動画の字幕起こし・キャプション費用|文字起こし込みの相場と依頼の流れ 2026


この記事のポイント
- ✓動画の字幕起こし・キャプション費用の相場を
- ✓文字起こし込みで発注者向けにやさしく解説
- ✓仲介と直接依頼のコスト差
「動画に字幕をつけたいけれど、字幕起こしやキャプションの費用って、いったいいくらかかるんだろう」。このご相談、最近とても増えています。
はじめて外注を考えるとき、料金の相場がわからないまま見積もりを取ると、正直に言って不安ですよね。「この金額、高いのかな。安いのかな」「なぜこんなに業者によって差があるんだろう」。そんなふうにモヤモヤしたまま、なんとなく決めてしまう方がとても多いんです。
大丈夫です。この記事を最後まで読めば、動画の字幕起こし・キャプション費用の相場、料金がどう決まるのか、そしてどこにどうやって依頼すれば損をしないのかが、はっきりわかるようになります。結論から先にお伝えすると、字幕起こしの費用は「文字起こしの手間」と「編集・タイミング合わせの手間」で決まり、仲介会社を通すより個人のフリーランスへ直接依頼したほうが、中間マージンがない分だけ費用を抑えられます。この記事では、その相場観と依頼の流れを、発注する側の目線で丁寧にお話ししていきます。
動画の字幕起こし・キャプション費用の全体像
まず、いちばん気になる「費用の全体像」からお話しします。
動画の字幕にかかるお金は、実はひとつの料金ではありません。大きく分けると、「音声を文字にする(文字起こし・字幕起こし)」費用と、「その文字を動画にのせて見やすく整える(キャプション編集・タイミング合わせ)」費用の、2つのパートで成り立っています。ここを分けて考えられるようになると、見積もりを見たときに「何にお金がかかっているのか」がすっと理解できるようになります。
一般的な相場感をお伝えすると、日本語音声の字幕起こしは動画1分あたり200円〜500円ほど、キャプション編集(テロップ入れ・タイミング調整)まで含めると1分あたり500円〜1,500円ほどが目安になります。たとえば10分の動画なら、字幕起こしだけで2,000円〜5,000円、キャプション編集込みなら5,000円〜1万5,000円くらいをイメージしておくと大きくは外れません。
ただ、これはあくまで「日本語の、聞き取りやすい音声」の場合です。専門用語が多かったり、話者が複数いたり、外国語からの翻訳字幕だったりすると、料金は上がっていきます。逆に、AIによる自動字幕起こしをベースにする場合は、ぐっと安くなることもあります。
「幅が広すぎて、結局いくらなの」と感じたかもしれませんね。そう感じるのは自然なことです。この幅こそが、料金の内訳を知る意味なんです。次の章から、その幅がどうやって生まれるのかを、ひとつずつほどいていきましょう。
「字幕起こし」と「キャプション」は何が違うのか
言葉の整理から始めますね。似ているようで、費用の考え方が変わってくる部分です。
「字幕起こし(文字起こし)」は、動画の中で話されている音声を、文字にする作業のことです。耳で聞いて、正確にテキストにしていきます。ここでは「聞き取る力」と「日本語を正しく書く力」が問われます。専門用語や固有名詞が多いと、調べながらの作業になるので、その分だけ手間がかかります。
一方「キャプション」は、その文字を動画の画面にのせて、見る人が読みやすいように整える作業を指します。文字の表示タイミングを音声に合わせたり、1画面に出す文字量を調整したり、読みやすいフォントや色にしたり。テロップと呼ばれることもありますね。ここでは「動画編集の技術」と「見やすさへのセンス」が問われます。
つまり、字幕起こしは「言葉を文字にする工程」、キャプションは「文字を映像に定着させる工程」です。この2つはセットで頼めることが多いのですが、料金は別々に積み上がっていると考えてください。「文字起こしは自分でやるから、キャプション編集だけお願いしたい」といった頼み方もできます。ご自身の状況に合わせて、どこまでを外注するかを決められると、費用のコントロールがしやすくなります。
