ITパスポートの最初の1件の取り方

朝比奈 蒼
朝比奈 蒼
ITパスポートの最初の1件の取り方

この記事のポイント

  • ITパスポート 副業 案件 取り方で止まっている人向けに
  • 実績ゼロの状態から最初の1件を受注するまでの具体的な手順を整理しました
  • 見せられる材料の作り方

ITパスポートに合格した。求人や案件も探した。それでも、最初の1件が取れない。この状態で止まっている人が本当に多いのですが、原因は資格そのものではありません。応募のときに相手が確認できる材料が、何も添えられていないことです。

結論から書きます。最初の1件を取るために必要なのは、追加の資格でも実務経験でもなく、「この人に頼んだら何が返ってくるか」を発注側が想像できる材料を一つ作ることです。この材料は、仕事を受ける前に自分で作れます。この記事では、その材料の作り方、プロフィールと提案文の書き方、応募先の選び方、そして1件目から2件目へつなげる動き方までを、順番どおりに整理します。

資格の取り方や試験の対策は扱いません。すでに持っている資格を、最初の受注に換える話です。

最初の1件が取れない理由は、実績の空白ではない

発注側の立場で考えると、話が早くなります。

在宅の仕事を募集すると、応募が複数来ます。発注側が最初にやるのは、絞り込みです。このとき見ているのは「経験年数」ではなく、「頼んだあとに手間がかかりそうかどうか」です。

実績がない応募者でも、次のどれかが添えられていれば、候補に残ります。募集内容に沿った成果物のサンプル。過去に自分で作ったもの。作業の進め方を具体的に書いた文章。逆に、資格の名前と「頑張ります」だけの応募は、判断材料がないので落とされます。落とされているのは実績の有無ではなく、判断できる材料の有無です。

市場の見方としても、この資格の位置づけは一貫しています。

ITパスポートに合格することでITに関する基本的知識を持っていると証明できるので、IT未経験の初心者がIT関係の副業を始めたいときに有効な資格です。 出典: sync-g.co.jp

有効な資格である、という評価は正しい。ただし「有効」の意味は、資格が仕事を引き寄せるということではなく、応募の材料として使えるということです。使い方が要ります。

実績ゼロでも作れる、見せられるもの

受注していなくても、成果物は作れます。三種類あります。

種類1: 想定の依頼に対する自主制作

架空の依頼を自分で設定して、成果物を作ります。たとえば、ライティングを狙うなら「中小企業の総務担当者向けに、パスワード管理の社内ルールを解説する記事」を3,000字で書く。資料作成を狙うなら「非IT部門向けの生成AI利用ガイドライン」をスライド15枚で作る。

大事なのは、狙う案件と同じ形にすることです。募集要項に「SEO記事の執筆」と書かれているなら、SEOを意識した構成で書く。形が違うと、判断材料になりません。

種類2: 既存のものを改善した例

公開されている資料やマニュアルを題材に、改善した版を作ります。ただし、著作権の問題があるため、そのまま複製して公開するのは避けてください。改善の観点だけを文章にまとめ、応募先には「こういう観点で見ています」と示す形にします。

種類3: 作業の進め方を書いた文書

これが最も過小評価されています。「この仕事をどう進めるか」を手順として書いた文書です。

たとえば記事執筆なら、要件確認、一次情報の収集、構成の確定、執筆、事実確認、表記統一という工程を、それぞれ何時間かけて何をするかまで書きます。データ入力なら、確認の手順とエラーの扱いを書きます。

発注側から見ると、この文書は「この人は仕事を工程に分けて考えられる」という証拠になります。実績のある応募者でも、ここまで書いてくる人は少ない。差が付きます。

三つのうち、まず一つでいい

全部作ろうとすると、着手できないまま時間が過ぎます。狙う分野を一つ決めて、種類1を一つと種類3を一つ。合計2点で十分です。作業時間は10時間から15時間あれば足ります。

プロフィールに何を書くか

サービスに登録した後、プロフィール欄が空白のまま応募している人がかなりの割合でいます。ここは応募のたびに読まれる場所なので、先に整えてください。

項目 書くこと 避けること
対応できる分野 具体的な作業名まで書く 「IT全般」「なんでもやります」
資格 ITパスポート試験合格、と事実を書く 実在しない肩書きへの言い換え
稼働時間 平日の夜と土日、週◯時間まで、と明示 「柔軟に対応します」だけ
連絡がつく時間帯 平日は21時以降、休日は日中、など 記載なし
使えるツールと環境 具体的なソフト名と回線の状況 「一般的なPCスキル」
見せられる成果物 自主制作でよいので置き場所を書く 何も置かない

