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マクラメ作品を販売する|売れる作品と売り方

@SOHO編集部
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マクラメ作品を販売する|売れる作品と売り方

この記事のポイント

  • ✓マクラメ販売を始めたい人向けに
  • ✓本の作り方を使うときの注意
  • ✓ワークショップ講師という道までを解説します

マクラメ販売は、ひもを結んで模様を作るマクラメの技法で、タペストリーやプラントハンガー、アクセサリーなどを作って売る仕事です。材料費が比較的安く、大がかりな道具も要らないので、自宅で始めやすい手仕事の1つです。一方で、同じような作品が数多く出品されていて、売れる作品にするには、作品の選び方と見せ方、価格の付け方に工夫が必要です。この記事では、売れやすい作品の種類から、材料、守るべき決まり、売り場、写真、梱包、価格、教える仕事までを順に整理します。

マクラメ販売の現状

インテリアとして見直されている手仕事

マクラメは、ひもの結び方を組み合わせて模様を作る手芸です。1970年代に流行した後、北欧風や自然素材を生かしたインテリアの人気とともに、再び注目されるようになりました。ネット通販の大手モールでは、壁に飾るタペストリー、観葉植物を吊るすプラントハンガー、玄関のマット、照明のシェードなど、さまざまなマクラメの雑貨が並んでいます。

ハンドメイドの作品として売る場合、量販店の雑貨と比べられることになります。買う人がハンドメイドを選ぶのは、価格の安さではなく、色の組み合わせ、結びの細かさ、ほかに無いデザインに価値を感じているからです。作り手の個性が伝わる作品ほど、量販品との違いがはっきりします。

材料の手軽さと、時間のかかり方

マクラメの材料は、主にひもと、吊るすための木の棒やリングです。手芸店やネット通販で、綿のロープが数百メートル単位で売られていて、1作品あたりの材料費は小さく抑えられます。

その一方で、作るのに時間がかかります。大きなタペストリーは、ひもを切りそろえる作業だけでも手間がかかり、結びの作業には何時間もかかります。材料費が安いからといって安い価格を付けると、作業時間に見合わない販売になりやすい点に注意が必要です。

作品の種類で売れ方が違う

マクラメの作品は、大きく分けると次の3つの系統があります。

系統 主な作品 特徴
インテリア タペストリー、プラントハンガー、ガーランド、照明のシェード 単価を高くしやすいが、作業時間が長い
小物 キーホルダー、コースター、ポーチ、スマホショルダー 作る時間が短く、まとめて作りやすい
アクセサリー ブレスレット、アンクレット、ピアス、ネックレス 細いひもと天然石などを組み合わせる、細かい作業が多い

最初は、作る時間が短い小物から始めて、写真や梱包の手順に慣れてから、時間のかかるインテリアに広げる順番が安全です。

売れやすい作品と、作品づくりの考え方

タペストリーは大きさの選択肢を用意する

壁に飾るタペストリーは、マクラメの作品の中で最もよく見かける種類です。大きなものは見栄えがしますが、飾る場所が限られます。幅30センチ前後の小さめのものから、ソファの上に飾れる大きめのものまで、大きさの選択肢を用意しておくと、部屋の広さに合わせて選んでもらえます。賃貸の住まいでは壁に大きな穴をあけられない人も多いので、軽いピンで掛けられる重さに収めることも、選ばれる理由になります。

プラントハンガーは鉢の大きさと重さを書く

観葉植物を吊るすプラントハンガーは、植物を育てる人に人気のある作品です。ただし、鉢と土と水の重さがかかるので、作品の強度が問われます。対応する鉢の直径の目安と、どのくらいの重さまで吊るせるかを、作り手が自分で確かめた範囲で書いておきます。重い鉢を吊るして結び目がほどけたり、ひもが切れたりすると、鉢が落ちて床や人を傷つけるおそれがあります。

