情報セキュリティマネジメントのオンライン相談の仕事


この記事のポイント
- ✓情報セキュリティマネジメント(SG)の合格者がオンラインで相談を受ける仕事の形を整理しました
- ✓答えてよい範囲と踏み込んではいけない線まで解説します
情報セキュリティマネジメント試験に合格していて、文書を作る仕事より、話を聞いて答える仕事のほうが向いている。そう感じている人に向けて、オンラインで相談を受ける形の仕事を整理します。結論から言うと、この形は成立します。ただし、成立させている条件がはっきりしていて、そこを外すと事故になります。
先に結論を書きます。オンライン相談の仕事で求められているのは、正解を出すことではありません。相手が抱えている状況を整理して、選べる道を並べ、それぞれの結果を説明することです。この違いを理解している人だけが続けられます。「こうすれば大丈夫です」と言い切る形で受けると、いずれ責任の取れない場面に出ます。
オンライン相談の仕事は3つの形に分かれる
同じ「相談」でも、時間の使い方と報酬の作られ方が違います。まず、この3つを分けて考えてください。
1つ目は、スポット相談です。30分から60分の枠を売る形で、単発で終わります。「取引先から調査票が届いたが、どこから手を付ければいいか分からない」といった、入口の整理を求める相談が中心です。準備の時間が読めないぶん、時間単価で受けるのが基本になります。
2つ目は、顧問型です。月額を決めて、その範囲で質問に答える形です。中小企業が、社内に相談できる人を置けないときに使われます。報酬は安定しますが、いつ質問が来るか読めないので、対応時間の枠を最初に決めておかないと消耗します。
3つ目は、テキストでのやり取りだけで完結する非同期の相談です。質問を文章で受け取り、文章で返す。会議の時間を確保する必要がないので、会社員として働きながら受けるには最も現実的な形です。この形が向いているのは、そもそも相談の中身が「調べて整理すれば答えられる」種類のものが多いからです。
3つの中で最初に選ぶなら、テキストの相談から入るのが安全です。話しながら考える必要がなく、確認してから答えられるので、経験の浅さが表に出にくくなります。
3つの形は、報酬の性質も違います。スポット相談は1件ごとに金額が決まるので、受けた分だけ収入になります。顧問型は毎月一定額が入る代わりに、質問が少ない月も多い月も同じ金額です。テキストの相談は、その中間で、件数に応じて増えるものの1件あたりの単価は低めになります。どれが良いかではなく、自分が確保できる時間の形に合わせて選ぶのが正解です。平日の夜しか動けないならテキスト、土日にまとまった枠を取れるならスポット相談が向いています。
受け付ける場所は、大きく3種類
どこで相談を受けるかによって、来る相談の質と、手元に残る金額が変わります。
在宅の仕事を扱うサイトは、依頼の数が多いのが特徴です。相談だけの依頼は多くありませんが、文書作成の依頼の中に相談の要素が含まれているものは相当数あります。
ネットで最短即日発注ができるランサーズなら、セキュリティ対策の仕事が8,083件。セキュリティ対策の仕事情報の検索から納品、報酬の受け取りまで、すべて完結します。時間や場所にとらわれず、在宅や副業で理想的な働き方を実現可能です。24時間365日のサポート体制をご用意しています。 出典: lancers.jp
数はありますが、仲介の手数料が引かれる点は押さえておいてください。10%から20%ほどの幅があり、相談1件1万円なら手元に残るのは8,000円台になることもあります。
2つ目は、スキルや時間を売る形のサービスです。30分単位で枠を売れるので、相談専門で始めるならこちらが分かりやすい形です。ただし、価格が並べて比較されるため、安い側に引っ張られやすい面もあります。
3つ目は、自分で集めて直接受ける形です。手数料がかからないぶん、同じ相談でも手元に残る金額が変わります。集客の手間はかかりますが、記事を書いている人や、社外の勉強会に出ている人なら、そこから相談が来る流れを作れます。
どんな依頼が実際に出ているかは、当サイトのAI・マーケティング・セキュリティのお仕事にまとまっています。相談を受ける形の仕事の組み立て方そのものはキャリア・副業・人生相談のお仕事が参考になります。分野は違っても、時間の区切り方や料金の提示の仕方は共通しています。
答えてよい範囲と、踏み込んではいけない線
ここが最も大事な部分です。相談の仕事は、文書を作る仕事より線引きが曖昧になりやすく、話の流れで踏み越えてしまうことがあります。