なぜ費用が発生するのか、その中身を知る
「たかが字幕なのに、なぜお金がかかるの」。そう思う方もいらっしゃるかもしれません。でも、実際の作業を知ると、その理由に納得していただけると思います。
たとえば10分の動画の字幕起こしには、慣れた人でも30分〜1時間ほどかかります。音声を聞いて、止めて、書いて、また聞き直して。言い間違いや「えーと」といった言葉を整えて、読みやすい文章にしていく。この地道な作業の積み重ねが、字幕起こしの費用の正体です。
キャプション編集になると、さらに時間がかかります。文字を1秒単位で音声に合わせ、画面からはみ出さないように改行を調整し、見やすさを整える。10分の動画で1時間〜3時間ほどかかることも珍しくありません。
つまり、字幕の費用は「人の作業時間」に対して支払うものです。ここを理解しておくと、極端に安い見積もりを見たときに「どこかで手を抜いているのかな」「AI任せで精度が低いのかな」と、冷静に判断できるようになります。安さには安さの理由があり、高さには高さの理由がある。その理由を見抜けるようになることが、外注上手への第一歩です。
動画の字幕・キャプション費用の相場を料金形態別に解説
ここからは、もう少し具体的に相場を見ていきましょう。字幕・キャプションの料金は、いくつかの「数え方(料金形態)」があります。この数え方を知っておくと、見積もりの比較がぐっと楽になります。
料金形態は主に3つ。「動画の長さ(分単位)で決まる」「文字数で決まる」「動画1本あたりの一括料金で決まる」です。それぞれに向き・不向きがあるので、順番に見ていきますね。どの形態でも、大切なのは「同じ条件で複数社を比べる」こと。ここを外すと、比較そのものが成り立たなくなってしまいます。
動画の長さ(分単価)で決まる料金
もっとも一般的なのが、この「分単価」です。動画の再生時間1分あたりの料金が決まっていて、動画の長さをかけ算して費用が出ます。
日本語の字幕起こしなら1分あたり200円〜500円、キャプション編集込みなら1分あたり500円〜1,500円が目安です。5分の動画なら字幕起こしで1,000円〜2,500円、30分のセミナー動画なら6,000円〜1万5,000円ほど、というイメージです。
分単価のよいところは、「見積もりがわかりやすい」こと。動画の長さは誰が見ても同じなので、水増しされる心配が少なく、複数社を比べやすいんです。ただし注意点があります。話すスピードが速い動画は、同じ1分でも文字量が多くなり、作業量が増えます。良心的な業者はここを見て単価を調整しますが、逆に「1分いくら」だけで安請け合いする業者だと、後から追加料金を請求されることもあります。「話すスピードが速めなのですが、追加料金はありますか」と、事前に確認しておくと安心です。
文字数で決まる料金
次に、文字数で計算する形態です。字幕起こしされた文字数に応じて料金が決まります。1文字あたり0.5円〜2円程度が相場です。
たとえば10分の動画だと、話す量にもよりますが、おおよそ2,000文字〜3,000文字ほどの字幕になります。1文字1円なら2,000円〜3,000円という計算です。
文字数制は、「実際の作業量に近い金額になる」のが利点です。話す量が少なめの動画なら安く済みますし、逆にびっしり話す動画なら、それに見合った金額になります。公平な仕組みだと言えますね。一方で、発注する前は「何文字になるか」がわからないので、最終的な金額が読みにくいという弱点があります。この場合は「上限金額はいくらまでですか」「概算でいいので教えてください」と聞いて、予算の目安を先に押さえておきましょう。
動画1本あたりの一括料金
3つめは、「この動画1本まるごとで、いくら」という一括料金です。SNS向けのショート動画やYouTube動画の編集では、この形が多いですね。
