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在宅のテレホンアポインターの仕事内容と、自宅で始めるのに要る環境

@SOHO編集部
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在宅のテレホンアポインターの仕事内容と、自宅で始めるのに要る環境

この記事のポイント

  • ✓在宅のテレホンアポインターの仕事内容を
  • ✓法人向けと個人向けの違い
  • ✓1日の流れから整理しました

在宅のテレホンアポインターの仕事は、自宅から電話をかけて、商談や訪問の約束(アポイント)を取り付ける仕事です。通勤がなく、短い時間から働ける求人もあるため、子育て中の人や副業を探している人の選択肢になっています。一方で、「電話をかけ続けるのはつらくないか」「自宅で始めるには何をそろえればよいのか」「怪しい求人ではないか」と不安を感じて調べている人も多いはずです。この記事では、在宅のテレホンアポインターの仕事内容を、相手が法人か個人か、働き方が雇用か業務委託かに分けて整理し、自宅で始めるのに要る環境、電話をかけるときに守る決まり、応募の前に確かめることを順番に説明します。

テレホンアポインターの仕事とは

テレホンアポインターは、略して「テレアポ」と呼ばれる仕事です。企業の代わりに見込みのある相手へ電話をかけ、商品やサービスを簡単に紹介し、相手が興味を持てば、営業の担当者との商談の約束を取り付けます。自分で契約まで結ぶことは少なく、「話を聞いてもよい」という相手を見つけて、営業の担当者に引き継ぐのが主な役割です。

在宅のテレホンアポインターは、この仕事を自宅のパソコンと電話の環境で行います。かつてはコールセンターに出勤して行うのが一般的でしたが、インターネットを通して電話をかけられる仕組みが広がり、自宅から同じ仕事ができるようになりました。電話をかける先の一覧、話す内容の台本(トークスクリプト)、結果を記録する画面は、すべてパソコンの中で扱います。

仕事の流れは、おおむね次のとおりです。

  1. 依頼元から渡された電話をかける先の一覧を開く
  2. 台本に沿って電話をかけ、名乗り、用件を伝える
  3. 相手が担当者につながれば、商品やサービスを短く紹介する
  4. 興味を示した相手と、商談の日時を決める
  5. 電話の結果(不在、断り、検討中、アポイント獲得など)を画面に記録する
  6. 獲得したアポイントの内容を、営業の担当者に引き継ぐ

1日に何件の電話をかけるかは仕事によって違いますが、1件ごとの通話は短いことが多く、多くの電話をかけて、その中のわずかな相手からアポイントを得る仕事です。断られることが前提の仕事だと理解しておくと、気持ちの負担を抑えやすくなります。

法人向けと個人向けで仕事の中身が変わる

テレホンアポインターの仕事は、電話をかける相手が法人(会社や店)か個人(一般の家庭)かで、大きく中身が変わります。

法人向けのテレアポ

会社や店に電話をかけ、商談の約束を取る仕事です。業務用のシステム、広告、人材のサービス、事務用品など、会社が使うものを売る企業からの依頼が多くなります。電話はまず受付の担当者につながることが多く、そこから決裁する立場の担当者につないでもらうことが最初の関門です。営業時間内にかけるため、平日の昼間に働く仕事が中心になります。

法人向けのテレアポは、近年「インサイドセールス」と呼ばれる仕事に含まれることが増えています。インサイドセールスとは、訪問せずに電話やメール、オンライン会議で見込みのある相手とやり取りし、商談の手前までを担う営業の仕事のことです。アポイントを取るだけでなく、相手の課題を聞き取り、営業の担当者に詳しい情報を渡す役割まで含まれることがあります。

個人向けのテレアポ

一般の家庭に電話をかけ、商品やサービスの案内や、訪問の約束を取る仕事です。通信回線、住宅の設備、保険などの案内が例として挙げられます。家にいる人に電話をかけるため、夕方や週末の時間帯に働く仕事もあります。

個人向けの電話による勧誘は、特定商取引法という法律で「電話勧誘販売」として細かい決まりが定められています。この決まりは、この後の「電話をかけるときに守る決まり」の節で詳しく説明しますが、電話をかける人も、その決まりを守って話す必要があります。

