看護師の資格を活かせる内職や在宅の仕事と、受ける前の注意点

@SOHO編集部
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看護師の資格を活かせる内職や在宅の仕事と、受ける前の注意点

この記事のポイント

  • ✓看護師の資格を活かせる内職や在宅の仕事を
  • ✓電話やオンラインの健康相談などに分けて解説します
  • ✓医療の情報を書くときの決まり

看護師として働きながら、または育児や介護で現場を離れている間に、資格を活かして家でできる仕事を探す人は少なくありません。「看護師の内職」と調べると、医療記事の執筆、監修、教材づくり、健康相談など、さまざまな仕事が見つかります。

ただ、看護師が家で仕事を受けるときには、ほかの職種にはない注意点があります。勤務先の規則で副業が認められているか、患者さんの情報を守る義務に触れないか、医療や健康について書く文章に決まりはないか、といった点です。この記事では、看護師の資格を活かせる内職や在宅の仕事の中身を整理したうえで、受ける前に確かめておきたい注意点をまとめます。

看護師の「内職」とはどんな仕事か

内職は、もともと家で部品の組み立てや袋詰めなどの作業を請け負う働き方を指す言葉でした。今は、パソコンを使って家で受ける仕事も含めて、広く「家でできる仕事」という意味で使われています。

看護師の資格や経験を活かせる家でできる仕事は、大きく2つに分かれます。1つは、仕事を1件ずつ請け負う業務委託の仕事。もう1つは、会社に雇われて自宅で働く在宅勤務の仕事です。

分類 主な仕事 働き方の特徴
業務委託(請け負い) 医療や健康の記事の執筆、記事の監修、看護学生向けの教材や問題の作成、医療の文書の翻訳 自分のペースで進められる。報酬は1本や1件あたり
雇われて在宅で働く 電話やオンラインの健康相談、医療系のコールセンター、医療の情報を扱う事務 時間が決まっている。時給や月給で支払われる

「内職」という言葉で探している人の多くは、前者の業務委託の仕事、つまり自分の都合のよい時間に家で進められる仕事をイメージしているはずです。この記事でも、業務委託の仕事を中心に、雇われて在宅で働く仕事との違いも含めて説明します。

求人サイトで「看護師」「在宅ワーク」と検索すると、訪問看護や在宅医療のクリニックの求人も多く表示されます。これは「在宅医療」の現場で働く仕事で、家でできる仕事ではありません。言葉が似ているので、求人の中身をよく読んで区別します。

資格を活かせる在宅の仕事の中身

ここからは、看護師の経験を活かせる仕事を、1つずつ見ていきます。

医療や健康の記事の執筆

病気、薬、健康管理、看護の仕事などについて、Webの記事を書く仕事です。現場の経験があると、読者が本当に知りたいことを具体的に書けるため、医療や健康の情報を扱うサイトから依頼が来ることがあります。報酬は、1文字あたり、または1本あたりで決まるのが一般的です。

文章を書くことが好きな人には向いていますが、調べる力と、根拠を示して書く力が求められます。医療や健康の情報は、読者の行動や健康に関わるため、間違いのない情報を、出典を確かめて書くことが前提になります。

記事の監修

ほかの人が書いた医療や健康の記事を読み、内容に誤りがないかを確かめて、専門家として名前を出す仕事です。執筆より短い時間で済むこともありますが、名前を出す以上、内容に責任を持つことになります。看護師が監修できる範囲は、看護やケアに関わる内容が中心です。診断や治療の判断に関わる内容は、医師の監修が求められることが多くあります。

看護学生向けの教材や問題の作成

看護師の国家試験の対策問題や、看護学生向けの教材、実習の手引きなどを作る仕事です。教えることが好きな人や、後輩の指導の経験がある人に向いています。問題の正確さと、最新の出題の傾向を押さえることが求められます。問題には、正解の理由と、ほかの選択肢がなぜ違うのかの解説を付けることが多く、この解説の分かりやすさが教材の質を左右します。

