Macでファイルの拡張子を表示する設定と、表示されないときの確かめ方


この記事のポイント
- ✓Macでファイルの拡張子を表示する設定を
- ✓Finderの設定と「情報を見る」の2つの方法で解説
- ✓設定したのに表示されないときの確かめ方
Macでファイルを開こうとしたとき、「このファイルはPDFなのか画像なのか」「Wordの書類なのか、それとも別のものなのか」が名前を見ても分からず困ったことはないでしょうか。Macは初めの状態では、ファイル名の後ろに付く拡張子を表示しない設定になっています。この記事では、Macでファイルの拡張子を表示する2つの方法と、設定したのに表示されないときに確かめる順番、拡張子を書き換えるときの注意点を、画面の名前に沿って説明します。
拡張子とは何か、Macで表示されていない理由
拡張子とは、ファイル名の最後に付く「.pdf」「.jpg」「.docx」のような短い文字のことです。そのファイルがどの種類のデータで、どのアプリで開くものかを示す目印の役割を持っています。
Appleの公式ヘルプは、拡張子について次のように説明しています。
ファイル名の拡張子は、一部のファイル名の末尾に表示され、ピリオド(.)とそれに続く2〜3の文字または単語(.jpgなど)のようになります。ファイルのファイル名拡張子は、そのファイルの種類とそのファイルを開くことができるアプリを示します。 出典: support.apple.com
同じヘルプには、通常、ファイル名拡張子はmacOSでは表示されないものの、必要に応じて表示させられること、拡張子が表示されていなくてもmacOSでは適切なアプリでファイルを開けることも書かれています。つまり、拡張子が見えないのは故障ではなく、初めからそういう設定になっているということです。
Macがこうした作りになっているのは、ファイル名を短くすっきり見せるためだと考えられます。アイコンを見れば種類がおおよそ分かり、ダブルクリックすれば対応するアプリで開くので、普段使うだけなら拡張子を意識する場面は多くありません。
ただし、仕事でファイルを扱うときは事情が変わります。取引先から届いたファイルの形式を確かめる、納品するファイルの形式が指定どおりかを確かめる、似た名前のファイルの中から正しいものを選ぶ、といった場面では、拡張子が見えていないと判断を誤りやすくなります。
仕事のMacで拡張子を表示しておきたい理由
拡張子を表示しておくことには、見た目の分かりやすさ以上の意味があります。
形式の取り違えを防ぐ
同じ「見積書」という名前でも、PDFと表計算ソフトのファイルでは扱いが違います。PDFはそのまま相手に送れますが、表計算ソフトのファイルは相手の環境によっては開けないことがあります。拡張子が見えていれば、送る前に形式を一目で確かめられます。
画像のファイルも同じです。Webサイトに載せる画像を「.png」で、と指定されたのに「.heic」で送ってしまう、といった取り違えは、拡張子が見えていればその場で気づけます。HEICとは、iPhoneで撮った写真に使われることが多い画像の形式のことで、使うサービスによっては受け付けられないことがあります。
偽装したファイルを見分ける
拡張子を表示する理由として、よく挙げられるのが安全面です。大学の情報基盤部門がまとめた案内は、次のように注意を促しています。
ファイルをアイコンだけで判断すると、アイコンを偽装したマルウェアを誤って実行してしまうことに繋がりますので、ここでは拡張子を表示する設定に変更する手順を解説します。 出典: kb.oism.tottori-u.ac.jp
マルウェアとは、パソコンに害を与える目的で作られたプログラムのことです。たとえば、書類のアイコンを付けたアプリが「請求書」という名前で届いた場合、拡張子が見えていなければ書類だと思って開いてしまうかもしれません。拡張子が表示されていれば、名前の後ろに書類ではない形式の文字が付いていることに気づけます。拡張子の表示は万全の対策ではありませんが、見分ける手がかりを1つ増やす意味があります。
介護や医療の事業所での実感
介護施設や医療の事業所では、記録や請求の書類を何人ものスタッフが同じパソコンで扱います。記録のICT化を支援する現場では、「同じ名前のファイルが2つあって、どちらが最新か分からない」という相談がよく出てきます。実際には、片方は表計算ソフトの元のファイルで、もう片方はそれをPDFに書き出したものだった、ということがよくあります。拡張子を表示する設定に変えるだけで、この種の取り違えは目に見えて減ります。設定の変更は数十秒で終わるので、共用のMacを導入したときに最初に済ませておきたい作業の1つです。