法人向けと個人向けの違いを整理すると、次のとおりです。

項目 法人向け 個人向け
電話をかける相手 会社や店の担当者 一般の家庭
働く時間帯 平日の昼間が中心 夕方や週末もある
最初の関門 受付から担当者へつないでもらう 電話に出てもらい、話を聞いてもらう
主な決まり 依頼元の社内ルール、個人情報の扱い 特定商取引法の電話勧誘販売の決まり

初めて在宅のテレホンアポインターをするなら、法人向けの仕事のほうが、相手が仕事として電話を受けているため、話を聞いてもらいやすい面があります。

雇用と業務委託、働き方の違い

在宅のテレホンアポインターの求人には、雇用されて働く形と、業務委託で仕事を受ける形があります。どちらかによって、お金の受け取り方、守られる決まり、自分で負う責任が変わります。

雇用されて働く形

アルバイト、パート、派遣社員、契約社員として雇われ、自宅で働く形です。働いた時間に応じて給与が支払われ、最低賃金や労働時間の決まりが適用されます。勤務の時間が決まっていて、その時間はパソコンの画面で仕事を始めたこと、休憩したこと、終えたことを記録するのが一般的です。会社がパソコンやヘッドセットを貸し出すこともあります。

雇用されて自宅で働く場合の会社側の決まりは、厚生労働省のテレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドラインにまとめられています。労働時間の把握の仕方、仕事にかかる費用をどちらが負担するか、作業する環境の整え方などが書かれており、応募先の説明が適切かを確かめる手がかりになります。

業務委託で仕事を受ける形

雇用されるのではなく、個人事業主として企業から仕事を受ける形です。報酬は、時間ではなく、かけた電話の件数や、獲得したアポイントの件数に応じて支払われることが多くなります。働く時間を自分で決められる自由がある反面、最低賃金の決まりは適用されず、アポイントが取れなければ報酬が少なくなることがあります。パソコンや電話の環境は、自分で用意するのが一般的です。

厚生労働省は、このように自宅で仕事を受ける働き方を「自営型テレワーク」と呼び、次のように説明しています。

自営型テレワークとは、注文者から委託を受け、情報通信機器を活用して主として自宅又は自宅に準じた自ら選択した場所において、成果物の作成又は役務の提供を行う就労をいいます。 出典: mhlw.go.jp

同じページでは、仕事を注文する側が守るべき「自営型テレワークの適正な実施のためのガイドライン」が公開されています。契約の内容を書面などで明らかにすること、報酬の支払いの時期と方法を決めておくことなどが書かれており、業務委託の仕事を受ける前に読んでおくと、契約で確かめるべき点が分かります。

どちらを選ぶか

初めての人や、決まった収入を見込みたい人には、雇用されて働く形が向いています。時給で働けるので、アポイントが取れない日があっても、働いた時間の分の給与が受け取れます。電話の仕事に慣れ、自分のアポイントの獲得の率が分かってきたら、業務委託の仕事で、成果に応じて報酬を受け取る働き方を考える、という順番が無理のない進め方です。

業務委託の求人で「成果報酬のみ」とされている場合は、1件のアポイントにいくら支払われるのか、何をもってアポイントの成立とするのか(商談の日時が決まった時点か、実際に商談が行われた時点か)を、契約の前に必ず確かめます。成立の条件があいまいだと、電話をかけた時間に見合う報酬が受け取れないことがあります。

自宅で始めるのに要る環境

在宅のテレホンアポインターを始めるには、次の環境が必要です。雇用の場合は会社が一部を貸し出すこともあるので、応募の段階で何を自分で用意するのかを確かめます。

パソコン

電話をかける先の一覧、台本、記録の画面を同時に開くため、パソコンが必要です。スマートフォンやタブレットでは画面が小さく、作業が進みません。依頼元が使う電話の仕組みや記録の画面によっては、動く OS やブラウザの指定があるので、応募の前に条件を確かめます。

ヘッドセット

マイクとイヤホンが一体になったヘッドセットを使います。両手が空くので、話しながら記録の画面に入力できます。周りの音を拾いにくいマイクを選ぶと、相手に生活の音が伝わりにくくなります。長い時間付けていても耳が痛くならないものを選ぶと、仕事の疲れが違います。

通信回線

インターネットを通して電話をかけるため、通信が途切れない回線が必要です。通話の途中で音が途切れると、相手に不信感を与え、アポイントを逃すことになります。無線の回線より、パソコンとルーターをケーブルでつなぐ有線の接続のほうが安定します。

