DeepSeekをMacで使う方法と、ブラウザ版をアプリのように開く手順


この記事のポイント
- ✓DeepSeekをMacで使う3つの方法(ブラウザ版
- ✓Ollamaでのローカル実行)を手順つきで解説
- ✓SafariやChromeでブラウザ版をアプリのように開く方法
DeepSeekをMacで使いたいと思って調べると、「App Storeにあるのはスマホ向け」「ローカルで動かす記事は難しそう」「結局どれを入れればいいのか分からない」という壁に当たりがちです。実際には、MacでDeepSeekを使う道は大きく分けて3つあり、目的によって選ぶべきものがはっきり分かれます。
この記事では、ブラウザ版をそのまま使う方法、公式が配布しているMac向けのデスクトップ版、Ollamaを使って自分のMacの中で動かす方法の3つを、手順と向き不向きを添えて整理します。あわせて、毎日使うブラウザ版をSafariやChromeの機能でアプリのように開く手順と、仕事の資料を入力する前に知っておきたいデータの扱いについても解説します。
MacでDeepSeekを使う3つの方法と選び方
最初に全体像を押さえておくと、自分に合う方法を迷わず選べます。MacでDeepSeekを使う方法は、次の3つです。
| 方法 | 必要なもの | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| ブラウザ版(chat.deepseek.com) | SafariやChromeなどのブラウザ | まず試したい人、文章作成や調べ物が中心の人 | 入力した内容はDeepSeek社のサーバに送られる |
| 公式のデスクトップ版(DeepSeek Harness) | Apple Silicon搭載のMac、macOS 13以降 | ファイルを扱う作業や長い作業をAIに任せたい人 | 公開プレビューの段階で、機能が頻繁に変わる |
| Ollamaでローカル実行 | macOS 14以降、十分なメモリと空き容量 | 資料を外に出したくない人、ネットに繋がない環境で使いたい人 | 動かせるのは公開されている小さめのモデルが中心で、速さはMacの性能次第 |
迷ったら、まずはブラウザ版から始めるのが無理のない順番です。アカウントを作ってログインすれば、Macに何も入れずにすぐ使えます。毎日使うようになったら、ブラウザ版をDockから一発で開けるようにしておくと、タブの中から探す手間がなくなります。
一方、顧客の名簿や見積書、社外秘の企画書のように、外部のサービスに送ってはいけない情報を扱う人は、ブラウザ版やデスクトップ版ではなく、Ollamaで自分のMacの中だけで動かす方法を検討することになります。ここは便利さより先に、扱う情報の性質で決めるべきところです。
なお、DeepSeekはモデルの更新が速く、公式サイトでも新しいモデルの公開が頻繁に告知されています。2026年10月時点の公式サイトでは、チャットで使われる最新のモデルとしてDeepSeek-V4.1-Flashの公開が告知されています。どの方法を選んでも、使えるモデルの名前や性能は数か月単位で入れ替わる前提で付き合うのが現実的です。
飲食店の支援の現場でも、メニュー表の文言を考える、仕入れ先への依頼文を整える、口コミへの返信の下書きを作るといった用途で生成AIを使う人が増えています。こうした使い方なら、ブラウザ版で十分に役に立ちます。ただ、売上の明細や従業員の個人情報をそのまま貼り付けている人を見かけることもあり、方法の選び方以前に、何を入力してよいかを決めておくことが大切だと感じます。
方法1:ブラウザ版のDeepSeekをMacで使う手順
いちばん手軽なのが、ブラウザ版です。SafariでもChromeでも動き、Macの機種やmacOSの版をほとんど気にせずに使えます。
ブラウザ版を開くまでの流れ
- SafariかChromeで、DeepSeekの公式サイト(www.deepseek.com)を開きます
- トップにあるチャットを始めるボタンを押すと、チャット画面(chat.deepseek.com)に移ります。最初からchat.deepseek.comを直接開いてもかまいません
- 初めて使うときはアカウントを作り、ログインします
- 画面下の入力欄に質問や依頼を入力し、送信します
公式サイトは中国語と英語の切り替えになっていますが、チャット画面では日本語で質問すれば日本語で答えが返ってきます。表示の言語と、やり取りの言語は別物だと考えて大丈夫です。
入力欄まわりの機能
チャット画面では、じっくり考えてから答えるモードと、Webを検索して答えるモードを切り替えられます。公式サイトのトップでも、「深度思考(深く考える)」と「智能搜索(賢い検索)」が主な機能として紹介されています。
