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バリスタの資格の取り方|種類と仕事への生かし方

@SOHO編集部
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バリスタの資格の取り方|種類と仕事への生かし方

この記事のポイント

  • ✓バリスタの資格の取り方を
  • ✓日本バリスタ協会のJBAバリスタライセンスと
  • ✓日本スペシャルティコーヒー協会のコーヒーマイスターを中心に整理

バリスタの資格の取り方を調べると、名前の似た資格がいくつも出てきて、どれが仕事に役立つのか、未経験からでも取れるのかが分かりにくくなります。先に結論を言うと、バリスタとして働くために法律上必要な資格はありません。そのうえで、業界団体が認定する代表的な資格として、日本バリスタ協会の JBA バリスタライセンスと、日本スペシャルティコーヒー協会のコーヒーマイスターがあり、それぞれ取り方の条件が大きく違います。この記事では、両方の団体の公式の案内に書かれている条件と費用を整理し、未経験から資格を取るまでの道筋と、取ったあとに仕事へどう生かすかを順番に説明します。

バリスタに資格は必要か

バリスタとは、エスプレッソを中心にコーヒーをいれ、お客様に提供する専門職のことです。カフェやコーヒースタンド、ホテル、レストランなどで働きます。医師や調理師のような国家資格ではないので、資格がなくてもバリスタとして働けます。実際に、多くのカフェでは資格を持たないアルバイトの人がエスプレッソマシンを使い、先輩から教わりながら技術を身につけています。

それでも資格を取る人がいるのは、次のような理由があるからです。

  • 自分の技術や知識がどの段階にあるかを、外から分かる形で示せる
  • 独学や店ごとの教え方では抜けやすい、豆の知識やテイスティング(味の見分け方)まで体系的に学べる
  • 転職や店の立ち上げ、イベントへの出店のときに、経歴の材料として使える
  • 同じ資格を目指す人や講師とのつながりができる

一方で、資格を持っているだけで採用が決まるわけではありません。カフェの採用で重視されるのは、接客の感じのよさ、ピークの時間に正確に手を動かせること、清潔さを保てることといった現場の力です。資格は、その現場の力を裏付ける材料の1つと考えるのが現実的です。

ここで区別しておきたいのは、バリスタの資格と、お店を開くための手続きは別物だという点です。カフェを開いたり、イベントでコーヒーを売ったりするには、バリスタの資格とは関係なく、保健所の営業許可や食品衛生責任者の設置が求められます。これについては後の節で説明します。

バリスタの仕事内容と1日の流れ

資格を選ぶ前に、バリスタの仕事が実際にどんな作業でできているかを知っておくと、どの資格が自分に必要かが見えやすくなります。カフェで働くバリスタの1日は、おおむね次のような流れです。

開店前は、エスプレッソマシンとグラインダー(豆を挽く機械)の準備から始まります。マシンを温め、その日の豆で試しにエスプレッソをいれ、味が決められた範囲に入るように粉の細かさを調整します。この調整は、気温や湿度、豆の焙煎からの日数で毎日変わるため、毎朝欠かせない作業です。あわせて、牛乳やシロップの補充、カップや器具の準備、店内の掃除を済ませます。

営業中は、注文を受けてドリンクを作り、提供する作業が中心です。混み合う時間には、エスプレッソの抽出、ミルクの泡立て、カップへの注ぎを、順番を崩さずに続ける必要があります。その合間に、お客様から豆の違いやおすすめを聞かれれば説明し、豆の販売をしている店なら、好みに合わせた豆を選ぶ手伝いもします。

閉店後は、マシンやグラインダーの掃除、在庫の確認、翌日の準備をします。マシンの掃除を怠ると味が落ちるだけでなく、衛生面の問題にもつながるため、毎日決まった手順で行います。