静かな部屋

電話の相手に、家族の声、テレビの音、ペットの鳴き声、玄関のチャイムが聞こえないようにする必要があります。仕事の時間だけでも1人になれる部屋を確保するのが理想です。難しい場合は、家族に仕事の時間を伝えておき、その間は静かにしてもらうよう頼みます。

情報を守る環境

電話をかける先の一覧には、会社名や担当者の名前、電話番号などの情報が含まれます。個人向けの仕事なら、一般の人の名前や電話番号です。これらの情報は、家族であっても見せないようにする必要があります。画面を他の人に見られない場所で作業する、席を離れるときは画面をロックする、一覧を印刷しない、といった扱いを守ります。個人情報の扱いの基本は、個人情報保護委員会の個人情報保護法等のページで確かめられます。

自宅で仕事を始める前に、これらの環境を一覧にして確かめておくと、仕事が始まってから慌てずに済みます。

1日の仕事の流れ

在宅のテレホンアポインターの1日の流れを、雇用されて平日の昼間に働く法人向けの仕事を例に説明します。

始業の前に、パソコンとヘッドセットの接続、通話の音の確かめ、記録の画面へのログインを済ませます。依頼元によっては、始業の時間にオンラインの朝礼があり、その日にかける先の一覧や、話す内容の変更点が伝えられます。

午前中は、電話をかける時間です。法人向けの場合、相手の会社の始業直後や昼休みの前後は担当者がつかまりにくいことがあるため、時間帯ごとのつながりやすさを記録しておくと、自分なりのかけ方の工夫ができます。

昼休みのあとも、電話をかけ続けます。電話をかけない時間には、記録の画面に結果を入力し、アポイントを取れた相手の情報を営業の担当者に引き継ぎます。

終業の前に、その日の電話の件数、つながった件数、アポイントの件数を報告します。在宅の仕事では、上司や同僚が近くにいないため、分からないことや困ったことは、チャットで早めに相談するのが基本です。

1件の電話は短くても、断られる電話が続くと気持ちが疲れます。1時間ごとに数分の休憩を挟む、休憩の時間には電話から離れて体を動かす、といった工夫で、集中を保ちやすくなります。

話し方の基本と、台本の使い方

テレホンアポインターの仕事では、依頼元が用意した台本に沿って話すのが基本です。台本には、名乗り方、用件の伝え方、よくある断りへの返し方、アポイントの日時の決め方が書かれています。ただし、台本をそのまま読み上げると、相手には機械的に聞こえ、話を聞いてもらえません。台本を自分の言葉のように話すための工夫を挙げます。

最初の10秒を大切にする

電話の相手は、最初の数秒で話を聞くかどうかを決めます。名乗りと用件を、はっきりと、少しゆっくりめに伝えます。早口になると、相手は聞き取れずに警戒します。声の高さは普段の会話より少し高めにすると、明るい印象になります。

相手の都合を先に確かめる

用件を伝えたら、「今、少しだけお時間よろしいでしょうか」と相手の都合を確かめます。忙しい時間に一方的に話し続けると、断られるだけでなく、依頼元の印象も悪くなります。都合が悪いと言われたら、かけ直してよい時間を聞いて、記録に残します。

断りの言葉を受け止める

「必要ありません」「今は検討していません」と言われたとき、台本には返し方が書かれていることがあります。ただし、はっきりと断った相手に勧誘を続けることは、個人向けの電話では法律でも禁じられています。相手の言葉が「今は時期ではない」という意味なのか、「必要ない」という意味なのかを聞き分け、必要ないという意味なら、お礼を言って電話を終えます。

台本の言葉を自分の口に合わせる

台本の言い回しの中に、自分には言いにくい言葉があれば、依頼元に相談して、意味を変えない範囲で言い換えてよいかを確かめます。言いにくい言葉を無理に使うと、声に迷いが出て、相手に伝わります。

話した内容を短く記録する

電話を終えたら、相手の反応、話した内容、次にかける時期を、短く記録します。同じ相手に別の人がかけ直すこともあるため、誰が読んでも分かる書き方にします。記録は、営業の担当者がアポイントの相手と話すときの準備の材料にもなります。

成果を記録して振り返る

在宅のテレホンアポインターは、1人で作業するため、自分の仕事の質を自分で確かめる工夫が必要です。依頼元の記録の画面とは別に、自分用の簡単な記録を付けておくと、振り返りに役立ちます。

