見積もり依頼の書き方と、依頼を受ける側が確認したい項目


この記事のポイント
- ✓見積もり依頼の書き方を
- ✓依頼を受けるフリーランスや小さな事業者が確認したい項目の順に整理しました
- ✓情報が足りない依頼への聞き返し方
見積もり依頼の書き方に迷うのは、依頼する側だけではありません。フリーランスや小さな事業者として依頼を受ける側も、「この内容では金額を出せない」「何を聞き返せばよいか分からない」と手が止まることがよくあります。見積もりの精度は、依頼の文面にどれだけ必要な情報がそろっているかで決まります。
この記事では、見積もり依頼に書く項目とメールの文例を整理したうえで、依頼を受ける側が金額を出す前に確認したい項目、情報が足りないときの聞き返し方、依頼を受け付けるフォームの作り方までを説明します。見積もり依頼の受付から返信、対応の記録までを1か所で扱いたい場合に使えるHalictにも触れます。
見積もり依頼とは:見積書との違い
見積もり依頼とは、仕事や商品を頼む前に、相手に金額や納期の見込みを出してもらうための依頼のことです。依頼を受けた側は、その内容をもとに見積書を作って返します。
見積もり依頼と見積書の関係は次のとおりです。
| 書類・連絡 | 出す人 | 中身 |
|---|---|---|
| 見積もり依頼(見積依頼書、依頼メール) | 仕事を頼みたい人 | 何を、どのくらい、いつまでに頼みたいか |
| 見積書 | 仕事を受ける人 | いくらで、いつまでに、どの範囲を引き受けるか |
| 発注書、契約書 | 両者で取り交わす | 合意した内容 |
見積もり依頼は、正式な書類(見積依頼書)として出す場合もあれば、メールやチャット、Webサイトの問い合わせフォームで済ませる場合もあります。個人や小さな会社の間の取引では、メールやフォームで依頼するのが一般的です。
大事なのは形式よりも中身です。見積もり依頼に書かれた情報が少ないと、受ける側は余裕を見て高めの金額を出すか、何度も質問を返すことになります。依頼する側から見ても、各社から届いた見積もりの前提がばらばらになり、比べられなくなります。
会計ソフトの弥生は、見積書の依頼についての解説で、依頼の段階で相手が準備を始めている可能性に触れています。
見積書を受け取っても、取引に至らない場合があります。断る場合は迅速に連絡することが大切です。見積もりを依頼した段階で、材料や製品の準備を始めている可能性があるからです。相見積もりの場合は、依頼したすべての会社に断りの連絡を入れましょう。 出典: yayoi-kk.co.jp
見積もりを作る側は、依頼を受けた時点で時間を使っています。依頼する側も受ける側も、その手間を前提にやり取りすると、話が早く進みます。
見積もり依頼に書く項目
見積もり依頼に書く項目は、業種によって細かい違いはありますが、基本は次の9つです。
| 項目 | 書く内容の例 |
|---|---|
| 依頼する人 | 会社名、担当者名、連絡先 |
| 依頼の目的 | 何のために頼むのか(例:新商品の案内用) |
| 依頼の内容 | 作ってほしいもの、してほしい作業 |
| 量・規模 | ページ数、本数、文字数、個数、時間 |
| 納期 | いつまでに必要か、希望の開始日 |
| 予算 | 上限の目安、または未定 |
| 納品の形 | ファイル形式、受け渡しの方法 |
| 見積書の提出期限 | いつまでに見積もりがほしいか |
| 添付資料 | 参考の画像、既存の資料、仕様書 |
依頼の目的を書く
目的は、見積もりの金額を左右する大事な情報です。たとえば同じ「バナー画像を3点」でも、社内の資料に使うのか、広告として配信するのかで、求められる質や修正の回数が変わります。目的が書かれていれば、受ける側は過不足のない提案ができます。
量と規模は数字で書く
「いくつか」「少し」のような書き方では、金額は出せません。「Webページ5ページ」「記事10本、各3,000字程度」「動画1本、完成時の長さ3分」のように、数字で書きます。確定していないときは「5〜7ページの予定」のように幅で書けば十分です。
予算は書いたほうが早い
予算を書くと足元を見られる、と考えて書かない人もいます。しかし予算が分かれば、受ける側は「その金額ならこの範囲までできます」と提案を合わせられます。予算がまったく分からないと、受ける側は最も手厚い内容で見積もるか、最も簡単な内容で見積もるかを当て推量で決めることになり、話がかみ合わなくなります。
