向き不向きは話の上手さではなく、映像講座を作り直せるかどうかで決まる

中西 直美
中西 直美
向き不向きは話の上手さではなく、映像講座を作り直せるかどうかで決まる

この記事のポイント

  • 映像講座の向き不向きを
  • 話し方の巧拙で判断していませんか
  • 実際に適性を分けるのは

「人前で話すのが得意ではないので、映像講座の仕事は向いていないと思うんです」。こういうご相談を、本当によく受けます。でも、少しだけ待ってください。映像講座の向き不向きを決めているのは、話の上手さではありません。実際に長く続けている方を見ていると、分かれ目になっているのは別のところです。一度作ったものを、もう一度作り直せるかどうか。ここに尽きます。今日はその理由と、自分に当てはまるかどうかを確かめる方法を、順番にお話ししますね。

「話が上手い人が向いている」という誤解

まず、いちばん多い誤解をほどいておきましょう。

映像講座と聞くと、カメラの前でよどみなく話す姿を想像します。だから、話すのが苦手な人は最初から自分を候補から外してしまう。とても、もったいないことです。

映像は、その場限りの話し方とは条件が違います。生放送ではないので、言い間違えたら撮り直せます。詰まったら、その部分だけ切って繋げます。台本を手元に置いても構いませんし、画面に資料を映しておけば、視線が原稿に落ちても不自然になりません。

対面のレッスンや講演では、その場で最善を出すしかありません。映像講座は違います。編集という工程がある以上、最終的な完成度は「その場でどれだけ上手く話せたか」ではなく、「後からどれだけ整えられたか」で決まります。

つまり、この仕事に求められているのは瞬発力ではなく、整える力です。

こう説明すると、多くの方の表情が少し緩みます。「では、私にもできるかもしれない」と。そうなんです。前提を取り違えたまま自分を判定してしまう人が、とても多い。

もちろん、話すのが得意であることが不利になるわけではありません。ただ、それは有利さの一部であって、条件ではないということです。

適性を分けているのは、作り直せるかどうか

映像講座の制作では、作り直しが必ず発生します。撮ったものを見返して、順番が悪いと気づく。依頼者から、この説明では伝わらないと指摘される。受講者が途中で止まっていると分かって、構成を組み替える。

このとき、作り直しを「失敗の後始末」と感じる人と、「工程の一部」として受け止められる人がいます。この違いが、続くかどうかを大きく左右します。

前者の場合、指摘を受けるたびに気持ちが削られます。自分の実力を否定されたように感じてしまうからです。そうすると、指摘を受けないように完璧を目指すようになり、1本にかける時間が膨らんでいきます。

後者の場合、指摘は情報として処理されます。ここが伝わっていなかったのなら、直せばいい。感情のやり取りではなく、作業のやり取りとして扱えるので、消耗が少ない。

これは性格の善し悪しではありません。受け止め方の癖です。そして癖は、意識すれば変えられます。後半で、その方法もお話ししますね。

作り直しが発生する、3つの決まった場面

作り直しは、気まぐれに起きるわけではありません。発生する場面はだいたい決まっています。先に知っておけば、身構えずに済みます。

自分で見返したとき

撮った直後に見返すと、必ず気になる点が出ます。話が長い、間が悪い、説明の順番が逆。ここでの作り直しは、誰の指摘も受けていないぶん、心理的には軽い。ただし、ここで手を入れすぎると終わらなくなります。1本目は「聞き取れるか」「順番が正しいか」の2点だけを見て、それ以外は次に回すと決めておくと楽になります。

依頼者から指摘を受けたとき

用語の使い方、社内のルール、強調してほしい点。依頼者にしか分からない事情に基づく指摘です。これは技量の問題ではなく、情報の非対称によるものです。事前にどれだけ質問しても、全部は引き出せません。だから、この種の指摘は起きて当然のものとして扱ってください。

受講者の反応が分かったとき

いちばん重い作り直しがこれです。視聴が途中で止まっている、質問が同じ箇所に集中している。すると、その部分の説明を作り直すことになります。手間はかかりますが、この作り直しこそが講座の質を決めます。

3つのうち、避けられるものは1つもありません。だからこそ、作り直しに耐えられるかどうかが適性の中心になるのです。

作り直せる人に共通する、5つの特徴

では、作り直せる人はどういう人なのでしょう。相談の現場で見ていて、共通していると感じる点を5つ挙げます。当てはまるかどうか、確かめてみてください。

第一に、自分の作ったものと自分自身を切り離せることです。「この説明が分かりにくい」と言われたときに、「私が否定された」ではなく「この説明を直そう」と受け取れる。この切り離しができる人は、指摘を受けても疲れません。