このように、バリスタの仕事は、抽出の技術、豆の知識、接客、衛生管理の4つが組み合わさっています。JBA のライセンスは主に抽出の技術と知識を、コーヒーマイスターは主に豆の知識とおいしさを伝える力を証明するものなので、自分が伸ばしたい部分に合わせて選ぶと、資格の勉強がそのまま仕事の力になります。

バリスタに関わる主な資格の種類

バリスタやコーヒーに関わる資格は、運営している団体と、何を証明する資格かで分けると整理しやすくなります。代表的なものは次のとおりです。

資格の名前 運営団体 主に証明すること 取り方の特徴
JBA バリスタライセンス(レベル1〜3) 一般社団法人 日本バリスタ協会(JBA) エスプレッソとカプチーノを決められた品質で作る技術と知識 認定校での受講と、協会の試験(筆記・実技)が必要
コーヒーマイスター 一般社団法人 日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ) コーヒーの豆、産地、抽出、歴史など幅広い知識と、おいしさを伝える力 協会の会員になり、自宅学習と実技講習会の受講、認定試験に合格
民間の通信講座の資格 各講座の運営団体 コーヒーの基礎知識 通信講座や在宅の試験で取れるものが多い

このうち、エスプレッソの技術そのものを段階的に証明するのが JBA バリスタライセンス、コーヒー全体の知識を幅広く証明するのがコーヒーマイスター、と考えると違いがつかみやすくなります。バリスタとしてエスプレッソマシンの前に立つ仕事をしたい人は JBA を、豆の販売やコーヒーの説明に関わりたい人はコーヒーマイスターを軸に考えるのが基本です。

通信講座の資格は、自宅で手軽に取れるものが多く、コーヒーの知識を学び始める入り口としては使えます。ただし、運営団体が業界でどう知られているかは講座によって大きく違います。仕事の評価につなげたいなら、まず業界団体の資格の条件を確かめてから選ぶほうが確実です。

JBAバリスタライセンスの取り方

日本バリスタ協会(JBA)は2003年に設立された団体で、バリスタの資格をレベル1からレベル3までの3段階で認定しています。その上に、指導する立場の JBA インストラクターがあります。

JBA のライセンスは、どのレベルも同じ3つの段階を踏んで取ります。

  1. JBA 認定校でスクールを受講し、修了証を受け取る(必須の課程)
  2. JBA が行うライセンス試験を受け、合格する
  3. ライセンスを登録し、認定証とライセンスカード、バッジの発行を受ける

日本バリスタ協会のレベル1の案内によると、レベル1のスクールを受講できるのは、受講日の時点でバリスタ(アルバイトでも可)として働いているか、コーヒー関連の企業で働いていてエスプレッソを抽出した経験がある人です。または、JBA 認定校が別に開いている JBA 認定のカリキュラムで必要な課程を修了してから1年未満の人も対象になります。つまり、コーヒーに関わった経験がまったくない人が、いきなりレベル1のスクールに申し込むことはできません。

公式の案内に書かれている費用と条件を表にすると、次のとおりです。

レベル スクール受講料 受験費用 登録費用 試験の内容
レベル1 37,000円(税別) 18,700円(税込) 18,700円(税込) 筆記・実技
レベル2 50,000円(税別) 20,000円(税別) 18,700円(税込) 筆記・実技・テイスティング
レベル3 60,000円(税別) 25,000円(税別) 18,700円(税込) 筆記・実技・テイスティング・論文

レベル1のスクールは座学と実技の計2日間で、コーヒー豆の種類や焙煎、エスプレッソマシンの仕組み、決められた時間内にエスプレッソを抽出する技術、きめの細かいフォームドミルク(泡立てた牛乳)を作ってカプチーノに仕上げる技術などを学びます。試験は1日で、筆記と実技の合計点で合否が決まります。

レベル2を受けるにはレベル1の有効なライセンスが、レベル3を受けるにはレベル2の有効なライセンスが必要です。レベル3の試験では、協会から示されるテーマに沿った1,000字以上2,000字以内の論文を当日に提出します。

