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保育士試験を独学で受けるときの勉強の順番と、試験日までの進め方

@SOHO編集部
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保育士試験を独学で受けるときの勉強の順番と、試験日までの進め方

この記事のポイント

  • ✓保育士試験を独学で受けるときのスケジュールを
  • ✓令和9年前期(筆記4月17日・18日)を目標にした月ごとの進め方で整理します
  • ✓合格基準と科目合格の有効期間

保育士試験を独学で受けようと考えたとき、最初に迷うのは「何から手を付ければよいか」「試験日までにどう時間を割り振ればよいか」という点です。保育士試験は、筆記試験が9科目と多く、すべての科目で6割以上を取らないと次の実技試験に進めません。そのため、独学で合格するには、科目の順番と、試験日から逆算した計画が欠かせません。この記事では、全国保育士養成協議会の公表している試験の仕組みをもとに、勉強の順番、令和9年前期の試験を目標にした月ごとの進め方、科目合格の制度の使い方、実技試験の準備、働きながら時間を作るコツまでを順に整理します。

保育士試験の仕組みを先に押さえる

スケジュールを立てる前に、試験の仕組みを正しく押さえておきます。仕組みを知らずに計画を立てると、勉強の配分を誤りやすくなります。

保育士試験は、一般社団法人全国保育士養成協議会が実施していて、試験は前期と後期の年2回あります。どちらも、筆記試験に合格した人だけが実技試験に進む2段階の仕組みです。

筆記試験の科目と配点

筆記試験は2日間に分けて行われ、全部で9科目です。令和8年後期の日程を例にすると、科目と満点は次のとおりです。

日程 科目 満点 試験時間
1日目 保育の心理学 100 60分
1日目 保育原理 100 60分
1日目 子ども家庭福祉 100 60分
1日目 社会福祉 100 60分
2日目 教育原理 50 30分
2日目 社会的養護 50 30分
2日目 子どもの保健 100 60分
2日目 子どもの食と栄養 100 60分
2日目 保育実習理論 100 60分

合格の基準について、全国保育士養成協議会は次のように説明しています。

各科目において、満点の6割以上得点した者を合格とします。 『教育原理』および『社会的養護』は、令和8年後期筆記試験にて両科目とも満点の6割以上得点した者を合格とします。 (片方のみ6割以上得点しても合格とはなりません。) 出典: hoyokyo.or.jp

つまり、教育原理と社会的養護は、同じ回の試験で両方そろって6割以上を取らないと、どちらも合格になりません。この2科目は1組として扱い、片方だけを後回しにしないことが大切です。

科目合格は3年間有効

保育士試験の大きな特徴が、科目合格の制度です。筆記試験で合格した科目は、翌年以降も一定の期間、受験が免除されます。全国保育士養成協議会の案内では、合格科目の有効期間は通常3年間で、保育所などの対象施設で決められた期間と時間働いた場合は、最長5年まで延長できる制度もあります。

この制度があるので、1回の試験で9科目すべてに合格しなくても、2回、3回と分けて合格を積み上げていく戦略も取れます。独学で働きながら受ける人にとっては、無理のない計画を立てるうえで大切な仕組みです。

実技試験

筆記試験の全科目に合格した人は、実技試験に進みます。実技試験は、音楽に関する技術、造形に関する技術、言語に関する技術の3つの分野から2つを選んで受け、2分野ともに満点の6割以上で合格です。分野は受験の申請のときに選び、申請後は変更できません。筆記試験の勉強を始める段階で、どの2分野を選ぶかの見当をつけておくと、あとで慌てずに済みます。

試験日から逆算する

独学のスケジュールは、試験日から逆算して立てます。今日(10月2日)の時点で、令和8年後期の筆記試験は10月24日と25日に迫っていて、受験申請もすでに締め切られています。これから勉強を始める人は、令和9年前期の試験を目標にするのが現実的です。