小物とアクセサリーはまとめて作る

キーホルダーやコースター、ブレスレットなどの小物は、同じ形を何個も作ることで、1個あたりの作業時間を短くできます。色違いを数種類そろえると、選ぶ楽しさが生まれ、まとめて買ってもらえることもあります。天然石やビーズを組み合わせるアクセサリーは、ひもの結びの細かさが作品の印象を決めます。細いひもは、水に強い素材や、ほつれにくい素材を選ぶと、使い続けてもらえます。

オリジナルの模様で差を付ける

マクラメの結び方には、基本の型があります。平結び、ねじり結び、巻き結び、タッセルの作り方などを組み合わせて模様を作ります。基本の型そのものは誰でも使える技法ですが、色の組み合わせ、結びの配置、使う素材の組み合わせで、作り手ごとの個性が出ます。流行の形をそのまままねるより、自分の好きな色合いや、自分の暮らしに合う形を出発点にすると、ほかの作品と並んだときに選ばれる理由が生まれます。

材料と道具

ひもの種類

マクラメでよく使われるひもは、次のような種類です。

  • 綿のロープ(太さ3ミリ前後が扱いやすい。タペストリーやプラントハンガーの定番)
  • 綿のひもをより合わせたもの(ほどくとふわっと広がり、房飾りに向く)
  • ジュートや麻のひも(自然な色合いで、素朴な仕上がりになる)
  • ナイロンやポリエステルの細いひも(アクセサリー向き。水に強く、色の種類が多い)

作品の印象は、ひもの太さと素材で大きく変わります。同じ模様でも、太いひもで作ると力強い印象に、細いひもで作ると繊細な印象になります。新しい素材を使うときは、小さな試作で結びやすさと仕上がりを確かめます。

道具と作業の場所

道具は多くありません。

  • よく切れるはさみ
  • メジャー
  • 作品を吊るして作業するための突っ張り棒やフック
  • 木の棒やリング、ビーズなどの部材
  • 房をそろえるための櫛

タペストリーのような大きな作品は、作品を吊るした状態で作業するので、壁の前に作業の場所を確保します。綿のひもは糸くずが出やすいので、作業の後の掃除の手間も考えておきます。

材料の仕入れ

材料は手芸店やネット通販で買えます。ネット通販では、数百メートル単位のロープが、まとめ買いで安くなる場合があります。ただし、同じ商品名でも、仕入れの時期によって色の具合が少し違うことがあります。色違いのシリーズを作るときや、人気の作品を再販するときは、同じ時期に買った材料で作るか、色の差を説明文で伝えるようにします。

作業を効率よく進める工夫

ひもの長さを見積もる

マクラメで材料を無駄にしやすいのが、ひもの長さの見積もりです。結び目を作るたびにひもは短くなるので、作品の長さの何倍ものひもが必要になります。必要な長さは、結び方の種類と結び目の密度で大きく変わります。平結びを詰めて続ける模様では長いひもが要り、結ばずに垂らす部分が多い模様では短くて済みます。

見積もりの精度を上げるには、新しい模様を作るたびに、切ったひもの長さと、仕上がったときに残った長さを記録しておきます。何作品か記録すると、模様ごとの目安が自分の中にでき、材料の買いすぎや、作業の途中でひもが足りなくなる失敗が減ります。途中で足りなくなると、継ぎ目が目立って作品の価値が下がるので、迷ったときは長めに切るのが基本です。

工程をまとめて進める

同じ作品を何個か作るときは、工程ごとにまとめて進めると時間を短くできます。

  1. 必要な本数のひもを、まとめて切りそろえる
  2. 木の棒やリングに、まとめて取り付ける
  3. 結びの作業を、1作品ずつ進める
  4. 房の長さをそろえ、櫛でほぐす作業をまとめて行う
  5. 写真撮影と梱包の準備をまとめて行う

