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インテリアコーディネーターの勉強法|一次と二次の対策

@SOHO編集部
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インテリアコーディネーターの勉強法|一次と二次の対策

この記事のポイント

  • ✓インテリアコーディネーターの勉強は
  • ✓一次試験の学科と二次試験のプレゼンテーション・論文で進め方がまったく違います
  • ✓2026年度の試験日程と受験料

インテリアコーディネーターの勉強を始めようとすると、まずつまずくのが「何から手をつければよいか」です。試験は一次と二次の2段階で、一次はパソコンで解く択一式の学科、二次は図面を描くプレゼンテーションと論文です。同じ資格の試験でも、求められる力がまったく違います。

結論から言うと、合格への近道は、一次と二次を別の試験として計画を立てることです。一次は出題範囲が広い暗記中心の試験なので、過去問で頻出の分野を見極めて反復します。二次は手を動かす練習の量で決まるので、一次の勉強中から製図に触れておきます。この記事では、主催する公益社団法人インテリア産業協会の公表している受験概要と試験結果をもとに、一次と二次それぞれの対策を順番に整理します。

インテリアコーディネーター試験の全体像

インテリアコーディネーターは、インテリア産業協会が認定する民間の資格です。国家資格ではありませんが、住宅メーカー、リフォーム会社、家具やカーテンの販売店などで、住まいの内装を提案する仕事の知識と技能を示す資格として広く知られています。一次試験と二次試験の両方に合格し、協会に登録すると、インテリアコーディネーターの称号と資格証が与えられます。

受験資格は「年齢・性別・国籍・学歴・職業・経験は問いません」と協会の受験概要に明記されています。インテリアの仕事に就いていない人でも、学生でも受けられます。2026年度(第44回)の概要は次のとおりです。詳しい内容は協会のインテリアコーディネーター資格試験の受験概要で確かめられます。

項目 一次試験 二次試験
試験日 2026年9月15日(火)から10月15日(木)の間で1日を選ぶ 2026年12月6日(日)
試験の形 CBT方式の択一式、全36問 筆記式、2課題(プレゼンテーションと論文)
時間 120分 180分
試験地 全国47都道府県のテストセンター 全国12地域

CBT方式とは、テストセンターに設置されたパソコンを使って解答する方式のことです。2023年度から一次試験はマークシートからCBT方式に変わり、決められた期間の中から自分の都合のよい日時と会場を選んで受けられるようになりました。

受験料は、一次と二次を同じ年度に続けて受ける「基本タイプ」が14,850円(税込)、一次だけを受ける「一次試験<先取り>タイプ」と、一次が免除される人の「二次試験<一次免除>タイプ」がそれぞれ11,550円(税込)です。2026年度の申し込みは2026年7月15日から8月31日まででした。これから勉強を始める人は、翌年度の申し込みが例年7月から8月にあることを前提に計画を立てます。

合格率から見える難しさ

協会が試験結果のページで公表している2025年度(第43回)の結果は、一次試験の受験者数6,023名に対して一次合格者数2,049名で、一次合格率は34.0%でした。二次試験は受験者数2,870名に対して二次合格者数1,623名で、二次合格率は56.6%です。

数字から分かるのは、一次試験のほうが絞り込みが厳しいということです。3人受けて2人が落ちる試験なので、「なんとなく勉強して受かる」水準ではありません。一方で二次試験は半分以上が合格していますが、これは一次を通った人だけが受ける試験だからです。二次の受験者の中には一次免除者が1,177名含まれており、前の年に一次だけ合格して準備を重ねてきた人と競うことになります。

