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コピーライターとして在宅で働く道|広告の文案を受ける仕事への入り方

@SOHO編集部
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コピーライターとして在宅で働く道|広告の文案を受ける仕事への入り方

この記事のポイント

  • ✓コピーライターとして在宅で働きたい人に向けて
  • ✓広告の文案を受ける仕事の種類
  • ✓Webライターとの違い

コピーライターは、広告の言葉を作る仕事です。テレビや新聞の広告のキャッチコピーを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、今のコピーライターの仕事の多くは、Webサイト、ネットの広告、SNS、メールマガジン、商品のパッケージなど、さまざまな場所の言葉を作ることです。パソコンとインターネットがあればできる仕事なので、在宅で働くコピーライターも増えています。

一方で、コピーライターとして在宅で仕事を受けるには、文章が書けるだけでは足りません。広告の目的を理解し、読んだ人を動かす言葉を考え、依頼主に提案して選んでもらう力が求められます。広告の表現には法律の決まりもあります。この記事では、コピーライターとして在宅で働く道を、仕事の種類、Webライターとの違い、未経験からの入り方、作品集の作り方、仕事の受け方、守るべき決まりの順に整理します。

コピーライターの仕事とは

コピーライターの仕事は、広告や販売の場面で使われる言葉、つまり「コピー」を作ることです。コピーには、大きく分けて次の種類があります。

  • キャッチコピー:広告の中で一番目立つ、見た人の注意を引く短い言葉
  • ボディコピー:キャッチコピーの後に続く、商品やサービスの説明の文章
  • セールスコピー:商品の販売のページなどで、読んだ人に購入や申し込みを促す長めの文章
  • ネーミング:商品やサービス、キャンペーンの名前
  • タグライン:企業やブランドの考え方を表す短い言葉

在宅で受けることが多いのは、Webの広告の文案、商品の販売のページの文章、メールマガジンの件名や本文、SNSの投稿の文章などです。テレビや新聞の大きな広告の仕事は、広告会社や制作会社に所属するコピーライターが担当することが多く、在宅のフリーランスが最初から受けるのは難しい分野です。

在宅のコピーライターの仕事の例

在宅のコピーライターが受ける仕事には、たとえば次のようなものがあります。

仕事の種類 内容
ネット広告の文案 検索の広告やSNSの広告の見出しと説明文を作る
販売のページの文章 商品やサービスの申し込みのページの文章を書く
バナーの文言 バナーに入れるキャッチコピーやボタンの文字を考える
メールマガジン 件名と本文を作り、読んだ人を商品のページへ誘導する
商品の説明文 ネットショップの商品のページの説明文を書く
ネーミング 商品やキャンペーンの名前の案を出す
Webサイトの文言 会社のサイトのトップページやサービスの紹介の文章を作る

最近は、Webサービスの画面の中のボタンや案内の短い文言(マイクロコピーと呼ばれます)を考える仕事もあります。求人の中にも、次のように、UI(画面の操作の部分)の文言の経験を歓迎する募集があります。

<歓迎要件> 新聞記者・ライターの経験 業務手順書・取扱説明書等の作成・編集経験 WebサービスのUI文言(マイクロコピー)...リモートワーク(在宅勤務)制度時短勤務制度産前産後休業制度(取得実績あり)... 出典: 求人ボックス

このように、コピーライターの仕事は、広告の言葉だけでなく、サービスを使う人を迷わせないための言葉まで広がっています。

在宅で働く2つの形

コピーライターとして在宅で働く形には、会社に雇われて在宅勤務をする形と、フリーランスとして業務委託で仕事を受ける形の2つがあります。

雇われて在宅勤務をする形では、広告会社や制作会社、事業会社の広報や販売の部署などに所属し、自宅から仕事をします。収入が安定し、社会保険にも入れます。先輩や同僚からの指導を受けられるので、経験の浅い人が力を付けるのにも向いています。求人の中には、週に何日かは出社し、残りの日を在宅で働く形の募集も多くあります。

フリーランスとして業務委託で受ける形では、複数の依頼主から仕事を受け、働く時間や場所を自分で決められます。その分、仕事を探す、契約を結ぶ、請求をする、税金の申告をするといった作業も自分で行う必要があります。収入は仕事の量によって変わるので、依頼主を1社に頼りすぎないことが、安定して続けるための工夫になります。

どちらの形から始めるかは、今の経験と生活の事情で選びます。経験が少ないうちは雇われて経験を積み、実績と人脈ができてからフリーランスとして独立する、という順番を選ぶ人も多いです。