見積書の提出期限を書く
いつまでに見積もりがほしいかを書いておくと、受ける側は作業の順番を決めやすくなります。社内の決裁の日程があるなら、その日程から逆算して書きます。
見積もり依頼のメールの文例
ここでは、依頼する側が送るメールの文例を紹介します。そのまま使う場合は、〇〇の部分を自分の内容に置き換えてください。
初めての相手に送る場合
件名:〇〇制作のお見積もりのお願い(株式会社△△)
〇〇様
はじめてご連絡いたします。株式会社△△で販売促進を担当しております□□と申します。 貴社のWebサイトで制作の実績を拝見し、ご相談したくご連絡いたしました。
下記の内容で、お見積もりをお願いできますでしょうか。
- 目的:秋の新商品の案内ページの制作
- 内容:商品紹介のページ1ページ(文章と写真はこちらで用意します)
- 納期:11月20日公開希望
- 予算:30万円以内を想定しております
- 納品の形:既存のサイトに組み込める形
- お見積もりの提出期限:10月28日まで
参考として、既存のサイトのURLと商品の資料を添付いたします。 不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。 お忙しいところ恐れ入りますが、ご検討のほどよろしくお願いいたします。
署名
取引のある相手に送る場合
件名:〇〇の追加制作のお見積もりのお願い
〇〇様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。 前回お願いした〇〇の続きとして、下記の内容でお見積もりをいただけますでしょうか。
- 内容:同じ形式の記事を10本追加
- 1本あたりの文字数:3,000字程度
- 納期:12月末までに全数
- お見積もりの提出期限:今週金曜日まで
条件は前回と同じで問題ございません。よろしくお願いいたします。
署名
取引のある相手には、前回との違いだけを書けば十分です。初めての相手には、自分が誰で、どこで相手を知ったかを最初に書くと、受ける側は信頼して読み進められます。
依頼を受ける側が確認したい項目
ここからは、見積もり依頼を受ける側の立場で考えます。フリーランスや小さな事業者にとって、見積もりの段階での確認不足は、そのまま赤字や納期の遅れにつながります。金額を出す前に、次の項目がそろっているかを確かめます。
作業の範囲
いちばん食い違いが起きやすいのが、作業の範囲です。たとえばWebページの制作なら、文章と写真は誰が用意するのか、公開の作業まで含むのか、スマートフォン向けの表示の調整は含むのか、を確かめます。デザインの仕事なら、元のデータを渡すかどうかも範囲に含まれます。
範囲が曖昧なまま見積もると、作業の途中で「それも含まれていると思っていました」と言われ、追加の費用を言い出しにくくなります。見積書には、含む作業と含まない作業を両方書いておくのが安全です。
修正の回数
修正を何回まで受けるかは、見積もりの金額に直結します。依頼の段階で修正の回数が決まっていなければ、見積書に「修正は2回まで、3回目以降は別途お見積もり」のように書いて提示します。
素材の有無
写真、文章、ロゴのデータ、参考の資料など、作業に必要な素材を依頼する側が用意するのか、受ける側が用意するのかを確かめます。受ける側が用意する場合は、撮影や素材の購入の費用も見積もりに含めます。
納期と途中の確認の日程
最終の納期だけでなく、途中で確認してもらう日程も聞いておきます。依頼する側の確認に時間がかかると、受ける側の作業の日程がずれ、最終の納期が守れなくなります。「初稿の確認は3営業日以内にお願いします」のように、確認の期間も合意しておきます。
支払いの条件
いつ、どの方法で支払われるかを確かめます。月末締めの翌月末払いなのか、納品から何日以内なのか、前払いや着手金があるのか。振込手数料をどちらが負担するかも、小さな金額の取引では意外と大きな差になります。
決める人
見積もりを見て発注を決めるのが誰かも、聞いておくと役立ちます。担当者が決められるのか、上司や社長の決裁が必要なのかで、返事までの期間や、見積書に求められる書き方が変わります。
仕事の種類ごとに確かめたい項目
確認したい項目は、仕事の種類によって変わります。在宅で受けることの多い5つの仕事について、見積もりの前に聞いておきたい点を整理します。
Webページやバナーのデザイン