医療の文書の翻訳

英語などの語学の力がある人は、医療の論文、薬の説明書、医療機器の資料などの翻訳の仕事を受けられることがあります。医療の知識と語学の両方が必要なため、担い手が限られる分野です。翻訳の仕事では、専門用語を正しい訳語に置き換えることに加え、原文の意味を変えずに、読み手に合った日本語に整える力が求められます。最初は短い資料の翻訳から始め、医療の用語集を自分で作りながら経験を積むと、少しずつ受けられる仕事の幅が広がります。

電話やオンラインの健康相談

健康相談の窓口で、電話やオンラインで利用者の相談に答える仕事です。保険会社や企業の福利厚生のサービスなどが窓口を設けています。在宅で受けられる募集もありますが、多くは雇われて働く形で、勤務の時間が決まっています。

この仕事で大切なのは、相談に答える範囲をわきまえることです。後の節で詳しく触れますが、相談者の症状から病名を判断したり、治療の方法を指示したりすることは、看護師の仕事の範囲を超えます。相談の窓口では、受診をすすめる目安や、生活の中での注意を伝えることが中心になります。

医療系のコールセンターや事務

製薬会社や医療機器の会社の問い合わせ窓口、医療の情報を扱う事務などで、看護師の知識が求められる募集があります。こちらも雇われて働く形が多く、研修のあとに在宅で働ける募集も見られます。

医療記事の執筆の進め方

看護師が家で始める仕事として多い医療記事の執筆を例に、1本の記事ができるまでの流れを見てみます。

段階 すること 気をつける点
1 依頼の確認 記事の題、読者、文字数、納期、報酬を確かめる 医療機関の広告にあたる記事かどうかも確かめる
2 構成づくり 見出しの並びを決め、依頼主に確認してもらう 読者が知りたい順に並べる
3 調べもの 公的機関や学会の資料で、事実を確かめる 個人のブログや古い情報を根拠にしない
4 執筆 専門用語を言い換え、根拠を示して書く 断定しすぎない。受診の目安は慎重に
5 出典の整理 使った資料の名前と場所を一覧にする 依頼主が確かめられる形にする
6 納品と修正 依頼主の確認を受けて直す 修正の回数と範囲は最初に決めておく

医療記事で時間がかかるのは、3の調べものです。病気や薬の情報は、厚生労働省などの公的機関の資料や、学会が公開している診療の指針などで確かめます。現場で当たり前だった知識も、指針が改められて変わっていることがあるので、記憶だけで書かず、必ず最新の資料に当たります。

4の執筆では、読者が専門家ではないことを意識します。「バイタルサイン」は「体温、脈拍、血圧、呼吸などの体の状態を表す数値」のように、専門用語はその場で言い換えます。現場で使う略語は、読者には通じないと考えて書きます。

最初のうちは、1本の記事に思った以上の時間がかかります。調べものの手順と、よく使う資料の場所を自分用に整理しておくと、2本目からの時間が短くなります。

監修の仕事を受けるときに確かめること

監修の仕事は、名前を出して内容を保証する仕事です。依頼を受ける前に、次の点を確かめておきます。

確かめること 理由
監修の範囲 記事のどこまでを確かめるのか。看護の範囲を超える内容が含まれていないか
名前と資格の出し方 本名か、どの資格を表示するのか、顔写真を出すのか
修正後の再確認 監修のあとに依頼主が記事を直した場合、もう一度確認できるか
記事の更新 情報が古くなったときに、誰が直すのか
報酬と納期 1本あたりの報酬と、確認にかけられる日数

とくに大切なのが、修正後の再確認です。監修を終えたあとに、依頼主が商品の宣伝の文章などを書き足し、それに監修者の名前が付いたまま公開される、ということが起こりえます。監修した内容から変更があった場合は必ず確認を求める、という条件を、最初に書面で決めておきます。

