就労継続支援 在宅 2026|在宅でできる作業と工賃の目安・利用の流れ

中西 直美
中西 直美
就労継続支援 在宅 2026|在宅でできる作業と工賃の目安・利用の流れ

この記事のポイント

  • 就労継続支援を在宅で利用したい方へ
  • 市区町村ごとの取り扱いの確認方法まで
  • 産業カウンセラーの視点で2026年の最新情報をやさしく整理しました

「事業所まで通うのが、体力的にも気持ちの面でもしんどい」。このご相談、本当に増えています。就労継続支援を使ってみたい。でも毎日決まった時間に外出するのは、今の自分には難しい。そんなふうに感じているあなたは、決してわがままではありません。

結論からお伝えします。就労継続支援は、一定の条件を満たせば在宅で利用できます。事業所に通わず、自宅でパソコン作業や軽作業をして、工賃や賃金を受け取る。そういう働き方は、すでに全国の多くの事業所で実際に行われています。

この記事では、在宅でできる作業の中身、工賃の目安、A型とB型の違い、そして利用開始までの流れを、ひとつずつ順番に整理していきます。難しい制度の話も、できるだけ日常の言葉に置き換えてお話しします。読み終わるころには、「自分の場合はどう動けばいいか」が見えているはずです。大丈夫。一緒に確認していきましょう。

就労継続支援の在宅利用とは何か、まず全体像を整理する

就労継続支援という言葉は知っていても、「在宅でも使えるの?」というところでつまずく方がとても多いです。まずは全体像から、ゆっくり整理していきましょう。

就労継続支援は、障害や難病などがあって、一般企業での就労がすぐには難しい方を対象にした、障害福祉サービスのひとつです。事業所に通いながら、自分のペースで働く練習をしたり、実際に作業をして工賃や賃金を受け取ったりします。ここまでは「事業所に通う」イメージが一般的でした。

ところが、社会全体で在宅勤務が広がったことを背景に、就労継続支援でも在宅での利用が制度上はっきりと認められるようになりました。在宅利用とは、自宅にいながら事業所のサポートを受け、作業をして、その分の工賃や賃金を受け取る仕組みのことです。

ここで大切なのは、在宅利用は「事業所が勝手に決められるもの」ではない、という点です。実際の運用は市区町村が定めており、利用者ごとに必要な手続きや要件があります。多摩市の案内には、運用の考え方がこう示されています。

以下の要件等を満たし、必要な手続きを行った場合において、市が認めた者に対しては、在宅におけるサービス提供を認めます。

つまり、在宅利用は「特別なお願い」ではなく、要件を満たせば認められる正式な利用形態です。ただし、お住まいの自治体や事業所の体制によって、できることや手続きが変わってきます。ここを知らずに「在宅は無理だと言われた」とあきらめてしまう方が、本当に多いのです。

こういう相談がよくあります。「最初に問い合わせた事業所で在宅は扱っていないと言われ、就労継続支援そのものを諦めかけた」。でも、それはその事業所が在宅対応をしていなかっただけで、制度として在宅が認められていないわけではありません。事業所は地域にいくつもあります。一つの返答で、全体を判断しないでくださいね。

在宅利用が向いているのは、たとえば次のような状況の方です。通院や体調管理のために決まった時間の外出が難しい方。人混みや対面のやりとりに強い不安があり、まずは自宅という安心できる場所から始めたい方。子育てや介護と並行していて、通所の時間を確保しづらい方。こうした事情は、どれも自然なことです。在宅という選択肢があることで、働く一歩が踏み出しやすくなります。

A型とB型の違いと、在宅利用で押さえる前提

就労継続支援には、大きく分けてA型とB型の2種類があります。在宅利用を考えるうえで、この違いはとても重要です。混乱しやすいところなので、ひとつずつ整理しましょう。

A型は、事業所と雇用契約を結んで働く形です。雇用契約があるので、支払われるのは「賃金」で、最低賃金が適用されます。働き方としては、一般就労に近い側面があります。決まった時間に作業に取り組み、一定の生産性が求められる場面もあります。在宅でA型を利用する場合は、自宅が「働く場所」になり、勤怠の管理や成果物の提出が雇用のルールに沿って行われます。