コピーライターとWebライターの違い

在宅で文章の仕事をしたい人がよく迷うのが、コピーライターとWebライターの違いです。

Webライターは、主にWebサイトの記事を書く仕事です。読者の疑問に答える情報を、分かりやすく、まとまった量の文章で伝えることが求められます。報酬は、文字数で決まることが多いです。

コピーライターは、読んだ人に行動してもらうための言葉を作る仕事です。商品を買う、申し込む、ボタンを押すといった行動を促すことが目的で、短い言葉に多くの検討を重ねます。報酬は、文字数ではなく、1案あたり、1つの広告あたり、1つのページあたりで決まることが多いです。

項目 Webライター コピーライター
主な仕事 記事を書く 広告や販売の言葉を作る
目的 読者に情報を伝える 読んだ人に行動してもらう
文章の長さ 長めの文章が中心 短い言葉から長い販売の文章まで
報酬の決め方 文字数で決まることが多い 1案、1つの広告、1ページで決まることが多い
求められる力 調べる力、分かりやすく書く力 相手の気持ちを読む力、言葉を選び抜く力

実際には、両方の仕事を受ける人も多く、Webライターから始めて、販売のページの文章やネット広告の文案へと仕事を広げていく人もいます。文章の仕事の単価を段階的に上げていく方法は、Webライターが文字単価を上げる方法【2026年版】|1円→5円のステップで詳しく解説されています。

在宅のコピーライターに求められる力

在宅でコピーライターとして仕事を受けるには、次のような力が求められます。

依頼主の目的を理解する力

コピーは、依頼主の目的を果たすための言葉です。誰に、何を伝え、どんな行動をしてほしいのかを理解しないまま書いた言葉は、どれほど上手でも役に立ちません。依頼を受けたら、まず目的と、見てほしい人、伝えたいことを確かめます。

見る人の気持ちを想像する力

広告を見る人は、ほとんどの場合、広告を見たいと思っていません。その人が何に困っていて、どんな言葉なら手を止めて読んでくれるかを想像する力が、コピーライターの仕事の中心です。商品の良さを並べるより、見る人の悩みや願いに寄り添った言葉のほうが届きやすくなります。

言葉の案をたくさん出す力

1つのキャッチコピーを決めるために、コピーライターは多くの案を出します。最初に思いついた言葉が一番良いとは限らないので、角度を変えて案を出し、その中から選び抜きます。依頼主に提案するときも、方向の違う複数の案を見せて選んでもらうのが一般的です。

説明する力

在宅の仕事では、依頼主と顔を合わせずに案を提案することがほとんどです。案の言葉だけを送るのではなく、なぜこの言葉にしたのか、どんな人に、どう感じてほしいのかを短く添えると、依頼主が判断しやすくなります。

コピーを書く手順

コピーは、ひらめきで生まれるものと思われがちですが、実際には決まった手順で考えを積み上げて作ります。在宅の仕事で依頼を受けたときの、基本の手順を紹介します。

  1. 情報を集める。依頼主から商品やサービスの資料を受け取り、公式のサイト、使った人の声、ほかの商品との違いを調べる
  2. 見てほしい人を決める。年代や立場だけでなく、その人が今何に困っていて、どんな場面でこの広告を見るのかまで想像する
  3. 伝えることを1つに絞る。商品の良さをすべて伝えようとすると、何も伝わらなくなる。見てほしい人にとって一番大切な点を選ぶ
  4. 案を出す。角度を変えて、できるだけ多くの案を書き出す。この段階では良し悪しを判断しない
  5. 選ぶ。見てほしい人の立場で読み直し、目的に合う案を絞り込む
  6. 磨く。言葉の順番、語尾、漢字とひらがなの使い分けを整え、声に出して読んで引っかかりがないかを確かめる
  7. 確かめる。景品表示法や薬機法に反する表現がないか、依頼主の決まりに合っているかを確かめる

この中で最も時間をかけるべきなのは、1つ目から3つ目の「書く前の段階」です。情報が足りないまま書き始めると、どこかで見たような言葉しか出てきません。依頼主への質問を惜しまず、商品について依頼主と同じくらい詳しくなることが、良いコピーの出発点です。