自分の専門の範囲を超える内容の監修は、引き受けないことも大切です。看護師として確かめられるのは、看護やケア、生活の中での注意など、自分の経験と知識の範囲です。診断や治療の判断に関わる内容は、医師の監修が必要だと依頼主に伝えます。

看護師の経験が在宅の仕事で強みになる理由

医療や健康の情報を扱う仕事では、看護師の経験そのものが強みになります。理由は3つあります。

1つ目は、患者さんや家族が実際に何に困るかを知っていることです。病気の説明は教科書にも書かれていますが、退院したあとの生活で何に戸惑うか、どんな質問がよく出るかは、現場にいた人でなければ分かりにくいものです。この視点がある記事や教材は、読む人の役に立ちます。

2つ目は、専門用語を言い換える経験があることです。看護師は、患者さんや家族に病状や処置を分かりやすく説明する場面を日々経験しています。この経験は、一般の読者に向けた記事を書くときにそのまま活かせます。

3つ目は、確かめる習慣があることです。薬の名前や量を何度も確かめる、指示を復唱する、といった現場の習慣は、間違いの許されない医療の情報を扱う仕事で大きな信頼につながります。

一方で、現場の経験は、診療の分野や施設によって偏りがあります。自分の経験が一般的なものか、自分の職場の特有のやり方なのかを区別し、記事に書くときは公的な資料で裏付けを取ることが大切です。

業務委託と雇われて働く在宅の仕事の違い

同じ「家でできる仕事」でも、業務委託と雇われて働く形では、守られる決まりも、収入の安定も大きく違います。

比べる点 業務委託(請け負い) 雇われて在宅で働く
報酬 1本や1件あたり。最低賃金は基本的に当てはまらない 時給や月給。最低賃金が当てはまる
時間 自分で決めやすい 勤務の時間が決まっている
仕事の量 依頼によって増減する 勤務の時間に応じて安定しやすい
保険 会社を通じた保険はない 条件を満たせば雇用保険や社会保険に入る
税金 自分で確定申告をする 勤め先で源泉徴収と年末調整
費用 パソコンや通信費は自分で負担 機材の貸与があることも多い

業務委託の仕事は、時間の自由が大きい反面、収入が安定しにくく、確定申告などの手続きも自分で行います。雇われて在宅で働く仕事は、時間の自由は小さいものの、収入が安定し、保険にも入れます。

自宅で個人として仕事を受ける働き方については、厚生労働省が自営型テレワークのページで、仕事を発注する側が守るべき点をガイドラインとして示しています。契約の条件を書面で示すことや、報酬の支払いの期日を決めることなどが含まれているので、業務委託の仕事を受ける前に目を通しておくと、契約の内容を確かめる手がかりになります。

報酬の決まり方と、収入の見込みの立て方

業務委託の仕事の報酬は、仕事の種類によって決まり方が違います。

仕事 よくある報酬の決まり方
記事の執筆 1文字あたり、または1本あたり
記事の監修 1本あたり
教材や問題の作成 1問あたり、または1式あたり
翻訳 1文字や1語あたり

報酬の額は、依頼主、仕事の難しさ、求められる専門性によって大きく変わります。同じ「医療記事の執筆」でも、一般向けのやさしい記事と、看護師向けの専門的な記事では、求められる調べものの量が違い、報酬も変わります。

収入の見込みを立てるときは、1本あたりの報酬だけでなく、1本にかかる時間で割って、時間あたりの報酬を出してみます。たとえば1本の記事で報酬が1万円でも、調べものと執筆と直しに10時間かかれば、時間あたり1,000円です。慣れないうちは時間がかかるので、最初の数本で実際の時間を記録し、続けるかどうかを判断します。

看護師としての勤務と比べて、時間あたりの報酬が低いと感じることもあります。業務委託の仕事の価値は、時間あたりの額だけでなく、勤務の合間に自分のペースで進められること、現場を離れている間も資格と経験を活かし続けられることにもあります。何を優先するかを決めてから、仕事を選びます。