すべてのファイルの拡張子を表示する手順
拡張子を表示する方法は2つあります。1つは、すべてのファイルの拡張子をまとめて表示する方法、もう1つは、特定のファイルだけ表示を切り替える方法です。まずは、まとめて表示する方法から説明します。
Finderの設定から変える
Appleの公式ヘルプに沿うと、手順は次のとおりです。
- Dockの左端にあるFinderをクリックし、Finderを前面に出します。
- 画面上部のメニューバーで「Finder」から「設定」を選びます。
- 開いた画面の上部で「詳細」をクリックします。
- 「すべてのファイル名拡張子を表示」を選択します(チェックを入れます)。
これで、Finderに表示されるファイルの名前の後ろに、拡張子が表示されるようになります。設定は画面を閉じた時点で反映されるので、保存の操作は要りません。
古いmacOSで「設定」が見当たらない場合
最近のmacOSではメニューの名前は「設定」ですが、以前のmacOSでは「環境設定」という名前でした。古いMacを使っていて「設定」が見当たらないときは、同じ場所にある「環境設定」を選びます。中の「詳細」の画面と、「すべてのファイル名拡張子を表示」という項目の名前は同じです。
表示をやめたいとき
拡張子を表示しない状態に戻したいときは、同じ画面で「すべてのファイル名拡張子を表示」のチェックを外します。ただし、チェックを外したあとの表示は、ファイルごとの設定に従います。この関係は次の節で詳しく説明します。
特定のファイルだけ拡張子を表示する手順
すべてのファイルではなく、特定のファイルだけ拡張子を表示したい、または隠したい場合は、ファイルごとの設定を使います。
「情報を見る」から変える
Appleの公式ヘルプに沿うと、手順は次のとおりです。
- Finderで、拡張子を表示したいファイルを1回クリックして選びます。
- メニューバーで「ファイル」から「情報を見る」を選びます。キーボードのCommandキーとIキーを同時に押しても同じ画面が開きます。
- 開いた画面で「名前と拡張子」の横にある矢印をクリックし、項目を広げます。
- 「拡張子を非表示」のチェックを外すと拡張子が表示され、チェックを入れると隠れます。
2つの設定の関係
ここで知っておきたいのが、Finderの設定とファイルごとの設定の関係です。Appleの公式ヘルプによると、「すべてのファイル名拡張子を表示」を選択すると、「拡張子を非表示」が選択されているファイルも含めて、すべての拡張子が表示されます。反対に、「すべてのファイル名拡張子を表示」の選択を外すと、それぞれのファイルで「拡張子を非表示」をどう設定したかに従って、表示されたり隠れたりします。
表にすると次のとおりです。
| Finderの設定 | ファイルごとの設定 | 拡張子の表示 |
|---|---|---|
| すべて表示にチェックあり | 拡張子を非表示にチェックあり | 表示される |
| すべて表示にチェックあり | 拡張子を非表示にチェックなし | 表示される |
| すべて表示にチェックなし | 拡張子を非表示にチェックあり | 表示されない |
| すべて表示にチェックなし | 拡張子を非表示にチェックなし | 表示される |
つまり、Finderの設定で「すべて表示」にしておけば、ファイルごとの設定を気にする必要はありません。仕事で使うMacは、こちらにしておくのが分かりやすい運用です。
設定したのに拡張子が表示されないときの確かめ方
Finderの設定を変えたのに、一部のファイルで拡張子が見えない、という相談はよくあります。原因はいくつかに分かれるので、次の順番で確かめると早く見つかります。
確かめる順番1:Finderの設定が本当に変わっているか
まず、「Finder」の「設定」から「詳細」を開き、「すべてのファイル名拡張子を表示」にチェックが入っているかを見直します。共用のMacでは、ほかの人が設定を戻していることがあります。また、Macのユーザーアカウントごとに設定は別々なので、別のアカウントでログインしているときは、そのアカウントでも同じ設定が必要です。
確かめる順番2:そもそも拡張子が付いていないファイルではないか
ファイルの中には、最初から拡張子が付いていないものもあります。ほかのパソコンから受け取ったファイルや、名前を付け直したときに拡張子を消してしまったファイルがその例です。この場合、設定をどう変えても表示される拡張子はありません。