全国保育士養成協議会が公表している令和9年の日程は次のとおりです。

回 筆記試験 実技試験
令和9年前期 4月17日(土)・18日(日) 6月27日(日)
令和9年後期 10月23日(土)・24日(日) 12月12日(日)

令和9年前期の受験申請の方法と期間は、令和8年12月下旬ごろに掲載される予定です。令和8年の前期は、受験申請の期間が1月8日から1月28日まででした。令和9年前期も、年明けの早い時期に申請の期間が来ると考えて、12月のうちに受験資格の確認と必要書類の準備を始めておきます。

10月上旬から始めると、令和9年前期の筆記試験までは約6か月半あります。働きながら独学で受ける人にとって、9科目を一通り学んで過去問を解くには、ちょうどよい長さです。

もし勉強を始めるのが年明け以降になる場合は、令和9年前期で全科目を狙うのではなく、前期で一部の科目、後期の10月23日・24日で残りの科目、という2回に分けた計画も考えられます。前期の受験申請の時期までに勉強が十分に進んでいなくても、申請だけは済ませて受験し、合格できた科目を積み上げていく考え方です。いつ始めるかによって、目標にする回と、1回で狙う科目の数を決めます。

勉強の順番の考え方

9科目を並行して進めると、どの科目も中途半端になりがちです。独学では、科目の性質に合わせて順番を決めることで、効率よく覚えられます。

最初に学ぶ科目

最初に手を付けたいのは、保育原理と保育の心理学です。保育原理は、保育の基本の考え方と、保育所保育指針の内容を学ぶ科目で、ほかの科目の土台になります。保育所保育指針とは、保育所での保育の内容や運営について国が示した基本の方針のことで、試験ではこの文章そのものから多く出題されます。保育の心理学は、子どもの発達の段階と、その時期の特徴を学ぶ科目で、子どもの保健や保育実習理論の理解にもつながります。

この2科目を先に学ぶと、ほかの科目で出てくる用語や考え方がつながって見えるようになります。

次に学ぶ科目

次に、子ども家庭福祉、社会福祉、社会的養護、教育原理を進めます。これらは、法律や制度、歴史上の人物と考え方を覚える要素が多い科目です。子ども家庭福祉と社会福祉、社会的養護は、児童福祉法や関係する制度など重なる内容が多いので、続けて学ぶと覚えやすくなります。

教育原理は、教育の歴史上の人物や、教育に関する法律が中心です。人物名と主な考え方を対にして覚える必要があり、繰り返し確認する時間が要ります。

後半に学ぶ科目

子どもの保健と子どもの食と栄養は、病気や発育、栄養素、食事の提供など、具体的な知識が多い科目です。数字や名称が多く、直前の時期に繰り返し確認したほうが記憶に残りやすいので、後半に厚めに時間を取ります。

保育実習理論は、音楽、造形、言語の基礎知識と、保育の実践の場面を問う科目です。楽譜の読み方やコード、色彩の知識なども出題されるので、実技試験の分野選びとあわせて準備します。

科目ごとの勉強のコツ

9科目は、それぞれ問われ方に特徴があります。科目ごとのつまずきやすい点と、勉強の工夫をまとめておきます。

保育原理は、保育所保育指針の内容と、保育の歴史、海外と日本の保育の考え方が中心です。指針の章立てを頭に入れ、どの章に何が書かれているかを言えるようにしておくと、選択肢の正誤を判断しやすくなります。

保育の心理学は、子どもの発達の段階ごとの特徴と、発達に関する理論が中心です。何歳ごろにどんなことができるようになるかを、年齢の順に表にまとめると覚えやすくなります。理論を唱えた研究者の名前と考え方も、対にして整理します。

子ども家庭福祉と社会福祉は、法律、制度、相談の窓口、統計の数字などが出題されます。制度は改正されることがあるので、テキストは最新の版を使い、試験の年に合わせた内容で覚えます。2つの科目で重なる内容が多いので、片方で覚えたことをもう片方の過去問で確かめると、知識が定着します。