ライセンスの有効期限は、発行日から3年間です。更新は、有効期限が切れる6か月前から1か月前までの間に申し込み、更新の登録費用として18,700円(税込)を払います。期間内に手続きをしないと失効するので、取得したら有効期限を手帳やカレンダーに記録しておきます。

試験の申し込みは原則として受験日の1か月前まで、または定員に達した時点で締め切られます。レベル1の試験の定員は20名で、申し込んでから10日以内に受験料を振り込むと申し込みが確定します。

コーヒーマイスターの取り方

コーヒーマイスターは、日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)が認定する資格です。協会の案内では、コーヒーを飲む人にそのおいしさや楽しさを伝えるプロフェッショナルを育てるための資格認定制度だと説明されています。スペシャルティコーヒーとは、産地や生産の過程まで管理され、品質の高さが評価されたコーヒーのことです。

SCAJ の第44期コーヒーマイスター養成講座の案内に書かれている内容を整理すると、次のとおりです。

項目 内容
受講できる人 SCAJ の会員(会員企業に勤めている人、個人会員)
学び方 専用テキストでの自宅学習と、実技講習会(座学とカッピングで3時間)を1回
学習期間 約3か月
受講料 39,000円(テキスト、カッピングスプーン、実技講習料、認定試験の受験料、消費税、送料を含む)
認定試験 60分、100問の記述式で、60点以上で合格
合格率 平均70%前後
有効期間 取得後3年。更新の手続き料は3年で11,000円

カッピングとは、決められた手順でコーヒーの香りや味を確かめ、評価する方法のことです。テキストは、コーヒーマイスターの役割、コーヒーとカフェの歴史、生豆の見分け方、コーヒーの産業と経済、主な生産国、抽出の技術と食器の知識、コーヒーの科学と健康の7章で構成されています。

注意したいのは、受講できるのが SCAJ の会員に限られることです。会員でない人は、講座の申し込みより前に入会の手続きと年会費の振り込みを済ませておく必要があります。第44期では、新しく入会する人は2026年6月30日の17時までに入会手続きを終えた人が対象とされていました。講座は春と秋に東京と関西で開かれ、申し込みは先着順で、定員になると締め切られます。年に2回しか機会がないので、受けたい期の募集時期を早めに確かめておきます。

会員であることは、更新のときにも条件になります。コーヒーマイスターを保ち続けるには、3年ごとの更新手続き料に加えて、会員の年会費もかかり続けると考えておきます。年会費は会員の区分で違うので、入会の前に協会の案内で確かめてください。

費用の目安と比べ方

2つの代表的な資格について、最初の1つ目を取るまでにかかる費用を、公式の案内の金額から計算すると次のようになります。

  • JBA バリスタライセンス レベル1: スクール受講料37,000円(税別、税込で40,700円)、受験費用18,700円、登録費用18,700円で、合計はおよそ78,100円
  • コーヒーマイスター: 受講料39,000円に加えて、SCAJ の年会費

ここに、認定校や会場までの交通費、宿泊費がかかります。地方に住んでいる人は、講座や試験の会場が都市部に限られることが多いので、移動の費用も含めて考えます。

JBA の費用について、コーヒー会社の開業支援の記事では次のように紹介されています。

コーヒーの提案やお客様からの専門的な質問にも対応できるよう、スペシャリストとしての振る舞いや自覚を身につけることが求められます。 JBAバリスタライセンスは、認定スクールの受講料と受験料、登録料が必要となり、費用の目安は7~10万円前後となります。レベルが上がるほど費用と難易度が高くなります。 出典: keycoffee.co.jp

公式の金額から計算したレベル1の合計も、この目安の範囲に収まります。レベル2、レベル3と上がるにつれて、スクール受講料と受験費用が高くなります。

費用を比べるときは、取るときの金額だけでなく、保ち続ける費用も見ます。JBA は3年ごとに18,700円、コーヒーマイスターは3年ごとに11,000円に加えて会員の年会費がかかります。勤め先によっては、スタッフの資格取得の費用を店や会社が負担してくれる場合もあります。カフェで働いている人は、申し込む前に、受講料や受験料の補助があるか、勤務の扱いで講座に参加できるかを店長や人事の担当者に聞いてみる価値があります。今後5年、10年と資格を使い続けるつもりなら、更新の費用まで含めた総額で判断するほうが、あとで負担に驚かずに済みます。