たとえば、字幕・テロップ入れを含めたYouTube動画1本の編集で5,000円〜3万円、TikTokやInstagram向けのショート動画なら1本1,000円〜5,000円ほどが目安になります。動画編集全体をまとめて頼む場合の相場については、動画編集の外注費用相場|YouTube・企業PR別の料金目安【2026年版】でも詳しくまとめていますので、あわせて読んでいただくと料金のイメージがつかみやすくなります。
一括料金のよいところは、「最初に総額が確定するので、予算が立てやすい」こと。追加料金の心配が少なく、安心して依頼できます。ただし、その1本の料金に「どこまでの作業が含まれるのか」は、業者によってバラバラです。字幕だけなのか、カット編集やBGMも入るのか。「この料金には何が含まれますか」を必ず確認して、含まれる範囲を書面やメッセージで残しておきましょう。ここを曖昧にすると、「思っていたのと違う」というトラブルの原因になります。
字幕・キャプション費用が変わる5つの要因
「同じ長さの動画なのに、なぜ見積もりに差が出るの」。その疑問にお答えします。字幕・キャプションの費用は、いくつかの条件で大きく変わります。ここを知っておくと、自分の動画がどのくらいの料金帯になるのか、事前に予想できるようになります。
料金を左右する主な要因は5つ。「音声の聞き取りやすさ」「専門性の高さ」「翻訳の有無」「納期の短さ」「キャプションの装飾レベル」です。ひとつずつ見ていきましょう。
音声の聞き取りやすさと話者の人数
まず大きいのが、音声の状態です。静かな場所で、はっきりと1人が話している動画は、字幕起こしがしやすく、料金も標準的です。
でも、周りがうるさかったり、音がこもっていたり、話者が複数いて声が重なったりすると、聞き取りに何倍もの手間がかかります。「今の、なんて言ったんだろう」と何度も聞き直す必要が出てくるからです。話者が2人以上いる対談やインタビュー動画は、「誰が話しているか」を区別する作業も加わるので、2割〜5割ほど料金が上がることがあります。発注するときは、「1人が話す動画か、複数人か」「音声はクリアか」を伝えておくと、正確な見積もりがもらえます。
専門用語・固有名詞の多さ
医療、法律、IT、金融といった専門分野の動画は、字幕起こしの難易度が上がります。専門用語や、聞き慣れない固有名詞、製品名などを正確に書き起こすには、調べながらの作業が必要になるからです。
「この漢字で合っているかな」「この専門用語の正式な表記は」と、ひとつひとつ確認していく。この手間が料金に反映されます。専門性の高い動画では、標準料金より3割〜5割高くなることも珍しくありません。もし社内で使っている用語集や、正しい表記のリストがあれば、それを渡すだけで作業がスムーズになり、料金を抑えられることもあります。ちょっとした準備が、費用の節約につながるんです。
翻訳字幕かどうか
外国語の動画に日本語字幕をつけたり、日本語動画に英語字幕をつけたりする「翻訳字幕」は、料金がぐっと上がります。字幕起こしに加えて、翻訳という専門作業が入るからです。
参考までに、ある業者の料金シミュレーションを見てみましょう。
【料金シミュレーション例】 例えば、10分間の英語ベースの動画に、日本語字幕を付けたい場合の概算費用は以下のようになります。
このように、翻訳字幕は「聞き取り」「翻訳」「キャプション編集」の3工程が重なるため、日本語だけの字幕起こしと比べて2倍〜3倍ほどの費用になることもあります。英語なら比較的リーズナブルですが、中国語や韓国語、それ以外の言語になると対応できる人が限られ、さらに料金が上がる傾向があります。翻訳字幕を頼むときは、「その言語に対応した経験があるか」を必ず確認しましょう。
納期の短さ(特急料金)
「明日までに字幕を入れてほしい」といった急ぎの依頼は、特急料金がかかることがあります。通常より3割〜5割増し、場合によっては倍近くになることもあります。
