ユーチューブをスマホで始める|撮影から投稿まで


この記事のポイント
- ✓ユーチューブをスマホだけで始める手順を
- ✓アプリからのアップロード
- ✓ショート動画と長い動画の違い
ユーチューブは、スマホが1台あれば今日からでも始められます。パソコンや高価なカメラがなくても、チャンネルを作り、撮影し、編集し、投稿するところまで、すべてスマホの中で完結します。とはいえ、初めての人には「何から手を付ければいいのか」「設定を間違えて困らないか」「顔を出さずにできるのか」といった不安があるはずです。この記事では、ユーチューブをスマホで始める手順を、チャンネルの作成から撮影、編集、投稿、そして収益化の条件まで順に整理します。手順と条件は、2026年11月1日時点で YouTube ヘルプを開いて確かめた内容です。
スマホだけで始められる理由と、始める前に決めること
YouTube のスマホ向けアプリには、動画の撮影、簡単な編集、アップロード、公開設定の機能がそろっています。さらに、チャンネルの管理に使う「YouTube Studio」というアプリもあり、再生回数の確認や動画の情報の変更もスマホでできます。最初の1本を出すまでに、新しく買う必要のある機材はありません。
ただし、始める前に1つだけ決めておきたいことがあります。それは、何のためにチャンネルを作るのかです。目的によって、選ぶ動画の形や公開の設定が変わるからです。
- 家族や友人に向けて記録を残したい … 限定公開を中心に使い、検索に出さない
- 趣味や知識を発信したい … 1つのテーマに絞って、同じ関心を持つ人に向けて作る
- 副業として収益を目指したい … 続けられるテーマを選び、収益化の条件を最初に確認しておく
目的がはっきりしていると、動画のテーマや話し方、投稿の間隔が自然に決まります。逆に、目的があいまいなままだと、数本投稿したところで「次に何を撮ればいいか分からない」と手が止まりがちです。
動画を取り巻く今の状況
YouTube では、縦長の短い動画「ショート動画」と、横長が中心の「長い動画」の2つの形が並んでいます。YouTube ヘルプによると、ショート動画はスマホと YouTube アプリのショートカメラで作れる動画の形で、最大3分まで作成できます。
2025年3月31日からは、ショート動画の視聴回数の数え方も変わりました。それまでは一定の時間見られた場合だけが数えられていましたが、変更後は再生が始まった回数がそのまま視聴回数になっています。ただし、収益化の条件や広告収入の分配に使われるのは、従来の考え方を引き継いだ「エンゲージビュー」と呼ばれる数字で、条件そのものは変わっていないと説明されています。
スマホで撮って、スマホで見られる短い動画が広く見られるようになったことで、スマホだけでユーチューブを始めるハードルは以前よりずっと下がりました。一方で、投稿される動画の数も多く、「出せば見てもらえる」場ではありません。最初から再生回数を追うより、自分が続けられる形を見つけることを優先したほうが、結果的に長く続きます。
始めるために必要なもの
ユーチューブをスマホで始めるのに必要なものは、次の3つです。
- スマホ(撮影と編集とアップロードに使う)
- Google アカウント(Gmail のアカウントがあればそれで足りる)
- YouTube アプリ(チャンネルの管理まで行うなら YouTube Studio アプリも)
年齢の条件もあります。YouTube の利用規約は、本サービスの利用は13歳以上が条件で、未成年のユーザーは親または保護者の許可を得ていることが前提だと定めています。
本サービスを利用するには、13 歳以上である必要があります。ただし、親または保護者によって有効にされていれば、あらゆる年齢のお子様に 本サービスおよび YouTube Kids (利用可能な地域の場合)をご利用いただけます。 出典: YouTube 利用規約
あると便利なものとしては、スマホ用の三脚、手元を照らすライト、スマホにつなぐ小型のマイクがあります。ただ、どれも最初から必要なわけではありません。窓際の明るい場所で撮る、静かな部屋で話す、本や箱を台にしてスマホを固定するなど、手元にあるもので代わりが利きます。何本か投稿して「ここが足りない」と分かってから買うほうが、無駄な出費を防げます。
手順1 チャンネルを作る
Google アカウントがあれば、動画を見たり評価したりはできますが、動画をアップロードするには YouTube チャンネルが必要です。YouTube ヘルプは、チャンネルを作らない限り、YouTube でアカウントの存在が公開されることはないと説明しています。
個人のチャンネルを作る手順は、次のとおりです。
- YouTube にログインする
