マンション維持修繕技術者の講師・講座の仕事

長谷川 奈津
長谷川 奈津
マンション維持修繕技術者の講師・講座の仕事

この記事のポイント

  • マンション維持修繕技術者が教える側に回る仕事を整理しました
  • 録画講座とライブ研修と個人指導の使い分け
  • 名乗り方と法令上の線引きまで扱います

修繕の知識を人に教える仕事は、資格を持つ人にとって最も見落とされている領域です。案件を受けて成果物を納める働き方は想像しやすいのに対し、教える側に回る道は「自分が講師になれるとは思わなかった」という理由で最初から検討されていないことが多くあります。

結論から書きます。教える仕事は、実務の経験年数が長い人だけのものではありません。この分野で講師が不足しているのは、経験者がいないからではなく、知識を持つ人が教材の形に落とす手間をかけないからです。逆に言えば、教材を一度作ってしまえば、それが繰り返し収入を生む形になります。この記事では、誰に教えるのか、どの形で教えるのか、最初の講座をどう作るのか、いくらで出すのか、依頼をどう取るのかを順に整理します。

教える側の需要が生まれている場所

この分野で研修の需要が安定して存在することは、認定団体自身の取り組みからも読み取れます。団体は資格試験の受験資格に関わる研修を用意しており、受講の形態を複数用意しています。

本研修は、既存マンションの建物・設備の劣化や各種修繕工事等について講義するもので、参集しての講師による講義を受講するタイプと、これを基とした動画をWebにより視聴する自宅学習タイプの2パターンを用意しております。 ※受講形態による下記受験資格付与に関する違いはありません。 出典: kanrikyo.or.jp

注目したいのは、集合形式の講義と、それを基にした動画の視聴が同じ扱いになっている点です。教える内容が動画で完結する形で成立するということは、講師の側も現地に出向かずに仕事を組み立てられるということです。この構造は、本業を持ちながら教える側に回りたい人にとって決定的に有利に働きます。

需要の実体は、認定団体の研修だけではありません。管理会社の社内研修、修繕コンサルタント会社の新人教育、管理組合の役員向けの勉強会、資格試験の対策講座。いずれも継続的に発生しており、そのたびに講師や教材の作り手が探されています。

誰に教えるのかを先に決める

教える相手が変わると、教材の作り方も値付けも変わります。始める前に決めておいてください。

一つ目は、資格の取得を目指している人です。試験の出題範囲に沿って解説する形になり、内容の網羅性が最優先されます。合格した直後の人ほど、出題範囲の全体像を正確に覚えているため、この層を対象にした教材は作りやすい部類です。ただし受講者は試験の時期に集中するため、収入の波が大きくなります。

二つ目は、管理組合の理事や修繕委員です。専門知識のない人が、修繕の判断をする立場に置かれています。教える内容は、用語の意味、修繕計画の読み方、見積書の見方といった実務の入口です。受講者の理解度に合わせて言葉を選ぶ力が最も問われる層で、ここができる人は評価が高くなります。

三つ目は、事業者の新人社員です。管理会社やリフォーム会社、設備会社の若手に対する社内研修です。専門用語がある程度通じるため説明は早く済みますが、実務でどう使うかまで落とす必要があります。企業からの発注になるため、単価は最も安定します。

四つ目は、同業の実務者です。特定の分野に絞った内容を、既に知識のある人に向けて話す形です。難易度は高いのですが、需要は限られます。副業として始める段階では優先度を下げて構いません。

始めるなら、二つ目か三つ目です。二つ目は個人向けで単価は低めですが、依頼が探しやすい。三つ目は企業向けで単価が高く、継続しやすい。どちらから入るかは、手元に企業とのつながりがあるかどうかで判断してください。

教える形の三種類と、それぞれの向き不向き

形は大きく三つに分かれます。

録画型の講座は、一度作れば繰り返し提供できるのが最大の利点です。収録の時間帯を自分で決められるため、本業がある人に最も向いています。欠点は、最初に作る手間が大きいことと、内容が古くなったときに作り直しが必要なことです。制度や工法の説明を含む講座は、数年ごとの更新を前提にしてください。