拡張子が付いていないかどうかは、「情報を見る」の画面で確かめられます。画面の上のほうに表示される「種類」の欄を見ると、Macがそのファイルを何の形式として扱っているかが分かります。名前の欄に拡張子が無く、「種類」が「書類」のような曖昧な表示になっているなら、拡張子が付いていない可能性が高いと考えられます。
確かめる順番3:フォルダやアプリを見ていないか
フォルダには拡張子がありません。また、アプリケーションはFinderの中では1つのファイルのように見えますが、扱いが普通の書類とは違います。拡張子の表示を確かめるときは、PDFや画像、書類などの普通のファイルで確かめます。
確かめる順番4:Finder以外の画面を見ていないか
ここで説明している設定は、Finderでの表示に関するものです。メールの添付ファイルの一覧、ブラウザのダウンロードの一覧、各アプリの中の画面など、Finder以外の場所での表示は、そのアプリの作りで決まります。Finderで表示されていれば、設定はできていると考えてかまいません。
確かめる順番5:名前の途中にピリオドが入っていないか
「2026.10.09_報告書」のように、ファイル名の途中にピリオドが入っていると、どこからが拡張子なのかが分かりにくくなります。たとえば「報告書.v2」と名前を付けたファイルは、「.v2」が拡張子のように見えてしまうことがあります。日付や版の区切りにはピリオドではなくアンダースコア(_)を使う、と事業所の中で決めておくと混乱を防げます。
仕事でよく見る拡張子と、Macで開くアプリ
拡張子が見えるようになったら、よく見るものの意味を押さえておくと、届いたファイルを開く前に中身の見当が付きます。仕事で目にすることが多いものを表にまとめます。
| 拡張子 | 中身 | Macで開く主なアプリ |
|---|---|---|
| 印刷した状態をそのまま保存した書類 | プレビュー | |
| .jpg / .jpeg | 写真などの画像 | プレビュー、写真 |
| .png | 画像(背景を透明にできる) | プレビュー |
| .heic | iPhoneで撮った写真に多い画像 | プレビュー、写真 |
| .docx | Wordの書類 | Word、Pages |
| .xlsx | Excelの表 | Excel、Numbers |
| .pptx | PowerPointのスライド | PowerPoint、Keynote |
| .pages / .numbers / .key | Apple純正アプリの書類 | Pages、Numbers、Keynote |
| .txt | 飾りのない文字だけの書類 | テキストエディット |
| .csv | カンマで区切った表のデータ | Numbers、Excel、テキストエディット |
| .zip | 複数のファイルをまとめて小さくしたもの | Finderでダブルクリックして展開 |
| .dmg | アプリの配布などに使うディスクの形のファイル | Finderでダブルクリックして開く |
この中で、取引先とのやりとりで行き違いが起きやすいのが、Apple純正アプリの形式です。Pagesで作った「.pages」の書類は、Windowsのパソコンでは基本的に開けません。Windowsを使う相手に送るときは、PDFか「.docx」の形式で書き出してから送るのが基本です。拡張子が見えていれば、送る前にこの点に気づけます。
「.csv」も注意が要る形式です。表計算ソフトで開くと表に見えますが、中身はカンマで区切った文字だけで、色や罫線、計算式は保存されません。表計算ソフトで手を入れたあとに「.csv」のまま保存すると、加えた書式が失われることがあります。仕上げた表を渡すときは「.xlsx」などの形式で保存します。
ファイルを開くアプリを変えたいとき
拡張子が見えるようになると、「このPDFはプレビューではなく別のアプリで開きたい」といった希望も出てきます。開くアプリは、拡張子を書き換えるのではなく、ファイルの情報の画面から変えます。
1つのファイルだけ別のアプリで開きたいときは、ファイルを選んで「情報を見る」を開き、「このアプリケーションで開く」の欄で使いたいアプリを選びます。同じ拡張子のファイルすべてを、そのアプリで開くようにしたいときは、同じ欄の下にある「すべてを変更」を選びます。確認の画面が出たら、続けるを選べば反映されます。
一度だけ別のアプリで開きたいなら、ファイルをControlキーを押しながらクリックし、表示されるメニューの「このアプリケーションで開く」から選ぶ方法もあります。この場合、次からの開き方は変わりません。
