ITコンサル・講師の副業でいくら稼げる?打ち合わせ時間が手取りを決める


この記事のポイント
- ✓ITコンサル・講師の副業でいくら稼げるのか気になる方へ
- ✓打ち合わせ時間が手取りに与える影響を
- ✓法務の視点も交えて具体的に解説します
先日、あるITエンジニアの方から相談を受けました。「副業でIT講師を始めたけれど、思ったより手取りが少ない」と。よく話を聞いてみると、講座本番の時間だけを報酬計算の対象と考えていて、準備や打ち合わせにかかった時間が計算に入っていなかったのです。結論から言うと、ITコンサルや講師の副業を時給に直すと、手取りを大きく左右するのは打ち合わせを含む「見えない時間」です。今日は、この「見えない時間」を含めた現実的な稼ぎ方について、法務の視点も交えながらお話しします。
ITコンサル・講師の年収相場、まず全体像を押さえる
具体的な計算に入る前に、この分野全体の年収相場を確認しておきましょう。会社員としてITコンサルタントを務める場合の年収について、公的な調査ではおおよその水準が示されています。
厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、会社員のITコンサルタントの平均年収は752.6万円です。ITコンサルタントは年齢や経験によって年収が大きく変わることが特徴で、スキルの積み重ねが収入を左右します。 出典: circu.co.jp
これは会社員として正社員雇用された場合の相場です。副業として関わる場合、当然ながらこの金額をそのまま当てはめることはできません。副業は稼働時間が限られるため、年収ベースで比較するよりも、案件単位・時間単位で報酬を捉える方が実態に近づきます。
フリーランスとして独立し、ITコンサルタントとして活動する場合の相場は、会社員とは異なる水準になります。
フリーランスのITコンサルタントは、会社員と比べて年収が高くなる傾向にあります。実際にサーキュPM/PMOに掲載されている案件では、月単価が100万円を超える案件も多く、最高で月270万円の案件が提示されています。 出典: circu.co.jp
この水準は、フルタイムで稼働する専門的なフリーランスコンサルタントの案件が中心です。副業として週数時間から関わる場合の報酬は、これよりも当然低くなります。副業で活動する方が現実的に目安とすべきなのは、案件単価を稼働時間で割った「実質時給」です。この考え方を、次のセクションで詳しく見ていきます。
「時給に直す」とはどういうことか
副業の報酬を語るとき、多くの人が案件単価や月額報酬だけを見て「稼げる」「稼げない」を判断しがちです。ですが、これは正確な比較にはなりません。なぜなら、案件によって求められる稼働時間が大きく異なるからです。
例えば、次の2つの案件を比較してみましょう。
案件Aは、月額15万円で週5時間の稼働が求められる継続コンサル案件です。案件Bは、1回3万円の単発講師案件で、講座本番は2時間ですが、資料作成と打ち合わせに合計4時間かかるとします。
案件Aを時給に直すと、月額15万円を週20時間(週5時間×4週)で割り、時給7,500円程度になります。案件Bは、報酬3万円を合計6時間(本番2時間+準備4時間)で割ると、時給5,000円です。
一見すると、案件Bの単価「3万円」は魅力的に見えるかもしれません。しかし、実際に時給換算すると、案件Aの方が効率的に稼げていることが分かります。これが、「打ち合わせ時間を含めて時給に直すと、手取りの実態が見えてくる」という考え方です。
打ち合わせ時間が手取りを左右する理由
なぜ打ち合わせ時間が、これほど手取りに影響するのでしょうか。理由は、多くの案件で「打ち合わせ時間そのものへの報酬」が明確に設定されていないケースが多いからです。
講師業を例に考えてみます。講座本番の時間には報酬が設定されていても、事前の打ち合わせ(依頼者との内容確認、受講者のレベル感のヒアリングなど)や、資料の作成時間については、報酬に含まれているのか、含まれていないのかが曖昧なまま契約が進んでしまうケースが少なくありません。
私は行政書士として、フリーランスの契約に関する相談を多く受けてきました。その中でよく見られるのが、「口頭で『資料作成込みでこの金額です』と言われたが、実際には想定より何倍もの準備時間がかかった」というトラブルです。こういうケース、実は本当に多いんです。
