事業計画作成支援が続かない理由は、ヒアリングの負荷を読み違えること


この記事のポイント
- ✓事業計画作成支援が続かない理由を
- ✓作業量ではなくヒアリングの負荷という観点から整理しました
- ✓経営者の話を聞く工程がなぜ想定より重いのか
「事業計画作成支援 続かない理由」と検索された方は、たぶん今、少し疲れているのだと思います。作業自体はできている。納品もしている。でも次の案件を受けるのが億劫で、気づけば数か月止まっている。そんな状態かもしれません。
大丈夫ですよ。あなたが怠けているわけではありません。
こういうご相談を受けるとき、私が最初に確認するのは作業時間ではなく、「誰かの話をどれだけ聞いたか」です。事業計画作成支援が続かなくなる方の多くは、資料を作る作業ではなく、経営者から話を聞く工程で消耗しています。そしてこの工程の負荷は、最初に見積もりようがありません。
この記事では、なぜヒアリングがそこまで重いのか、疲れが出るときのサイン、そして負荷を軽くするための具体的な手順をお伝えします。向いているかどうかの話ではなく、続けられる形に組み替える話です。
この仕事の工程を、もう一度並べてみる
負荷の話に入る前に、仕事の全体像を確認させてください。どこで消耗しているかを特定するために必要な作業です。
事業計画作成支援の工程は、五つに分かれます。
一つ目は、話を聞く工程です。経営者が何をしたいのか、何を持っていて何が足りないのかを引き出します。
二つ目は、調べる工程です。市場の動向、競合の状況、必要な許認可などを確認します。
三つ目は、数値を組み立てる工程です。売上の見込み、原価、固定費、資金繰り。ここは集中が要りますが、相手はいません。
四つ目は、書面にする工程です。文章を書き、図表を作り、体裁を整えます。
五つ目は、やり取りの工程です。初稿を見せて、修正の依頼を受け、直して返す。ここでも相手と向き合います。
このうち、対人の負荷が発生するのは一つ目と五つ目です。作業の負荷が発生するのは二つ目から四つ目。多くの方は、二つ目から四つ目の作業時間で見積もりを立てます。ところが実際に消耗するのは一つ目と五つ目。
見積もりの対象と、消耗の場所がずれている。これが「続かない」の正体です。
依頼してくる方の背景も、負荷に影響します
もう一つ、依頼主の側の事情も見ておきましょう。
事業計画書が必要になるのは、融資を申し込むとき、補助金に申請するとき、社内や出資者に説明するときです。いずれも、期限があります。
期限があるということは、相手に焦りがあるということです。焦っている方の話を聞くのは、落ち着いている方の話を聞くより負荷が高い。これは避けようがありません。
そして、期限は事業者側の都合で決まります。補助金の公募が始まれば、依頼は一斉に集まります。この時期に無理をして受けすぎると、その後に反動が来ます。
続かないとき、本当に何が起きているのか
まず、状況を整理してみましょう。
疲れているのは、手ではなく頭と心
事業計画作成支援の工程は、大きく分けると二つあります。人と向き合う工程と、資料と向き合う工程です。
資料と向き合う工程は、疲れ方がはっきりしています。目が疲れる、肩が凝る、集中が切れる。休めば戻ります。
一方、人と向き合う工程の疲れは、形が見えにくい。相手の話を受け止め、言葉になっていないものを推測し、期待に応えようとする。この時間は、体を動かしていないのに、終わったあと何もできなくなることがあります。
続かないと感じている方の多くは、後者で消耗しています。ところが、日報や作業記録には「ヒアリング一時間」としか残らない。実際には、その一時間の前後に準備と余韻があり、体感では半日分の重さがある。この差が、見積もりの外側に置き去りにされています。
そもそも事業計画書を作る人は、それほど多くない
前提として、この仕事の需要の性質を知っておくと気持ちが少し楽になります。
日本政策金融公庫総合研究所が2019年に発表した「起業と起業意識に関する調査」では、起業時に事業計画書を「作成した」起業家の割合は28.0%であるという調査結果となりました。7割の会社は起業時に事業計画書を作成していないのです。 出典: motomurakeiei.com
起業する人のうち、事業計画書を作った人は28.0%だったという調査です。つまり、事業計画書を作ろうとする人は、そもそも少数派です。