作業する側からすると、急ぎの案件は他の仕事を後回しにして対応することになります。その負担が料金に反映されるわけですね。逆に言えば、時間に余裕を持って依頼すれば、標準料金で頼めます。動画の公開日が決まっているなら、逆算して早めに発注するのが、費用を抑えるコツです。「いつまでに必要か」を最初に伝えて、余裕のあるスケジュールで進められると理想的です。
キャプションの装飾・デザインレベル
最後は、キャプションの見た目です。ただ白い文字を出すだけのシンプルな字幕なら標準料金ですが、色を変えたり、強調したい言葉を大きくしたり、アニメーションをつけたり、絵文字やイラストを添えたり。こうした凝った装飾を求めると、編集の手間が増えて料金が上がります。
YouTubeでよく見る、カラフルで動きのあるテロップは、見ていて楽しいですよね。でも、あれを作るには相応の技術と時間がかかっています。バラエティ系の凝ったテロップは、シンプルな字幕の2倍〜3倍の料金になることもあります。「どこまでの見た目を求めるか」を最初に決めておくと、費用と仕上がりのバランスを取りやすくなります。参考にしたい動画があれば、そのURLを見せて「こんなイメージで」と伝えると、認識のズレが防げます。
字幕・キャプションを外注するメリット
「自分で字幕をつけることもできるのに、なぜお金を払って外注するの」。もっともな疑問です。ここでは、外注することで得られるメリットを、発注する側の視点で整理してみます。
外注は「お金を払う」代わりに「時間と品質」を手に入れる選択です。そのバランスが自分に合っているかを、これからお話しする内容で確かめてみてください。
本業の時間を守れる
いちばん大きなメリットは、時間です。10分の動画に自分で字幕をつけると、慣れていなければ3時間〜5時間かかることもあります。この時間を、本来やるべき仕事、たとえば商品開発や営業、お客様対応に使えたら、と考えたことはありませんか。
字幕作業は、やってみると本当に地道で、集中力を使います。音声を止めては書き、タイミングを合わせては見直し。この作業に自分の時間を溶かしてしまうより、費用を払ってプロに任せ、自分は得意なことに集中する。これは立派な経営判断です。「自分の1時間の価値」と「外注費用」を比べてみると、外注したほうが得なケースは、意外と多いものです。
読みやすく、伝わる字幕になる
プロに頼むもうひとつの価値は、品質です。字幕には、実は細かいルールやコツがたくさんあります。1画面に出す文字は何文字までが読みやすいか、どこで改行すると自然か、表示のタイミングをどう合わせると目が疲れないか。こうした「読みやすさの技術」は、経験を積んだ人ならではのものです。
字幕がわかりやすいと、動画は最後まで見てもらいやすくなります。特に、音を出せない場所でスマホを見る人が増えている今、字幕の有無は視聴のされ方を大きく左右します。プロの字幕で視聴維持率が上がれば、その動画の効果そのものが高まります。外注費用は「コスト」ではなく、「動画の効果を高める投資」だと考えると、見え方が変わってくるのではないでしょうか。
バリアフリー・多くの人に届く動画になる
字幕には、もうひとつ大切な役割があります。耳が聞こえにくい方にも、動画の内容を届けられることです。
字幕がついた動画は、聴覚に障害のある方や、高齢の方にもやさしい。これは「情報のバリアフリー」と呼ばれる考え方で、公共性の高い動画や、幅広い層に見てほしい動画では、とても重要になります。プロに字幕を頼むと、こうした「誰にでも伝わる」という価値も一緒に手に入ります。企業やお店の姿勢として、「どんな人にも配慮している」というメッセージにもなりますね。動画マーケティングの成果という観点からも、字幕の役割は年々大きくなっています。
この記事では、動画マーケティングのROIを最大化したいとお考えの担当者様に向けて、動画字幕の料金相場から、マーケティング成果に直結する外注先の選び方、そして費用対効果を高めるための具体的なノウハウまで、お伝えします。
字幕・キャプションの外注先の種類と費用の違い
「どこに頼めばいいの」。これも、とても多いご相談です。字幕・キャプションを頼める外注先は、大きく3つに分けられます。それぞれ費用感や特徴が違うので、自分に合った先を選べるように、比べてみましょう。