2024年施行のフリーランス保護新法では、業務委託の発注に際して、報酬の額や支払期日などを書面(または電磁的方法)で明示することが義務付けられました。ただし、この法律が主に対象としているのは報酬額や支払期日といった基本的な取引条件であり、「打ち合わせ時間を報酬に含むかどうか」といった細かい業務範囲の定義までは、必ずしも詳細に規定されているわけではありません。だからこそ、契約前の段階で、自分自身が業務範囲を明確に確認しておく姿勢が重要になります。
実質時給を上げるための3つの視点
打ち合わせ時間を含めた実質時給を意識できるようになったら、次はその時給をどう上げていくかを考えていきましょう。ここでは3つの視点を紹介します。
視点1: 準備時間を圧縮する仕組みを作る
初めて手がける分野の講座や案件では、準備に多くの時間がかかるのは自然なことです。ですが、同じテーマの案件を複数回こなすようになると、資料や説明の型を使い回せるようになり、準備時間は徐々に短縮されていきます。最初の案件で丁寧に作った資料は、いわば「資産」です。この資産をどう再利用できる形で整理しておくかが、2件目以降の実質時給を大きく左右します。
視点2: 打ち合わせの回数と時間を事前に取り決める
契約前の段階で、「打ち合わせは何回、それぞれ何分程度を想定しているか」を依頼者とすり合わせておくことが重要です。これを曖昧にしたまま契約すると、依頼者側が善意で追加のヒアリングを重ねてくるケースもあり、結果として想定以上の時間を費やすことになりかねません。事前に回数と時間の目安を共有しておくだけで、双方にとって見通しの立てやすい関係が築けます。
視点3: 単発案件よりも継続案件を意識する
単発の案件は、その都度、依頼者との関係構築や業務内容のすり合わせにかかる時間が発生します。一方、継続案件であれば、一度築いた関係性や業務の型を繰り返し使えるため、回を重ねるごとに準備や打ち合わせにかかる時間が短縮されていく傾向があります。結果として、実質時給は継続案件の方が上がりやすい構造になっています。
稼げる分野と稼ぎにくい分野の違い
ITコンサルや講師の副業といっても、扱う分野によって単価や需要には差があります。ここでは、比較的単価が高くなりやすい分野と、そうでない分野の傾向を紹介します。
比較的単価が高くなりやすいのは、企業のDX推進やシステム導入といった、経営層の意思決定に近い領域です。こうした案件は、専門性の希少さと、失敗した際の企業側のリスクの大きさから、単価が高く設定される傾向があります。
一方で、基礎的なITリテラシー研修や、一般的なオフィスツールの操作説明といった案件は、比較的単価が抑えられる傾向にあります。ただし、これらの案件は依頼件数そのものが多く、未経験からの入り口としては取り組みやすいというメリットもあります。
つまり、稼げる金額の大小だけで案件を選ぶのではなく、「今の自分にとって、どの段階にある案件か」を意識して選ぶことが大切です。最初は単価の低い案件で実績と信頼を積み、徐々に単価の高い分野へとステップアップしていくのが、現実的で無理のない道筋だと言えます。
職種別に見る単価の目安と時給換算の実例
ここでは、より具体的なイメージを持っていただくために、いくつかの職種パターンごとに単価の目安と時給換算の実例を見ていきます。
パターン1: クラウドツール導入の単発コンサル
企業のクラウド勤怠管理システムの導入を支援する単発コンサル案件を想定します。報酬は5万円、稼働内容は現状のヒアリング1回(1時間)、導入計画の資料作成(3時間)、導入後の説明会(2時間)、質疑応答のフォロー(1時間)で、合計7時間程度とします。この場合、時給換算では約7,100円になります。事前準備をどれだけ効率化できるかによって、この時給は大きく変動します。
パターン2: 単発の社内研修講師
社内研修として、非IT部門向けにクラウドツールの基礎を教える講座を担当する場合を考えます。報酬は3万円、講座本番は2時間ですが、事前の打ち合わせが1回(1時間)、資料作成に3時間かかったとすると、合計6時間の稼働になります。時給換算では5,000円です。同じテーマで2回目、3回目と繰り返すうちに資料作成の時間が短縮されれば、4回目以降は同じ報酬でも時給が7,000円台まで上がる可能性があります。
パターン3: 継続的なITコンサル案件
月額15万円で、週5時間程度の稼働を継続する案件を想定します。打ち合わせは週1回30分、残りの時間は資料作成や実務対応に充てるとすると、月あたりの稼働時間は約20時間です。時給換算では7,500円になります。継続案件のメリットは、依頼者との関係構築や業務理解にかかる初期コストが最初の1〜2ヶ月で済み、それ以降は安定した時給を維持しやすい点にあります。