これは何を意味するでしょうか。作ろうと決めた人は、それだけ真剣だということです。真剣な人の話を聞く仕事は、当然、密度が濃くなります。軽く聞き流せる相談ではありません。
言い換えると、この仕事の負荷が高いのは、あなたの受け止め方が弱いからではなく、相談してくる方の真剣さが高いからです。ここを取り違えると、「自分は向いていない」という結論に飛んでしまいます。そうではありません。
ヒアリングの負荷が、想定より重くなる四つの理由
もう少し具体的に見ていきましょう。
理由1 経営者は自分の事業を言葉にできていない
これは能力の問題ではありません。自分にとって当たり前になっていることは、誰でも言葉にできないのです。
「お店の強みは何ですか」と聞いても、多くの方は「特にないです」と答えます。実際には強みがあるのに、本人には見えていない。だから支援する側は、質問を変えながら何度も引き出しにいくことになります。
この作業は、単なる聞き取りではありません。相手の頭の中を一緒に整理する共同作業です。一時間の面談でも、実際には相手の代わりに考え続けている時間になります。
理由2 相手の人生の決断に立ち会っている
事業計画書が必要になる場面を思い浮かべてください。数百万円、時には千万円単位の借入をするかどうか。勤めていた会社を辞めて独立するかどうか。
その決断の場に、支援する人は同席することになります。相手の不安、期待、焦り。それが全部こちらに向かってきます。
こういうご相談は本当に多いのですが、「相手の人生を背負っている気がして眠れない」とおっしゃる方がいます。責任感が強い方ほど、この重さを一人で抱えます。
理由3 答えの出ない問いを一緒に抱える時間がある
「この事業、本当にうまくいくでしょうか」
面談の終わりごろに、こう聞かれることがあります。答えられる問いではありません。それでも、その場で沈黙するわけにもいかない。
こうしたやり取りは、記録には残りません。けれど、終わったあとも頭の中に残り続けます。この残る時間が、実は最も体力を使っています。
理由4 準備の量が相手によって大きく変わる
面談前の準備も、負荷の一因です。相手が業界経験を持っているかどうかで、聞くべきことがまったく変わります。
はじめに、斯業経験(※現在の事業に関連する仕事をした経験)の有無別にみると、「経験あり」の起業家は32.6%が事業計画書を作成しており、「経験なし」の起業家は20.1%と、過去に現在の事業に関わる経験をもった人ほど事業計画書をつくる傾向にあることがわかります。 出典: motomurakeiei.com
経験のある方が32.6%、経験のない方が20.1%。差はありますが、経験のない方も一定数いらっしゃるということです。
業界経験のない方を支援する場合、業界の基礎的な情報から一緒に確認していくことになります。準備の時間も、面談の時間も、経験者の場合より長くなります。この差を見積もりに反映していないと、案件ごとに負荷が乱高下します。
理由5 修正のやり取りにも、同じ負荷がかかる
四つと書きましたが、もう一つ加えさせてください。初稿を出したあとのやり取りです。
修正の依頼は、多くの場合、文字で届きます。文字だけのやり取りは楽に思えますが、実はそうでもありません。
相手の書いた「ここ、もう少し何とかなりませんか」という一文から、何が不満なのかを読み取る作業が発生します。声のトーンも表情もないので、推測するしかない。この推測が、じわじわと負荷になります。
そして、修正の依頼が続くと「相手を満足させられていない」という感覚が積もります。実際には期待に応えているのに、直しの依頼が来るたびに減点されている気持ちになる。
対処は単純です。修正の依頼が来たら、まず確認の連絡を返します。「この部分について、どのような印象になるとよいでしょうか」と聞く。推測で直して外すより、聞いたほうが早いですし、心も軽くなります。
疲れが出はじめたときのサイン
体は、続けられなくなる前に必ず合図を出します。心理学では前兆と呼びますが、要するに「いつもと違うこと」です。
面談の日程を決めるのを後回しにするようになる。これが最初によく出るサインです。作業は進められるのに、人と会う予定だけ先送りしてしまう。
メッセージを開くのがつらくなる、というのもあります。内容が問題なのではなく、返信を考える負荷が重く感じられる状態です。
面談のあと、その日は何もできなくなる。これは負荷が容量を超えている合図です。以前は面談後に作業ができていたのに、今はできない。この変化には気づいてください。