まず、資格そのものの位置づけを確認しておきます。情報処理技術者試験の合格は、その試験の範囲を理解しているという事実を示すものです。特定の業務を独占して行える立場を与える制度ではありません。一方で、情報処理安全確保支援士は情報処理の促進に関する法律に基づく登録制度で、登録した人だけが使える名称が定められています。同じ分野の試験でも制度上の扱いが違うので、プロフィールでどの名称を使ってよいかは、制度の一次情報で必ず確認してください。
次に、他の資格の領域です。相談の中で、次のような質問が来ることがあります。
「この契約書の条項は、法的に問題ないか」。契約の内容が法的に有効かどうかを判断して述べることは、弁護士法が関わる領域です。条項の読み方を一般論として説明することと、その契約について有効性を判断することは別のものだと考えてください。
「この申請書を代わりに書いてもらえないか」。官公庁に提出する許認可の書類を、報酬を得て他人の依頼で作成することは、行政書士法が定める領域に関わります。どこからが該当するかは書類の種類によって変わりますので、引き受ける前に確認が要ります。当サイトの行政書士の資格ガイドに、その資格が扱う業務の範囲がまとまっているので、自分が頼まれた作業がそちらに寄っていないかを見る材料になります。
「他社のシステムに入って、脆弱性があるか確かめてほしい」。これは相談の形を取っていても、実施すれば不正アクセス禁止法に関わります。許可の範囲を書面で確認する作法があり、相談の場で軽く引き受ける種類の依頼ではありません。
「漏れた個人情報について、どう報告すればよいか」。個人情報の取り扱いには個人情報の保護に関する法律が関わり、報告や通知について定めがあります。一般的な流れを説明することはできますが、その事案でどうすべきかの最終的な判断は、状況の全体を把握できる立場の人が行うものです。
いずれの場合も、共通する対応は同じです。断定しないこと。根拠となる法令の名前を示して、確認が必要だと伝えること。そして、必要なら該当する専門職につなぐこと。これができる人は、長く相談の仕事を続けられます。逆に、何でも答えようとする人ほど、早い段階で問題を起こします。
よく来る相談の型と、返し方
実際に来る相談は、種類が限られています。代表的なものを整理します。
取引先から調査票が届いた、という相談。最も多い型です。返し方は、設問を3つに分けることです。すぐ答えられるもの、社内で確認すれば答えられるもの、今の体制では該当しないもの。この分類を示すだけで、相手は動けるようになります。全部を代わりに埋めることが求められているわけではありません。
認証を取りたいと言われている、という相談。この場合、まず何のために取るのかを聞きます。取引先から求められているのか、営業上の必要なのか。目的が違うと、必要な準備の範囲も期間も変わります。費用と期間の目安を伝えて、次に何を決めればよいかを示すところまでが相談の範囲です。
社内で情報の持ち出しが起きた、という相談。ここは慎重に扱う必要があります。事実の把握が済んでいない段階で対応を決めると、後の調査ができなくなります。何を残しておくべきかを伝え、事案の規模によっては専門の会社や弁護士に相談することを勧めます。この判断ができるかどうかが、相談を受ける人の力量になります。
生成AIを社内で使ってよいか、という相談。近年とても増えています。技術的な話より、入力してよい情報の線引きと、承認の流れを決める話が中心です。制度が新しく、他社の事例も定まっていないので、決め方の枠組みを提示する形が現実的です。
テレワークの規程を作りたい、という相談。従業員数と、私物端末の使用の有無を聞けば、必要な条項の範囲が決まります。相談から文書作成の依頼につながりやすい型でもあります。
社内で誰も分かる人がいない、という相談も来ます。担当者が異動でいなくなり、去年までの資料はあるが誰も中身を知らない。この場合は、まず現状にある文書を洗い出す作業から提案します。全体像が見えていない状態で新しい仕組みを足しても、運用されません。
保険に入るべきか、という質問も増えています。情報が漏れたときの費用を補う保険がありますが、加入の判断は事業の内容と規模によります。制度の一般的な説明までは伝えられますが、その会社にとって必要かどうかの判断は、保険を扱う立場の人に確認してもらう形にしてください。この線を守ることが、相談を続けるための条件になります。
30分の相談を、どう進めるか
時間の使い方を決めておくと、相談の質が安定します。30分の枠なら、次の配分が目安になります。
最初の5分で、状況を聞きます。ここで話を遮らないこと。相手は事前に整理できていないことがほとんどなので、まず全部出してもらいます。