案を広げるための切り口

案を出すときは、いくつかの切り口を順に試すと、発想が広がりやすくなります。よく使われる切り口を紹介します。

  • 悩みを言い当てる:見てほしい人が抱えている悩みを、その人の言葉で書く
  • 使った後の姿を描く:商品を使った後に、どんな毎日になるかを書く
  • 問いかける:見た人が思わず自分のことを考える質問を投げかける
  • 意外な事実を示す:見た人が知らなかった事実を、根拠のある範囲で示す
  • 比べる:使う前と使った後、ほかの方法との違いを示す(根拠のない比較はしない)
  • 呼びかける相手を絞る:「こんな人に」と対象をはっきりさせる

1つの切り口で数案ずつ書くと、方向の違う案がそろいます。依頼主に提案するときは、切り口の違う案を並べると、選ぶ側も比べやすくなります。

未経験から在宅のコピーライターになる道

コピーライターになるために、資格は必要ありません。未経験から在宅のコピーライターを目指す道は、大きく分けて3つあります。

広告会社や制作会社で経験を積む

1つ目は、広告会社や制作会社に就職し、コピーライターとして経験を積んでから独立する道です。先輩のコピーライターから学べ、大きな広告の仕事も経験できます。在宅勤務の制度がある会社もあります。経験を積んだあとにフリーランスとして独立し、在宅で仕事を受ける人も多いです。

文章の仕事から広げる

2つ目は、Webライターや販売の文章の仕事から始めて、コピーの仕事へ広げていく道です。在宅で受けられる文章の仕事から実績を作り、商品の説明文、販売のページの文章、ネット広告の文案と、少しずつ仕事の幅を広げていきます。未経験から在宅で始める人には、この道が現実的です。

本業の経験を生かす

3つ目は、営業、販売、マーケティング、広報などの本業の経験を生かす道です。お客さまの声を直接聞いてきた人、商品を売るための工夫をしてきた人は、見る人の気持ちを想像する力をすでに持っています。特定の業界に詳しいことは、その業界の広告の文案を書くときの強い武器になります。

練習の方法

どの道を選ぶ場合も、言葉を作る練習は欠かせません。在宅でもできる練習の方法を紹介します。

  1. 身の回りの商品を1つ選び、その商品のキャッチコピーを20案出す
  2. 20案の中から、見てほしい人に一番届くと思う3案を選び、理由を書く
  3. 実際に使われている広告のコピーを集め、なぜその言葉なのかを考える
  4. 同じ商品について、年代や立場の違う人に向けたコピーを書き分ける
  5. 書いたコピーを人に見せ、何が伝わったかを聞く

広告のコピーを公募する賞に応募するのも、練習と実績づくりを兼ねた方法です。課題に対して多くの案を出し、選び抜く経験は、実際の仕事の進め方とよく似ています。

作品集の作り方

在宅でコピーの仕事を受けるには、作品集(ポートフォリオ)が必要です。依頼主は、作品集を見て、この人にどんな言葉を書いてもらえるかを判断します。

作品集に入れるもの

作品集には、次のものを入れます。

  • これまでに書いたコピーや販売の文章(公開してよいもの)
  • 練習で書いたコピー(架空の商品や、自分で選んだ商品の練習であることを明記する)
  • それぞれの目的、見てほしい人、そのコピーにした理由
  • 仕事で関わった成果(公開してよい範囲で)

コピーライターの作品集で大切なのは、完成した言葉だけでなく、その言葉にたどり着いた考え方を見せることです。依頼主は、目的に合った言葉を考えられる人かどうかを見ています。

公開してよいかを確かめる

仕事で書いたコピーを作品集に入れる場合は、依頼主に公開してよいかを確かめます。広告の仕事では、契約で作品の公開を制限していることがあります。公開できない場合は、業界や仕事の種類だけを書くなど、依頼主が分からない形で実績を示します。

作品集の見せ方

作品集は、Webのページや資料のファイルの形で用意しておくと、応募のときにすぐ送れます。コピーは言葉だけを並べると伝わりにくいので、バナーや広告の画面の中に入れた形で見せると、実際に使われたときの姿が想像しやすくなります。作品の数は多ければよいわけではなく、受けたい分野に合った作品を厳選し、1つ1つに目的と考え方を添えるほうが、依頼主の印象に残ります。新しい仕事をするたびに作品集を見直し、古い作品と入れ替えていく習慣を付けておくと、いつでも今の自分の力を示せます。

仕事の探し方と受け方

在宅のコピーライターが仕事を探す方法には、次のようなものがあります。

  • 在宅ワークの求人サイトや業務委託のマッチングサービスで、依頼主の募集に応募する
  • 広告会社や制作会社に、外部のコピーライターとして登録する
  • 以前の勤め先や知人のつながりから仕事を受ける
  • SNSや自分のサイトで作品を発信し、問い合わせを受ける