1作品ずつ最初から最後まで作るより、道具の持ち替えや片付けの回数が減ります。特に、房をほぐす作業は糸くずが多く出るので、まとめて行って1回で掃除を済ませると、作業の場所を保ちやすくなります。

色の組み合わせをシリーズにする

色の組み合わせを決めてシリーズにすると、作品の世界観が伝わりやすくなります。たとえば、生成りとくすんだ緑、生成りと茶色、白と淡い桃色、のように数種類の配色を決め、タペストリー、プラントハンガー、キーホルダーを同じ配色でそろえます。同じ配色の作品が並んでいると、部屋全体の雰囲気を合わせたい人が、まとめて選んでくれることがあります。材料の種類も絞れるので、仕入れの管理が楽になります。

本や動画の作り方を使うときの注意

作り方の本には販売についての記載がある

マクラメの作り方は、手芸の本や動画で数多く紹介されています。練習のために、本や動画の作り方どおりに作ることは問題ありません。気を付けたいのは、その作品を売るときです。手芸の本の中には、掲載されている作品をそのまま作って販売することを禁じる記載をしているものがあります。売るつもりの作品が本や動画の作り方をもとにしている場合は、その本や動画にどのような記載があるかを確かめます。

著作権法では、著作者が複製する権利を専有するとされ、個人で楽しむための範囲を超えた使い方には、権利者の許可が必要になる場面があります。結び方の技法そのものと、作品のデザインの扱いは別の問題で、どこまでが保護されるかは個別の事情で判断が変わります。迷う場合は、本や動画の作り手の案内を確かめ、許可が無い作品は売らない判断をするのが安全です。著作権の基本は、文化庁の著作権のページで確かめられます。

自分の作品として説明できるものを売る

売る作品は、色、配置、大きさ、組み合わせを自分で考えたものにします。本の作り方で基本の結びを身につけ、そこから自分の模様を作っていく流れにすると、自信を持って自分の作品として説明できます。作品の説明文で「オリジナルの模様です」と書けることは、買う人にとっても安心材料になります。

売り場の選び方

ハンドメイドマーケット

minne や Creema のようなハンドメイドマーケットは、手作りの雑貨を探す人が集まる場所で、マクラメの作品とも相性が良い売り場です。手数料は、minne が作品価格、購入オプション価格、送料の合計の10.659%(税込)、Creema が決済総額の10.67%(税込)と公式に案内されています。minne には有料の会員サービス minne PLUS があり、加入すると販売手数料が下がる段階が設けられています。最新の料金は minne の販売の案内と Creema のヘルプで確かめてください。

自分のネットショップ

BASE のようなネットショップ作成サービスを使えば、自分の店を開けます。BASE の公式ページでは、スタンダードプランは月額0円で、売れたときに決済手数料3.6%+40円とサービス手数料3%がかかると書かれています。売上が伸びた人向けのグロースプランは、年払いで1か月あたり16,580円の固定費がかかる代わりに、決済手数料が2.9%、サービス手数料が0円になります。自分の店は、作品の世界観をそろえて見せられる一方、人を集める仕組みは自分で作る必要があります。

雑貨店での委託販売

雑貨店や植物を扱う店、カフェの一角で、作品を預けて売ってもらう委託販売もあります。植物の店にプラントハンガーを、インテリアの店にタペストリーを、というように、作品の用途に合う店を選ぶと、手に取ってもらえる機会が増えます。取り分の割合、売れ残ったときの引き取り、展示中の汚れや破損の扱い、売上の精算の時期は、口約束ではなく書面で決めておきます。

クラフトイベントとマルシェ

クラフトイベントやマルシェは、実物の手触りや色を見てもらえる場です。タペストリーは吊るして見せる什器があると、遠くからでも目に入ります。その場で売れなくても、ショップカードを渡しておけば、後からネットで買ってくれる人もいます。出店料と交通費、運搬の手間を考え、年に何回出るかを決めておくと負担が膨らみません。