使い分けの目安は次のとおりです。
| やりたいこと | 向いているモード |
|---|---|
| 文章の言い換え、メール文の下書き | 通常のモード |
| 計算や手順が絡む質問、条件の多い比較 | じっくり考えるモード |
| 最近のニュースや料金など、新しい情報が必要な質問 | 検索モード |
じっくり考えるモードは、答えが出るまでに時間がかかるかわりに、途中の考え方も表示されます。答えの根拠をたどりたいときに便利ですが、短い言い換えのような依頼には時間がかかりすぎることがあります。依頼の重さに応じて切り替えるのがコツです。
ブラウザ版のメリットと弱点
ブラウザ版のメリットは、Macに何も入れなくてよいこと、常に最新のモデルが使えること、Macの性能に左右されないことです。古いIntel搭載のMacでも、ブラウザが動けば使えます。
弱点は、ブラウザのタブの1つとして開くので、ほかのタブに埋もれて見失いやすいことです。調べ物をしながら何十ものタブを開いていると、DeepSeekのタブを探すだけで手が止まります。この弱点は、次の節で紹介する「アプリのように開く」設定でかなり解消できます。
ブラウザ版をアプリのように開く手順
ブラウザ版を毎日使うなら、DockやLaunchpadから独立したアプリとして開けるようにしておくと便利です。Macでは、SafariとChromeのどちらにも、Webサイトをアプリのように使う機能が標準で備わっています。
Safariの「Dockに追加」を使う方法
macOS Sonoma 14以降なら、Safariの機能でWebページをWebアプリとして保存できます。Appleのサポートページでは、手順が次のように説明されています。
Safariで、Webアプリとして使いたいWebページを開きます。 メニューバーから「ファイル」>「Dockに追加」の順に選択します。または、Safariのツールバーにある共有ボタンをクリックし、「Dockに追加」を選択します。 Webアプリに付けたい名前を入力してから「追加」をクリックします。Webアプリがホームフォルダの「アプリケーション」フォルダに保存され、DockやSpotlightからも開けるようになります。 出典: support.apple.com
DeepSeekで使うときの流れに直すと、次のようになります。
- Safariでchat.deepseek.comを開き、ログインしておく
- メニューバーの「ファイル」から「Dockに追加」を選ぶ
- 名前を「DeepSeek」などにして「追加」を押す
- Dockに現れたアイコンから開く
ここで1つ注意があります。Appleの説明によると、Webアプリは閲覧履歴やCookie、Webサイトのデータを Safari と共有しません。つまり、Safariでログインしていても、作ったWebアプリの中では改めてログインが必要です。最初に開いたときにログイン画面が出ても、故障ではありません。
作ったWebアプリは、ホームフォルダの中の「アプリケーション」フォルダに保存されます。不要になったら、そのフォルダからゴミ箱に移せば削除できます。
Chromeの「ページをアプリとしてインストール」を使う方法
Chromeを普段使っている人は、Chromeの機能でもアプリ化できます。Googleのヘルプでは、右上のその他アイコンから「キャスト、保存、共有」を選び、「ページをアプリとしてインストール」を選ぶ手順が案内されています。
- Chromeでchat.deepseek.comを開く
- 右上の縦に3つ並んだ点のアイコンを押す
- 「キャスト、保存、共有」から「ページをアプリとしてインストール」を選ぶ
- 名前を確認してインストールする
インストールしたアプリは、Chromeのアプリの一覧(chrome://apps)からも管理できます。Chromeの拡張機能を使いたい人や、普段の作業がChrome中心の人には、こちらのほうが馴染みやすい方法です。
どちらを選ぶかの目安
| 比べる点 | Safariの「Dockに追加」 | Chromeのアプリ化 |
|---|---|---|
| 必要なmacOS | Sonoma 14以降 | Chromeが動くmacOS |
| ログイン情報 | Safariとは別に保存される | Chromeのプロファイルと共有される |
| 拡張機能 | Safariの機能拡張を個別に有効にできる | Chromeの拡張機能が使える |
| 通知 | Dockのアイコンに未読の数が出る | Chromeの通知の設定に従う |
ログインを分けておきたいならSafari、Chromeでの作業の続きとして使いたいならChrome、という分け方がわかりやすい目安です。
方法2:公式のデスクトップ版DeepSeek Harnessを使う
