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ホームページ作成検定とは|内容と勉強法

@SOHO編集部
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ホームページ作成検定とは|内容と勉強法

この記事のポイント

  • ✓ホームページ作成検定試験の内容と勉強法を
  • ✓日本情報処理検定協会の公式情報をもとに解説します
  • ✓4級から1級までの出題範囲と試験時間

ホームページ作成検定は、HTMLとスタイルシートを使って、問題の指示どおりのWebページを実際に作れるかを確かめる検定試験です。正式な名前は「ホームページ作成検定試験」で、日本情報処理検定協会が主催しています。学校で受験を勧められた人、Web制作の勉強を始めたばかりで最初の目標がほしい人、履歴書に書ける資格を探している人が、この名前で調べることが多い試験です。この記事では、協会の公式ページに書かれている内容をもとに、試験の仕組み、級ごとの出題範囲、採点の考え方、試験日と受験料、勉強の進め方、他のWeb系資格との違いまでを順に説明します。

ホームページ作成検定試験とは

ホームページ作成検定試験は、日本情報処理検定協会(略して「日検」)が実施している検定試験の1つです。日検は、日本語ワープロ検定試験や情報処理技能検定試験など、パソコンの操作技能を測る試験を幅広く実施している団体で、各試験は文部科学省の後援を受けています。

試験の目的は、協会の試験案内に次のように書かれています。

本検定試験は、パソコンソフトの有効な利用を通じて、ホームページ作成能力を身につけるとともに、情報化社会の中でコンピュータ活用能力の向上を図ることを目的として実施する。 出典: 日本情報処理検定協会「ホームページ作成検定試験」

この試験の大きな特徴は、知識を選択肢で答える形式ではなく、パソコンを使ってファイルを作る実技の試験だという点です。問題文に示された完成例と処理条件を見ながら、HTMLのファイルやスタイルシートを作成し、指定されたフォルダーに保存します。採点は、保存されたファイルの中身が条件どおりになっているかで行われます。

協会のよくある質問のページによると、日検の検定試験は全国約2,600校の大学、短期大学、専門学校、高等学校、中学校、特別支援学校、各種教室、企業などで実施されており、年間20万人以上が受験しているとされています。高校や専門学校の授業の一環として受ける人が多いのも、この試験の特徴です。

級ごとの出題内容と試験時間

ホームページ作成検定試験は、4級、3級、2級、1級の4つの級に分かれています。上の級は下の級の内容をすべて含みます。

級 出題の考え方 試験時間
4級 基礎的なHTMLを使用して、ホームページを作成する 20分
3級 用意されたスタイルシートを利用して、ホームページを作成する 30分
2級 スタイルシートを作成して、デザインを意識したホームページを作成する 30分
1級 多様な設定をしたスタイルシートを作成して、総合的なデザインを意識したホームページを作成する 30分

級ごとの出題項目を、もう少し詳しく見ていきます。

4級の出題項目

4級は、HTMLの基本だけでページを作る級です。出題項目は次のとおりです。

  • ページタイトルの設定
  • 文字と記号の入力
  • 区切り線(水平線)の挿入
  • 画像の挿入
  • 表の作成と表の枠の設定
  • 見出しの設定
  • ページ間のリンク
  • ファイルの保存

HTMLを初めて学ぶ人が、タグの役割とファイルの保存の仕方を一通り身に付けたかを確かめる内容です。

3級の出題項目

3級は、4級の内容に加えて、用意されたスタイルシートをHTMLから読み込む操作が加わります。スタイルシートとは、文字の色や大きさ、余白などの見た目をまとめて指定するファイルのことで、CSSとも呼ばれます。追加される項目は次のとおりです。

  • 画像の代替テキスト
  • 表のセルの結合
  • リストの設定
  • メールアドレスへのリンク
  • HTMLファイルにスタイルシートをリンクする操作

代替テキストとは、画像が表示されないときや、読み上げソフトを使う人のために、画像の内容を文字で示すものです。

2級の出題項目

2級では、スタイルシートを自分で作成する問題が出ます。リンクについても、ページ内の特定の位置へのリンク(ラベル)、外部のURLへのリンク、リンク先を開く画面の指定(ターゲット指定)が加わります。用意されたスタイルシートを使うだけだった3級から、見た目の指定を自分で書く段階に進むのが2級です。