目的別の選び方

どの資格を選ぶかは、バリスタとして何をしたいかで決まります。

したいこと 向いている資格
カフェでエスプレッソを担当し、技術を段階的に上げたい JBA バリスタライセンス
豆の販売や焙煎店で、お客様にコーヒーの違いを説明したい コーヒーマイスター
将来カフェを開き、仕入れからメニュー作りまで考えたい 両方(まず働いている店の形に合うほうから)
趣味として知識を深めたい 通信講座の資格や、業界団体の講座

すでにカフェで働いている人は、JBA レベル1から始めるのが自然な流れです。働いている店がエスプレッソマシンを使っているなら、日々の仕事がそのまま練習になります。一方、ハンドドリップ中心の喫茶店や、豆の販売店で働いている人は、エスプレッソの技術よりも豆や産地の知識が仕事に直結するので、コーヒーマイスターのほうが合います。

迷ったときは、働きたい店やすでに働いている店の先輩に、どの資格を持っているかを聞いてみるのが近道です。同じ業界でも、店の形によって評価される資格が違うからです。

未経験から資格を取るまでの道筋

ここまで見てきたとおり、JBA のレベル1はコーヒーに関わって働いている人か、認定校の JBA 認定カリキュラムを修了した人でなければ受講できません。コーヒーマイスターも、協会の会員になることが前提です。そのため、まったくの未経験から始める場合は、次のような順番になります。

  1. カフェやコーヒースタンドでアルバイトとして働き始める。エスプレッソマシンのある店を選ぶ
  2. 店で基本の作業(エスプレッソの抽出、ミルクの泡立て、マシンの掃除)を覚える
  3. 数か月から1年ほど働いて基本が身についたら、JBA 認定校のレベル1のスクールに申し込む
  4. スクールを修了したら、修了証の有効期限(修了日から3年)の間に JBA のライセンス試験を受ける
  5. 合格したらライセンスを登録し、働いている店で技術を磨きながらレベル2を目指す

働かずに資格から入りたい場合は、JBA 認定校が開いている JBA 認定のカリキュラムを受ける道があります。カフェの専門学校やスクールの中には、こうしたカリキュラムを持つところがあります。その場合は、申し込む前に「修了するとレベル1のスクールの受講資格を満たせるか」をスクールに確かめておきます。

アルバイトから始める道は、お金をもらいながら現場の経験を積める点で、費用の負担が軽い方法です。資格のスクールで2日間学ぶよりも、ピークの時間に何十杯もいれる経験のほうが、手の動きは確実に身につきます。資格の受講は、その経験を整理し、自己流の癖を直す場として使うと効果が大きくなります。

勉強の進め方と練習

資格の試験に向けた準備は、知識の勉強と、手を動かす練習に分けて進めます。

知識の面では、コーヒー豆の品種、産地、精製の方法、焙煎の度合いと味の関係が基本になります。精製とは、収穫したコーヒーの実から種を取り出し、生豆にするまでの工程のことです。精製の方法によって味の傾向が変わるため、テイスティングの前提になる知識です。コーヒーマイスターの試験は記述式なので、言葉で説明できるところまで覚えておく必要があります。

手を動かす練習では、毎回同じ品質のエスプレッソを、決められた時間内に抽出できることが目標になります。粉の量、粉の細かさ、詰める力、抽出の時間をそろえることが基本で、どれか1つが変わると味が変わります。練習のときは、毎回の粉の量と抽出時間を記録し、味の違いと結び付けて振り返ると、上達が早くなります。