一次と二次で求められる力の違い

勉強の計画を立てる前に、一次と二次が何を見る試験なのかを、協会が公開している審査基準で確かめておきます。

一次試験は「インテリアに関する知識全般」を問う学科です。審査の範囲は次の9分野に分かれています。

  1. インテリアコーディネーターの誕生とその背景
  2. インテリアコーディネーターの仕事
  3. インテリアの歴史(日本と西洋、古代から現代まで)
  4. インテリアコーディネーションの計画(寸法、人間工学、色彩、安全など)
  5. インテリアエレメント(家具、カーテン、カーペット、照明器具など)
  6. インテリアの構造・構法と仕上げ
  7. 環境と設備(熱、換気、音、光、給排水、電気など)
  8. インテリアコーディネーションの表現(図面、CAD、プレゼンテーション)
  9. インテリア関連の法規、規格、制度

見て分かるとおり、デザインのセンスを問う試験ではありません。建築の構造、設備、法規まで含む「住まいの内装を安全に提案するための知識」を問う試験です。インテリアの雑誌が好きで受験を考えた人ほど、設備や法規の分野で苦戦します。

二次試験は、プレゼンテーションと論文の2つです。審査基準によれば、プレゼンテーションでは、与えられた条件を理解したうえでインテリアを計画し、図面の作成や着彩で必要な情報を分かりやすく伝える力が見られます。論文では、課題を理解して判断したうえで、的確な答えを文章で明瞭に表す力が見られます。

比べる点 一次試験 二次試験
求められる力 幅広い知識を正確に覚える 条件を読み取り、図と文章で提案する
勉強の中心 テキストと過去問の反復 製図と論文を時間内に仕上げる練習
つまずきやすい分野 構造、設備、法規 時間配分、図面の描き方
道具 参考書、問題集 三角スケール、色鉛筆などの製図用具

一次の勉強は「覚える」作業、二次の勉強は「手を動かす」作業です。この違いを意識せずに、一次と同じように参考書を読むだけで二次に臨むと、本番で時間が足りなくなります。

必要な勉強時間とスケジュールの立て方

勉強時間の目安について、通信講座を開いている会社のコラムは次のように紹介しています。

合格に必要な勉強時間は、一次試験で100~200時間程度、二次試験で100時間程度が目安になり、合計200~300時間程度の勉強が必要になるといわれています。職務経験や受験経験の有無によっても勉強時間は変わるので、試験日までの期間を考慮して自分に必要な1日あたりの勉強時間を割り出しましょう。一般的な勉強期間の目安は6~8カ月程度です。 出典: u-can.co.jp

この目安を2026年度と同じ日程に当てはめると、計画は次のようになります。一次の試験期間が9月中旬から10月中旬、二次が12月上旬なので、一次から二次までの間は短い人で1か月半、長い人でも2か月半ほどしかありません。

時期 やること 時間の目安
3月から6月 テキストを1周し、9分野の全体像をつかむ 1日1時間、計100時間ほど
7月から8月 受験の申し込み。過去問の反復、弱い分野の補強 1日1時間半、計80時間ほど
7月から一次の前 週1回、製図の基本を練習 週2時間ほど
一次のあとから12月 二次の製図と論文を時間内に仕上げる練習 1日2時間、計100時間ほど

ポイントは、一次の勉強中から製図に少しずつ触れておくことです。一次が終わってから初めて三角スケールを手に取ると、図面の描き方に慣れるだけで数週間が過ぎてしまいます。一次の勉強が中心の時期でも、週に1回は平面図を写す練習を入れておくと、二次の準備が格段に楽になります。

働きながら進める1週間の組み立て例

会社員が平日に確保できる勉強時間は、多くても1日1時間から2時間ほどです。一次の勉強が中心の時期なら、1週間を次のように組み立てると、無理なく9分野を回せます。

  • 月曜から木曜:通勤の時間にテキストを読み、夜に30分から1時間ほど過去問を解く
  • 金曜:その週に間違えた問題だけを解き直し、テキストの該当ページに印を付ける
  • 土曜:2時間ほどかけて、苦手な分野をまとめて読み直す。1時間は製図の練習に使う
  • 日曜:休みにするか、ショールームや家具店に行って実物を見る