これらの実例からも分かるように、報酬額の絶対値だけでなく、それに要する時間全体を見積もることが、実質的な稼ぎを正しく把握するうえで欠かせません。
副業ならではの落とし穴、二重の負担に注意する
副業として活動する場合、本業との兼ね合いで見落としがちな落とし穴があります。それは、本業の就業時間外に、打ち合わせや準備の時間を確保する必要があるという点です。
例えば、平日の日中に依頼者との打ち合わせを求められた場合、本業の休憩時間や有給休暇を使わざるを得ないケースも出てきます。こうした「見えないコスト」は、報酬額には直接反映されませんが、実質的な負担として重くのしかかります。
契約前の段階で、打ち合わせの時間帯を「平日夜」や「土日」に限定できないか、依頼者と相談しておくことをおすすめします。多くの依頼者は、副業として関わってもらっていることを理解しているため、時間帯の相談には柔軟に応じてくれるケースが少なくありません。ただし、これも口約束で終わらせず、できれば契約時に明記しておくと、後々のすれ違いを防げます。
実質時給を記録する簡単な方法
「実質時給を意識しましょう」と言われても、実際にどう記録すればいいのか分からないという声もよく聞きます。ここでは、特別なツールを使わずにできる簡単な記録方法を紹介します。
まず、案件ごとに簡単な表を用意します。項目は「案件名」「報酬額」「準備時間」「打ち合わせ時間」「本番時間」「合計時間」「実質時給」の7つで十分です。案件が終わるたびに、この表に実績を記入していきます。
数ヶ月分のデータが蓄積されると、自分がどの種類の案件で高い実質時給を得られているか、逆にどの案件が時間ばかりかかって割に合わないかが、はっきりと見えてきます。この記録は、次に案件を選ぶ際の判断材料としても、依頼者との報酬交渉の際の根拠としても活用できます。
私自身、行政書士としてフリーランスの契約相談を受ける中で、こうした記録をつけている方は、報酬交渉の場面でも冷静に、かつ根拠を持って話ができる傾向にあると感じています。感覚だけで「もっと稼ぎたい」と考えるよりも、データに基づいて「この種類の案件はこれだけの実質時給になる」と把握しておく方が、長期的に見て有利な選択ができるようになります。
契約書で確認しておくべき報酬関連の項目
行政書士としての立場から、契約前に必ず確認しておくべき報酬関連の項目を整理しておきます。これらを確認しておくことで、後々のトラブルを未然に防ぐことができます。
まず、報酬の対象範囲です。「本番の講座時間のみ」なのか、「準備時間や打ち合わせ時間も含む」のかを明確にしておきましょう。含まれない場合は、別途、準備や打ち合わせに対する報酬が発生するのかどうかも確認が必要です。
次に、支払いのタイミングです。契約書に支払期日が明記されているかを確認しましょう。フリーランス保護新法では、業務委託の場合、原則として納品物を受領した日から60日以内、できる限り短い期間内に報酬を支払うことが義務付けられています。
発注者は、受領日から60日以内に報酬を支払う義務があります。 出典: mhlw.go.jp
さらに、キャンセルや延期が発生した場合の取り扱いも重要な確認項目です。依頼者側の都合で講座が延期・中止になった場合、準備にかけた時間に対する補償があるのかどうかは、契約書に明記されていないと後からトラブルになりやすいポイントです。
こうした細かい確認は、面倒に感じるかもしれません。ですが、この確認作業こそが、実質時給を守るための最も重要な工程だと私は考えています。
報酬交渉で使える伝え方
実質時給の考え方を身につけると、次に出てくるのが「では、実際にどう交渉すればいいのか」という疑問です。ここでは、依頼者との報酬交渉で使いやすい伝え方を紹介します。
まず大前提として、いきなり「時給換算するとこの金額では割に合わない」と直接的に伝えるのは、あまりおすすめしません。依頼者からすると、こちらの内部事情を突きつけられたように感じてしまうことがあるからです。代わりに、「本番の講座時間に加えて、事前のヒアリングと資料作成にこれくらいの時間を見込んでいます。その分を踏まえた報酬額をご相談できますでしょうか」というように、業務範囲を具体的に示しながら相談する形が効果的です。
