動画のBGM選定だけを外注する|著作権処理込みの料金と依頼のコツ 2026


この記事のポイント
- ✓動画のBGM選定を外注する際の料金相場
- ✓依頼先の選び方を発注者向けに解説
- ✓フリーランスへの直接依頼で費用を抑えるコツと失敗しない発注手順を紹介します
「動画は自分たちで撮影も編集もできる。でも、BGM選びだけがどうしても決まらない。」
そんなご相談を、最近よく耳にします。動画全体の外注ではなく、BGM選定という一点だけを誰かに任せたい。そう考える発注者は、実はとても多いのです。動画のBGM選定を外注するには、どれくらいの費用がかかり、著作権の処理はどこまで含まれるのか。今日はその疑問に、具体的な相場と依頼の流れを交えてお答えしていきます。
BGM選定だけを外注したいというニーズは、なぜ増えているのか
まず、少し落ち着いて現状を整理しましょう。動画制作の外注というと、企画から撮影、編集まで一括で依頼するイメージを持つ方が多いと思います。ですが実際には、動画の一部の工程だけを切り出して外注するというニーズが、この数年で急速に広がっています。
背景にあるのは、社内やチーム内で動画編集の内製化が進んだことです。撮影機材もスマートフォンで十分な画質が撮れるようになり、編集ソフトも直感的に操作できるものが増えました。その結果、「撮影と編集は自分たちでできる。でも、BGM選びだけがどうしても専門知識が必要で困る」という声が増えているのです。
BGM選定は、一見すると簡単な作業に見えます。フリー音源サイトで検索して、なんとなく雰囲気の合う曲を選べばよいのではないか。そう思われるかもしれません。ですが実際にやってみると、思った以上に難しい作業だと気づく方がほとんどです。
動画のトーンに合う曲を見つけるだけでも時間がかかります。さらに、その曲を商用利用してよいのか、著作権の処理は必要なのか、YouTubeに投稿した際に著作権侵害の申し立てを受けないか。こうした確認作業まで含めると、3時間から5時間を費やしても納得のいく1曲にたどり着けない、というケースが珍しくありません。
こうした背景から、BGM選定という工程だけを専門家に外注する動きが広がっているのです。市場全体で見ても、動画マーケティングの需要拡大に伴い、映像制作関連の外注ニーズは年々拡大傾向にあります。総務省の情報通信白書でも、企業のデジタルコンテンツ活用が年々進んでいることが示されており、動画制作の周辺業務を専門家に切り出して依頼する流れは、今後さらに広がっていくと考えられます。
BGM選定を外注する費用相場
それでは、実際にBGM選定だけを外注する場合、費用はどれくらいかかるのでしょうか。依頼先によって金額の幅は大きく変わりますが、大きく分けると3つの依頼先があります。
フリーランスに直接依頼する場合
音楽選定の経験があるフリーランスの作曲家や音響ディレクター、動画編集者に直接依頼する場合、1本あたりの相場は5,000円から2万円程度です。動画の尺(長さ)や、候補曲を何パターン提示してもらうかによって金額は変動します。
例えば、3分程度の動画に対して候補曲を3パターン提示してもらい、そこから1曲を選ぶという依頼であれば、8,000円前後が目安です。これに加えて、フリー音源の利用ライセンスの確認や、商用利用可否のチェックまで依頼すると、若干の追加料金が発生することもあります。
制作会社や代理店に依頼する場合
一方、動画制作会社や広告代理店にBGM選定を含めて依頼する場合、単体のBGM選定業務としては受けてもらえないことが多く、動画制作全体のパッケージの一部として組み込まれるケースがほとんどです。この場合、BGM選定の実費部分は1万円から3万円程度でも、パッケージ全体の管理費やディレクション費が上乗せされ、総額では大きく膨らみます。
制作会社を挟む理由は、品質保証や納期管理を一括で任せられる安心感にあります。ですが、BGM選定という一工程だけを依頼したい場合には、割高になりやすい構造だと理解しておく必要があります。
音楽制作専門のプラットフォームやサブスクリプションサービス
近年は、BGM選定を効率化するためのAIレコメンド機能付きの音源サブスクリプションサービスも増えています。月額2,000円前後から利用でき、キーワードや動画の雰囲気を入力すると候補曲を自動で提示してくれます。