大切なのは、休む日を最初から決めておくことです。毎日勉強する計画を立てると、1日できなかっただけで計画全体が崩れたように感じてしまいます。週に1日の休みを入れておけば、急な予定が入ってもその日に振り替えられます。一次の試験が近づいた8月以降は、土曜の製図の時間を過去問の通し練習に充て、120分を計って解く回を月に2回ほど入れておくと、本番の時間配分がつかめます。

もう1つの選択肢は、一次試験<先取り>タイプを使う方法です。一次に合格すると、次の年度から3年間は一次が免除され、二次だけを受けられます。1年目は一次に集中して合格し、2年目は二次の練習に1年かけるという分け方ができます。仕事が忙しくて一次と二次を同じ年に仕上げる時間が取れない人には、現実的な計画です。

一次試験の勉強法:過去問を軸に9分野を回す

一次試験の勉強は、テキストを読む、過去問を解く、間違えた分野をテキストで確かめる、の3つを繰り返すのが基本です。順番に進め方を見ていきます。

ステップ1:テキストを1周して全体像をつかむ

最初の1周は、細かいところを覚えようとせず、9分野それぞれにどのような話が出てくるかをつかむことに集中します。協会は試験の参考書として『インテリアコーディネーターハンドブック<統合版>』を発行しており、書店で購入できると案内しています。市販の参考書を使う場合も、9分野の順に章が並んでいるものを選ぶと、審査の範囲との対応が分かりやすくなります。

1周目は1分野あたり1週間ほどを目安にし、全体を2か月から3か月で読み終えます。分からない用語に出会っても立ち止まらず、印を付けて先に進みます。2周目で用語の意味が自然につながることが多いからです。

ステップ2:過去問で出題の形に慣れる

テキストを1周したら、すぐに過去問に移ります。過去問を解くと、どの分野からどのような形で問われるかが分かり、テキストのどこを重点的に覚えればよいかが見えてきます。

注意したいのは、過去問の答えを覚えることが目的にならないようにすることです。同じ問題集を繰り返すと、問題文を読んだだけで答えの番号が浮かぶようになりますが、それは理解したことにはなりません。選択肢の1つ1つについて「なぜ正しいのか、なぜ間違いなのか」をテキストで確かめると、形を変えて出題されても対応できます。

ステップ3:つまずきやすい分野を重点的に補強する

一次で点を落としやすいのは、構造・構法、環境と設備、法規の3分野です。この3つは、インテリアの好き嫌いでは覚えられない、技術的な知識だからです。

  • 構造・構法:木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造の違いと、床・壁・天井の仕上げの組み合わせを、図と一緒に覚えます
  • 環境と設備:熱や換気、照明の単位と計算は、言葉で覚えるより、1問ずつ手で計算すると定着します
  • 法規:建築基準法や消費生活用製品の表示など、数字が出る決まりはカードにして持ち歩き、すき間時間に確かめます

反対に、インテリアの歴史やエレメントは、写真や図を見ながら覚えると定着しやすい分野です。家具の様式や窓まわりの製品は、実際の店舗やカタログで現物を見ると、名前と形が結びつきます。

ステップ4:CBT方式に慣れておく

一次はパソコンで解く試験です。紙の問題集で練習してきた人が、本番の画面で戸惑うことがあります。協会の受験概要では、試験の前に操作説明のチュートリアルが約3分あると案内されています。また、試験の実施を委託している会社のページで、受付から試験終了までの流れを確かめられます。試験室に持ち込めるのは本人確認証と、受付で貸し出される筆記用具とメモ用紙だけなので、計算問題をメモ用紙で解く練習もしておくと安心です。

二次試験の勉強法:プレゼンテーションの練習

二次試験のプレゼンテーションでは、与えられた条件をもとに、平面図や立面図などの図面を描き、着彩して提案をまとめます。試験時間は論文と合わせて180分です。限られた時間の中で、図面を正確に、見やすく仕上げる力が求められます。

