運転代行の随伴車ドライバーのバイトの仕事内容と応募できる条件

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運転代行の随伴車ドライバーのバイトの仕事内容と応募できる条件

この記事のポイント

  • ✓運転代行の随伴車ドライバーのバイトについて
  • ✓普通免許で応募できる理由
  • ✓国土交通省の調査に出ているアルバイトの給与水準

運転代行の随伴車ドライバーは、普通免許で応募できる求人が多く、夜だけ働ける副業として探されることの多いバイトです。ただ、「後ろを付いて走るだけ」と考えて入ると、段取りや道の知識、待機時間の過ごし方で戸惑います。

この記事では、随伴車ドライバーの仕事内容を一晩の流れに沿って説明し、そのうえで応募の条件、給与の水準、副業として入るときの注意点、続けた先の選択肢までを扱います。制度に関わる部分は警視庁と国土交通省、国税庁の公開情報をもとにしています。

随伴車とは何か

運転代行は、お酒を飲んだ人の代わりに、その人の車を自宅などまで運転するサービスです。運転する人がお客さんの車で出発すると、帰りの足がなくなります。そこで、業者の車がもう1台、後ろから付いていきます。この業者の車が「随伴車」です。

警視庁は、2つの車の呼び名を次のように説明しています。

代行運転自動車 飲酒した運転者に代わって運転される顧客の自動車をいいます。 随伴用自動車 代行運転自動車の後ろを追って顧客を自宅等に届けた後、当該自宅等から営業所等に戻るために用いる自動車のことをいいます。 出典: keishicho.metro.tokyo.lg.jp

随伴車ドライバーは、この業者の車を運転する人のことです。お客さんの車を運転する人と2人1組で動き、送り届けたあとに相方を乗せて、次の依頼先や営業所へ戻ります。

求人票では「随伴」「随伴ドライバー」「補助ドライバー」「助手」などと書かれます。会社によっては、随伴車ドライバーが電話の受付や配車の連絡を兼ねることもあります。どこまでが仕事の範囲かは、応募前に確かめておくと安心です。

随伴車は、お客さんを乗せて運ぶ車ではありません。お客さんは自分の車に乗って帰ります。この違いが、あとで説明する免許の条件につながります。

一晩の仕事の流れ

随伴車ドライバーの一晩を、出勤から退勤まで順に追ってみます。時間帯や細かな手順は会社ごとに違いますが、大きな流れは共通しています。

出勤と準備

夕方から夜にかけて営業所に出勤します。随伴車の燃料、ライト、タイヤの状態を確認し、配車の連絡に使う無線やスマートフォンを準備します。相方と、その日の担当エリアや待機場所を確認します。

依頼を受けて迎えに行く

依頼が入ったら、相方を乗せてお店や指定の場所へ向かいます。随伴車ドライバーは、道順を考え、駐車できる場所を探し、到着の連絡を入れます。繁華街では停める場所が限られるので、地域の道に詳しいほど動きが早くなります。

お客さんの車の後ろを付いて走る

相方がお客さんの車に乗り込んだら、その後ろを付いて走ります。見失わないことが大事ですが、車間を詰めすぎるのは危険です。信号で離れたときに慌てず合流できるよう、行き先の住所を先に共有しておくのが基本です。

送り届けたあと

お客さんの家に着いたら、相方が車を停めて鍵を返し、料金を受け取ります。その間、随伴車ドライバーは近くで待ち、相方を乗せて次の依頼先へ向かいます。

国土交通省の調査では、1台の随伴車が1日の実働で提供するサービスはおよそ9回、随伴車の乗務時間は1日あたり約7時間でした(平成29年度から令和元年度の平均)。1回の代行の走行距離は平均で約6.8kmです。近い距離の往復を何度も繰り返すのが、随伴車ドライバーの一晩です。