写真と説明文の作り方

飾った状態の写真が決め手になる

マクラメの作品は、吊るしたり飾ったりしたときの姿が魅力です。机の上に平らに広げた写真だけでは、飾ったときの印象が伝わりません。次の写真をそろえます。

  • 白い壁に吊るした全体の写真
  • 部屋に飾った状態の写真(植物や家具と並べて、大きさが伝わるもの)
  • 結び目と房の接写(ひもの質感と、結びの細かさが伝わるもの)
  • メジャーを当てた寸法の写真
  • プラントハンガーなら、鉢を入れた状態の写真

撮影は、窓から入る柔らかい自然光の下が基本です。綿のひもの白やベージュは、照明の色で黄色っぽく写りやすいので、同じ場所、同じ時間帯に撮る習慣をつけると、作品ごとの色の差が出にくくなります。

説明文に書く項目

説明文は、次の項目を毎回同じ順番で書くと抜けがなくなります。

  1. 作品の雰囲気と、飾る場所の例
  2. 大きさ(房を含めた長さ、幅)
  3. 素材(ひもの素材と太さ、木の棒やリングの素材)
  4. プラントハンガーなら、対応する鉢の直径と、吊るせる重さの目安
  5. 手入れの方法(ほこりの払い方、房のほつれの整え方、水に濡れたときの扱い)
  6. 手作りのため、写真と少しずつ違うこと

6は特に大切です。手で結ぶ作品は、同じ作品でも房の長さや結びの間隔が少しずつ違います。そのことを最初に伝えておくと、届いた後の「写真と違う」という申し出を防げます。説明文や問い合わせへの返信を、相手に伝わる言葉で書く力は、販売の土台になります。文章の書き方を体系立てて学びたい人には、ビジネス文書検定の内容が参考になります。

法律で求められる表示と、作り手の責任

特定商取引法の表示

ネットで作品を売る場合は、特定商取引法の通信販売にあたり、販売者の氏名、住所、電話番号、価格、送料、支払いの時期と方法、引き渡しの時期、返品の条件などを表示する必要があります。ハンドメイドマーケットでは、運営会社が表示の仕組みを用意している場合があります。自分のネットショップでは、自分で表示を作ります。

返品の条件を書いていないと、商品を受け取った日から8日以内なら返品できる扱いになります。

通信販売をする場合の商品又は特定権利の販売条件について広告をした販売業者が当該商品若しくは当該特定権利の売買契約の申込みを受けた場合におけるその申込みをした者又は売買契約を締結した場合におけるその購入者(次項において単に「購入者」という。)は、その売買契約に係る商品の引渡し又は特定権利の移転を受けた日から起算して八日を経過するまでの間は、その売買契約の申込みの撤回又はその売買契約の解除(以下この条において「申込みの撤回等」という。)を行うことができる。 出典: e-Gov法令検索「特定商取引に関する法律」第15条の3

同じ条文のただし書きで、販売者が返品についての特約を表示していれば、その特約に従うとされています。受注生産の作品や、1点ものの作品は、「お客様のご都合による返品はお受けしていません」のように、条件をはっきり書いておきます。表示の決まりは、消費者庁の特定商取引法のページで確かめられます。

吊るす作品は強度を確かめてから売る

製造物責任法は、製品の欠陥で人がけがをしたり物が壊れたりしたときに、製造した人や加工した人が賠償の責任を負うことを定めた法律です。プラントハンガーや照明のシェードのように、重さを支える作品は、結び目がほどけたり、ひもが切れたりすると、物が落ちて人や家財を傷つけるおそれがあります。個別の事情で判断が変わるので断定はできませんが、事故を防ぐために、売る前に自分で重さをかけて確かめ、説明文に吊るせる重さの目安を書いておくことが大切です。照明のシェードは、電球の熱がひもに伝わらない構造の照明に限って使うよう、説明文に書き添えます。