2026年度からテーマが事前に公表される

2026年度の二次試験から、プレゼンテーション課題のテーマが11月中旬に受験者のマイページで公表されることになりました。論文課題のテーマは、これまでと同じく事前に公表されません。テーマが分かれば、住まいの種類や部屋の用途に合わせた練習を集中して行えます。公表から試験日まで3週間ほどしかないので、テーマが出る前に基本の描き方を身につけておき、公表後はテーマに沿った課題を繰り返し描く、という流れで準備します。

製図の基本を身につける

製図で最初に覚えるのは、縮尺と線の使い分けです。縮尺とは、実際の寸法を図面上で何分の1に縮めて描くかの割合のことで、三角スケールを使えば計算せずに長さを測れます。壁の線、家具の線、寸法の線を太さで描き分けるだけで、図面は一気に読みやすくなります。

練習の順番は次のとおりです。

  1. 市販の問題集の解答例をそのまま写す(トレース)
  2. 同じ課題を、解答例を見ずに描く
  3. 時間を計って描き、どこで時間がかかったかを書き出す
  4. 着彩まで含めて、時間内に仕上げる

最初のうちは、1枚の平面図を描くのに2時間以上かかることも珍しくありません。トレースを10枚ほど重ねると、線を引く手が速くなり、家具の大きさの感覚も身につきます。

道具を本番と同じものにそろえる

二次試験で持ち込める道具は、協会の受験概要で細かく決められています。鉛筆またはシャープペンシル、18本以内の色鉛筆、消しゴム、30cm以内の直定規、三角スケール、三角定規、勾配定規、コンパス、円定規だけの型板などです。ボールペンや万年筆、円定規以外の型板は使えません。練習のときから本番と同じ道具だけを使うと、当日に「いつもの道具がない」と慌てずに済みます。色鉛筆は、木や紙の軸に芯を通したものに限られる点にも注意します。

二次試験の勉強法:論文の書き方

論文は、インテリアコーディネーターとして課題をどう理解し、どう判断するかを文章で示す試験です。テーマは事前に公表されないので、どのような題が出ても書けるように準備します。

論文の型を決めておく

論文で点を取るには、毎回同じ型で書くのが近道です。たとえば次の3段の型です。

  1. 課題の整理:問われていることを自分の言葉で言い換え、何を提案するかを1文で示す
  2. 具体的な提案:素材、色、照明、設備、安全などの観点から、理由とともに提案を2つから3つ書く
  3. 結び:提案によって住む人の暮らしがどう変わるかを示して締める

型が決まっていれば、本番では中身を考えることに時間を使えます。練習では、高齢者の住まい、子育て世帯のリビング、省エネルギーの住宅、在宅勤務の仕事部屋など、一次試験の範囲から題を選んで書いてみます。一次で覚えた知識が、そのまま論文の材料になります。

読みやすい文章にする

論文の審査基準には「的確な解答を文章で明瞭に表現できる能力」とあります。読みやすい文章にするには、1文を短くすること、結論を先に書くこと、専門用語は正しく使うことの3つが大切です。書き終えたら、時間を置いて読み返し、主語と述語がつながっているか、同じ言葉が続いていないかを確かめます。

文章を書くこと自体に苦手意識がある人は、ビジネス文書の基本から学ぶのも1つの方法です。読み手に伝わる文書の組み立て方を学べるビジネス文書検定の内容は、論文の構成を考えるときにも役立ちます。

独学と通信講座はどちらを選ぶか

インテリアコーディネーターの勉強は、独学でも合格を目指せます。協会の案内でも、ハンドブックなどを使った独学、通信講座、専門の教育機関の講座の3つの方法が紹介されています。協会自身も通信講座を開いています。どれを選ぶかは、自分の状況で決めます。

方法 向いている人 注意点
独学 建築や住宅の仕事の経験がある人、自分で計画を立てられる人 二次の製図と論文の添削が受けられない
通信講座 仕事をしながら、決まった順番で進めたい人 費用がかかる。教材が多すぎて消化しきれないことがある
通学の講座 製図を対面で教わりたい人、仲間と励まし合いたい人 通う時間と費用がかかる