教育原理は、教育の歴史上の人物と考え方、教育に関する法律が中心です。人物名と著書、主な考え方を1枚のカードにまとめ、すき間の時間に繰り返し確認します。社会的養護は、児童養護施設などの施設の種類と役割、里親制度などが中心で、子ども家庭福祉と合わせて学ぶと理解が深まります。

子どもの保健は、子どもの体の発育、病気、感染症、事故の予防、応急の手当てなどが出題されます。数字や病名が多いので、直前期に何度も見直せるよう、自分用の一覧を作っておきます。子どもの食と栄養は、栄養素の働き、年齢ごとの食事、離乳食、食物アレルギーへの対応などが中心です。

保育実習理論は、音楽、造形、言語の基礎知識と、保育の場面での判断を問う科目です。楽譜の読み方やコードの問題は、慣れれば確実に点が取れるので、苦手意識を持たずに練習を重ねます。

教材の選び方

独学で使う教材は、テキストと過去問の2つが基本です。テキストは、9科目が1冊か2冊にまとまったものと、科目ごとに分かれたものがあります。最初の1周目は全体をまとめたテキストで流れをつかみ、苦手な科目だけ詳しい教材を加える使い方が、費用と時間の両方を抑えられます。

過去問は、全国保育士養成協議会が公開している過去の試験問題を使えます。解説が付いた市販の過去問集を使うと、間違えた理由を確かめやすくなります。教材は、必ずその年の試験に合わせた最新の版を選びます。福祉の制度や統計の数字は毎年のように変わるので、古い版で覚えると、本番で選択肢を誤るおそれがあります。

令和9年前期を目標にした月ごとの進め方

ここからは、10月上旬に始めて、令和9年4月の筆記試験を目標にする場合の進め方の例を示します。1日あたりの勉強時間は、平日1〜2時間、休日3〜4時間を想定しています。

10月:試験の全体を知り、最初の2科目に入る

最初の1〜2週間は、テキストと過去問を手元にそろえ、試験の全体像をつかむ期間です。全国保育士養成協議会は過去の試験問題を公開しているので、1回分を眺めて、どんな形で問われるかを確かめます。最初から解けなくて構いません。問題の形と、自分が知らない分野がどれくらいあるかを知ることが目的です。

10月の後半からは、保育原理と保育の心理学のテキストを読み進めます。読みながら、章ごとに過去問の該当部分を解くと、どこが大切かが早くつかめます。

11月から12月:法律と制度の科目を進める

11月は、子ども家庭福祉、社会福祉、社会的養護を続けて学びます。制度の名前や対象、窓口を表にまとめながら進めると、科目をまたいで整理できます。12月は教育原理に入り、人物と考え方を対にしたカードを作って、すき間の時間に確認します。

12月下旬には、令和9年前期の受験申請の案内が出る予定です。受験資格の確認、必要書類の取り寄せ、申請の方法を、この時期に済ませておきます。最終学歴の卒業証明書など、取り寄せに時間がかかる書類もあるので、早めに動きます。

1月から2月:具体的な知識の科目と、全科目の1周目を終える

1月は子どもの保健、2月は子どもの食と栄養と保育実習理論に取り組みます。この時期で、9科目すべてのテキストを1周し終えることを目標にします。1周目は、すべてを覚えようとせず、全体の流れをつかむことを優先します。

2月の後半には、過去問を科目ごとに1回分ずつ解き、6割に届く科目と届かない科目を分けます。この結果をもとに、3月以降の配分を決めます。

3月:苦手科目に時間を集中する

3月は、6割に届かない科目に時間を集中させる期間です。すでに6割を超えている科目は、週に1回過去問を解く程度に抑え、届かない科目のテキストを読み直して、間違えた問題の解説を確認します。間違えた問題は、なぜその選択肢を選んだのかを一言メモしておくと、同じ間違いを繰り返しにくくなります。教育原理と社会的養護は、両方そろって6割以上が必要なので、どちらか片方が弱いときは優先して手当てします。