2026年10月時点で、DeepSeekの公式サイトのダウンロードのページには、Mac向けのデスクトップアプリとして「DeepSeek Harness」が掲載されています。対応するのはApple Silicon搭載のMacで、macOS 13以降です。スマホ向けの「DeepSeek」アプリはiOSとAndroid向けで、Macで使う公式のアプリはこのHarnessという位置付けです。
Harnessはチャット用のアプリとは性格が違う
公式サイトの説明によると、Harnessは単に会話をするためのアプリではなく、AIに作業を任せるための道具です。バックグラウンドで作業を進める、手元のファイルを編集する、長く複雑な作業をこなす、といった使い方が想定されています。紹介画面では、資料の整理、表計算のデータの分析、スライドや文書の下書き、プログラムの修正やテストの実行などが例として挙がっています。
また、機能を「プラグイン」として追加できる作りになっていて、オープンソースとして公開されていることも特徴です。現在は「公開プレビュー」の段階と案内されており、新機能や改善が頻繁に配信されると書かれています。
インストールの流れ
- www.deepseek.comの「Download」のページを開く
- 「Download for macOS」を押してダウンロードする
- ダウンロードしたファイルを開き、表示に従ってアプリケーションフォルダに入れる
- 起動してログインし、作業に使うフォルダ(ワークスペース)を選ぶ
使う前に考えておきたいこと
Harnessは、手元のファイルを読んだり書き換えたりする道具です。便利な反面、作業用のフォルダに何を入れておくかが大切になります。顧客の資料や契約書が混ざったフォルダを丸ごと渡すのではなく、AIに触らせてよいファイルだけを集めた作業用のフォルダを別に作り、そこをワークスペースに指定するのが安全な使い方です。
また、公開プレビューの道具は、画面や機能の名前が予告なく変わることがあります。仕事の段取りをHarnessに深く組み込む前に、しばらくは補助として使いながら、自分の作業に合うかを確かめるのが現実的です。チャットで質問するだけなら、方法1のブラウザ版のほうが手軽です。
方法3:OllamaでDeepSeekをMacのローカル環境で動かす
入力した内容を外部に送りたくない場合は、Ollamaという道具を使って、自分のMacの中でDeepSeekのモデルを動かす方法があります。DeepSeekはモデルの一部を公開していて、Ollamaのライブラリにも「deepseek-r1」として登録されています。
必要な環境
Ollamaの公式ドキュメントでは、Mac版の動作環境として次の条件が挙がっています。
| 項目 | 条件 |
|---|---|
| macOS | Sonoma(14)以降 |
| チップ | AppleのMシリーズ(CPUとGPUの両方を使う)、またはIntel搭載のMac(CPUのみ) |
| 空き容量 | モデルの保存に数十GBから数百GBが必要になることがある |
Intel搭載のMacでも動きますが、CPUだけで計算するので、返事が出るまでかなり待つことになります。快適に使えるのは、M1以降のApple Silicon搭載のMacです。
モデルの大きさを選ぶ
Ollamaのdeepseek-r1には、大きさの違う版がいくつも用意されています。ライブラリのページに載っているファイルの容量は次のとおりです。
| モデルの名前 | ファイルの容量 |
|---|---|
| deepseek-r1:1.5b | 1.1GB |
| deepseek-r1:7b | 4.7GB |
| deepseek-r1:8b(標準) | 5.2GB |
| deepseek-r1:14b | 9.0GB |
| deepseek-r1:32b | 20GB |
| deepseek-r1:70b | 43GB |
| deepseek-r1:671b | 404GB |
名前の「b」は、モデルの規模を表す数字です。数字が大きいほど賢くなりますが、その分だけ多くのメモリと容量を使います。一般に、モデルを動かすにはファイルの容量を上回るメモリが必要になるため、メモリが16GBのMacなら8bから14bあたりまで、8GBのMacなら1.5bから7bあたりが現実的な範囲です。いちばん大きい671bは、個人のMacで動かす前提のものではありません。
インストールから会話までの手順
- ollama.comのダウンロードのページから、Mac版を入手する
- ダウンロードしたファイルを開き、Ollamaのアプリをアプリケーションフォルダに入れる
- Ollamaを起動する(初回は、コマンドを使えるようにするための許可を求められる)