デザインの仕事では、見た目の方向性と、使う場所の条件を確かめます。
- 使う場所(Webサイト、SNS、印刷物)と、画像の大きさ
- 参考にしたいデザインや、避けたい雰囲気
- ロゴやブランドの色など、守る決まりがあるか
- 元のデータ(作業用のファイル)を渡す必要があるか
- 提案するデザインの案はいくつか
案を3つ出すのか1つに絞るのかで、作業の時間は大きく変わります。元のデータを渡すかどうかも、あとで追加の費用の話になりやすい点です。
記事や文章の作成
文章の仕事では、文字数と、調べ物の手間を確かめます。
- 1本あたりの文字数と本数
- テーマや狙う読者は誰が決めるか
- 取材やインタビューが必要か
- 画像の用意や、Webサイトへの入力まで含むか
- 専門の確認(監修)が必要か
同じ3,000字でも、手元の資料をまとめるだけの記事と、一から調べて書く記事では、かかる時間が違います。取材の有無も、移動や日程の調整が必要になるため、金額に大きく響きます。
動画の編集
動画の仕事では、素材の量と、仕上げの手間を確かめます。
- 撮影した素材の長さと、完成の長さ
- 字幕やテロップを入れるか、入れるなら全編か要所だけか
- 音楽や効果音を誰が用意するか
- サムネイル画像の制作を含むか
- 毎週の更新のように、続けて頼む予定があるか
素材が1時間あって完成が10分なら、素材をすべて見て選ぶ時間がかかります。全編に字幕を入れるかどうかでも、作業の時間は倍近く変わることがあります。
翻訳
翻訳の仕事では、元の文章の量と分野を確かめます。
- 元の文章の文字数または単語数
- 分野(契約書、技術文書、Webサイトなど)
- 用語の指定や、過去の訳文があるか
- ネイティブの確認が必要か
- ファイルの形式(Word、PDF、Webページ)
PDFのように文章を取り出しにくい形式だと、翻訳の前の準備にも時間がかかります。
SNSの運用
SNSの運用の仕事では、期間と、どこまで任されるかを確かめます。
- 対象のSNSと、1か月あたりの投稿の数
- 投稿の文章と画像を誰が作るか
- コメントやメッセージへの返信まで含むか
- 数字の報告をどのくらいの頻度で行うか
- 契約の期間と、途中でやめるときの決まり
運用の仕事は月ごとの契約になりやすいので、作業の範囲を1か月単位で書き出しておくと、見積もりも契約も分かりやすくなります。
情報が足りない依頼への聞き返し方
届いた見積もり依頼に必要な情報がそろっていないことはよくあります。そのときは、1回のメールで質問をまとめて送ります。何度も小分けに質問すると、相手の手間が増え、返事も遅くなります。
聞き返すメールの文例
件名:Re:〇〇のお見積もりについて(確認のお願い)
〇〇様
お見積もりのご依頼をいただき、ありがとうございます。□□です。 正確なお見積もりをお出しするため、下記の点を教えていただけますでしょうか。
- 文章と写真は、御社でご用意いただけますか
- 修正は何回程度を想定されていますか
- 公開の作業(サーバーへの反映)も含めてお考えでしょうか
- ご予算の目安があれば教えてください
ご回答をいただいてから、2営業日以内にお見積もりをお送りいたします。 よろしくお願いいたします。
署名
質問には番号を付け、相手が「1は用意します、2は2回程度です」と短く答えられる形にします。答えを待つ間に作業が止まらないよう、「ご回答をいただいてから何日で見積もりを出せるか」も書き添えます。
概算で先に返す方法
どうしても情報がそろわないときは、条件を置いた概算で先に返す方法もあります。「文章と写真をご用意いただく場合は約20万円、こちらで用意する場合は約35万円」のように、条件ごとに金額を分けて示します。依頼する側は予算と照らし合わせて判断しやすくなり、話が前に進みます。
見積書に書く項目と金額の出し方
確認が済んだら見積書を作ります。見積書に決まった書式はありませんが、次の項目を入れておくと、相手が社内で回すときにも困りません。
| 項目 | 書く内容 |
|---|---|
| 宛名 | 依頼した会社名と担当者名 |
| 発行日と見積番号 | いつ出した見積もりかを区別する |
| 有効期限 | 発行日から30日間など |
| 件名 | 何の見積もりか |
| 品目、数量、単価、金額 | 作業ごとに分けて書く |
| 小計、消費税、合計 | 税込か税抜かを明記する |
| 納期 | 納品の予定日 |
