の流れ

DIY代行の当日は、次のような流れで進めると、作業の質とお客様の安心の両方を保てます。

到着前

前日か当日の朝に、到着の予定時刻をお客様に連絡します。駐車できる場所、マンションの場合は入り口や搬入の経路を確かめておきます。道具と部品は、見積もりの内容をもとに前日のうちにそろえ、足りない物がないか一覧で確かめます。

到着したら

あいさつのあと、作業の場所を一緒に見て、見積もりのときに聞いた内容と違いがないかを確かめます。壁の種類や下地の位置、家具の置き場所を確かめ、当日に分かった問題があれば、作業を始める前に説明して、方法や料金の変更の了解を得ます。

作業の前に養生する

床や家具に傷を付けないよう、作業の場所にシートや布を敷きます。家具の組み立てでは、部品を広げる場所にも養生をします。この一手間で、作業中の事故の多くを防げます。

作業中

作業中は、お客様がそばで見ていることもあります。いま何をしているのか、どこにねじを打つのかを、ひとこと添えながら進めると、お客様の不安が減ります。予定より時間がかかりそうなときは、早めに伝えます。

作業のあと

仕上がりを一緒に確かめ、使い方の注意を伝えます。ドリルの粉や梱包材を片付け、養生を外して、作業の前と同じ状態に戻してから代金を受け取ります。領収書を求められたときに渡せるよう、用意しておきます。

この流れを毎回同じ順番で行うと、慣れないうちでも抜けや漏れが減り、お客様からの信頼も安定します。

家具の組み立てを受けるときの注意

DIY代行で最も多い依頼の1つが、通販で買った家具の組み立てです。作業の内容が決まっていて受けやすい一方で、次の点に気をつけないと、思わぬ手間やトラブルになります。

説明書と部品を先に確かめる

作業を始める前に、説明書と部品をすべて広げ、数がそろっているかを確かめます。部品が足りないことに組み立ての途中で気づくと、作業が止まってしまいます。部品が足りない場合は、お客様から販売元に連絡してもらい、作業の日を改めることになります。そのときの出張費の扱いも、事前に決めておくと安心です。

組み立てる場所と搬入の経路

大型の家具は、組み立てたあとに部屋から出せなくなったり、置きたい場所まで運べなくなったりすることがあります。組み立てる前に、完成したときの大きさと、扉や廊下の幅を確かめ、置く場所の近くで組み立てます。

転倒防止を提案する

背の高い本棚や食器棚は、地震のときに倒れる危険があります。組み立てたあとに、転倒防止の器具の取り付けを提案すると、お客様の安心につながり、作業の追加にもなります。取り付けの方法は、壁や家具の材質によって変わるので、事前に写真で確かめておきます。

梱包材の処分

家具の組み立てでは、大量の段ボールや発泡材が出ます。持ち帰って処分するのか、お客様が地域のごみの出し方に沿って処分するのかを、事前に決めておきます。持ち帰る場合は、処分の費用や手間を料金に含めておきます。

壁への取り付けを受けるときの注意

棚やカーテンレール、時計、鏡などを壁に取り付ける作業は、壁の種類によって方法がまったく違います。

壁の種類を見分ける

住宅の壁には、石こうボード(石こうを紙で挟んだ板)の壁、木の壁、コンクリートの壁などがあります。石こうボードの壁は、そのままねじを打っても重さを支えられないので、壁の裏にある柱や下地の木材を探してねじを打つか、石こうボード用の専用の部品を使います。コンクリートの壁は、専用の穴あけの道具と部品が必要です。

重さに合った方法を選ぶ

取り付ける物の重さによって、使う部品と方法を選びます。軽い時計や小さな額なら専用のピンで足りることもありますが、本を載せる棚や大きな鏡は、下地にしっかり固定する必要があります。取り付けたあとに、どのくらいの重さまで載せてよいかを、お客様に必ず伝えます。

壁の中を傷つけない

壁の中には、電気の配線や、場所によっては水道やガスの配管が通っていることがあります。ドリルで穴を開ける前に、下地を探す道具で確かめ、コンセントやスイッチの真上や真下など、配線が通っていそうな場所は避けます。壁の中の配線を傷つけると、大きな事故や修理の費用につながります。