次の5分で、こちらから確認の質問をします。従業員数、拠点、テレワークの有無、既存の文書の有無、期限。この5つを聞けば、たいていの相談は輪郭が見えます。
中盤の15分で、整理して返します。今の状況はこうで、選べる道はこの3つで、それぞれの費用と期間はこうなる。ここで大事なのは、選ばせることです。1つの答えを押し付けると、相手は納得しないまま持ち帰ります。
最後の5分で、次にやることを決めます。相手が今週中に社内で確認する項目を、口頭ではなく文字で残して渡してください。この一手間があると、相談の満足度がはっきり変わります。
事前の準備には、実際には1時間ほどかかります。届いた資料に目を通し、関係する制度の最新の情報を確認する時間です。料金を決めるときは、この準備時間を必ず含めてください。
料金は、準備時間を含めて決める
相談の料金は、話している時間だけで計算すると必ず持ち出しになります。
在宅で受ける場合、時間単価で3,000円から8,000円ほどの幅で提示されているのをよく見かけます。この幅を決めているのは資格の有無ではなく、その場で答えられるかどうかです。持ち帰って調べます、が続く人は、時間で受けるのが難しくなります。
現実的な組み立ては、30分の相談を1時間分として提示する形です。事前の資料確認が含まれることを説明すれば、相手も納得します。何も言わずに高い金額を出すと、値切りの話になります。
顧問型で受ける場合は、月額2万円から5万円ほどで、質問の回数や対応時間の枠を決めた形をよく見かけます。枠を決めずに受けると、深夜や休日に連絡が来るようになり、続きません。
なお、案件紹介サービスが公表している月単価の水準は、これとは別の市場の数字です。
フリーランスの求人・案件を探す フリーランス × 情報セキュリティの案件一覧 案件特徴から求人・案件を探す 副業・複業の案件一覧 その他の求人・案件を探す 情報セキュリティ案件のよくある質問 情報セキュリティ案件の月額単価相場はいくらぐらいですか? 情報セキュリティの平均月単価は89万円です。ただし、この金額はあくまで目安であり、個々人のご経験やスキルなどでも変わってきます。 出典: freelance.levtech.jp
この金額は週5日に近い稼働の専業向けです。相談を単発で受ける形とは、報酬の作られ方が根本的に違います。比べても意味がないので、相談は相談の相場で組み立ててください。近い分野の報酬水準を確認したいときは、ソフトウェア作成者の年収・単価相場や著述家,記者,編集者の年収・単価相場が物差しになります。
テキストだけで完結させる形の作り方
会社員として働きながら受けるなら、会議の時間を取らない形をどこまで作れるかが鍵になります。テキストの相談は、慣れると最も効率のよい形になります。
流れはこうです。相手から質問と背景を書いてもらい、こちらから確認の質問を1往復して、最後に整理した回答を返す。1件あたりの作業は2時間ほどで、その時間を自分の都合で分割できます。
うまくいくかどうかは、最初に受け取る情報の量で決まります。相手に自由に書いてもらうと、必要な情報が抜けます。質問の入力欄を型にしておいてください。従業員数、業種、テレワークの有無、既存の文書の有無、困っている出来事、期限。この6つが埋まっていれば、往復を1回で済ませられます。
回答の書き方にも型を作ります。最初に結論を1行、次に現状の整理、そのあとに選べる道を3つ、最後に今週やることの一覧。この順番で書くと、読む側が動けます。長い説明を前に置くと、途中で読まれなくなります。
テキストの相談で注意したいのは、断定に見える書き方をしないことです。話し言葉なら「たぶん」「場合によりますが」といった調子が伝わりますが、文章にすると強く見えます。前提条件を明記して、その条件が変われば結論も変わることを添えてください。
顧問型で受けるときの設計
月額で受ける形は、収入が安定する代わりに、設計を誤ると際限なく時間を取られます。契約の前に、次の4点を決めてください。
対応の範囲。何について答えるのかを書きます。「情報の取り扱いに関する社内ルールと、取引先からの照会への対応について」といった形です。範囲外の相談が来たら、別の見積もりにします。
対応の時間帯と、返答までの日数。平日の夜と土日に確認し、2営業日以内に返す。この程度でも、相手にとっては十分な安心になります。即時対応を約束すると、生活が壊れます。
件数の上限。月5件まで、といった枠です。上限を超えた分は追加として扱います。上限を書かないと、質問が細かく分割されて送られてくることがあります。