独学の一番の弱点は、二次試験の添削を受けられないことです。一次は答え合わせができますが、二次の図面や論文は、自分で描いて自分で採点しても、どこが足りないのかが分かりにくいからです。一次は独学で進め、二次だけ添削のある講座を使うという組み合わせも、費用を抑えたい人には有効です。

講座を選ぶときは、二次試験の添削の回数、質問の受け付け方法、教材が最新の試験の形(一次のCBT方式や、二次のテーマの事前公表)に合っているかを確かめます。講座の費用や内容は改定があるので、申し込む前に各講座の公式の案内で今年度の内容を確かめてください。

分野ごとの覚え方のコツ

一次試験の9分野は、性格がそれぞれ違います。同じ覚え方で全分野を進めるより、分野に合った覚え方を選ぶほうが、少ない時間で点につながります。

歴史の分野は「時代の流れ」と「代表的な様式」を結びつける

インテリアの歴史では、日本と西洋のそれぞれについて、古代から現代までの住まいや家具の様式が問われます。年号を1つずつ覚えるより、時代ごとに「どのような暮らしがあり、どのような様式が生まれたか」を流れで覚えるほうが定着します。日本なら寝殿造から書院造、数寄屋造へと続く住まいの変化、西洋ならゴシック、ルネサンス、バロック、ロココ、近代のデザイン運動へと続く流れを、1枚の年表にまとめます。年表には代表的な家具や建物の写真を貼り、形と名前を一緒に覚えます。

計画の分野は「寸法」と「色彩」を体で覚える

インテリアの計画の分野では、人の動きに必要な通路の幅や、家具の高さ、収納の奥行きなどの寸法がよく問われます。自宅の机や椅子、キッチンの作業台をメジャーで測ってみると、テキストの数字が実感を伴って覚えられます。色彩の分野は、色の三属性と呼ばれる色相・明度・彩度の考え方と、配色の基本が中心です。色見本を手元に置き、言葉と色を見比べながら覚えると、二次の着彩の練習にもつながります。

設備の分野は「しくみ」を図で理解する

給排水、換気、照明、電気の分野は、言葉だけで覚えようとすると混乱します。たとえば換気なら、空気がどこから入ってどこから出るかを矢印で図に描き、方式ごとの違いを比べます。照明なら、光の量を表す単位と、器具の種類ごとの特徴を表にまとめます。しくみを図で理解しておくと、問題の文章が少し変わっても答えを導けます。

エレメントの分野は「実物」で覚える

家具、カーテン、カーペット、照明器具、システムキッチンなどのエレメントは、種類が多く、名前だけでは区別しにくい分野です。家具店やショールームに行き、カーテンの吊り方やカーペットの織り方を実際に見ると、テキストの図と現物が結びつきます。製品のカタログを集めて、テキストの用語に印を付けていくのも、手軽で効果のある覚え方です。

よくある失敗と、その避け方

インテリアコーディネーターの勉強でつまずく人には、いくつかの共通した失敗があります。あらかじめ知っておけば、同じ失敗を避けられます。

1つ目は、テキストを完璧に読んでから過去問に進もうとする失敗です。範囲が広い試験なので、テキストを完璧に覚えようとすると、いつまでも過去問に進めません。1周目は全体をざっと読み、早めに過去問で出題の形を知ることが大切です。

2つ目は、好きな分野ばかり勉強してしまう失敗です。インテリアに興味がある人ほど、歴史やエレメントの勉強は楽しく進みますが、構造や設備、法規は後回しになりがちです。過去問の分野ごとの正答率を記録し、正答率の低い分野から順に時間を使うようにします。

3つ目は、二次試験の準備を一次の合格発表まで始めない失敗です。一次の合否判定通知は11月中旬の予定で、二次試験は12月上旬です。合格を確かめてから製図の練習を始めると、3週間ほどしか練習の時間が取れません。一次の手応えにかかわらず、一次の試験が終わったらすぐに二次の練習を始めます。