- プロフィール写真から「設定」を開く
- 「アカウント」の中の「チャンネルを追加または管理する」を選ぶ
- 「チャンネルを作成」を選ぶ
- プロフィール写真を選び、名前とハンドルを入力する
- 「チャンネルを作成」を押す
ハンドルとは、「@」から始まるチャンネルごとの名前のことで、チャンネルの URL やコメント欄での表示に使われます。後から変えることもできますが、覚えやすく、テーマが伝わるものを最初に選んでおくと、視聴者に覚えてもらいやすくなります。
本名を出したくない場合
Google アカウントの名前とは別の名前でチャンネルを運営したい場合は、「ブランドアカウント」という形でチャンネルを作れます。ブランドアカウントは、複数の人で管理できるチャンネルの形で、事業や活動用の名前を付けられます。本名を出さずに発信したい人や、家族と一緒に運営したい人は、こちらを選ぶと安心です。
なお、YouTube の保護者向け管理機能が設定されているアカウントでは、チャンネルを作れない場合があります。
手順2 チャンネルの基本設定をする
チャンネルを作ったら、動画を出す前に次の項目を整えておきます。
- プロフィール写真 … 小さく表示されても分かる、シンプルな画像にする
- チャンネルの説明 … どんな人に向けて、どんな動画を出すのかを2から3行で書く
- バナー画像 … チャンネルのページの上部に表示される横長の画像
電話番号の確認で使える機能が広がる
YouTube の機能は、本人確認の段階によって使える範囲が変わります。YouTube ヘルプによると、チャンネルを作るとすぐ使える「標準機能」、電話番号の確認で使える「中級者向け機能」、チャンネルの履歴や身分証明書などで確認される「上級者向け機能」の3段階があります。
スマホで始める人にとって大事なのは、次の2つです。
- 15分を超える動画 … アップロードできる動画の長さは、初期状態では15分までです。アカウントの確認を済ませると、15分を超える動画を投稿できるようになります
- カスタムサムネイル … 動画の一覧に表示される画像(サムネイル)を自分で作った画像にするには、アカウントの確認が必要です。確認前は、動画から自動で作られた候補の中から選びます
サムネイルは、動画を見てもらえるかどうかを大きく左右します。最初の数本を投稿する前に、電話番号の確認を済ませておくと、作った画像をそのまま使えます。なお、ショート動画のカスタムサムネイルは、現在はパソコン版の YouTube Studio でのみ設定できると案内されています。
手順3 スマホで撮影するコツ
撮影で大切なのは、高価な機材よりも、明るさ、音、安定の3つです。
明るさ
スマホのカメラは、暗い場所で撮ると画質が粗くなります。昼間の窓際で、窓に向かって座る(顔に光が当たる向き)と、照明がなくても見やすい映像になります。窓を背にすると顔が暗く映るので注意します。
音
視聴者は、映像の粗さより音の聞き取りにくさに敏感です。エアコンや換気扇の音、外の車の音は、撮っているときには気にならなくても、録画を聞き返すと目立ちます。静かな部屋で、スマホを口元から離しすぎない位置に置いて話すだけで、聞きやすさは大きく変わります。
安定
手持ちで撮ると、わずかな揺れでも見ている側は疲れます。三脚がなければ、本を積んだ上にスマホを立てかけるなどして固定します。
縦か横かを先に決める
ショート動画にするなら縦長、長い動画にするなら横長が基本です。YouTube ヘルプによると、長さが3分以下で正方形か縦長の動画は、アップロードするとショート動画として扱われます。撮り始める前にどちらの形にするかを決めておかないと、後から形を変えるときに画面の端が切れてしまいます。
撮る前に台本の骨組みを作る
話す内容は、全文を書かなくても構いませんが、「最初に何を言うか」「伝えたいことを3つ」「最後に何を言うか」だけはメモしておきます。特に冒頭の数秒で動画の中身が伝わらないと、視聴者はすぐに次の動画に移ってしまいます。
手順4 スマホで編集する
編集といっても、最初から凝ったことをする必要はありません。最低限やっておきたいのは、次の3つです。
- 不要な部分を切る … 撮り始めと撮り終わりの無言の部分、言い間違えた部分を切り取る
- 字幕やテロップを入れる … 音を出さずに見る人も多いので、要点だけでも文字で出す
- 音量をそろえる … 声が小さすぎる部分や、BGM が声より大きい部分がないかを確かめる
ショート動画なら、YouTube アプリのショートカメラで撮影しながら、複数の場面をつないだり、文字や効果を加えたりできます。長い動画を編集するなら、スマホ向けの動画編集アプリを使う方法もあります。どの道具を使う場合でも、まずは「切る」と「文字を入れる」の2つができれば十分です。