ライブ型の研修は、参加者の反応を見ながら進められるため満足度が高く、単価も置きやすい形です。オンライン会議で行えば移動が不要になります。欠点は日程が相手の都合で決まることで、平日日中の開催を求められることが多い点です。副業として受ける場合、この時間帯の制約が最大の障壁になります。

個人指導は、1対1で質問に答えながら進める形です。受講者の悩みに直接答えられるため単価は高く置けますが、人数を増やせないため収入の上限が見えやすくなります。録画型の講座を作ったうえで、その補足として個人指導を有料で用意する組み合わせが、副業としては最も収まりが良い形です。

最初の講座をどう作るか

教材づくりの手順は決まっています。この順で進めれば、内容の抜けが出にくくなります。

最初にやるのは、受講者が持っている問いを集めることです。自分が教えたい内容から作り始めると、受講者にとって必要でない部分が長くなります。管理組合の役員向けなら「修繕積立金が足りるか不安」「管理会社の提案が妥当か分からない」といった問いが並びます。この問いを10個ほど書き出し、そのうち自分が答えられるものを選びます。

次に、選んだ問いを順番に並べます。順番の基準は、受講者が判断する順序です。修繕の話であれば、建物の状態を知る、計画を読む、見積もりを比べる、資金を確認する、という流れになります。教科書の目次の順ではありません。実務の順序で並べると、受講者が自分の状況に当てはめながら聞けます。

その次に、各問いに対して話す内容を1枚のスライドにまとめます。1枚あたり3分から5分で話せる分量にしてください。文字を詰め込むと読み上げになり、聞いている側の理解が落ちます。数字と図は入れ、説明は口頭に回します。

最後に、各回の終わりに「次にやること」を1つだけ置きます。聞いて終わりにさせず、手を動かす形にすると、受講者の満足度が明確に上がります。「前回の調査報告書を探して、評価の欄を確認してください」といった具体的な指示です。

全体の分量は、初回は90分から120分に収めてください。長い講座を作ろうとすると完成しません。短く作って、反応を見てから足すほうが確実です。スライドや配布資料を短時間で見やすく整える手順はAdobe認定プロフェッショナル Adobe Expressの解説が参考になります。教材の見た目は内容の理解に直接影響するため、ここに時間を使う価値はあります。

値付けの考え方

三つの形それぞれで、値付けの考え方が変わります。

録画型の講座を個人に販売する場合、90分から120分の内容で5,000円から2万円程度の帯に置かれる例が多く見られます。試験対策の講座は比較対象が多いため価格が下がりやすく、実務の判断を扱う講座は比較対象が少ないため高く置けます。修繕分野は後者に当てはまります。

ライブ型の研修を企業から受ける場合、1回2時間の研修で3万円から10万円程度が目安です。ここに教材の作成費を分けて計上できるかどうかで、実質の単価が大きく変わります。初回は教材づくりに時間がかかるため、教材費を別立てで請求できるよう最初に交渉してください。2回目以降は同じ教材が使えるため、時間あたりの実収入が上がります。

個人指導は、1回60分で1万円から3万円程度に置かれます。相談に近い性質を持つため、後述する法令上の線引きが直接効いてきます。

避けたほうがよいのは、最初の依頼で相場を大きく下回る金額を受けることです。研修の単価は、一度決まると同じ発注元の中で据え置かれます。初回だからと安くすると、その金額が基準になります。実績がない段階では、金額を下げるのではなく、回数を減らすか範囲を狭めて調整してください。

料金の置き方や相談型の仕事の設計は分野を問わず共通する部分が多く、キャリア・副業・人生相談のお仕事に相談を職業として成立させる形が整理されています。個人指導の枠の作り方や、断り方の考え方はそのまま持ち込めます。

依頼をどう取るか

教える仕事の依頼は、募集として公開されていることが少ない領域です。取り方に工夫が要ります。

第一に、教える内容を先に形にしておくことです。講座の目次と、各回で扱う内容を1枚にまとめた資料を用意します。「研修を受け付けています」という案内より、「こういう内容を90分で扱います」という具体物のほうが、依頼を判断してもらいやすくなります。企業の教育担当は、内容が決まっているものを選ぶほうが社内で通しやすいためです。