共用のMacで開くアプリを変えると、ほかの人が戸惑うことがあります。変えた場合は、どの形式をどのアプリで開くようにしたかを、手順書や引き継ぎのメモに書いておきます。
受け取ったファイルが開けないときの確かめ方
取引先から届いたファイルが開けないときも、拡張子が表示されていれば原因の見当が付けやすくなります。次の順番で確かめると、相手に問い合わせる前に解決できることが多くあります。
- 拡張子を見て、Macで開けるアプリが入っている形式かを確かめます。たとえば「.docx」ならWordかPages、「.xlsx」ならExcelかNumbersが必要です。
- 拡張子が「.zip」なら、先にダブルクリックして展開します。展開してできたフォルダの中に、本来のファイルがあります。
- 拡張子が付いていない、または見慣れない拡張子の場合は、「情報を見る」の「種類」の欄を確かめます。
- それでも開けないときは、相手に、どのアプリで作ったファイルかを尋ね、PDFなど開きやすい形式で送り直してもらえるかを相談します。
見慣れない拡張子のファイルや、書類のはずなのにアプリのような拡張子が付いているファイルは、開かずに送り主へ確かめるのが安全です。メールの差出人に心当たりがない場合は、なおさらです。拡張子を表示しておく安全面での意味は、こうした場面で生きてきます。
拡張子の表示と、隠しファイルの表示は別の設定
拡張子の表示について調べていると、「隠しファイルを表示する」という話にも行き当たります。名前が似ているため混同されがちですが、この2つはまったく別の設定です。
拡張子の表示は、普通のファイルの名前の後ろに「.pdf」などを付けて見せるかどうかの設定です。これに対して隠しファイルとは、Macやアプリが動くために使う設定のファイルなどで、普段は利用者の目に触れないように隠されているもののことです。名前がピリオド(.)で始まるものが多く、Finderの初めの状態では一覧に出てきません。
Finderでは、CommandキーとShiftキーを押しながらピリオドのキーを押すと、隠しファイルを表示したり隠したりを切り替えられます。ただし、隠しファイルは普段の仕事で触る必要のないものがほとんどで、誤って消したり書き換えたりすると、アプリが正しく動かなくなることがあります。
2つの設定の違いを一言でいえば、拡張子の表示は「見えているファイルの名前を詳しくする」設定、隠しファイルの表示は「見えていなかったファイルを一覧に出す」設定です。目的が違うので、片方を変えても、もう片方には影響しません。
拡張子を見たいだけなら、隠しファイルを表示する必要はありません。人から「隠しファイルを表示して」と言われて操作した場合は、用が済んだら同じキーをもう一度押して元の状態に戻しておきます。共用のMacで隠しファイルが表示されたままになっていると、ほかの人が見慣れないファイルを消してしまう原因になります。
設定をそろえるときは、「拡張子は表示する、隠しファイルは表示しない」を基本にしておくと、分かりやすさと安全の両方を保てます。
拡張子を書き換えるときの注意点
拡張子が見えるようになると、名前を変えるついでに拡張子まで書き換えたくなることがあります。ここには注意が要ります。
拡張子を変えてもファイルの中身は変わらない
拡張子を書き換えても、ファイルの中身の形式は変わりません。たとえば「.png」の画像の名前を「.jpg」に書き換えても、中身はPNGのままです。アプリによっては開けなくなったり、受け取った相手の環境で表示されなかったりします。
Appleの公式ヘルプも、ファイルやフォルダの名前を変更するときに拡張子を変えないよう注意を促し、変更するとそのファイルの作成に使ったアプリで開けなくなる場合があると説明しています。
書き換える前に警告を出す設定
うっかり拡張子を変えてしまうのを防ぐために、警告を出す設定があります。「Finder」の「設定」から「詳細」を開き、「拡張子を変更する前に警告を表示」を選択しておくと、拡張子を書き換えようとしたときに確認の画面が出ます。共用のMacでは、この設定もあわせて入れておくと安心です。
名前を変えるときの基本
Finderでファイルの名前を変えるときは、ファイルを選んでReturnキーを押すと、名前を書き換えられる状態になります。このとき、拡張子が表示されていると、拡張子の部分を除いた名前だけが選ばれた状態になることが多いので、そのまま新しい名前を打てば拡張子は残ります。複数のファイルの名前をまとめて変える機能もありますが、その場合も拡張子を残したまま、名前の前後に文字を加えたり、連番を付けたりできます。