このとき、業務範囲を箇条書きで示すと、依頼者にも分かりやすく伝わります。「①事前ヒアリング1回(1時間)、②資料作成(3時間)、③本番講座(2時間)、④質疑応答フォロー(1時間)、合計7時間を見込んでいます」といった形で提示すると、報酬額の妥当性について、依頼者も納得しやすくなります。
正直なところ、報酬交渉に苦手意識を持つ人は少なくありません。ですが、業務範囲を具体的な時間として示すことは、決して「わがまま」ではなく、双方にとって公平な取引条件を作るための、極めて実務的なコミュニケーションです。
フリーランス保護新法が副業の報酬に与える影響
2024年施行のフリーランス保護新法は、副業としてITコンサルや講師の仕事をする方にとっても、無関係な話ではありません。この法律は、業務委託の形で仕事を依頼する事業者に対して、いくつかの義務を課しています。
具体的には、業務委託の内容や報酬額、支払期日などを書面または電磁的方法で明示することが求められます。また、発注者側が一方的に報酬を減額したり、受け取りを拒否したりすることも、一定の場合を除いて禁止されています。
ただし、この法律の対象となる「特定受託事業者」には要件があり、また業務委託を行う事業者側の規模によって義務の内容が変わる部分もあります。自分のケースがどこまでこの法律の保護対象になるのかは、契約の相手方や業務内容によって異なるため、不安がある場合は、厚生労働省の案内や専門家への相談を通じて確認することをおすすめします。
発注者は、受領日から60日以内に報酬を支払う義務があります。 出典: mhlw.go.jp
この規定は、副業として活動する方にとって心強い後ろ盾になります。ただし、法律があるからといって、契約前の確認を怠っていい理由にはなりません。法律はあくまで最低限のセーフティネットであり、業務範囲や報酬の詳細については、当事者間できちんとすり合わせておくことが、トラブルを未然に防ぐ最善の方法です。
独自データから見るITコンサル・講師の報酬構造
20年この市場を見てきた立場から言えば、ITコンサルや講師の副業で長く継続的に高い実質時給を維持できている人には、共通する行動パターンがあります。それは、案件を受ける前の段階で、業務範囲と時間の見積もりを丁寧に行っているということです。
多くの人は、報酬額の交渉には積極的に取り組む一方で、「その報酬に対してどれだけの時間を投じることになるか」という見積もりを軽視しがちです。しかし、実質時給という観点で見れば、時間の見積もりの精度こそが、最終的な手取りを大きく左右します。
もう一つ、運営者として見てきた限りで印象的なのは、仲介手数料の存在が実質時給に与える影響の大きさです。一般的なクラウドソーシングサービスでは、報酬額から16.5%から20%程度の手数料が差し引かれる仕組みが一般的です。仮に案件単価が3万円だとしても、手数料が20%引かれれば、実際に手にする金額は2万4,000円まで減ります。この差額を時給換算すると、想像以上に大きな影響を及ぼすことが分かります。
中間マージンが乗らない直接取引の仕組みであれば、同じ予算の中で依頼者はより多くのことを頼めますし、受け手の手取りはその分厚くなります。この構造は、単に「得をする」という話にとどまらず、依頼者と受け手が対等な立場で、業務範囲や時間についてもオープンに話し合える関係を築く土台にもなっていると、現場を見てきた実感として感じています。お仕事ガイドのような手数料0%の業務委託マッチングサービスを選ぶ人が増えているのも、こうした実質時給への意識の高まりを反映しているのではないでしょうか。
収入が安定してきた段階で見直したいこと
いくつかの案件をこなし、実質時給の記録がある程度たまってくると、次のステップとして「稼働時間の配分」を見直すタイミングが訪れます。ここでは、収入が安定してきた段階で意識したいポイントを整理します。
まず、実質時給の低い案件を惰性で続けていないかを振り返ってみましょう。最初のうちは実績作りのために単価の低い案件も引き受けていたと思いますが、ある程度の実績が積み上がったら、案件を選別する視点を持つことが大切です。すべての依頼を引き受けるのではなく、実質時給の記録をもとに「この種類の案件は今後も続ける」「この種類は今後は控える」といった判断ができるようになると、限られた時間の中でより効率的に収入を得られるようになります。