ただし、こうしたサービスはあくまで「候補を絞り込む」ところまでで、最終的にどの曲が動画の意図に最も合うかを判断するのは、依然として人の目と耳が必要です。特にブランドイメージや企業の世界観を大切にしたい動画の場合、AIの提案だけで完結させるのはリスクがあります。
費用相場のまとめ表
| 依頼先 | 費用相場(1本あたり) | 特徴 |
|---|---|---|
| フリーランス(直接依頼) | 5,000円〜2万円 | 個別対応、柔軟な修正、著作権確認込みが多い |
| 制作会社・代理店 | 1万円〜3万円(単体では受注不可なことが多い) | 品質保証、納期管理が手厚いが割高 |
| AI音源サブスクリプション | 月額2,000円前後 | 候補絞り込みのみ、最終判断は自分で |
直接依頼と仲介経由、費用の差はどこから生まれるのか
ここで一度、費用の内訳について整理しておきましょう。動画制作を外注する際、代理店や仲介会社を通すと、実際に作業をする人(作曲家や音響ディレクター)への支払いに加えて、仲介手数料が上乗せされます。この手数料は案件によって幅がありますが、業界では総額の20%から40%程度が仲介マージンとして差し引かれるケースが一般的だと言われています。
つまり、同じ作業内容であっても、フリーランスへ直接依頼すれば中間マージンが発生しない分、その分費用を抑えられるということです。例えば、制作会社経由でBGM選定込みの依頼をすると2万円かかるところが、同じスキルを持つフリーランスに直接依頼すれば1万2,000円で済む、というようなケースも十分にあり得ます。
もちろん、代理店を挟むことで得られる安心感(トラブル時の対応、品質チェック体制など)も無視できません。ですが、BGM選定という比較的シンプルで専門性が明確な業務であれば、直接依頼のほうがコストパフォーマンスに優れているケースが多いというのが実情です。
依頼するときに必ず確認すべき著作権の範囲
BGM選定を外注する際、最も重要なのが著作権の処理です。ここを曖昧にしたまま進めると、後から大きなトラブルになりかねません。
著作権処理の3つのパターン
BGMの著作権処理には、大きく分けて3つのパターンがあります。
第一に、フリー音源サイトからの選定です。この場合、多くのフリー音源サイトでは商用利用可・クレジット表記不要という条件で提供されていますが、サイトによって利用規約が異なります。動画に使用する際は、必ず利用規約を確認し、可能であればライセンス証明のスクリーンショットを保存しておくことをお勧めします。
第二に、有料の音源ライブラリからの選定です。こちらは月額または買い切りで利用でき、商用利用の範囲が明確に定められています。BGM選定を外注する際は、依頼先がどの音源ライブラリの契約を持っているかを事前に確認しましょう。
第三に、オリジナル曲の制作を含む依頼です。既存の音源では合うものが見つからない場合、作曲家にオリジナル曲を依頼するケースもあります。この場合は著作権の譲渡範囲(買い取りなのか、利用許諾なのか)を契約書で明確にする必要があります。
動画制作で起きる失敗の多くは、撮影や編集の技術不足ではなく、目的や活用シーンを整理しないまま外注することにあります。 出典: cine-mato.com
この指摘は、BGM選定にもそのまま当てはまります。「なんとなく雰囲気の良い曲」を選ぶのではなく、動画の目的(ブランディングなのか、商品説明なのか、SNS拡散を狙うのか)を先に整理してから依頼することが、著作権トラブルを避ける第一歩でもあるのです。
私自身が経験した失敗談
私自身、オンラインセミナーの告知動画を外部の方に依頼したとき、見積もりの安さだけで選んでしまい、後から後悔した経験があります。複数の候補から一番安いプランを選んだところ、納品されたBGMがどの音源サイトのものか明記されておらず、後から利用規約を自分で確認する羽目になりました。結局、動画公開の直前になって著作権の確認作業に丸1日を費やすことになり、精神的にもかなり消耗しました。
この経験から学んだのは、料金の安さだけで判断せず、「著作権の出典と利用範囲を明記してもらえるか」を必ず契約前に確認することの大切さです。安さには理由があります。その理由が「手間を惜しんでいるから」なのか、「単純に良心的な価格設定なのか」を見極める視点を持つことが、発注者には求められます。