Appleの公式ヘルプによると、ファイル名には数字とほとんどの記号を使えますが、コロン(:)は使えず、ピリオド(.)で始まる名前も付けられません。一部のアプリでは、半角のスラッシュ(/)を使えないこともあると案内されています。
形式を変えたいときの正しい方法
「PNGをJPEGにしたい」「書類をPDFにしたい」というように、ファイルの形式そのものを変えたい場合は、拡張子を書き換えるのではなく、アプリで別の形式として書き出します。
Appleの公式ヘルプでは、ファイルの形式を変えたいときは、そのファイルを作ったアプリを使うよう案内されています。例として、テキストエディットで書類を標準テキスト(.txt)からリッチテキスト(.rtf)に変換できること、「プレビュー」でさまざまな種類の画像のファイルを変換できることが挙げられています。
画像の形式を変える
画像の形式を変えるときは、Macに最初から入っている「プレビュー」で画像を開き、「ファイル」メニューの書き出しの項目から、保存する形式を選びます。元の画像は残したまま、新しい形式のファイルを別に作れるので、失敗しても元に戻せます。
書類をPDFにする
書類をPDFにしたいときは、多くのアプリで「ファイル」メニューから「PDFとして書き出す」を選ぶか、印刷の画面の左下にある「PDF」のメニューからPDFとして保存できます。取引先に送る書類は、相手の環境に左右されにくいPDFにしておくのが基本です。
書き出したら拡張子で確かめる
書き出したファイルは、拡張子が表示されていれば、狙った形式になっているかを一目で確かめられます。拡張子を表示しておく利点が、いちばん分かりやすく出る場面です。
職場のMacで設定をそろえるときの考え方
事業所や小さな会社で複数のMacを使っている場合、拡張子の表示をそろえておくと、電話や対面で操作を教えるときの行き違いが減ります。「ファイル名の最後が.pdfになっているほうを送ってください」と伝えたとき、相手の画面にも同じように表示されていれば、話がすぐに通じるからです。
新しいMacを配るときの手順に入れる
新しくMacを配るときの初期設定の手順書に、「Finderの設定で、すべてのファイル名拡張子を表示と、拡張子を変更する前に警告を表示を選択する」という1行を入れておきます。手順書に入っていれば、担当者が変わっても設定が漏れません。
設定できたかを確かめる方法
設定を終えたら、すぐに確かめておきます。書類のフォルダを開き、PDFや画像など種類の違うファイルの名前の後ろに、それぞれ「.pdf」「.jpg」などが表示されていれば完了です。デスクトップに保存してあるファイルでも同じように表示されるかを見ておくと、設定がFinder全体に反映されていることが分かります。
複数のMacを設定したときは、確かめた日付と担当者をMacごとに記録しておくと、あとで「このMacはまだだった」という漏れを見つけやすくなります。新しいスタッフが使い始めるときも、記録を見れば設定済みかどうかがすぐに分かります。
ファイル名の付け方も決めておく
拡張子の表示とあわせて、ファイル名の付け方を決めておくと、ファイルを探す時間がさらに短くなります。たとえば「日付_書類の種類_相手先」の順で付ける、日付は「20261009」のように8桁の数字で書く、版の区切りにピリオドを使わない、といった決まりです。拡張子が見えていれば、同じ名前の元のファイルとPDFの区別もすぐに付きます。
介護記録や請求の書類のように、何人もが同じフォルダを扱う業務では、こうした小さな決まりの積み重ねが、探す時間の短縮と取り違えの防止に効きます。ICTの導入は、高価な道具を入れることよりも、こうした基本の設定とルールをそろえるところから効果が出始めます。
フォルダとファイルの中身をまとめて見渡したいときの候補
拡張子を表示すると、ファイルの形式は一目で分かるようになります。一方で、仕事の資料が書類のフォルダ、ダウンロードのフォルダ、外付けのディスクなどに分かれていると、Finderのウィンドウをいくつも開いて行き来することになります。案件ごとにファイルの場所と中身をまとめて見渡したい人には、Finderとは別のファイル管理アプリを組み合わせる方法もあります。その1つがAtriens(アトリエンス)です。
公式サイトの記載によると、AtriensはMac用のファイル管理アプリで、ディスクの違う場所にあるフォルダを、ファイルを動かさずに1つのプロジェクトとしてサイドバーにまとめられます。ファイルを選ぶと、種類や大きさ、変更日とあわせて中身のプレビューを同じ画面で確かめられ、フォルダごとのターミナルも同じウィンドウに持てます。