それから、依頼を断る理由を探すようになる。本当は受けられる時期なのに、断る理由を先に考えている。これも同じ系統のサインです。
こうしたサインが出たとき、多くの方は「気合いが足りない」と自分を責めます。でも、これは意志の問題ではありません。設計の問題です。設計は変えられます。
負荷を軽くする七つのステップ
ここからは具体的な話をします。順番に試してみてください。
ステップ1 事前質問票を作って、一次情報は先に集める
面談の場で全部聞こうとしないでください。事前に文字で答えてもらえることは、事前にもらいます。
業種、開業予定時期、自己資金の目安、想定する立地、これまでの経験年数、提出先。この程度なら、質問票に書いて送れば返ってきます。
これだけで面談の時間が短くなりますし、何より「聞き漏らしたらどうしよう」という緊張が減ります。緊張が減ると、疲れ方が変わります。
質問票を作るときのポイントは、選択肢で答えられる形にすることです。自由記述ばかりだと、相手も書くのが億劫になって返ってきません。
「開業予定時期はいつごろですか」を、「三か月以内、半年以内、一年以内、未定」の四択にする。「自己資金の目安はいくらですか」を、金額の幅で選べるようにする。こうすると回答率が上がります。
そして最後に一問だけ、自由記述の欄を置きます。「今いちばん不安なことを教えてください」。この一問への回答が、面談の方向を決めてくれます。相手がどこに関心があるかが先に分かっていると、面談中に探る作業が減ります。
質問票は一度作れば使い回せます。案件ごとに少し足すだけで済むので、最初の一回だけ時間をかけてください。
ステップ2 一回の面談で終わらせようとしない
一度で全部を引き出そうとすると、面談が長時間になり、こちらも相手も消耗します。
60分を上限にして、必要なら二回に分ける。この形にすると、相手も間に考える時間を持てるので、二回目に出てくる話の質が上がります。
長い一回より、短い二回。これは実務として合理的な選択です。
ステップ3 記録の道具を整えて、覚えておく負荷を手放す
面談中に「覚えておかなければ」と思うだけで、負荷は跳ね上がります。
許可を得たうえで録音する。文字起こしの機能を使う。あるいは、質問項目をあらかじめ書いた記録用紙を用意して、埋めていく形にする。無料で使えるツールで十分です。
道具に任せられる部分を任せると、相手の話を聞くことに集中できます。集中できると、実は疲れにくくなります。散漫なまま聞いているほうが、あとで疲れが出ます。
在宅で面談を行う場合は、通信環境も負荷に直結します。音が途切れる環境で一時間話すのは、想像以上に消耗します。回線の選び方については在宅ワークに最適なネット回線|光回線vsホームルーターの選び方に判断の基準が整理されています。
ステップ4 「決めるのは相手」と、言葉にして共有する
これが最も効くステップかもしれません。
面談の冒頭で、「事業の判断をされるのは社長ご自身です。私は判断の材料を整理する役割です」と、はっきり口に出します。
言葉にすると、相手の期待も調整されますし、こちらの心の位置も定まります。理由3で挙げた「うまくいくでしょうか」という問いにも、「私にはお答えできませんが、判断に必要な材料は揃えます」と返せるようになります。
責任の線を引くことは、冷たいことではありません。線がないほうが、結局どちらも苦しくなります。
ステップ5 同じ日に二件入れない
面談を一日に二件入れると、単純に二倍にはなりません。三倍から四倍の消耗になります。
理由は、切り替えの負荷です。一件目の余韻を抱えたまま二件目に入ると、どちらにも集中できません。
面談の日は一件だけ。その日は資料作成を入れない。この配分にすると、続けられる期間が大きく延びます。
ステップ6 案件の性格で負荷が変わることを知っておく
すべての案件が同じ重さではありません。
次に起業時の費用別にみた場合、「100万円未満」で作成した割合は18.6%ですが、「500万円以上」では51.5%を占め、起業費用が高くなるにつれて事業計画書を作成した起業家の割合は高くなることがわかります。 出典: motomurakeiei.com
起業費用が500万円以上になると、事業計画書を作った割合は51.5%まで上がります。金額が大きい案件ほど、書面が必要になるということです。
そして金額が大きいほど、相手の緊張も高くなります。負荷という意味では、小規模な案件のほうが軽い。