失敗しない依頼先の選び方
BGM選定を外注する際、依頼先を選ぶ基準として押さえておきたいポイントを整理します。
ポイント1:過去の実績サンプルを確認する
依頼を検討している人やチームに、過去に選定したBGMの実例を見せてもらいましょう。動画のジャンル(企業紹介、商品PR、教育コンテンツなど)が自社のニーズと近いかどうかを確認することで、ミスマッチを事前に防げます。
ポイント2:著作権処理の説明が具体的かどうか
「著作権はこちらで処理します」という曖昧な回答ではなく、「どの音源サイトを使うか」「利用規約の範囲はどこまでか」「もし著作権侵害の申し立てがあった場合どう対応するか」を具体的に説明できる依頼先を選びましょう。この説明が曖昧な相手には、依頼を避けるのが賢明です。
ポイント3:修正回数と納期の明確化
BGM選定は、1回の提案で決まらないことが多い作業です。何パターンの候補を提示してもらえるか、修正は何回まで無料で対応してもらえるかを、依頼前に必ず確認しましょう。修正回数が明記されていないと、追加料金のトラブルに発展しやすくなります。
ポイント4:動画全体のトーンを理解してもらえるか
BGM選定は単独の作業に見えますが、実際には動画全体の構成、ナレーションのテンポ、視聴者層への配慮など、多くの要素と密接に関わっています。依頼先に動画の目的や視聴者像をきちんと共有し、それを踏まえた提案をしてもらえるかどうかも、重要な選定基準です。
依頼の流れ|発注から納品までの5ステップ
実際にBGM選定を外注する場合の、基本的な流れを整理します。
ステップ1:動画の情報を整理する
依頼前に、動画の尺、目的、公開先(YouTube、Instagram、社内利用など)、参考にしたい既存動画があればそのリンクを整理しておきます。この情報が具体的であるほど、依頼先からの提案の精度が上がります。
ステップ2:依頼先を選定し、見積もりを取る
複数の依頼先(できれば2〜3件)から見積もりを取り、料金だけでなく著作権処理の範囲や修正回数の条件も比較しましょう。
ステップ3:候補曲の提示を受ける
多くの場合、3〜5曲程度の候補が提示されます。この段階で、動画の雰囲気に合うかどうかを社内でも確認し、フィードバックを伝えます。
ステップ4:修正とすり合わせ
候補曲に対する感想を具体的に伝えることで、次の提案の精度が上がります。「明るすぎる」「テンポが速い」など、感覚的な言葉でも構いませんので率直に伝えましょう。
ステップ5:最終決定と著作権処理の確認
最終的に1曲を決定したら、著作権の出典情報(音源サイト名、ライセンス番号など)を書面やメールで残してもらいましょう。これが後日のトラブル防止に直結します。
BGM選定と合わせて依頼したい関連業務
BGM選定だけでなく、動画制作全体の外注を検討している場合は、周辺業務との連携も視野に入れると効率的です。例えばデザイン・動画・音楽レッスンのお仕事では、音楽やデザインの専門スキルを持つ人材の依頼範囲について整理されています。また、企業のPR動画やSNS広告動画を外注する場合は、PR・CM・SNS広告動画のお仕事で、動画制作全体の発注イメージを掴んでおくと、BGM選定の依頼先とのすり合わせもスムーズになります。
すでにYouTubeやTikTok向けの動画編集を外注している場合は、動画編集(YouTube/TikTokなど)のお仕事も参考になります。編集担当者にBGM選定まで一括で依頼できるかどうかは、依頼先のスキルセットによって異なるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
さらに、動画編集全体の費用感を把握しておきたい方には、動画編集の外注費用相場|YouTube・企業PR別の料金目安【2026年版】で、動画編集全体のコスト構造を確認しておくことをお勧めします。BGM選定単体の費用と、動画編集全体の費用の比率を把握しておくと、予算配分の判断がしやすくなります。