Macの中で使う機能(サイドバー、ターミナル、プレビュー、Gitなど)は期限なく無料で、アカウント登録も要りません。iPhoneやiPadから自宅のMacにつなぐ機能が有料で、月額780円、年額6,800円、買い切り14,800円(いずれも税込)から選べます。動作環境はmacOS 14以降とApple Silicon搭載のMacです。詳しくはAtriensの紹介ページで確認できます。
Atriensは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
拡張子の表示だけで困りごとが解決するなら、Finderの設定を変えるだけで十分です。ファイルがあちこちに散らばって探す時間が長いと感じたときに、比べてみる候補の1つとして考えてみてください。
ファイルを正しく扱えることが、在宅の仕事で生きる場面
最後に、在宅ワークや業務委託で働く人の立場から、ファイルの形式を正しく扱えることの意味を整理します。
在宅の仕事では、成果物のほとんどがファイルの形で相手に届きます。デザインの仕事なら画像の形式と大きさ、文章の仕事なら書類の形式、事務の仕事なら表計算ソフトのファイルやPDFと、仕事ごとに求められる形式が決まっています。指定と違う形式で納品してしまうと、相手の作業を止めてしまいます。拡張子を表示して、送る前に形式を確かめる習慣は、信頼される受け手になるための基本です。画像を扱う仕事の相場は、デザイナーの年収・単価相場で確認できます。
運営者として長くフリーランスや在宅ワークの現場を見てきた限りでは、長く続く人ほど、こうした「相手の手間を減らす」小さな確認を欠かしません。ファイル名の付け方を相手に合わせる、形式を指定どおりにそろえる、送る前に開いて中身を確かめる。どれも地味ですが、「この人に任せると楽だ」という評価は、その積み重ねで生まれます。仲介の手数料がかからない直接取引では、同じ予算で発注者はより多く頼め、受ける側の手取りも厚くなります。その分、納品の形式や受け渡しの方法も当事者どうしで決めることになり、ファイルを正しく扱えることがそのまま仕事の質として見られます。
介護や福祉の事業所でICTを整える取り組みについては、介護・福祉事業所のDX化2026|IT導入補助金で介護記録を完全デジタル化で、記録のデジタル化に使える補助金の考え方を整理しています。パソコンの設定や業務ツールの使い方を事業者に教える仕事の内容は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で紹介しています。拡張子の表示のような基本の設定を正しく説明できることは、こうした支援の仕事の土台になります。
よくある質問
Q. 拡張子を表示する設定にすると、Macの動作に影響はありますか?
表示を変えるだけなので、ファイルの中身や開き方には影響しません。Appleの案内でも、拡張子が表示されていなくても、macOSは適切なアプリでファイルを開けると説明されています。見た目のファイル名が少し長くなるだけで、元に戻したいときは同じ画面でチェックを外せば戻ります。
Q. 「すべてのファイル名拡張子を表示」にしたのに、一部のファイルだけ拡張子が見えません。なぜですか?
そのファイルに最初から拡張子が付いていない可能性があります。「情報を見る」を開き、名前の欄と「種類」の欄を確かめてください。また、フォルダには拡張子がなく、Finder以外のアプリの画面ではその設定が反映されないこともあります。共用のMacでは、ログインしているアカウントの設定も確かめます。
Q. 拡張子を書き換えれば、PNGの画像をJPEGに変えられますか?
変えられません。拡張子を書き換えても中身の形式はPNGのままで、アプリによっては開けなくなります。形式を変えたいときは、「プレビュー」などのアプリで画像を開き、別の形式として書き出します。元の画像は残ったまま、新しい形式のファイルが別に作られます。
Q. 共用のMacで、ほかの人が誤って拡張子を変えてしまうのを防ぐ方法はありますか?
「Finder」の「設定」から「詳細」を開き、「拡張子を変更する前に警告を表示」を選択しておくと、拡張子を書き換えようとしたときに確認の画面が出ます。Macのユーザーアカウントごとに設定が分かれているので、共用のアカウントを使っている場合も、それぞれのアカウントで設定しておくと確実です。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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