この表の「稼働時間」と「連絡がつく時間帯」は、意外なほど効きます。副業で受ける人に発注するとき、発注側がいちばん不安なのは連絡が取れなくなることだからです。ここを先に書いておくと、その不安が消えます。

資格の書き方については一点だけ注意があります。ITパスポート試験は、情報処理の促進に関する法律にもとづく情報処理技術者試験の一区分です。特定の業務を独占的に行える性質のものではなく、名称の使用が制限される種類の資格でもないため、事実として合格を書くのは問題ありません。ただし、実在しない認定資格のような肩書きに言い換えるのは避けてください。他の国家資格との違いはITパスポート行政書士の資格ガイドで比較できます。

提案文の型

提案文でいちばん多い失敗は、自分の話しか書いていないことです。発注側が読みたいのは、自分の案件がどう進むかです。

落ちる提案文の構造

「はじめまして。ITパスポートを取得しました。未経験ですが、責任を持って対応いたします。ご検討よろしくお願いいたします」

この文には、発注側が判断できる情報が一つもありません。誰にでも送れる文面は、誰にも届きません。

通る提案文の構造

次の五つを、この順番で書きます。

一つ目。募集内容のどこに応えられるかを、募集の言葉を使って書く。「情報セキュリティの社内啓発記事」と書かれているなら、その言葉をそのまま使います。読んでいる証拠になります。

二つ目。近い形の成果物を提示する。自主制作でよいので、URLかファイルを添えます。ここが最も強い材料です。

三つ目。どう進めるかを工程で書く。「初稿までに要件確認、資料収集、構成確認、執筆の順で進めます。構成の段階で一度ご確認いただく形を想定しています」と書けば、進め方が伝わります。

四つ目。稼働可能な時間と納期を具体的に書く。「週12時間稼働、初稿は10日でご提出できます」という形です。

五つ目。確認したい点を一つか二つ挙げる。「参考にすべき既存記事はありますか」「監修の方は付きますか」といった質問です。質問がある応募は、真剣に読んだ証拠として受け取られます。

この五つで、文量は400字から600字くらいになります。長すぎる提案文は読まれません。

送る前の確認

コピーして使い回すのは構いませんが、一つ目と二つ目は案件ごとに必ず書き換えてください。ここが使い回しだと、すぐ分かります。

最初の応募先をどう選ぶか

ここで判断を間違えると、応募数だけが増えて疲れます。

最初の1件は単価より通過率で選ぶ

1件目の目的は、収入ではなく実績です。単価が高い案件は競争率も高く、実績のある応募者が並びます。最初は、募集人数が複数の案件、継続前提の案件、業務範囲が明確に書かれている案件を選んでください。

ただし、極端に安い案件は避けます。文字単価0.3円以下や、時給換算で500円を下回る条件は、実績としても評価されにくく、時間だけを失います。

分野を一つに絞る

同時にいくつもの分野に応募すると、成果物も提案文も準備が追いつきません。最初は一つに絞ってください。

ITパスポートの知識が活きやすいのは、IT寄りでありながら実装の実務経験を求められない領域です。AI・マーケティング・セキュリティのお仕事には、この領域でどういう作業が発注されているかが職種別に整理されていて、狙う分野を決める材料になります。

まったく別の分野から入るという選択もあります。データ入力・文字起こしの副業は稼げる?在宅ワークの始め方と相場にあるような作業は、参入の壁が低く、納品と請求の流れを覚えるには向いています。ただし、単価の上限が低いため、ここに長く留まらない設計が要ります。副業全体の進め方は副業 始め方ガイド!星野ゆいが教える失敗しない4ステップとおすすめにまとまっていて、未経験から始めるときの順番の参考になります。

応募数の目安

最初の1件が取れるまでの応募数は、分野と提案文の質で大きく変わりますが、10件から30件あたりで最初の返信が来るケースが多い印象です。5件送って返信がないからといって、資格や自分に問題があると判断するのは早すぎます。