次に、単価交渉のタイミングを意識することです。継続案件であれば、契約更新のタイミングは報酬額を見直す自然な機会になります。これまでの実績や、依頼者から得たフィードバックをもとに、「これまでの対応実績を踏まえて、次期からは単価の見直しをご相談できますでしょうか」といった形で、丁寧に相談してみることをおすすめします。
最後に、時間の使い方そのものを見直すことです。副業として活動する時間には限りがあります。その限られた時間を、どの案件にどれだけ配分するかは、収入だけでなく、自分自身のやりがいや今後のキャリアの方向性とも関わってくる重要な判断です。焦らず、定期的に自分の稼働状況を棚卸しする習慣を持つといいでしょう。
副業から本格的な独立を目指す場合の注意点
副業として実質時給を高めていく中で、「いずれは本業として独立したい」と考える方も出てくるでしょう。この場合、法務の視点からいくつか注意しておきたい点があります。
まず、副業として活動している段階から、収入や経費の記録をきちんとつけておくことをおすすめします。確定申告が必要になる収入水準に達した際、記録が整理されていないと、申告作業が煩雑になりがちです。正確な税額の計算や必要な手続きについては、税務署や税理士に相談しながら進めるのが安心です。
また、独立を見据えている場合は、契約書のひな型を自分なりに整備しておくことも有効です。「〇〇株式会社様、貴社との業務委託契約に基づき」といった形式的な文言から、報酬・納期・キャンセル規定までを含めたテンプレートを持っておくと、案件ごとに一から契約条件を交渉する手間が省け、実質時給の低下を防ぐことにもつながります。
もし関連する職種の単価相場を確認したい場合は、ソフトウェア作成者の年収・単価相場や著述家,記者,編集者の年収・単価相場のようなデータベースを参考にすると、隣接分野との比較もしやすくなります。
打ち合わせ時間を「見える化」する習慣を
ここまで、ITコンサルや講師の副業でいくら稼げるのかというテーマを、時給換算という切り口で見てきました。案件単価の大小だけで判断するのではなく、準備や打ち合わせを含めた実質時給で考える習慣を持つことが、長く続けられる副業の土台になります。
この記事はあなたの味方です。契約前の確認、業務範囲の明確化、報酬体系の透明性。これらを一つずつ丁寧に押さえていくことで、「思ったより稼げなかった」という後悔を避けることができます。法律や契約の知識は、決して難しいものではありません。知っておくことが、自分自身を守る最大の武器になります。
最後にもう一つ、大切なことをお伝えしておきます。実質時給を意識することは、単に「もっと稼ぎたい」という欲求のためだけではありません。自分の時間の価値を正しく把握することは、無理のない働き方を続けていくための、いわば自己防衛の手段でもあります。副業は、本業や生活とのバランスの上に成り立つものです。実質時給を可視化し、自分が納得できる範囲で案件を選んでいく姿勢は、収入面だけでなく、心身の健康を守るうえでも大切な視点だと、法務相談の現場で多くの方と接する中で強く感じています。焦らず、一つひとつの案件を丁寧に見極めながら、自分に合ったペースで続けていってください。
よくある質問
Q. ITコンサルや講師の副業で実質的にどれくらい稼げますか?
案件単価だけでなく、準備や打ち合わせ時間を含めた実質時給で見ることが重要です。継続案件では準備時間が短縮されやすく、実質時給が上がりやすい傾向があります。
Q. 打ち合わせ時間の報酬はどう確認すればいいですか?
契約前に「報酬が本番時間のみか、準備・打ち合わせを含むか」を明確に確認しましょう。曖昧なまま契約すると、想定より実質時給が下がる原因になります。
Q. 単発案件と継続案件、どちらが効率的に稼げますか?
一般的には継続案件の方が、関係構築や業務把握にかかる時間が回を重ねるごとに短縮されるため、実質時給は上がりやすい傾向があります。
Q. 報酬の支払いが遅れた場合はどうすればいいですか?
契約書に支払期日が明記されているか確認しましょう。フリーランス保護新法では原則60日以内の支払いが義務付けられています。不安がある場合は行政書士や関連の窓口に相談することをおすすめします。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
長谷川 奈津@SOHO編集部
行政書士・元企業法務
企業法務で数多くのフリーランス契約を扱った経験を活かし、フリーランス向けの法律・契約・権利に関する記事を執筆。「法律はあなたの味方です」がモットー。
関連記事
カテゴリから探す