第二に、完成の基準を自分の外に置けることです。自分が納得したかどうかではなく、受講者が理解できたかどうかで判断する。この基準を持っている人は、直す理由が明確なので迷いません。

第三に、一度に全部を直そうとしないことです。10個の指摘があっても、影響の大きいものから3つだけ直す。残りは次に回す。この割り切りができる人は、作業が止まりません。

第四に、過去の自分の作品を見返せることです。これは意外と分かれます。半年前に作った講座を見るのが恥ずかしくて開けない、という方は少なくありません。見返せる人は、改善点を蓄積できます。

第五に、途中の状態を人に見せられることです。完成してからでないと見せられない人は、方向がずれていても最後まで気づけません。構成の段階で相談できる人は、作り直しの量そのものが少なくて済みます。

5つのうち、いくつ当てはまりましたか。全部そろっている必要はありません。2つか3つあれば、十分にやっていけます。そして、残りは後から身につきます。

向いていないように見えて、実は向いている人

ここで、ぜひお伝えしたいことがあります。

自分は向いていないと思い込んでいる方の中に、実はかなり適性の高い方がいます。いくつか例を挙げますね。

人前で話すと緊張してしまう方。この方は、台本を丁寧に作る傾向があります。準備を厚くするので、話す内容の構造が整っている。結果として、聞きやすい講座になることが多いのです。

説明が回りくどいと言われたことのある方。この方は、省略せずに話す癖があります。初心者向けの講座では、この癖が強みになります。分かっている人ほど省略してしまい、初学者が置いていかれるからです。

自分の声が好きではない方。実は、自分の声に違和感を覚えるのは自然なことです。骨を通して聞く声と、録音された声は違うためです。受講者は最初から後者しか聞いていないので、こちらが気にしているほどの差はありません。

完璧主義の傾向がある方。これは注意が必要ですが、向いていないわけではありません。作り込む力そのものは強みです。ただし、締切と修正回数を外側から決めておく必要があります。線を引いてもらえる環境なら、質の高い講座を作ります。

こうして並べてみると、向いていない理由として語られるものの多くが、実は使い方次第だと分かります。大丈夫ですよ。判断を急がないでください。

教えた経験がないことは、不利になるのか

もう1つ、よく受けるご相談があります。「人に教えた経験がないのですが、それでも務まりますか」というものです。

結論から言えば、経験の有無より、教わる側の記憶が残っているかどうかのほうが大きく効きます。

長く教えてきた人には、強みと同時に弱みがあります。説明が洗練されている一方で、初学者がどこでつまずくかを忘れていることがあるのです。分かってしまった後では、分からなかったときの感覚を再現するのが難しい。これは能力の問題ではなく、記憶の性質です。

その点、最近その分野を学んだばかりの人には、つまずいた記憶が新しい。どの語で止まったか、どの手順で混乱したかを覚えています。これは講座づくりにおいて、かなり強い材料になります。

もちろん、内容の正確さは別の問題です。学びたてであるがゆえに、理解が浅い部分があるのは避けられません。そこは、確認できる資料を必ず用意する、断定を避ける、依頼者の監修を受けるといった形で補ってください。

教えた経験がある方は、その経験を活かしつつ、初学者の視点を意識的に取り戻す工夫をしてください。たとえば、講座の冒頭で「ここでつまずきやすいのは、この部分です」と先に置く。この一言があるだけで、受講者の脱落は減ります。

どちらの立場であっても、足りない側を補えばいい。経験の有無そのものが適性を決めることはありません。

「作り直せる」ことと「直され続ける」ことは違う

ここで、大事な線引きをしておきます。

作り直せることが適性だとお伝えしましたが、これは「何を言われても直す」という意味ではありません。むしろ逆で、直す範囲を自分で決められる人のほうが、長く続けています。

際限のない修正に応じ続けると、どれだけ耐性がある人でも消耗します。しかもその消耗は、講座の質には結びつきません。好みの調整を延々と繰り返しているだけの場合が多いからです。