続けられなくなりそうなときは、案件の規模を意図的に下げるという選択があります。同じ仕事を続けるために、重さを調整する。これは撤退ではなく、調整です。
ステップ7 自分が話せる相手を持つ
聞く仕事をしている人ほど、自分が話す場所を持っていません。
同じ仕事をしている人と月に一度話すだけでも、抱えているものが軽くなります。守秘義務があるので案件の中身は話せませんが、「こういうときどうしていますか」という話はできます。
無料で使える公的な相談窓口もあります。働き方や事業に関する相談を受け付けている窓口が各地にあり、中小機構などの公的機関が情報を公開しています。一人で抱え込む必要はありません。
一週間の組み立て方を、実際に変えてみる
七つのステップを知っても、日々の予定に落とし込まないと変わりません。組み立ての例をお見せします。
月曜と火曜は、資料と向き合う日にします。調査、数値の組み立て、書面づくり。人と会う予定は入れません。
水曜を、面談の日にします。一日一件だけ。午前に一件入れたら、午後は記録の整理に充てます。面談の内容を文字にまとめる作業は、その日のうちにやったほうが楽ですし、記憶が新しいうちのほうが正確です。
木曜と金曜は、また資料の日に戻します。水曜に聞いた内容を反映させる作業がここに入ります。
土曜と日曜は、可能なら空けておきます。空けられない時期もありますが、「空けるのが基本」と決めておくと、崩れたときに戻れます。
この形にすると、対人の工程が週に一日に集約されます。集約すると、負荷の総量は同じでも、回復の時間が取れるようになります。
予定表に「回復の時間」を先に書く
もう一つ、実務的な工夫があります。面談の予定を入れるとき、面談時間だけでなく、その前後の時間も同時に押さえてしまうことです。
面談の前に三十分。資料を見返し、質問票の回答を読み直し、呼吸を整える時間です。この三十分があるかないかで、面談中の余裕が変わります。
面談の後に一時間。記録を整理し、頭に残っているものを文字に出す時間です。この一時間を取らないと、頭の中に残ったまま夜まで持ち越します。
つまり、六十分の面談には合計で二時間三十分を確保するということです。多すぎると感じるかもしれませんが、実際にはこの形のほうが、一日の総量として楽になります。
断り方を、あらかじめ用意しておく
負荷を減らす方法の中で、いちばん実行しづらいのが「断る」です。だから、断る言葉を先に用意しておきます。
「今月は先約が入っておりまして、来月以降でしたらお引き受けできます」。この一文を、すぐ出せる場所に置いておく。その場で考えようとすると、断れません。
断ることに慣れていない方は、理由を長く説明しようとします。長くなるほど、相手に交渉の余地を与えてしまいます。短く、時期を示して返す。これで十分です。
続けている方が持っている型
長く続けている方を見ていると、共通した工夫があります。
一つ目は、面談と作業の日を分けていること。人と向き合う日と、資料と向き合う日を混ぜない。これだけで疲れ方が変わります。
二つ目は、受ける件数を先に決めていること。月に何件までと決めておき、それを超えたら断る。断る基準があると、断ることに罪悪感が生じにくくなります。
三つ目は、記録を残していること。面談のあとに、感じたことを三行だけ書く。この習慣がある方は、負荷の変化に自分で気づけます。
四つ目は、自分の技能を別方向にも伸ばしていること。ヒアリング中心の案件ばかりだと負荷が偏ります。調査や資料作成の比重を上げられる仕事を持っておくと、時期によって配分を変えられます。在宅で使える技能の選択肢は在宅ワークに強い資格10選|自宅で稼げるスキルを身につけるに整理されていますし、集中を保つ工夫は在宅ワークの集中力アップ|ポモドーロ以外に効く7つのテクニックが参考になります。
技能の広げ方としては、業務の流れを整理するAIコンサル・業務活用支援のお仕事や、調査分析が中心のAI・マーケティング・セキュリティのお仕事、対人の比重が下がるアプリケーション開発のお仕事といった方向があります。書面づくりを軸にするならビジネス文書検定、技術寄りに進むならCCNA(シスコ技術者認定)のような資格が入り口になります。報酬の目安を考えるときは、著述家,記者,編集者の年収・単価相場やソフトウェア作成者の年収・単価相場が参考値として使えます。
この働き方のメリットとデメリット
正直に両面を書いておきます。