B型は、雇用契約を結ばずに利用する形です。こちらで支払われるのは「工賃」で、最低賃金の適用はありません。その分、体調や生活のペースに合わせて、無理のない範囲で作業できるのが特徴です。「まず慣れることから始めたい」「決まった時間に縛られるのがつらい」という方には、B型の在宅利用が選択肢になりやすいです。

工賃や賃金の水準も、A型とB型で差があります。厚生労働省が公表している実績では、B型の平均工賃は月額で1万7千円台前後、A型の平均賃金は月額で8万円台程度というのが、近年の全国的な目安です。年度や地域、事業所によって幅があるため、これはあくまで全体像をつかむための数字として受け取ってください。最新の数値は厚生労働省のサイトで確認できます(厚生労働省)。

在宅利用で押さえておきたい前提が、もう一つあります。それは「在宅だからといって、サポートがなくなるわけではない」ということです。むしろ制度上、在宅利用では支援員との定期的な連絡や、作業状況の確認が前提になっています。具体的には、毎日の作業開始・終了の報告、定期的な体調の確認、必要に応じた通所や訪問による面談などが組み合わされます。「自宅で一人きりで放置される」のではなく、「自宅にいながら支援とつながり続ける」のが在宅利用です。

私が現場で相談を受けていて感じるのは、この「つながり続ける」部分を不安に思う方と、逆に安心材料に感じる方の両方がいる、ということです。連絡が負担になりそうで心配、という方もいれば、毎日声をかけてもらえるなら続けられそう、という方もいます。どちらの感じ方も正解です。見学や体験のときに、連絡のやり方や頻度を率直に聞いてみてください。自分に合う頻度かどうかは、続けられるかを左右する大事なポイントです。

在宅でできる作業内容を、具体的に知っておく

在宅利用を考えるとき、一番気になるのは「実際にどんな作業をするのか」ではないでしょうか。ここが見えないと、自分にできるか判断できませんよね。具体的な作業内容を、種類ごとに見ていきましょう。

パソコンを使う作業

在宅利用でまず多いのが、パソコンを使う作業です。代表的なのはデータ入力です。紙の資料やPDFの内容を、表計算ソフトや専用フォームに入力していく仕事で、正確さとコツコツ続ける力が活きます。タイピングに少し慣れていれば取り組みやすく、在宅作業の入り口として選ばれることが多い分野です。

文章を扱う作業もあります。簡単な文字起こし、テキストの校正、ブログ記事や商品説明文のライティングなどです。文章を書くのが好きな方や、丁寧に読み込むのが得意な方に向いています。文章を仕事にする方向に関心があれば、著述家,記者,編集者の年収・単価相場で、世の中の相場感をつかんでおくと将来の見通しが立てやすくなります。

もう少し専門に踏み込むと、画像加工や簡単なデザイン、Webサイトの更新作業、プログラミングのような作業を取り入れている事業所もあります。こうした分野は単価が上がりやすく、スキルが身につけば在宅での一般就労やフリーランスへの足がかりにもなります。たとえばアプリやシステムを作る仕事の広がりはアプリケーション開発のお仕事で、近年伸びているAIを使った業務支援の分野はAIコンサル・業務活用支援のお仕事で、その輪郭をつかめます。今すぐ取り組めなくても、「この先こういう方向もあるんだ」と知っておくだけで気持ちが軽くなります。

手作業・軽作業

パソコンが苦手でも大丈夫です。在宅でできる手作業も、しっかりあります。たとえば、部品の組み立てや袋詰め、シール貼り、検品といった軽作業です。材料が自宅に届けられ、決められた手順で仕上げて返送する、という流れが一般的です。手を動かす作業に集中したい方、画面を長時間見るのがつらい方に向いています。

手作業のよいところは、手順がはっきりしていて、自分のペースで進めやすいことです。「今日は少しだけ」「調子のいい日は多めに」と、体調に合わせて調整しやすいのも在宅手作業の利点です。一方で、単価は一つあたり数円から数十円といったものが多く、まとまった数をこなして工賃になります。「楽に大きく稼ぐ」ものではなく、「無理なく続けながら社会とつながる」性質の作業だと理解しておくと、ギャップに悩まずにすみます。