受ける前の注意点1 勤務先の規則と副業の扱い

病院やクリニックに勤めている人は、まず勤務先の就業規則で、副業が認められているかを確かめます。副業を認めていても、事前の届け出や許可が必要な職場もあります。

公立の病院に勤める看護師は、地方公務員にあたることがあります。地方公務員法第38条は、職員が任命権者の許可を受けずに報酬を得て事業や事務に従事することを制限しています。国立の病院などで国家公務員として働く場合も、兼業には決まりがあります。公務員の兼業の扱いは、職場の種類や仕事の中身によって変わるため、自分の所属の人事の担当に必ず確かめてから受けます。

勤務先に黙って副業を始めると、規則に反するだけでなく、住民税の通知などから副業が分かって、職場との信頼関係を損なうこともあります。確かめてから始めるのが、結局はいちばんの近道です。

受ける前の注意点2 守秘義務を守る

看護師には、法律で守秘義務が課されています。保健師助産師看護師法は、次のように定めています。

保健師、看護師又は准看護師は、正当な理由がなく、その業務上知り得た人の秘密を漏らしてはならない。保健師、看護師又は准看護師でなくなつた後においても、同様とする。 出典: e-Gov法令検索

この義務は、看護師でなくなったあとも続きます。違反した場合の罰則も、同じ法律の第44条の4で、6か月以下の拘禁刑または10万円以下の罰金と定められています。

在宅の仕事で、この義務に触れやすいのが、記事の執筆です。現場の経験を書くことは記事の価値を高めますが、実際の患者さんの話を書くときは、本人が特定されないように、年齢、病名、時期、場所などの組み合わせに気を配ります。「先月、うちの病棟に入院した80代の男性が」のような書き方は、読む人が読めば誰のことか分かってしまう場合があります。経験をもとにするときは、複数の経験を組み合わせて一般化する、細部を変える、といった工夫をします。

勤務先の病院の内部の事情や、職場の人の話を書くことも、トラブルのもとになります。勤務先が特定される書き方は避けます。SNSで執筆の実績を紹介するときも、同じ注意が必要です。

受ける前の注意点3 医療や健康の情報を書くときの決まり

医療や健康の記事を書く仕事では、いくつかの決まりに気をつける必要があります。

1つ目は、医療機関の広告にあたる文章です。クリニックや病院のホームページの記事を書く仕事では、医療広告の決まりが当てはまることがあります。厚生労働省は、医療法における病院等の広告規制についてのページで、医療機関の広告のガイドラインなどを公開しています。依頼主が医療機関の場合は、依頼の段階でこの決まりを確かめておきます。

2つ目は、医薬品や健康食品、化粧品などの効果を書く文章です。効果を大げさに書いたり、病気が治ると断定したりする表現は、医薬品医療機器等法などの規制にかかる場合があります。依頼主から「治る」「効く」と書くよう求められても、そのまま書いてよいかは慎重に判断し、迷う場合は依頼主と相談します。

3つ目は、読者の行動を左右する断定を避けることです。「この症状なら受診しなくて大丈夫」のように、読者が自分で判断してしまう書き方は、読者の健康を損なうおそれがあります。受診の目安を書くときも、「気になる症状があれば医療機関に相談する」という姿勢を崩さないようにします。

受ける前の注意点4 診断や治療の指示をしない

健康相談の仕事や、記事の中で読者の質問に答える場面では、看護師の仕事の範囲を意識します。医師法第17条は「医師でなければ、医業をなしてはならない」と定めています。相談者の症状から病名を判断したり、薬の飲み方を独自に指示したりすることは、看護師の在宅の仕事では行いません。

健康相談の窓口では、症状を聞いて、受診をすすめるかどうかの目安や、受診する診療科の案内、生活の中で気をつけることを伝えるのが一般的です。窓口ごとに、答えてよい範囲がマニュアルで決められているので、その範囲を守ります。