音楽と素材の著作権に気をつける
動画で使う音楽や画像には著作権があります。好きな曲を勝手に流すと、動画が削除されたり、収益化の妨げになったりします。YouTube Studio には、著作権使用料のかからない音楽や効果音を集めたオーディオライブラリが用意されています。YouTube ヘルプは、オーディオライブラリの音楽と効果音は著作権上安全に使えると説明しているので、BGM はそこから選ぶのが確実です。曲によっては動画の説明欄に作者などの帰属情報を書く必要があるため、ダウンロードするときに条件を確認します。ショート動画で使える音楽にも条件があるため、YouTube ヘルプの案内を確認してから使います。
手順5 アップロードと公開設定
編集が終わったら、YouTube アプリから動画をアップロードします。YouTube ヘルプが案内している手順は次のとおりです。
- YouTube アプリを開く
- 作成アイコン(+)から「動画」を選ぶ
- アップロードするファイルを選んで「次へ」を押す
- タイトル(最大100文字)、公開設定などの詳細を入力する
- 視聴者の選択で、「はい、子ども向けです」か「いいえ、子ども向けではありません」を選ぶ
- 「動画をアップロード」を押して公開する
設定を終える前にアップロードの画面を閉じた場合、動画は「コンテンツ」のページに下書きとして保存されます。途中で手を止めても、最初からやり直す必要はありません。
公開設定の3つの選択肢
| 公開設定 | 見られる人 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| 公開 | 誰でも見られ、検索にも表示される | 発信や副業のための動画 |
| 限定公開 | URL を知っている人だけが見られる | 家族や仲間への共有、公開前の確認 |
| 非公開 | 自分と、招待した人だけが見られる | 下書きの保存、練習の記録 |
最初の1本は、いきなり公開にせず、限定公開でアップロードしてスマホで再生してみることをおすすめします。音量や字幕の位置、画面の端の切れ方など、編集アプリの中では気づかなかった問題が見つかることがあります。確認して問題がなければ、公開に切り替えます。
子ども向けかどうかの設定
「子ども向け」とは、主に子どもを視聴者として想定して作った動画かどうかの設定です。YouTube ヘルプによると、アメリカの児童オンラインプライバシー保護法(COPPA)などに対応するため、クリエイターは住んでいる国にかかわらず、動画が子ども向けかどうかを申告する必要があります。設定を正しく行っていない場合は、YouTube で何らかの措置が取られることがあるとも書かれています。子どもが主な視聴者である動画や、子どもを対象にしたキャラクターや遊び、歌などを扱う動画は子ども向けとされる例として挙げられています。大人に向けた趣味や知識の動画なら「子ども向けではありません」を選びます。内容に迷う場合は、YouTube ヘルプの子ども向けコンテンツの説明を読んでから判断します。
投稿前に確かめたいことの一覧
アップロードの操作に慣れてくると、確認を飛ばしてしまいがちです。公開ボタンを押す前に、次の項目を一通り見直す習慣をつけておくと、公開後に慌てて削除するような事態を防げます。
- 動画の最初の数秒で、何の動画なのかが伝わるか
- 音量が小さすぎたり、BGM が声より大きくなったりしていないか
- 字幕に誤字がないか、スマホの小さな画面でも無理なく読めるか
- 窓の外の景色、郵便物、家族の顔など、映してはいけないものが入っていないか
- 使った音楽や画像が、使ってよいものか
- タイトルに、視聴者が検索しそうな言葉が入っているか
- 子ども向けかどうかの設定を正しく選んだか
- 公開設定が意図したもの(公開、限定公開、非公開)になっているか
特に、映り込みと音楽の確認は、公開した後に気づいても取り返しがつきにくい項目です。慣れないうちは、限定公開でアップロードしてスマホで1回再生し、この一覧を見ながら確かめてから公開に切り替える流れを決めておくと安心です。
スマホで始めるときによくあるつまずき
スマホでユーチューブを始めた人が、最初の数本でつまずきやすい場面と、確認することを整理します。
ショート動画にしたつもりが、長い動画として投稿された
YouTube ヘルプによると、ショート動画として扱われるのは、長さが3分以下で、正方形か縦長の動画です。横長で撮った動画や、3分を超える動画は、ショート動画にはなりません。3分を超える縦長の動画は、アップロードの画面で「YouTube ショートとして編集」を選ぶと、カットしてショート動画にできます。