スキルを育てていく作業

在宅利用は、今できることをするだけの場ではありません。少しずつスキルを育てていく場でもあります。事業所によっては、パソコンスキルの講座、ビジネスマナーの研修、資格取得のサポートなどを在宅向けに用意しています。

たとえば、文書作成の基礎を体系的に学びたいならビジネス文書検定、IT分野に進みたいならCCNA(シスコ技術者認定)のような資格が、学習の目標になります。在宅でデータ入力から始めて、研修を受けながら少しずつできることを増やし、最終的に一般就労を目指す。そういう道のりを描いている方は実際にたくさんいます。最初の一歩が小さくても、それでいいのです。

工賃・賃金の目安と、お金まわりで知っておくこと

在宅で就労継続支援を利用するとき、避けて通れないのがお金の話です。「実際いくらもらえるの?」「在宅だと工賃は減るの?」という疑問に、正直なところをお答えします。

まず、在宅だから工賃が一律に下がる、ということはありません。工賃や賃金は、基本的に「どんな作業を、どれだけしたか」で決まります。在宅か通所かそのものではなく、作業の内容と量、そして事業所の工賃設定によって変わってきます。とはいえ、在宅でできる作業は限られる場合があるため、結果として通所より作業の幅が狭くなり、工賃に差が出ることはあります。ここは事業所ごとの体制次第なので、見学のときに「在宅だとどんな作業がどれくらい用意できるか」を具体的に聞くのが確実です。

金額の全体像をもう一度整理します。B型の平均工賃は月額1万7千円台前後が近年の全国的な目安、A型の平均賃金は月額8万円台程度が目安です。「思ったより少ない」と感じた方もいるかもしれません。でも、就労継続支援の工賃は、生活費を全額まかなうためのものというより、働く感覚を取り戻し、社会とつながりながら段階的に力をつけていくためのものです。多くの方は、障害年金やほかの制度と組み合わせて生活を組み立てています。

ここで大切なのは、お金の話を一人で抱え込まないことです。利用料の自己負担は世帯の所得に応じて決まり、多くの方が負担の少ない区分に該当します。在宅利用で発生する通信費や光熱費の扱い、交通費の有無なども、事業所や自治体によって扱いが違います。「聞きにくいな」と感じても、お金のことは最初に確認しておくほど、あとで安心できます。遠慮せず、見学の段階で率直に質問してくださいね。

将来的に、就労継続支援から一般の在宅ワークやフリーランスへ広げていきたいと考える方もいます。その際の相場観として、たとえばシステム開発のような専門分野では単価が大きく上がります。ソフトウェア作成者の年収・単価相場を眺めておくと、「スキルを育てた先にどんな可能性があるか」が具体的にイメージできます。今の工賃と比べて落ち込む必要はありません。あくまで「この先の地図」として持っておくものです。

在宅利用のメリットとデメリットを、正直に並べる

どんな選択にも、いい面とそうでない面があります。在宅利用も同じです。良いところだけを並べると、いざ始めてから「こんなはずじゃなかった」となりかねません。ここでは正直に、両方を並べます。

メリット

最大のメリットは、通所の負担がなくなることです。決まった時間に外出する必要がなく、移動の体力的・精神的な負担、交通費、天候の影響から解放されます。体調に波がある方にとって、これは想像以上に大きな安心です。

次に、自分のペースで作業しやすいことです。自宅という慣れた環境で、静かに集中できます。対面のやりとりに強い不安がある方も、まずは画面越し・電話越しのやりとりから始められるため、無理なく社会との接点を持てます。

子育てや介護と両立しやすいのもメリットです。家庭の事情で長時間家を空けられない方でも、すきま時間を使って作業に取り組めます。在宅という働き方そのものを家庭と両立させる工夫については、在宅ワーク主婦の1日のタイムスケジュール公開のような実例が、生活の組み立て方のヒントになります。

そして、一般の在宅ワークへの橋渡しになることです。在宅で作業に慣れ、生活リズムを整え、スキルを少しずつ積む。その経験は、将来の在宅就労やフリーランスにそのまま活きます。在宅で働き続けるための環境づくりや集中の工夫は、在宅ワークの集中力アップ|ポモドーロ以外に効く7つのテクニックも参考になります。