| 支払いの条件 | 支払いの時期と方法 |
| 備考 | 含まない作業、修正の回数、前提の条件 |
作業ごとに分けて書く
金額は「Webページ制作 一式 30万円」のようにまとめず、「デザイン」「組み込み」「スマートフォン向けの調整」「公開作業」のように作業ごとに分けて書きます。分けておけば、予算が合わないときに「公開作業はこちらで行うので外してほしい」といった相談がしやすくなり、取引が止まりません。
時間から金額を考える
金額の決め方に迷ったら、作業にかかる時間から考えます。たとえば1時間あたりの目標の単価を決め、作業ごとにかかる時間を見積もって掛け合わせます。そこに、連絡や打ち合わせ、修正に使う時間を加えるのを忘れないようにします。作業そのものの時間だけで計算すると、実際には予定よりかなり長く働くことになり、1時間あたりの単価が下がってしまいます。
過去の仕事で実際にかかった時間を記録しておくと、次の見積もりの精度が上がります。見積もった時間と実際の時間の差を毎回確かめるだけでも、自分の作業の速さが分かってきます。
依頼を受け付けるフォームを整える
見積もり依頼をメールだけで受けていると、毎回同じ質問を返すことになります。自分のWebサイトやSNSのプロフィールに、見積もり依頼の受付フォームを用意しておくと、最初から必要な情報がそろった依頼が届くようになります。
フォームに入れる項目の例
| 項目 | 形式 | 必須かどうか |
|---|---|---|
| お名前、会社名 | 短い文章 | 必須 |
| メールアドレス | メール | 必須 |
| ご依頼の種類 | 選択肢(ロゴ、Webページ、記事など) | 必須 |
| 目的と使う場所 | 長い文章 | 必須 |
| 量・規模 | 短い文章 | 必須 |
| 希望の納期 | 日付 | 必須 |
| ご予算 | 選択肢(10万円未満、10〜30万円、30万円以上、未定) | 任意 |
| 素材の有無 | 選択肢(用意できる、用意できない、相談したい) | 任意 |
| 参考のURL | 短い文章 | 任意 |
予算は選択肢で聞くと、答える側が金額を書くことへの抵抗が小さくなります。「未定」の選択肢も入れておけば、必須にしなくても多くの人が選んでくれます。
届いたあとの管理
フォームで依頼を受けるようになると、次に困るのが届いたあとの管理です。どの依頼に返事をしたか、見積書を送ったか、返事を待っているか、受注したか断られたかを、表計算ソフトとメールソフトを行き来しながら追うのは手間がかかります。
こうした受付の管理には、Halictのように、フォームと届いた回答の管理を1つにした道具を使う方法もあります。Halictの公式サイトの案内によると、作りたいフォームを言葉で伝えるとAIが質問の構成を組み立て、届いた回答は1件ごとに担当者とステージ(対応の段階)を残して管理できます。同じ画面から返信を送れて、開封まで記録されます。フォームの数と回答の数はどのプランでも無制限で、メンバー1人で使うフリープランは0円です。「見積もり依頼が届いた」「質問を返した」「見積書を送った」「受注」のように段階を決めておけば、対応の漏れを防げます。
Halictは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
見積もりでよく起きる食い違いと防ぎ方
見積もりの段階の確認が足りないと、仕事が始まってから食い違いが表に出ます。よくある4つの例と、防ぎ方を紹介します。
「一式」の中身が違っていた
見積書に「制作一式」とだけ書いていたため、依頼する側は写真の撮影も含まれていると考え、受ける側は含まれていないと考えていた、という食い違いです。防ぐには、見積書の備考に「含まない作業」を書きます。「写真の撮影、文章の作成は含みません」のように書いておけば、作業に入る前に話し合えます。
修正が終わらない
修正の回数を決めずに引き受けたため、細かな直しが何度も続き、予定の時間を大きく超えてしまう例です。見積書に修正の回数と、それを超えたときの扱いを書いておきます。修正の依頼はまとめて送ってもらうようお願いしておくと、1回あたりの手間も減ります。
確認の返事が来ない
依頼する側の確認が遅れ、受ける側の作業が止まったまま納期だけが近づく例です。見積もりの段階で、確認にかける日数と、確認が遅れたときは納期も同じ日数だけずれることを合意しておきます。
支払いの時期が想定と違った