- ターミナルを開き、「ollama run deepseek-r1:8b」のように、使いたい版の名前を付けて実行する
- 初回はモデルのダウンロードが始まり、終わると会話できる状態になる
ダウンロードには、モデルの容量に応じて時間がかかります。8bなら約5.2GBの通信が発生するので、モバイル回線ではなく、自宅や事務所の回線で行うのが無難です。
不要になったモデルを削除する
モデルは容量が大きいので、試し終えたものは削除しておくとMacの空き容量を保てます。ターミナルで「ollama list」と入力すると入っているモデルの一覧が表示され、「ollama rm deepseek-r1:8b」のように名前を指定すると削除できます。Ollamaの公式ドキュメントによると、モデルや設定はホームフォルダの中の「.ollama」というフォルダに保存されます。
ローカルで動かすときの現実的な期待値
ローカルで動かす小さめのモデルは、ブラウザ版で使える最新のモデルとは別物です。文章の言い換えや簡単な要約には十分使えますが、難しい計算や最新の情報が必要な質問では、ブラウザ版に見劣りします。インターネットに繋がずに検索することもできません。
そのため、「外に出せない資料の下書きや要約はローカル」「公開されている情報の調べ物はブラウザ版」というように、扱う情報で使い分けるのが現実的です。
うまく動かないときの確かめ方
3つの方法のどれを選んでも、最初の数回は思いどおりに動かないことがあります。よくある場面と、確かめる順番を整理しておきます。
ブラウザ版で返事が出ない、途中で止まる
まず、DeepSeekの公式サイトの下にある「服务状态(サービスの状態)」のページを開き、障害が起きていないかを確かめます。利用者が集中する時間帯は、返事が遅くなったり、混雑を知らせる表示が出たりすることがあります。障害が出ていなければ、ページを読み込み直す、別のブラウザで開く、ログインし直す、の順に試すと、多くの場合は解消します。
Webアプリにしたらログインが外れる
Safariの「Dockに追加」で作ったWebアプリは、Safariとは別にログインの情報を保存します。Safariでログインしていても、Webアプリでは改めてログインが必要です。一度ログインすれば、次からはそのWebアプリの中でログインの状態が保たれます。何度も外れる場合は、Webアプリの設定の「プライバシー」でWebサイトのデータを削除していないか、Macの容量を空けるソフトでCookieを削除していないかを確かめます。
Ollamaでモデルが動かない、極端に遅い
ターミナルで「ollama run」と入力しても反応がない場合は、Ollamaのアプリが起動しているかを確かめます。メニューバーにOllamaのアイコンがなければ、アプリケーションフォルダから起動し直します。動くけれど極端に遅い場合は、Macのメモリに対してモデルが大きすぎる可能性が高いので、1つ小さい版に切り替えて比べてみます。ほかのアプリを多く開いているとメモリが足りなくなるため、試すときはブラウザのタブや重いアプリを閉じておくと、本来の速さを確かめやすくなります。
仕事で使う前に確かめたいデータの扱い
DeepSeekのブラウザ版やアプリを仕事で使う前に、必ず押さえておきたいのがデータの扱いです。個人情報保護委員会は2025年2月に、DeepSeek社の生成AIサービスについて利用者向けの情報提供を出しています。
①当該サービスの利用に伴いDeepSeek社が取得した個人情報を含むデータは、中華人民共和国に所在するサーバに保存されること ②当該データについては、中華人民共和国の法令が適用されること 出典: ppc.go.jp
この情報提供は、DeepSeekの利用を禁止するものではありません。ただ、日本国内でサービスの提供体制が作られている他のサービスとは違う点があるので、知ったうえで使ってほしいという趣旨です。委員会は、適用される法令の例として、中華人民共和国の個人情報保護法、サイバーセキュリティ法、データセキュリティ法、国家情報法などを挙げています。
入力してよい情報を先に決める
実務では、次のように線を引いておくと迷いません。
| 区分 | 例 | ブラウザ版・アプリへの入力 |
|---|---|---|
| 公開済みの情報 | 自社サイトの文章、公開されている制度の説明 | 入力しても問題が起きにくい |
| 社内だけの情報 | 売上の数字、企画の途中の資料 | 勤め先や取引先のルールを確認してから |
| 個人に関する情報 | 顧客の氏名や連絡先、従業員の情報 | 入力しない。必要ならローカルで動かす |
| 取引先から預かった情報 | 依頼主の資料、秘密保持契約の対象 | 契約で外部サービスの利用が認められているか確認してから |