外注先は「専門の制作会社」「クラウドソーシング・マッチングサービス経由の個人」「AI自動字幕ツール」の3つ。どれが正解ということはなく、動画の内容と予算、求める品質によって最適解が変わります。
専門の字幕・映像制作会社
まずは、字幕や映像制作を専門にしている会社です。品質の安定感と、対応の手厚さが強みです。
専門会社は、経験豊富なスタッフがチームで対応してくれるので、難しい専門動画や、大量の動画、翻訳字幕など、ハードルの高い案件も安心して任せられます。納期の管理もしっかりしていて、企業として契約を結ぶので、トラブル時の対応も明確です。その代わり、料金は3つの選択肢の中でいちばん高めになります。会社の運営費や、営業担当・進行管理の人件費などが料金に含まれるためです。分単価で言うと、個人に頼むより1.5倍〜2倍ほどになることもあります。「多少高くても、確実に、安心して任せたい」という方や、企業として正式な発注書・請求書のやり取りが必要な場合に向いています。
フリーランス・個人への直接依頼
次に、字幕起こしやキャプション編集を得意とするフリーランス・個人への依頼です。ここが、費用と品質のバランスがもっとも取りやすい選択肢だと、私は考えています。
個人に直接頼む最大のメリットは、費用です。会社を通さないので、中間マージンがのりません。同じ品質の字幕でも、専門会社より2割〜4割ほど安くなることが多いんです。マッチングサービスの中でも、業務委託マッチングサービスのように発注者と受注者が手数料なしで直接つながれる仕組みなら、手数料0%で、費用をさらに抑えられます。仲介手数料が発注額の10%〜20%ほどかかるサービスもある中で、この差は決して小さくありません。
ここで、私が発注する側として経験した、ちょっとした失敗談をお話しさせてください。以前、あるオンライン講座の動画に字幕をつけたくて、はじめて個人の方に外注したときのことです。私は「1分いくら」という単価の安さだけを見て、いちばん安い方に決めてしまったんです。でも、いざ納品された字幕を見ると、専門用語の変換ミスが多くて、結局こちらで大幅に直すことになりました。安さに飛びついた結果、修正の手間と時間で、かえって割高になってしまったんですね。この経験から学んだのは、「料金だけでなく、その人がどんな分野の実績を持っているかを見る」ことの大切さでした。今では、過去の作品や評価をしっかり確認してから、依頼するようにしています。
もうひとつ、直接依頼のよさは「コミュニケーションの取りやすさ」です。会社を通すと、担当者から制作者へ、また戻ってきて、と伝言ゲームになりがちですが、個人に直接頼めば、要望がダイレクトに伝わります。「ここの表現を、もう少しやわらかくしてほしい」といった細かい調整もしやすいんです。
AI自動字幕ツールを使う
3つめは、人に頼まず、AIの自動字幕ツールを使う方法です。近年、精度が急速に上がっている選択肢です。
AI字幕ツールは、動画をアップロードするだけで、自動で字幕を起こしてくれます。料金は非常に安く、月額1,000円〜5,000円程度で使い放題のサービスも多くあります。とにかく安く、早く字幕をつけたいなら、有力な選択肢です。ただし、AIは万能ではありません。専門用語や固有名詞、聞き取りにくい音声では、まだ間違いが出ます。そのため、「AIで下書きを作って、自分で最終チェック・修正する」という使い方が現実的です。「AIで8割、人が2割」の分担ですね。あるいは、AIで字幕を起こしたあと、その修正だけを個人に頼むという合わせ技も、費用を抑える賢い方法です。動画の重要度に応じて、AIと人をうまく使い分けるのがコツです。
失敗しない字幕・キャプション外注先の選び方5つのポイント
相場も、外注先の種類もわかってきたところで、いよいよ「では、どう選べばいいのか」という実践的な話に入ります。はじめての外注で失敗しないための、5つのポイントをお伝えします。