4月:本番の時間配分で仕上げる

試験前の2〜3週間は、本番と同じ時間配分で過去問を解く練習をします。1日目は4科目、2日目は5科目を続けて解くので、集中力を保つ練習も兼ねます。保育所保育指針の文章は、試験の直前まで繰り返し読み、言葉の言い回しに慣れておきます。

働きながら時間を作るコツ

独学で受ける人の多くは、仕事や家事、子育てと両立しながら勉強しています。合格した人の体験談には、生活の中で時間を作った工夫がよく書かれています。たとえば、小さな子どもを育てながら合格した人は、次のように振り返っています。

ここからは毎日勉強です。家には1歳児がいるので、「子どものお昼寝時間」「子どもが寝てから夫が帰ってくるまで」「夫が寝てから」が私の勉強時間でした。子どもがなかなか寝ないので日によりますが、平均1日3時間くらいです。夜中は1時か2時くらいまで勉強していました。 出典: note.com

この例のように、決まった時間をまとめて取るのが難しい人は、1日の中の小さな空き時間を勉強の時間として決めておくと続けやすくなります。ただし、夜遅くまでの勉強が続くと体調を崩すこともあるので、無理のない範囲で計画を立てることが大切です。

すき間の時間の使い方

通勤や家事の合間など、10分から15分のすき間の時間は、覚える系の勉強に向いています。教育原理の人物、子どもの保健の病気の名前、子どもの食と栄養の栄養素など、短い時間で確認できる内容をカードやスマートフォンのメモにまとめておきます。

まとまった時間が取れる日は、テキストを読み進めたり、過去問を1回分通して解いたりする勉強に使います。すき間の時間とまとまった時間で、やる内容を分けておくと、どちらの時間も無駄なく使えます。

保育所保育指針の読み方

保育所保育指針は、保育原理だけでなく、保育の心理学、子どもの保健、保育実習理論など、多くの科目で出題の土台になります。合格した人の中には、気分転換を兼ねて指針を読んでいた人もいます。

「保育所保育指針」の暗記も始めました。勉強始めるのが遅かったなと若干後悔もしつつ、こちらは他の勉強に飽きたときの気分転換のような感じでやっていました。(保育所保育指針はテキストの巻末に全文収録されています。) 出典: note.com

指針の全文を一度に覚えようとするのではなく、章ごとに区切って、毎日少しずつ読む習慣を作ると負担が少なくなります。試験では、指針の文章の一部を空欄にして、当てはまる言葉を選ばせる問題がよく出ます。読むときは、キーワードになる言葉に印を付けておくと、直前の見直しで役立ちます。

生活に合わせた計画の例

同じ6か月でも、使える時間は人によって大きく違います。よくある3つの立場ごとに、計画の組み方の例を示します。

平日フルタイムで働いている人

平日は通勤と昼休みのすき間の時間で1時間、夜に30分から1時間、休日に3〜4時間を確保する形が現実的です。平日はカードでの暗記と過去問の数問、休日はテキストを読み進める勉強と過去問の通し演習、というように使い分けます。仕事が忙しい時期が分かっている人は、その時期を避けて重い科目を配置します。

子育て中の人

子どもの昼寝の時間や、寝かしつけたあとの時間を勉強に充てる人が多くいます。予定どおりに時間が取れない日が多いので、1日の目標を「テキスト5ページ」「過去問10問」のように小さく決め、達成できた日に印を付けていくと続けやすくなります。家族に試験日を伝え、直前の時期だけでも家事の分担を相談しておくと安心です。

保育の現場で働きながら受ける人

保育補助などで働きながら受ける人は、現場で見聞きしていることがそのまま試験の内容と重なります。保育所保育指針の内容を、職場での実際の保育と結び付けて覚えると、記憶に残りやすくなります。保育所などで働いた期間は、条件を満たせば合格科目の有効期間の延長にも使えるので、勤務の記録を残しておきます。