納品したらすぐ支払われると考えていたら、実際は翌月末の支払いだった、という例です。受ける側の資金の計画が狂うので、見積書に支払いの条件を書き、相手の社内の決まりと合っているかを発注の前に確かめます。
見積もり依頼書を書類で出す場合
会社によっては、メールではなく「見積依頼書」という書類で依頼することがあります。建設や製造のように、仕様が細かく決まる取引で多い形です。書類にする場合も、書く中身はこの記事で紹介した項目と同じです。宛先、依頼する人、件名、依頼の内容、数量、納期、納品の場所、見積書の提出期限、添付の資料の一覧を並べ、最後に問い合わせ先を書きます。
受ける側として書類で依頼を受けたときは、書類に書かれていない条件をメールで確かめ、そのやり取りを残しておきます。書類とメールの内容が食い違ったときに、どちらが新しい合意かが分かるよう、日付の入った形で残すのがポイントです。
返信の早さと、断るときの伝え方
見積もり依頼を受けたら、まず受け取ったことを早めに伝えます。見積書そのものに時間がかかる場合でも、「ご依頼を承りました。〇日までにお見積もりをお送りします」と一言返すだけで、依頼する側は安心して待てます。弥生の解説でも、見積もり依頼を受け取ったら24時間以内に返信するのが好ましいとしています。
引き受けられないときの断り方
日程が合わない、専門の分野ではない、予算と作業の量が合わない、といった理由で引き受けられない依頼もあります。その場合も、早めに、はっきり伝えます。
件名:Re:〇〇のお見積もりについて
〇〇様
お見積もりのご依頼をいただき、ありがとうございます。□□です。 大変申し訳ございませんが、ご希望の納期の11月20日までに対応することが難しく、今回はお引き受けを見送らせていただきたく存じます。 12月以降の公開でもよろしければ、改めてお見積もりいたします。 せっかくお声がけいただいたのに申し訳ございません。またの機会がございましたら、よろしくお願いいたします。
署名
断るときに、条件が変われば引き受けられる場合は、その条件を添えます。依頼する側が納期を調整できるなら、そのまま取引につながることもあります。
見積もりから契約へ進むときに確かめること
見積もりに合意したら、取引の条件を形に残します。発注する側が事業者で、受ける側が従業員を使っていない個人のフリーランスの場合、フリーランス・事業者間取引適正化等法(フリーランス法)が関わります。この法律は、個人で働くフリーランスと発注する事業者との取引を公正にするための法律で、令和6年11月1日に施行されました。
法律の第3条では、発注する側に取引の条件を明示することを求めています。
業務委託事業者は、特定受託事業者に対し業務委託をした場合は、直ちに、公正取引委員会規則で定めるところにより、特定受託事業者の給付の内容、報酬の額、支払期日その他の事項を、書面又は電磁的方法(中略)により特定受託事業者に対し明示しなければならない。 出典: laws.e-gov.go.jp
言い換えると、仕事を頼んだ事業者は、何を頼むのか、報酬はいくらか、いつ払うのかを、紙かメールなどの形ですぐに伝えなければならない、ということです。厚生労働省の解説ページでは、このほかに、納品を受けた日から原則60日以内に報酬を支払うことなども義務として挙げられています。詳しくは厚生労働省のフリーランス・事業者間取引適正化等法のページで確かめられます。
受ける側にとっても、見積書の内容と、発注のときに示された条件が一致しているかを確かめることが大切です。作業の範囲、修正の回数、納期、報酬の額、支払期日が見積書と違っていれば、作業に入る前に確認します。法律が適用されるかどうかは、双方の事業の形や取引の内容で変わるので、判断に迷うときは公的な相談窓口で確かめてください。
相見積もりを受けるときの考え方
見積もり依頼は、複数の相手に同時に送られていることがあります。これを相見積もりと呼びます。依頼する側が金額や内容を比べるための、ごく一般的なやり方です。
受ける側が相見積もりで気をつけたいのは、金額だけで比べられないように、見積書の中身を分かりやすくすることです。作業の範囲、修正の回数、納期、納品後の対応を項目ごとに書き分けておくと、依頼する側は「この金額にはここまで含まれている」と理解できます。総額だけが書かれた見積書は、ほかの見積もりより高く見えたときに、理由が伝わりません。