1級の出題項目

1級は、2級の内容に加えて、次の項目が出題されます。

  • 画像の一部に別々のリンクを設定するイメージマップの編集
  • 各種ファイルへのリンク
  • フォームと入力部品の挿入
  • JavaScriptやテキストファイルといった外部ファイルの利用
  • IDとクラスの設定

IDとクラスは、スタイルシートで特定の部分だけに見た目を指定するための目印です。フォームは、名前やメールアドレスを入力する欄やボタンのことで、問い合わせのページなどで使われます。

試験時間は、4級が20分、3級から1級が30分です。時間が短いため、タグを調べながら書く余裕はほとんどありません。手が自然に動くまで練習しておくことが、合格の前提になります。

採点の仕組みと合格基準

ホームページ作成検定試験の採点は、減点法で行われます。協会の公式ページでは、合格基準が次のように示されています。

  • 試験時間内に処理条件のとおり処理が完成し、指定フォルダー内に保存されたものを100点満点とする
  • 減点基準により採点し、80点以上の答案を合格とする
  • 0点以下は0点とする

減点の内容は、項目ごとに細かく決められています。公式ページに載っている主な例は次のとおりです。

減点の対象 減点
指定フォルダー内にページが保存されていない 0点で不合格
レイアウトのミス 1ファイルにつき10点
ページタイトルの文字違い 1文字ごとに2点
ページタイトルの未処理 1処理ごとに10点
文字・記号の入力の誤り(改行を含む) 1文字ごとに2点
画像の挿入、表の作成、見出しの設定の誤り 1処理ごとに5点
HTMLにスタイルシートをリンクしていない 1処理ごとに10点
スタイルシートが保存されていない 20点

この表から分かるのは、1か所の小さなミスでも積み重なると合格ラインを下回るということです。たとえば、ページタイトルの文字を3文字間違えると6点、レイアウトのミスが1つあると10点、それだけで16点が引かれます。残りはわずか4点の余裕しかありません。

特に重いのが、ファイルを指定のフォルダーに保存できていない場合です。どれだけ中身が正しくても0点になります。ファイル名と保存先を問題文の指示どおりにすることは、HTMLを正しく書くことと同じくらい大切です。

試験日と受験料、申し込みの方法

試験は年4回行われます。令和8年度の試験日は、公式ページに次のように示されています。

  • 第97回:令和8年7月12日(日)
  • 第98回:令和8年10月11日(日)
  • 第99回:令和8年12月13日(日)
  • 第100回:令和9年2月28日(日)

一般受験料(税込)は、4級が1,800円、3級が2,300円、2級が2,800円、1級が3,300円です。

申し込みの方法は、受験する立場によって違います。協会のよくある質問のページでは、次のように案内されています。

  • 学校で受験する場合:申し込みのあった学校が試験会場校となる。学校ごとに実施するには10人以上の受験者が必要で、担当の先生が試験事務と試験監督を行う
  • 企業や団体で受験する場合:協会の案内に沿って団体として申し込む
  • 個人で受験する場合:個人受験に対応している試験会場校の一覧から会場を探し、会場に直接問い合わせる

個人で受験する場合、試験の開催日は会場校によって異なるとされています。近くに個人受験を受け付けている会場があるか、次の試験日に受けられるかを、早めに会場に確かめておくことが大切です。

受験資格と級の選び方

協会のよくある質問のページによると、受験資格はなく、どなたでも受験できます。4級に合格してから3級というように下の級から順番に受ける必要もなく、どの級から受けてもかまいません。また、同じ種目の同じ級でなければ併願もできます。

級の選び方の目安は次のとおりです。

  • HTMLをほとんど書いたことがない人:4級から始める。タグの基本とファイルの保存に慣れる
  • HTMLの基本は分かるが、スタイルシートを使ったことがない人:3級から始める
  • スタイルシートで文字の色や余白を指定したことがある人:2級から始める
  • フォームやJavaScriptの読み込み、IDとクラスの使い分けまで理解している人:1級を目指す

迷ったときは、協会が公開している過去問題を1回分、時間を測って解いてみるのが確実です。公式ページから問題と使用データを入手し、本番と同じ時間で取り組みます。制限時間内に終わり、見直しまでできたなら、その級は合格の見込みがあります。時間が足りなかったり、分からないタグが多かったりした場合は、1つ下の級から始めたほうが着実です。

なお、4級と3級、3級と2級のように、隣り合う級を同じ日に併願することもできます。どちらかの級だけでも確実に合格したい人には、得意な級と挑戦の級を組み合わせる方法もあります。