メリットは、人の事業の内側を深く知れることです。数字と物語の両方が見える仕事は、そう多くありません。信頼関係ができると、長く続く関係になりやすいのも利点です。
デメリットは、負荷が数値化しにくいことです。作業時間では測れないため、見積もりも報酬も実態に合いにくい。そして、相手の感情を受け止める部分は、誰にも見えません。
このデメリットを知ったうえで設計するかどうかが、続くかどうかを分けます。おすすめの入り方は、最初の数件で「面談後にどれだけ回復に時間がかかったか」を記録することです。自分の実際の容量が分かると、無理のない件数が決められます。
私も、聞く仕事を始めたころは、面談の時間だけを予定に入れていました。終わったあと何もできない日が続いて、ようやく「準備と回復も仕事の時間だ」と気づきました。予定表に回復の時間を先に書き込むようになってから、続け方がずいぶん変わりました。
市場を長く見てきた立場からの観察
在宅とフリーランスの市場を二十年見てきた運営者の立場から言えるのは、離脱していく方の多くは技能が足りなかったのではない、ということです。むしろ丁寧な方ほど、負荷を一人で抱えて静かに止まります。
長く続いている方は、能力が高いというより、自分の容量を知っています。今週は面談を二件まで、今月は新規を一件までと決めて、その線を守る。冷たいようでいて、これが結果的に相手のためにもなります。消耗した状態で受けた仕事の質は、必ず落ちるからです。
もう一つ、手取りの話をしておきます。仕事が届くまでに間に入る事業者が多いほど、依頼主が払った金額と受け手に届く金額の差は開きます。中間の取り分が薄ければ、同じ予算で依頼主はより多く頼めますし、受け手の手取りは厚くなります。手数料0%の直接取引に意味があるのは、この差が積み重なるからです。
負荷の高い仕事ほど、一件あたりの手取りが厚いかどうかは、続けられるかに直結します。件数を増やして帳尻を合わせる形になると、いちばん消耗する工程を増やすことになるからです。
ただし、直接の取引には代金回収の責任も自分に来ます。まずは仲介の仕組みに守られながら型を覚え、慣れてから直接の関係を増やす。この順番が安全です。
続かないと感じたとき、多くの方は「向いていなかった」と結論づけようとします。けれど、その前に試せることが七つもありました。設計を変えてから判断しても、遅くはありません。
あなたが感じている重さは、思い違いではありません。実際に重い工程なのです。重いものを軽くする方法は、根性ではなく、段取りの中にあります。
よくある質問
Q. 事業計画作成支援が続かなくなる主な原因は何ですか?
資料を作る作業量ではなく、経営者から話を聞く工程の負荷が主な原因です。相手が言語化できていないことを一緒に整理し、大きな決断の場に立ち会い、答えの出ない問いを受け止める時間は、記録には残りませんが体力を大きく消耗します。この負荷が見積もりに入っていないと続きません。
Q. 疲れがたまっているサインには、どんなものがありますか?
面談の日程を決めるのを後回しにする、メッセージを開くのがつらくなる、面談のあと何もできなくなる、受けられる時期なのに断る理由を先に探している。この四つが代表的なサインです。意志が弱いのではなく、負荷の設計が容量を超えている合図だと考えてください。
Q. ヒアリングの負荷を減らす、すぐできる方法はありますか?
事前質問票を作り、業種や自己資金の目安、提出先など文字で答えられる情報は先にもらってください。面談は六十分を上限にして、必要なら二回に分けます。加えて、許可を得たうえで録音や記録の道具を使い、覚えておく負荷を手放すと、聞くことに集中できて疲れにくくなります。
Q. 続けるために、案件の選び方で工夫できることはありますか?
起業費用が大きい案件ほど相手の緊張も高く、負荷が重くなる傾向があります。消耗しているときは、意図的に規模の小さい案件に寄せてください。また、面談中心の案件ばかりにせず、調査や資料作成の比重が高い仕事を組み合わせると、時期によって配分を調整できます。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
中西 直美@SOHO編集部
産業カウンセラー・キャリアコンサルタント
大手人材会社でキャリアカウンセラーとして15年間従事した後、フリーランスの産業カウンセラーとして独立。在宅ワーカーのメンタルヘルスケアを専門に活動しています。
関連記事
カテゴリから探す