また、見積書には有効期限を書いておきます。「本見積もりの有効期限は発行日から30日間」のように書くと、何か月もたってから当時の金額で発注される、といった食い違いを防げます。
見積書を送ったあとの連絡
見積書を送ったら、それで終わりにせず、届いたかどうかと、検討の予定を確かめます。メールが迷惑メールの扱いになって相手に届いていないこともあるからです。送ってから3営業日ほどたっても返事がなければ、「お見積書はお手元に届いておりますでしょうか。ご不明な点があればお知らせください」と一度だけ確かめます。何度も催促すると、相手の負担になるので控えます。
見積もりの結果、選ばれなかった場合も、理由を聞ける関係であれば聞いておきます。金額が合わなかったのか、納期が合わなかったのか、内容が合わなかったのかが分かれば、次の見積もりの改善につながります。
見積もりの力が仕事の続き方を決める
在宅ワークやフリーランスの仲介に長く携わってきた運営者として見てきた限りでは、取引が長く続く人ほど、見積もりの段階のやり取りが丁寧です。質問をまとめて返し、作業の範囲を言葉で確かめ、見積書に含むものと含まないものを書き分けています。見積もりの段階で相手の手間を減らす人は、仕事が始まってからも頼みやすい相手だと受け止められます。
仲介手数料のかからない直接取引では、見積もりの金額がそのまま受け手の手取りになります。依頼する側は同じ予算でより多くを頼め、受ける側は手取りが厚くなります。その分、見積もりの精度は自分で守る必要があります。確認の項目をあらかじめ決めておき、受付のフォームや返信の文面を整えておくことが、直接取引で長く仕事を続ける土台になります。
見積もりを出す仕事の相場を知りたい場合は、職種ごとの収入の目安を調べておくと判断の材料になります。たとえばデザイナーの年収・単価相場では、デザインの仕事の収入の目安を確かめられます。業務の改善やAIの活用を支援する仕事は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で仕事内容が紹介されています。この分野では、作業の範囲を決めて見積もる力が特に求められます。アプリやシステムの開発のように、作業の範囲が大きく変わりやすい仕事の進め方は、アプリケーション開発のお仕事で確かめられます。
事業として見積もりや取引の進め方を体系的に学びたい人には、中小企業の経営の相談に乗る国家資格の中小企業診断士も参考になります。取引の条件の決め方や、事業の計画の立て方を学ぶ中で、見積もりの考え方も整理できます。
次に見積もり依頼が届いたら、この記事の確認の項目と照らし合わせ、足りない情報を1回のメールでまとめて聞き返すところから始めてみてください。
よくある質問
Q. 見積もり依頼に予算を書かないといけませんか?
必ず書く決まりはありませんが、目安だけでも書いたほうがやり取りは早く進みます。予算が分かれば、受ける側はその範囲でできる内容を提案できます。金額を決めていない場合は「未定」と書き、作業の範囲や量をできるだけ具体的に伝えると、受ける側が見積もりの前提を合わせやすくなります。
Q. 見積もり依頼への返信はどのくらいで送ればよいですか?
受け取ったことは、できるだけ早く、目安として24時間以内に返すと相手が安心します。見積書の作成に時間がかかる場合は、いつまでに送れるかを先に伝えます。情報が足りないときは、質問を1回のメールにまとめて送り、回答をもらってから何日で見積もりを出せるかも添えておきます。
Q. 見積もりを出したあとに作業の範囲が増えたらどうすればよいですか?
作業に入る前に、増えた分の内容と金額を追加の見積もりとして示し、合意を得てから進めます。最初の見積書に含む作業と含まない作業を書き分けておくと、どこからが追加なのかを説明しやすくなります。口頭で引き受けてしまうと、あとで費用を言い出しにくくなるので、メールなど形に残る方法で確かめます。
Q. 相見積もりで選ばれなかったときに連絡は来ますか?
依頼する側から断りの連絡が来るのが望ましいとされていますが、届かないこともあります。見積書の提出から一定の期間がたっても返事がない場合は、検討の状況を一度だけ丁寧に確かめるとよいでしょう。見積書に有効期限を書いておけば、期限が過ぎたあとに当時の金額で発注される食い違いも防げます。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
関連記事
カテゴリから探す