線を引くための目安を挙げます。

第一に、受講者の理解に関わる指摘は受ける。分かりにくい、順番が逆、用語の説明が足りない。これらは直す価値があります。

第二に、事実の誤りは最優先で直す。ここは議論の余地がありません。

第三に、好みに属する指摘は、回数を決めて受ける。テロップの色、背景の雰囲気、話す速度。これらに正解はないため、無制限に応じると終わりません。

第四に、当初の依頼内容から外れる変更は、追加として扱う。構成の全面的な入れ替えや、撮り直しを伴う変更がこれにあたります。

この線引きができていると、指摘を受けても揺れません。受けるものと、相談するものが分かれているからです。逆に線がないと、すべての指摘が同じ重さでのしかかってきて、耐性のある人でも折れます。

作り直せる人というのは、素直な人のことではありません。何を直すべきかを判断できる人のことです。

本当に負担が大きくなりやすい場合と、その回避策

一方で、負担が大きくなりやすい条件も正直にお伝えします。避けるためではなく、対策を打つためです。

顔を出すことに強い抵抗がある場合。これは無理をしないでください。ただし、映像講座は顔出しが必須ではありません。画面に資料を映して声だけで進める形式も広く使われていますし、手元を映す実技系の講座もあります。形式を選べば解決します。

自宅の環境が静かにならない場合。これは意志では解決しません。同居の家族がいる、外の音が入る、といった条件は個人の努力の範囲外です。収録の時間帯を固定する、まとめ撮りにして回数を減らす、といった工夫で軽減できるかを先に確かめてください。

やり取りが同期的でないと不安になる場合。映像講座の仕事は、非同期のやり取りが中心です。メッセージを送って翌日に返事が来る、という進み方に落ち着かなさを感じる方は、負担が大きくなります。この場合は、進捗を定期的に共有する取り決めを最初に作っておくと楽になります。

締切がないと進められない場合。自分で締切を作れない方は、外側から決まっている案件を選んでください。公開日が決まっている講座のほうが、かえって進みます。

いずれの場合も、性格を変える必要はありません。条件を選ぶか、仕組みで補うか。この2つで、たいていは足ります。

映像で学ぶという形式が、なぜ求められ続けるのか

適性の話から少し離れて、この仕事の土台を見ておきましょう。ここを知っておくと、作り直す意味も納得しやすくなります。

映像で学ぶ形式は、一過性の流行ではありません。学習の成果として語られる例も蓄積されています。

実際に映像授業を利用しているZ会や、スタディサプリなどの合格実績からもわかるように、映像授業で成績や模試の点数が伸びたり入試を突破したりする例は決して少なくありません。 出典: study-search.jp

ここで注目したいのは、成果が出ている例があるという事実そのものよりも、成果が出る場合と出ない場合が分かれるという点です。同じ映像でも、届く人と届かない人がいる。だから、作り手は届き方を調整し続けることになります。

つまり、作り直しは欠陥の修復ではなく、この形式が本来抱えている性質への対応です。受講者は一人ひとり違うので、一度で全員に届く講座は存在しません。ここを理解しておくと、指摘を受けたときの受け止め方が変わります。

企業の研修、資格対策、趣味の教室、社内マニュアル。映像による学習の場は広がり続けており、作る側の担い手は不足しています。どんな依頼が実際に動いているのかは映像講座・レッスンのお仕事にまとまっています。

適性は、後から育てられる

ここまで読んで、「自分には作り直しへの耐性がない」と感じた方へ。大丈夫です。これは育てられます。カウンセリングの現場でお伝えしている方法を、いくつか紹介しますね。

まず、指摘を受け取るときに、いったん言葉を置き換えてみてください。「この説明は分かりにくい」という指摘を、「この説明を分かりやすくする余地がある」と言い直す。内容は同じですが、後者は行動に繋がります。前者のままだと、自分への評価として蓄積されてしまいます。

次に、直す前に、直さない部分を先に決めてください。指摘された箇所以外は触らない、と決めるだけで、作業量が明確になります。作業量が見えている作業は、心理的な重さが半分になります。

それから、直した記録を残してください。何を指摘され、どう直したか。1行で構いません。この記録が溜まってくると、自分が同じ種類の指摘を繰り返し受けていることに気づきます。気づけば、次からは最初から回避できます。改善の実感は、耐性そのものを育てます。

最後に、一人で抱えないでください。映像講座の制作は、一人で完結する作業が多く、孤立しやすい仕事です。同じ仕事をしている人と、月に一度でも話す機会を作ってみてください。「その指摘、私も受けたことがある」と言ってもらえるだけで、受け止め方は変わります。