断ったほうがよい依頼の見分け方

依頼の中には、受けると自分にもお客様にも負担が大きくなるものがあります。次のような依頼は、断るか、専門の事業者を案内するのが無難です。

資格や専門の技術が必要な作業

前に説明した電気の配線、ガスや水道の配管に関わる作業のほか、構造に関わる壁の撤去、高い場所での危険な作業なども、DIY代行の範囲を超えます。

重さを支えられるか分からない取り付け

大きな鏡、大型のテレビ、本をたくさん載せる棚など、重い物を壁に取り付ける依頼は、下地の状態によっては支えられないことがあります。下地が見つからない、壁の材質が分からないといった場合は、無理に取り付けず、床に置く家具など別の方法を提案します。

作業の範囲が決まらない依頼

「来てから色々お願いしたい」という依頼は、作業の範囲と料金が当日まで決まらず、トラブルのもとになりやすいものです。時間制の料金で受けるか、事前に作業の一覧を出してもらうようにします。

料金の値引きを強く求められる依頼

最初から大幅な値引きを求められる依頼は、作業のあとにも追加の要望や支払いの遅れが起きやすい傾向があります。料金の理由を説明しても納得してもらえない場合は、無理に受けないことも大切です。

断るときは、理由を簡単に伝え、可能ならほかの依頼先の種類(電気工事の事業者、リフォームの会社など)を案内すると、お客様との関係を悪くせずに済みます。

賃貸住宅での作業の注意点

DIY代行の依頼主には、賃貸住宅に住んでいる人も多くいます。賃貸住宅では、壁に穴を開ける作業が、退去のときの原状回復(入居したときの状態に戻すこと)の費用に関わることがあります。

賃貸住宅の依頼を受けるときは、次の点を確かめます。

  • 壁に穴を開けてよいか、賃貸の契約や管理会社の決まりを、お客様に確かめてもらう
  • 穴を開けずに済む方法(突っ張り式の器具、壁を傷めにくい専用のフックなど)で代わりにならないかを提案する
  • 穴を開ける場合は、その結果として退去のときに費用がかかる可能性があることを、お客様に説明しておく

壁に穴を開けてよいかどうかを判断するのは、お客様と貸主です。DIY代行をする側は、その判断の材料を示し、お客様が了解したことを書面やメッセージで残してから作業します。分譲マンションでも、共用部分に当たる場所や、管理規約で決まりのある場所には手を付けないよう注意します。

事故に備える保険

DIY代行では、どれだけ気をつけていても事故は起こり得ます。取り付けた棚が落ちて家具を傷つける、作業中に床に傷を付ける、ドリルで壁の中の配管を傷つける、といった事故です。

こうした事故に備えて、仕事で他人に損害を与えたときの賠償を補償する保険を検討しておきます。事業者向けの賠償責任保険には、作業中の事故を補償するものや、作業が終わったあとに取り付けた物が原因で起きた事故を補償するものなど、いくつかの種類があります。どの場面が補償されるかは商品によって違うので、契約の前に必ず確かめます。

保険に入っていることは、お客様にとっての安心材料にもなります。ホームページや見積もりの書面に、「賠償責任保険に加入しています」と書いておくと、依頼の決め手になることがあります。

自分自身のけがにも備えておく必要があります。脚立からの転落や、工具でのけがは、DIY代行で起こりやすい事故です。業務委託として企業から仕事を受ける場合は、令和6年11月から労災保険の特別加入ができるフリーランスの範囲が広がっているので、厚生労働省の案内で自分が対象になるかを確かめておくとよいでしょう。

依頼を集める方法

DIY代行の依頼を集める方法は、主に次の4つです。

1. マッチングサイトに登録する

暮らしの困りごとを頼みたい人と、作業を受けたい人をつなぐマッチングサイトがあります。登録すると、サイトを通じて依頼を受けられます。利用料や手数料、出品の条件は、サイトによって大きく違うので、登録する前に各サイトの公式の案内で確かめます。手数料の分を見込んで料金を決めないと、手元に残る金額が思ったより少なくなります。

2. 近所の口コミと紹介

DIY代行は、地域に根ざした仕事です。一度依頼してくれたお客様からの紹介は、最も信頼される集客の方法です。作業が終わったときに、名刺や案内のカードを渡しておくと、次の依頼や紹介につながります。