クラウドソーシング入門
クラウドソーシングの基礎知識・始め方・サイト比較

職種別ガイド
職種・スキル別の案件獲得方法と単価相場

副業・在宅ワーク
副業・在宅ワークの始め方と対象者別ガイド

フリーランス
フリーランスの独立・営業・実務ノウハウ

お金・税金
確定申告・節税・経費・ローンなどお金の知識

スキルアップ
プロフィール・提案文・単価交渉などのテクニック

比較・ランキング
サービス比較・おすすめランキング

AI活用
職種別にChatGPT・生成AIを活用して業務効率化・収益化するノウハウ

最新トレンド
市場動向・法改正・AIなど最新情報

発注者向けガイド
クラウドソーシングで外注・人材探しをする企業・個人向け

転職・キャリア
転職エージェント・転職サイト比較・キャリアチェンジ

看護師の転職・求人
看護師の転職・派遣・単発バイト・副業など働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

薬剤師の転職・求人
薬剤師・登録販売者の転職・派遣・パートなど働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

介護職の転職・求人
介護職・介護福祉士・ケアマネジャー・訪問介護員の転職・派遣・夜勤など働き方のガイド

保育士の転職・求人
保育士・保育補助・幼稚園教諭の転職・派遣・パートなど働き方のガイド

医療職の転職・求人
医師・産業医・リハビリ職・歯科衛生士・管理栄養士・医療事務の転職や働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

保険
生命保険・医療保険・フリーランスの保険設計

採用・求人
無料求人掲載・採用コスト削減・人材募集の方法

オフィス・ワークスペース
バーチャルオフィス・コワーキング・レンタルオフィス

法律・士業
契約トラブル・士業独立開業・フリーランス新法

シニア・50代
シニア世代のキャリアチェンジ・副業・年金

セキュリティ
サイバーセキュリティ・脆弱性対策・情報保護

金融・フィンテック
暗号資産・決済・ブロックチェーン・金融テクノロジー

ガジェット・機材
フリーランスに役立つPC・デバイス・周辺機器

子育て×働き方
子育てと在宅ワークの両立・保育園・時間管理

補助金・助成金
個人事業主・フリーランスが使える公的補助金・助成金・給付金の申請ガイド

M&A・事業売却
会社売却・事業承継・事業譲渡を考える経営者向け。売却の流れ、税金、従業員への伝え方、仲介会社の選び方

アウトソーシング・外注ガイド
SNS運用・経理・広告など、業務のアウトソーシング(外注)を検討する企業・個人向け。費用相場・依頼の流れ・失敗しない選び方