最初は、小さな仕事から実績を積むことが大切です。ネットショップの商品の説明文、メールマガジンの件名、バナーの文言のように、範囲の小さい仕事から始めて、依頼主の評価を得ながら仕事を広げていきます。

依頼を受けるときに確かめること

依頼を受ける前に、依頼主と次の点を確かめます。

  1. 広告の目的と、見てほしい人
  2. 商品やサービスの特徴と、ほかの商品との違い
  3. 使ってはいけない言葉や、守るべき表現の決まり
  4. 案の数と、修正の回数の上限
  5. 納期と、報酬、支払いの時期
  6. 作品集への掲載の可否

特に、案の数と修正の回数は、最初に決めておかないと、作業が膨らむ原因になります。「3案を提案し、選ばれた案について2回まで修正」のように、具体的に決めておきます。

報酬の決め方

コピーライターの報酬は、仕事の種類によって決め方が違います。キャッチコピーやネーミングは1案あたり、または提案1回あたり、販売のページの文章は1ページあたり、ネット広告の文案は広告の本数あたりで決めることが多いです。

報酬を決めるときは、書く時間だけでなく、依頼主の商品を調べる時間、案を考える時間、提案の資料を作る時間、修正の時間まで含めて考えます。短いコピーほど、考える時間がかかるのに、依頼主からは「短い言葉なのに高い」と見られがちです。見積もりのときに、作業の流れを説明して、考える時間も仕事の一部であることを伝えると、理解を得やすくなります。

在宅のクリエイティブの仕事の収入の目安を知りたい人は、Webデザイナー 年収のリアル:30代フリーランスが語る稼ぎ方とキャリアパスのように、近い職種のフリーランスの働き方を紹介した記事も参考になります。

提案の仕方と資料の作り方

在宅のコピーライターは、依頼主に会わずに案を提案することがほとんどです。案の言葉だけをメールで送ると、依頼主はどれを選べばよいか判断しにくく、修正のやり取りが増えがちです。提案の資料に、次の項目を入れておくと、やり取りがスムーズになります。

  • 今回の目的と見てほしい人(依頼主と認識をそろえるため)
  • 案ごとの切り口と、その案を選んだ理由
  • 案を実際に使ったときのイメージ(バナーや広告の中に入れた見え方)
  • おすすめの案と、その理由

おすすめの案を示すことは大切です。依頼主はコピーの専門家ではないので、作り手が「目的に照らすと、この案が合っていると考えます」と示すことで、判断の助けになります。ただし、最終的に選ぶのは依頼主です。依頼主が別の案を選んだ場合は、その理由を聞き、次の提案に生かします。

効果の測り方を知っておく

Webの広告や販売のページのコピーは、効果を数字で測れるのが特徴です。在宅のコピーライターも、効果の測り方の基本を知っておくと、依頼主との会話が深まり、仕事の幅が広がります。

ネット広告では、広告が表示された回数に対して押された割合(クリック率)が、コピーの効果を見る代表的な数字です。販売のページでは、ページを見た人のうち、購入や申し込みをした人の割合(成約率)が使われます。

2つの案のどちらが効果的かを確かめる方法として、同じ条件で2つの案を出し分けて結果を比べる方法があります。AとBの案を比べることから、A/Bテストと呼ばれます。コピーを納めたあとに、こうした結果を依頼主と共有してもらえると、どんな言葉が見てほしい人に届くのかが分かり、次の仕事に生かせます。

数字を見るときに気をつけたいのは、コピーだけが結果を決めるわけではないことです。広告を出す場所、画像、商品の価格、時期など、多くの要素が結果に影響します。結果が良くなかったときも、コピーだけの問題と決めつけず、依頼主と一緒に原因を考える姿勢が大切です。

在宅で仕事を続けるための習慣

在宅のコピーライターとして仕事を続けるには、言葉を作る力を保ち、伸ばし続ける習慣が欠かせません。

1つ目は、日頃から広告を意識して見る習慣です。電車の中の広告、ネットの広告、商品のパッケージ、店の看板など、身の回りには言葉があふれています。心に残った言葉、思わず手に取った商品の言葉を記録しておくと、自分の引き出しになります。

2つ目は、いろいろな人の言葉に触れる習慣です。コピーは、見てほしい人の言葉で書くことが大切です。自分と年代や立場の違う人がどんな言葉を使っているかを、本や雑誌、SNSなどで知っておくと、書き分けの幅が広がります。