ただし、30件送って一件も返信がないなら、提案文か成果物のどちらかに問題があります。数を増やす前に、内容を見直してください。

応募先の種類ごとの違い

募集が出ている場所によって、通過のしやすさと条件が変わります。最初の1件をどこで取るかの判断材料として整理しておきます。

クラウドソーシングの公募は、数が多く応募の敷居も低い場所です。実績のない人でも応募できますが、その分だけ競争相手も多く、単価の下限が低くなりがちです。最初の実績を作る場所としては使えますが、長く居続けると時間単価が上がりません。

在宅ワーク求人サイトや業務委託マッチングの募集は、発注元が事業会社であることが多く、継続前提の案件が出ます。応募の際に求められる情報が多いぶん、準備した成果物とプロフィールがそのまま効きます。

知人や前職のつながりからの依頼は、通過率がもっとも高い経路です。ただし、条件を曖昧にしたまま始めやすいという弱点があります。知り合いだからこそ、範囲と報酬を文字にしてください。

SNSや自分のサイトからの問い合わせは、時間がかかるものの、単価の決定権がこちらにある形です。最初の1件を取る段階では期待しにくいので、実績が溜まってから育てる経路と考えてください。

最初は、二番目と一番目を並行して使うのが現実的です。片方だけに絞ると、募集の波で手が空く期間が出ます。

最初の1件で、やってはいけないこと

受注できた後の話もしておきます。ここでの失敗が、2件目を消します。

条件を口頭やメッセージの流れだけで決めてしまうのは避けてください。業務の範囲、納期、報酬額と支払期日、修正対応の回数、成果物の権利の扱い。この五つは、文字にして残します。継続的な取引では、報酬の支払期日や取引条件の明示について、フリーランスの取引適正化に関する法律で発注側に義務が定められています。

途中経過を報告しないのも、よくある失敗です。納期の日まで音沙汰がないと、発注側は不安になります。着手の連絡、中間の共有、納品の連絡。この3回で十分です。

安請け合いも避けてください。「できます」と答えたものの手が届かず、納期直前に辞退するのが最悪の形です。分からない部分は、受注前に確認してください。

そして、初回だからと過剰なサービスをするのも考えものです。無償で追加の作業を引き受けると、それが次回以降の前提になります。範囲外の依頼が来たら、その場で見積もりを出す習慣を最初から作ってください。

1件目から2件目へつなげる

1件目が終わった時点で、次の三つをやってください。

成果物を実績として使えるか確認する。記名の可否、第三者への提示の可否を発注側に聞きます。これを聞かずに公開すると、契約違反になる場合があります。

作業時間を記録する。実際に何時間かかったかを残しておくと、次の案件の見積もりの根拠になります。感覚で見積もると、必ず低く出ます。

継続の意思を伝える。納品時に「同種の案件があればまたご相談ください」と一文添えるだけで、次の依頼が来る確率が変わります。

市場全体の見方としても、この資格を起点に仕事を広げていく形は現実的な選択肢とされています。

ITパスポートは、年間応募者が30万人ほどいる人気資格ですが、保持していると副業に活かせるのでしょうか? 出典: freelance-it.jp

この問いへの答えは、活かせるかどうかは使い方次第、というところに落ち着きます。資格が単独で案件を運んでくることはありませんが、応募の材料としては確実に機能します。

返信が来たあとの、面談と条件のすり合わせ

提案文への返信が来ると、そのまま契約になることは少なく、たいてい一度やりとりが入ります。ここで落ちる人がいるので、備えておいてください。

オンライン面談で聞かれること

短いオンライン面談が設定される場合、聞かれる内容はほぼ決まっています。

現在の稼働状況と、週にどれくらい時間が取れるか。過去に近い作業をした経験があるか。使えるツールと作業環境。連絡が取りやすい時間帯。そして、この案件のどこに関心を持ったか。