デメリット

一方で、デメリットも知っておきましょう。まず、孤独を感じやすいことです。自宅で一人で作業していると、人と顔を合わせる機会が減ります。「フリーランスになって、急に人と話さなくなった」という相談が私のもとに本当に多いのですが、在宅利用でも同じことが起こりえます。だからこそ、支援員との定期連絡や、オンラインでの交流の場をうまく使うことが大切です。

次に、生活リズムが崩れやすいことです。通所という外的なリズムがない分、自分で起きて、作業を始めて、終える、という流れを保つのが難しくなることがあります。ここは支援員と相談しながら、毎日の報告を生活の区切りに使うなど、仕組みで補うのが現実的です。

作業の幅が事業所の体制に左右されやすい、という点もあります。在宅対応の作業をどれだけ用意できるかは事業所によって差があるため、希望する作業ができないこともあります。これは事業所選びの段階で確認すれば、ある程度防げます。

私自身の現場での気づきをひとつお話しします。在宅利用を始めた方が最初につまずきやすいのは、作業の難しさよりも「生活と気持ちのリズム」でした。だからこそ、見学や体験のときに作業内容だけでなく、連絡の頻度や、困ったときに相談できる体制を必ず確認してほしいのです。続けられるかどうかは、ここで大きく決まります。

在宅利用を始めるまでの流れと、確認しておくべきポイント

最後に、実際に在宅で就労継続支援を始めるまでの流れを、順番に整理します。「何から手をつければいいか分からない」という方は、ここをそのまま手順書として使ってください。

最初のステップは、相談窓口に連絡することです。お住まいの市区町村の障害福祉の窓口、または相談支援事業所が入り口になります。「就労継続支援を在宅で利用したい」と伝えれば、利用の対象になるか、どんな手続きが必要かを案内してもらえます。ここで一人で悩まず、まず誰かに話すことが何より大事です。

次のステップは、利用できる事業所を探し、見学・体験をすることです。在宅対応をしている事業所かどうかを確認し、実際にどんな作業があるか、連絡の頻度はどうか、工賃の目安はどれくらいかを、自分の目と耳で確かめます。複数の事業所を比べてみると、自分に合う場所が見つけやすくなります。一か所で決めなくて大丈夫です。

その次に、サービスを利用するための受給者証の申請を行います。市区町村に申請し、必要に応じて調査や計画作成が行われます。手続きは少し書類が多く感じるかもしれませんが、相談支援事業所がサポートしてくれます。分からないところは、その都度聞けば大丈夫です。

ここで特に強調したいのが、在宅利用には自治体ごとの取り扱いがある、という点です。多摩市の案内では、在宅でのサービス提供について、運用の変更がこう告知されています。

就労系サービス(就労移行支援及び就労継続支援(A型、B型))に係る在宅においてサービス提供を行う際の取扱いについて、この度、下記のとおり一部運用を変更することとしましたので、お知らせ致します。

このように、在宅利用のルールは自治体ごとに定められ、見直されることもあります。だからこそ、必ずお住まいの自治体の最新の取り扱いを確認してください。事業所の言うことだけ、ネットの古い情報だけで判断しないこと。これが、つまずかないための一番のコツです。制度全般の入り口としては、障害福祉サービスを所管する厚生労働省の情報も合わせて確認すると安心です。

最後のステップは、利用開始後に体制を整えていくことです。在宅利用が始まったら、最初から完璧を目指さないでください。作業量も、連絡の頻度も、生活リズムも、少しずつ自分に合う形に調整していくものです。うまくいかない日があっても、それはあなたが向いていないのではなく、まだ調整の途中だというだけです。支援員はそのための伴走者です。遠慮なく頼ってください。

在宅就労支援を取り巻く独自データからの考察

ここまで制度と手順を整理してきましたが、最後に、在宅という働き方そのものの広がりという視点から、少し俯瞰してお話しします。

在宅ワークは、もはや特別な働き方ではなくなりました。業務委託やフリーランスとして在宅で働く人は年々増え、データ入力、ライティング、デザイン、システム開発、AIを活用した業務支援まで、在宅で完結する仕事の幅は着実に広がっています。実際、在宅ワーク仲介サイトに集まる案件を見ても、未経験から始められる軽作業系から、高単価の専門スキル系まで、層の厚みが増しています。