退勤

依頼が落ち着いたら営業所に戻り、車を片付けて日報を書きます。深夜から明け方に終わる勤務が多く、繁忙期には遅くなります。

普通免許で応募できる理由と、例外

運転代行のお客さんの車を運転する人には、タクシーと同じ普通第二種免許が必要です。警視庁は、第二種免許を持たずにお客さんの車を運転すると無免許運転として処罰されると明記しています。

一方、随伴車は業者の車で、お客さんを乗せて運ぶ車ではありません。そのため、随伴車ドライバーの求人には「普通免許(AT限定可)で応募可」としているものが多く見られます。ここが、未経験から運転代行の仕事に入りやすい理由です。

会社ごとに付く条件

普通免許があれば必ず採用されるわけではありません。求人では次のような条件がよく見られます。

  • 普通免許を取ってからの年数(例として1年以上など)
  • 最近の違反歴や事故歴
  • 年齢(深夜の勤務になるため、18歳未満は働けません)
  • 週に入れる日数や曜日

条件の中身は会社によって違います。迷ったら応募前に問い合わせて確かめてください。

お客さんの車は絶対に運転しない

随伴車ドライバーとして入った人が、「人手が足りないから」とお客さんの車の運転を頼まれることがあるかもしれません。第二種免許を持っていない人がお客さんの車を運転すれば無免許運転になり、そうと知りながら運転させた会社も処罰の対象になります。その場で断ることが、自分を守る唯一の方法です。

随伴車の運転で気をつけること

随伴車の運転は、普段の運転と同じではありません。夜の道を、前の車を追いながら、決められた時間の中で動く運転です。事故を起こさないために、次の点を意識します。

車間距離と合流

前の車を見失うまいと車間を詰めると、追突の危険が高まります。黄色信号で無理に交差点に入るのも禁物です。行き先を先に共有しておけば、離れても慌てずに済みます。カーナビやスマートフォンの地図に行き先を入れておくと安心です。

停車場所

お客さんの家の前に着いたときや、お店の前で待つときは、駐停車禁止の場所を避けます。住宅街の細い道で長く停めると、近所の迷惑になることもあります。停める場所を会社の決まりに合わせて選びます。

車の表示

随伴車には、業者の名前または記号、認定した公安委員会の名前と認定番号、「代行」と「随伴用自動車」の文字を、車体の両側面に表示する決まりがあります。警視庁の案内によると、文字は縦横5センチメートル以上で、ガムテープやマグネット板での表示は認められていません。業者の車を使う場合は、乗る前に表示がきちんとしているかを見ておきます。

雨や雪の夜

雨の夜は路面が見えにくく、前の車のブレーキランプに気づくのが遅れがちです。いつもより車間を広く取り、速度を控えめにします。雪の多い地域では、冬になると依頼が増える一方で、運転の難しさも増します。国土交通省の資料には、雪道の運転に追加料金を設けている業者があると書かれており、それだけ負担の大きい運転だということが分かります。冬用タイヤの交換の時期や、凍結した道での走り方について、会社の決まりと先輩の助言を確かめておきます。

道の覚え方

随伴車ドライバーの動きの速さは、道の知識で決まります。営業所のまわりの主な道、一方通行、夜間に通れない道、Uターンできる場所を少しずつ覚えていきます。勤務のない日に地図を眺め、その日に走った道を振り返るだけでも、覚える速さは変わります。

疲れと眠気

深夜の運転は、眠気との戦いでもあります。相方と声をかけ合い、休憩がとれるときにはとるようにします。本業のあとに入る人は、勤務前に仮眠をとる習慣をつけると負担が減ります。

給与の水準を、公的な調査から読む

随伴車ドライバーのバイト代は、時給、1晩あたりの日給、1回ごとの歩合など、会社によって払い方が違います。相場の目安として役に立つのが、国土交通省が令和3年に行った運転代行業者の調査です。

運転者(アルバイト)1 人 1 カ月給与平均支給額は、平成 29 年度~令和元年度の平均において、全国中央値で 59 千円となっている。 出典: mlit.go.jp