季節と贈り物の需要に合わせる

季節ごとに選ばれる作品が変わる

マクラメの作品は、季節によって選ばれ方が変わります。春から夏にかけては、植物を育て始める人が増えるので、プラントハンガーや、窓辺に飾る軽いガーランドが手に取られやすくなります。秋から冬にかけては、部屋の模様替えや年末の贈り物の需要があり、タペストリーや、毛糸のように温かみのある素材を使った作品が選ばれます。売り場の検索の動きや、前の年の自分の記録を見ながら、季節の少し前に新作を出しておくと、需要の山に間に合います。

贈り物向けの準備

新築祝い、引っ越し祝い、誕生日など、マクラメの作品は贈り物としても選ばれます。贈り物の需要に応えるには、包装の選択肢と、メッセージカードの同梱を用意しておくと便利です。包装を有料の選択肢にする場合は、その料金も売り場の手数料の対象になることがあるので、規約を確かめて価格を決めます。贈り先に直接送る注文では、納品書に価格が載らないようにするなどの配慮も求められます。

手入れの案内を同梱する

綿のひもの作品は、ほこりが付きやすく、湿気の多い場所に長く飾るとカビが生えることがあります。長く使ってもらうために、手入れの方法を書いた小さな紙を同梱します。ほこりはやわらかいブラシで払うこと、直射日光が長く当たる場所では色があせること、房がほつれてきたら櫛でとかして先を切りそろえると整うこと、などを書いておくと、買った人が困ったときに自分で手入れできます。こうした小さな配慮が、次の作品を買ってもらうきっかけになります。

梱包と配送

形を崩さずに送る

マクラメの作品は軽いものが多いですが、形を崩さずに送るには工夫が必要です。

  • 房は櫛でそろえてから、薄紙で包む
  • タペストリーは、木の棒を軸にして、くしゃくしゃにならないように箱に収める
  • プラントハンガーは、ひもが絡まないように、まとめて薄紙で包む
  • 雨の日に備えて、全体をビニールで包んでから箱に入れる

木の棒が長いタペストリーは、箱の大きさが送料に影響します。棒を短めにする、棒を外して送り、受け取った人に通してもらう形にする、などの工夫で、送料を抑えられることがあります。その場合は、通し方の説明を同梱します。

届くまでの日数を書いておく

受注生産にする場合は、注文から発送までの日数を説明文に書いておきます。大きな作品は作業に時間がかかるので、贈り物の注文などで日付の指定があるときは、間に合うかどうかを受注の前に確かめます。

価格の決め方

原価に含めるもの

マクラメの作品の原価は、ひもの代金だけではありません。

  • ひも、木の棒、リング、ビーズなどの材料費
  • 梱包材の費用
  • 売り場の手数料
  • 送料込みの価格にする場合は、配送料

材料費が安いマクラメでは、原価のほとんどが手数料と送料になることがあります。たとえば材料費500円のタペストリーでも、送料込みで売るなら配送料が加わり、売り場の手数料が売値の約1割かかります。

作業時間に値段を付ける

原価を引いた残りが、作業時間への対価です。1つのタペストリーに5時間かけて、手元に残るのが2,500円なら、時給に直すと500円です。副業として続けるなら、自分の時間にいくらの値を付けるかを先に決め、そこから逆算して売値を決めます。

売値が高くなりすぎると感じたら、作業時間を減らす工夫を考えます。ひもを切りそろえる作業をまとめて行う、同じ模様の作品を数個並べて作る、などの方法があります。

相場は参考にとどめる

同じような大きさのマクラメ作品が、いくらで売られているかは、各売り場で検索すれば調べられます。ただし、相場に合わせて安くしすぎると、作業時間に見合わず続きません。作品の写真と説明文で、どれだけの手間をかけた作品なのかを伝え、それに見合う価格を付けるほうが、長く続けられます。