勉強の進め方

ホームページ作成検定試験の勉強は、知識を覚えるだけでは足りません。限られた時間で、ミスなくファイルを作れるようになることが目標です。次の順番で進めると、効率よく力が付きます。

1. HTMLとスタイルシートの基本を学ぶ

最初に、出題項目に出てくるタグとプロパティの意味を学びます。プロパティとは、スタイルシートで「文字の色」「背景の色」「余白」など、何を指定するかを表す言葉のことです。入門書やWeb上の学習サイトを使って、見出し、段落、画像、表、リスト、リンクといった基本の書き方を一通り手を動かして確かめます。

協会は、出題一覧表として「作成ページ」と「スタイルシートのプロパティ」の一覧をPDFで公開しており、この一覧は試験への持ち込みができるとされています。出題範囲のタグとプロパティが一覧になっているので、勉強の範囲を確かめる目印としても役に立ちます。

2. 過去問題を時間を測って解く

協会の公式ページでは、第90回から第97回までの過去問題、模範解答、使用データがPDFなどで公開されています。基本を学んだら、過去問題を時間を測って解きます。

1回目は時間を気にせず、最後まで正確に作ることを優先します。2回目からは制限時間内に終えることを目標にし、終わったら模範解答と見比べて、どこで減点されるかを自分で確かめます。採点の仕方の詳細と採点例も公開されているので、自分の答案を採点基準に当てはめて点数を出してみると、合格までの距離が分かります。

なお、過去問題は、個人での学習に使う範囲を超えて、協会の承諾なしに転用や複製をすることはできないとされています。授業や講座の教材として配る場合は、協会に承諾を受けるための申請が必要です。自分の勉強に使う範囲で活用します。

3. 入力の速さと正確さを上げる

試験では、問題文に示された文章を正確に入力する作業もあります。文字の入力の誤りは1文字ごとに2点の減点です。タイピングが遅い人は、試験の前に入力の練習の時間を取っておくと、作業全体に余裕が生まれます。

4. ファイル名と保存先を確かめる習慣を付ける

練習のときから、作業の最後にファイル名と保存先を必ず確かめる習慣を付けます。0点になる原因で最も避けやすいのが保存のミスです。保存したファイルをブラウザで開き、表示が完成例と同じになっているかを確かめるところまでを、1つの手順として体に覚えさせます。

級ごとの学習期間の目安と計画の立て方

必要な勉強の時間は、それまでの経験によって大きく変わります。ここでは、仕事や学校と両立しながら勉強する場合の、計画の立て方の一例を示します。

HTMLを初めて学ぶ人が4級を目指す場合は、最初の2週間でタグの基本を学び、残りの2週間で過去問題を繰り返す、という1か月程度の計画が立てやすいでしょう。4級は試験時間が20分と短いため、過去問題を3回分ほど時間内に解けるようになるまで練習します。

3級と2級は、スタイルシートの扱いが加わります。スタイルシートをHTMLから読み込む書き方と、セレクタ(どの部分に見た目を指定するかを示す部分)とプロパティの書き方を、繰り返し手で書いて覚えます。2級では自分でスタイルシートを作るので、プロパティの名前と値の書き方を正確に覚えることが必要です。

1級は出題項目が多く、フォームやイメージマップ、外部ファイルの読み込みなど、普段のWeb制作の練習ではあまり触れない項目も含まれます。過去問題で出題の形に慣れ、苦手な項目を個別に練習する時間を取ります。

どの級でも、「1日に過去問題を1回分解いて、間違えたところを見直す」という短い練習を毎日続けるほうが、休日にまとめて長時間勉強するよりも、作業の手順が身に付きやすくなります。

試験当日に気を付けること

試験当日に力を出し切るために、次の点を意識しておきます。

  • 問題文と処理条件を最初に一通り読み、作るファイルの数と名前、保存先を把握する
  • 完成例のレイアウトをよく見て、どのタグで作るかを頭の中で決めてから書き始める
  • 作業の途中でもこまめに保存する
  • 時間が余ったら、ページタイトル、見出しの文字、リンク先、画像の代替テキストを1つずつ確かめる
  • 最後にブラウザで表示を確かめ、完成例と見比べる

減点の大きい項目から順に見直すと、限られた時間を有効に使えます。保存先とファイル名、スタイルシートのリンク、レイアウトの3つは、最後に必ず確かめます。

持ち物や集合時間、会場で使えるソフトの種類は、会場校によって違うことがあります。受験票や会場からの案内を前日までに読み、分からない点は会場に問い合わせておきます。出題一覧表を持ち込む場合は、印刷したものを忘れずに用意します。試験が始まってから慌てないよう、当日は時間に余裕を持って会場に着くようにします。