アルバイトの運転者が受け取る給与の月額は、全国の中央値で5.9万円でした。同じ調査では、従業員1人あたりの1か月の代行運転の乗務時間は20.9時間です。週に1日か2日、夜だけ入る人が多いことを考えると、月の額が小さく出るのは自然な結果です。

数字を読むときの注意

この調査は平成29年度から令和元年度のもので、回答した業者は106者です。その後の最低賃金の引き上げは反映されていません。実際の求人票の時給や日給と照らし合わせ、目安の1つとして使うのが適切です。

求人票で確かめる3点

払い方が違っても、確かめることは共通しています。

  1. 依頼がない待機の時間にも賃金が出るか
  2. 歩合の場合、1回の金額と1晩の平均の依頼件数
  3. 雇用契約の場合、深夜の割増賃金がきちんと計算されているか

待機時間に賃金が出ない求人では、依頼が少ない夜の手取りが大きく下がります。時給の高さだけで選ばず、この3点を並べて比べてください。

1か月の働き方を、例で計算してみる

求人票の時給だけを見ても、1か月にいくら受け取れるかは分かりにくいものです。ここでは、計算の考え方を例で示します。数字は説明のための仮の値で、実際の求人の条件に置き換えて計算してください。

例1:時給制で、待機時間にも賃金が出る場合

時給1,100円、1晩の勤務が午後8時から午前2時までの6時間、週に2日入るとします。深夜の時間帯の割増を考えない単純な計算では、1晩6,600円、1か月(約4週)で8晩、合計52,800円になります。実際には、午後10時以降の時間に深夜の割増が付くので、これより多くなります。割増がどのように計算されているかは、給与明細で確かめます。

例2:1回ごとの歩合の場合

1回の代行につき随伴車ドライバーに800円が払われ、1晩の依頼が平均7回、週2日入るとします。1晩5,600円、1か月で8晩なら44,800円です。ただし、依頼が少ない夜は3回や4回で終わることもあり、そうした夜は時給制より大きく下がります。歩合制では、繁忙期と閑散期の差がそのまま収入の差になります。

例から分かること

2つの例を比べると、同じくらいの時間を働いても、払い方で収入の安定度が大きく違うことが分かります。生活費の一部を当てにするなら、待機時間にも賃金が出る時給制のほうが計画を立てやすいです。逆に、忙しい夜に集中して入れるなら、歩合制のほうが有利になる場面もあります。どちらを選ぶかは、自分が入れる曜日と、その地域の繁忙のパターンで決まります。

最初の1か月は、勤務時間、依頼件数、受け取った額を毎回メモしておくと、自分にとっての時間あたりの手取りが見えてきます。この記録が、続けるか、日数を変えるかを判断する材料になります。

扶養の範囲で働きたい人が見ておく線

随伴車ドライバーのバイトは、家族の扶養に入っている人が夜の時間だけ働くケースもあります。扶養の範囲で働きたい場合は、税金と健康保険で別々の線があることを知っておきます。

税金の線

配偶者控除とは、配偶者の収入が一定以下のときに、家計を支える側の所得税を軽くする仕組みです。国税庁によると、令和8年分からは、配偶者の給与収入が136万円以下であれば配偶者控除の対象になります。これを超えても、一定の範囲までは配偶者特別控除という形で控除が段階的に続きます。

健康保険の線

健康保険の被扶養者とは、会社員などの家族として、保険料を払わずに健康保険に入れる人のことです。日本年金機構の案内では、年間収入の見込みが130万円未満(60歳以上や障害のある人は180万円未満)であることが条件の1つです。給与収入の場合は、1か月あたり108,333円以下が目安になります。19歳以上23歳未満の人(配偶者を除く)は、令和7年10月1日以降の認定から150万円未満に変わっています。

気をつけたい点

健康保険の線は、過去の実績ではなく、これから1年間の見込みの収入で判断されます。繁忙期に勤務を増やした月があると、見込みの計算に影響することがあります。また、加入している健康保険によって細かな扱いが違うことがあるので、家族の勤め先の健康保険に確認するのが確実です。