呼吸を整えるように、少しずつで構いません。耐性は、我慢の量ではなく、扱い方の技術です。

一人で進める時間の長さに、耐えられるか

適性を考えるとき、もう1つ見ておきたい要素があります。それは、一人で進める時間の長さです。

映像講座の制作は、作業のほとんどが単独で進みます。台本を書く時間も、収録も、編集も、基本的には一人です。人と関わるのは、依頼のやり取りと、指摘を受け取る場面くらい。

この静けさが心地よい方には、とても向いた仕事です。誰にも中断されずに、自分の手で完成まで持っていける。会議の多い職場から移ってきた方が、この点を挙げることはよくあります。

一方で、人と話しながらでないと進まないタイプの方もいます。これは弱点ではなく、単に働き方の好みです。ただ、この傾向が強い場合は対策が要ります。

対策は3つあります。

1つ目は、工程の一部を人と関わる形にすることです。構成を決める段階で、依頼者や知人に話を聞いてもらう。話しながら整理するほうが早い人は、この段階を対話にすると進みます。

2つ目は、作業の場所を変えることです。人の気配がある場所で台本を書く。収録だけは自宅で行い、それ以外は外に出る。それだけで孤立感は薄まります。

3つ目は、定期的に人と話す予定を先に入れることです。仕事の話でなくて構いません。予定として組まれていれば、作業に没頭しすぎて何日も誰とも話していない、という状態を避けられます。

在宅で一人で進める仕事は、孤独が積み重なりやすい構造を持っています。これは意志や性格の問題ではなく、環境の問題です。環境の問題は、環境を変えることで対処できます。向いていないと結論する前に、この点も確かめてみてください。

分野を変えると、向き不向きも変わる

もう1つ、大事な視点をお伝えします。向き不向きは、扱う分野によって変わります。

自分が最近まで学んでいた分野なら、つまずく箇所が想像できます。想像できるということは、作り直しの量が減るということです。逆に、詳しくない分野を任されると、指摘の内容そのものが理解できず、作り直しが重くなります。

技術系の講座を扱いたい方は、内容の裏づけになる認定を持っていると、説明の説得力が増します。ネットワークの分野ならCCNA(シスコ技術者認定)がその一例です。文章や資料の作り方を体系的に整えたい方にはビジネス文書検定が入り口になります。資格そのものが仕事を連れてくるわけではありませんが、扱える分野が広がると、自分に合う案件を選びやすくなります。

近年とくに依頼が増えているのは、AIツールの使い方やセキュリティの基礎を扱う講座です。この領域の仕事の中身はAI・マーケティング・セキュリティのお仕事で確認できます。また、講座に使う音や効果音まで自分で用意できると、任される範囲が広がります。その領域は作曲・編曲・効果音・ジングルのお仕事にまとまっています。

報酬が労力に見合うかどうかを判断したいときは、近い職種の水準が参考になります。制作や技術寄りの立場ならソフトウェア作成者の年収・単価相場、台本や教材の文章を担う立場なら著述家,記者,編集者の年収・単価相場を見ておくと、判断の材料になります。

受講者の言葉を、どう受け止めるか

作り直しのきっかけになるもののうち、いちばん心に刺さりやすいのが受講者からの声です。ここについても、受け止め方を整理しておきましょう。

受講者の言葉には、3つの層があります。

1つ目は、事実の指摘です。この手順では動かない、この数字が違う。これは素直に受け取って直します。感情を挟む必要はありません。

2つ目は、体験の報告です。ここが分からなかった、途中で見るのをやめた。これは批判ではなく、情報です。分からなかったという報告は、その人にとっての事実であって、こちらの能力の評価ではありません。ここを混同すると、必要以上に落ち込みます。

3つ目は、感情の表出です。期待と違った、思っていたのと違う。この層の言葉は、内容そのものより、期待の設定に原因があることが多い。講座の説明文を見直すべき合図として受け取ってください。

見分けがつくようになると、受講者の声は怖いものではなくなります。むしろ、次に何を直せばいいかを教えてくれる材料になります。

ただし、これだけは覚えておいてください。すべての声に応える必要はありません。ある人にとって速すぎる説明は、別の人にとって適切です。全員に合わせようとすると、誰にも合わない講座になります。誰のための講座かを最初に決めておくと、どの声を採用するかも決まります。

そして、つらいと感じたときは、いったん距離を置いて構いません。翌日に読み返すと、まったく違って見えることがよくあります。急いで反応しないこと。これも、続けるための技術のひとつです。