テイスティングの練習は、同じ豆を条件を変えていれて飲み比べる方法が効果的です。例えば、同じ豆を細かく挽いたときと粗く挽いたときで比べると、苦みや酸味の出方の違いが分かります。自分の言葉で味を表現する練習をしておくと、試験だけでなく、お客様にコーヒーを説明するときにも役立ちます。

資格のほかに技術を磨く場

資格の講座と試験は、学ぶ機会の一部にすぎません。技術を伸ばし続けるには、資格以外の学びの場も組み合わせると効果的です。

日本バリスタ協会では、ライセンスの講座とは別に、スキルアップのためのセミナーを東京や大阪などで開いていて、公式サイトのお知らせで開催の案内や報告が出ています。ライセンスを取ったあとも、こうしたセミナーで新しい抽出の考え方や器具に触れておくと、更新までの3年間を学びの期間として使えます。協会が開く大会(バリスタグランプリ)の情報も公式サイトに載っていて、出場しなくても、上位のバリスタの技術や考え方を知る機会になります。

コーヒーの焙煎店や豆の販売店が開くカッピング会や、いれ方の講座に参加するのも、手軽な学び方です。いろいろな産地や焙煎の度合いの豆を一度に飲み比べられるので、テイスティングの経験を短い時間で積めます。

自宅での練習も欠かせません。家庭用のエスプレッソマシンは業務用と仕組みや性能が違いますが、ハンドドリップで同じ豆を条件を変えていれ比べる練習は、自宅でも十分にできます。豆の量、湯の温度、注ぐ速さを記録しながら飲み比べると、味の違いを生む理由が体で分かるようになります。

学び続ける人と、資格を取って満足する人の差は、数年たつとはっきり表れます。資格の勉強で身についた「記録して、比べて、理由を考える」習慣を、仕事の中でも続けることが、バリスタとして長く働くための一番の財産になります。

取るときにつまずきやすい点

資格を取る途中や取ったあとで、思わぬところでつまずく人がいます。公式の案内に書かれている決まりのうち、見落としやすいものを挙げておきます。

1つ目は、JBA のスクールの修了証にも有効期限があることです。レベル1の修了証の有効期限は修了日から3年間、レベル2は5年間、レベル3は10年間です。スクールを修了したあと、仕事が忙しくて試験を先延ばしにしているうちに期限が切れると、もう一度スクールを受け直すことになります。修了したら、なるべく早い時期の試験に申し込むのが安全です。

2つ目は、JBA のライセンスは上位のレベルを取ると、それまでのライセンスが失効する決まりになっていることです。公式の案内では、ライセンスの有効期限内に上位のライセンスかインストラクターのライセンスを取った場合、元のライセンスは失効すると書かれています。レベル2を取ったらレベル1のライセンスカードは使えなくなるので、プロフィールや名刺には最新のレベルだけを書くようにします。

3つ目は、コーヒーマイスターの入会の締め切りです。養成講座の申し込みの受付期間とは別に、新しく入会する人の入会手続きの締め切りが先に来ます。入会の手続きには数日かかるため、講座の募集が始まってから入会しようとすると間に合いません。受けたい期が決まったら、まず入会の締め切りを確かめます。

4つ目は、更新の手続きの期間です。JBA は有効期限の6か月前から1か月前までの間に手続きをしないと失効します。期限ぎりぎりではなく、案内が届いた時点で手続きを済ませておくと安心です。

資格を応募書類やプロフィールに書くとき

資格を取ったら、応募書類やプロフィールに正確に書くことで、はじめて相手に伝わります。書くときは、次の点に気をつけます。

  • 資格の正式な名前と、運営団体の名前を書く(例: 日本バリスタ協会 JBA バリスタライセンス レベル1)
  • 取得した年月を書く。有効期限のある資格は、期限が切れていないことを確かめる
  • 上位のレベルを取った場合は、最新のレベルだけを書く
  • 勉強中の資格は「受講中」「受験予定」と書き分け、取ったように見せない