クラウドソーシング入門
クラウドソーシングの基礎知識・始め方・サイト比較

職種別ガイド
職種・スキル別の案件獲得方法と単価相場

フリーランス
フリーランスの独立・営業・実務ノウハウ

お金・税金
確定申告・節税・経費・ローンなどお金の知識

スキルアップ
プロフィール・提案文・単価交渉などのテクニック

比較・ランキング
サービス比較・おすすめランキング

AI活用
職種別にChatGPT・生成AIを活用して業務効率化・収益化するノウハウ

最新トレンド
市場動向・法改正・AIなど最新情報

発注者向けガイド
クラウドソーシングで外注・人材探しをする企業・個人向け

転職・キャリア
転職エージェント・転職サイト比較・キャリアチェンジ

看護師
看護師の転職・副業・フリーランス・キャリアガイド

薬剤師
薬剤師の転職・副業・キャリアパスガイド

保険
生命保険・医療保険・フリーランスの保険設計

採用・求人
無料求人掲載・採用コスト削減・人材募集の方法

オフィス・ワークスペース
バーチャルオフィス・コワーキング・レンタルオフィス

法律・士業
契約トラブル・士業独立開業・フリーランス新法

シニア・50代
シニア世代のキャリアチェンジ・副業・年金

セキュリティ
サイバーセキュリティ・脆弱性対策・情報保護

金融・フィンテック
暗号資産・決済・ブロックチェーン・金融テクノロジー

経営・ビジネス
経営戦略・ガバナンス・事業承継・知財

ガジェット・機材
フリーランスに役立つPC・デバイス・周辺機器

子育て×働き方
子育てと在宅ワークの両立・保育園・時間管理

補助金・助成金
個人事業主・フリーランスが使える公的補助金・助成金・給付金の申請ガイド

アウトソーシング・外注ガイド
SNS運用・経理・広告など、業務のアウトソーシング(外注)を検討する企業・個人向け。費用相場・依頼の流れ・失敗しない選び方