オーダーと問い合わせの受け方

オーダーを受けるときに決めること

マクラメの作品は、大きさや色を指定したオーダーの依頼を受けることがあります。オーダーは喜ばれる一方で、行き違いが起きやすい取引です。受ける前に、次の点を決めて相手に示します。

  • 大きさ、色、模様の指定をどこまで受けるか
  • 仕上がりの見本(似た作品の写真や、色見本のひも)を見せるかどうか
  • 料金の決め方と、支払いの時期
  • 注文から発送までの日数
  • 完成後の作り直しや返品を受けるかどうか

色の指定は、画面で見る色と実物のひもの色が違うことがあるので、色見本の写真を送って確かめてもらうと安心です。作業の途中で写真を送り、模様の方向を確かめてもらう方法も、仕上がりへの満足につながります。

問い合わせへの返信の型を作る

よく来る問い合わせは、大きさ、色違いの有無、配送の日数、贈り物の包装の可否などです。こうした問い合わせには、返信の文面の型を用意しておくと、返信の時間を短くできます。型は、あいさつ、問い合わせへの答え、補足、結びの順番で作ります。型をそのまま貼り付けるのではなく、相手の名前や問い合わせの内容に合わせて一言を加えると、機械的な印象を避けられます。返信までの目安の日数を、ショップの案内に書いておくことも大切です。

作品の記録を残す

売れた作品、作った日付、使ったひもの種類と長さ、作業にかかった時間、売れた場所と価格を、表にして残しておきます。記録は、表計算ソフトの簡単な表で十分です。半年ほど続けると、どの作品が時間のわりに売れるのか、どの配色が人気なのかが見えてきます。次に作る作品を、思いつきではなく記録をもとに決められるようになると、売れ残りが減り、作業の時間をより売れる作品に向けられます。

教える仕事という選択肢

ワークショップの講師

マクラメは、作る過程そのものを楽しむ人が多い手芸です。作品を売るだけでなく、作り方を教えるワークショップを開く道もあります。カフェや雑貨店、地域の施設で、2時間ほどで小さなタペストリーやキーホルダーを作る講座は、材料を用意すれば開きやすい形です。参加費には、材料費と会場費、教える時間への対価を含めます。

講座を開くときは、参加者が作り方を持ち帰れる手順書を用意すると、満足度が上がります。手順書の写真やイラストは、自分で撮ったもの、描いたものを使います。本の作り方を写して配ると、著作権の問題になるおそれがあります。

講座を開くときの準備

講座を開く前には、会場の広さと机の数、作品を吊るして作業できる場所があるかを確かめます。マクラメは作品を吊るして結ぶので、机の上だけでは作業しにくいことがあります。クリップボードにひもを留めて作れる小さな作品を題材にすると、どんな会場でも開きやすくなります。

参加者の人数は、1人で教えるなら、全員の手元に目が届く人数に絞ります。初めての人は、最初の結び目でつまずくことが多いので、あらかじめひもを切りそろえて棒に取り付けた状態で配ると、時間内に作品を仕上げてもらえます。申し込みの受付、参加費の受け取り、当日の欠席の扱いも、案内の段階で決めて示しておきます。

作り方のキットを売る

材料と手順書をセットにしたキットを売る方法もあります。キットは、作品よりも作る時間がかからず、まとめて準備できるので、作品の販売と組み合わせると売上が安定しやすくなります。手順書の書き方と写真の撮り方は、作品の説明文と同じように、初めての人がつまずかない順番で書くことが大切です。

税金と会社の副業ルール

確定申告が必要になる目安

会社員が副業でマクラメの作品を売る場合、国税庁の案内では、給与を1か所から受けていて年末調整を受けている人は、給与以外の所得の合計が20万円を超えると確定申告が必要になります。所得とは、売上から材料費や手数料、送料などの経費を引いた額です。詳しくは国税庁のタックスアンサーで確かめられます。