15分を超える動画がアップロードできない
アカウントの確認が済んでいないと、15分を超える動画は投稿できません。YouTube ヘルプは、確認の手続きを youtube.com/verify から行い、確認コードを携帯電話のテキストメッセージか自動音声で受け取る方法を案内しています。
自分で作ったサムネイルを設定できない
カスタムサムネイルは、アカウントの確認が必要な機能です。また、ショート動画のカスタムサムネイルは、現在はパソコン版の YouTube Studio でしか設定できません。スマホだけで運営する場合、ショート動画は動画の中から表示される場面を選ぶ形になると考えておきます。
アップロードに時間がかかる、通信量が心配
長い動画や高画質の動画は、ファイルの容量が大きくなります。YouTube アプリには、アップロードにモバイル回線を使うか Wi-Fi だけを使うかを切り替える設定があります。データ通信量の上限が気になる場合は、Wi-Fi のときだけアップロードする設定にしておくと、思わぬ通信量の超過を防げます。
ショート動画と長い動画の違い
スマホで始める人がまず迷うのが、ショート動画と長い動画のどちらから始めるかです。
| 比べる点 | ショート動画 | 長い動画 |
|---|---|---|
| 長さ | 最大3分 | 初期状態は15分まで(確認後は15分超も可) |
| 画面の形 | 縦長か正方形 | 横長が中心 |
| 見られ方 | ショートフィードで次々に流れてくる | 検索や関連動画、チャンネルのページから選ばれる |
| 作る手間 | 撮影も編集も短時間で済む | 構成と編集に時間がかかる |
| 向いている内容 | 1つのコツ、短い紹介、日常の一場面 | 手順の解説、比較、じっくり聞かせる話 |
スマホだけで始めるなら、ショート動画から入るのが手軽です。撮影も編集も短時間で済むので、投稿を続ける習慣をつけやすく、どんなテーマが見られるのかを早く確かめられます。慣れてきたら、反応のよかったテーマを長い動画で掘り下げる、という順番が無理のない進め方です。
撮るテーマの見つけ方
「何を撮ればいいか分からない」という悩みは、始める前にも始めた後にも必ず出てきます。テーマを探すときは、次の3つの問いから考えると見つけやすくなります。
- 人によく聞かれることは何か … 家族や同僚から繰り返し聞かれることは、ほかの人も知りたがっている可能性が高い
- 自分が少し前に苦労して調べたことは何か … 同じところでつまずいている人は、今もたくさんいる
- 毎日のように続けていることは何か … 料理、掃除、勉強、運動など、続けている習慣はそれだけで動画の材料になる
特に2つ目は、初心者ならではの強みです。詳しい人が当たり前だと思って説明を省くところを、つまずいたばかりの人は丁寧に説明できます。スマホの設定の手順、子どもの持ち物の準備、資格の勉強の進め方など、身近なテーマほど同じ悩みを持つ視聴者に届きやすくなります。
テーマの候補が出たら、1本の動画で1つのことだけを扱うように分けておきます。「作り置き」ではなく「鶏むね肉の作り置き3品」のように絞ると、タイトルも付けやすく、視聴者も自分に関係のある動画かどうかをすぐに判断できます。候補をスマホのメモに一覧にしておけば、撮る日に迷う時間がなくなります。
最初の10本で意識したいこと
チャンネルを始めてしばらくは、再生回数が伸びないのが普通です。最初の10本は、数字より次の点を意識すると、後の伸びにつながります。
テーマを絞る
料理も旅行もゲームも、と幅広く出すより、「平日の夜に15分で作れる作り置き」のように対象を絞ったほうが、同じ関心を持つ人に見つけてもらいやすくなります。チャンネル登録は「次もこういう動画が出る」と期待できるときに増えるので、テーマのぶれは登録者が増えにくい原因になります。
タイトルとサムネイルで中身を伝える
タイトルには、視聴者が検索しそうな言葉を入れ、見て何が分かるのかを具体的に書きます。サムネイルは、スマホの小さな画面でも読める大きな文字と、内容が一目で分かる画像を組み合わせます。
冒頭で結論を言う
動画の最初で「この動画では何が分かるのか」を短く伝えます。前置きが長いと、視聴者は数秒で離れてしまいます。
投稿の間隔を決める
毎日投稿する必要はありません。週に1本でも、決まった曜日に出し続けるほうが、視聴者にとっても自分にとっても続けやすくなります。
数字を見て直す
YouTube Studio アプリでは、動画ごとの視聴回数や、どこで視聴者が離れたのかを確認できます。離れる人が多い場面を見つけたら、次の動画でその部分の話し方や編集を変えてみます。
顔や個人情報を出さずに続ける工夫