クラウドソーシング入門
クラウドソーシングの基礎知識・始め方・サイト比較

職種別ガイド
職種・スキル別の案件獲得方法と単価相場

フリーランス
フリーランスの独立・営業・実務ノウハウ

お金・税金
確定申告・節税・経費・ローンなどお金の知識

スキルアップ
プロフィール・提案文・単価交渉などのテクニック

比較・ランキング
サービス比較・おすすめランキング

AI活用
職種別にChatGPT・生成AIを活用して業務効率化・収益化するノウハウ

最新トレンド
市場動向・法改正・AIなど最新情報

発注者向けガイド
クラウドソーシングで外注・人材探しをする企業・個人向け

転職・キャリア
転職エージェント・転職サイト比較・キャリアチェンジ

看護師の転職・求人
看護師の転職・派遣・単発バイト・副業など働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

薬剤師の転職・求人
薬剤師・登録販売者の転職・派遣・パートなど働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

介護職の転職・求人
介護職・介護福祉士・ケアマネジャー・訪問介護員の転職・派遣・夜勤など働き方のガイド

保育士の転職・求人
保育士・保育補助・幼稚園教諭の転職・派遣・パートなど働き方のガイド

医療職の転職・求人
医師・産業医・リハビリ職・歯科衛生士・管理栄養士・医療事務の転職や働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

保険
生命保険・医療保険・フリーランスの保険設計

採用・求人
無料求人掲載・採用コスト削減・人材募集の方法

オフィス・ワークスペース
バーチャルオフィス・コワーキング・レンタルオフィス

法律・士業
契約トラブル・士業独立開業・フリーランス新法

シニア・50代
シニア世代のキャリアチェンジ・副業・年金

セキュリティ
サイバーセキュリティ・脆弱性対策・情報保護

金融・フィンテック
暗号資産・決済・ブロックチェーン・金融テクノロジー

経営・ビジネス
経営戦略・ガバナンス・事業承継・知財

ガジェット・機材
フリーランスに役立つPC・デバイス・周辺機器

子育て×働き方
子育てと在宅ワークの両立・保育園・時間管理

補助金・助成金
個人事業主・フリーランスが使える公的補助金・助成金・給付金の申請ガイド

アウトソーシング・外注ガイド
SNS運用・経理・広告など、業務のアウトソーシング(外注)を検討する企業・個人向け。費用相場・依頼の流れ・失敗しない選び方