業務委託で仕事を受けている人は、とくに4つ目に注意が必要です。依頼主から預かった資料を生成AIに入力してよいかは、契約やそのときの合意で決まります。秘密保持の取り決めがある案件で、確認せずに外部のAIサービスに資料を貼り付けると、取引の信頼を失う原因になります。判断に迷うときは、使う前に依頼主に確認するのが確実です。
勤め先のルールも確認する
会社によっては、業務で使ってよい生成AIサービスを決めていたり、特定のサービスの利用を禁止していたりします。副業の作業でも、会社から貸与されたMacを使う場合は、会社のルールが優先されます。個人のMacで副業の作業をするときも、取引先のルールに従うのが基本です。
ほかの生成AIと比べたときのDeepSeekの位置付け
MacでDeepSeekを使うかどうかは、ほかの生成AIとの比較で決める人も多いはずです。ここでは、使い方の面から特徴を整理します。
DeepSeekのメリット
1つ目は、チャットを無料で使えることです。公式サイトでも、公式アプリについて最新のモデルと無料で会話できると案内されています。
2つ目は、モデルの一部が公開されていることです。公開されているので、方法3のようにOllamaを使って自分のMacの中で動かせます。外部に送らずに使える選択肢があるのは、ほかの多くのサービスにはない特徴です。
3つ目は、プログラムから使う仕組み(API)の料金が比較的安く設定されていることです。公式の料金ページでは、100万トークンあたりの単価が掲載されていて、混雑していない時間帯は混雑する時間帯の半額になる仕組みが案内されています。トークンとは、AIが文章を処理するときの最小の単位のことです。
DeepSeekの弱点
弱点は、前の節で紹介したデータの扱いです。仕事の資料を扱う場面では、使える範囲が限られます。また、公式サイトの表示が中国語と英語で、日本語の案内が少ないため、設定や料金を確かめるときに手間がかかります。
使い分けの例
| 場面 | 選び方の例 |
|---|---|
| 公開情報の調べ物、文章の言い換え | DeepSeekのブラウザ版でも、ほかの生成AIでもよい |
| 顧客情報を含む文書の下書き | ローカルで動かすモデルか、取引先が認めたサービス |
| 会社の業務 | 会社が利用を認めたサービス |
| 複数のAIの答えを比べたいとき | ブラウザ版を並べて、同じ質問を投げる |
1つのAIに決め打ちせず、場面ごとに使い分けている人が多いのが実情です。同じ質問を2つのAIに投げると、片方の答えの抜けに気付けることがあり、確認の手間を減らせます。
複数のAIを使い分けるときの、Macでの開き方の工夫
DeepSeekに加えて、ChatGPTやClaude、Geminiなども使っていると、ブラウザのタブがAIだらけになりがちです。Safariの「Dockに追加」やChromeのアプリ化で1つずつ独立させるのが基本の方法ですが、使うサービスが増えると、それぞれの管理が手間になってきます。
標準の機能で足りる人
使うAIが2つか3つで、ログインするアカウントも1つずつなら、Safariの「Dockに追加」で十分です。無料で、macOSの標準の機能だけで完結します。Chromeを使っている人も、Chromeのアプリ化で十分に役に立ちます。
標準の機能で物足りなくなる場面
次のような場面では、標準の機能だけでは手間がかかります。
- 仕事用と個人用で、同じサービスに別のアカウントでログインしたい
- アプリごとに使うChromeの拡張機能を変えたい
- Chromeを更新したあとに、作ったアプリのアイコンが崩れたり、開けなくなったりする
こうした場合の候補の1つが、Webサイトを独立したmacOSのアプリに変えるKagemushaです。公式サイトによると、作ったアプリごとに独立したブラウザのプロフィールが割り当てられ、Cookieやログインの状態、履歴がアプリの間で分かれます。Chrome、Brave、Microsoft Edge、Vivaldiなど7種類のブラウザのエンジンから選べ、Chromeウェブストアの拡張機能をアプリごとに切り替えて使えます。ChatGPTやGmailなど300以上のサービスが登録済みで、任意のURLからアプリを作ることもできるので、chat.deepseek.comのアドレスを入れればDeepSeekのアプリも作れます。ブラウザが更新されたときは、更新を検知して作ったアプリを自動で整え直す仕組みがあると説明されています。
料金は、3つのアプリまで無料で作成でき、作成できる数に上限のないProは買い切りで3,980円(税込)と案内されています。対応するのはmacOS 12以降です。