副業として入るときに決めておくこと

随伴車ドライバーのバイトは、本業を持つ人の副業として選ばれることが多い仕事です。夜に働くぶん、本業への影響と税金の扱いを先に整理しておきます。

本業の就業規則を確認する

本業の会社が副業を許可制にしているなら、先に申請します。深夜の副業は本業の勤務に響くと見られやすいので、入る曜日や時間を具体的に伝えると話が通りやすくなります。

税金の扱い

アルバイトとして雇われる場合、バイト代は給与になります。国税庁は、給与を2か所以上から受けている人で、年末調整されなかった給与の収入金額と給与以外の所得の合計が20万円を超える人は確定申告が必要だと案内しています。

給与を2か所以上から受けていて、かつ、給与の全部が源泉徴収の対象となる場合において、年末調整されなかった給与の収入金額と、各種の所得金額(給与所得、退職所得を除く。)との合計額が20万円を超える人 出典: nta.go.jp

注意したいのは、この20万円が経費を差し引いた後の額ではなく、副業の給与の「収入金額」で数える点です。週に1日入るだけでも、年間で20万円を超えることは珍しくありません。実際に申告が必要かどうかは、ほかの所得や控除によって変わるので、迷ったら税務署で確認してください。

業務委託の場合

随伴車ドライバーを業務委託で募集している会社もあります。この場合は雇用ではないため、最低賃金や割増賃金の決まりは原則として当てはまらず、報酬から経費を差し引いた所得で自分で申告します。契約書の名前が雇用契約書か業務委託契約書かを、必ず確認してください。

業務委託の報酬は、一般に雑所得か事業所得として扱われます。自分の車を随伴車に使う契約なら、燃料費や車の維持費の一部を経費として差し引ける可能性がありますが、私用の運転と分けて記録しておく必要があります。走行距離のメモ、燃料の領収書、報酬の明細を、月ごとにまとめて残しておくと、申告のときに困りません。どの所得になるか、どこまで経費にできるかは事情で変わるので、迷ったら税務署で確認してください。

なお、求人票に「業務委託」と書かれていても、勤務の時間や場所を会社が細かく指示し、断る自由がないなど、実態が雇用に近い場合があります。呼び方だけでは決まらないので、働き方に疑問があれば都道府県労働局の総合労働相談コーナーに相談できます。

体力の配分

本業のある日の夜に入るのか、休日の前の夜だけにするのかで、疲れ方は大きく変わります。最初の1か月は休日の前の夜だけに絞り、体の反応を見てから日数を調整すると、無理なく続けられます。

メリットとデメリット

随伴車ドライバーのバイトが自分に合うかを判断するために、良い点と難しい点を並べます。

メリット

1つ目は、普通免許で始められることです。特別な資格がなくても、運転に慣れていれば応募できる求人が多くあります。

2つ目は、夜だけ働けることです。昼に本業や家事、学業がある人でも、空いている夜の時間を使えます。

3つ目は、第二種免許へ進む足がかりになることです。随伴車の仕事で地域の道と運転代行の流れを覚えてから、お客さんの車を運転する役へ移る人もいます。会社によっては免許の取得を支援する制度を設けています。

4つ目は、仕事の区切りがはっきりしていることです。1晩の勤務が終われば、家に持ち帰る仕事はありません。

デメリット

1つ目は、生活リズムが崩れやすいことです。深夜から明け方まで働くと、翌日の体調に響きます。

2つ目は、収入が曜日と季節で揺れることです。週末や年末は忙しく、平日の雨の夜などは依頼が少なくなります。

3つ目は、運転の緊張が続くことです。前の車を追いながらの夜の運転は、思った以上に神経を使います。

4つ目は、待機の時間が長い日があることです。待機時間の賃金の扱いによっては、時間あたりの手取りが下がります。

向いている人と、向いていない人

ここまでの内容を踏まえて、随伴車ドライバーのバイトに向いている人の特徴を整理します。

向いている人

運転が好きで、夜の道でも落ち着いて走れる人です。地図を見て道順を組み立てるのが得意な人、知らない道を覚えるのが苦にならない人も向いています。相方と2人で動く仕事なので、短い言葉で必要なことを伝え合える人は、現場で重宝されます。