カフェの求人に応募するときは、資格の名前だけでなく、その資格で学んだことを仕事でどう使えるかを一言添えると、採用する側に伝わりやすくなります。例えば「JBA レベル1の取得で、決められた時間内に同じ品質のエスプレッソを抽出する練習を積みました」と書けば、即戦力として期待できる点が具体的に伝わります。

カフェを開くときに別に要る手続き

バリスタの資格を取ったあと、自分の店を開いたり、イベントやマルシェでコーヒーを売ったりしたいと考える人もいます。このとき、バリスタの資格とは別に、食品を扱う営業のための手続きが必要です。

飲食店を開く場合は、店のある地域を担当する保健所で、飲食店営業の許可を受けるのが一般的です。許可を受けるには、店の設備が基準に合っている必要があり、工事の前に保健所に相談しておくと、作り直しを避けられます。また、店ごとに食品衛生責任者を1人決めておくことが求められます。食品衛生責任者とは、店の衛生管理を担う人のことで、自治体などが開く講習会を受けるとなれます。

キッチンカーやイベントの出店でコーヒーを出す場合も、許可や届出が必要です。どの許可が要るか、どの設備が求められるかは、扱う飲み物や食べ物、営業する地域で変わります。必ず、営業する地域の保健所に事前に相談してください。

豆を焙煎して販売する場合や、パッケージに入れたコーヒー豆を売る場合は、食品の表示のルールも関わります。どの表示が必要かは売り方で変わるので、これも保健所や消費者庁の案内で確かめます。資格の勉強で得た知識は、こうした手続きを進めるときに、お客様に伝える説明の質を上げる土台になります。

資格を仕事に生かす働き方

バリスタの資格を生かす働き方は、店で働くことだけではありません。

1つ目は、カフェやコーヒースタンドで働き、ライセンスのレベルを上げながら店のリーダーや教育係を目指す道です。新しく入ったスタッフに抽出やミルクの泡立てを教える役割は、資格で体系的に学んだ人が任されやすい仕事です。

2つ目は、イベントやケータリングでコーヒーを出す仕事です。企業の展示会や結婚式の二次会などで、移動式のエスプレッソマシンを使ってコーヒーを提供する仕事があり、単発の業務委託として募集されることもあります。報酬は案件や拘束時間によって大きく違うので、移動や準備の時間まで含めて条件を確かめます。

3つ目は、コーヒーの知識を生かした周辺の仕事です。コーヒー豆の通販サイトの商品説明を書く、カフェ向けのメニューの写真やSNSの投稿を作る、コーヒー教室の講師をする、といった仕事があります。資格で学んだ豆や産地の知識は、商品の説明を書くときにそのまま使えます。

4つ目は、コーヒー豆の販売に関わる仕事です。焙煎店やコーヒー豆の通販では、お客様の好みを聞いて豆を選んだり、豆ごとの味の特徴を言葉で伝えたりする役割が欠かせません。コーヒーマイスターで学ぶ産地や精製の知識は、こうした場面で特に役立ちます。店頭での接客だけでなく、通販サイトでのお問い合わせへの返信や、季節ごとのおすすめの紹介文づくりなど、パソコンでできる作業も含まれます。

どの働き方でも、資格を取った直後から大きな収入につながるとは限りません。最初は店での勤務や小さな単発の仕事で経験を積み、実績を増やしながら、条件のよい仕事に移っていくのが一般的な流れです。

注意しておきたいのは、資格の講座を名目にした勧誘です。「資格を取れば仕事を紹介する」と言って高額な講座を契約させたり、登録料や教材費を先に払わせてから仕事を紹介しなかったりする募集もあります。JBA とコーヒーマイスターの正式な費用は、この記事で紹介した公式の案内で確かめられます。公式の金額と大きく違う請求を受けたときや、契約を急がされたときは、その場で決めずに、運営団体に問い合わせるか、消費生活センターに相談してください。