4つ目は、時間を計らずに練習してしまう失敗です。二次試験は180分の中でプレゼンテーションと論文の両方を仕上げる試験です。時間をかければ描ける図面でも、本番の時間内に終わらなければ点になりません。練習の後半は、必ず時計を置いて、本番と同じ時間で通して仕上げます。

試験の直前と当日に気をつけること

試験の直前は、新しい知識を詰め込むより、これまでに間違えた問題を見直すことに時間を使います。過去問で間違えた問題に印を付けておき、直前の1週間はその問題だけを解き直すと、効率よく弱点を埋められます。

一次試験の当日は、本人確認証を忘れないことが何より大切です。協会の受験概要では、有効期限内の顔写真付きの公的な身分証明書が必要とされ、運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなどが例に挙げられています。電子媒体やコピーは認められず、条件を満たす本人確認証がないと受験できません。受験日の振り替えや受験料の返金もできないので、前日に必ず確かめます。また一次試験には受験票がなく、申し込みのときに作成したマイページで受験情報を確かめる形です。

二次試験の当日は、マイページからダウンロードして印刷した受験票と、持ち込みが認められた製図用具を持参します。最終的な持ち物は受験票に記載されるので、前日に受験票の記載と自分の道具を1つずつ突き合わせます。鉛筆は削った状態で複数本用意し、色鉛筆は本番で使う色だけに絞って、すぐに取り出せるように並べておきます。

合格したあとの登録と資格の生かし方

二次試験に合格しても、それだけではインテリアコーディネーターを名乗れません。合格した年度の決められた期日までに、協会に初回登録の手続きをする必要があります。初回登録料は14,300円(税込)です。登録と更新の決まりは協会のIC登録・更新のページにまとまっています。期日までに手続きを済ませないと登録できなくなるので、合格の通知を受け取ったら早めに手続きを進めます。

資格の有効期限は初回登録から5年間です。5年ごとに更新の手続きが必要で、更新の手続きをしないと、原則として有効期限をもって資格は失効します。協会は有効期限を迎える人に、前の年の11月下旬ごろに更新の資料を郵送すると案内しています。引っ越しなどで住所が変わったら、協会への届け出を忘れないようにします。

資格の生かし方は、勤め先での仕事と、独立や副業での仕事に分かれます。勤め先では、住宅メーカーやリフォーム会社で、内装の提案や商品の選定を担当する場面で知識が生きます。独立や副業では、住まいの模様替えの相談、内装の提案資料の作成、インテリアについての記事の執筆などの仕事があります。

デザイン系の仕事の報酬の目安を知りたい人は、デザイナーの年収・単価相場で、職種ごとの年収や単価の幅を確かめられます。インテリアの提案は、内装の知識とデザインの表現力の両方が求められる仕事なので、デザイナーの相場が1つの参考になります。

勉強を続けるための工夫

勉強期間が半年を超える試験では、途中で勉強が止まってしまうことが一番の敵です。続けるための工夫をいくつか紹介します。

まず、勉強する時間を生活の中で固定します。「時間があるときにやる」ではなく、「朝の30分」「通勤の電車の中」「夜の1時間」のように、毎日同じ時間に勉強する習慣を作ると、迷う時間が減ります。一次の暗記は、通勤やすき間時間に向いています。

次に、進み具合を目に見える形にします。9分野と二次の練習を一覧にして、終わったところに印を付けていくと、残りがどれくらいかが分かり、やる気を保ちやすくなります。過去問の正答率を分野ごとに記録しておくと、弱い分野がはっきりします。

さらに、実物に触れる機会を作ります。住宅展示場、家具店、照明やカーテンのショールームに足を運ぶと、テキストで覚えた素材や製品が目の前に現れます。実物を見ながら「この床材は何か」「この照明はどの方式か」と考える習慣は、一次の知識の定着にも、二次の提案の引き出しにもなります。