どれも、プロフィールと提案文に書いた内容の確認です。書いたことと答えがずれると、信用が落ちます。送った提案文を手元に開いてから面談に臨んでください。

こちらから確認しておくこと

面談は評価される場であると同時に、条件を確認する場でもあります。次の四点は必ず聞いてください。

作業の範囲がどこまでか。たとえば記事執筆なら、構成の作成、画像の用意、公開作業が含まれるかどうかで、必要な時間がまったく変わります。

修正の回数と、修正の定義。「軽微な修正」と言われても、範囲が決まっていないと際限がありません。

報酬の支払時期と方法。月末締めの翌月末払いなのか、納品ごとなのか。

継続の可能性があるか。1件だけの依頼なのか、続く前提なのか。ここで継続前提と分かれば、初回の条件を多少譲る判断もできます。

質問すると印象が悪くなるのではと心配する人がいますが、逆です。条件を確認しない相手のほうが、発注側にとってはリスクです。

見積もりをどう出すか

「いくらでできますか」と聞かれたときに固まる人が多いので、出し方を書きます。

時間から逆算する

作業にかかる時間を工程ごとに見積もり、それに希望する時間単価を掛けます。副業で受ける場合、時間単価1,500円から3,000円あたりを最初の目安に置く人が多い形です。

たとえば、要件確認に1時間、資料収集に2時間、執筆に4時間、確認と修正に2時間で合計9時間。時間単価2,000円なら18,000円という計算になります。

初回は時間が読めないので割り増す

最初の案件は、必ず見積もりより時間がかかります。要領が分からない、確認のやりとりが多い、想定外の作業が出る。実感として1.5倍ほど見ておくのが安全です。

ただし、それを理由に高く出しすぎると通りません。初回は、時間の見積もりを1.3倍にして、単価は相場の下限に置く。この組み合わせが現実的です。

範囲外の作業は別に出す

見積もりを出すときに、「この金額に含まれる作業」を箇条書きで添えてください。含まれないものが明確になり、後から追加の依頼が来たときに別途の見積もりを出しやすくなります。ここを曖昧にしたまま始めると、作業が膨らんでも報酬は変わらない状態になります。

つまずきやすい場面と、その対処

最初の1件を取るまでに起きやすいことを並べておきます。

起きること 原因 対処
提案しても既読にならない 応募数が多く埋もれている 募集が出た直後に応募する。時間帯を変えて試す
面談まで進むが決まらない 稼働時間や連絡体制の不安 プロフィールと提案文に先回りして書く
条件が合わずに断ることになる 応募前に条件を読み切れていない 業務範囲と報酬の記載がない募集は最初から避ける
受注後に作業が膨らむ 範囲の合意が曖昧 見積もりに含む作業を箇条書きで出す
納品後に連絡が途絶える 継続の意思を伝えていない 納品時に次の相談を受け付ける旨を一文添える

このうち一段目については補足があります。募集の掲載直後に応募すると、読まれる確率が上がります。日に一度は新着を確認する習慣を作ると、それだけで通過率が変わります。

最初の30日の進め方

ここまでの内容を、期間に落とします。

期間 やること 判断の目安
1日目から3日目 狙う分野を一つ決める 募集が継続的に出ている分野か
4日目から10日目 自主制作の成果物を1点作る 狙う案件と同じ形になっているか
11日目から13日目 作業の進め方を書いた文書を作る 工程ごとの時間まで書けているか
14日目から16日目 プロフィールを整える 稼働時間と連絡可能な時間が書けているか
17日目から30日目 提案文を送る 1日2件、合計25件前後

この30日で受注に至らなくても、失敗ではありません。提案文への反応を見て、成果物を1点追加するか、狙う分野を隣接領域にずらすかを判断する材料が溜まっています。

未経験から始めるときの進め方は分野によって違うので、隣の領域の事例も見ておくと判断しやすくなります。フリーランス 英語 案件 未経験 始め方!2026年最新の海外副業術は、資格や語学のような「すでに持っているもの」を最初の1件に換える流れが近い形で整理されています。

運営者として見てきた、1件目を取る人の共通点

在宅ワークの仲介を長く運営してきた立場から、現場の実感を書きます。

1件目を早く取る人は、応募の数で押していません。共通しているのは、応募先を絞って、その募集内容に合わせた材料を毎回作り直している点です。30件に同じ文面を送る人より、10件に個別の提案を送る人のほうが、結果として早く決まっています。

そしてもう一つ。長く続いている人ほど、1件目の相手と2件目以降も取引しています。新規の応募を繰り返すより、一度受けた相手との関係を維持するほうが、時間当たりの成果がはるかに高い。応募し続ける状態から抜け出すのが、最初の目標になります。