顔を出さずにユーチューブを始めたい人は多くいます。手元だけを映す料理や手芸、画面の録画で見せる操作の解説、風景と文字だけの動画、声だけの解説など、顔を出さない動画の形はたくさんあります。
顔を出さない場合でも、個人が特定される手がかりには注意が必要です。
- 窓の外の景色、近所の看板、郵便物や宅配の伝票が映り込んでいないか
- 撮影した場所や時刻が、投稿の説明やコメントから推測されないか
- 家族や知人が、本人の同意なく映ったり、名前を呼ばれたりしていないか
- 制服や名札、社員証など、勤務先が分かるものが映っていないか
投稿する前に、限定公開の状態で全体を見直し、映り込みがないかを確かめる習慣をつけておくと安心です。
会社員が副業として始める前に確認すること
会社員がユーチューブを副業として始める場合は、勤務先の就業規則で副業がどう扱われているかを確認しておきます。厚生労働省のモデル就業規則では、副業や兼業を原則として認めつつ、業務に支障がある場合や企業秘密が漏れる場合などは制限できる形になっています。勤務先によって決まりが違うので、自分の会社の規則を確かめるのが先決です。仕事の内容や社内の様子を動画で話すと、守秘義務に触れるおそれがある点にも注意が必要です。
税金の面では、ユーチューブの収益も所得になります。国税庁の「No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人」によると、給与を1か所から受けている会社員は、給与所得と退職所得以外の所得の合計額が20万円を超えると確定申告が必要です。所得は、収益から撮影機材や編集アプリの費用などの経費を引いた後の金額で数えます。20万円以下でも住民税の申告は別に必要になることがあるため、お住まいの市区町村で確認しておくと安心です。個別の扱いは事情によって変わるので、迷ったら税務署に相談してください。
収益化の条件と現実
ユーチューブで広告収入を得るには、YouTube パートナープログラム(YPP)に参加する必要があります。YouTube パートナープログラムとは、条件を満たしたチャンネルが、動画に表示される広告の収益の分配を受けられる仕組みのことです。YouTube ヘルプは、参加の基準を次のように示しています。
- チャンネル登録者数が 1,000 人以上で、直近 12 か月間の対象となる動画の総再生時間が 4,000 時間以上である。または
- チャンネル登録者数が 1,000 人以上で、直近 90 日間の対象となるショート動画の視聴回数が 1,000 万回以上である。 出典: YouTube ヘルプ
このほかに、次のような前提条件があります。
- YouTube のチャンネル収益化ポリシーに沿っている
- YouTube パートナープログラムが提供されている国や地域に住んでいる
- チャンネルに有効なコミュニティガイドラインの違反警告がない
- Google アカウントで2段階認証をオンにしている
- 上級者向け機能を使える状態になっている
- YouTube 向けの AdSense アカウントを1つリンクしている
YouTube パートナープログラムに参加すると、広告からの収益のほかに、YouTube ヘルプが挙げているメンバーシップ(月ごとの支払いでチャンネルを支援してもらう仕組み)や Super Chat(ライブ配信中に視聴者がお金を払ってメッセージを目立たせる仕組み)などの機能も使えるようになります。どの機能を使うかは、それぞれの規約に同意して選びます。
申し込みは YouTube Studio の「収益化」から行います。審査の結果が出るまでは通常1か月程度とされています。承認されなかった場合は、21日以内に再審査を請求するか、30日後に改めて申し込めます。また、動画の投稿が6か月以上ないチャンネルは、収益化が無効になる場合があると案内されています。
正直に言えば、登録者1,000人と総再生時間4,000時間は、趣味の延長で投稿していて自然に届く数字ではありません。たとえば10分の動画なら、最後まで見られたとしても24,000回分の再生が必要になる計算です。収益化を目標にするなら、1年単位で続ける前提で、テーマ選びと投稿の継続に力を注ぐ必要があります。広告収入だけに期待せず、動画を通じて身につく撮影や編集、企画の力を、ほかの仕事にも生かす視点を持っておくと、途中で挫折しにくくなります。
ライブ配信をスマホでするには
スマホから生配信をするモバイルライブ配信には、別の条件があります。YouTube ヘルプによると、チャンネル登録者数が50人以上であることが必要で、ライブ配信を初めて有効にしてから実際に始められるまで、最大24時間かかることがあります。登録者が50人以上1,000人未満のチャンネルでは、ライブ配信の視聴者数が制限される場合があるとも書かれています。