時間の使い方で言えば、昼に本業や学業があり、週末の夜だけ空いている人には合わせやすい仕事です。夜型の生活に慣れている人なら、体への負担も比較的小さく済みます。

向いていない人

夜更かしをすると翌日の体調が大きく崩れる人には、負担が重くなります。運転中に話しかけられたり、急かされたりすると集中が切れる人も、現場の動きに戸惑うかもしれません。毎月の収入を一定にしたい人は、曜日と季節の波に不安を感じやすいでしょう。

判断に迷ったら

まずは週に1日、短い時間から入れる会社を選ぶのが安全です。合わないと感じたら無理に続けず、合うと感じたら日数を少しずつ広げます。最初から大きな予定を組まないことが、失敗を小さくする方法です。

学生、主婦、シニア、それぞれの入り方

随伴車ドライバーのバイトには、さまざまな立場の人が応募しています。立場ごとに気をつけたい点を整理します。

学生

18歳未満の人は、法律で深夜の時間帯に働くことが原則としてできません。18歳以上でも、普通免許を取ってからの年数を条件にしている会社が多いので、免許を取ったばかりの人は応募できる求人が限られます。授業や試験の時期と勤務が重ならないよう、繁忙期の出勤の頼まれ方を先に確認しておきます。19歳以上23歳未満で家族の健康保険に入っている人は、年間収入150万円未満が目安になる点も押さえておきます。

主婦や主夫

家族が寝たあとの時間に入る人が多い立場です。扶養の範囲で働きたい場合は、前の節で説明した税金と健康保険の線を確認します。帰宅が深夜になるので、翌朝の家事や子どもの送り出しとの兼ね合いを、家族と話し合っておくと続けやすくなります。

シニア

運転の経験が長い人は、道の知識や落ち着いた運転が評価されやすいです。一方で、深夜の運転は視力や反応の面で負担がかかります。夜間の見え方に不安がある場合は、無理をしない判断が大切です。会社によっては年齢の上限を設けていることもあるので、求人票で確認します。

応募から初日までの手順

未経験から随伴車ドライバーのバイトを始めるまでの流れを整理します。

ステップ1:求人を探す

求人サイトで「運転代行 随伴」「代行 ドライバー 補助」などの言葉で探します。自分の住んでいる地域の名前を加えると、通える範囲の求人が見つかります。

ステップ2:業者が認定を受けているかを確かめる

運転代行の営業には、都道府県の公安委員会の認定が必要です。会社のサイトや求人票に認定番号が書かれているかを確認します。警視庁のように、都道府県によっては認定業者の一覧を公開しているところもあります。

ステップ3:面接で聞くこと

面接では、次の点を確かめておくと入ってからの食い違いが減ります。

  • 随伴車は会社の車か、自分の車か
  • 自分の車を使う場合の燃料費と保険の扱い
  • 待機時間の賃金
  • 事故が起きた場合の保険と、従業員の負担の有無
  • 入れる曜日と時間、繁忙期の出勤の頼まれ方

ステップ4:初日に備える

初日は先輩と組んで、営業所のまわりの道、よく使うお店、駐車のしかたを覚えます。動きやすい服装と、夜でも見やすい地図アプリを用意しておくと安心です。

求人が多い地域と、忙しくなる時期

運転代行の需要は、地域によって大きく違います。国土交通省の利用料金の調査によると、平成30年度末の時点で全国の運転代行業者は8,637者ありました。業者は全国に広がっていますが、仕事の量は地域の暮らし方で変わります。