手取りの構造にも触れておきます。仲介手数料が20%引かれる経路と、手数料0%の直接取引では、同じ3万円の仕事でも手元に残る金額が変わります。発注する側から見ても、同じ予算でより多く頼めるようになります。副業として使える時間が限られているほど、この差は効いてきます。

資格と職種のデータから見た、最初の一歩

最後に、周辺のデータから位置を確認します。

ITパスポートの資格ガイドを見ると、この資格が証明するのは特定の職種の専門性ではなく、業務でITを扱うための共通の土台だと分かります。最初の1件を取る場面では、この性質がむしろ有利に働きます。特定の職種に縛られないため、応募できる募集の幅が広いからです。

報酬の水準を見るときは、隣接する職種と並べると見通しが立ちます。ソフトウェア作成者の年収・単価相場は技術そのものを提供する仕事の水準、著述家,記者,編集者の年収・単価相場は情報を整えて伝える仕事の水準です。ITパスポート保持者が最初に入りやすいのは後者で、そこから前者の領域へ寄せていくかどうかは、その後の学習の選択になります。

仕事の広げ方としては、経験を人に伝える方向もあります。キャリア・副業・人生相談のお仕事には、その形の仕事がどう発注されているかがまとまっています。また、本業と分野を離したいなら作曲・編曲・効果音・ジングルのお仕事のように接点のない領域を選ぶ手もあります。分野の選択肢は、思っているより広い。

受注の前後で意識を切り替えることも大切です。応募の段階では自分を選んでもらう側ですが、契約の段階では対等な当事者になります。条件の確認を遠慮していると、次の案件でも同じ立場が続きます。最初の1件で「範囲と報酬を文字にする」という習慣を作れた人は、その後の交渉でも困りません。逆に、ここを流したまま数をこなすと、単価が上がらないまま作業量だけが増えていきます。1件目は、収入より習慣を作るための機会だと考えてください。

そしてもう一つ、応募を続けるときの心構えを書いておきます。返信が来ないことを、自分の評価だと受け取らないでください。募集側は途中で採用を決めて締め切ることもあれば、社内の事情で募集自体を取り下げることもあります。返信がない理由の多くは、応募者の側にはありません。淡々と数を積み、反応があった案件の共通点だけを記録していく。この進め方が、結果としていちばん早く1件目に届きます。

整理し直すと、こうなります。最初の1件を止めているのは実績の空白ではなく、判断材料の不在です。材料は自分で作れます。狙う分野を一つに絞り、同じ形の成果物を1点と進め方の文書を1点用意し、プロフィールを整えて、募集の言葉を使った提案文を送る。この順番で進めれば、必要なのは30日ほどの時間だけです。

よくある質問

Q. 実績がなくても応募して大丈夫ですか?

問題ありません。発注側が見ているのは経験年数ではなく、頼んだあとに手間がかかりそうかどうかです。狙う案件と同じ形の成果物を自主制作で1点、作業の進め方を書いた文書を1点用意すれば、判断材料としては十分に機能します。合計10時間から15時間で作れます。

Q. 最初の1件までに何件くらい応募が必要ですか?

分野と提案文の質によりますが、10件から30件あたりで最初の返信が来るケースが多い印象です。5件で返信がないからといって諦めるのは早すぎます。ただし30件送って反応がないなら、数を増やす前に提案文か成果物を見直してください。

Q. 最初は単価が安くても受けるべきですか?

1件目の目的は収入ではなく実績なので、単価より通過率で選ぶのが合理的です。ただし文字単価0.3円以下や時給換算で500円を下回る条件は、実績としても評価されにくく時間だけを失います。業務範囲が明確に書かれた案件を選んでください。

Q. 受注できたあと、2件目につなげるには何をすればよいですか?

納品時に、成果物を実績として提示してよいかを確認すること、実際にかかった作業時間を記録すること、同種の案件があればまた相談してほしいと一文添えることの三つです。新規に応募し続けるより、一度受けた相手と続けるほうが時間当たりの成果は高くなります。

この記事について

@SOHO
編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

公開:2026年7月6日最終更新:2026年8月31日
朝比奈 蒼

この記事を書いた人

朝比奈 蒼@SOHO編集部

ITメディア編集者

IT系メディアで編集・ライティングを担当。クラウドソーシング業界の動向やサービス比較など、客観的な視点での記事を執筆しています。

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