20年この市場を見てきた立場からの観察

運営者として長く在宅の仕事の現場を見てきた立場から、2点だけ付け加えます。

1点目。長く続いている方は、上手な人ではなく、直すことを面倒がらない人でした。初回の完成度で言えば、途中でやめてしまった方のほうが高いことすらあります。差がついたのは2回目以降です。指摘を受けて、直して、また出す。この往復を淡々とできる人が残っていきます。技術は後から付いてきますが、この往復への耐性だけは、最初から必要になります。

2点目。中間に仲介を挟まない直接取引では、指摘のやり取りが短くなります。伝言を経ると、指摘の意図が抜け落ちて「とにかく直してほしい」だけが届くことがある。直接であれば、なぜ直すのかまで聞けます。理由が分かる指摘は、受け止める負担が明らかに軽い。手数料が引かれないぶん手取りが厚くなるという話はよく知られていますが、手数料0%の取引には、こうした距離の近さという別の利点もあります。

自分で確かめるための、簡単な手順

最後に、向いているかどうかを自分で確かめる方法をお伝えします。適性検査のようなものは要りません。1週間あれば分かります。

まず、3分の短い解説を1本作ってください。テーマは何でも構いません。自分が人より少し詳しいことで十分です。台本を書いて、スマートフォンで撮って、簡単に切るだけ。

次に、それを翌日に見返します。ここで、直したい箇所が3つ以上見つかるはずです。

そして、そのうち1つだけを直して、撮り直してください。全部ではなく1つです。

このとき、自分がどう感じたかを覚えておいてください。面倒だと感じたか、それとも少し良くなったと感じたか。作り直した2本目を見て、前より良いと思えたなら、この仕事は続けられます。

もし、撮り直すこと自体が苦痛で仕方なかったなら、いまは無理をしなくていいのかもしれません。ただ、それは一生の判定ではありません。分野を変える、形式を変える、条件を変える。試せることはまだたくさんあります。

在宅の仕事全体を見渡して自分に合う形を探したい方は在宅ワークに強い資格10選|自宅で稼げるスキルを身につけるが参考になりますし、作業環境の整え方は在宅ワークに最適なネット回線|光回線vsホームルーターの選び方に、集中が続かないときの対処は在宅ワークの集中力アップ|ポモドーロ以外に効く7つのテクニックにまとまっています。

話が上手いかどうかで、自分の可能性を狭めないでください。整える力は、今日から育てられます。あなたは一人ではありませんし、最初から上手だった人もいません。

よくある質問

Q. 話すのが苦手でも映像講座の仕事はできますか?

できます。映像は生放送ではないため、言い間違えれば撮り直せますし、詰まった部分は編集で切れます。台本を手元に置いても構いません。完成度を決めるのは、その場で上手く話せたかどうかではなく、後からどれだけ整えられたかです。緊張しやすい方ほど台本を丁寧に作る傾向があり、結果として聞きやすい講座になることもあります。

Q. 向き不向きは何で判断すればいいですか?

一度作ったものを作り直せるかどうかです。作り直しは、自分で見返したとき、依頼者から指摘を受けたとき、受講者の反応が分かったときの3つの場面で必ず発生します。これを失敗の後始末ではなく工程の一部として受け止められる人が、長く続けています。話し方の巧拙は判断材料になりません。

Q. 顔を出したくないのですが、この仕事は無理でしょうか?

無理ではありません。画面に資料を映して声だけで進める形式は広く使われていますし、手元を映す実技系の講座もあります。形式を選べば解決する問題なので、顔出しの有無を募集条件の段階で確認してください。無理に抵抗を押し切る必要はありません。

Q. 自分に向いているかを試す方法はありますか?

3分程度の短い解説を1本作り、翌日に見返して、見つかった改善点のうち1つだけを直して撮り直してみてください。作り直した2本目を見て前より良いと感じられたなら続けられます。撮り直しそのものが苦痛だった場合も一生の判定ではなく、分野や形式や条件を変えて試す余地があります。

この記事について

@SOHO
編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

公開:2026年6月14日最終更新:2026年9月7日
中西 直美

この記事を書いた人

中西 直美@SOHO編集部

産業カウンセラー・キャリアコンサルタント

大手人材会社でキャリアカウンセラーとして15年間従事した後、フリーランスの産業カウンセラーとして独立。在宅ワーカーのメンタルヘルスケアを専門に活動しています。

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