勉強を続けるための工夫

独学で6か月以上勉強を続けるのは、簡単なことではありません。途中で手が止まりそうになったときに役立つ工夫をいくつか挙げておきます。

1つ目は、進み具合を目に見える形にすることです。9科目の表を作り、テキストを読み終えた章、過去問を解いた回に印を付けていくと、どこまで進んだかがひと目で分かります。

2つ目は、同じ試験を目指す人とつながることです。SNSや勉強の記録を共有するアプリで、同じ時期に受ける人の進み具合を見ると、自分も頑張ろうという気持ちになれます。ただし、他人と比べて焦りすぎないよう、見る時間は決めておきます。

3つ目は、合格したあとの自分を具体的に思い描くことです。どんな保育の現場で働きたいか、資格をどう生かしたいかを紙に書いて、勉強する場所の近くに貼っておくと、気持ちが沈んだときの支えになります。

1回で全科目を狙うか、分けて受けるか

保育士試験は科目合格の制度があるので、1回で9科目すべてを狙うか、2回以上に分けて受けるかを選べます。どちらを選ぶかは、勉強に使える時間と、いつまでに資格を取りたいかで決まります。

1回で全科目を狙う場合、合格すればその年のうちに実技試験に進めます。ただし、9科目すべてを6割以上に仕上げる必要があるので、1日あたりの勉強時間を多めに確保できる人に向いています。

分けて受ける場合は、たとえば前期で5科目、後期で残りの4科目、といった形で計画します。1回あたりの負担が軽くなるので、仕事や子育てで時間が限られる人に向いています。ただし、合格した科目の有効期間は通常3年間なので、その期間内に残りの科目に合格する必要があります。また、受験申請のたびに受験手数料がかかります。

分けて受ける計画を立てた人でも、試験当日は受けられる科目にはすべて挑戦してみるという考え方があります。試験の出題は回によって難しさが違うため、準備が十分でない科目でも6割に届くことがあるからです。

直前の1週間と試験当日

試験の直前の1週間は、新しいことを覚えるより、これまで覚えたことを確実に思い出せるようにする期間です。自分用にまとめた一覧やカードを見直し、間違えやすい問題を解き直します。夜遅くまでの勉強は控え、本番の時間帯に頭が働くよう、生活のリズムを整えます。

試験当日は、受験票に書かれた試験会場と入室の時間を確かめ、余裕を持って出かけます。全国保育士養成協議会の案内では、試験の開始後20分(教育原理と社会的養護は5分)までは入室が認められていますが、遅れると解く時間が短くなります。教育原理と社会的養護は途中で退室できないので、体調を整えて臨みます。

1日目と2日目の間の夜は、2日目の科目の一覧を軽く見直す程度にとどめ、早めに休みます。1日目の手応えが悪くても、2日目の科目には関係しないので、気持ちを切り替えることが大切です。

不合格の科目が出たときの立て直し

筆記試験で一部の科目が6割に届かなかった場合でも、合格した科目は有効期間の間、受験が免除されます。次の試験では、残りの科目だけに集中できるので、計画を立て直しやすくなります。

立て直すときは、まず試験の結果を見て、6割にどれくらい届かなかったかを確かめます。あと少しで届かなかった科目は、過去問の演習を重ねれば次の試験で届く可能性が高い科目です。大きく届かなかった科目は、テキストを読み直すところから始めます。

令和8年の場合、後期の受験申請の期間は7月3日から7月23日まででした。前期の実技試験で不合格だった人には、別の申請期間(7月29日から8月10日まで)が設けられていました。申請の期間は回ごとに決まるので、次の回の案内が出たら早めに確かめておきます。