車で飲みに出る地域ほど需要がある

電車やバスの本数が少ない地方や郊外では、飲食店へ車で出かけ、帰りに運転代行を頼む人が多くなります。こうした地域では、運転代行は夜の交通手段の1つとして定着しています。反対に、終電まで電車が走る都市の中心部では、タクシーで帰る人が多く、運転代行の求人は比較的少なめです。

忙しくなる時期

1年の中では、忘年会や新年会の時期、歓送迎会が集まる春先に依頼が増えます。1週間の中では、金曜と土曜の夜、祝日の前の夜が忙しくなります。地域のお祭りや大きな行事がある日も、依頼が集中しやすくなります。

自分の都合と照らし合わせる

週末の夜に入れる人は、どの会社からも歓迎されやすいです。反対に、平日しか入れない場合は、待機の時間が長くなる可能性を考えておきます。面接で「この曜日だと1晩に何件くらいの依頼があるか」を聞いておくと、収入の見通しが立てやすくなります。

事故やトラブルが起きたときの動き方

随伴車ドライバーも、夜の道を走る以上、事故やトラブルと無関係ではありません。起きてから慌てないように、入社したときに会社の手順を確かめておきます。

随伴車で事故を起こしたとき

まず、けが人がいないかを確認し、必要なら救急車を呼びます。そのうえで警察と会社に連絡します。随伴車の事故は、業者が随伴車にかけている保険で対応するのが基本です。その場で相手と個人的に示談の約束をしないことが大切です。

自分の車を随伴車として使う契約の場合は、どの保険が使われるのかを事前に確かめておかないと、事故のときに自分の保険で払うことになりかねません。面接の段階で書面で確認しておきます。

お客さんの車が事故に遭ったとき

前を走るお客さんの車が事故に遭った場合は、安全な場所に随伴車を停め、相方とお客さんの無事を確かめます。お客さんの車の運転中の事故は、業者が入っている保険で対応する仕組みです。国土交通省の告示と警視庁の案内では、対人8,000万円、対物200万円、車両保険200万円が最低の補償額として決められています。

弁償の話が出たとき

事故の弁償を給与から一方的に差し引かれるといった扱いは、労働の法律の上で問題になる場合があります。納得できない扱いを受けたら、都道府県労働局の総合労働相談コーナーに相談できます。

お客さんへの言葉づかいで、印象は変わる

随伴車ドライバーは、お客さんの車を運転するわけではありませんが、お店の前で迎えるときや、料金の説明を相方と一緒にするときに、お客さんと言葉を交わします。

翻訳の仕事を長く続けてきた経験から言うと、同じ内容でも言葉の選び方で相手の受け取り方は大きく変わります。たとえば到着の連絡で「着きました」と伝えるのと、「お待たせしました、代行の者です。お車の前でお待ちしています」と伝えるのとでは、酔っているお客さんの安心感がまるで違います。料金の説明も、「○○円です」と金額だけを言うより、「ご自宅まででおよそ○○円になります」と行き先を添えるほうが、あとで誤解が生まれにくくなります。

言葉の選び方で失敗した経験もあります。急いでいるときほど短い言葉で済ませたくなりますが、短い言葉は相手の想像に任せる部分が増えます。夜の仕事では、相手が酔っていて想像が働きにくいからこそ、少し丁寧すぎるくらいの説明がちょうどよいと感じます。

続けた先の選択肢と、昼の仕事との組み合わせ

随伴車ドライバーのバイトは、続け方しだいで次の選択肢につながります。

第二種免許を取ってお客さんの車を運転する

第二種免許の受験資格は、原則として21歳以上で、普通免許などを取ってから3年以上です。警察庁によると、教習所で指定の教習を修了した人については、19歳以上かつ普通免許などの保有1年以上に引き下げる特例があります。取得すれば、お客さんの車を運転する役に移れるほか、タクシーなど人を乗せる仕事への道も開けます。