動画制作を初めて外注する方には、動画制作を外注する方法|企画から納品までの流れ【2026年版】も参考になります。企画段階からBGMの方向性を決めておくと、後工程での手戻りを減らせます。また、外注先選びに迷っている方には動画編集の外注先の探し方|依頼の手順と費用相場【2026年版】で、探し方の具体的な手順を確認しておくと安心です。
独自データの考察|直接依頼が広がっている背景
在宅ワーク・フリーランスへの業務委託マッチングを長く見てきた立場から、ここ数年で顕著に感じる変化があります。それは、動画制作という比較的専門性の高い分野においても、工程を細かく分割して個別に外注するという発注スタイルが、着実に浸透してきているということです。
以前であれば、動画制作は企画から納品まで一括で外注するのが一般的でした。ですが、企業側の内製化が進んだことで、「自社でできる部分は自社で行い、専門性が必要な部分だけをピンポイントで外注する」という発注スタイルが増えています。BGM選定はその代表例です。動画全体の中では小さな工程に見えても、著作権の知識や音楽的な感性が求められる専門領域だからこそ、外部の専門家に任せたいというニーズが根強くあります。
運営者として見てきた限りでは、こうした細分化された発注が増えるほど、仲介手数料の存在が発注者にとってより重く感じられるようになっています。動画制作全体を一括発注していた時代は、手数料が全体の費用に埋もれて見えにくかったのですが、BGM選定のような小口の発注では、仲介マージンの割合が金額の実感として如実に表れやすいのです。
中間マージンが乗らない直接取引は、同じ予算で発注者がより多くの依頼を出せることを意味します。逆に受け手側から見れば、同じ作業量に対して手取りが厚くなるということです。この構造は、どちらか一方が得をする話ではなく、発注者と受注者の双方にとって合理的な関係性だと、20年この市場を見てきた立場から強く感じています。手数料0%で直接つながれる仕組みが広がることで、発注者は費用を抑えつつ、受注者はより多くの対価を受け取れる。この関係性が、細分化された業務委託の分野でこそ本領を発揮するのではないかと考えています。
BGM選定という一見小さな作業だからこそ、依頼先との相性や説明の丁寧さが如実に表れます。金額の大小だけでなく、著作権処理の透明性や、動画の意図をどれだけ汲み取ってくれるかという点を基準に、依頼先を選んでいただければと思います。
公的機関・関連参考情報
本記事の内容に関連する公的機関や信頼できる情報源は以下の通りです。最新情報は公式サイトで確認してください。
よくある質問
Q. BGM選定だけを外注することは可能ですか?
可能です。動画制作全体ではなく、BGM選定のみを個別に依頼できるフリーランスは増えています。料金相場は1本あたり5,000円から2万円程度が目安です。
Q. 著作権処理はどこまで依頼先が対応してくれますか?
依頼先によって異なります。契約前に、使用する音源サイト名や利用規約の範囲、著作権侵害時の対応方針まで具体的に説明してもらえるか確認しましょう。
Q. フリー音源サイトを自分で使うのと、外注するのはどちらが良いですか?
自分で選ぶ場合は費用がかからない一方、選定に時間がかかり著作権確認も自己責任になります。時間を節約したい場合や専門的な判断が必要な場合は外注が有効です。
Q. 修正は何回まで対応してもらえますか?
依頼先によりますが、多くの場合2〜3回程度の修正は基本料金に含まれます。契約前に修正回数の上限を必ず確認し、超過分の追加料金についても取り決めておくことが大切です。
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入力は3分ほど。掲載料も取引手数料も0円です。@SOHOに登録しているフリーランス・副業ワーカーから、早ければ当日中に最初の応募が届きます。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
中西 直美@SOHO編集部
産業カウンセラー・キャリアコンサルタント
大手人材会社でキャリアカウンセラーとして15年間従事した後、フリーランスの産業カウンセラーとして独立。在宅ワーカーのメンタルヘルスケアを専門に活動しています。
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