実技試験の準備の始め方

実技試験は筆記試験に合格してからの話ですが、分野の選択は受験の申請のときに行うので、準備は早めに考えておく必要があります。

音楽に関する技術は、課題曲2曲を、ピアノかギターで弾きながら歌う試験です。楽器の経験がある人に向いていますが、経験がない人が数か月で仕上げるのは負担が大きくなります。造形に関する技術は、当日示される保育の場面を、色鉛筆を使って絵に表す試験です。言語に関する技術は、3歳児クラスの子どもに「3分間のお話」をすることを想定して、指定された課題のお話をする試験です。

楽器の経験がない人は、造形と言語の2分野を選ぶことが多いようです。どの分野を選ぶ場合も、筆記試験の勉強と並行して、週に1回程度は練習の時間を取っておくと、筆記試験の合格後に慌てずに済みます。令和9年前期の場合、筆記試験から実技試験までは約2か月半あります。

受験資格と申請で気をつけること

保育士試験は、誰でも受けられるわけではなく、最終学歴や、児童福祉施設などでの実務経験によって受験資格が決まります。たとえば、大学に2年以上在学して62単位以上を修得した人、短期大学や高等専門学校を卒業した人、修業年限2年以上の専修学校の専門課程を卒業した人などは受験できます。高校卒業の人は、卒業した年や、児童福祉施設などでの実務経験(2年以上かつ2,880時間以上など)の有無によって条件が変わります。全国保育士養成協議会の受験資格の案内で、自分がどれに当てはまるかを確かめます。

受験資格を証明する書類として、卒業証明書や実務経験の証明書が必要になる場合があります。結婚などで姓が変わっている場合は、戸籍の書類が必要になることもあります。書類の取り寄せには時間がかかることがあるので、申請の期間が始まる前に準備を済ませておきます。

受験の申請は、オンラインでも郵送でもできます。受験手数料は12,700円で、支払いの方法によって事務手数料が加わります。申請の期間は3週間ほどと短いので、期間を過ぎないよう、カレンダーに書き込んでおきます。

独学にかかる費用の目安

独学で受ける場合の費用は、主に受験手数料と教材費です。全国保育士養成協議会の案内では、筆記試験と実技試験を受ける場合の受験手数料は12,700円で、支払いの方法に応じて数百円の事務手数料が加わります。2回に分けて受ける場合は、受験のたびに手数料がかかります。

教材費は、テキストと過去問集をそろえて数千円から1万円台が一般的です。実技試験で音楽の分野を選ぶ場合は、練習用の楽器の用意も考えておきます。試験に合格したあとは、保育士として働くための登録の手続きにも費用がかかるので、登録事務処理センターの案内で確かめておきます。

通信講座や通学の講座と比べると、独学は費用を大きく抑えられます。そのかわり、計画を立てて進み具合を管理するのは自分自身です。この記事で紹介した月ごとの進め方を目安に、自分の生活に合わせて調整してください。

合格してから働くまでの流れ

筆記試験と実技試験に合格すると、保育士試験の合格通知が届きます。ただし、合格しただけでは保育士として働くことはできません。全国保育士養成協議会は、保育士として働くには、児童福祉法にもとづいて都道府県知事への登録の手続きが必要だと案内しています。登録の手続きは、都道府県知事から委託された登録事務処理センターで行い、申請書類の受付から登録までおおむね2か月ほどかかります。

働き始める時期が決まっている人は、合格発表から登録の完了までの期間を見込んで、勤務先と相談しておきます。保育士証が届く前に勤務が始まる場合の扱いは、勤務先や自治体によって違うので、事前に確かめておきます。登録の申請に必要な書類は、登録事務処理センターが案内している「保育士登録の手引き」で確かめられます。合格通知書は登録の手続きで使う大切な書類なので、届いたら紛失しないよう、ほかの書類と分けて保管しておきます。

独学で学ぶ力を仕事に生かす

保育士試験の独学で身につくのは、保育の知識だけではありません。長い期間にわたって計画を立て、すき間の時間を使って勉強を続けた経験は、ほかの資格の勉強や、仕事の進め方にも生きます。