第二に、業務委託の受注者を探せるサイトに、教える対象と内容を明記したプロフィールを置いておくことです。この資格の登録者は多くないため、条件を絞って検索した企業の目に留まりやすい構造があります。プロフィールには、資格名だけでなく「管理組合の役員向けに修繕計画の読み方を90分で解説できます」のように、誰に何を教えられるかを具体的に書いてください。

第三に、書く仕事から入る経路です。修繕にまつわる解説記事を継続的に出していると、その内容を見た企業から研修の依頼が来ることがあります。文章と講座は元になる知識が同じなので、記事の蓄積がそのまま講座の素材になります。実際、教える仕事を軌道に乗せている人の多くは、書く仕事を並行して持っています。

第四に、既存のつながりです。勤務先の取引先、資格の研修で知り合った人、業界団体の集まり。教える仕事は信用が先に立つため、既に自分を知っている相手からの依頼が最も成立しやすくなります。ただし勤務先との関係には注意が必要で、これは後述します。

収録と配信で必要になる準備

録画型の講座を作るとき、最初につまずくのが機材と手順です。ここは思われているほど大掛かりではありません。

映像は、スライドを画面共有した状態で録画する形で十分です。顔を出すかどうかは内容によりますが、修繕の講座では図表を見せる時間のほうが長いため、顔が常時映っている必要はありません。画面録画の機能はオンライン会議のソフトにも備わっており、追加の投資なしで始められます。

音声は、映像より優先して整えてください。聞き取りにくい音声は、内容の良し悪しに関係なく最後まで聞いてもらえません。特別な機材でなくても、口元に近い位置で録れるマイクを使い、空調の音が入らない時間帯に録るだけで大きく変わります。収録と編集の基本的な流れは作曲・編曲・効果音・ジングルのお仕事に整理されており、音の扱いの基礎はそのまま講座の収録に使えます。

収録の進め方にもコツがあります。90分を通しで録ろうとすると、途中で言い間違えたときの取り直しが苦痛になります。1本5分から10分の単位に区切って録ってください。区切って録ると、内容の一部だけを後から差し替えられるため、制度が変わったときの更新も楽になります。

配信する場所は、講座を販売できるサービスを使う方法と、動画のURLを購入者にだけ渡す方法があります。始めるときは後者で構いません。仕組みを整えるより、内容を先に作るほうが優先です。

講座の内容を古くさせないための運用

修繕分野の講座は、制度や工法の説明を含むため、放っておくと内容が古くなります。作ったあとの運用まで含めて設計しておいてください。

まず、教材を「変わりにくい部分」と「変わりやすい部分」に分けます。建物がどう劣化するか、修繕の判断をどう組み立てるかといった原則は、数年では変わりません。一方で、制度の要件、統計の数字、費用の目安は変わります。この二つを別のスライドに分けておくと、更新は変わりやすい部分だけを差し替えれば済みます。同じファイルに混ぜて作ると、毎回全部を見直すことになります。

次に、更新の時期を決めます。年に1回、決まった月に見直す。この習慣がないと、古い内容のまま販売を続けることになります。受講者にとって、古い数字を教えられることは信用の問題に直結します。

三つ目に、知識の更新の経路を確保しておきます。認定団体は登録者を対象にした研修を用意しており、登録を維持している人だけが受けられる情報があります。教える立場に立つなら、この経路は切らさないでください。加えて、自分が答えられなかった質問を記録しておき、まとめて調べ直す習慣を持つと、講座の内容が受講者の実態に近づいていきます。

教えるときに越えてはいけない線

教える立場に立つと、受講者から個別の相談を受ける場面が必ず出てきます。ここに線を引いておかないと、講座が相談の場に変わってしまいます。

まず、資格の性質を確認しておきます。マンション維持修繕技術者は業界団体の認定資格であり、これを持っているから特定の業務を独占的に行える、という性質のものではありません。したがって「この資格があるからこの範囲まで教えてよい」という論法は成り立ちません。教える内容が他の法律で制限されていないかを、個別に確認する必要があります。