3. SNSやホームページで発信する

作業の前後の写真(お客様の許可を取ったもの)や、作業のこつを発信すると、技術が伝わり、依頼のきっかけになります。地域の名前を入れて発信すると、近くの人に見つけてもらいやすくなります。

4. 地域の掲示板やチラシ

地域の情報誌、掲示板、店舗に置かせてもらうチラシなども、高齢の方に届けるには有効です。

始めたばかりのころは、1つの方法に絞らず、2つか3つを組み合わせて、どこから依頼が来るかを記録しておくと、効果のある方法が見えてきます。依頼のたびに「何を見て連絡をくれたか」をお客様に聞いておくと、記録が簡単につけられます。効果の薄い方法に時間やお金をかけ続けずに済み、反応のよい方法に力を注げるようになります。

最初の依頼を受けるまでの準備の一覧

DIY代行を始めるときに、最初の依頼を受けるまでに済ませておきたい準備を、一覧にまとめます。

  1. 受ける作業と受けない作業を決め、案内の文面に書く
  2. 基本の道具をそろえ、壁の種類ごとの取り付け方を練習する
  3. 家族や知人の家で練習し、作業ごとにかかる時間を記録する
  4. 料金表を作る(作業ごとの定額、出張費、追加料金の条件)
  5. 見積もりと約束の書面のひな形を作る
  6. 賠償責任保険の加入を検討する
  7. 勤め先の就業規則で副業が認められているかを確かめる
  8. 集客の方法を2つか3つ選び、案内を出す
  9. 売上と経費を記録する方法を決める

この9つがそろっていれば、最初の依頼が来たときに慌てずに対応できます。特に5の書面のひな形は、一度作れば毎回使えるので、時間をかけて丁寧に作っておく価値があります。

副業として週末に受けるときの組み立て方

会社員などの本業を持ちながらDIY代行を受ける場合は、本業に差し支えない形で予定を組むことが大切です。

まず、受け付ける曜日と時間帯を決めます。たとえば、土曜日の午前と午後に1件ずつ、日曜日は午前に1件だけ、というように上限を決めておくと、本業の疲れが残る月曜日を避けられます。平日の夜は、作業の音が近所に響くこともあるので、受けないほうが無難です。

次に、移動の範囲を決めます。週末だけの副業なら、自宅から30分程度で行ける範囲に絞ると、移動の時間と費用を抑えられ、1日に受けられる件数も安定します。

見積もりの相談への返信は、平日の夜にまとめて行います。返信の目安の時間を案内に書いておけば、本業の時間中にすぐ返せなくても、お客様を不安にさせません。

依頼が増えてきたら、受ける作業を絞り込むか、料金を見直すかを考えます。忙しくなりすぎて作業が雑になったり、本業に影響が出たりするのは、どちらにとっても良いことではありません。副業として続けるなら、「無理なく続けられる件数」を自分で決め、それを超えた依頼は日程を先に延ばしてもらう、という線引きを持っておくことが、長続きのこつです。

開業届と確定申告

DIY代行を副業として続けるなら、税金の手続きも必要です。

個人で事業を始めたときは、税務署に「個人事業の開業・廃業等届出書」を出します。国税庁の案内によると、提出の時期は、事業を始めた日の属する年分の確定申告の期限までです。

会社に勤めながら副業として行う場合、国税庁の案内では、給与を1か所から受けていて、その給与のすべてが源泉徴収の対象になっている人は、給与と退職所得以外の所得の合計が20万円を超えると確定申告が必要です。ここでいう所得は、売上から経費を差し引いた額です。20万円以下で所得税の確定申告が不要な場合でも、住民税の申告は別に必要になります。

DIY代行の経費には、道具の購入費、ねじや部品の費用、燃料代、駐車場代、保険料、マッチングサイトの手数料などがあります。領収書を保管し、作業ごとに売上と経費を記録しておくと、確定申告のときに困りません。高額な電動工具は、金額によっては購入した年に全額を経費にできず、数年に分けて経費にすることがあるので、迷ったら税務署に確認してください。

会社員の場合は、勤め先の就業規則で副業が認められているかも、始める前に確かめておきます。

長く続けるためのこつ

DIY代行を副業として長く続けている人には、いくつかの共通点があります。

1つ目は、作業の範囲を広げすぎないことです。依頼が増えると、つい「これもできます」と引き受けたくなりますが、慣れていない作業で失敗すると、それまでの信頼を一度に失います。自信を持って受けられる作業を少しずつ広げていくのが、結果的に近道です。