これは、私自身が発注する側として失敗も経験しながら学んだ、大切なチェックポイントです。ひとつずつ、確認しながら進めてみてください。
ポイント1:実績とサンプルを必ず確認する
まず何より、その人・その会社が「どんな字幕を作ってきたか」を見ることです。料金や言葉だけで判断せず、実際の作品を目で確かめましょう。
字幕は、仕上がりを見れば品質がすぐにわかります。文字の読みやすさ、タイミングの正確さ、誤字脱字の有無。過去のサンプルを見せてもらい、「自分の動画にも、こういう字幕をつけてほしい」と思えるかどうかを確認してください。特に、自分の動画と近いジャンル(教育系、商品紹介、対談など)の実績があると安心です。マッチングサービスなら、過去の評価やレビューも参考になります。良い評価が積み重なっている人は、それだけ信頼できるという証拠です。
ポイント2:見積もりは複数から取り、条件をそろえて比べる
1社だけの見積もりでは、それが高いのか安いのか判断できません。必ず2社〜3社から見積もりを取りましょう。
このとき大切なのが、「同じ条件で」比べることです。動画の長さ、本数、字幕の種類(起こしだけか、キャプション編集込みか)、翻訳の有無、納期、装飾のレベル。これらの条件をそろえて伝え、同じ土俵で金額を比べてください。前に触れた参考ソースにも、こんな一文がありました。
※上記はあくまで一般的なモデルケースです。実際の料金は、後述する要素や依頼先の企業によって変動します。正確な費用を知るためには、必ず複数の企業から見積もりを取得しましょう。
複数の見積もりを並べると、相場観が自然に身につきます。極端に高い、あるいは安すぎる見積もりには、必ず理由があります。その理由を質問することで、相手の誠実さも見えてきます。
ポイント3:作業範囲と追加料金の条件を明確にする
トラブルの多くは、「どこまでやってくれると思っていたか」の食い違いから生まれます。これを防ぐには、作業範囲を最初にはっきりさせることです。
「この料金で、字幕起こしとキャプション編集の両方が含まれますか」「修正は何回まで無料ですか」「話すスピードが速い場合、追加料金はありますか」。こうした点を、依頼前に確認しておきましょう。特に「修正回数」は重要です。字幕は一度で完璧になることは少なく、たいてい何度か直しをお願いすることになります。「修正2回まで無料、それ以降は1回いくら」といった条件を、あらかじめ把握しておくと安心です。口約束ではなく、メッセージやメールなど、文字で残る形で確認するのがコツです。
ポイント4:納期とコミュニケーションの取りやすさ
字幕作業は、依頼して終わりではありません。途中の確認や、修正のやり取りが必ず発生します。だからこそ、「連絡の取りやすさ」は、料金と同じくらい大切な選定基準です。
問い合わせへの返信が早いか、こちらの要望をきちんと理解してくれるか、丁寧な言葉で対応してくれるか。最初のやり取りで、その人の仕事ぶりはかなりわかります。返信が遅かったり、質問への答えが曖昧だったりする相手は、作業が始まってからも同じ調子になりがちです。納期についても、「いつまでに納品できるか」を明確に答えてくれる相手を選びましょう。約束した納期を守れる人かどうかは、信頼の基本です。
ポイント5:秘密保持(NDA)と権利関係の確認
意外と見落とされがちですが、大切なのがこの点です。動画には、まだ公開前の情報や、社外秘の内容が含まれていることがあります。
そうした動画を外注するときは、秘密を守ってもらう約束、つまりNDA(エヌディーエー・秘密保持契約)を結べるかを確認しましょう。「公開前の情報が漏れない」という安心は、お金に代えがたいものです。また、完成した字幕やキャプションの権利が、きちんと自分(発注者)のものになるかも確認しておきましょう。特に商用利用する動画では、権利関係を曖昧にすると、後々トラブルになることがあります。ビジネス文書を正しく扱う知識は、こうした場面でも役立ちます。文書作成の基礎を学びたい方は、ビジネス文書検定のような資格の知識も参考になりますよ。