よくある減点の例と防ぎ方

過去問題を解いてみると、多くの人が同じようなところで点を落とします。代表的な例と、防ぐための工夫を紹介します。

1つ目は、文字の入力の誤りです。問題文に書かれた文章を入力するとき、句読点の種類、全角と半角の違い、改行の位置を間違えることがあります。文字の誤りは1文字ごとに2点の減点で、改行も1文字として数えられます。入力が終わったら、問題文と画面を1行ずつ見比べる時間を必ず取ります。

2つ目は、ページタイトルの誤りです。ページタイトルは、ブラウザのタブに表示される文字で、画面の中には表示されません。そのため、表示を見ただけでは誤りに気付きにくい項目です。タイトルの文字違いは1文字ごとに2点、設定を忘れると10点の減点になります。作業の最初にタイトルを設定してしまう、という順番を決めておくと、忘れを防げます。

3つ目は、リンクの設定の誤りです。リンク先のファイル名の綴りを1文字間違えるだけで、リンクは正しく働きません。保存したページをブラウザで開き、リンクを実際にクリックして、目的のページが開くかを確かめます。

4つ目は、スタイルシートの読み込み忘れです。3級以上では、HTMLからスタイルシートを読み込む設定が出題されます。この設定を忘れると、見た目の指定がすべて反映されず、1処理ごとに10点の減点になります。スタイルシートの指定がページに反映されているかを、表示で確かめる習慣を付けます。

5つ目は、レイアウトのミスです。完成例と比べて、見出しや表、画像の並び順が違っていると、1ファイルにつき10点が引かれます。書き始める前に完成例を上から順に見て、どの要素がどの順番で並んでいるかを確かめておくと、並び順の間違いを防げます。

勉強に使う教材の選び方

教材は、大きく分けて3種類を組み合わせると効率よく進められます。

1つ目は、協会が公開している過去問題と出題一覧表です。出題の形と範囲を正確に知るには、これが最も確実な資料です。勉強の最初に過去問題を1回分見ておくと、何を身に付ければよいのかがはっきりします。

2つ目は、協会が販売している模擬問題集です。協会のよくある質問のページでは、各検定試験に沿った模擬問題集を販売していると案内されています。公開されている過去問題を解き終えて、さらに練習の量を増やしたい人に向いています。

3つ目は、HTMLとスタイルシートの入門書や学習サイトです。過去問題だけでは、タグやプロパティがなぜその書き方になるのかが分かりにくいことがあります。入門書で仕組みを理解しておくと、見たことのない問題が出ても落ち着いて対応できます。入門書を選ぶときは、出版や更新の時期が新しく、HTMLとスタイルシートの基本から順番に説明しているものを選びます。

練習に使うパソコンの環境は、試験の会場で使う環境とそろえておくと安心です。会場でどのソフトを使って作業するかは、受験する会場校に確かめます。家で練習するときも、同じ種類のソフトで、ファイルの作成から保存、ブラウザでの表示の確認までを一通り行えるようにしておきます。

学生と社会人で異なる受け方

ホームページ作成検定試験は、高校や専門学校の授業の中で受ける人が多い一方で、社会人が自分で申し込んで受けることもできます。立場によって、準備の進め方が少し変わります。

学校で受験する人は、授業で出題範囲を一通り学べる点が強みです。担当の先生が試験の手続きをしてくれるため、申し込みの手間もかかりません。授業で学んだことを、自分で過去問題を解いて確かめる時間を取ると、合格がより確実になります。同じ学校の仲間と、互いの答案を採点基準に当てはめて見せ合うのも、減点されやすい箇所に気付くよい方法です。

社会人や、学校の外で受験する人は、個人受験に対応している会場を自分で探し、日程を確かめて申し込む必要があります。勉強の時間も自分で確保しなければなりません。平日は1日30分ほど過去問題の一部を解き、休日に1回分を時間を測って通しで解く、といった計画にすると、仕事と両立しやすくなります。

社会人の場合は、検定の合格そのものを目標にするだけでなく、「合格したあとにどんな仕事に生かしたいか」を最初に決めておくと、勉強の意欲を保ちやすくなります。社内のホームページの更新を担当したい、副業でWebページの制作を受けたい、といった目的があれば、検定の勉強で身に付けた基礎を、その目的に合わせて伸ばしていけます。