Kagemushaは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
まずはSafariやChromeの標準の機能で試し、アカウントの使い分けや拡張機能の扱いで不便を感じたときに、こうした専用のアプリを検討するのが無理のない順番です。
生成AIを使いこなす力と、仕事の広がり
最後に、DeepSeekのような生成AIをMacで使いこなす力が、仕事の面でどう活きるかを見ておきます。
業務への取り入れを手伝う仕事
生成AIを使ってみたいが、どのサービスを選び、どんなルールで使えばよいか分からないという中小企業や個人事業主は少なくありません。サービスの選び方、入力してよい情報の線引き、社内での使い方の手順づくりを手伝う仕事は、業務委託でも依頼が出ています。仕事の中身や求められる経験は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で詳しく紹介しています。データの扱いやセキュリティの知識と組み合わせる働き方は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事が参考になります。
文章や開発の仕事での使い方
文章を書く仕事では、構成案の整理や言い換えの候補出しに生成AIを使う人が増えています。ただし、最終的な事実の確認と文章の責任は書き手にあります。書き手の働き方や報酬の目安は、著述家,記者,編集者の年収・単価相場でまとめています。
プログラムを書く仕事では、Ollamaで動かすモデルやDeepSeekのAPIを、自分の道具に組み込む使い方もあります。ローカルでモデルを動かした経験は、外部に出せないデータを扱う案件で強みになります。開発の仕事の単価の目安は、ソフトウェア作成者の年収・単価相場で確認できます。
運営者の視点から見えること
フリーランスや在宅ワークの市場を20年見てきた立場から言えば、新しい道具が出たときに長く仕事が続く人は、道具の操作を覚えることより、道具を安全に使う段取りを先に整えています。どの情報を入力してよいかを依頼主と最初に確認しておく人は、「この人なら任せても大丈夫」と思われ、次の依頼に繋がりやすい傾向があります。
また、仲介の手数料が乗らない直接のやり取りでは、依頼主は同じ予算で頼める範囲が広がり、受ける側は手元に残る報酬が厚くなります。生成AIで作業が速くなった分を、確認や相談の時間に回せる人ほど、その関係を長く続けています。DeepSeekをMacで使う方法を整えることも、道具を増やすためではなく、安心して任せてもらえる働き方を作るための準備の1つだと考えると、選ぶべき方法が見えやすくなります。生成AIを活かした案件を探すときは、AIコンサル・業務活用支援のお仕事の紹介から、求められる経験を確かめておくと準備が進めやすくなります。
よくある質問
Q. DeepSeekのMac用の公式アプリはありますか?
2026年10月時点では、公式サイトのダウンロードのページに、Mac向けのデスクトップアプリとして「DeepSeek Harness」が掲載されています。対応はApple Silicon搭載のMacで、macOS 13以降です。会話だけならブラウザ版のchat.deepseek.comで十分で、SafariやChromeの機能でアプリのように開けます。
Q. MacでDeepSeekを無料で使えますか?
ブラウザ版のチャットは、アカウントを作れば無料で使えます。Ollamaを使って自分のMacで動かす方法も、ソフトとモデルの入手に料金はかかりません。ただし、プログラムから使う仕組み(API)は使った量に応じた料金がかかります。料金は改定されることがあるので、公式の料金ページで確認してください。
Q. メモリ8GBのMacでもローカルで動かせますか?
動かせますが、選べるモデルは小さめのものに限られます。Ollamaのdeepseek-r1なら、1.5b(1.1GB)や7b(4.7GB)あたりが現実的です。大きいモデルを選ぶと動作が極端に遅くなったり、起動できなかったりします。Intel搭載のMacはCPUだけで計算するため、返事が出るまでかなり時間がかかります。
Q. 仕事の資料をDeepSeekに入力しても大丈夫ですか?
個人情報保護委員会は、DeepSeek社が取得したデータが中華人民共和国のサーバに保存され、同国の法令が適用されると情報提供しています。顧客情報や取引先から預かった資料は、勤め先や依頼主のルールを確認してから扱ってください。外部に送れない情報は、ローカルで動かす方法を検討するのが安全です。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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