最後に、本番と同じ条件の練習を早めに一度やっておきます。一次なら120分、二次なら180分を計って、休憩を取らずに通して解きます。時間の感覚を体で覚えておくと、本番で焦らずに済みます。

資格を仕事につなげる人を見てきた考察

フリーランスや在宅ワークの仲介を20年以上続けてきた運営者として見てきた限りでは、インテリアの資格を取った人が仕事を続けられるかどうかは、資格そのものより「提案を形にして見せられるか」で分かれています。合格までに描いた図面やパースを作品としてまとめ、どのような条件でどのような提案をしたかを説明できる人ほど、内装の相談や提案資料の作成で依頼を受けています。二次試験の練習で描いた図面は、そのまま実力を示す材料になります。

在宅で受けるインテリアの仕事は、提案資料の作成や、模様替えの相談、商品選びの助言など、1件ごとのやりとりが細かい仕事が中心です。こうした仕事は、仲介の手数料がかからない直接のやりとりであれば、依頼する側は同じ予算で打ち合わせの回数を確保でき、受ける側は手元に残る報酬が厚くなります。やりとりが多い仕事ほど、この差が積み重なり、長く続けられるかどうかに影響します。

作品の見せ方は、職種が違っても考え方は同じです。Webライターのポートフォリオの作り方|案件獲得率が上がるテンプレート付き【2026年版】では、実績を見る人に伝わる形で整理する手順を紹介しています。図面やパースを並べるときも、課題の条件、提案の狙い、工夫した点を1つずつ添えると、依頼する側に意図が伝わります。

インテリアコーディネーターの勉強は、一次の知識と二次の表現力を、順番に積み上げていく作業です。まずは9分野の全体像をつかむためのテキストを1冊決め、翌年度の申し込みが始まる7月までに1周を終える計画を立ててください。そのうえで、一次の勉強と並行して週に1回の製図の練習を始めれば、二次試験の準備も無理なく進められます。報酬の相場を確かめながら進路を考えたい人は、デザイナーの年収・単価相場もあわせて見ておくと、資格を取ったあとの働き方を具体的に描けます。

よくある質問

Q. インテリアコーディネーターは独学で合格できますか?

独学でも合格を目指せます。主催するインテリア産業協会も、ハンドブックなどを使った独学を方法の1つとして案内しています。ただし二次試験のプレゼンテーションと論文は、自分で採点しても足りない点が分かりにくいので、一次は独学で進め、二次だけ添削のある講座を使う組み合わせも有効です。2025年度の一次合格率は34.0%なので、計画的な勉強が欠かせません。

Q. 一次試験と二次試験は同じ年に受けなければいけませんか?

同じ年に受ける必要はありません。一次試験だけを受ける「先取り」タイプがあり、一次に合格すると次の年度から3年間は一次が免除され、二次だけを受けられます。仕事が忙しい人は、1年目に一次、2年目に二次と分けると、二次の製図と論文の練習に十分な時間を取れます。受験料は一次のみと二次のみがそれぞれ11,550円(税込)です。

Q. 勉強時間はどれくらい必要ですか?

通信講座の会社などは、一次で100時間から200時間、二次で100時間ほどを目安として紹介しています。建築や住宅の仕事の経験がある人は短く、初めて学ぶ人は長くかかる傾向があります。一次から二次までの期間は2か月ほどしかないので、一次の勉強中から週1回でも製図の練習を入れておくと、二次の準備が楽になります。

Q. 資格の更新は必要ですか?

必要です。資格の有効期限は初回登録から5年間で、称号を使い続けるには5年ごとに更新の手続きをします。協会は有効期限を迎える人に、前の年の11月下旬ごろに更新の資料を郵送すると案内しています。手続きをしないと、原則として有効期限をもって資格は失効するので、住所が変わったときは協会への届け出を忘れないようにします。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年3月10日最終更新:2026年10月27日
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SNS運用・経理・広告など、業務のアウトソーシング(外注)を検討する企業・個人向け。費用相場・依頼の流れ・失敗しない選び方