記録するのは、次の4つの数字です。

  1. 電話をかけた件数
  2. 担当者につながった件数
  3. 商品やサービスの話を最後まで聞いてもらえた件数
  4. アポイントを獲得した件数

この4つの数字を1日ごとに記録すると、どこで止まっているかが分かります。担当者につながる件数が少ないなら、かける時間帯や、受付の人への伝え方を見直します。担当者につながっても話を聞いてもらえないなら、最初の名乗りと用件の伝え方を見直します。話を聞いてもらえてもアポイントにつながらないなら、日時の決め方の提案を見直します。

数字は、1週間や1か月の単位で見ると、日ごとのばらつきに惑わされずに傾向が分かります。うまくいった日の電話を思い出し、何が違ったのかを書き留めておくと、自分なりの話し方の型ができていきます。この記録は、依頼元との面談で自分の成果を説明するときや、別の仕事に応募するときの材料にもなります。

電話をかけるときに守る決まり

テレホンアポインターは、依頼元の企業の代わりに電話をかける仕事です。電話の内容が法律に反すると、依頼元の企業だけでなく、仕事の信用にも関わります。特に個人向けの電話の勧誘には、特定商取引法の決まりがあります。

最初に名乗る

特定商取引法の第16条は、電話で勧誘するときの最初の決まりを次のように定めています。

販売業者又は役務提供事業者は、電話勧誘販売をしようとするときは、その勧誘に先立つて、その相手方に対し、販売業者又は役務提供事業者の氏名又は名称及びその勧誘を行う者の氏名並びに商品若しくは権利又は役務の種類並びにその電話が売買契約又は役務提供契約の締結について勧誘をするためのものであることを告げなければならない。 出典: laws.e-gov.go.jp

分かりやすく言い換えると、電話で勧誘するときは、話を始める前に、会社の名前、電話をかけている人の名前、紹介する商品やサービスの種類、そしてその電話が契約の勧誘のためであることを伝えなければならない、という決まりです。用件を隠して話を始め、途中で勧誘だと分かるような話し方は、この決まりに反します。

断った相手に続けて勧誘しない

同じ法律の第17条は、契約を結ばないと意思を示した相手に、勧誘を続けてはならないと定めています。「結構です」「必要ありません」と断られたら、その電話で勧誘を続けたり、別の日にかけ直して同じ勧誘をしたりしてはいけません。

うそを言わない

第21条は、商品の内容や価格、支払いの方法、契約の解除などについて、事実と違うことを告げてはならないと定めています。台本にない約束をしたり、相手の興味を引くために事実と違う説明をしたりしないことが大切です。

これらの決まりは、主に個人向けの電話の勧誘に関するものです。法人向けの電話でも、相手に対して誠実に名乗り、用件を正しく伝え、断られたら引き下がる姿勢は、仕事の信用を守る基本です。特定商取引法の全体像は、消費者庁の特定商取引法のページで確かめられます。

依頼元から渡された台本が、これらの決まりに反していると感じたら、その台本どおりに話す前に、依頼元に確かめます。法律に反する電話をかけ続けることは、自分の身を守るためにも避けるべきです。

向いている人と、つらく感じやすい場面

在宅のテレホンアポインターに向いているのは、次のような人です。

  • 断られても、気持ちを切り替えて次の電話をかけられる
  • 決まった台本を、自分の言葉のように自然に話せる
  • 相手の声の調子から、話を続けるか引くかを判断できる
  • 電話の結果を、正確に記録する作業が苦にならない
  • 1人で作業していても、自分で休憩を取りながら集中を保てる

一方で、つらく感じやすい場面もあります。断られる電話が何十件も続く日、強い口調で断られた電話、話を聞いてもらえても最後にアポイントにつながらなかった電話は、気持ちの負担になります。在宅の仕事では、隣の席の同僚と愚痴を言い合うこともできないため、1人で抱え込みやすくなります。

気持ちの負担を抑えるには、断られることを自分への評価だと受け取らないことが大切です。テレアポの断りの多くは、相手がその時に必要としていない、忙しい、電話での勧誘をそもそも受けない、といった相手側の事情によるものです。1日の目標を、アポイントの件数だけでなく、電話の件数やつながった件数にも置いておくと、アポイントが取れない日にも、自分が仕事をしたことを確かめられます。