日検の他の試験と組み合わせる

日本情報処理検定協会は、ホームページ作成検定試験のほかにも、パソコンの操作技能を測る試験を実施しています。協会のよくある質問のページで履歴書に書くときの正式な名前として示されている試験には、次のようなものがあります。

  • 日本語ワープロ検定試験
  • 情報処理技能検定試験(表計算、データベース)
  • 文書デザイン検定試験
  • プレゼンテーション作成検定試験
  • 文章入力スピード認定試験(日本語、英語)
  • プログラミング技能検定試験
  • 情報デザイン検定試験(Webページ)

Webの仕事を目指す人にとって相性がよいのは、文章入力スピード認定試験と情報デザイン検定試験(Webページ)です。文章入力の速さは、ホームページ作成検定試験の作業時間にも直接関わります。入力が速くなれば、その分だけ見直しの時間を確保できます。

事務の仕事で社内のホームページの更新を担当したい人は、日本語ワープロ検定試験や情報処理技能検定試験(表計算)と組み合わせると、文書作成、表計算、Webページの更新という、事務でよく使う技能をまとめて示せます。履歴書の資格欄に同じ協会の試験を並べるときは、それぞれの試験名と級を正式な名前で書きます。合格した年月の古い順に並べるか、応募先の仕事に関係の深い順に並べるかは、応募先に合わせて決めます。

複数の試験を受ける場合は、試験日が重なることがあるため、受験する会場で、同じ日に受けられる試験の組み合わせを確かめておきます。

取得するメリットと注意したい点

ホームページ作成検定試験に合格するメリットは、次のような点です。

  • HTMLとスタイルシートの基本を、実際に手を動かして身に付けたことを示せる
  • 級という形で、学習の段階を目に見える目標にできる
  • 受験料が比較的手ごろで、学校で受験できる機会も多い
  • 合格証書が発行され、履歴書の資格欄に書ける

一方で、注意しておきたい点もあります。この試験の出題範囲は、HTMLとスタイルシートの基礎が中心です。現在のWeb制作の仕事では、スマートフォンとパソコンの両方で見やすく表示するための作り方(レスポンシブデザイン)、JavaScriptでの動きの付け方、制作の道具の使い方、サイトの公開の手順など、試験の範囲を超える技術が求められます。

そのため、合格したことだけで、すぐにWeb制作の仕事を任されるとは限りません。検定は、基礎を確実に身に付けたことの証明と考え、合格後に実際のサイト作りへ進むための土台として使うのが現実的です。

他のWeb系の資格との違い

Web制作に関わる資格には、ホームページ作成検定試験のほかにもいくつかあります。代表的なものと比べてみます。

資格 主催 特徴
ホームページ作成検定試験 日本情報処理検定協会 4級から1級。HTMLとスタイルシートで指示どおりのページを作る実技。試験時間は20分から30分
Webクリエイター能力認定試験 サーティファイ スタンダードとエキスパートの2つ。Webページのデザインとコーディングの能力を測る。リモートWebテストで在宅受験ができる
ウェブデザイン技能検定 インターネットスキル認定普及協会(厚生労働大臣指定試験機関) 1級から3級。国が定める技能検定制度に基づく国家検定

Webクリエイター能力認定試験の公式ページによると、試験時間はスタンダードが60分、エキスパートが110分で、受験料は2026年4月からスタンダードが6,400円、エキスパートが8,000円です。ホームページ作成検定試験よりも試験時間が長く、デザインの要素も含む内容になっています。

ウェブデザイン技能検定は、厚生労働省が所管する技能検定制度の1つです。技能検定とは、働くうえで必要な技能の水準を国が認定する制度のことで、合格すると「技能士」と名乗れます。制度の概要は厚生労働省の技能検定制度のページで確認できます。

どれを選ぶかは目的で決めます。HTMLとスタイルシートの基本を短い試験で確かめたい人、学校で受験の機会がある人にはホームページ作成検定試験が向いています。デザインも含めて制作の力を示したい人はWebクリエイター能力認定試験、国家検定として技能を示したい人はウェブデザイン技能検定が候補になります。

履歴書への書き方

合格したら、履歴書の資格欄に正しい名前で書きます。協会のよくある質問のページでは、履歴書に書くときの正式な名前として、次の書き方が示されています。

  • 日本情報処理検定協会主催 ホームページ作成検定試験 ○級合格

文字数の都合で書き切れない場合は、「日検主催 ホームページ作成検定試験 ○級合格」と書いてもよいとされています。取得年月日は、協会が定めた試験の実施日です。年は、学歴や職歴の欄と同じく和暦か西暦のどちらかにそろえます。