受ける前の注意点5 内職を装った勧誘に気をつける

「看護師なら在宅で簡単に稼げる」「資格を活かして月に数十万円」といった言葉で、仕事を紹介するように見せかけ、教材や講座の費用、登録料を先に払わせる勧誘があります。仕事を提供すると言って、その仕事に必要だとして商品やサービスを買わせる取引は、特定商取引法で「業務提供誘引販売取引」として規制されています。

この取引では、契約の書面を受け取った日から20日を過ぎるまでは、書面で契約を解除できる決まり(クーリング・オフ)があります。制度の全体は、消費者庁の特定商取引法のページで確かめられます。仕事を始める前にお金を払うよう求められたら、契約する前に立ち止まり、迷ったら消費者ホットライン(188)に相談します。

受ける前の注意点6 税金の扱い

業務委託の仕事で得た報酬は、税金の申告が必要になることがあります。

勤務先から給与を受け取っている人の場合、国税庁の案内によると、給与を1か所から受けていて、給与以外の所得の合計が20万円を超える場合は、確定申告が必要です。ここでいう所得は、報酬から必要経費を差し引いた額です。20万円以下で所得税の確定申告が要らない場合でも、住民税の申告は別に必要になることがあるので、住んでいる市区町村で確かめます。確定申告が必要な人の条件は、国税庁の給与所得者で確定申告が必要な人で確かめられます。

内職として請け負う仕事の中には、税金の計算で必要経費の特例を使える場合もあります。国税庁の案内によると、家内労働者等にあたる人は、令和8年分の所得の計算で、必要経費として69万円まで認められる特例があります。ただし、給与の収入がある場合は使える額が減り、給与の収入が69万円以上あるときは、この特例は受けられません。病院などに勤めて給与を受けている人は、多くの場合この特例の対象にならないため、実際にかかった経費で計算します。自分が対象になるかどうかは、税務署で確かめます。

健康相談の仕事の流れ

雇われて在宅で健康相談を受ける仕事は、看護師の知識をもっとも直接に使える在宅の仕事の1つです。1件の相談は、おおむね次の流れで進みます。

  1. 相談者の名乗りを受け、窓口の決まりに沿って本人を確かめる
  2. 相談の内容を聞き取る。いつから、どんな症状か、ほかに気になることはないか
  3. 窓口のマニュアルに沿って、受診をすすめるかどうかの目安を伝える
  4. 受診をすすめる場合は、受診する診療科や、急ぐ必要があるかを案内する
  5. 生活の中で気をつけることを伝え、不安な点が残っていないかを確かめる
  6. 相談の内容を、決められた形で記録する

この仕事で大切なのは、聞き取りの丁寧さと、判断の範囲を守ることです。相談者は不安を抱えて連絡してくるので、話をさえぎらずに聞き、必要なことを漏れなく確かめます。そのうえで、病名を告げたり、薬を変えるよう指示したりはせず、受診の目安と生活の注意を伝えるところで止めます。

急を要する症状の相談では、すぐに救急の受診や救急車の要請をすすめる判断が求められることもあります。窓口ごとに、どんな症状のときにどう案内するかが細かく決められているので、研修でその手順を確実に身につけます。

在宅の仕事で失敗しやすい例

看護師が家で仕事を始めるときに、よく見られる失敗を整理します。どれも、事前に知っていれば避けられるものです。

1つ目は、報酬だけで仕事を選び、時間がかかりすぎる例です。1本あたりの報酬が高く見えても、専門的な調べものが多く、実際には時間あたりの報酬がとても低くなることがあります。最初の数本で、かかった時間を必ず記録します。

2つ目は、契約の条件を決めずに始める例です。修正の回数を決めずに引き受け、何度も書き直しを求められる、納品したのに報酬の支払いが遅れる、といったトラブルは、最初に書面で条件を決めていれば防げます。