3つ目は、仕事の時間と休む時間を分ける習慣です。言葉を考える仕事は、机に向かっている時間だけでなく、散歩や家事の最中にも頭が働き続けがちです。在宅では仕事と生活の境目がなくなりやすいので、仕事をする時間を決め、頭を休める時間も意識して確保します。

広告の表現の決まりを守る

コピーライターの仕事で、必ず知っておかなければならないのが、広告の表現についての法律の決まりです。

景品表示法

景品表示法は、商品やサービスの品質や価格について、実際より良く見せるうその表示や、大げさな表示を禁止する法律です。「業界No.1」「最安値」「効果抜群」のような言葉は、根拠がなければ使えません。根拠がある場合でも、どの調査で、いつの時点で、何と比べての話かを、見る人に分かるように示す必要があります。

2023年10月1日からは、広告であることを隠して宣伝する、いわゆるステルスマーケティングも景品表示法の違反になりました。依頼主の商品を、依頼を受けていない個人の感想のように見せる文章を書くことは、違反に当たるおそれがあります。表示の決まりの全体は、消費者庁の景品表示法のページで確かめられます。

薬機法

化粧品、医薬部外品、医薬品、医療機器の広告には、薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)の決まりがあります。この法律の誇大な広告の禁止の決まりは、広告を出す会社だけでなく、広告の文章を書く人も含めた「何人も」に向けられています。

何人も、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器又は再生医療等製品の名称、製造方法、効能、効果又は性能に関して、明示的であると暗示的であるとを問わず、虚偽又は誇大な記事を広告し、記述し、又は流布してはならない。 出典: 厚生労働省 医薬品等の広告規制について

化粧品の広告で「シミが消える」「病気が治る」のように、認められた効能や効果を超える表現を書くことはできません。健康食品の広告でも、病気の治療や予防の効果があるかのような表現は問題になります。美容や健康の分野の仕事を受ける場合は、依頼主の社内の確認の決まりに従い、表現に迷ったら依頼主に確認します。

作り手として気をつけること

表示の内容に最終的な責任を持つのは広告を出す依頼主ですが、作り手も決まりを知らずに書いてよいわけではありません。根拠が分からない数字や言葉を依頼されたときは、根拠の資料があるかを依頼主に確かめる姿勢を持っておくと、依頼主からの信頼にもつながります。

分野ごとの書き分け

コピーは、扱う商品やサービスの分野によって、求められる書き方が変わります。代表的な分野ごとの違いを整理します。

企業向けの商品やサービスの広告では、読む人は仕事として判断する立場にあります。費用に見合う効果があるか、導入の手間はどのくらいか、社内で説明しやすいかといった、判断の材料になる言葉が求められます。感情に訴えるより、具体的な事実を分かりやすく示す書き方が向いています。

個人向けの商品の広告では、読む人の気持ちに寄り添う言葉が求められます。商品の仕様を並べるより、その商品があると毎日がどう変わるかを描くほうが届きやすくなります。

美容や健康の分野は、前の節で説明した薬機法などの決まりが特に厳しい分野です。使える言葉と使えない言葉を理解し、依頼主の社内の確認の決まりに従って書きます。食品の分野でも、食品表示や健康に関する表現の決まりがあります。

求人の広告の分野では、働く条件を正しく伝えることが何より大切です。実際と違う条件を魅力的に見せる表現は、応募した人とのトラブルの原因になります。どの分野でも、見てほしい人にとって誠実な言葉であることが、長く信頼されるコピーの条件です。

フリーランスとして受けるときの契約

フリーランスとして業務委託で仕事を受ける場合は、仕事を始める前に、条件を文書で残しておくことが大切です。2024年11月1日に施行された「特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律」(フリーランス・事業者間取引適正化等法)では、フリーランスに仕事を頼む事業者に、仕事の内容や報酬の額、支払期日などの取引の条件を明示すること、成果物を受け取った日から原則として60日以内に報酬を払うことなどが義務づけられています。

コピーの仕事で特に確かめておきたいのは、提案した案のうち採用されなかった案の扱いと、作ったコピーの権利の扱いです。採用されなかった案にも報酬が払われるのか、採用されなかった案をほかの依頼主に使ってよいのか、作ったコピーの権利は依頼主に移るのかを、契約の段階で確かめておきます。法律の内容は、厚生労働省のフリーランス・事業者間取引適正化等法のページで確かめられます。