合格証書の再発行はできませんが、合格証明書の発行を申請することはできます。公式ページでは、1回の申請につき2,000円(消費税・送料・代引き手数料込み)と案内されています。就職や進学の手続きで証明書が必要になったときに利用できます。

合格後に身に付けたいことと、仕事へのつなげ方

検定に合格したあと、Web制作を仕事にしたい人は、次の段階に進む必要があります。具体的には、スマートフォンでも見やすいページの作り方、JavaScriptの基本、画像の作り方と圧縮の仕方、サイトを公開する手順などです。

学んだことを形にするには、自分で小さなサイトを作るのが一番の近道です。架空のお店の紹介ページ、自分の作品をまとめたページなど、テーマを決めて1つ完成させると、検定の勉強では触れなかった課題に向き合うことになります。完成したサイトは、仕事を探すときの作品集としても使えます。作るときは、検定で学んだ見出し、表、リスト、フォームを一通り使い、さらにスマートフォンで表示したときに崩れないかを確かめるところまで取り組むと、試験の範囲から実務の範囲へ一歩進めます。作品集の作り方は、Webライターのポートフォリオの作り方|案件獲得率が上がるテンプレート付き【2026年版】で、実績の並べ方や見せ方を説明しています。Webライター向けの記事ですが、作品を見る人の立場で構成を考える点は、Web制作の作品集にも共通します。

Web制作の先には、アプリの開発やWebデザインの専門職など、いくつかの道があります。アプリケーション開発のお仕事では、アプリやWebシステムを作る仕事の内容と、求められる技術を紹介しています。

独自の視点から見た、検定の生かし方

在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、Web制作の仕事を長く続けている人ほど、資格の名前そのものより、「指示どおりに、ミスなく、期限内に仕上げる」力を大事にしています。ホームページ作成検定試験の採点が、ファイル名や保存先の誤りに厳しいのは、実際の仕事でも同じです。依頼者から受け取った指示書のとおりにファイルを作り、決められた場所に納めることは、どんな案件でも求められます。

その意味で、この検定の勉強で身に付く「処理条件を読み取り、確かめながら作業する習慣」は、仕事を始めてからも役に立ちます。依頼者と直接やり取りする働き方では、間に入る人がいない分、指示の読み違いがそのまま自分の評価につながります。手順を確かめる習慣がある人は、信頼を積み重ねやすく、同じ依頼者から続けて仕事を受ける関係を作りやすくなります。

Webデザインを仕事にした場合の収入の目安は、デザイナーの年収・単価相場で、働き方ごとの相場をまとめています。検定の合格をきっかけに、まずは自分のサイトを1つ作り、次にどんな仕事に進みたいかを考えてみてください。

よくある質問

Q. ホームページ作成検定試験は独学で合格できますか?

独学でも合格を目指せます。協会の公式ページで過去問題、模範解答、使用データ、採点の詳細が公開されているので、HTMLとスタイルシートの基本を学んだあと、過去問題を時間を測って繰り返し解く方法が効果的です。採点は減点法で80点以上が合格のため、ファイル名や保存先の確認まで含めて練習してください。

Q. 個人でも受験できますか?

個人でも受験できます。協会の案内では、個人受験に対応している試験会場校の一覧から会場を選び、会場に直接問い合わせる形になっています。試験の開催日は会場校によって異なるとされているため、受けたい回が決まったら早めに近くの会場に確かめてください。受験資格はなく、どの級から受けてもかまいません。

Q. 何級から受ければよいですか?

HTMLを書いたことがない人は4級、HTMLの基本は分かるがスタイルシートを使ったことがない人は3級が目安です。スタイルシートを自分で書ける人は2級、フォームやIDとクラスの使い分けまで理解している人は1級を目指せます。過去問題を1回分、時間を測って解いてみると、自分に合う級を判断しやすくなります。

Q. 合格すればWeb制作の仕事ができますか?

合格はHTMLとスタイルシートの基礎を身に付けた証明になりますが、それだけで仕事を任されるとは限りません。実際のWeb制作では、スマートフォン向けの表示の作り方やJavaScript、サイトの公開の手順なども求められます。合格後に自分でサイトを作り、作品として見せられる形にすると、仕事につなげやすくなります。

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年1月17日最終更新:2026年11月1日
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