確認すべき法律は主に四つです。弁護士法第72条は、報酬を得る目的で法律事件に関する法律事務を扱うことを制限しています。受講者から「うちの管理組合で争いになっている件について」と個別の相談を受けたら、そこから先は弁護士への相談を案内してください。建築士法は、一定規模以上の建築物の設計と工事監理を建築士の業務としています。建設業法は、一定規模以上の工事の請負に許可を求めています。マンションの管理の適正化の推進に関する法律は、管理業者の登録と管理業務主任者の設置について定めています。条文はe-Govの法令検索で読めます。

講座の案内文に、扱う範囲と扱わない範囲を明記しておくのが最も確実です。「建物と設備に関する一般的な知識をお伝えします。個別の物件についての判断、法的な権利義務の判断、工事の設計や監理は扱いません」といった一文を置いてください。この一文があるだけで、受講者の期待がずれません。

名乗り方にも注意が要ります。肩書きを出して教える以上、資格の登録状態と一致していなければなりません。登録の更新を切らしたまま講師として名乗ると、信用に直結します。加えて、資格名の後ろに実際の範囲より広く見える肩書きを足すのも避けてください。書類の作成や手続きの代行を教える内容に含める場合は、行政書士の解説でどの書類がどの資格の領域に入るかを確認しておくと、線引きが明確になります。

市場がこの資格をどう評価しているか

教える仕事の単価を考えるうえで、市場側の評価を一つ見ておきます。企業の求人では、この資格に手当が設定されている例があります。

【仕事内容】業務内容:同社が管理している分譲マンションの大規模修繕工事に関する工事監理業務に取り組んでいただきます。...└マンション維持修繕技術者:月6,000円└二級建築士、2級施工管理技士:月3,000円 他 出典: 求人ボックス

この例では、二級建築士や2級施工管理技士より高い手当額が付いています。企業がこの資格を実務に直結する専門性として評価している事実が読み取れます。研修の値付けでは、この評価をそのまま反映して構いません。社員に手当を出してまで持たせたい知識を、外部の講師が教えるという構図だからです。

教える仕事が本業にも返ってくる

教える側に回ると、自分の知識の整理が一気に進みます。これは副次的な効果ではなく、実務的にかなり大きな利点です。

理由は単純で、人に説明するためには順序を決めなければならないからです。実務では、知識は場面ごとにばらばらに使われます。それを講座の形に並べ直す作業を通して、自分の中で体系ができます。教材を作った人が「試験のときより今のほうが分かっている」と言うのは、この整理が起きているためです。

もう一つ、受講者の質問から学べることがあります。専門家が当然だと思っている前提が、実は説明されていなかったと気づく場面が繰り返し出てきます。この気づきは、本業で顧客や管理組合に説明するときの言葉づかいに直接効いてきます。

運営者としてこの市場を見てきた立場から言えば、教える仕事を持っている人は、他の在宅案件でも評価が高くなる傾向があります。説明する順序を持っているため、資料も原稿も構成が整っているからです。教える仕事は、それ自体の収入だけでなく、他の仕事の単価を押し上げる働きをします。

続いている人と、止まってしまう人の差

教える仕事を続けている人には、共通する動きがあります。

一つは、教材を作り込みすぎないことです。完璧な講座を作ってから出そうとする人は、たいてい完成させられません。90分の講座を作って一度出し、受講者の反応を見て直す。この回し方をしている人のほうが、結果的に質の高い教材にたどり着いています。

もう一つは、同じ教材を複数の形で使っていることです。作ったスライドは、録画講座にもライブ研修にも使えますし、内容を文章に起こせば記事の素材にもなります。要点だけを抜き出せば配布資料になります。1回作ったものを1回しか使わない人と、四通りに使う人では、時間あたりの成果が大きく違います。

三つ目は、単価と手取りの関係を見ていることです。教える仕事は準備の時間が長いため、受け取る額がそのまま時間あたりの収入に直結します。中間の手数料が差し引かれない直接の取引であれば、依頼する側も同じ予算でより多くを頼め、受け手の手取りも厚くなります。手数料0%の場で続けている人ほど、件数を追わずに1件あたりの関係を深める方向に動いている印象があります。

四つ目は、勤務先との関係を整理していることです。管理会社や施工会社に勤めている場合、競業避止義務の範囲は就業規則で確認してください。研修の内容が自社の顧客と重なる相手に向けたものになると、解釈が問題になる可能性があります。判断がつかない場合は先に相談するのが安全です。