含まないものの明示。文書の作成、会議への出席、審査への同席。これらは相談とは別の作業なので、含まれないことを書いておきます。ここを曖昧にすると、月額3万円で文書作成まで求められる形になります。
この4点を書いた1枚の紙があるだけで、顧問型は成立します。逆に、口約束で始めた顧問型は、ほぼ例外なく途中で条件の話し合いになります。
相談で受け取った情報の扱い
相談の仕事は、文書作成より情報の扱いが雑になりがちです。会話の中で聞いただけ、という感覚があるからです。ここは意識して整えてください。
事前に資料を送ってもらう場合、送り方を指定します。メールに添付するのではなく、期限付きの共有リンクを使う、あるいは相談の場で画面を見せてもらうだけにする。相手の情報を自分の手元に置かない形にできるなら、そのほうが安全です。
会話を録音するかどうかは、必ず事前に許可を取ります。記録が必要なら、録音ではなくメモにする選択もあります。
相談後に受け取ったファイルは、いつ削除するかを決めておきます。相談から1週間後に削除し、その旨を連絡する。この一手間が、次の依頼につながります。
秘密保持の取り決めも、相談だけの依頼でも交わしておくのが安全です。相手が用意していない場合は、簡単な文面を自分から提案してもかまいません。用意している人だと分かるだけで、信用が上がります。
相談から、次の依頼へつなぐ
相談だけで大きな収入にするのは、現実的ではありません。30分の枠を月に10件受けても、金額は限られます。相談は、次の依頼への入口として設計するほうが自然です。
相談の最後に、次にやることの一覧を渡します。その中に、自分が引き受けられる作業が含まれていれば、その場で見積もりの話になります。押し売りではありません。相手は誰かに頼みたいと思っているので、対応できると分かれば、そのまま依頼になります。
ここで気をつけたいのが、相談の場を売り込みに使わないことです。30分のうち20分が自分の売り込みだったら、相手は二度と来ません。整理して返すことに集中して、依頼の話は最後の数分だけ。この順番を守っている人のほうが、結果として依頼が増えています。
相談を受けた実績は、そのまま書ける実績になります。「従業員50名の製造業から、取引先の調査票への対応について相談を受けた」。会社名を出さなくても、この一行が積み上がると、次の相談が入りやすくなります。
答えられない質問が来たときの返し方
相談を始めると、必ず答えられない質問に当たります。ここでの振る舞いが、その後を決めます。
やってはいけないのは、その場で推測を答えることです。相手はこちらを専門家として見ているので、推測でも断定として受け取ります。それが誤りだったとき、責任の話になります。
正しい返し方は3段階です。まず、その質問が何を確かめようとしているのかを言い直します。次に、答えるために必要な情報や確認先を挙げます。最後に、いつまでに返すかを言います。「制度の最新の扱いを確認したうえで、明後日までに文面でお返しします」。これで相手は待てます。
調べても分からない、あるいは自分の範囲を超えていると判断したときは、そう伝えます。「この判断は、契約の有効性に関わるので弁護士の先生に確認いただくのが確実です」。この一言が言える人は、相手からの信用がむしろ上がります。範囲を知っている人だと分かるからです。
もう1つ、答えを保留したあとで必ず返すこと。忘れられがちですが、保留したまま返ってこないことが、最も信用を落とします。保留は記録に残して、期日を決めてください。
相談の記録を、資産にする
同じ相談は繰り返し来ます。だから、答えた内容を自分の中に貯めておくと、2件目以降の時間が大きく縮みます。
貯めるのは3つです。よく来る質問と、それに対する説明の型。参照した制度の情報の在りかと、最後に確認した日付。そして、相手が納得した説明の言い回し。
3つ目が意外に効きます。同じ内容でも、伝え方によって伝わり方が変わります。「規程は守らせるためのものではなく、判断に迷ったときに開くものです」といった言い回しが刺さったなら、それを残しておく。次の相談でそのまま使えます。
制度の情報は、必ず確認した日付とセットで残してください。この分野は変わります。半年前の理解のまま答えると、誤ったことを伝えることになります。相談の前に一度確認する習慣を持っている人と、そうでない人の差は、時間が経つほど広がります。
記録は、記事や資料に転用することもできます。よく来る質問を整理した文書は、そのまま提案の材料になります。相談で得た理解を書く仕事に回すと、両方の仕事が互いに支え合う形になります。
向いている人と、向いていない人