この流れは、就労継続支援の在宅利用にとって追い風です。なぜなら、社会全体が「在宅で働く人を前提とした仕組み」を整えつつあるからです。連絡ツール、オンラインの研修、成果物のやりとりの方法。こうした基盤が当たり前になったことで、在宅でサポートを受けながら働く環境も整えやすくなりました。在宅で身につけたパソコンスキルや報連相の習慣は、そのまま一般の在宅ワークでも通用します。

セキュリティやマーケティングといった、企業が常に人材を求める分野もあります。在宅でこうした方向に関心を持った方には、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事が、世の中でどんなニーズがあるかを知る手がかりになります。今すぐでなくても、「在宅で続けた先に、こういう道もある」と知っておくことには、大きな意味があります。

そして、在宅で働くということは、生活そのものを自分で設計することでもあります。ペットと暮らしながら働く方の工夫をまとめた在宅ワーク×ペット飼育|動物と暮らしながら働くメリットとルールのように、人それぞれの暮らしに在宅という働き方を組み込んでいくことができます。決まった形に自分を合わせるのではなく、自分の暮らしに合わせて働き方を選ぶ。その自由さこそが、在宅という選択肢の本当の価値だと、私は現場で何度も感じてきました。

最後に、もう一度お伝えします。就労継続支援を在宅で利用することは、わがままでも、後ろ向きな選択でもありません。今の自分に無理のない場所から、社会とのつながりを取り戻す。そのための、れっきとした選択肢です。一歩の大きさは、人それぞれでいいのです。まずは相談窓口に話してみる。その小さな一歩から、あなたのペースで始めていきましょう。あなたは一人ではありません。

よくある質問

Q. 在宅利用を希望すれば、誰でもすぐに始められるのでしょうか?

誰でもすぐに始められるわけではありません。在宅利用には市区町村の許可が必要で、「通所が困難である」「在宅での作業環境が整っている」「事業所と連絡が取れる」などの条件を満たす必要があります。2026年現在は柔軟な対応が増えていますが、自治体や事業所によって基準が異なるため、まずはお住まいの地域の障害福祉窓口や、利用を検討している事業所へ相談することが第一歩となります。

Q. 在宅での利用でも、通所する場合と同じくらいの工賃や賃金はもらえますか?

基本的に、在宅だからといって単価が下がることはありません。A型事業所なら雇用契約に基づき最低賃金以上が保証され、B型なら作業量に応じた工賃が支払われます。ただし、在宅では軽作業やデータ入力などが中心となるため、事業所が用意する作業内容によっては、通所して機械作業などを行う場合と比べて工賃に差が出る可能性はあります。自分の目標金額に合う作業があるか、契約前に確認しておきましょう。

Q. 自宅にパソコンなどの設備がなくても、在宅利用は可能ですか?

可能です。パソコン作業だけでなく、シール貼りや袋詰めといった軽作業を在宅で行うケースも多くあります。PC作業を希望する場合、事業所が端末を貸し出してくれることもありますが、ネット環境の整備は自己負担となるのが一般的です。作業スペースの確保や、資材の受け渡し方法(配送かスタッフによる持ち込みか)など、物理的な環境整備について事前に事業所と詳細な打ち合わせを行うことが重要です。

Q. 在宅だと一人で不安ですが、困った時のサポート体制はどうなっていますか?

在宅利用中も、基本的には1日2回程度の連絡(チャットや電話、ビデオ通話)が義務付けられており、孤独感を感じにくい工夫がされています。支援員がオンラインで画面を共有しながら作業を教えてくれたり、定期的に自宅を訪問して対面で面談を行ったりする体制が整っている事業所も多いです。2026年現在はITツールを活用した支援が標準化されているため、通所時と遜色ないサポートを受けることが可能です。

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中西 直美

この記事を書いた人

中西 直美

産業カウンセラー・キャリアコンサルタント

大手人材会社でキャリアカウンセラーとして15年間従事した後、フリーランスの産業カウンセラーとして独立。在宅ワーカーのメンタルヘルスケアを専門に活動しています。

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