2つ目は、時間に正確であることです。お客様は、作業の日のために予定を空けて待っています。到着の時刻を守る、遅れそうなときは早めに連絡する、作業の終わりの時刻の見込みを伝える、といった基本が、次の依頼につながります。

3つ目は、作業のあとの掃除です。ドリルの粉や、家具の梱包材を片付けて帰るだけで、お客様の満足は大きく変わります。梱包材を持ち帰るかどうかも、事前に取り決めておきます。

4つ目は、体を守ることです。重い家具の持ち運びや、脚立の上での作業は、腰や膝に負担がかかります。1日に受ける件数を無理のない範囲にとどめ、重い物は2人で運ぶ作業として料金を分けるなど、体を守る仕組みを作っておきます。

DIY代行の仕事を、ほかの働き方と組み合わせる考察

最後に、DIY代行を、ほかの仕事と組み合わせる視点から見ておきます。

DIY代行は、週末や平日の空いた時間に、地域の中で完結する仕事です。平日は会社員や在宅の仕事をして、週末にDIY代行を受ける、という組み合わせをしている人もいます。集客の面では、作業の写真や暮らしの工夫を発信する力がそのまま依頼につながるので、SNS運用代行・SNS広告のお仕事で紹介されているような、SNSでの発信の知識が役に立ちます。自分の事業の発信で身につけた経験を、ほかの事業者の発信の手伝いに広げることもできます。

見積もりの書面や作業の案内、お客様との約束の文面を、分かりやすく正確に書く力は、トラブルを防ぐうえで欠かせません。ビジネス文書検定のように、仕事で使う文書の書き方を体系的に学べる資格もあります。チラシや案内の資料を自分で作る場合は、営業代行・アポ・販促資料作成のお仕事で紹介されているような、販促の資料の作り方の考え方も参考になります。

フリーランスや在宅ワークの市場を20年運営してきた立場から言えば、地域の困りごとを解決する仕事ほど、「この人に頼めば安心」という信頼の積み重ねがすべてです。仲介の会社を通さない直接の取引なら、お客様は同じ予算でより多くの作業を頼めて、受け手は手取りが厚くなります。最初はマッチングサイトで実績を作り、その後は紹介やリピートで直接の依頼を増やしていく、という流れで事業を育てている人も少なくありません。

DIY代行は、特別な資格がなくても始められる一方で、受けてはいけない作業の線引きと、お客様との約束の丁寧さが問われる仕事です。まずは自信のある作業を3つほど決め、料金表と約束の書面を作るところから始めてみてください。

よくある質問

Q. DIY代行を始めるのに資格は必要ですか?

家具の組み立てや棚の取り付けなど、多くの作業は資格がなくても受けられます。ただし、コンセントやスイッチの交換など電気の配線に関わる作業は、電気工事士法で資格が求められるものが多く、資格がなければ受けられません。ガスや水道の配管に関わる作業も、DIY代行の範囲を超えるものとして受けないのが安全です。

Q. DIY代行の料金はどう決めればよいですか?

決まった相場はないので、近くの便利屋やマッチングサイトの同じ作業の料金を調べて地域の目安をつかみ、自分の作業時間、移動の時間と費用、部品代を見積もって決めます。家具の組み立てのように内容が決まった作業は作業ごとの定額、内容が決まらない作業は時間制、壁の状態で手間が変わる作業は見積もり制が向いています。

Q. 賃貸住宅の壁に棚を付ける依頼は受けてもよいですか?

受ける前に、壁に穴を開けてよいかを、お客様に賃貸の契約や管理会社の決まりで確かめてもらいます。穴を開けると退去のときの原状回復の費用に関わることがあるので、その可能性を説明し、了解を書面やメッセージで残してから作業します。突っ張り式の器具など、穴を開けない方法を提案するのも有効です。

Q. 副業でDIY代行をすると確定申告は必要ですか?

国税庁の案内では、給与を1か所から受けていて、その給与がすべて源泉徴収の対象になっている人は、給与以外の所得の合計が20万円を超えると確定申告が必要です。所得は売上から道具や部品、燃料代などの経費を差し引いた額です。20万円以下でも住民税の申告は別に必要になるので、市区町村の窓口で確認してください。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年1月14日最終更新:2026年10月10日
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