つらさが続く場合は、依頼元の担当者に相談するか、働き方を見直します。雇用されて働いている場合は、自宅での働き方についての相談先として、都道府県の労働局にある総合労働相談コーナーも使えます。

家族と暮らしながら働く工夫

在宅のテレホンアポインターは、自宅で電話をかける仕事なので、家族と暮らしている人は、家族の協力が欠かせません。

まず、仕事の時間を家族に伝えておきます。「平日の10時から15時は電話の仕事」と決めて、家族の目に入る場所に書いておくと、その時間に話しかけられることが少なくなります。仕事をしている部屋の扉に、通話中であることを示す札を掛けておくのも効果があります。

小さな子どもがいる家庭では、子どもが保育園や学校に行っている時間に仕事を入れるのが現実的です。急に子どもが熱を出したときに仕事を休めるかどうかは、応募の段階で確かめておきます。雇用されて働く場合は、勤務の時間を変えられるか、急な休みにどう対応するかを、面接で聞いておくと安心です。

宅配便の受け取りやインターホンの音も、通話の妨げになります。仕事の時間には宅配便の時間指定を避ける、インターホンの音量を下げる、といった工夫で、通話中の中断を減らせます。

税金と社会保険の扱い

在宅のテレホンアポインターとして得た収入の扱いは、雇用か業務委託かで変わります。

雇用されて働く場合は、給与として扱われ、会社が所得税を差し引いて支払うのが一般的です。働く時間や収入によっては、会社の健康保険や厚生年金、雇用保険に加入します。短時間で働く人の社会保険の加入の条件は、勤め先の規模や働く時間で変わるので、勤め先に確かめます。

業務委託で仕事を受ける場合は、個人事業主の収入として扱われ、自分で確定申告をする必要があります。仕事に使ったパソコンやヘッドセット、通信回線の費用の一部は、経費として扱える場合があります。会社員の副業として業務委託の仕事を受けているなら、給与以外の所得が年20万円を超えると確定申告が必要になるのが一般的です。

家族の扶養の範囲で働きたい人は、年間の収入の見込みを先に計算しておきます。扶養の扱いは、税金と社会保険で基準が違い、収入の種類や家族の状況によっても変わります。迷うときは、税金は税務署、社会保険は家族の勤め先や健康保険の窓口で確かめてから、働く時間を決めます。

求人票の言葉の読み方

在宅のテレホンアポインターの求人票には、独特の言葉が並びます。言葉の意味を知っておくと、自分に合う求人かどうかを判断しやすくなります。

「架電」は、電話をかけることです。「架電のみ」と書かれていれば、電話をかけてアポイントを取るところまでが仕事で、商談や契約は担当しません。反対に「受電」は、かかってきた電話を受けることで、問い合わせや申し込みの受付の仕事を指します。

「アウトバウンド」は、こちらから電話をかける仕事、「インバウンド」は、かかってきた電話を受ける仕事です。テレホンアポインターの仕事はアウトバウンドに当たります。

「リスト」は、電話をかける先の一覧のことです。「リストは支給」と書かれていれば、依頼元が電話をかける先を用意します。リストを自分で作る必要がある仕事は、電話の前の準備に時間がかかるので、報酬の条件と合わせて判断します。

「トークスクリプトあり」は、話す内容の台本が用意されているという意味です。未経験の人は、台本と研修がある求人を選ぶと始めやすくなります。

「インセンティブ」は、成果に応じて上乗せされる報酬のことです。「時給+インセンティブ」と書かれていれば、時給に加えて、アポイントの件数に応じた報酬が支払われる仕組みです。インセンティブの額だけを大きく書いている求人は、基本の時給がいくらなのかを必ず確かめます。

「シフト自由」「1日2時間から」と書かれていても、法人向けの仕事では、相手の営業時間に合わせて平日の昼間に働くことが前提になっている場合があります。自分が働ける時間帯と、仕事の時間帯が合うかを確かめます。

応募の前に確かめること

在宅のテレホンアポインターの求人の中には、条件があいまいなものや、仕事を始める前にお金を払わせるものもあります。応募の前に、次の点を確かめておきます。

  1. 雇用か業務委託か。雇用なら時給と勤務の時間、業務委託なら報酬の計算の仕方
  2. 業務委託の成果報酬なら、何をもってアポイントの成立とするか
  3. パソコン、ヘッドセット、通信回線のうち、何を自分で用意するのか
  4. 研修があるか、研修の期間の給与や報酬は支払われるか
  5. 電話をかける相手は法人か個人か、どんな商品やサービスか
  6. 報酬の締め日と支払日