初めての研修で起きやすい三つの失敗

実際に教える側に立った人から、繰り返し聞く失敗があります。先に知っておけば避けられます。

一つ目は、内容を詰め込みすぎることです。90分の枠に、自分が知っていることを全部入れようとする。結果として一つひとつの説明が浅くなり、受講者は何も持ち帰れません。90分で扱う項目は、多くても5つに絞ってください。減らした分は、次の講座の素材として残しておけばよいのです。

二つ目は、受講者の前提を高く見積もることです。実務者にとって当たり前の言葉が、管理組合の役員にはまったく通じないことがあります。専有部分と共用部分、仮設と本工事、数量と単価。これらの語を説明なしに使った瞬間、そこから先が伝わらなくなります。最初の10分は、その日に使う語の意味を揃える時間に充ててください。

三つ目は、質問の時間を最後にまとめて置くことです。最後まで疑問を抱えたまま聞くと、途中から内容が入らなくなります。区切りごとに短く質問を受ける形にすると、理解が積み上がります。オンラインで行う場合は、文字で質問を受け付けておいて、区切りで読み上げる形が進めやすい方法です。

いずれも内容の質ではなく、進め方の問題です。修繕の知識がどれだけあっても、この三つを外すと講座の評価は上がりません。逆に言えば、進め方を整えるだけで、同じ知識の価値が大きく変わります。

隣接する仕事と比べたときの位置

最後に、教える仕事の市場での位置を確認しておきます。専門知識を持つ人が教える形の仕事はITコンサルティング・講師のお仕事に職種としての輪郭がまとまっており、研修の請け方や単価の構造、教材の権利の扱いなど、分野が違っても共通する部分が多く含まれます。

教える仕事と並行することの多い執筆の側の水準は著述家,記者,編集者の年収・単価相場にまとまっています。教材づくりは実質的に文章の仕事なので、この水準が値付けの下限の目安になります。資料や数字を扱う側の水準はソフトウェア作成者の年収・単価相場が参考になります。

同じ住まいの分野で、資格を持つ人がコンサルティングの形で仕事を組み立てている例はマンション管理士の副業|管理組合のコンサルティング【2026年版】にまとまっており、管理組合を相手にする場合の進め方や線引きが具体的です。資格を教える側に活かす流れそのものはキャリアコンサルタント資格の活かし方|副業・独立ガイド【2026年版】に、講座づくりから集客までの順序が整理されています。

教材の配信や講座の案内を自分で用意していく段階になると、サイトの構築や更新の作業が出てきます。その部分を自分で扱えるようにしておくと、外注の費用と待ち時間が消えます。手を動かす範囲の目安はWordPressカスタマイズで稼ぐ|副業エンジニアの実践法【2026年版】に整理されており、講座の入口ページを自分で持ちたい人には現実的な出発点になります。集客や情報発信の仕組みを含めて考える場合はAI・マーケティング・セキュリティのお仕事に、周辺の職種としての輪郭がまとまっています。

教える仕事は、知識を持っているだけでは始まりません。始まるのは、その知識を90分の形に並べ直したときです。まずは受講者の問いを10個書き出すところから始めてください。それが教材の骨格になります。

よくある質問

Q. 実務経験が長くなくても、講師の仕事は受けられますか?

受けられます。この分野で講師が不足しているのは経験者がいないからではなく、知識を教材の形に落とす人が少ないためです。特に資格の取得を目指す人向けの教材は、合格した直後の人ほど出題範囲の全体像を正確に覚えているため作りやすくなります。まずは90分から120分の短い講座を作って出してみてください。

Q. 講座の値段はどのくらいに置けばよいですか?

録画型を個人に販売する場合、90分から120分の内容で5,000円から2万円程度が目安です。企業向けのライブ研修は1回2時間で3万円から10万円程度になります。個人指導は1回60分で1万円から3万円程度です。初回だからと大きく値下げすると、その金額が同じ発注元の中で基準になります。金額ではなく回数や範囲で調整してください。