20万円以下でも、住民税の申告は別に必要になる場合があります。住民税の扱いは住んでいる市区町村の窓口で確かめてください。所得の区分や経費の範囲は、販売の規模や続け方で扱いが変わるので、迷ったら税務署や税理士に相談するのが確実です。

会社の就業規則を確かめる

副業を始める前に、勤めている会社の就業規則で副業がどう扱われているかを確かめます。許可や届出を求めている会社もあるので、ルールに沿って届け出ておくと、後から問題になることを避けられます。

長く続く作り手に共通すること

運営者として見てきた傾向

在宅ワークとフリーランスの仲介を長く運営してきた立場から見ると、手仕事で長く続く人には、共通した傾向があります。それは、作品を作ることと、作品を知ってもらうことの両方に時間を割いていることです。結んでいる途中の手元の写真、色を選んでいる場面、飾った部屋の写真を発信している作り手は、作品そのものより先に、作り手の名前で覚えてもらえるようになります。

もう1つの傾向は、作品の販売から、教える仕事や写真の仕事へと幅を広げていることです。作品を魅力的に見せる写真や、配色の感覚、手順書を作る力は、デザインや商品撮影の仕事にも生きます。デザインの仕事の報酬の目安は、デザイナーの年収・単価相場にまとめられています。

作業の時間を分けて計画する

副業でマクラメの作品を作る時間は、平日の夜や週末に限られます。結ぶ時間、写真を撮る時間、発送や問い合わせの返信の時間を分けて計画すると、作業が途切れません。在宅での作業に集中するコツは、在宅ワークの集中力アップ|ポモドーロ以外に効く7つのテクニックが参考になります。

最初の作品を出品するまでの手順

最後に、これから始める人のための手順を並べます。

  1. 基本の結び方を練習し、小物を3種類ほど作ってみる
  2. 本や動画の作り方を使った作品は、販売についての記載を確かめる
  3. 材料費と作業時間を記録し、1作品あたりの原価を出す
  4. 売り場を選び、規約と手数料、特定商取引法の表示を確かめる
  5. 飾った状態の写真と、説明文の6項目をそろえる
  6. 少ない数で出品し、反応を見て次に作る作品を決める

資格や知識を身につけて在宅の仕事の幅を広げたい人は、在宅ワークに強い資格10選|自宅で稼げるスキルを身につけるもあわせて読んでみてください。

よくある質問

Q. マクラメの作品を売るのに資格や許可は必要ですか?

自分で作ったマクラメの作品を売るのに、特別な資格や許可は要りません。ただし、ネットで売るなら特定商取引法の表示が必要で、販売者の氏名や住所、価格、送料、返品の条件などを示します。会社員の場合は、就業規則で副業がどう扱われているかも事前に確かめてください。

Q. 本に載っている作り方で作った作品を売ってもよいですか?

練習のために作るのは問題ありませんが、売る場合は注意が必要です。手芸の本の中には、掲載作品をそのまま作って販売することを禁じる記載をしているものがあります。本や動画の案内を確かめ、許可が無い作品は売らない判断をするのが安全です。基本の結びを身につけたら、自分で考えた模様の作品を売ります。

Q. マクラメの作品はどこで売るのがよいですか?

手作りの雑貨を探す人が集まるハンドメイドマーケット、自分のネットショップ、雑貨店や植物の店での委託販売、クラフトイベントなどがあります。手数料や規約、集まる人が違うので、作品の用途に合う場所を選びます。1つの場所で反応を見てから、ほかの場所に広げる方法もあります。

Q. マクラメの作品の価格はどう決めればよいですか?

材料費、梱包材、売り場の手数料、送料を合わせた原価を出し、残りが作業時間に見合うかを確かめます。材料費が安くても作業時間が長いので、相場に合わせて安くしすぎると続きません。自分の時間にいくらの値を付けるかを先に決め、そこから逆算して売値を決めるのが基本です。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年10月25日最終更新:2026年11月7日
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@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。

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