依頼から納品までの流れ
はじめて外注する方のために、実際の依頼の流れを、順を追って説明します。全体像がわかっていると、安心して一歩を踏み出せますよね。
字幕・キャプションの外注は、だいたい次のような流れで進みます。「相談・見積もり → 発注・契約 → 動画の受け渡し → 作業・確認 → 修正 → 納品・支払い」。この6ステップです。
ステップ1:相談と見積もり依頼
まずは、依頼したい相手に相談します。このとき、動画の情報をできるだけ詳しく伝えるのがポイントです。動画の長さ、本数、内容のジャンル、字幕の種類(起こしだけか、キャプション込みか)、翻訳の要否、希望納期。これらを最初に伝えると、正確な見積もりがもらえます。可能なら、実際の動画(の一部)を見てもらうと、より精度の高い見積もりになります。この段階で、前にお話しした「複数社から見積もりを取る」を実践してください。
ステップ2:発注・契約と条件のすり合わせ
見積もりに納得できたら、正式に発注します。このとき、作業範囲・料金・納期・修正回数・支払い方法・秘密保持について、あらためて条件をすり合わせ、文字で残しておきましょう。「言った・言わない」を防ぐ、いちばん大切な工程です。個人への直接依頼でも、マッチングサービスのメッセージ機能などを使って、条件を明文化しておくと安心です。
ステップ3:動画データの受け渡しと作業
条件が固まったら、動画データを渡します。ファイルが大きいことが多いので、ギガファイル便やクラウドストレージなど、大容量ファイルを送れる方法を使うのが一般的です。動画を受け取った制作者が、字幕起こし・キャプション編集を進めます。この間、専門用語の表記確認など、質問が来ることがあります。すぐに答えられるようにしておくと、作業がスムーズに進みます。
ステップ4:確認・修正、そして納品
作業が終わると、字幕入りの動画や字幕ファイルが届きます。ここで必ず、内容をしっかり確認しましょう。誤字はないか、タイミングは合っているか、専門用語は正しいか。気になる点があれば、遠慮せず修正を依頼します。修正のやり取りを終え、仕上がりに納得できたら、納品完了です。あらかじめ決めた方法で支払いをして、一連の流れが終わります。はじめは緊張するかもしれませんが、一度この流れを経験すると、2回目からはぐっと楽になりますよ。
独自データから見る、字幕・キャプション外注の費用対効果
最後に、外注全体の市場動向と、費用対効果の考え方について、客観的なデータを交えてお話しします。
動画コンテンツの需要は年々高まっていて、それに伴い、字幕・キャプションを含む動画関連の外注ニーズも拡大しています。在宅ワーク仲介サイトに寄せられる仕事のデータを見ても、動画編集や字幕作成といった映像系の案件は、安定した人気分野のひとつです。動画編集そのものの外注については、PR・CM・SNS広告動画のお仕事や動画編集(YouTube/TikTokなど)のお仕事といったガイドで、具体的な仕事内容や依頼のイメージがつかめます。字幕はこうした動画制作の一部として頼まれることも多く、動画全体をまとめて外注する流れの中で発生する費用だと理解しておくとよいでしょう。
仲介経由と直接依頼で、こんなに費用が変わる
ここで、費用の観点からいちばん強調したいのが、「誰を通して頼むか」による費用差です。
同じ品質の字幕・キャプションを頼むとしても、大手の代理店や制作会社を通す場合と、フリーランスへ直接依頼する場合とでは、支払う総額が変わります。代理店を通すと、制作費に加えて、会社の運営費や仲介手数料、進行管理費などが上乗せされます。これらは発注額の2割〜4割を占めることもあります。
一方、フリーランスへ直接依頼すれば、この中間マージンがまるごと不要になります。特に、発注者と受注者が直接つながれる手数料0%のマッチングサービスを使えば、仲介手数料もかかりません。浮いた費用を、動画の本数を増やすことや、別の施策に回せると考えると、この差はとても大きいですよね。もちろん、直接依頼には「自分で相手を見極める」という手間もありますが、この記事でお伝えした選び方のポイントを押さえれば、その手間は十分に乗り越えられます。