取り方は、教習所に通う方法と、運転免許試験場で直接試験を受ける方法の2通りです。教習所の費用は地域や持っている免許で変わるので、近くの教習所の料金表で確かめてください。運転代行の会社の中には、随伴車で一定期間働いた人に、免許の取得費用を負担する制度を設けているところがあります。こうした制度には「取得後に一定期間働く」などの条件が付くことが多いので、途中で辞めた場合の扱いまで書面で確認しておきます。

随伴車の経験は、第二種免許を取ったあとにも生きます。お客さんの車を運転する役になると、随伴車が後ろに付いてくれることのありがたさが分かります。両方の役を経験した人は、相方の動きを先読みでき、現場での段取りが一段とよくなります。

配車や管理の役割へ進む

経験を積むと、依頼の受付や配車の段取り、新人の指導などを任されることがあります。警視庁の案内によると、運転代行業者は営業所ごとに安全運転管理者を選ぶ必要があります。安全運転管理者とは、運転者の健康状態を確かめたり、安全運転の指導をしたりする責任者のことです。長く働く人にとっては、こうした管理の役割も選択肢の1つになります。

昼の仕事と組み合わせる

夜の仕事に体力を使うぶん、昼は家でできる仕事を組み合わせる人もいます。文章の仕事は移動がなく、体を休めながら進められます。文章の仕事の年収の目安は、著述家,記者,編集者の年収・単価相場で統計をもとに確かめられます。

運転代行の会社では日報や報告書を書く場面があり、業務委託なら請求書も自分で作ります。文書の形式や敬語の使い方を体系的に学べる資格として、ビジネス文書検定があります。

運営者として見てきた、夜の副業を長く続ける人の傾向

在宅ワークやフリーランスの市場を長く見てきた立場から言えば、夜の副業を長く続けられる人は、最初に「入る夜」と「入らない夜」を決めています。依頼が多い時期に頼まれるまま連日入ると、本業の評価と体調の両方を落としがちです。週に何日と決めて守る人ほど、1年後も無理なく続けています。

もう1つ見えてくるのは、収入の柱を分けている人の強さです。夜の仕事の収入は季節で揺れます。昼に、仲介の手数料がかからない直接のやり取りで受ける仕事を1本持っておくと、夜の依頼が少ない月でも手取り全体が安定します。間に入る会社の取り分が小さいほど、同じ仕事量でも手元に残る額は厚くなり、その余裕が夜の仕事の判断にも良い影響を与えます。

よくある質問

Q. 運転代行の随伴車ドライバーは普通免許だけで応募できますか?

随伴車は業者の車で、お客さんを乗せて運ぶ車ではないため、普通免許で応募できる求人が多くあります。ただし、免許を取ってからの年数や違反歴などの条件を付ける会社もあります。お客さんの車を運転するには普通第二種免許が必要なので、随伴車の役だけで入った場合はお客さんの車を運転してはいけません。

Q. 随伴車ドライバーのバイト代はどのくらいですか?

国土交通省の調査では、平成29年度から令和元年度の平均で、アルバイトの運転者の給与月額は全国の中央値で5.9万円でした。週に数日、夜だけ入る人が多いため月額は小さく出ます。調査時期が古いので、求人票の時給や日給、待機時間の扱いと合わせて判断してください。

Q. 副業で随伴車ドライバーをすると確定申告は必要ですか?

アルバイトとして雇われる場合、本業と合わせて2か所から給与を受け取ることになります。国税庁は、年末調整されなかった給与の収入金額と給与以外の所得の合計が20万円を超える人は確定申告が必要だと案内しています。ほかの所得や控除で変わるので、迷ったら税務署で確認してください。

Q. 自分の車を随伴車として使う求人は注意が必要ですか?

自分の車を使う場合は、燃料費や車の傷み、事故のときの保険の扱いを必ず確認してください。随伴車には業者名や認定番号、「代行」「随伴用自動車」の文字を車体の両側面に表示する決まりがあり、マグネット板での表示は認められていません。条件が書面で示されない場合は慎重に判断してください。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年2月11日最終更新:2026年10月2日
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