生成AIとの付き合い方

文章を作るAIが広がり、コピーの案を出す作業にもAIが使われるようになりました。AIを使うと、短い時間で多くの案を出せるので、発想を広げる道具としては役に立ちます。

一方で、AIが出した言葉を、そのまま依頼主に提案するのは注意が必要です。AIの言葉は、どこかで見たような平凡な表現になりやすく、依頼主の商品ならではの良さを捉えきれないことがあります。また、景品表示法や薬機法の決まりに反する表現が混じることもあります。AIで案を広げたうえで、見てほしい人の気持ちと依頼主の目的に照らして、最後は自分の頭で選び抜き、言葉を磨くことが、コピーライターの仕事の価値になります。

依頼主によっては、AIの使用について決まりを設けていることがあります。依頼主の商品の情報や未発表の情報をAIの道具に入力してよいかは、作業を始める前に確かめておきます。

会社員が副業で始めるときの注意

会社員がコピーの仕事を副業として受ける場合は、勤め先の就業規則で副業が認められているかを確かめてから始めます。本業が広告や販売の仕事の場合は、本業の取引先と競合する仕事を受けないこと、本業で知った商品の情報を使わないことにも気をつけます。

副業で受けた報酬は、一般に事業所得か雑所得として扱われます。会社員の場合、給与以外の所得の合計が20万円を超えると、所得税の確定申告が必要です。20万円以下でも住民税の申告は別に必要になることがあります。個別の扱いは収入の状況によって変わるので、税務署や住所地の市区町村で確かめてください。

運営者として見てきた、在宅のコピーライターが選ばれる理由

在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、在宅のコピーライターとして継続して仕事を受けている人には共通点があります。それは、言葉を納めるだけでなく、「この言葉を使った後、どうなったか」を依頼主と一緒に確かめていることです。広告の言葉は、使ってみて初めて効果が分かります。結果を聞き、次の案に生かす姿勢を持つ人は、依頼主にとって手放したくない存在になります。

もう1つの共通点は、依頼主と直接やり取りして、商品の背景や依頼主の思いを丁寧に聞き取っていることです。良いコピーは、依頼主の言葉の中にある本当の強みを見つけるところから生まれます。仲介の手数料が差し引かれない形で直接取引できると、同じ報酬でも手元に残る金額が厚くなり、依頼する側も同じ予算で多くの案を頼めます。手数料0%で直接取引できる在宅ワークの求人サイトなら、こうした双方が得をする関係を作りやすくなります。

広告の言葉を作る力は、マーケティングの仕事全体につながります。広告の運用や分析まで仕事を広げたい人は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で、マーケティングの分野にどんな仕事があるかを確かめられます。まずは身の回りの商品で20案を書くところから始めてみてください。

よくある質問

Q. コピーライターは未経験でも在宅で始められますか?

資格は必要なく、未経験からでも始められます。ただし、大きな広告の仕事を最初から在宅で受けるのは難しいため、ネットショップの商品の説明文、メールマガジンの件名、バナーの文言のように範囲の小さい仕事から実績を積むのが現実的です。練習で書いたコピーと、その言葉にした理由をまとめた作品集を用意すると、応募のときに判断してもらいやすくなります。

Q. コピーライターとWebライターの違いは何ですか?

Webライターは主にWebサイトの記事を書き、読者に情報を分かりやすく伝えることが目的です。コピーライターは、読んだ人に購入や申し込みなどの行動をしてもらうための言葉を作ります。報酬もWebライターは文字数で決まることが多いのに対し、コピーライターは1案、1つの広告、1ページで決まることが多いです。両方の仕事を受ける人も多くいます。

Q. 広告の文章を書くときに気をつける法律はありますか?

景品表示法では、品質や価格を実際より良く見せる表示や大げさな表示が禁止され、根拠のない「No.1」「最安値」は使えません。2023年10月からはステルスマーケティングも違反になりました。化粧品や医薬品などの広告には薬機法の決まりがあり、誇大な広告の禁止は文章を書く人も含めた全ての人に向けられています。

Q. コピーライターの仕事でAIを使ってもよいですか?

案を広げる道具としては役立ちますが、AIの言葉をそのまま提案するのは注意が必要です。平凡な表現になりやすく、景品表示法や薬機法に反する表現が混じることもあります。依頼主がAIの使用に決まりを設けていることもあるので、商品の情報をAIに入力してよいかを作業の前に確かめ、最後は自分で選び抜いて言葉を磨きます。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年1月17日最終更新:2026年10月16日
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