また、13歳から17歳のユーザーがモバイルでライブ配信をする場合、初期の公開設定は限定公開になっています。ライブ配信は撮り直しがきかないので、YouTube アプリには、視聴者のいない状態で設定や話し方を試せる「ライブ配信リハーサルモード」も、すべてのクリエイターに向けて段階的に提供されています。使える場合は、慣れないうちにこうした機能で練習してから本番に臨むと安心です。
動画づくりの経験を仕事につなげる
スマホで動画を作り続けると、撮影、編集、字幕づくり、サムネイルのデザイン、台本の構成など、いくつもの技能が自然と身につきます。これらは、自分のチャンネルの外でも需要のある技能です。
スマホでできる副業全体の中で動画づくりを位置づけたいなら、スマホだけでできる副業5選|通勤時間の有効活用が参考になります。通勤時間などのすき間で取り組める副業を並べていて、動画づくりとほかの選択肢を比べられます。動画の字幕づくりに慣れてきたら、文字起こし副業の始め方|未経験から月5万円稼ぐ方法【2026年版】で、音声を文字にする仕事の進め方を確認しておくと、字幕の技能を別の仕事に生かす道が見えてきます。
サムネイルづくりが楽しくなった人は、デザイナーの年収・単価相場で、デザインの仕事を業務委託で受けるときの単価の相場を確かめておくと、自分の技能にどれくらいの値が付くのかの目安になります。動画の BGM や効果音に興味が広がったなら、作曲・編曲・効果音・ジングルのお仕事に、音の制作の仕事の種類がまとまっています。
動画を使った集客や広告運用に関心が向いた人は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で、動画マーケティングに近い業務委託の仕事を確認できます。スマホ用の小物や撮影グッズに詳しくなった人なら、ウェディング・スマホグッズなどのお仕事のように、商品づくりや紹介に関わる仕事も選択肢になります。台本や概要欄の文章を整える力を伸ばしたいなら、ビジネス文書検定で、伝わる文章の書き方を体系的に学べます。
フリーランスと在宅ワークの市場を20年にわたって運営してきた立場から見ると、動画の仕事で長く続いている人は、再生回数の多さより「この人に頼むと仕上がりが安定している」という信頼で仕事を得ています。自分のチャンネルで試行錯誤した経験は、そのまま依頼者への説明や提案の説得力になります。
また、仲介の手数料が乗らない直接の取引では、同じ予算でも依頼する側はより多くの動画を頼めて、作る側の手取りは厚くなります。手数料0%の価値は、数字そのものより、この双方が得をする関係が続きやすいことにあります。スマホ1台で始めたユーチューブが、自分の発信の場であると同時に、仕事の実績を見せる場にもなっていきます。
よくある質問
Q. ユーチューブはスマホだけで始められますか?
始められます。Google アカウントがあれば、YouTube アプリからチャンネルを作り、撮影した動画を選んでタイトルや公開設定を入力し、アップロードまでスマホで完結します。動画の管理や再生回数の確認は YouTube Studio アプリでできます。三脚やマイクは、何本か投稿して必要だと分かってから買えば十分です。
Q. スマホから15分を超える動画を投稿できますか?
アップロードできる動画の長さは、初期状態では15分までです。YouTube ヘルプによると、アカウントの確認を済ませると、15分を超える動画を投稿できるようになります。確認は、携帯電話のテキストメッセージか自動音声で届く確認コードを入力して行います。長い動画を出す予定があるなら、最初に済ませておくと安心です。
Q. ユーチューブで収益化するにはどんな条件がありますか?
YouTube パートナープログラムへの参加が必要です。基準は、チャンネル登録者数1,000人以上で、直近12か月の総再生時間が4,000時間以上か、直近90日のショート動画の視聴回数が1,000万回以上のいずれかです。加えて、2段階認証のオン、AdSense アカウントのリンク、違反警告がないことなどの前提条件があります。
Q. 顔を出さずにユーチューブを始めても大丈夫ですか?
顔を出さなくても始められます。手元だけを映す料理や手芸、画面録画による操作の解説、声だけの解説など、さまざまな形があります。ただし、窓の外の景色、郵便物や伝票、制服や社員証などの映り込みから個人が特定されることがあるため、公開前に限定公開で全体を見直すと安心です。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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