業務委託の市場から見たバリスタの仕事

在宅ワークやフリーランスの仲介を2004年から続けてきた運営者の立場から見ると、飲食の専門職の知識は、店の外でも仕事になる場面が増えています。コーヒーの通販やサブスクリプションが広がり、商品の説明文、豆の産地の紹介、いれ方の解説といった、知識を持つ人が書く文章の需要が生まれているからです。

長く仕事が続く人に共通するのは、1回ごとの作業ではなく、「この人に頼めばコーヒーのことが分かる」という関係を取引先と作っていることです。資格はその入り口になりますが、続くかどうかを決めるのは、締め切りを守ること、相手の店の考え方をくみ取ることといった仕事の基本です。仲介の手数料が乗らない直接の取引では、同じ予算で依頼する側はより多く頼め、受ける側は手取りが厚くなります。手数料0%で直接やりとりできる場では、この双方にとっての得が積み重なりやすくなります。

コーヒーの知識を生かして記事を書く仕事を始めるなら、Webライターのポートフォリオの作り方|案件獲得率が上がるテンプレート付き【2026年版】で、書いた記事を見せる形の整え方を確かめられます。資格を持つ人なら、専門の知識を持っていることをポートフォリオに書くと、依頼する側に違いが伝わります。報酬の上げ方については、Webライターが文字単価を上げる方法|1円→5円にステップアップする戦略【2026年版】で、専門分野を持つことが単価にどう効くかを説明しています。

カフェのメニューやSNSの画像づくりに関わりたい人は、デザイナーの年収・単価相場で、デザインの仕事の報酬の幅を確かめておくと、自分で受けるときの値付けの参考になります。店のSNSでの発信や集客を手伝いたい場合は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で、マーケティングの仕事の種類と求められる力を確かめられます。出店の企画書やイベントの報告書を書く機会が多い人は、ビジネス文書検定の内容も見ておくと、取引先に出す文書の質を上げる手がかりになります。

バリスタの資格は、取ったあとにどんな場で使うかで価値が変わります。働いている店や目指す働き方に合う資格を選び、公式の案内で受講の条件と費用を確かめてから申し込んでください。

よくある質問

Q. バリスタは資格がなくても働けますか?

働けます。バリスタは国家資格ではなく、法律上必要な資格はありません。多くのカフェでは、資格を持たない人がアルバイトとして働き、店で技術を身につけています。資格は、技術や知識の段階を外に示す材料や、体系的に学ぶ機会として使うものです。ただし、自分でカフェを開く場合は、資格とは別に保健所の営業許可や食品衛生責任者の設置が必要です。

Q. 未経験でもJBAバリスタライセンスは取れますか?

すぐには取れません。レベル1のスクールを受講できるのは、バリスタ(アルバイトでも可)として働いている人、コーヒー関連の企業でエスプレッソを抽出した経験がある人、または JBA 認定校の JBA 認定カリキュラムで必要な課程を修了して1年未満の人です。未経験の人は、エスプレッソマシンのあるカフェで働き始めるか、認定カリキュラムを持つスクールで学ぶところから始めます。

Q. コーヒーマイスターの資格はどのように取りますか?

日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)の会員になり、春と秋に開かれる養成講座に申し込みます。専用テキストで約3か月自宅学習し、3時間の実技講習会を1回受けたうえで、60分100問の記述式の認定試験を受け、60点以上で合格です。第44期の受講料は39,000円で、合格率は平均70%前後と案内されています。有効期間は3年で、更新には手続き料がかかります。

Q. バリスタの資格の更新にはいくらかかりますか?

JBA バリスタライセンスは有効期限が発行日から3年で、更新の登録費用は18,700円(税込)です。有効期限の6か月前から1か月前までに手続きが必要です。コーヒーマイスターは有効期間が3年で、更新の手続き料は3年で11,000円です。コーヒーマイスターは更新のときに SCAJ の会員であることが条件なので、年会費もかかり続けます。

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年1月24日最終更新:2026年10月24日
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