Q. 受講者から個別の相談を受けたときはどうすればよいですか?

講座の案内文に、扱う範囲と扱わない範囲を先に明記しておいてください。個別の物件についての判断、法的な権利義務の判断、工事の設計や監理は扱わない、と書いておきます。争いを前提にした相談は弁護士法第72条が制限する法律事務に近づくため、弁護士への相談を案内してください。

Q. 講師の依頼はどこで見つかりますか?

募集として公開されることが少ない領域です。講座の目次と各回の内容を1枚にまとめた資料を先に作り、業務委託の受注者を探せるサイトに、誰に何を教えられるかを具体的に書いたプロフィールを置いてください。この資格の登録者は多くないため、条件を絞って検索した企業の目に留まりやすい構造があります。記事を書く仕事から研修の依頼につながる経路もあります。

この記事について

@SOHO
編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

公開:2026年1月28日最終更新:2026年8月30日
長谷川 奈津

この記事を書いた人

長谷川 奈津@SOHO編集部

行政書士・元企業法務

企業法務で数多くのフリーランス契約を扱った経験を活かし、フリーランス向けの法律・契約・権利に関する記事を執筆。「法律はあなたの味方です」がモットー。

@SOHOで仕事を探してみませんか?

手数料0%・登録無料のクラウドソーシング。フリーランスの方も企業の方も、今すぐ始められます。

関連記事

カテゴリから探す

クラウドソーシング入門

クラウドソーシング入門

クラウドソーシングの基礎知識・始め方・サイト比較

職種別ガイド

職種別ガイド

職種・スキル別の案件獲得方法と単価相場

副業・在宅ワーク

副業・在宅ワーク

副業・在宅ワークの始め方と対象者別ガイド

フリーランス

フリーランス

フリーランスの独立・営業・実務ノウハウ

お金・税金

お金・税金

確定申告・節税・経費・ローンなどお金の知識

比較・ランキング

比較・ランキング

サービス比較・おすすめランキング

AI活用

AI活用

職種別にChatGPT・生成AIを活用して業務効率化・収益化するノウハウ

最新トレンド

最新トレンド

市場動向・法改正・AIなど最新情報

発注者向けガイド

発注者向けガイド

クラウドソーシングで外注・人材探しをする企業・個人向け

転職・キャリア

転職・キャリア

転職エージェント・転職サイト比較・キャリアチェンジ

看護師の転職・求人

看護師の転職・求人

看護師の転職・派遣・単発バイト・副業など働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

薬剤師の転職・求人

薬剤師の転職・求人

薬剤師・登録販売者の転職・派遣・パートなど働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

介護職の転職・求人

介護職の転職・求人

介護職・介護福祉士・ケアマネジャー・訪問介護員の転職・派遣・夜勤など働き方のガイド

保育士の転職・求人

保育士の転職・求人

保育士・保育補助・幼稚園教諭の転職・派遣・パートなど働き方のガイド

医療職の転職・求人

医療職の転職・求人

医師・産業医・リハビリ職・歯科衛生士・管理栄養士・医療事務の転職や働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

保険

保険

生命保険・医療保険・フリーランスの保険設計

採用・求人

採用・求人

無料求人掲載・採用コスト削減・人材募集の方法

オフィス・ワークスペース

オフィス・ワークスペース

バーチャルオフィス・コワーキング・レンタルオフィス

法律・士業

法律・士業

契約トラブル・士業独立開業・フリーランス新法

シニア・50代

シニア・50代

シニア世代のキャリアチェンジ・副業・年金

セキュリティ

セキュリティ

サイバーセキュリティ・脆弱性対策・情報保護

金融・フィンテック

金融・フィンテック

暗号資産・決済・ブロックチェーン・金融テクノロジー

経営・ビジネス

経営・ビジネス

経営戦略・ガバナンス・事業承継・知財

ガジェット・機材

ガジェット・機材

フリーランスに役立つPC・デバイス・周辺機器

子育て×働き方

子育て×働き方

子育てと在宅ワークの両立・保育園・時間管理

補助金・助成金

補助金・助成金

個人事業主・フリーランスが使える公的補助金・助成金・給付金の申請ガイド

アウトソーシング・外注ガイド

アウトソーシング・外注ガイド

SNS運用・経理・広告など、業務のアウトソーシング(外注)を検討する企業・個人向け。費用相場・依頼の流れ・失敗しない選び方