保育の知識を生かした仕事には、保育所での勤務のほかに、子育てに関する記事の執筆、保育の教材作り、子ども向けのお話や手遊びの紹介など、在宅でできる仕事もあります。文章を書く仕事の相場感は、公的な統計をもとにまとめた著述家,記者,編集者の年収・単価相場で確かめられます。書く仕事で単価を上げていく流れは、Webライターが文字単価を上げる方法|1円→5円にステップアップする戦略【2026年版】で整理しています。

保育の現場でも、連絡帳のアプリや登園の管理システムなど、ITを使った仕組みが広がっています。保育の知識とITの知識の両方を持つ人は、こうした仕組みを導入する場面で頼りにされます。業務にITやAIを取り入れる支援の仕事の内容は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で紹介しています。

運営者として見てきた、続けられる人の共通点

在宅ワークや資格の勉強を続ける人を長く見てきた立場から言えば、続けられる人ほど、完璧な計画よりも、崩れても戻れる計画を立てています。体調を崩した週や、仕事が忙しかった週があっても、翌週から元のペースに戻れるよう、毎週1日は予備の日を空けておく人が多い印象です。

また、独学では、自分が今どこまで進んでいるかが見えにくく、不安になりがちです。月に1回、過去問を1回分解いて点数を記録しておくと、少しずつ伸びていることが数字で分かり、続ける力になります。点数が伸び悩む月があっても、それは覚えた知識が整理される途中の段階であることが多く、そこで投げ出さなかった人が最後に6割を超えていきます。数字の記録は、伸びているときだけでなく、停滞しているときに自分を責めすぎないための材料にもなります。

資格を取ったあとに在宅で仕事を受ける働き方を考えたとき、仲介サイトを通すと手数料の分だけ手取りが減ります。依頼する側と受ける側が直接やり取りできる仕組みなら、依頼する側は同じ予算でより多くを頼め、受ける側は手取りが厚くなります。手数料0%の仕組みは、子育てと両立しながら短い時間で働く人ほど、手元に残る額の差として効いてきます。保育の知識を文章で分かりやすく伝える力を整えたい人には、ビジネス文書の書き方や敬語の使い方を問うビジネス文書検定のような資格もあります。

よくある質問

Q. 保育士試験は独学でどれくらいの期間が必要ですか?

勉強に使える時間によって変わりますが、働きながら独学で受ける人は、半年前後を見込んで計画を立てることが多いようです。今から始める場合、令和9年前期の筆記試験は4月17日と18日なので、10月上旬に始めると約6か月半あります。9科目を一通り学び、過去問で6割に届かない科目を集中して仕上げる時間を確保できます。

Q. 保育士試験の筆記試験は何点取れば合格ですか?

全国保育士養成協議会の案内では、各科目で満点の6割以上を取れば、その科目が合格になります。ただし教育原理と社会的養護は、同じ回の試験で両方とも6割以上を取らないと、どちらも合格になりません。合格した科目は通常3年間、受験が免除され、対象施設で働いた場合は最長5年まで延長できる制度もあります。

Q. 保育士試験は何から勉強すればよいですか?

保育原理と保育の心理学から始めると、ほかの科目の土台ができて効率よく進められます。保育原理では保育所保育指針の内容を学び、指針は多くの科目の出題の土台になります。その後、子ども家庭福祉、社会福祉、社会的養護、教育原理を続けて学び、数字や名称の多い子どもの保健と子どもの食と栄養は、直前期に厚めに時間を取ります。

Q. 保育士試験の実技試験はいつ準備を始めればよいですか?

実技試験の分野は受験申請のときに選び、申請後は変更できないため、筆記試験の勉強を始める段階で見当をつけておきます。音楽、造形、言語の3分野から2つを選び、2分野とも6割以上で合格です。令和9年前期の場合、筆記試験から実技試験の6月27日まで約2か月半あるので、筆記の勉強と並行して週1回程度の練習を始めておくと安心です。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年3月3日最終更新:2026年10月3日
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