3つ目は、現場の経験をそのまま書いてしまう例です。守秘義務の節で見たとおり、患者さんや勤務先が特定される書き方は、重大な問題になります。経験は一般化して書く習慣をつけます。

4つ目は、本業とのバランスを崩す例です。夜勤のある勤務と在宅の仕事を両立させようとして、休む時間を削ってしまうと、本業の看護の仕事に影響が出ます。在宅の仕事は、本業の休息を削らない範囲で、量を決めて受けます。

仕事の探し方

看護師の資格を活かせる家でできる仕事は、次のような方法で探せます。

探し方 向いている仕事 確かめたい点
在宅ワークの仲介サイト 記事の執筆、監修、教材づくり 依頼主の評価、契約の条件、報酬の支払いの時期
医療や看護の求人サイト 健康相談、医療系のコールセンター 在宅で働ける時期、勤務の時間
派遣会社 医療系のコールセンターや事務 研修の場所、機材の貸与
知人や以前の職場のつながり 教材づくり、研修の資料づくり 契約の書面を交わすか

在宅ワークの仲介サイトで仕事を探すときは、「看護師」「医療ライター」「監修」などの言葉で検索します。最初は実績がないため、小さな仕事から始めて、評価を積み上げていくのが一般的です。応募するときは、看護師としての経験の年数や、得意な診療の分野、文章を書いた経験などを具体的に伝えると、依頼主が判断しやすくなります。

知人のつながりで仕事を受ける場合も、報酬、納期、修正の回数、名前を出すかどうかを、書面やメールで残しておきます。口約束のまま始めると、あとで条件の食い違いが起きやすくなります。

家で仕事をするための準備

看護師の在宅の仕事を始めるには、パソコンと通信の環境に加えて、情報を守るための準備が必要です。

パソコンと通信の環境

記事の執筆や教材づくりには、文章の作成の道具と表計算の道具が使えるパソコンが必要です。依頼主によっては、特定の共有の道具や、オンラインの打ち合わせの道具を使うよう求められることもあります。インターネットの回線は、調べものとファイルのやり取りが安定してできるものを用意します。

雇われて在宅で健康相談などをする場合は、会社からパソコンやヘッドセットが貸し出されることが多く、自宅の固定の回線や、静かな作業の場所が条件になることもあります。

情報を守るための準備

守秘義務を守るためには、仕事のデータの扱い方を決めておきます。仕事のファイルを家族と共用のパソコンに保存しない、依頼主から受け取った資料は契約が終わったら決められた方法で削除する、画面を家族に見られない場所で作業する、といった準備です。健康相談の仕事では、相談者の情報を扱うため、勤め先の決まりに従って、より厳しく管理します。

始める前の確認の一覧

確かめること 済んだら印を付ける
勤務先の就業規則で副業が認められているか、届け出が要るか
公務員にあたる場合、兼業の許可が要るか
業務委託か、雇われて働くか
契約の条件(報酬、納期、修正の回数、名前の出し方)を書面で残したか
仕事を始める前にお金を払うよう求められていないか
仕事のデータの保存場所と、削除の方法を決めたか
確定申告と住民税の申告が必要になるか

この一覧の項目を確かめてから仕事を受けると、あとで困ることがほとんどなくなります。

自分の状況に合う仕事の選び方

看護師が家でできる仕事を探す事情は、人によってさまざまです。よくある状況ごとに、合いやすい仕事を整理します。

状況 合いやすい仕事 理由
夜勤のある病棟に勤めている 記事の執筆、教材づくり 勤務が不規則でも、自分の都合で進められる
育児で現場を離れている 記事の執筆、監修、時間の短い健康相談 子どもの予定に合わせて時間を組める
現場への復帰を考えている 健康相談、医療系のコールセンター 医療の知識を使い続けられ、勘を保ちやすい
語学の力がある 医療の文書の翻訳 担い手が限られ、専門性を活かせる
後輩の指導が好き 教材や問題の作成 教える経験をそのまま活かせる