正直なところ、この仕事には向き不向きがはっきりあります。
向いているのは、分からないことを分からないと言える人です。相談の場では、必ず答えられない質問が来ます。そこで「持ち帰って確認します」と言えるかどうかが、信用を決めます。その場で適当に答える人は、続きません。
相手の話を最後まで聞ける人も向いています。相談者は、途中で結論を言われることを望んでいません。整理されないまま話し続けたあとで、まとめてもらいたいと思っています。
逆に向いていないのは、答えを出すことに達成感を求める人です。相談の仕事は、答えを渡すのではなく、相手が決められる状態を作る仕事です。ここが噛み合わないと、お互いに疲れます。
また、時間の枠を守れない人も難しくなります。相談は延びます。30分の予定が90分になることは珍しくありません。これを毎回受け入れていると、時間単価が実質的に3分の1になります。枠を切ることは冷たさではなく、続けるための管理です。
当サイトのデータから見えること
当サイトに出ている在宅の依頼を見ていると、相談の形の仕事にはいくつか特徴があります。
第一に、相談だけを切り出した依頼は多くありません。多くは文書作成の依頼の中に、相談の工程が含まれています。つまり、相談専門で募集を待つより、文書作成の依頼を受けて、その入口で相談の時間を設ける形のほうが現実的です。
第二に、相談から継続に変わる割合が高いことです。1回話した相手は、次の困りごとでも同じ人に聞きます。文書だけを納品する形より、相手の記憶に残りやすいのが相談の強みです。
第三に、依頼文が短いものほど、相談の要素が大きいことです。「セキュリティについて相談したい」という数行の依頼は、相手自身が何を頼めばよいか分かっていない状態を示しています。ここに丁寧に返せる人は、競合が少ない場所で選ばれます。
他の分野でも、相談や助言の形が仕事として成立している例はあります。SEO対策・MEO対策の副業で稼ぐ方法|必要なスキルと案件相場のように、診断から改善提案へつなぐ形は構造が近く、料金の組み立て方の参考になります。手を動かす作業と組み合わせる形ならスマホアプリ開発の副業ガイド|個人で稼ぐ方法と案件相場やポッドキャスト編集で副業|未経験から月5万円を稼ぐ方法【2026年版】のように、相談と制作を1本にまとめる進め方も見られます。
最後に1つ。相談の仕事で最も価値があるのは、専門的な知識そのものではありません。相手が抱えている漠然とした不安を、扱える大きさの問題に切り分けることです。この切り分けができれば、あとは相手が自分で動けます。そこまで持っていける人が、この仕事では選ばれ続けています。
よくある質問
Q. 情報セキュリティマネジメントの合格者が、オンラインで相談を受ける仕事は成立しますか?
成立します。スポット相談、月額の顧問型、テキストでのやり取りだけで完結する非同期の相談の3つの形があります。会社員として働きながら受けるなら、会議の時間を確保しなくてよいテキストの相談から入るのが最も現実的です。
Q. 相談で答えてよい範囲は、どこまでですか?
一般的な制度の説明や、状況の整理、選択肢の提示までです。契約の法的な有効性の判断は弁護士法、官公庁への提出書類の作成は行政書士法が関わります。他社のシステムを調べる行為は不正アクセス禁止法に関わるため、相談の場で軽く引き受けてはいけません。断定せず、法令名を示して確認が必要だと伝えてください。
Q. 相談の料金はどう決めればよいですか?
話している時間だけで計算しないことが大切です。事前の資料確認に1時間ほどかかるため、30分の相談を1時間分として提示する形が現実的です。時間単価は3,000円から8,000円ほどの幅でよく見かけます。顧問型なら月額2万円から5万円で、質問の回数や対応時間の枠を決めておきます。
Q. 相談で受け取った資料は、どう扱えばよいですか?
自分の手元に置かない形にできるなら、それが最も安全です。期限付きの共有リンクで受け取る、あるいは相談の場で画面を見せてもらうだけにします。ファイルを受け取った場合は削除の時期を決め、実行したことを相手に連絡してください。相談だけの依頼でも、秘密保持の取り決めは交わしておくと安心です。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
朝比奈 蒼@SOHO編集部
ITメディア編集者
IT系メディアで編集・ライティングを担当。クラウドソーシング業界の動向やサービス比較など、客観的な視点での記事を執筆しています。
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