特に注意したいのは、仕事を始める前に、研修費、登録料、専用の機材や教材の代金を払わせる求人です。仕事を紹介する代わりに先にお金を払わせ、実際には仕事がほとんど回ってこない、という手口は在宅の仕事でよく見られるものです。仕事を受けるためにお金を払うよう求められたら、その場で決めず、消費生活センターに相談してから判断します。消費者ホットラインの188番に電話すると、近くの消費生活センターにつながります。

雇用されて働く場合は、給与や勤務の時間などの労働条件が書かれた書面を、働き始める前に受け取れるかを確かめます。業務委託の場合は、仕事の内容、報酬の額と計算の仕方、支払いの時期を書いた契約書を、仕事を始める前に交わします。

経験を次の仕事につなげる

在宅のテレホンアポインターの経験は、電話の仕事だけで終わるものではありません。電話で相手の関心を引き出し、短い時間で用件を伝え、相手の反応から次の一手を考える力は、営業の仕事全体に通じる力です。

法人向けのテレアポの経験を積んだ人は、インサイドセールスとして、アポイントの獲得から一歩進んだ、相手の課題の聞き取りや、メールとオンライン会議でのやり取りを任されるようになることがあります。営業やマーケティングの仕事の中身は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で確かめられます。電話だけでなくメールでのやり取りも増えるので、文章の基本をビジネス文書検定で身につけておくと、仕事の幅が広がります。

台本を作る側に回る道もあります。どんな話し方がアポイントにつながりやすいかを知っている人は、台本の作成や見直し、新しく入った人の指導を任されることがあります。

在宅の仕事の市場から見えること

在宅ワークの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、電話の仕事を在宅で長く続けている人は、電話の件数より、記録と振り返りを丁寧に行っている人が多い傾向があります。どの時間帯につながりやすいか、どの言い回しで話を聞いてもらえたかを記録し、少しずつ話し方を直していく人は、同じ時間でも成果が安定し、依頼元から次の仕事を任されやすくなります。

仲介する側から見ると、手数料のかからない直接の取引では、依頼する側は同じ予算でより多くの作業を頼め、受ける側は手元に残る額が厚くなります。手数料0%で直接やり取りできる場を使えば、テレアポの経験を生かして、営業の支援や問い合わせの対応といった近い仕事を、自分に合う条件で探せます。電話の仕事は、AI を使った業務の効率化が進む分野でもあります。AI を業務に取り入れる仕事の中身は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で紹介しています。

よくある質問

Q. 在宅のテレホンアポインターは未経験でも始められますか?

未経験から応募できる求人もあります。雇用されて働く形なら、研修で台本の使い方や記録の仕方を教わってから電話を始めることが多く、時給で働けるのでアポイントが取れない日も働いた時間の分の給与が受け取れます。初めての人は、まず雇用の形で始め、慣れてから業務委託を考える順番が無理のない進め方です。

Q. 自宅で始めるには何をそろえればよいですか?

主に必要なのは、パソコン、ヘッドセット、途切れにくい通信回線、生活の音が入らない静かな部屋です。通信回線はケーブルでつなぐ有線の接続のほうが安定します。雇用の場合は会社がパソコンやヘッドセットを貸し出すこともあるため、応募の段階で何を自分で用意するのかを確かめてください。

Q. 業務委託の成果報酬の求人で気をつけることはありますか?

1件のアポイントにいくら支払われるのかに加えて、何をもってアポイントの成立とするのかを契約の前に確かめます。商談の日時が決まった時点か、実際に商談が行われた時点かで報酬が変わるからです。また、仕事を始める前に研修費や機材の代金を払わせる求人は、その場で決めず消費生活センターに相談してください。

Q. 電話で勧誘するときに守らなければならない決まりはありますか?

個人向けの電話の勧誘は、特定商取引法で電話勧誘販売として決まりが定められています。話を始める前に会社名と自分の名前、商品の種類、勧誘のための電話であることを伝えること、断った相手に勧誘を続けないこと、事実と違うことを言わないことなどです。台本が決まりに反すると感じたら、依頼元に確かめてください。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年8月3日最終更新:2026年10月20日
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