自分の状況に合う仕事を選ぶと、無理なく続けられます。最初から複数の仕事に手を広げず、1つの仕事で経験を積んでから広げるほうが、失敗が少なくなります。

現場への復帰を考えている人にとっては、在宅の仕事は資格と知識を保つ手段にもなります。記事の執筆や健康相談のために最新の資料を読むことは、離れている間に変わった制度や治療の考え方を知る機会になります。復帰を見据えるなら、仕事の中で学んだことを自分用に整理しておくと、復帰のときの不安を減らせます。

経験を次の仕事につなげる

看護師が家でできる仕事を続けるうえで、大きな力になるのが文章を書く力です。記事の執筆、監修のコメント、教材の解説、健康相談の記録など、多くの仕事で文章を使います。

ビジネスの文書の書き方を体系的に学びたいなら、ビジネス文書検定が目標の1つになります。医療記事の執筆を続けて単価を上げていきたい人は、Webライターが文字単価を上げる方法【2026年版】|1円→5円のステップで、単価を上げていく段階ごとの考え方を確かめられます。調査や研究の経験を活かして、医療のデータの分析や調査の仕事に進む道もあります。調査を専門にする仕事の報酬の目安は、研究者の年収・単価相場で確かめられます。

医療の現場でも、AIを使った記録の作成や問い合わせの対応が広がっています。現場を知る人が、AIの導入や使い方の定着を支える仕事の中身は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で紹介しています。

20年この市場を見てきた運営者の立場から言えば、専門の資格を持つ人が在宅の仕事で信頼を得ていく道筋は、ほぼ共通しています。資格の名前で仕事を取るのではなく、確かな情報を、決まりを守って、分かりやすく届けることを積み重ねた人に、同じ依頼主から次の仕事が続けて届いています。看護師の場合、守秘義務や医療の情報の決まりを自分から意識して守れることが、そのまま依頼主の安心につながっています。

依頼する側と受ける側が直接つながる取引では、仲介の手数料が乗らないぶん、依頼主は同じ予算で監修まで頼みやすくなり、受ける側は手数料0%で手取りが厚くなります。専門性の高い仕事ほど、こうした直接の関係が長く続きやすいのも、現場で見てきた実感です。

よくある質問

Q. 看護師が家でできる仕事にはどんなものがありますか?

業務委託で受ける仕事には、医療や健康の記事の執筆、記事の監修、看護学生向けの教材や問題の作成、医療の文書の翻訳などがあります。雇われて在宅で働く仕事には、電話やオンラインの健康相談、医療系のコールセンターなどがあります。時間の自由を優先するか、収入の安定を優先するかで選び分けます。

Q. 病院に勤めながら在宅の副業をしてもよいですか?

勤務先の就業規則で副業が認められているかを、まず確かめます。届け出や許可が必要な職場もあります。公立の病院などで公務員にあたる場合は、法律で兼業に許可が必要とされていることがあるため、自分の所属の人事の担当に確かめてから始めます。黙って始めると職場との信頼を損なうおそれがあります。

Q. 医療記事に自分の看護の経験を書いてもよいですか?

経験をもとにすることは記事の価値を高めますが、看護師には法律で守秘義務があり、看護師でなくなったあとも続きます。実際の患者さんが特定されないよう、年齢、病名、時期、場所の組み合わせに気を配り、複数の経験を一般化する、細部を変えるなどの工夫をします。勤務先が特定される書き方も避けます。

Q. 副業の収入が少なくても確定申告は必要ですか?

勤務先から給与を1か所で受けている人は、給与以外の所得の合計が20万円を超えると確定申告が必要です。所得は報酬から必要経費を引いた額です。20万円以下で所得税の確定申告が要らない場合でも、住民税の申告は別に必要になることがあるため、住んでいる市区町村で確かめます。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年2月11日最終更新:2026年10月15日
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