費用を「投資」として考える視点
字幕・キャプションの費用は、単なる出費ではありません。それは、動画の効果を高めるための投資です。
字幕がついた動画は、音を出せない環境でも見てもらえ、内容が記憶に残りやすく、最後まで視聴される確率が上がります。SNSのタイムラインで流れる動画の多くは、最初は音声オフで再生されます。そのとき、字幕があるかないかで、立ち止まって見てもらえるかどうかが決まります。つまり、字幕への数千円の投資が、動画の届く範囲を何倍にも広げる可能性があるんです。
大切なのは、「一番安く済ませる」ことではなく、「かけた費用に見合った、あるいはそれ以上の効果を得る」ことです。動画の目的や重要度に応じて、AIで安く済ませるところ、プロにしっかり頼むところを使い分ける。そのメリハリこそが、賢い外注の本質だと私は思います。動画クリエイターやエンジニアの単価相場を知っておくと、外注費の妥当性も判断しやすくなります。たとえばソフトウェア作成者の年収・単価相場や著述家,記者,編集者の年収・単価相場といったデータは、専門職に支払う対価の目安として参考になります。
はじめての外注は、誰でも不安なものです。でも、相場を知り、料金の内訳を理解し、選び方のポイントを押さえれば、もう怖くありません。あなたの大切な動画が、字幕という「もうひと手間」で、より多くの人に、より深く届きますように。困ったときは一人で抱え込まず、信頼できる相手を見つけて、少しずつ進めていけば大丈夫ですよ。
よくある質問
Q. 動画の字幕起こし・キャプションの費用相場はいくらですか?
日本語音声の字幕起こしは動画1分あたり200円〜500円、キャプション編集(テロップ入れ・タイミング調整)まで含めると1分あたり500円〜1,500円が目安です。10分の動画なら字幕起こしで2,000円〜5,000円、編集込みで5,000円〜1万5,000円ほどを想定しておくとよいでしょう。翻訳字幕や専門動画は、これより高くなります。
Q. 仲介会社とフリーランスへの直接依頼で、費用はどのくらい違いますか?
専門会社や代理店を通すと、制作費に加えて運営費や仲介手数料が上乗せされ、発注額の2割〜4割ほど高くなることがあります。フリーランスへ直接依頼すればこの中間マージンが不要で、手数料0%のマッチングサービスを使えば仲介手数料もかかりません。同じ品質でも費用を抑えやすいのが直接依頼の利点です。
Q. 字幕の外注で失敗しないために、何を確認すればよいですか?
まず過去の実績やサンプルを見て品質を確かめ、2社〜3社から同じ条件で見積もりを取って比べましょう。作業範囲(起こしだけか編集込みか)、修正回数、追加料金の条件、納期を事前に文字で確認することが大切です。安さだけで選ぶと修正の手間でかえって割高になることがあります。
Q. AIの自動字幕ツールと人への外注、どちらがよいですか?
とにかく安く早く字幕をつけたいならAIツール(月額1,000円〜5,000円程度)が有力ですが、専門用語や固有名詞では間違いが出ます。重要な動画は「AIで下書きを作り、人が最終チェック・修正する」使い分けが現実的です。動画の目的や重要度に応じて、AIと人を組み合わせるのが賢い方法です。
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この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
中西 直美@SOHO編集部
産業カウンセラー・キャリアコンサルタント
大手人材会社でキャリアカウンセラーとして15年間従事した後、フリーランスの産業カウンセラーとして独立。在宅ワーカーのメンタルヘルスケアを専門に活動しています。
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